JP2006130379A - 蒸留水製造装置、及びその運転方法 - Google Patents

蒸留水製造装置、及びその運転方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 抽気装置を備え、連続して長時間不凝縮ガスの抽気を行うことができ、運転効率を向上させることができる蒸留水製造装置を提供すること。
【解決手段】
不凝縮ガスの抽気を行なう抽気装置50を備え、原料水を蒸留して蒸留水を作る蒸留水製造装置であって、その油槽に混入した水分を分離して除去する水分分離機構を備えた複数台の真空ポンプ51と、該複数の真空ポンプ51の運転/停止を制御する運転制御装置54とを具備し、運転制御手段54は、蒸留水製造装置から不凝縮ガスの抽気を行う際に、所定の優先条件に従って複数の真空ポンプ51うちのいずれかの真空ポンプ51を選択して運転することで、その時点でメンテナンス状態が最も良い真空ポンプ51が選択され運転されるように構成した。
【選択図】図2

Description

本発明は、減圧下で原料水を加熱し、発生した水蒸気を凝縮して蒸留水を製造する蒸留水製造装置、及びその運転方法に関し、特に不凝縮ガスの抽気を行なう抽気装置、及び抽気方法に特徴を有する蒸留水製造装置、及びその運転方法に関するものである。
図1は従来のこの種の蒸留水製造装置の構成例を示す図である。同図に示すように、蒸留水製造装置は、脱気器10と、多段式の蒸発装置20と、凝縮器40とを備えた蒸留装置と、抽気装置50で構成されている。
脱気器10内に導入された原料水100は熱交換器10aにより熱源媒体101との間で熱交換が行なわれ、加熱脱気される。脱気された原料水100は、蒸発装置20の最上段に設置された第1蒸発器21に導かれ、該第1蒸発器21の熱交換器21aにより熱源媒体101との間で熱交換が行なわれ、水蒸気102が発生すると共に、原料水100は濃縮原料水103となる。濃縮原料水103は第2蒸発器22内に導かれると共に、水蒸気102は該第2蒸発器22内の熱交換器22aに導かれ、濃縮原料水103と水蒸気102の間で熱交換が行なわれ、水蒸気102は凝縮されて蒸留水104になると共に、濃縮原料水103から水蒸気105が発生して該濃縮原料水103は更に濃縮された濃縮原料水106となる。
上記のような水蒸気の発生、凝縮、原料水の濃縮を繰り返し、濃縮原料水106は最下段蒸発器23内に導かれると共に、水蒸気105は該最下段蒸発器23内の熱交換器23aに導かれ、該濃縮原料水106と水蒸気105との間で熱交換が行なわれ、水蒸気107が発生すると共に、濃縮原料水106が更に濃縮され濃縮水109となる。水蒸気107は凝縮器40の熱交換器40aに導入され、該凝縮器40内に導入された冷却媒体110との間で熱交換が行なわれ凝縮して蒸留水111となる。
抽気装置50は、真空ポンプ51と気液分離タンク53とで構成され、気液分離タンク53は連通管52を通して凝縮器40に接続されている。真空ポンプ51で凝縮器40内を抽気することで、不凝縮ガスを含む水蒸気113が気液分離タンク53に導かれて気液分離された後、真空ポンプ51に導かれ、該真空ポンプ51から不凝縮ガス114が放出される一方、真空ポンプ51に達した水分は排水115として排出される。
上記構成の蒸留水製造装置においては、原料水100中に、溶存空気等の不凝縮ガスが溶け込んでいる。原料水100中に不凝縮ガスが溶け込んでいると、原料水100の伝熱性能の低下や沸点の上昇などが起こり、蒸留装置の蒸留性能が著しく低下する原因となるため、蒸発装置20や凝縮器40内の水蒸気から不凝縮ガスを抽気する必要がある。そこで、抽気装置50を設置し、蒸留装置から不凝縮ガスの抽気を行っているのである。
