JP3579495B2 - 電解水生成装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、通水式電解槽を備えて電解水を連続的に生成する電解水生成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の電解水生成装置として、例えば特開平6−304561号公報において、常閉型の電磁開閉弁を介して給水源に接続した給水管を通して供給される処理水を電気分解して電解水を生成し外部に導出する通水式の電解槽と、前記電磁開閉弁の下流にて前記給水管に介在し前記電解槽に供給される処理水の流れを検出するフローセンサと、電解水の生成開始信号を付与されたとき前記電磁開閉弁を励磁して開放するとともに前記電解槽に給電し作動停止信号を付与されたとき前記電解槽への給電を停止するとともに前記電磁開閉弁を消磁して閉じるように制御する制御装置を備えた電解水生成装置が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記公報に記載の電解水生成装置においては、例えば、制御装置が作動停止信号に応答して電解槽への給電を停止するとともに電磁開閉弁を止水動作させたときに同電磁開閉弁が止水動作しない場合には、電解されていない処理水が導出管へ導出されて誤使用される(電解水であると誤解して使用される)おそれがある。
本発明の目的は、上記の問題を解消するため、給水管に設けた電磁開閉弁の作動不良に起因して電解されていない水が誤使用されるのを防止することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段とその作用・効果】
本発明は、上記の目的を達成するため、常閉型の電磁開閉弁を介して給水源に接続した給水管を通して供給される処理水を電気分解して電解水を生成し外部に導出する通水式の電解槽と、前記電磁開閉弁の下流にて前記給水管に介在し前記電解槽に供給される処理水の流れを検出するフローセンサと、電解水の生成開始信号を付与されたとき前記電磁開閉弁を励磁して開放するとともに前記電解槽に給電し作動停止信号を付与されたとき前記電解槽への給電を停止するとともに前記電磁開閉弁を消磁して閉じるように制御する制御装置を備えた電解水生成装置において、前記制御装置の制御下にて前記作動停止信号に応答して前記電磁開閉弁と前記電解槽への給電が停止された状態にて設定時間の経過後に前記フローセンサにより処理水の流れが検出されたときその検出信号に応答して警報を発する警報手段を設けたことを特徴とする電解水生成装置を提供するものである。 この電解水生成装置においては、前記電解槽への給電停止時に前記電磁開閉弁の作動不良によって同電解槽に供給された処理水が電解されないまま導出される状態になったとき、使用者は上記の警報手段が発生する警報によって前記電磁開閉弁の止水異常を知ることができ、これによって電解されていない処理水が誤使用されるのを防止することができる。
【0005】
また、本発明の一実施形態においては、常閉型の電磁開閉弁を介して給水源に接続した給水管を通して供給される処理水を電気分解にして電解水を生成し外部に導出する通水式の電解槽と、前記電磁開閉弁の下流にて前記給水管に介在し前記電解槽に供給される処理水の流れを検出するフローセンサと、電解水の生成開始信号を付与されたとき前記電磁開閉弁を励磁して開放するとともに前記電解槽に給電し作動停止信号を付与されたとき前記電解槽への給電を停止するとともに前記電磁開閉弁を消磁して閉じるように制御する制御装置を備えた電解水生成装置において、前記制御装置の制御下にて前記電磁開閉弁が励磁されて開放される前に前記フローセンサにより処理水の流れが検出されたときその検出信号に応答して警報を発する警報手段を設けたことを特徴とする電解水生成装置が提供される。この実施形態においては、前記制御装置の制御下にて前記電磁開閉弁が励磁される前に同電磁開閉弁の作動不良によって前記電解槽に供給された処理水が電解されないまま導出される状態になったとき、使用者は上記の警報手段が発生する警報によって前記電磁開閉弁の止水異常を知ることができ、これによって電解されていない処理水が誤使用されるのを防止することができる。
【0008】
【実施例】
