JPH0645171A - からげ装置および該からげ装置を備えた巻線機 - Google Patents

からげ装置および該からげ装置を備えた巻線機

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JPH0645171A
JPH0645171A JP4147650A JP14765092A JPH0645171A JP H0645171 A JPH0645171 A JP H0645171A JP 4147650 A JP4147650 A JP 4147650A JP 14765092 A JP14765092 A JP 14765092A JP H0645171 A JPH0645171 A JP H0645171A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 巻線対象物のからげピンに対する線材端部の
巻き付け方向を反転させることができる巻線機を提供す
る。 【構成】 ボビン1の端子ピン4と突き合せ可能な仮か
らげピン21を設ける。巻線終了後に巻線ノズル11を
仮からげピン21の回りに旋回させて端子ピン4側へ引
上げられた線材5の終端部5bを、仮からげピン21に
一旦からげる。仮からげピン21へのからげ後に、巻線
ノズル11を端子ピン4側の基端側へ移動させて仮から
げピン21にからげられた線材終端部5bを端子ピン4
側へ移す。端子ピン4への移動後は、線材5の余長部5
cを切断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、巻線対象物に巻き付け
られる線材の端部をからげピンにからげるからげ装置
と、このからげ装置を備えた巻線機に関する。
【0002】
【従来の技術】トランス用ボビン等の巻線対象物に巻き
付ける線材の端部の処理方法として、例えば特開平2−
220422号公報に記載されているように、巻線機の
巻線ノズルをボビンの端子ピンの回りに旋回させて線材
端部を端子ピンにからげる方法が知られている。図14
および図15は上記のからげ処理が施されるボビンの一
例、およびこのボビンの端子ピンにからげ処理を施した
状態をそれぞれ示すものである。この例では、巻線機の
巻線ノズルNをボビン1の両端のつば2,3に植設され
た端子ピン4の回りに旋回させて線材5の始端部5aを
端子ピン4にからげた後、線材5をつば2,3の溝2
a,3aから巻胴6,7上に案内し、この後、ボビン1
とノズルNをボビン軸線回りに相対回転させて線材5を
巻胴6,7に所定数巻付ける。巻胴6,7への巻付け終
了後は線材5の終端部5bをつば2,3の溝2b,3b
からつば2,3の外側に案内し、この後、巻線ノズルN
を端子ピン4の回りに旋回させて線材終端部5bを端子
ピン4にからげる。端子ピン4へのからげ後に残される
線材5の余長部5cはニッパ等の切断手段(不図示)で
切断する。なお、図15において符号8は線材5を溝2
a,2b,3a,3b内に係止する突起である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した線
材終端部5bのからげ処理では、溝2bから引き出され
て端子ピン4に巻き掛けられる線材5と巻線ノズルNと
の交錯を避けるため、図中矢印A1で示すように巻線ノ
ズルNを端子ピン4の基端側から先端側へ螺旋状に相対
移動させて線材5を巻き付ける必要がある。このため、
線材終端部5bが端子ピン4の先端側へ向かって巻上が
り、その切断端が端子ピン4の基端側に押え付けられる
ことなく放置されてほどけ易くなる不都合が生じる。こ
の点、線材5の始端部5aが、端子ピン4から溝2aを
介して巻胴6,7へ向う線材5自身で端子ピン4の基端
側へ押え込まれるのと正反対の関係をなす。ここで、特
にリッツ線と呼ばれる多数の極細線を束ねたものを線材
5に用いるときは、線材終端部5bの切断端を押え付け
ておかないとすぐに線材5がばらけてしまうので、上述
したからげ処理に対する改善の要請が強い。
