JP6761249B2 - 油冷式空気圧縮機 - Google Patents

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Description

本発明は、油冷式空気圧縮機に関する。
油冷式空気圧縮機では、圧縮機本体の潤滑のために、圧縮機本体で圧縮される空気中に潤滑油を混入させている。特許文献1は、圧縮機本体に供給される潤滑油から水分を分離する油水分離装置を開示している。
実開平6−14484号公報
特許文献1は、油水分離装置によって分離された水分の油冷式空気圧縮機外への排出について開示している。しかし、同文献は、油水分離装置によって分離された水分の意図しない外部への排出について考慮されていない。
本発明は、油水分離装置を備える油冷式空気圧縮機において、油水分離装置によって分離された水分の意図しない排出を確実に防止することを課題とする。
本発明は、吸引した空気を圧縮して吐出する油冷式の圧縮機本体と、前記圧縮機本体から吐出された圧縮空気から潤滑油を分離して回収する油分離回収器と、前記油分離回収器と前記圧縮機本体とを接続し、前記油分離回収器で回収された前記潤滑油を前記圧縮機本体に供給するための給油流路と、前記給油流路を流れる前記潤滑油から水分を分離する油水分離部と、前記油水分離部で分離された水分を油冷式圧縮機外である前記給油流路外へ排出するための排水流路と、前記排水流路に設けられ、前記排水流路を介した前記油水分離部からの水分の排出を許容する開弁状態と、前記排水流路を介した前記油水分離部からの水分の排出を遮断する閉弁状態とに切り換え可能な電磁弁と、前記排水流路を水分が通過しているか否かを検出して検出信号として出力するフローセンサと、前記電磁弁に対して開弁又は閉弁を指示すると共に、前記フローセンサからの前記検出信号が入力され、前記電磁弁に対して閉弁を指示中に、水分が前記排水流路を通過していることを示す前記検出信号が前記フローセンサから入力された場合に、前記電磁弁の故障であると判断する、制御装置とを備える、油冷式空気圧縮機を提供する。
具体的には、前記制御装置は、前記電磁弁の故障であると判断したときに、前記圧縮機本体の運転を停止させる。
制御装置は、排水流路に設けられた電磁弁に対して閉弁を指示中に、水分が排水流路を通過していることを示す検出信号がフローセンサから入力されると、電磁弁の故障であると判断して圧縮機本体の運転を停止する。そのため、電磁弁の故障に起因する、油水分離装置によって分離された水分の意図しない油冷式空気圧縮機外への排出を確実に防止できる。
本発明によれば、油水分離装置を備える油冷式空気圧縮機において、油水分離装置によって分離された水分の意図しない排出を確実に防止できる。
本発明の第1実施形態に係る油冷式空気圧縮機を示す模式図。 圧縮機本体の模式的な部分断面図。 凝集型の油分離回収装置の模式図。 フローセンサを配置する位置の代案を示す模式図。 フローセンサを配置する位置の他の代案を示す模式図。 第1実施形態の変形例に係る油冷式空気圧縮機を示す模式図。 第1実施形態の他の変形例に係る油冷式空気圧縮機を示す模式図。 第1実施形態のさらに他の変形例に係る油冷式空気圧縮機を示す模式図。 本発明の第2実施形態に係る油冷式空気圧縮機を示す模式図。 第2実施形態の変形例に係る油冷式空気圧縮機を示す模式図。 第2実施形態の他の変形例に係る油冷式空気圧縮機を示す模式図。 本発明の第3実施形態に係る油冷式空気圧縮機を示す模式図。 逆浸透膜型の油水分離装置の模式図。 第3実施形態の変形例に係る油冷式空気圧縮機を示す模式図。 第3実施形態の他の変形例に係る油冷式空気圧縮機を示す模式図。 第3実施形態のさらに他の変形例に係る油冷式空気圧縮機を示す模式図。 本発明の第4実施形態に係る油冷式空気圧縮機を示す模式図。 第4実施形態の変形例に係る油冷式空気圧縮機を示す模式図。 第4実施形態の他の変形例に係る油冷式空気圧縮機を示す模式図。 本発明の第5実施形態に係る油冷式空気圧縮機を示す模式図。 本発明の第5実施形態の変形例に係る油冷式空気圧縮機を示す模式図。
(第1実施形態)
図1は本発明の第1実施形態に係る油冷式空気圧縮機1を示す。油冷式空気圧縮機1は、油冷式のスクリュー圧縮機である圧縮機本体2、油分離回収器3、油冷却器4、及び本発明における油水分離部の一例である油水分離装置5(第1の油水分離装置)を備える。
図2を併せて参照すると、圧縮機本体2は、ロータ室2aに収容された雌雄一対のロータ(スクリューロータ)2b,2cを備える。また、ロータ室2aと連通する吸込口2dと吐出口2eとが設けられている。ロータ2b,2cは、駆動装置6によって回転駆動される。
圧縮機本体2の吐出口2eは吐出流路7を介して油分離回収器3に接続されている。また、油分離回収器3の下部の油溜り3aは、本発明における給油流路の一例である主給油流路8を介して圧縮機本体2の吸込口2d側に接続されている。図2の矢印Pは、主給油流路8の圧縮機本体2への接続位置(給油位置)の一例を示す。本実施形態では、主給油流路8に油冷却器4と油水分離装置5が設けられている。油冷却器4は、油水分離装置5よりも潤滑油の流れ方向の下流側に配置されている。