以下に、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。図1は本発明による電解水生成装置を示していて、この電解水生成装置は電解槽20の両電極室に処理水(水道水)を給水管11を通して給水する給水弁V1を備えていて、この給水弁V1は常閉型の電磁開閉弁であり制御装置100によって作動を制御されるようになっている。給水管11は、上記した給水弁V1とフローセンサSを介装した接続部11aと、この接続部11aの先端から上方に延びて上部が分岐し上端にて電解槽20の両流入口21a,21bにそれぞれ接続される立上部11bによって構成されていて、接続部11aには周知の浄水器Fを介して給水ホース12が接続され、また立上部11bの下端には排水弁V2を介装した排水管13が接続されている。給水ホース12は、機外に延びていて、水道管(図示省略)に接続されるようになっている。
【0009】
フローセンサSは、給水管11における接続部11a内の水の流れ(通水)を検出するものであり、給水弁V1の下流側に配設されていて、その検出信号は制御装置100に入力されるようになっている。排水管13は、機底部に沿って配置されていて機外に延びており、排水溝(図示省略)に排水可能となっている。排水弁V2は、常閉型の電磁開閉弁であり制御装置100によって作動を制御されるようになっている。
【0010】
電解槽20は、通水式の電解槽(水が流れている状態にて電解処理するもの)であって、一対の流入口21a,21bと一対の流出口21c,21dを有する槽本体21と、この槽本体21内に対向配設した第1及び第2の電極22,23と、これら両電極22,23間に配設されて各電極22,23を収容する第1及び第2の電極室24,25を形成する隔膜26によって構成されていて、第1電極室24には流入口21aと流出口21cが連通し、第2電極室25には流入口21bと流出口21dが連通している。各電極22,23は、チタン基材の表面に白金メッキ或いは白金イリジウムを焼成してなるもので、両電極22,23への直流電圧の印加・停止及び正負電極切換は制御装置100によって制御されるようになっている。また、各流出口21c,21dには第1及び第2の排出管31,32が接続されていて、両排出管31,32は流路切換弁V3を介して第1及び第2の導出管33,34に接続されている。
【0011】
各導出管33,34は、電解槽20より上方に立ち上がる立上部33a,34aを有して図2にて示したように各イオン水の使用場所であるシンク40の配設位置まで延出配管されて開口していて、下端にて流路切換弁V3に接続されている。また、各導出管33,34の各立上部33a,34aは、上端が各通気細管33b,34bを通して大気に連通開口していて、各導出管33,34の流出端部がシンク40内に水没しても、不具合(例えば、当該装置の停止時におけるサイフォン現象の発生)が生じないように機能する。
【0012】
流路切換弁V3は、酸・アルカリに耐える4ポート2位置切換バルブであって、電動モータ(図示省略)によって切換駆動されるものであり、図1の仮想線で示した逆状態(排出管31が導出管34に接続され排出管32が導出管33に接続されている状態)にて制御装置100から正信号を受けたとき図1の実線で示した正状態(排出管31が導出管33に接続され排出管32が導出管34に接続されている状態)に切り替わり、また図1の実線で示した正状態にて制御装置100から逆信号を受けたとき図1の仮想線で示した逆状態に切り替わるようになっており、図1の仮想線で示した逆状態にあるか実線で示した正状態にあるかはセンサ(図示省略)によって検出されるようになっている。
【0013】
制御装置100は、電源スイッチ101と生成スイッチ102(共にON−OFF切換スイッチである)を備えるとともに、タイマ及び積算タイマ(共に図示省略)を備え、また図3及び図4に示したフローチャートに対応したプログラムを実行するマイクロコンピュータ(図示省略)を備えていて、各スイッチ101,102の操作とフローセンサSからの信号と流路切換弁V3の状態を検出するセンサからの信号と内蔵するタイマ及び積算タイマの計時値に基づいて、給水弁V1及び排水弁V2の開閉作動と流路切換弁V3の切換作動と電解槽20における両電極22,23への直流電圧の印加・停止及び正負電極切換と制御装置100に付設した警報灯(ブザー等でも実施可能である)50の点灯・消灯とを制御するようになっており、以下に説明する各作動が得られるようになっている。