【0004】本発明の目的は、巻線対象物のからげピン
に対する線材端部の巻き付け方向を従来と反転させて、
線材終端部をからげピンの基端側へ向けて押え付けるこ
とができるからげ装置、およびこのからげ装置を備えた
実用性の高い巻線機を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】一実施例を示す図1およ
び図13に対応付けて説明すると、請求項1に係る発明
は、巻線対象物1に巻き付けられる線材5の端部を巻線
対象物1に設けられたからげピン4にからげるからげ装
置であって、からげピン4と軸方向に突き合せ可能に設
けられた仮からげピン21と、この仮からげピン21に
線材5の端部をからげる仮からげ手段10と、仮からげ
ピン21にからげられた線材5の端部をからげピン4に
移動させるからげ部移動手段10とを備えることによ
り、上述した目的の達成を図っている。請求項2に係る
発明は、巻線対象物1の周囲を相対移動して巻線対象物
1に線材5を巻き付ける巻線ノズル11と、請求項1の
からげ装置とを備えた巻線機であって、巻線ノズル11
を、仮からげピン21の回りに相対回転可能に設けてか
らげ装置の仮からげ手段を構成するとともに、巻線ノズ
ル11を巻線対象物1のからげピン4の軸方向に相対移
動可能に設けてからげ部移動手段を構成することによ
り、上述した目的の達成を図っている。
【0006】
【作用】請求項1のからげ装置では、仮からげ手段10
によって線材終端部5bを仮からげピン21に一旦から
げた後、仮からげピン21とからげピン4を軸方向に突
き合せ、からげ部移動手段10により線材終端部5bを
仮からげピン21からからげピン4へ向けて移動させ
る。請求項2の巻線機では、巻線ノズル11によって巻
線対象物1に巻線を施した後、巻線ノズル11を仮から
げピン21の回りに相対回転させて線材終端部5bをか
らげる。続いて仮からげピン21とからげピン4とを軸
方向に突き合せた上で、巻線ノズル11をからげピン4
の軸方向に相対移動させて仮からげピン21にからげら
れた線材終端部5bをからげピン4側へ移動させる。
【0007】なお、本発明の構成を説明する上記課題を
解決するための手段と作用の項では、本発明を分かり易
くするために実施例の図を用いたが、これにより本発明
が実施例に限定されるものではない。
【0008】
【実施例】以下、図1〜図13を参照して本発明の一実
施例を説明する。なお、本実施例は図14および図15
の例と同様のトランス用ボビンに線材を巻き付ける巻線
機を改良したものであり、ボビンおよび線材は特に変更
しない。したがって、ボビンおよび線材に関して既に説
明した事項には図14および図15と共通の符号を付
し、説明を省略する。また、以下の説明では、巻線機の
方向につき図1の左右方向をX軸方向、図2の左右方向
をY軸方向、図1,図2の上下方向をZ軸方向として統
一する。
【0009】図1および図2に示すように、本実施例の
巻線機は、ボビン1に線材5を巻き付けるための線材巻
き付け機構10と、ボビン1にからげ処理を施すための
仮からげピン送り機構20と、線材端部を把持するため
の線材挟持機構30と、からげ処理時に線材5を拘束す
るための線材拘束機構40とを備えている。
【0010】線材巻き付け機構10は、巻線ノズル11
をX,Y,Z軸方向に移動させるノズル駆動部12と、
巻線ノズル11をX軸回りに旋回させるノズル旋回部1
3と、ボビン1をY軸回りに回転させるボビン旋回部1
4から構成されている。ノズル駆動部12は、ベース1
20上に配置されたサドル121、ラム122およびヘ
ッド123を、サーボモータと送りねじを組合せた送り
ねじ機構(不図示)によってそれぞれX軸、Y軸、Z軸
方向に移動させ、これらの直線運動を組合せて巻線ノズ
ル11に所望の3次元運動を与えるものである。サドル
121、ラム122およびヘッド123の案内はX軸、
Y軸、Z軸方向に延びる3種類の直線案内軸受124〜
126によって行なわれる。
