JPH091150A - 飲料用水供給装置 - Google Patents

飲料用水供給装置

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JPH091150A
JPH091150A JP15205595A JP15205595A JPH091150A JP H091150 A JPH091150 A JP H091150A JP 15205595 A JP15205595 A JP 15205595A JP 15205595 A JP15205595 A JP 15205595A JP H091150 A JPH091150 A JP H091150A
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JP
Japan
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water
water supply
drinking water
electrolytic cell
electrolysis
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JP15205595A
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English (en)
Inventor
Kazushige Watanabe
一重 渡邊
Hideo Kashima
秀雄 加島
Etsuko Nakamura
悦子 中村
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Sanden Corp
Original Assignee
Sanden Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 有効塩素の蒸散とバクテリア等の侵入による
水質汚損を防止でき、しかも有効塩素の安定的生成によ
り飲料用水及び供給管路を的確に殺菌できる飲料用水供
給装置を提供する。 【構成】 供給途中の飲料用水Fに対し密閉式の電解槽
3にてその電気分解が行われるため、電気分解により発
生した有効塩素をもれなく飲料用水Fに含有させること
ができ、しかも外部からのバクテリア等の侵入を防止し
て水質汚損を確実に回避することができる。 また、飲
料用水Fの電気分解が密閉式の電解槽3を通過する過程
で行われるため、給水間隔に拘らず一定の塩素濃度を確
保して、飲料用水Fと供給管路の殺菌を高能力で安定し
て行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ポストミックス式ディ
スペンサー等に有用な飲料用水供給装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】図3にはこの種従来の飲料用水供給装置
を示してある。同図において、11はタンク、Fは飲料
用水(水道水)、12は第1ポンプ、13は電解槽、1
4は一対の電極、15はフロートスイッチ、16はオー
バーフロー管、17は第2ポンプである。
【0003】上記装置では、電解槽13内の水位降下に
伴ってタンク11内の飲料用水Fを第1ポンプ12によ
って電解槽13内に補給できると共に、一対の電極14
に所定の直流電圧を印加することにより電解槽13内の
飲料用水Fの電気分解を行って、電解後の飲料用水Fを
第2ポンプ17によって供給することができる。
【0004】飲料用水Fには含有イオンとして塩素イオ
ン(Cl- )が存在するため、上記の電気分解では2C
- →Cl2 +2eの反応によって塩素(Cl2 )が発
生し、そして該塩素が水(H2O )に溶けCl2 +H2
O →HClO+HClの反応によって次亜塩素酸(H
ClO)が生成される。電解後の飲料用水Fはこの次亜
塩素酸によって自ら殺菌作用を受け、また該飲料用水F
が流れる供給管路も同時に殺菌されることになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来装置では、
電解槽13が開放或いは開放に近い状態であるため、発
生した有効塩素が外部に蒸散し易く、また外部からバク
テリア等が侵入して水質汚損を生じる問題がある。ま
た、電解槽13内への水補給がその水位によって管理さ
れているため、給水間隔に応じて電解槽13内の貯留水