【0014】
上記のように構成した本実施例においては、当該電解水生成装置が使用可能な状態で電源スイッチ101がオン操作されると、制御装置100のマイクロコンピュータが図3のステップ201にてプログラムの実行を開始し、ステップ202にて生成スイッチ102がオン操作されているか否かが判定される。このとき、生成スイッチ102がオン操作されていなければ、ステップ202にて「NO」と判定されてステップ203の処理が実行され、また生成スイッチ102がオン操作されていれば、ステップ202にて「YES」と判定されてステップ205,206の処理が実行される。
【0015】
ステップ203ではフローセンサSがOFFか否かが判定される。給水弁V1は常閉型の電磁開閉弁であるため、正常であればステップ203にて「YES」と判定されてステップ202に戻り、止水異常であればステップ203にて「NO」と判定されてステップ204の故障警報ルーチンが実行されて警告灯50が連続的に点灯する。したがって、使用者は警報灯50の連続点灯により給水弁V1の止水異常を知ることができ、これによって電解されていない水が誤使用されるのを防止することができる。
【0016】
ステップ205では給水弁V1に開信号が出力され、ステップ206ではフローセンサSがONか否かが判定される。給水弁V1は、正常であれば開信号にて開作動するため、水道が断水状態でなければ、給水管11を水道水が流れてフローセンサSがONとなり、ステップ206にて「YES」と判定されてステップ207,208または209の処理が実行される。なお、給水弁V1が開信号にて開作動しないか、水道が断水状態であるときには、ステップ206にて「NO」と判定されてステップ210の断水警報ルーチンが実行されて警報灯50が間欠的に点灯する。水道が断水状態から通水状態となったときには、水道の通水によりフローセンサSがONとなり、ステップ206にて「YES」と判定されてステップ207,208または209の処理が実行される。
【0017】
ステップ207では流路切換弁V3が図1の実線に示した正状態に保持されているか否かが判定され、「YES」と判定されたときにはステップ208が処理された後にステップ211,212が実行され、また「NO」と判定されたときにはステップ209が処理された後にステップ211,212が実行される。ステップ208では電解槽20の両電極22,23に所定値の直流電圧が正電圧印加されて、電極22がプラス極となり電極23がマイナス極となる。一方、ステップ209では電解槽20の両電極22,23に所定値の直流電圧が逆電圧印加されて、電極23がプラス極となり電極22がマイナス極となる。
【0018】
ステップ211では積算タイマにON信号が出力されて積算タイマが積算を再開し、ステップ212では積算タイマの積算値が設定値以上か否かが判定される。積算タイマの積算値が設定値に満たないときにはステップ212にて「NO」と判定されてステップ213の処理が実行され、また積算値が設定値に達するとステップ212にて「YES」と判定されてステップ222の処理が実行された後に図4のステップ223以降の処理が実行される。
【0019】
ステップ213では生成スイッチ102がオフ操作されているか否かが判定される。このとき、生成スイッチ102がオフ操作されていなければ、ステップ213にて「NO」と判定されてステップ212に戻り、また生成スイッチ102がオフ操作されていれば、ステップ213にて「YES」と判定されてステップ214〜220または221の処理が実行される。ステップ214では積算タイマにOFF信号が出力されて積算タイマが積算を中断し、ステップ215では電解槽20の両電極22,23への電圧印加が停止され、ステップ216では給水弁V1に閉信号が出力され、ステップ217ではタイマがリセットされて計時値tがゼロとされる。
【0020】