【0011】ノズル旋回部13は、ヘッド123の両端
のフランジ123a,123b間に架け渡されたノズル
支持板130を、ヘッド左端のフランジ123aに取付
けたモータ131でX軸回りに回動させてノズル支持板
130に固定された巻線ノズル11を旋回させる。ここ
で、巻線ノズル11は線材5が挿通される中心孔11a
(図10)を備えたパイプ状をなすもので、複数のボビ
ン1の巻線作業を並行して行なうべく、X軸方向へ等し
い間隔をおいて複数本(図では4本)設けられている。
【0012】ボビン旋回部14は、ベース120の前面
から水平に突出するスピンドル140をベース120内
に組込まれた主軸モータ(不図示)によりY軸回りに回
転させるもので、スピンドル140は巻線ノズル11に
対応してX軸方向へ等間隔をおいて複数設けられる。図
3および図4に示すように、スピンドル140の先端に
はアーバ141が着脱自在に装着され、このアーバ14
1の先端の爪141aがボビン1の中心に形成された嵌
合溝9と嵌合してボビン1がスピンドル140に同軸状
に装着される。
【0013】図5〜図8に詳細に示すように、仮からげ
ピン送り機構20は、仮からげピン21をX軸、Y軸、
Z軸方向へ直線移動させるピン位置調整部22と、仮か
らげピン21をX軸回りに旋回させるピン旋回部23を
備える。ピン位置調整部22は、ベース120の上部に
取付けられた直線案内軸受200のロッド200a(図
8)と連結されてY軸方向に移動可能とされるベースプ
レート201と、このベースプレート201の前面に取
付けられた直線案内軸受202のスライダ202aと連
結されてX軸方向へ移動可能とされるトランスファーベ
ース203と、このトランスファーベース203に取付
けられた直線案内軸受204のスライダ204aと連結
されてZ軸方向へ移動可能とされる旋回ベース205と
を備えている。
【0014】図8に示すように、ベースプレート201
と連結された直線案内軸受200のロッド200aの後
端側は、巻線機のベース120の背面から突出して連結
プレート206で連結されている。連結プレート206
の中央にはベース120に取付けられたエアーシリンダ
207のピストンロッド207aが連結され、このピス
トンロッド207aの伸縮動作によってベースプレート
201がY軸方向へ移動する。図5および図6に示すよ
うに、トランスファーベース203の左端にはボールね
じ208のナット208aが固定されている。ボールね
じ208のねじ軸208bはベースプレート201に取
付けられたサーボモータ209の出力軸とシンクロベル
ト210を介して連結され、このサーボモータ209の
回転がボールねじ208で直線運動に変換されてトラン
スファーベース203がX軸方向へ移動する。図5およ
び図7に示すように、旋回ベース205はトランスファ
ーベース203の上面両端に配置されたエアーシリンダ
211のピストンロッド211aと連結され、これらピ
ストンロッド211aの伸縮動作により旋回ベース20
5がZ軸方向へ移動する。そして、これらベースプレー
ト201、トランスファーベース203、旋回ベース2
05の各軸方向への移動により、旋回ベース205に支
持された仮からげピン21の位置が調整される。
【0015】図5〜図7に示すように、ピン旋回部23
は、旋回ベース205の両端のフランジ205aに取付
けられた空気圧駆動のロータリアクチュエータ220の
回転を、歯車減速機構221を介してピン支持板222
に伝達して、ピン支持板222に固定された複数本の仮
からげピン21をX軸回りに旋回させる。仮からげピン
21は、その軸線をX軸方向と直交させた状態でピン支
持板222に嵌合されて止めねじ223で押圧固定され
ている。仮からげピン21の本数およびピッチは巻線ノ
ズル11の本数およびピッチに等しく定められている。
各仮からげピン21の先端部には端子ピン4よりも僅か
に直径の大きなノズル嵌合穴21a(図10参照)が形
成されている。また、仮からげピン21の先端外周部に