上記ように、抽気装置50の真空ポンプ51で蒸留装置から抽気する際には、不凝縮ガスと共に多量の水蒸気を抽気することになる。ところが、上記した真空ポンプ51として用いるいわゆる油回転式の真空ポンプでは、水分を多量に含む気体を抽気すると、その潤滑油中に水分が混入してしまい、潤滑不良が発生する原因となってしまう。そこで、特許文献1に示すように、真空ポンプの油槽からの水分の分離・除去機構として、該真空ポンプの停止中に油槽内の潤滑油に混入した水分を、これら潤滑油と水分との比重差によって分離させ、油槽の下部に溜まった水分を外部に排出する機構を備えた真空ポンプが用いられている。
特開2002−242868号公報
しかし、水蒸気を多く含む気体を抽気する油回転式の真空ポンプでは、長時間の運転により徐々にその油槽に水分が混入し堆積する。そのため、油槽内の水分が潤滑不良を引き起こす混入量となる前に、真空ポンプの運転を停止して、上記した水分分離機構によって油槽内の水分を分離して除去する必要がある。この水分の分離・除去処理を行っている間は、真空ポンプの運転が行えず、蒸留装置の抽気ができなかった。そのため、蒸留装置の蒸留性能の低下につながるという問題や、蒸留装置の運転効率が悪化する等の問題があった。
本発明は上述の点に鑑みてなされたものでありその目的は、連続して長時間不凝縮ガスの抽気を行うことができ、蒸留装置の運転効率を向上させることができる蒸留水製造装置、及びその運転方法を提供することにある。
本願の請求項1に記載の発明は、減圧下で原料水を加熱し、発生した蒸気を凝縮して蒸留水を作る蒸留装置と、該蒸留装置から不凝縮ガスを含んだ水蒸気を抽気する抽気装置を備えた蒸留水製造装置であって、抽気装置は、真空ポンプの油槽に混入した水分を分離して除去する水分分離・除去機構を具備する複数台の真空ポンプと、複数台の真空ポンプを切り替えて運転制御する運転制御装置とを備え、運転制御装置は、不凝縮ガスの抽気を行う際に、以下の優先条件1乃至4に従って複数の真空ポンプうちのいずれかの真空ポンプを選択して運転制御する機能を具備することを特徴とする。
優先条件1:故障していない真空ポンプ
優先条件2:潤滑油からの水分の分離・除去処理を行っていない真空ポンプ
優先条件3:累積運転時間の差が所定時間以上の場合、累積運転時間の短い真空ポンプ
優先条件4:累積運転時間の差が所定時間以下の場合、水分の分離・除去後の運転時間が短い真空ポンプ
請求項2に記載の発明は、減圧下で原料水を加熱し、発生した蒸気を凝縮して蒸留水を作る蒸留装置と、該蒸留装置から不凝縮ガスを含んだ水蒸気を抽気する抽気装置を備えた蒸留水製造装置であって、抽気装置は、真空ポンプの油槽に混入した水分を分離して除去する水分分離・除去機構を具備する複数台の真空ポンプと、複数台の真空ポンプを切り替えて運転制御する運転制御装置とを備え、運転制御装置は、運転中の真空ポンプの水分の分離・除去処理後の累積運転時間が所定時間を超えた場合、該真空ポンプを停止し、水分の分離・除去処理を行うことを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、減圧下で原料水を加熱し、発生した蒸気を凝縮して蒸留水を作る蒸留装置と、該蒸留装置から不凝縮ガスを含んだ水蒸気を抽気する抽気装置を備えた蒸留水製造装置であって、抽気装置は、真空ポンプの油槽に混入した水分を分離して除去する水分分離・除去機構を具備する複数台の真空ポンプと、複数台の真空ポンプを切り替えて運転制御する運転制御装置とを備え、運転制御装置は、停止中の真空ポンプの停止後の経過時間が所定時間を超えた場合、該停止中の真空ポンプの水分の排水処理を行うことを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の蒸留水製造装置において、抽気装置は、水分分離・除去機構による真空ポンプの油槽に混入した水分の分離・除去中は当該真空ポンプを停止することを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、減圧下で原料水を加熱し、発生した蒸気を凝縮して蒸留水を作る蒸留装置と、該蒸留装置から不凝縮ガスを含んだ水蒸気を抽気する抽気装置を備えた蒸留水製造装置の運転方法であって、抽気装置は、真空ポンプの油槽に混入した水分を分離して除去する水分分離・除去機構を具備する複数台の真空ポンプを備え、不凝縮ガスの抽気を行う際に、以下の優先条件1乃至4に従って複数の真空ポンプうちのいずれかの真空ポンプを選択して運転することを特徴とする。