圧縮機本体2のロータ室2a内では、ロータ2b,2cの歯溝とロータ室2aの内壁で形成される空間がロータ2b,2cの回転に伴って移動しつつ容積が減少し、それによって吸込口2dから吸引された空気が圧縮されて吐出口2eから吐出される。吐出口2eから吐出された圧縮空気は吐出流路7を通って油分離回収器3に流入する。油分離回収器3では、圧縮空気から分離された潤滑油が下部の油溜り3aに一時的に溜められる。潤滑油が分離された圧縮空気は油分離回収器3の出口3bから図示しない下流側へ送られる。
油分離回収器3の油溜り3aに溜められた潤滑油は、油分離回収器3と圧縮機本体2(吸込口2d)との差圧により主給油流路8を通って圧縮機本体2へ流れる。主給油流路8を通って圧縮機本体2へ流れる潤滑油が油水分離装置5を通過する際に、潤滑油に含まれる水分が除去される。また、主給油流路8を通って圧縮機本体2へ流れる潤滑油は、油冷却器4を通過する際に冷却される。
圧縮機本体2の吐出口2eから吐出される圧縮空気内及び潤滑油内には水分が含まれる。潤滑油内に混在する水分は潤滑油劣化の原因となる。しかし、主給油流路8に設けられた油水分離装置5が水分を分離することで、水分混在に起因する潤滑油劣化を防止できる。
以上のように、本実施形態の油冷式空気圧縮機1では、潤滑油中の水分混在とそれに起因する潤滑油劣化とを、油水分離装置5を設けることで防止している。
図3を併せて参照すると、油水分離装置5は油水分離フィルタとして凝集型フィルタ(コアレッサ型フィルタ)5aを備える。油水分離回収器3の油溜り3aから主給油流路8を通って潤滑油が凝集型フィルタ5aに流入する。潤滑油自体は凝集型フィルタ5aを通過して、主給油流路8を下流側(本実施形態では油冷却器4側)へ流れる。潤滑油に含まれる水分は、凝集型フィルタ5aによって凝集されて水滴が粗大化し、凝集型フィルタ5aの下方のドレン溜り5bに油と二層に分離されて集められる。
主給油流路8には、油水分離装置5の上流側に隣接した位置に、圧力センサ11が設けられている。また、主給油流路8には、油水分離装置5の下流側に隣接した位置に、圧力センサ12が設けられている。圧力センサ11,12が検出した圧力Pu,Pdは、いずれも制御装置17へ出力される。
油水分離装置5のドレン溜り5bには、油水分離装置5で分離された水分を排出するための排出流路18の一端が接続されている。排出流路18の他端は、油冷式空気圧縮機1において潤滑油が循環する経路の外に開放されており、本実施形態では大気に開放されている。また、排出流路18には、電磁弁21が設けられている。この電磁弁21は、開弁状態と閉弁とに切り換え可能である。電磁弁21が開弁状態であると、排水流路14を介した油水分離装置5のドレン溜り5bからの水分の排出が許容される。電磁弁21が閉弁状態であると、排水流路14を介した油水分離装置5のドレン溜り5bからの水分の排出が遮断される。この電磁弁21の開閉状態は、制御装置17によって切り換えられる。
排出流路18、より具体的には電磁弁21中を水分が通過しているか否かを検出するフローセンサ22が設けられている。フローセンサ22は、電磁弁21中を水分が通過しているか否かの検出結果を示す信号(検出信号)を制御装置17に出力する。
制御装置17は、圧力センサ11によって検出された圧力Puと圧力センサ12によって検出された圧力Pdの差を求めることで、主給油流路8の油水分離装置5における圧力降下値Pdropを算出する。言い換えれば、圧力センサ11と圧力センサ12は、油水分離装置5における圧力降下Pdropを検出する圧力降下検出部として機能する。制御装置17は、算出した圧力降下値Pdropを、予め定められた閾値Pth1,Pth2と比較する。閾値Pth1は閾値Pth2よりも十分小さい値に設定されている。圧力降下値Pdropが閾値Pth1よりも大きく、かつ閾値Pth2未満である場合、制御装置17は凝集型フィルタ5aに破れも目詰まりも生じていないと判断する。一方、圧力降下値Pdropが閾値Pth1以下の場合、すなわち凝集型フィルタ5aを通過する際に潤滑油に対する流動抵抗が過度に小さい場合、制御装置17は凝集型フィルタ5aに破れが生じていると判断する。このように、閾値Pth1を設定可能な制御装置17と、圧力センサ11と圧力センサ12の検出する圧力Pd,Pdとを使用することで、凝集型フィルタ5aの破れを確実に検出できる。また、圧力降下値Pdropが閾値Pth2以上の場合、すなわち凝集型フィルタ5aを通過する際の潤滑油に対する流動抵抗が過度に大きい場合、制御装置17は凝集型フィルタ5aに目詰まりが生じていると判断する。このように、閾値Pth2を設定可能な制御装置17と、圧力センサ11,12の検出する圧力Pd,Pdを使用することで、凝集型フィルタ5aの目詰まりも確実に検出できる。