は、仮からげピン21の先端へ向かうほど細くなるテー
パ部21bが形成されている。このテーパ部21bを設
けたのは、仮からげピン21にからげた線材5を仮から
げピン21の先端側へ抜き易くするためである。
【0016】図2および図9に示すように、線材挟持機
構30は、固定爪300の下面側に配置された可動爪3
01をエアーシリンダ等のアクチュエータ(不図示)で
固定爪300に対して接離させて、巻線ノズル11の先
端から繰り出された線材5の先端を爪300,301間
で挟持するものである。爪300,301を支持する支
持部材302は、空気圧駆動のロータリアクチュエータ
(不図示)によってロッド303の回りに回動される旋
回プレート304と連結され、ロッド303はベース1
20から突出するスライドユニット305のスライダ3
06に支持されている。スライドユニット305は直線
案内軸受とエアーシリンダ(不図示)との組合せによっ
てスライダ306をX軸、Y軸、Z軸方向へ移動させる
もので、このスライダ306と旋回プレート304の動
作によって爪300,301のX軸、Y軸、Z軸方向の
位置およびX軸回りの傾きが調整される。
【0017】図1、図2および図9に示すように、線材
拘束機構40は、ベース120上に配置されたスライダ
400およびホルダプレート401を、エアーシリンダ
402,403により直線案内軸受404,405の案
内方向へそれぞれ移動させて、ホルダプレート401に
取付けた線材押え406をY軸、Z軸方向へ移動させる
ものである。図1から明らかなように、線材押え406
はスピンドル140と同数がX軸方向の位置を合わせて
取付けられている。
【0018】図12に示すように、本実施例の巻線機に
は線材5を切断するエアーニッパ50が設けられてい
る。エアーニッパ50はヘッド123の前面に巻線ノズ
ル11と等しいピッチで配置され、エアーシリンダ等の
アクチュエータを用いた昇降機構(不図示)によってZ
軸方向に昇降される。
【0019】次に、図10〜図13を参照して本実施例
の巻線機の動作を説明する。本実施例の巻線機でボビン
1に巻線を施すには、巻線ノズル11および仮からげピ
ン21のX軸方向の位置をボビン1のからげ対象となる
端子ピン4の位置に応じて調整し、かつ巻線ノズル11
から繰り出された線材5の先端部を線材挟持機構30の
爪300,301で挟持した上で、巻線ノズル11を所
定の端子ピン4の回りに旋回させて図13に示すように
線材始端部5aを端子ピン4にからげる。この後、エア
ーニッパ50で線材始端部5aの余長部分を切断した上
で線材5をボビン1の溝2aから巻胴6側へ導き、この
後、スピンドル140を起動してボビン1をY軸回りに
回転させ、巻胴6に所定の巻線を施す。ここまでは、通
常の巻線機と同じである。
【0020】巻線終了後は、図10に示すように巻線ノ
ズル11をつば2の外側へ向けて移動させて線材5の終
端部5bをボビン1の溝2bからつば2の外側へ導き、
さらに巻線ノズル11をZ軸方向上方へ移動させて線材
5を突起8に引っ掛けつつZ軸方向上方へ引上げる。こ
の後、巻線ノズル11をその先端がY軸方向後方(図2
の右方)を向くように旋回させる。なお、線材5を引上
げる際には、線材拘束機構40の線材押え406をボビ
ン1の突起8の端面に当接するまで移動させ、線材5が
その緩みによって突起8から外れないようにする。
【0021】線材終端部5bを引上げた後は、仮からげ
ピン21をその先端がY軸方向前方(図2の左方)を向
くまで旋回させるとともに、巻線ノズル11の先端側と
重なる位置までY軸方向前方へ移動させる。なお、仮か
らげピン21の旋回動作は、巻線中またはそれ以前に行
なっても良い。仮からげピン21の移動後は、巻線ノズ
ル11を仮からげピン21の基端側から先端側へ移動さ
せつつ仮からげピン21の回りに旋回させて線材終端部
5bを仮からげピン21にからげる。ここで、巻線ノズ
ル11を仮からげピン21の先端側へ移動させるのは、