ステップ218ではステップ217にてリセットされたタイマの計時値tが第1設定値t1以上か否かが判定され、「NO」と判定されたときにはステップ218の処理が繰り返し実行され、「YES」と判定されたときにはステップ219の処理が実行されてフローセンサSがOFFか否かが判定される。給水弁V1は、正常であればステップ216の閉信号にて閉作動し、第1設定時間t1の経過時には給水管11を水が流れていなくてフローセンサSがOFFとなっており、ステップ219にて「YES」と判定されてステップ220の処理が実行され、プログラムの実行が終了する。ところで、ステップ216の閉信号にて給水弁V1が閉作動しないときにはフローセンサSがOFFとならずステップ219にて「NO」と判定されてステップ221の故障警報ルーチンが実行されて警報灯50が連続的に点灯する。なお、上記した第1設定値t1は給水弁V1が閉信号を入力して閉作動し給水管11の流れがなくなるまでの時間を実測により得て、これに基づいて設定されている。
【0021】
このため、流路切換弁V3が図1の実線にて示した正状態で、電源スイッチ101と生成スイッチ102のオン操作により当該装置が正常に起動するときには、上記したステップ201,202,205,206,207,208,211,212,213の処理が実行されて、給水ホース12から浄水器Fを通過した水道水が給水弁V1とフローセンサSと給水管11を通って電解槽20の各電極室24,25に供給されるとともに、電解槽20内で電解されて各イオン水が生成され、プラス側電極22の電極室24からは水素イオンが増加した酸性イオン水が排出管31と正状態の流路切換弁V3と導出管33を通してシンク40に送られ、またマイナス側電極23の電極室25からは水酸イオンが増加したアルカリ性イオン水が排出管32と正状態の流路切換弁V3と導出管34を通してシンク40に送られる。なお、流路切換弁V3が図1の仮想線にて示した逆状態で、電源スイッチ101と生成スイッチ102のオン操作により当該装置が正常に起動するときには、上記したステップ208に代えてステップ209の処理が実行されて、プラス側電極23の電極室25からは水素イオンが増加した酸性イオン水が排出管32と逆状態の流路切換弁V3と導出管33を通してシンク40に送られ、またマイナス側電極22の電極室24からは水酸イオンが増加したアルカリ性イオン水が排出管31と逆状態の流路切換弁V3と導出管34を通してシンク40に送られる。
【0022】
上記した当該装置の起動に伴うイオン水の生成運転は、生成スイッチ102がオフ操作されるか積算タイマの積算値が設定値に達するまでステップ212,213の処理が繰り返し実行されて維持され、生成スイッチ102がオフ操作されると、ステップ214〜220または221の処理が実行されて、給水弁V1が正常に閉作動するときには、積算タイマが積算を中断し、電解槽20の両電極22,23への電圧印加が停止され、給水弁V1が閉作動して、電解槽20への給水及び給電が停止して生成運転が停止し、また給水弁V1が正常に閉作動しないときにはステップ220に代えてステップ221の処理が実行されて警報灯50が連続点灯する。したがって、使用者は警報灯50の連続点灯により給水弁V1の閉作動異常(止水異常)を知ることができ、これによって電解されていない水が誤使用されるのを防止することができる。
【0023】
一方、積算タイマの積算値が設定値に達すると、図3のステップ222と図4のステップ223以降の処理が実行されて以下に説明する再運転が開始される。ステップ222では、積算タイマにリセット信号が出力されて積算タイマの積算値がゼロにリセットされ、ステップ223では電解槽20の両電極22,23への電圧印加が停止され、ステップ224では給水弁V1に閉信号が出力され、ステップ225ではタイマがリセットされて計時値tがゼロとされる。
【0024】
ステップ226ではステップ225にてリセットされたタイマの計時値tが第1設定値t1以上か否かが判定され、「NO」と判定されたときにはステップ226の処理が繰り返し実行され、「YES」と判定されたときにはステップ227の処理が実行されてフローセンサSがOFFか否かが判定される。給水弁V1は、正常であればステップ224の閉信号にて閉作動し、第1設定時間t1の経過時には給水管11を水が流れていなくてフローセンサSがOFFとなっており、ステップ227にて「YES」と判定されてステップ229〜233の処理が実行された後に図3のステップ205以降の処理が実行される。ところで、ステップ224の閉信号にて給水弁V1が閉作動しないときには第1設定時間t1の経過時にフローセンサSがOFFとならずステップ227にて「NO」と判定されてステップ228の故障警報ルーチンが実行されて警報灯50が連続的に点灯する。