の塩素濃度にばらつきが発生して殺菌能力が不安定にな
ったり、塩素濃度が高くなった場合には飲料用水の味が
損なわれる等の問題点がある。
【0006】本発明は上記問題点に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、有効塩素の蒸散とバクテ
リア等の侵入による水質汚損を防止でき、しかも有効塩
素の安定的生成により飲料用水及び供給管路を的確に殺
菌できる飲料用水供給装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明は、飲料用水の供給管路途中に電解
槽を備え、該電解槽で電気分解した後の飲料用水を供給
する飲料用水供給装置において、上記電解槽として、一
対の電極間に通路を有し該通路を流れる水をその通過過
程で電気分解可能な密閉式のものを使用した、ことを特
徴としている。
【0008】請求項2の発明は、請求項1記載の飲料用
水供給装置において、供給管路の電解槽上流箇所と給水
口近傍箇所とを結ぶバイパス管路を設けると共に、供給
管路を流れる水をバイパス管路に導入可能な流路切替手
段を設けた、ことを特徴としている。
【0009】請求項3の発明は、請求項2記載の飲料用
水供給装置において、前回の給水停止から予め設定した
インターバル基準時間を経過したときに、流路切替手段
をバイパス管路側に所定時間だけ切り替え、且つ同時間
だけ電解槽下流側の管路内に停滞する水を該バイパス管
路を通じて電解槽に導入してその電気分解を行う停滞水
再電解手段を設けた、ことを特徴としている。
【0010】請求項4の発明は、請求項3記載の飲料用
水供給装置において、電解槽上流側の飲料用水の温度を
検知する温度センサを設け、該温度センサの検知温度に
基づいてインターバル基準時間を決定するインターバル
基準時間決定手段を設けた、ことを特徴としている。
【0011】
【作用】請求項1の発明によれば、密閉式の電解槽を用
いることにより供給途中の飲料用水を外気に触れない状
態で電気分解し、電気分解した後の飲料用水を供給でき
る。
【0012】請求項2の発明によれば、流路切替手段に
よって供給管路を流れる水をバイパス管路に導入するこ
とにより、供給管路の電解槽上流箇所と給水口近傍箇所
との間に停滞していた水を電解槽に導いて再度電気分解
することができる。他の作用は請求項1の発明と同様で
ある。
【0013】請求項3の発明によれば、前回の給水停止
からインターバル基準時間が経過したとき、上記の停滞
水の再電解を自動的に行うことができる。他の作用は請
求項2の発明と同様である。
【0014】請求項4の発明によれば、請求項3の発明
におけるインターバル基準時間が飲料用水の温度に応じ
て決定される。他の作用は請求項3の発明と同様であ
る。
【0015】
【実施例】
[第1実施例]図1には本発明の第1実施例を示す飲料
用水供給装置の回路図を、図2には図1に示した電解槽
の断面図を夫々示してある。同図において、1はタン
ク、Fは飲料用水(水道水)、2は浄水器、3は密閉式
の電解槽、4は送水ポンプ、5は冷却コイル、6は電磁
弁、7は流量調節器である。
【0016】タンク1は所定量の飲料用水(水道水)F
を貯留しており、その上面には微細な空気穴1aが形成
されている。浄水器2には活性炭等の浄化フィルタ2a
が内蔵されており、該フィルタ2aによって飲料用水F
から臭気や不純物等を取り除く。
【0017】電解槽3は、図2にも示すように、入口3
a及び2つの出口3b,3cとこれらを結ぶ偏平状の通
路3dを有する本体3eと、通路3d内に対向配置され
た一対の電極(陽極3fと陰極3g)と、通路3dの下
流側に配置され電気分解された各電解水を分流する分流
器3hとから構成されている。
【0018】この電解槽3では、陽極3fと陰極3gに
所定の直流電圧を印加することにより、通路3dを流れ
る水道水をその通過過程で電気分解し、陽極3f側にH
+ ,ClO- を多く含んだ酸性水を、また陰極3g側に
OH- ,Ca2+,Mg2+,Na+ 等を多く含んだアルカ
リイオン水を夫々生成し、この酸性水とアルカリイオン
水を出口3b,3cから別々に送出できる。本実施例の
供給装置にて飲料用水を供給する場合には、電磁弁6を
開けて送水ポンプ4を作動させると共に、電解槽3の一
対の電極に所定の直流電圧を印加すればよい。送水ポン
プ4の作動により、タンク1内の飲料用水Fが浄水器2