優先条件1:故障していない真空ポンプ
優先条件2:潤滑油からの水分の分離・除去処理を行っていない真空ポンプ
優先条件3:累積運転時間の差が所定時間以上の場合、累積運転時間の短い真空ポンプ
優先条件4:累積運転時間の差が所定時間以下の場合、水分の分離・除去後の運転時間が短い真空ポンプ
本願請求項1に記載の発明によれば、運転制御装置は、抽気装置が蒸留装置から不凝縮ガスの抽気を行う際に、複数の真空ポンプを請求項1に記載の優先条件1乃至4に従って運転するので、設置された複数の真空ポンプのうち、その時点でメンテナンス状態が最も良い真空ポンプが選択されて運転され、蒸留装置からの不凝縮ガスの抽気が効率良く行われる。従って、蒸留装置の蒸留性能が向上する。また、複数の真空ポンプの累積運転時間を均等にすることができるので、特定の真空ポンプに運転が集中し、その性能が劣化したり、その寿命が短縮したりすることを防止できる。
本願請求項2に記載の発明によれば、運転制御装置は、不凝縮ガスの抽気を行う際に、運転している真空ポンプの水分の分離・除去処理後の累積運転時間が所定時間を超えたら該真空ポンプを停止させるので、該真空ポンプの潤滑不良を回避できると共に、他の真空ポンプを交代で運転し続けることで、長時間に渡って蒸留装置から不凝縮ガスの抽気を行うことが可能となるので、蒸留水製造装置の運転を長時間継続することができ、その運転効率が改善される。
本願請求項3に記載の発明によれば、運転制御装置は、停止中の真空ポンプの停止後の経過時間が所定時間を超えた場合、該停止中の真空ポンプの水分の排水処理を行うので、油槽内で潤滑油から分離した水分を外部に排出することができる。
本願請求項4に記載の発明によれば、水分分離・除去機構による真空ポンプの油槽に混入した水分の分離・除去中は当該真空ポンプを停止するので、真空ポンプの潤滑不良状態での運転及び故障等を回避できる。
本願請求項5に記載の発明によれば、複数の真空ポンプを請求項5に記載の優先条件1乃至4に従って運転するので、設置された複数の真空ポンプのうち、その時点でメンテナンス状態が最も良い真空ポンプが選択されて運転され、蒸留装置からの不凝縮ガスの抽気が効率良く行われる。従って、蒸留装置の蒸留性能が向上する。また、複数の真空ポンプの累積運転時間を均等にすることができるので、特定の真空ポンプに運転が集中し、その性能が劣化したり、その寿命が短縮したりすることを防止できる。
本発明の実施の形態例を図面に基づいて詳細に説明する。図2は、本発明にかかる蒸留水製造装置の構成例を示す概略図である。なお、同図において図1に示す蒸留水製造装置と共通する部分には同一の符号を付す。脱気器10内に導入された原料水100はその熱交換器10aにより熱源媒体101との間で熱交換が行なわれ、加熱脱気される。この熱源媒体101としては、ボイラ、ガスタービン、ガスエンジン、電気ヒーター、燃料電池、太陽熱、地熱等の熱源で作られた温水や蒸気などの熱源媒体を用いることができる。なお、熱源媒体101は液体に限られず、ボイラ、ガスタービン、ガスエンジン等燃焼機器からの排気ガス、その他の気体等の媒体でもよい。
多段式の蒸発装置20は、最上段の第1蒸発器21、次段の第2蒸発器22、及び必要に応じてさらに多段に蒸発器が設けられ、最終段の蒸発器23まで複数段に蒸発器が設けられて構成されている点は図1の蒸発装置20と同一である。第1蒸発器21の熱交換器21aに導入する熱源媒体101は、上記した脱気器10に用いる熱源媒体と同様にボイラ、ガスタービン、ガスエンジン、その他で作られた温水や蒸気などであり、一例として、85℃程度に加熱された温水を用いると好適である。