制御装置17は、圧力降下値Pdropと閾値Pth1との比較により凝集型フィルタ5aに破れが生じていると判断した場合、電磁弁21を閉弁状態に維持する。凝集型フィルタ5aに破れが生じていると、油水分離装置5のドレン溜り5bに溜まった水分には、凝集型フィルタ5aが正常に機能している場合と比較して多量の潤滑油が含まれることなる。しかし、凝集型フィルタ5aに破れを検出した際に、電磁弁21を閉弁状態で維持することにより、多量の潤滑油を含む水分が油冷式空気圧縮機1の外部に排出されるのを防止できる。
制御装置17は、圧力降下値Pdropと閾値Pth1との比較により凝集型フィルタ5aに破れが生じていると判断した場合、電磁弁21の閉弁状態での維持と共に、又はそれに代えて、駆動装置6を停止させて圧縮機本体2の運転を停止させてもよい。
制御装置17は、圧力降下値Pdropと閾値Pth2との比較により凝集型フィルタ5aに目詰まりが生じていると判断した場合も、電磁弁21を閉弁状態に維持する。この場合も、電磁弁21の閉弁状態での維持と共に、又はそれに代えて、駆動装置6を停止させて圧縮機本体2の運転を停止させてもよい。
制御装置17は、凝集型フィルタ5aに破れ又は目詰まりが生じていると判断しない限り、油水分離装置5のドレン溜り5bに過度に水分が溜まらないように、電磁弁21の開閉状態を制御する。例えば、制御装置17は、一定時間(ドレン溜り5bにある程度の量の水分が溜まるのに要する時間)は電磁弁21を閉弁状態で維持し、この一定時間が経過後、電磁弁21を開弁状態としてドレン溜り5bの水分を排出流路18に排出し、再び電磁弁21を閉弁状態とする。
制御装置17は、電磁弁21に対して閉弁状態を指示中に、フローセンサ22から排出流路18を水分が通っていることを示す検出信号が入力されると、電磁弁21の故障であると判断する。この場合、制御装置17は電磁弁21に閉弁状態を指示しているので、本来は排水流路14を介した油水分離装置5のドレン溜り5bからの水分の排出が遮断されているはずである。フローセンサ22から電磁弁21を水分が通っていることを示す検出信号が入力されていることは、実際には電磁弁21は閉弁されておらず、排水流路14を介して油水分離装置5のドレン溜り5bからの水分の排出が行われていることを意味する。
制御装置17は、電磁弁21が故障していると判断した場合、駆動装置6を停止させて圧縮機本体2の運転を停止させる。これにより、油水分離装置5によって分離された水分の油冷式空気圧縮機外への意図しない排出を確実に防止できる。
図4A及び図4Bは、フローセンサ22を配置する位置の代案を示す。
図4Aでは、フローセンサ22は、排出流路18の電磁弁21よりも上流側に配置されている。電磁弁21が閉弁状態となった直後は、電磁弁21内の水分が排出流路18へ流出する場合がある。電磁弁21よりも上流側にフローセンサ22を配置することで、閉弁状態となった直後に電磁弁21から流出する水分をフローセンサ22が検出するのを防止できる。そのため、図4Aで示す位置に電磁弁21を配置することで、電磁弁21に故障が発生しているか否かをより高精度で判断できる。図4Bでは、フローセンサ22は、排出流路18の電磁弁21よりも下流側に配置されている。後述する第2から第6実施形態においても、図4A又は図4Bで示す位置にフローセンサ22を配置してもよい。
図5Aから図6は、第1実施形態の変形例を示す。
図5Aに示す変形例では、主給油流路8の油水分離装置5の上流側に隣接する位置に3ポート電磁弁23が設けられている。また、主給油流路8の油水分離装置5の下流側に隣接する位置に、2ポート電磁弁24が設けられている。さらに、2ポート電磁弁24の下流側で油冷却器4の上流側に位置する主給油流路8と、3ポート電磁弁23とを接続する副給油流路30が設けられている。3ポート電磁弁23は、油分離回収器3の油溜り3aを主給油流路8へ接続する状態と、油分離回収器3の油溜り3aを副給油流路30へ接続する状態とに切り換え可能である。つまり、3ポート電磁弁23は、主給油流路8と副給油流路30との流路の切り換えが可能である。2ポート電磁弁24は、閉弁状態と開弁状態に切り換え可能である。
3ポート電磁弁23が主給油流路30に流通する状態であると、主給油流路8を介した油水分離装置5への潤滑油の流入が許容される。3ポート電磁弁23が副給油流路30に流通する状態であると、主給油流路8を介した油水分離装置5への潤滑油の流入が遮断される。2ポート電磁弁24が開弁状態であると、主給油流路8を介した油水分離装置5からの潤滑油の流出が許容される。3ポート電磁弁23が副給油流路30に流通する状態であって、かつ2ポート電磁弁24が閉弁状態であると、主給油流路8を介した油水分離装置5からの潤滑油の流出が遮断され、潤滑油は副給油流路30を流れて油水分離装置5を迂回する。電磁弁23,24の状態の切り換えは、制御装置17によって制御される。