に流れ込み、該浄水器2を通過する過程で臭気や不純物
等が除かれてその浄化が図られる。浄化後の飲料用水F
は電解槽3に流れ込み、先に述べたように通路3dを通
過する過程で電気分解が行われ、生成された酸性水とア
ルカリイオン水は電解槽3から流れ出た後に合流する。
電解後の飲料用水Fは送水ポンプ4を介して冷却コイル
5に流れ込み、該冷却コイル5を通過する過程で自然放
熱による冷却が図られる。冷却後の飲料用水Fは電磁弁
6を介して流量調節器7に流れ込み、給水口から一定流
量にて供給される。
【0019】このように本実施例によれば、供給途中の
飲料用水Fに対し密閉式の電解槽3にてその電気分解が
行われるため、電気分解により発生した有効塩素をもれ
なく飲料用水Fに含有させることができ、しかも外部か
らのバクテリア等の侵入を防止して水質汚損を確実に回
避することができる。
【0020】また、飲料用水Fの電気分解が密閉式の電
解槽3を通過する過程で行われるため、給水間隔に拘ら
ず一定の塩素濃度を確保して、飲料用水Fと供給管路の
殺菌を高能力で安定して行うことができる。
【0021】尚、上記実施例では、送水ポンプを供給管
路の電解槽と冷却コイルとの間に介装したものを例示し
たが、該送水ポンプは浄水器と電解槽との間或いは、タ
ンクと浄水器との間に介装されていてもよい。
【0022】[第2実施例]図4には本発明の第2実施
例を示す飲料用水供給装置の回路図を示してある。同図
おいて、21は第1電磁弁、22は浄水器、23は密閉
式の電解槽、24は冷却コイル、25は第2電磁弁、2
6は流量調節器であり、第1電磁弁21の入口側管路は
水道蛇口に接続されている。浄水器22及び電解槽23
の構成は第1実施例のものと同じであるためここでの説
明を省略する。
【0023】本実施例の供給装置にて飲料用水を供給す
る場合には、第1,第2電磁弁21,25を開けると共
に、電解槽23の一対の電極に所定の直流電圧を印加す
ればよい。第1電磁弁21の開放により、水道蛇口から
飲料用水が浄水器22に流れ込み、該浄水器22を通過
する過程で臭気や不純物等が除かれてその浄化が図られ
る。浄化後の飲料用水は電解槽23に流れ込み、先に述
べたように通路を通過する過程で電気分解が行われ、生
成された酸性水とアルカリイオン水は電解槽23から流
れ出た後に合流する。電解後の飲料用水は冷却コイル2
4に流れ込み、該冷却コイル24を通過する過程で自然
放熱による冷却が図られる。冷却後の飲料用水は第2電
磁弁25を介して流量調節器26に流れ込み、給水口か
ら一定流量にて供給される。
【0024】このように本実施例によれば、供給管路を
水道蛇口に直結してあるので第1実施例のような送水ポ
ンプが不要となる。他の効果は第1実施例のものと同様
である。
【0025】[第3実施例]図5には本発明の第3実施
例を示す飲料用水供給装置の回路図を示してある。同図
において、31はタンク、32は浄水器、33は逆止
弁、34は密閉式の電解槽、35は送水ポンプ、36は
三方弁、37は冷却コイル、38は流量調節器、39は
電磁弁であり、三方弁36の一出口はバイパス管40を
介して逆止弁33の出口側管路に接続されている。タン
ク31,浄水器32及び電解槽34の構成は第1実施例
のものと同じであるためここでの説明を省略する。
【0026】本実施例の供給装置にて飲料用水を供給す
る場合には、電磁弁39を開けて送水ポンプ35を作動
させると共に、電解槽34の一対の電極に所定の直流電
圧を印加すればよい。送水ポンプ35の作動により、タ
ンク31内の飲料用水Fが浄水器32に流れ込み、該浄
水器32を通過する過程で臭気や不純物等が除かれてそ
の浄化が図られる。浄化後の飲料用水Fは逆止弁33を
介して電解槽34に流れ込み、先に述べたように通路を
通過する過程で電気分解が行われ、生成された酸性水と
アルカリイオン水は電解槽34から流れ出た後に合流す
る。電解後の飲料用水Fは送水ポンプ35及び三方弁3
6を介して冷却コイル37に流れ込み、該冷却コイル3
7を通過する過程で自然放熱による冷却が図られる。冷
却後の飲料用水Fは流量調節器38に流れ込み、電磁弁
39を介して給水口から一定流量にて供給される。
【0027】また、本実施例の供給装置では、給水開始
の前段階で三方弁36の出口をバイパス管側に切り替
え、同状態で送水ポンプ35を作動させて電解槽34の
一対の電極に所定の直流電圧を印加することにより、電