第1蒸発器21と次段の第2蒸発器22とはその途中に図示しない減圧装置を備えた連通管24で接続され、第1蒸発器21内で濃縮された濃縮原料水103は連通管24を通って第2蒸発器22に導入される。一方、第1蒸発器21と第2蒸発器22の間には別の連通管25が接続されており、第1蒸発器21から出た水蒸気102は、該連通管25を通って第2蒸発器22の熱交換器22aに導かれる。第2蒸発器22では、熱交換器22aにより第1蒸発器21で発生した水蒸気102と濃縮原料水103との間で熱交換が行われ、水蒸気102が凝縮されて蒸留水104になると共に、濃縮原料水103が加熱されて水蒸気105を発生し、該濃縮原料水103は更に濃縮された濃縮原料水106となる。このようにして、原料水は最下段の蒸発器23まで水蒸気を発生させることで徐々に濃縮されながら流れてゆく。
最下段の蒸発器23内の濃縮水109は、図示しないポンプ等の昇圧手段を介して外部に排出される。あるいは、最下段の蒸発器23内の濃縮水109は、一度、図示しない濃縮水タンクに蓄えられてから外部に排出されるように構成してもよい。また、ポンプ等の昇圧手段を用いない場合は、最下段の蒸発器23あるいは濃縮水タンクあるいは蒸留装置の全体を大気圧程度まで加圧することで、濃縮水を外部に排出するように構成することもできる。
あるいは、第2蒸発器22、及びその下段に設置した蒸発器で水蒸気と濃縮原料水との間で熱交換が行なわれて凝縮した蒸留水は、各蒸発器に個別に設けたポンプ等の昇圧装置を介して外部に排出するように構成することもできる。または、各蒸発器に個別に設けた貯留容器に貯留してから外部に排出するようにしてもよい。その際、蒸発器の熱交換器、貯留装置、あるいは蒸留装置全体を大気圧程度まで加圧することで蒸留水を外部に排出することもできる。
あるいは、各蒸発器で凝縮した蒸留水を、減圧装置を通過させることで減圧した後、一つまたは複数の蒸発器から排出された蒸留水を一つまたは複数の貯留装置に集めてから、ポンプ等の昇圧装置を介して外部に排出してもよい。この場合も、それぞれの熱交換器内、貯留装置、あるいは蒸留装置全体を大気圧程度まで加圧することで蒸留水を外部に排出してもよい。
最下段の蒸発器23は、凝縮器40と連通管26で連通されており、最下段の蒸発器23で発生した水蒸気107はこの連通管26を通って凝縮器40に導入される。凝縮器40に導入された水蒸気107は、熱交換器40aによって図示しない外部冷熱源から導かれた冷却媒体110との間で熱交換が行われて冷却されて凝縮し、蒸留水111となる。この点も図1に示す蒸留水製造装置と同一である。この凝縮器40に導入される冷却媒体110としては、冷却塔、その他の冷熱源で冷却された冷却水、冷却空気、その他の冷却媒体や、河川から導かれた水や、井戸水、海洋水などを用いることができる。なお、冷却媒体は液体に限られず、外気(自然通風、強制通風)等の気体でもよい。一例として冷却塔で冷却された32℃程度の冷却水を用いると好適である。
一方、脱気器10と凝縮器40とは連通管12で連通されており、脱気器10内の水蒸気112が連通管12を通って抽気され、該水蒸気112及びそれに含まれる不凝縮ガスが凝縮器40に導入される。このように、脱気器10内の水蒸気112を凝縮器40に導入することで、脱気器10内の不凝縮ガス112の温度低下を図っている。また、低温の凝縮器40に不凝縮ガスが多く滞留する傾向を利用して、蒸留水製造装置内の不凝縮ガスを凝縮器40に集めることで、該凝縮器40から下記する真空ポンプ51で抽気を行い、不凝縮ガスを効率良く抽気するように構成している。
抽気装置50は、凝縮器40に、連通管52及び気液分離タンク53を介して2台の真空ポンプ51、51が並列に接続されて構成され、該真空ポンプ51を用いて凝縮器40内の不凝縮ガスを含む水蒸気113が抽気される。真空ポンプ51で凝縮器40内を抽気することで、不凝縮ガスを含む水蒸気113が気液分離タンク53に導かれて気液分離された後、真空ポンプ51に導かれ、該真空ポンプ51から不凝縮ガス114が放出される。一方、真空ポンプ51に達した水分は排水115として排出される。連通管52は凝縮器40の水蒸気流路の最下流部近傍に接続されており、真空ポンプ51による抽気は、抽気ガス中に含まれる不凝縮ガスが高濃度で含まれる凝縮面近傍のガス流(水蒸気流)滞留部から行われる。真空ポンプ51は、気液分離タンク53の下流側に複数台(図では2台)並列に接続されており、これら複数の真空ポンプ51、51は、運転制御装置54により運転/停止制御されるようになっている。