制御装置17は、油水分離装置5の凝集型フィルタ5aの破れ又は目詰まりが検出されない通常時は、3ポート電磁弁23を主給油流路8に連通する状態で維持し、2ポート電磁弁24を開弁状態で維持する。一方、油水分離装置5の凝集型フィルタ5aの破れ又は目詰まりが検出されると、制御装置17は、3ポート電磁弁23を副給油流路30に連通する状態とし、2ポート電磁弁24を閉弁状態とする。電磁弁23,24をこの状態とすることで、油分離装置5から圧縮機本体2までの潤滑油の流路を確保しつつ、主給油流路8から油水分離装置5を切り離すことができ、圧縮機本体2の運転を停止することなく、凝集型フィルタ5aの交換等の必要な保守作業が可能となる。
図5Bに示す変形例では、主給油流路8の油水分離装置5の上流側に隣接する位置に2ポート電磁弁24が設けられている。また、主給油流路8の油水分離装置5の下流側に隣接する位置に、3ポート電磁弁23が設けられている。さらに、2ポート電磁弁24の上流側で油分離回収器3の下流側に位置する主給油流路8と、3ポート電磁弁23とを接続する副給油流路30が設けられている。3ポート電磁弁23は、主給油流路8に接続する状態と、副給油流路30に接続する状態とに切り換え可能である。2ポート電磁弁24は、閉弁状態と開弁状態に切り換え可能である。
2ポート電磁弁24が開弁状態であると、主給油流路8を介した油水分離装置5への潤滑油の流入が許容される。2ポート電磁弁24が閉弁状態であると、主給油流路8を介した油水分離装置5への潤滑油の流入が遮断される。3ポート電磁弁23が主給油流路8に接続する状態であると、主給油流路8を介した油水分離装置5からの潤滑油の流出が許容される。2ポート電磁弁24が閉弁状態であって、かつ3ポート電磁弁23が副給油流路30に流通する状態であると、潤滑油は副給油流路30を流れて油水分離装置5を迂回する。
制御装置17は、油水分離装置5の凝集型フィルタ5aの破れ又は目詰まりが検出されない通常時は、2ポート電磁弁24を開弁状態で維持し、3ポート電磁弁23を主給油流路8に連通する状態で維持する。一方、油水分離装置5の凝集型フィルタ5aの破れ又は目詰まりが検出されると、制御装置17は、2ポート電磁弁24を閉弁状態とし、2ポート電磁弁23を副給油流路30に連通する状態とする。電磁弁23,24をこの状態とすることで、油分離装置5から圧縮機本体2までの潤滑油の流路を確保しつつ、主給油流路8から油水分離装置5を切り離すことができ、圧縮機本体2の運転を停止することなく、凝集型フィルタ5aの交換等の必要な保守作業が可能となる。
図6に示す変形例では、排出流路18の電磁弁21よりも下流側にリザーバ13が設けられている。リザーバ13はフローティング弁13aと、このフローティング弁13aによって閉鎖される流出口13bを備える。リザーバ13内の水分がある程度の量に達するまでは、フローティング弁13aで流出口13bが閉鎖され、リザーバ13内に水分が保持される。リザーバ13内の水分がある程度の量に達すると、フローティング弁13aが流出口13bから浮上してリザーバ13内の水分が排出される。
電磁弁21の故障が検出されて制御装置17が圧縮機本体2の運転を停止した直後は、油水分離装置5のドレン溜り5bからの排出流路18への水分の流出が継続する場合がある。この場合、ドレン溜り5bから排出流路18へ流出した水分は、フローティング弁13aが流出口13bから浮上するまでは一時的にリザーバ13内に水分が貯留される。従って、リザーバ13を設けることで、電磁弁21の故障検出時に、油水分離装置5によって分離された水分の油冷式空気圧縮機外への意図しない排出をより確実に防止できる。
以下、本発明の第2から第6実施形態を説明する。これらの実施形態に関し、第1実施形態と同一又は同様の構成や機能は説明を省略する。また、これらの実施形態に関する図面において、同一又は同様の要素には同一の符号を付している。
(第2実施形態)
図7は、本発明の第2実施形態に係る油冷式空気圧縮機1を示す。
主給油流路8の油冷却器4よりも上流側から分岐し、油冷却器4を迂回して油冷却器4の下流側で主給油流路8に合流するバイパス流路14が設けられている。バイパス流路14に、凝集型フィルタ5a(図3参照)を備える油水分離装置5が配置されている。本実施形態では、主給油流路8とバイパス流路14とが本発明における給油流路を構成する。
油分離回収器3と圧縮機本体2との差圧により、潤滑油がバイパス流路14を通って油冷却器4を迂回して流れる。つまり、ポンプを用いることなく、潤滑油を油水分離装置5に流入させることができる。また、バイパス流路14には、流量制御弁15と、バイパス流路14を流れる潤滑油の流量を検出する流量計16が設けられている。流量制御弁15は制御装置17によって制御される。流量計16が検出した流量は、制御装置17に入力される。制御装置17は、流量計16が検出した流量に基づいて流量制御弁15を制御し、それによってバイパス流路14を流れる潤滑油の流量を調整する。例えば、制御装置17は、バイパス流路14を流れる潤滑油の流量が油冷却器4に流入する潤滑の流量に対して一定割合となるように、流量制御弁15を制御する。