解槽34と三方弁36との間の管路に停滞している水を
電解槽34に還流して再度電気分解できる。
【0028】このように本実施例によれば、前回の給水
停止から今回の給水開始までの時間間隔があいて、供給
管路内の停滞水の有効塩素濃度が自己分解作用等によっ
て給水当初の値よりも低下するような場合でも、該停滞
水を電解槽34に還流し再度電気分解してその殺菌能力
を補償し、殺菌作用を受けない飲料用水が供給されるこ
とを防止できる。他の効果は第1実施例のものと同様で
ある。
【0029】尚、上記の三方弁は流量調節器と電磁弁の
間に介装してもよく、このようにすれば供給管路内の停
滞水をより多く還流して再度電気分解できる。また、三
方弁の変わりに2つの電磁弁を用いて同様の流路切替を
行うようにしてもよい。
【0030】[第4実施例]図6には本発明の第4実施
例を示す飲料用水供給装置の回路図を示してある。同図
において、41はタンク、42は浄水器、43は密閉式
の電解槽、44は送水ポンプ、45は冷却コイル、46
は三方弁、47は電磁弁であり、三方弁46の一出口は
バイパス管48を介してタンク11の上面に接続されて
いる。タンク41,浄水器42及び電解槽43の構成は
第1実施例のものと同じであるためここでの説明を省略
する。
【0031】本実施例の供給装置にて飲料用水を供給す
る場合には、電磁弁47を開けて送水ポンプ44を作動
させると共に、電解槽43の一対の電極に所定の直流電
圧を印加すればよい。送水ポンプ44の作動により、タ
ンク41内の飲料用水Fが浄水器42に流れ込み、該浄
水器42を通過する過程で臭気や不純物等が除かれてそ
の浄化が図られる。浄化後の飲料用水Fは電解槽43に
流れ込み、先に述べたように通路を通過する過程で電気
分解が行われ、生成された酸性水とアルカリイオン水は
電解槽43から流れ出た後に合流する。電解後の飲料用
水Fは送水ポンプ44を介して冷却コイル45に流れ込
み、該冷却コイル45を通過する過程で自然放熱による
冷却が図られる。冷却後の飲料用水Fは三方弁46及び
電磁弁47を介して給水口から供給される。
【0032】また、本実施例の供給装置では、給水開始
の前段階で三方弁46の出口をバイパス管側に切り替
え、同状態で送水ポンプ44を作動させて電解槽43の
一対の電極に所定の直流電圧を印加することにより、タ
ンク41と三方弁36との間の管路に停滞している水を
タンク41に還流して再度電気分解できる。
【0033】このように本実施例によれば、前回の給水
停止から今回の給水開始までの時間間隔があいて、供給
管路内の停滞水の有効塩素濃度が自己分解作用等によっ
て給水当初の値よりも低下するような場合でも、該停滞
水をタンク41に還流し再度電気分解してその殺菌能力
を補償し、殺菌作用を受けない飲料用水が供給されるこ
とを防止できる。また、タンク41内の水が万が一汚損
されても、有効塩素がタンク41内に流入するのでタン
ク内の浄化殺菌が可能となる。他の効果は第1実施例の
ものと同様である。
【0034】尚、上記の三方弁の変わりに2つの電磁弁
を用いて同様の流路切替を行うようにしてもよい。
【0035】[第5実施例]図7には本発明の第5実施
例を示す飲料用水供給装置の回路図を示してある。同図
において、51はタンク、52は浄水器、53は密閉式
の電解槽、54は送水ポンプ、55は冷却コイル、56
は流量調節器、57は三方弁、58は電磁弁であり、三
方弁57の一出口には排水管59が接続されている。タ
ンク51,浄水器52及び電解槽53の構成は第1実施
例のものと同じであるためここでの説明を省略する。
【0036】本実施例の供給装置にて飲料用水を供給す
る場合には、電磁弁58を開けて送水ポンプ54を作動
させると共に、電解槽53の一対の電極に所定の直流電
圧を印加すればよい。送水ポンプ54の作動により、タ
ンク51内の飲料用水Fが浄水器52に流れ込み、該浄
水器52を通過する過程で臭気や不純物等が除かれてそ
の浄化が図られる。浄化後の飲料用水Fは電解槽53に
流れ込み、先に述べたように通路を通過する過程で電気
分解が行われ、生成された酸性水とアルカリイオン水は
電解槽53から流れ出た後に合流する。電解後の飲料用
水Fは送水ポンプ54を介して冷却コイル55に流れ込
み、該冷却コイル55を通過する過程で自然放熱による
冷却が図られる。冷却後の飲料用水Fは流量調節器56