ここで、上記した真空ポンプ51として用いられる油回転式真空ポンプの構成例を説明する。図3は油回転式真空ポンプの概略構成例である。この油回転式真空ポンプは、真空ポンプ本体61、該真空ポンプ本体61を駆動するためのモータ62、潤滑油(作動油)を貯留する潤滑油槽(油槽)63を具備する。また、真空ポンプ本体61には蒸留装置から抽気された不凝縮ガスを含む水蒸気等の気体を導入する吸込口61−1が設けられ、潤滑油槽63には真空ポンプ本体61から排出された気体を外部に排気するための排気口64及び潤滑油槽63内の溜まり水を排水するための水抜き孔65が設けられている。さらに、該水抜き孔65には排水配管66が連結されており、排水配管66の中途には排水弁67が設けられ、その先端には排水を受ける排水受け68が設けられている。
真空ポンプ本体61は、図4に示すように、円柱状の空洞が構成されているシリンダ61−2内に、円柱形状のロータ61−3が偏心した状態で挿入されている。ロータ61−3には、該ロータ61−3の中心を通る溝61−4が設けてあり、該溝61−4内にスプリング61−5を挟んだ状態で2枚のブレード61−6、61−6が挿入されている。また、シリンダ61−2には、水蒸気等の気体を導入する吸込口61−1、気体を排出する排出口61−7が設けられており、かつ、図3に示すように、潤滑油槽63内の潤滑油をシリンダ61−2内に供給する潤滑油供給口61−8が設けられている。なお、ロータ61−3はモータ62の図示しない回転軸と連結されており、モータ62の回転軸が回転することでロータ61−3は回転する。
また、シリンダ61−2とロータ61−3の間には隙間が形成され、該隙間の空間はロータ61−3が矢印A方向に回転し、吸込口61−1に位置するブレード61−6が該吸込口61−1から離れていくときは大きくなり(吸込作用)、吸込口61−1の反対側に位置するブレード61−6が排出口61−7(吸込口61−1)に近づいていくとき小さくなる(圧縮作用)。この吸引作用と圧縮作用の繰り返しにより、吸込口61−1から蒸留装置から抽気された不凝縮ガスを含む水蒸気を吸引する。なお、ブレード61−6、61−6は、スプリング61−5の弾発力及びロータ61−3が回転することによる遠心力により、常にシリンダ61−2に当接されており、該ブレード61−6とシリンダ61−2の間は潤滑油供給口61−8より供給された潤滑油によって潤滑されると共にシールされている。
上記空間に吸い込まれた不凝縮ガスが溶存した水蒸気は、ロータ61−3の回転により圧縮され、排出口61−7より潤滑油槽63に排出される。このとき、不凝縮ガスが溶存した水蒸気のうちの水蒸気分は、真空ポンプ本体61内で凝縮し、潤滑油中に水分として混入する。該潤滑油は不凝縮ガスと共に排出口61−7より潤滑油槽63に送られる。
排出口61−7から排出された不凝縮ガスは、潤滑油槽63の排気口64から外部に排気される。一方、水分を含んだ潤滑油は、潤滑油槽63内に貯留される。該水分を含んだ潤滑油は、真空ポンプ本体61を停止してしばらく(一例では約4時間程度)経過すると、潤滑油と水分とが比重差によって上下に分離し、潤滑油槽63内で潤滑油の層と溜まり水の層とに分かれる。このようにして、潤滑油槽63内の下部に堆積した溜まり水は、排水弁67を開くことにより、潤滑油槽63の水抜き孔65から排水配管66を通り、排水口69から排水受け68に排出される。このようにして、真空ポンプの潤滑油中の水分の分離・除去処理を行う。なお、排水弁67は運転制御装置54により、真空ポンプの停止時から所定時間経過後(例えば約4時間経過後)に開くように構成しておくことで、自動的に排水処理を行うことができる。