バイパス流路14には、油水分離装置5の上流側に隣接した位置に、圧力センサ11が設けられ、油水分離装置5の下流側に隣接した位置に、圧力センサ12が設けられている。
制御装置17は、圧力センサ11,12によって検出された圧力Pu,Pdからバイパス流路14の油水分離装置5における圧力降下値Pdropを求める。また、制御装置17は、算出した圧力降下値Pdropを、予め定められた閾値Pth1,Pth2と比較することで、凝集型フィルタ5aに破れ又は目詰まりが生じているか否かを判断する。制御装置17は、凝集型フィルタ5aに破れが生じていると判断した場合、電磁弁21を閉弁状態に維持し、多量の潤滑油を含む水分が油冷式空気圧縮機1の外部に排出されるのを防止する。また、制御装置17は、凝集型フィルタ5aに目詰まりが生じていると判断した場合も、電磁弁21を閉弁状態に維持する。
制御装置17は、電磁弁21に対して閉弁状態を指示中に、フローセンサ22から電磁弁21を水分が通っていることを示す検出信号が入力されると、電磁弁21の故障であると判断し、圧縮機本体2の運転を停止させる。これにより、油水分離装置5によって分離された水分の油冷式空気圧縮機外への意図しない排出を確実に防止できる。
図8及び図9は、第2実施形態の変形例を示す。
図8の変形例では、バイパス流路14の油水分離装置5の上流側と下流側に、それぞれ電磁弁23,24が設けられている。制御装置17は、油水分離装置5の凝集型フィルタ5aの破れ又は目詰まりが検出されると、制御装置17は電磁弁23,24を閉弁状態とする。これにより、圧縮機本体2の運転を停止することなく、凝集型フィルタ5aの交換等の必要な保守作業が可能となる。
図9の変形例では、排出流路18の電磁弁21よりも下流側にリザーバ13が設けられている。リザーバ13に一時的に潤滑油が貯留されるので、電磁弁21の故障検出時に、油水分離装置5によって分離された水分や、油水分離装置5の不意の故障による油分の分離が不十分な水分の油冷式空気圧縮機1外への意図しない排出を、より確実に防止できる。
(第3実施形態)
図10は、本発明の第3実施形態に係る油冷式空気圧縮機1を示す。
図11を併せて参照すると、油水分離装置5を通過した潤滑油が供給される、逆浸透膜型フィルタ25aを有する油水分離装置25(第2の油水分離装置)が設けられている。本実施形態では、2つの油水分離装置5,25が、本発明における油水分離部を構成している。
排出流路18には、油水分離装置5のドレン溜り5b(図3参照)から下流側へ、電磁弁26、油水分離装置25、電磁弁21が順に設けられている。また、電磁弁21中を水分が通過しているか否かを検出するフローセンサ22が設けられている。
図11を併せて参照すると、油水分離装置25は、下部にドレン溜まり25bが設けられたケーシング25cを備える。ケーシング25c内には、両端開口のチューブ状である逆浸透膜型フィルタ25aが収容されている。逆浸透膜型フィルタ25aの一端には排出流路18が接続されている。逆浸透膜型フィルタ25aの他端には、潤滑油の戻り流路28の一端が接続されている。戻り流路28の他端は油冷却器4よりも下流側(圧縮機本体2側)で主給油流路8に接続されている。ドレン溜まり25bには排出流路18が接続されており、排出流路18の油水分離装置25よりも下流側に電磁弁21とフローセンサ22が設けられている。
図10に示す油水分離装置5のドレン溜り5bに貯留された水分は、ドレン溜り5bの水圧と大気圧との差圧によって排水流路18を介して油水分離装置25へ流れる。油水分離装置25の逆浸透膜型フィルタ25aに油水分離装置5で一次分離された水分(一次分離水)が流入すると、水分自体は逆浸透膜型フィルタ25aを透過してドレン溜まり25bに落下し、水分中に含まれる潤滑油は逆浸透膜型フィルタ25aを透過せずに油水分装置25を通過して戻り流路28に流入する。
排出流路18には、油水分離装置25の上流側に電磁弁26が設けられている。また、戻り流路28には、油水分離装置25の下流側に電磁弁27が設けられている。電磁弁26は、排出流路18を介した油水分離装置25への一次分離水の流入を許容する開弁状態と、油水分離装置25への一次分離水の流入を遮断する閉弁状態とに切り換え可能である。電磁弁27は、戻り流路28を介した油水分離装置25からの潤滑油の流出を許容する開弁状態と、油水分離装置25からの一次分離水の流出を遮断する閉弁状態とに切り換え可能である。電磁弁26,27の開閉状態は、制御装置17によって制御される。
本実施形態における油水分離装置5は、ドレン溜り5b中の水分量を検出するための水位センサ31を備える。また、油水分離装置25は、ドレン溜まり25b中の水分量を検出するための水位センサ32を備える。水位センサ31,32が検出した水位WL1,WL2は、いずれも制御装置17へ出力される。