【0025】
ステップ229では、流路切換弁V3の切換ルーチンが実行されて、流路切換弁V3が正状態である場合には逆状態に、また逆状態である場合には正状態に切り換えられる。ステップ230では、排水弁V2に開信号が出力されて排水弁V2が開作動し、ステップ231ではタイマがリセットされて計時値tがゼロとされる。また、ステップ232ではステップ231にてリセットされたタイマの計時値tが第2設定値t2以上か否かが判定され、「NO」と判定されたときにはステップ232の処理が繰り返し実行され、「YES」と判定されたときにはステップ233の処理が実行された後に上述した図3のステップ205以降の処理が実行される。ステップ233では、排水弁V2に閉信号が出力されて排水弁V2が閉作動する。なお、上記した第2設定値t2は、当該装置において生成運転が中断して各導出管33,34内のイオン水が流路切換弁V3と各排出管31,32を通して電解槽20の各電極室24,25に逆流し各電極室24,25の水が中和または逆イオン化されるまでの時間を実験により測定した実測値を基にして決定されている。
【0026】
したがって、上記したステップ228の処理が実行されることにより、使用者は警報灯50の連続点灯により給水弁V1の閉作動異常(止水異常)を知ることができ、これによって電解されていない水が誤使用されるのを防止することができることは勿論のこと、上記したステップ228を除くステップ223〜233の処理が実行された後にステップ205以降の処理が実行されることにより、イオン水生成運転の一時的な中断と、流路切換弁V3の切換作動と、所定量の排水による各電極室内イオン水の中和または逆イオン化がなされた後に、当該装置が再起動されてイオン水の生成運転が再開される。
【0027】
ところで、上記した所定量の排水による各電極室内イオン水の中和または逆イオン化時には、給水管11における立上部11b及び電解槽20の両電極室24,25内の水が開状態の排水弁V2と排水管12を通して落差により外部に素早く排出される作用が得られると同時に、一方の導出管34内に残存するアルカリ性イオン水が酸性イオン水の残存する排出管及び電極室に向けて落差により自動的に供給されるとともに、他方の導出管33内に残存する酸性イオン水がアルカリ性イオン水の残存する排出管及び電極室に向けて落差により自動的に供給される作用が得られて、各電極室24,25を含む各流通路内の水が素早く中和または逆イオン化される。
【0028】
したがって、当該装置の再起動初期において、マイナスとされている電極を収容する電極室内の電極が水素イオンにより侵されるのを抑制することができて電極の寿命を長くすることができるとともに、各導出管33,34を通して相反するイオン水が導出される(導出管33を通してアルカリ性イオン水が導出され導出管34を通して酸性イオン水が導出される)のを防止することができることは勿論のこと、上述したように各導出管33,34から電解槽20の各電極室24,25に逆イオン水が逆流供給されるときに、給水弁V1より電解槽20側の給水管11と電解槽20の両電極室24,25内の水を上記した逆流を殆ど阻害しない開状態の排水弁V2と排水管13を通して外部に排出することができて、逆イオン水の逆流供給時間を短時間に行わせることができ、これによって電圧印加停止時間を短く設定することができ、当該装置のイオン水生成運転の中断時間を短くすることができてイオン水生成能力を向上させることができる。また、この再起動初期には電極に付着しているスケール(処理水中のカルシウムやマグネシウム等が固化したもの)が電解剥離されて電極が洗浄される。
【0029】
また、上記した本実施例においては、図4に示したステップ230の処理が実行されて電解槽20内の残水が給水管11の立上部11bと排水管13を通して排水されるときには、フローセンサSの構成部材が電解槽20内の残水に含まれる次亜塩素酸によって腐食されることがなくてフローセンサSの耐久性が向上するとともに、電解槽20内の残水に含まれるカルシウム,マグネシウム等のイオンがスケールとなってフローセンサSの構成部材に付着することがなくて動作不良等の故障の発生を抑制することができる。また、このときには、給水管11の接続部11aを水が流れずフローセンサSが動作しないため、これによってもフローセンサSの耐久性を向上させることができるとともに、フローセンサSの配設部位に流れが及ばないため、フローセンサSによって排水が阻害されることはなく排水を速やかに行うことができる。