ここで、上記構成の蒸留装置を用いて原料水の蒸留を行う場合において、抽気装置50で不凝縮ガスの抽気を行う必要性、及び該抽気を行う回数について、具体例を挙げて説明する。蒸留装置に供給される原料水中には、空気その他の気体が溶存している。一般に、25℃の水1L中には、0.17L(0℃、1気圧換算)の空気が溶存している。このような液体中に溶存している気体は、蒸留装置内で気化して不凝縮ガスとなる。不凝縮ガスは、蒸留装置内の圧力(全圧)を上昇させたり、原料水の沸点を上昇させたりするので、原料水を加熱する熱源媒体の温度を高くする必要が生じてしまう。一例では、露点40℃(水蒸気分圧7.37kPa)の水蒸気中に不凝縮ガス分圧が0.2kPa混入すると、約0.5℃沸点が上昇する。また、原料水中に不凝縮ガスが溶存すると、凝縮伝熱面に不凝縮ガスが滞留し、伝熱を阻害する等、蒸留装置の蒸留性能の悪化を招く原因となる。以上のような理由から、蒸留装置内に入った不凝縮ガスは蒸留装置外に排出(抽気)する必要がある。
上記の例で挙げた原料水の水蒸気分圧(7.37kPa)と不凝縮ガス分圧(0.2kPa)を比較しても判るように、蒸留装置から不凝縮ガスを抽気する際には、真空ポンプ51によって抽気した抽気ガスはその大部分が水蒸気分である。この水蒸気分は、真空ポンプ51の潤滑油槽63に混入して潤滑不良の原因となるため、該水蒸気分の潤滑油槽63への混入量を管理する必要がある。
蒸留装置内の不凝縮ガスを抽気する際に、不凝縮ガスと一緒に抽気する水蒸気の量は、抽気箇所の露点を40℃、不凝縮ガスによる沸点上昇を0.5℃とした場合、水蒸気分圧:7.37kPa、不凝縮ガス分圧:0.20kPa、抽気ガス全圧:7.57kPaとなる。この場合、真空ポンプ51の排気量が20L/分とすると、露点及び水蒸気分圧から水蒸気の比容積は19.5m3/kgであるので、水蒸気の抽気量は、
排気量(20L/分)×水蒸気分圧(7.37kPa)÷抽気ガス全圧(7.57kPa)÷比容積(19.5m3/kg)≒1.0g/分
となる。
ここで、真空ポンプ51の封入潤滑油量を900mlとし、許容水分混入率を20%とすると許容水分混入量は、
封入潤滑油量(900ml)÷{100−許容水分混入率(20%)}×許容水分混入率(20%)=225ml(=225g)
となり、
許容水分混入量(225g)÷水蒸気抽気量(1.0g/分)=225分(3.75時間)
となる。つまり、3.75時間ごとに真空ポンプ51の潤滑油槽63中の水分を分離・除去する必要がある。ただし、不凝縮ガスは一般的に蒸発装置内に平均的に分布するのではなく、蒸留装置内のガスの流れに乗って、凝縮面やその近傍のガス流の滞留部に高濃度で滞留する傾向を有する。そこで、不凝縮ガスが高濃度で滞留する凝縮面近傍のガス流滞留部から抽気することで、抽気される水蒸気の量を減らすことができるので、実際は8〜10時間ごとに真空ポンプ51の潤滑油槽63に含まれる水分を分離・除去すればよい。
従って、1日の運転時間が8〜10時間の蒸留装置であれば、該蒸留装置の停止中に潤滑油中の水分の分離・除去処理を行えばよい。しかし、コージェネレーション機器の排熱を利用して蒸留を行うような蒸留装置の場合、コージェネレーション機器の運転時間に合わせて8時間以上の連続運転を要求されることが多く、場合によっては16〜24時間の長時間の連続運転を要求されることもある。そこで、上記したように複数台の真空ポンプ51、及び該真空ポンプ51の運転/停止を制御する運転制御装置54を設置した抽気装置50設け、これら複数の真空ポンプ51を適宜切り替えて運転することで、蒸留装置からの不凝縮ガスの抽気を連続して行うように構成する。
上記構成の抽気装置50を備えた蒸留水製造装置で、不凝縮ガスの抽気を行う際の真空ポンプ51の運転方法を説明する。運転制御装置54は、各真空ポンプ51の運転状態及びメンテナンス状態から、以下の優先条件を満たす真空ポンプ51を選択し、この優先条件に従って次に運転する真空ポンプを決定する。なお、下記する優先条件のうち、優先条件3を設けたのは、複数台設置されている真空ポンプ51の累積運転時間を均等にするためであり、優先条件4を設けたのは、各真空ポンプ51の水分の分離・除去処理後の経過時間を均等にするため、及び水分の分離・除去処理後の経過時間が短い真空ポンプ51を優先して運転させるためである。