制御装置17は、水位センサ31,32が検出した水位WL1,WL2に基づいて、電磁弁21,26,27を制御し、それによって油水分離装置5と油水分離装置25による水分からの潤滑油の分離除去を実行する。
まず、圧縮機本体2の運転開始時には、電磁弁26,27は、いずれも閉弁状態である。制御装置17は、水位センサ31により検出されたドレン溜り5bの水位WL1が予め定められた水位WL1th以上であることを検出すると、電磁弁26を閉弁状態から開弁状態に切り換える一方、電磁弁27は閉弁状態で維持する(第1の状態)。この第1の状態では、油水分離装置5のドレン溜り5bから排水流路14を介して、油水分離装置25の逆浸透膜型フィルタ25aに水分(一次分離水)が流入する。油水分離装置25に流入した水分自体は、逆浸透膜型フィルタ25aを透過してドレン溜まり25bに貯留され、潤滑油が逆浸透膜型フィルタ25a内に次第に蓄積される。
第1の状態は、例えば予め定められた所定時間が経過するまで維持される。この所定時間が経過すると、制御装置17は、電磁弁26を開弁状態で維持しつつ、電磁弁27を閉弁状態から開弁状態に切り換える(第2の状態)。この第2状態では、油水分離装置5のドレン溜り5bから排出流路18を介して流入する水分(一次分離水)によって、逆浸透膜型フィルタ25a内に蓄積された潤滑油が押し出され、戻り流路28を介して圧縮機本体2側に送られる。第2の状態は、予め定められた所定時間(例えば、逆浸透膜型フィルタ25a内に蓄積された潤滑油がすべて水分(一次分離水)によって押し出されるのに要する時間)が経過するまで維持される。この所定時間が経過すると、制御装置17は、電磁弁26を開状態に維持しつつ、電磁弁27を開弁状態から閉弁状態に切り換え、第1の状態に戻る。制御装置17は、圧縮機本体2の運転を停止するまで、第1の状態と第2状態を交互に繰り返すように、電磁弁26,27の開閉状態を制御する。制御装置17は、圧縮機本体2の運転を停止すると、第1及び電磁弁26,27を閉弁状態とする。
制御装置17は、水位センサ32により検出されたドレン溜まり25bの水位WL2に応じて電磁弁21の開閉状態を切り換える。具体的には、制御装置17は、ドレン溜まり25bの水位WL2が予め定められた閾値WL2th以上となると、電磁弁21を閉弁状態から開弁状態に切り換え、この状態を予め定められた所定時間(例えば、ドレン溜まり25bの水分がすべて流出するのに要する)が経過するまで維持する。この所定時間が経過すると、電磁弁21は開弁状態から閉弁状態に切り換えられる。
制御装置17は、圧力センサ11,12によって検出された圧力Pd,Puから算出した圧力降下値Pdropを、予め定められた閾値Pth1,Pth2と比較することで、凝集型フィルタ5aに破れ又は目詰まりが生じているか否かを判断する。制御装置17は、凝集型フィルタ5aに破れが生じていると判断した場合、電磁弁21を閉弁状態に維持し、多量の潤滑油を含む水分が油冷式空気圧縮機1の外部に排出されるのを防止する。また、制御装置17は、凝集型フィルタ5aに目詰まりが生じていると判断した場合も、電磁弁21を閉弁状態に維持する。
制御装置17は、電磁弁21に対して閉弁状態を指示中に、フローセンサ22から電磁弁21を水分が通っていることを示す検出信号が入力されると、電磁弁21の故障であると判断し、圧縮機本体2の運転を停止させる。これにより、油水分離装置5によって分離された水分(一次分離水)の油冷式空気圧縮機外への意図しない排出を確実に防止できる。
図12Aから図13は、第3実施形態の変形例を示す。
図12Aの変形例では、主給油流路8の油水分離装置5の上流側に隣接する位置に3ポート電磁弁23が設けられている。また、主給油流路8の油水分離装置5の下流側に隣接する位置に、2ポート電磁弁24が設けられている。さらに、2ポート電磁弁24の下流側で油冷却器4の上流側に位置する主給油流路8と、3ポート電磁弁23とを接続する副給油流路30が設けられている。3ポート電磁弁23は、油分離回収器3の油溜り3aを主給油流路8へ接続する状態と、油分離回収器3の油溜り3aを副給油流路30へ接続する状態とに切り換え可能である。2ポート電磁弁24は、閉弁状態と開弁状態に切り換え可能である。油水分離装置5の凝集型フィルタ5aの破れ又は目詰まりが検出されると、制御装置17は3ポート電磁弁23を副給油流路30に連通する状態とし、2ポート電磁弁24を閉弁状態とする。これにより、圧縮機本体2の運転を停止することなく、凝集型フィルタ5aの交換等の必要な保守作業が可能となる。