に流れ込み、三方弁57及び電磁弁58を介して給水口
から一定流量にて供給される。
【0037】また、本実施例の供給装置では、給水開始
の前段階で三方弁57の出口を排水管側に切り替え、同
状態で送水ポンプ35を作動させることにより、供給管
路に停滞している水を外部に排出することができる。
【0038】このように本実施例によれば、前回の給水
停止から今回の給水開始までの時間間隔があいて、供給
管路内の停滞水の有効塩素濃度が自己分解作用等によっ
て給水当初の値よりも低下するような場合でも、該停滞
水を排水管59を通じて外部に排出して、殺菌作用を受
けない飲料用水が供給されることを防止できる。他の効
果は第1実施例のものと同様である。
【0039】尚、上記の三方弁の変わりに2つの電磁弁
を用いて同様の流路切替を行うようにしてもよい。
【0040】[第6実施例]図8(a)には本発明の第
6実施例を示す飲料用水供給装置の回路図を、図8
(b)にはその制御系構成図を夫々示してある。図8
(a)において、61はタンク、62は浄水器、63は
逆止弁、64は密閉式の電解槽、65は送水ポンプ、6
6は冷却コイル、67は流量調節器、68は三方弁、6
9は電磁弁であり、三方弁68の一出口はバイパス管7
0を介して逆止弁63の出口側管路に接続されている。
また、タンク61にはタンク内の飲料用水Fの水温を検
出する温度センサ71が設けられている。タンク61,
浄水器62及び電解槽64の構成は第1実施例のものと
同じであるためここでの説明を省略する。
【0041】図8(b)において、81はマイコン、8
2はインターバル検出器、83は給水制御部、84は通
電制御部、85は切替制御部であり、71は上記温度セ
ンサ、65は上記送水ポンプ、69は上記電磁弁、64
f,64gは上記一対の電極、68は三方弁である。
【0042】マイコン81は後述する給水処理及び環流
処理に係わる運転プログラムをメモリに格納しており、
該プログラムに従って各制御部83〜85に制御信号を
送出する。インターバル検出器82は、スイッチ操作等
に基づいて給水指令が解除された時点からの経過時間
(インターバル)を計時する。
【0043】給水制御部83はマイコン83からの給水
制御信号に基づいて送水ポンプ65と電磁弁69の動作
を制御する。通電制御部84はマイコン83からの通電
制御信号に基づいて電解槽64の電極への通電を制御す
る。切替制御部85はマイコン83からの切替制御信号
に基づいて三方弁68の切替位置を制御する。
【0044】上記飲料用水供給装置における給水処理
は、スイッチ操作等に基づいて給水指令が出されたとこ
ろで、電磁弁69を開けて送水ポンプ65を作動させる
と共に、電解槽64の電極に所定の電解電圧を印加する
ことによって実行される。
【0045】これにより、タンク61内の飲料用水Fが
浄水器62に流れ込み、該浄水器62を通過する過程で
臭気や不純物等が除かれてその浄化が図られる。浄化後
の飲料用水Fは逆止弁33を介して電解槽34に流れ込
み、先に述べたように通路を通過する過程で電気分解が
行われ、生成された酸性水とアルカリイオン水は電解槽
34から流れ出た後に合流する。電解後の飲料用水Fは
送水ポンプ35及び三方弁36を介して冷却コイル37
に流れ込み、該冷却コイル37を通過する過程で自然放
熱による冷却が図られる。冷却後の飲料用水Fは流量調
節器38に流れ込み、電磁弁39を介して給水口から一
定流量にて供給される。
【0046】上記の給水処理は給水指令が解除されるま
で継続され、給水指令が解除されたときには電磁弁69
を閉じ送水ポンプ65を停止すると共に、電解槽64の
電極への通電を停止して、待機状態に戻る。
【0047】一方、上記飲料用水供給装置における環流
処理は、図9に示すフローに従って実行される。
【0048】まず、スイッチ操作等に基づいて給水指令
が解除されたところで、タイマt1をスタートさせ、こ
れと共にタンク61内の飲料用水Fの水温Twを検出
し、該水温Twに基づいて後述する還流処理を行うため
のインターバル基準時間tsと環流処理時間tuと環流
電流Ikを決定する。
【0049】図8に示した回路では、飲料用水の給水間
隔(給水インターバル)があくと、電解槽64の下流側
管路に停滞している水の塩素濃度が自己分解作用,配管
との反応等によって給水当初の値よりも低下するため、
給水開始初期に殺菌作用を受けない停滞水がそのまま供