ボビン1から仮からげピン21に向って引上げられた線
材5と巻線ノズル11との交錯を避けるためである。
【0022】仮からげピン21へからげた後は、図11
に示すように仮からげピン21をその先端がZ軸方向下
方を向くまで旋回させる。ついで、仮からげピン21
を、そのX軸、Y軸方向の位置を調整しつつZ軸方向下
方へ移動させ、仮からげピン21の先端の嵌合穴21a
を端子ピン4と嵌合させて各ピン4,21の先端部を軸
方向に突き合せる。そして、巻線ノズル11をZ軸方向
下方へ移動させて線材終端部5bを端子ピン4へ移動さ
せる。この後、仮からげピン21をZ軸方向上方へ移動
させて端子ピン4から引離し、さらには、図12に示す
ように線材5の余長部5cを爪300,301で挟持す
るとともに、巻線ノズル11を引起こす。そして、エア
ーニッパ50を降下させて線材5の余長部5cを切断す
る。これにより端子ピン4に線材終端部5bがからげら
れて一連の巻線作業が終了する。
【0023】以上から明らかなように、本実施例では、
線材終端部5bを仮からげピン21に一旦からげた後、
仮からげピン21の先端と端子ピン4の先端とを突き合
せて線材終端部5bを端子ピン4側へ移動させているの
で、図13に矢印A2で示すように端子ピン4にからげ
られた線材終端部5bの巻き付け方向と端子ピン4の軸
方向の関係が従来と反転し、線材終端部5bがその切断
端側に向うほど端子ピン4の基端側に回り込む。このた
め、線材終端部5bの切断端側が端子ピン4の基端側へ
押し付けられてそのほどけが防止され、特に線材5がリ
ッツ線の場合にはそのばらけ防止に顕著な効果がある。
【0024】本実施例では、仮からげピン21に対する
からげ作業と仮からげピン21から端子ピン4へのから
げ部の移動作業を、巻線作業用の巻線ノズル11を移動
させて行なうようにしたから、これらの作業を行なうた
めの新たな機構を追加する必要がなく、従来機と比較し
た場合の部品点数の増加は、仮からげピン21と、これ
を端子ピン4に突き合せるための仮からげピン送り機構
20のみに止まる。したがって、巻線機のコストの上昇
を最小限に抑えることができる。また、作業に応じて別
々の機構を起動することなく、巻線ノズル11の一連の
動作によって巻線から線材終端部5bのからげ作業まで
を連続して行なうので、仮からげピン21へのからげに
関連するサイクルタイムの増加も僅かである。
【0025】なお、実施例では仮からげピン21をY軸
方向に向けて線材5をからげた後、仮からげピン21を
Z軸方向へ向けて端子ピン4と突き合せているが、必ず
しもその必要はなく、巻線ノズル11の動作によって線
材5をからげることができる位置に仮からげピン21が
存在し、かつ仮からげピン21が端子ピン4と突き合せ
可能に設けられてさえいれば良い。
【0026】以上の実施例では、ボビン1が巻線対象
物、端子ピン4がからげピンに相当するが、本発明はこ
のような態様に限定されることなく、線材の端部を巻線
対象部から突出するピンにからげる必要があるすべての
場合に適用され得る。また、実施例では、巻線ノズル1
1を仮からげピン21や端子ピン4に対して相対移動さ
せて仮からげ手段およびからげ部移動手段を構成してい
るが、巻線ノズル11と別に仮からげ手段およびからげ
部移動手段を独立して設けても良いことは勿論である。
【0027】ここで、実施例では線材終端部5bの切断
端を端子ピン4へからげる場合を例に挙げて説明した
が、本発明はこれに限ることなく線材始端部5aをから
げるときに仮からげピン21を用いても良い。例えば、
図13の例では、線材5が端子ピン4にからげられた始
端部5aと交差しつつ巻胴6側へ導かれるので、線材5
の直径が大きいとからげ部の厚さが相当大きくなって端
子ピン4のピッチを小さくできない等の不都合が生じる
が、本発明を用いて線材始端部5aの端子ピン4に対す
る巻き付け方向を反転させたならば、線材始端部5aの
交差がなくなって、からげ部分の厚さが減るという効果