【0030】
上記した実施例においては、通水式の電解槽として隔膜26を有する電解槽20が採用されるとともに、電解槽20にて電解された電解水が一対の排出管31,32と流路切換弁V3と一対の導出管33,34を通して所望の箇所に導かれるようにした電解水生成装置に本発明を実施したが、通水式の電解槽として無隔膜の電解槽が採用され、同電解槽にて電解された電解水が単一の導出管を通して所望の箇所に導かれるようにした電解水生成装置にも本発明は同様に実施できるものであり、この場合には給水管が上部を分岐されることなく上端にて電解槽の単一の流入口に接続される。
【0031】
また、上記実施例においては、給水装置として給水弁が採用されている電解水生成装置に本発明を実施したが、本発明は給水装置として給水ポンプが採用されている電解水生成装置(例えば、特開平6−304561号公報に示されている装置)にも同様に実施し得るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による電解水生成装置の一実施例を示す全体構成図である。
【図2】図1に示した電解水生成装置の使用状態を概略的に示す図である。
【図3】図1に示した電解水生成装置の制御装置が備えるマイクロコンピュータにて実行されるプログラムの一部を示すフローチャートである。
【図4】図1に示した電解水生成装置の制御装置が備えるマイクロコンピュータにて実行されるプログラムの残部を示すフローチャートである。
【符号の説明】
11…給水管、11a…接続部、11b…立上部、13…排水管、20…電解槽、21a,21b…流入口、21c,21d…流出口、22…第1の電極、23…第2の電極、24…第1の電極室、25…第2の電極室、26…隔膜、33,34…導出管、50…警報灯、100…制御装置、V1…給水弁、S…フローセンサ。
Claims (2)
- 常閉型の電磁開閉弁を介して給水源に接続した給水管を通して供給される処理水を電気分解して電解水を生成し外部に導出する通水式の電解槽と、前記電磁開閉弁の下流にて前記給水管に介在し前記電解槽に供給される処理水の流れを検出するフローセンサと、電解水の生成開始信号を付与されたとき前記電磁開閉弁を励磁して開放するとともに前記電解槽に給電し作動停止信号を付与されたとき前記電解槽への給電を停止するとともに前記電磁開閉弁を消磁して閉じるように制御する制御装置を備えた電解水生成装置において、
前記制御装置の制御下にて前記作動停止信号に応答して前記電磁開閉弁と前記電解槽への給電が停止された状態にて設定時間の経過後に前記フローセンサにより処理水の流れが検出されたときその検出信号に応答して警報を発する警報手段を設けたことを特徴とする電解水生成装置。 - 常閉型の電磁開閉弁を介して給水源に接続した給水管を通して供給される処理水を電気分解して電解水を生成し外部に導出する通水式の電解槽と、前記電磁開閉弁の下流にて前記給水管に介在し前記電解槽に供給される処理水の流れを検出するフローセンサと、電解水の生成開始信号を付与されたとき前記電磁開閉弁を励磁して開放するとともに前記電解槽に給電し作動停止信号を付与されたとき前記電解槽への給電を停止するとともに前記電磁開閉弁を消磁して閉じるように制御する制御装置を備えた電解水生成装置において、
前記制御装置の制御下にて前記電解槽が給電されるとともに前記電磁開閉弁が励磁されて開放される前に前記フローセンサにより処理水の流れが検出されたときその検出信号に応答して警報を発する警報手段を設けたことを特徴とする電解水生成装置。
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JP6761249B2 (ja) * | 2016-01-06 | 2020-09-23 | 株式会社神戸製鋼所 | 油冷式空気圧縮機 |
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1995
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