給されてしまうことになる。この塩素濃度低下は温度が
高いほど顕著となるため、ここでは水温Twを温度の目
安とし、該水温Twに基づいて後述する還流処理を行う
までのインターバル基準時間tsを例えばts=K・T
w+C(Kは水温係数,Cは定数)や水温Twを変数と
した2次関数や予め用意したデータテーブルを用いて決
定する。ちなみに、このインターバル基準時間tsは、
停滞水の有効塩素濃度が使用下限に低下するまでの時間
ではなく、安全性を見て極力早めの時間が設定される。
【0050】次に、給水指令が解除された時点からの時
間(給水インターバル)t1が、t1−ts≦ε(ε=
1×10-5sec)、またはt1≧tsの場合、つまり
電解槽64の下流側管路に停滞している水の塩素濃度が
低下している場合には、環流処理を実行し、タイマt2
をスタートさせる。
【0051】この環流処理は、三方弁68をバイパス管
側に切り替えて送水ポンプ65を作動させると共に、電
解槽64の電極に先に決定した環流電流Ikを印加する
ことによって実行される。これにより、電解槽64と三
方弁68との間の管路に停滞していた水がバイパス管7
0を通じて電解槽64に還流され、電解槽64を通過す
る過程で再度電気分解されてその殺菌能力が補償され
る。
【0052】上記の還流処理は先に決定した環流処理時
間tuだけ継続され、環流処理の実際の継続時間t2が
該環流処理時間tuに達したところで、三方弁68を復
帰させ送水ポンプ65を停止すると共に、電解槽64の
電極への通電を停止して、環流処理を停止する。
【0053】また、給水指令が解除されてから環流処理
が開始されるまでの間、或いは環流処理途中に給水指令
があった場合には、これらを中断して上記の給水処理を
優先して行い、該給水処理が停止した時点で再び再電解
制御のループに入る。
【0054】このように本実施例によれば、電解槽64
の下流側管路に停滞している水の塩素濃度が低下してい
る場合には、該停滞水を電解槽64に還流して再度電気
分解してその殺菌能力を補償する処理を自動的に行っ
て、停滞水の有効塩素濃度を適正に保つことができる。
他の効果は第1実施例のものと同様である。
【0055】尚、上記実施例では、停滞水における有効
塩素濃度の低下を給水インターバルによって判断するも
のを例示したが、停滞水の塩素濃度を塩素センサ等によ
り直接検出して還流処理の要否を判断するようにしても
よい。また、本実施例における運転制御は図5及び図6
に示した供給装置にも適用することができ同様の作用効
果を得ることができる。さらに、還流処理の内容を停滞
水排出に置き換えれば図7に示した供給装置における停
滞水排出を自動化できる。
【0056】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1の発明に
よれば、供給途中の飲料用水に対し密閉式の電解槽にて
その電気分解が行われるため、電気分解により発生した
有効塩素をもれなく飲料用水に含有させることができ、
しかも外部からのバクテリア等の侵入を防止して水質汚
損を確実に回避することができる。また、飲料用水の電
気分解が密閉式の電解槽を通過する過程で行われるた
め、給水間隔に拘らず一定の塩素濃度を確保して、飲料
用水と供給管路の殺菌を高能力で安定して行うことがで
きる。
【0057】請求項2の発明によれば、供給管路内の停
滞水の有効塩素濃度が自己分解作用等によって給水当初
の値よりも低下するような場合でも、該停滞水を再度電
気分解してその殺菌能力を補償し、殺菌作用を受けない
飲料用水が供給されることを防止できる。他の効果は請
求項1の発明と同様である。
【0058】請求項3の発明によれば、供給管路に停滞
している水の塩素濃度が低下している場合に、該停滞水
を再度電気分解してその殺菌能力を補償する処理を自動
的に行って、停滞水の有効塩素濃度を適正に保つことが
できる。他の効果は請求項2の発明と同様である。
【0059】請求項4の発明によれば、停滞水を再度電
気分解してその殺菌能力を補償する処理を行うか否かの
判断を、飲料用水の温度に応じて決定されたインターバ
ル基準時間に基づいて的確に行うことができる。他の効
果は請求項3の発明と同様である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す飲料用水供給装置の
回路図
【図2】図1に示した電解槽の断面図
【図3】従来例を示す飲料用水供給装置に回路図