図12Bの変形例では、主給油流路8の油水分離装置5の上流側に隣接する位置に2ポート電磁弁24が設けられている。また、主給油流路8の油水分離装置5の下流側に隣接する位置に、3ポート電磁弁23が設けられている。さらに、2ポート電磁弁24の上流側で油分離回収器3の下流側に位置する主給油流路8と、3ポート電磁弁23とを接続する副給油流路30が設けられている。3ポート電磁弁23は、主給油流路8に接続する状態と、副給油流路30に接続する状態とに切り換え可能である。2ポート電磁弁24は、閉弁状態と開弁状態に切り換え可能である。油水分離装置5の凝集型フィルタ5aの破れ又は目詰まりが検出されると、制御装置17は2ポート電磁弁24を閉弁状態とし、3ポート電磁弁23を副給油流路30に連通する状態とする。これにより、圧縮機本体2の運転を停止することなく、凝集型フィルタ5aの交換等の必要な保守作業が可能となる。
図13の変形例では、排出流路18の電磁弁21よりも下流側にリザーバ13が設けられている。リザーバ13に一時的に水分(二次分離水)が貯留されるので、電磁弁21の故障検出時に、油水分離装置5,25によって分離された水分や、油水分離装置5,25の不意の故障により油分の分離が不十分な水分の油冷式空気圧縮機1外への意図しない排出を、より確実に防止できる。
(第4実施形態)
図14は、本発明の第4実施形態に係る油冷式空気圧縮機1を示す。本実施形態では、第2実施形態と同様に、凝集型フィルタ5aを備える油水分離装置5がバイパス流路14に配置されている。制御装置17は、流量計16の検出する流量に応じて流量制御弁15を制御し、バイパス流路14を流れる潤滑油の流量を調整する。また、本実施形態の油冷式空気圧縮機1は、第3実施形態と同様に、逆浸透膜型フィルタ25aを有する油水分離装置25を備えている。油水分離装置5のドレン溜り5bが排出流路18を介して逆浸透膜型フィルタ25aの一端に接続され、逆浸透膜型フィルタ25aの他端は戻り流路28を介して主給油流路8に接続されている。排出流路18には油水分離装置25の上流に電磁弁26が設けられ、戻り流路28には油水分離装置25の下流に電磁弁27が設けられている。
制御装置17は、第3実施形態と同様に、水位センサ31,32の検出水位に応じて電磁弁21,26,27の開閉状態を制御し、それによって油水分離装置5,25で潤滑油から水分を分離して排出流路18を介して排出する。
制御装置17は、圧力センサ11,12によって検出された圧力Pd,Puから算出した圧力降下値Pdropを予め定められた閾値Pth1,Pth2と比較することで、凝集型フィルタ5aに破れ又は目詰まりが生じているか否かを判断する。制御装置17は、凝集型フィルタ5aに破れが生じていると判断した場合、電磁弁21を閉弁状態に維持する。また、制御装置17は、凝集型フィルタ5aに目詰まりが生じていると判断した場合も、電磁弁21を閉弁状態に維持する。
制御装置17は、電磁弁21に対して閉弁状態を指示中に、フローセンサ22から電磁弁21を水分が通っていることを示す検出信号が入力されると、電磁弁21の故障であると判断し、圧縮機本体2の運転を停止させる。これにより、油水分離装置5によって分離された水分や、油水分離装置5,25の不意の故障により油分の分離が不十分な水分の油冷式空気圧縮機1外への意図しない排出を確実に防止できる。
図15及び図16は、第4実施形態の変形例を示す。
図15の変形例では、バイパス流路14の油水分離装置5の上流側と下流側に、それぞれ電磁弁23,24が設けられている。凝集型フィルタ5aの破れ又は目詰まりが検出されると、これら電磁弁23,24は閉弁状態となるので、圧縮機本体2の運転を停止することなく、凝集型フィルタ5aの交換等の必要な保守作業が可能となる。
図16の変形例では、排出流路18の電磁弁21よりも下流側にリザーバ13が設けられている。リザーバ13に一時的に潤滑油が貯留されるので、電磁弁21の故障検出時に、油水分離装置5,25によって分離された水分や、油水分離装置5,25の不意の故障により油分の分離が不十分な水分の油冷式空気圧縮機1外への意図しない排出を、より確実に防止できる。
(第5実施形態)
図17は、本発明の第5実施形態に係る油冷式空気圧縮機1を示す。本実施形態では、凝集型フィルタ5aを備える油水分離装置5は主給油流路8に設けられている。第1から第4実施形態では、圧力センサ11,12の検出圧力Pu,Pdから算出される圧力降下値Pdropを監視することで、凝集型フィルタ5aの破れの発生を検出している。これに対し、本実施形態では、油水分離装置5から排出される水分に含まれる潤滑油の濃度を監視することで、凝集型フィルタ5aの破れの発生を検出している。
排出流路18には、電磁弁21よりも下流側にタンク33が設けられ、タンク33の下流側に電磁弁34が設けられている。電磁弁34は、排出流路18を介したタンク33からの水分の流出を許容する開弁状態と、排出流路18を介したタンク33からの水分の流出を遮断する閉弁状態とに切り換え可能である。電磁弁34の開閉状態は、制御装置17によって制御される。