が得られる。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、仮からげピンにからげた線材端部をからげピン
側へ移動させることにより、線材端部の巻き付け方向と
からげピンの軸方向との関係を反転させることができる
ので、線材終端部をからげピンの基端側へ押し付け、そ
のほどけを防止することができる。また、線材始端部の
巻き付け方向を反転させてその厚さの増加も防止でき
る。請求項2の発明によれば、請求項1のからげ装置に
よる線材端部の巻き付け方向の反転効果を得られる他、
仮からげピンおよびからげピンと巻線ノズルとの相対移
動によって線材の巻線からからげ処理までを連続的に行
ない得るので作業効率を向上させることができ、さらに
は仮からげ手段およびからげ部移動手段を別に設ける必
要がなくなるので部品点数の増加も抑制され、高効率か
つ低コストな実用性の高い巻線機が提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る巻線機の正面図。
【図2】図1の巻線機を同図の矢印II方向から視た状態
を一部断面視して示す図。
【図3】図1のボビン1の近傍の拡大図。
【図4】図3のボビン1を同図の矢印IV方向から視た状
態を示す図。
【図5】図2の仮からげピン21の近傍を同図の矢印V
方向から視た状態を示す図。
【図6】図5の仮からげピン21の近傍を同図の矢印VI
方向から視た状態を示す図。
【図7】図5の仮からげピン21の近傍を同図の矢印VI
I方向から視た状態を示す図。
【図8】図5のVIII−VIII線における断面図。
【図9】図2の線材挟持機構30および線材拘束機構4
0の近傍を拡大して示す図。
【図10】線材を仮からげピンへからげる動作を示す図
で、(A)はボビン正面側から視た状態を、(B)は同
図(A)の矢印B方向から視た状態を示す。
【図11】仮からげピンから端子ピンへ線材の終端部を
移す動作を示す図で、(A)はボビン正面側から視た状
態を、(B)は同図(A)の矢印B方向から視た状態を
示す。
【図12】端子ピンへのからげ動作終了時の状態をボビ
ンの右側面側から示す図。
【図13】端子ピンにからげ処理を施した状態を示す斜
視図。
【図14】巻線対象としてのボビンの一例を示す斜視
図。
【図15】従来の巻線機で端子ピン4にからげ処理を施
した状態を示す斜視図。
【符号の説明】
1 ボビン 4 端子ピン 5 線材 5a 線材の始端部 5b 線材の終端部 11 巻線ノズル 21 仮からげピン

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 巻線対象物に巻き付けられる線材の端部
    を前記巻線対象物に設けられたからげピンにからげるか
    らげ装置において、 前記からげピンと軸方向に突き合せ可能に設けられた仮
    からげピンと、 この仮からげピンに前記線材の端部をからげる仮からげ
    手段と、 前記仮からげピンにからげられた前記線材の端部を前記
    からげピンに移動させるからげ部移動手段とを設けたこ
    とを特徴とするからげ装置。
  2. 【請求項2】 巻線対象物の周囲を相対移動して当該巻
    線対象物に線材を巻き付ける巻線ノズルと、請求項1記
    載のからげ装置とを備えた巻線機であって、 前記巻線ノズルを、前記仮からげピンの回りに相対回転
    可能に設けて前記からげ装置の仮からげ手段を構成する
    とともに、前記巻線ノズルを前記巻線対象物の前記から
    げピンの軸方向に相対移動可能に設けて前記からげ部移
    動手段を構成したことを特徴とする巻線機。
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JPH0555528U (ja) * 1991-12-26 1993-07-23 株式会社多賀製作所 リッツ線の端末絡縛装置

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