【図4】本発明の第2実施例を示す飲料用水供給装置の
回路図
【図5】本発明の第3実施例を示す飲料用水供給装置の
回路図
【図6】本発明の第4実施例を示す飲料用水供給装置の
回路図
【図7】本発明の第5実施例を示す飲料用水供給装置の
回路図
【図8】本発明の第6実施例を示す飲料用水供給装置の
回路図とその制御系構成図
【図9】第6実施例に係る再電解制御のフローチャート
【符号の説明】
1…タンク、F…飲料用水(水道水)、2…浄水器、3
…密閉式の電解槽、3d…通路、3f,3g…電極、4
…送水ポンプ、5…冷却コイル、6…電磁弁、7…流量
調節器、21…第1電磁弁、22…浄水器、23…密閉
式の電解槽、24…冷却コイル、25…第2電磁弁、2
6…流量調節器、31…タンク、32…浄水器、33…
逆止弁、34…密閉式の電解槽、35…送水ポンプ、3
6…三方弁、37…冷却コイル、38…流量調節器、3
9…電磁弁、40…バイパス管、41…タンク、42…
浄水器、43…密閉式の電解槽、44…送水ポンプ、4
5…冷却コイル、46…三方弁、47…電磁弁、48…
バイパス管、51…タンク、52…浄水器、53…密閉
式の電解槽、54…送水ポンプ、55…冷却コイル、5
6…流量調節器、57…三方弁、58…電磁弁、59…
排水管、61…タンク、62…浄水器、63…逆止弁、
64…密閉式の電解槽、64f,64g…電極、65…
送水ポンプ、66…冷却コイル、67…流量調節器、6
8…三方弁、69…電磁弁、70…バイパス管70、7
1…温度センサ、81…マイコン、82…インターバル
検出器、83…給水制御部、84…通電制御部、85…
切替制御部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C02F 1/50 550 C02F 1/50 550D 550L 560 560F 560B

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 飲料用水の供給管路途中に電解槽を備
    え、該電解槽で電気分解した後の飲料用水を供給する飲
    料用水供給装置において、 上記電解槽として、一対の電極間に通路を有し該通路を
    流れる水をその通過過程で電気分解可能な密閉式のもの
    を使用した、 ことを特徴とする飲料用水供給装置。
  2. 【請求項2】 供給管路の電解槽上流箇所と給水口近傍
    箇所とを結ぶバイパス管路を設けると共に、供給管路を
    流れる水をバイパス管路に導入可能な流路切替手段を設
    けた、 ことを特徴とする請求項1記載の飲料用水供給装置。
  3. 【請求項3】 前回の給水停止から予め設定したインタ
    ーバル基準時間を経過したときに、流路切替手段をバイ
    パス管路側に所定時間だけ切り替え、且つ同時間だけ電
    解槽下流側の管路内に停滞する水を該バイパス管路を通
    じて電解槽に導入してその電気分解を行う停滞水再電解
    手段を設けた、 ことを特徴とする請求項2記載の飲料用水供給装置。
  4. 【請求項4】 電解槽上流側の飲料用水の温度を検知す
    る温度センサを設け、該温度センサの検知温度に基づい
    てインターバル基準時間を決定するインターバル基準時
    間決定手段を設けた、 ことを特徴とする請求項3記載の飲料用水供給装置。
JP15205595A 1995-06-19 1995-06-19 飲料用水供給装置 Pending JPH091150A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11221569A (ja) * 1997-12-04 1999-08-17 Hoshizaki Electric Co Ltd 電解水生成装置
JP2002035756A (ja) * 2000-07-27 2002-02-05 Toto Ltd 電解槽
US6428689B1 (en) 1999-01-27 2002-08-06 Sanyo Electric Co., Ltd. Water purifying and dispensing apparatus, and method of purifying chlorine-containing water

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