油水分離装置5のドレン溜り5bから流出した水分(一次分離水)は、開状態の電磁弁21を通過してタンク33に流入する。電磁弁34は通常時は開弁状態で維持されており、タンク33内に一時的に水分が貯留される。タンク33には、貯留された水分に含まれる潤滑油の濃度を検出する濃度センサ(油分検出部)35が設けられている。濃度センサ35が検出した潤滑油の濃度は、制御装置17に入力される。濃度センサ35は、必要な精度で潤滑油の濃度を検出できる限り、その種類は特に限定されない。例えば、静電誘導式、光学式、重量式等のセンサを濃度センサ35として使用できる。電磁弁34は、例えばタンク33内に貯留された水分量が予め定められた量になると開弁状態とされ、タンク33内の水分がすべて排出されると閉弁状態に戻される。
制御装置17は、濃度センサ35により検出されたタンク33内の潤滑油の濃度Dを、予め定められた閾値Dthと比較する。検出された濃度Dが閾値Dth以上の場合、制御装置17は凝集型フィルタ5aに破れが生じていると判断し、電磁弁34を閉弁状態で維持する。これにより、多量の潤滑油を含む水分が油冷式空気圧縮装置1外に排出されるのを防止できる。
図18は、本発明の第5実施形態の変形例に係る油冷式空気圧縮機1を示す。この変形例に係る油冷式空気圧縮機1は、凝集型フィルタ5aを備える油水分離装置5がバイパス流路14に設けられている点が第5実施形態と異なる。
1 油冷式空気圧縮機
2 圧縮機本体
2a ロータ室
2b,2c ロータ
2d 吸込口
2e 吐出口
3 油分離回収器
3a 油溜り
4 油冷却器
5,25 油水分離装置
5a 凝集型フィルタ
5b ドレン溜り
25a 逆浸透膜型フィルタ
25b ドレン溜り
25c ケーシング
6 駆動装置
7 吐出流路
8 主給油流路
11,12 圧力センサ
13 リザーバ
13a フローティング弁
13b 流出口
14 バイパス流路
15 流量制御弁
16 流量計
17 制御装置
18 排出流路
21,23,24,26,27,34 電磁弁
22 フローセンサ
28 戻り流路
30 副給油流路
31,32 水位センサ
33 タンク
35 濃度センサ

Claims (8)

  1. 吸引した空気を圧縮して吐出する油冷式の圧縮機本体と、
    前記圧縮機本体から吐出された圧縮空気から潤滑油を分離して回収する油分離回収器と、
    前記油分離回収器と前記圧縮機本体とを接続し、前記油分離回収器で回収された前記潤滑油を前記圧縮機本体に供給するための給油流路と、
    前記給油流路を流れる前記潤滑油から水分を分離する油水分離部と、
    前記油水分離部で分離された水分を油冷式圧縮機外である前記給油流路外へ排出するための排水流路と、
    前記排水流路に設けられ、前記排水流路を介した前記油水分離部からの水分の排出を許容する開弁状態と、前記排水流路を介した前記油水分離部からの水分の排出を遮断する閉弁状態とに切り換え可能な電磁弁と、
    前記排水流路を水分が通過しているか否かを検出して検出信号として出力するフローセンサと、
    前記電磁弁に対して開弁又は閉弁を指示すると共に、前記フローセンサからの前記検出信号が入力され、前記電磁弁に対して閉弁を指示中に、水分が前記排水流路を通過していることを示す前記検出信号が前記フローセンサから入力された場合に、前記電磁弁の故障であると判断する、制御装置と
    を備える、油冷式空気圧縮機。
  2. 前記制御装置は、前記電磁弁の故障であると判断したときに、前記圧縮機本体の運転を停止させる、請求項1に記載の油冷式空気圧縮機。
  3. 前記排水流路の前記電磁弁よりも下流側に配置され、一時的に水分を貯留可能なリザーバをさらに備える、請求項1又は請求項2に記載の油冷式空気圧縮機。
  4. 前記油水分離部は、凝集型フィルタを有する第1の油水分離装置を備える、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の油冷式空気圧縮機。
  5. 前記油水分離部は、前記第1の油水分離装置を通過した前記水分が供給される、逆浸透膜型フィルタを有する第2の油水分離装置を備える、請求項4に記載の油冷式空気圧縮機。
  6. 前記凝集型フィルタの破れを検出する検出部をさらに備える、請求項4に記載の油冷式空気圧縮機。
  7. 前記検出部は、前記第1の油水分離装置における圧力降下を検出する圧力降下検出部を備え、
    前記制御装置は、前記圧力降下検出部で検出された圧力降下の値が予め定められた閾値以下の場合に、前記凝集型フィルタに破れが生じていると判断する、請求項6に記載の油冷式空気圧縮機。
  8. 前記検出部は、前記排水流路を流れる水分中の前記潤滑油の濃度を検出する油分検出部を備え、
    前記制御装置は、前記油分検出部で検出された前記潤滑油の濃度が予め定められた閾値以上の場合に、前記凝集型フィルタに破れが生じていると判断する、請求項6に記載の油冷式空気圧縮機。
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