優先条件1:故障していない真空ポンプ
優先条件2:水分の分離・除去処理中でない真空ポンプ
優先条件3:累積運転時間の差が所定時間以上の場合、累積運転時間の短い真空ポンプ
優先条件4:累積運転時間の差が所定時間以下の場合、水分の分離・除去処理後の経過時間が短い真空ポンプ。
この優先条件に従って運転する真空ポンプ51を選択する手順の例を説明する。例えば、図2に示すように2台の真空ポンプ51が設置されている場合は、まず優先条件1により、これら2台の真空ポンプ51のうちいずれかが故障していれば、故障していない方の真空ポンプ51を選択してこれを運転する。一方、いずれの真空ポンプ51とも故障していない場合には、優先条件2により、いずれかの真空ポンプ51が水分の分離・除去処理中であれば、水分の分離・除去処理中でない他方の真空ポンプ51を選択して運転する。一方、いずれの真空ポンプ51とも水分の分離・除去処理中でない場合には、これら2台の真空ポンプ51の累積運転時間の差が所定時間以上であれば、優先条件3に従い、総累積運転時間の短い真空ポンプ51を選択して運転する。また、これら2台の真空ポンプ51の累積運転時間の差が所定時間以下であれば、優先条件4に従い、水分の分離・除去処理後の経過時間が短い真空ポンプ51を選択して運転する。
運転制御装置54によって、複数の真空ポンプ51を上記条件に従って運転させるので、設置された複数の真空ポンプ51のうち、その時点でメンテナンス状態が最も良い真空ポンプ51が選択されて運転され、蒸留装置からの不凝縮ガスの抽気が効率良く行われる。それにより、蒸留装置の運転効率が改善され、蒸留性能が向上する。また、優先条件3を設けたことにより、複数の真空ポンプ51の累積運転時間を均等にすることができるので、いずれかの真空ポンプ51が早く劣化することを防止できる。さらに、優先条件4を設けたことにより、潤滑油槽63中に混入した水分が少ない状態の真空ポンプ51が選択されるので、潤滑性能が低下している真空ポンプ51を運転することを防止できる。
一方、いずれかの真空ポンプ51を運転して不凝縮ガスの抽気を行っている場合に、運転中の真空ポンプ51に潤滑油槽63中の水分の分離・除去処理を行う必要が生じた場合、該運転中の真空ポンプ51を停止すると共に、他の待機中の真空ポンプ51の中から以下の優先条件を満たす真空ポンプを選択して運転する。
優先条件1:故障していない真空ポンプ
優先条件2:水分の分離・除去処理中でない真空ポンプ
優先条件3:総累積運転時間の差が所定時間以下の場合、総累積運転時間の短い真空ポンプ。
優先条件4:総累積運転時間の差が所定時間以下の場合、水分の分離時間経過後の経過時間が短い真空ポンプ。
ここでは、真空ポンプ51を運転して不凝縮ガスの抽気を行っている場合に、運転中の真空ポンプ51の潤滑油槽63中の水分の分離・除去処理後の累積運転時間が、所定時間(例えば8時間程度)に達した場合は、該真空ポンプ51の潤滑油槽63中の水分の分離・除去処理が必要と判断する。
このように潤滑油槽63中の水分の分離・除去処理を行う必要が生じた真空ポンプ51を停止すると共に、上記した優先条件に従って次に運転する真空ポンプ51を決定するので、設置された複数の真空ポンプ51のうち、その時点でメンテナンス状態が最も良い真空ポンプ51が選択されて次に運転され、蒸留水製造装置からの不凝縮ガスの抽気が効率良く行われる。また、複数の真空ポンプ51を順番に運転し続けることで、長時間に渡って蒸留水製造装置から不凝縮ガスの抽気を行うことが可能となるので、蒸留水製造装置の運転を長時間継続することができ、その運転効率が改善される。
また、運転制御装置54は、停止中の真空ポンプ51の停止後の経過時間が所定時間(4時間程度)になった場合は、該真空ポンプ51の潤滑油槽63中の水分の排水処理が必要と判断し、該真空ポンプ51の排水弁67を開いて排水処理を行う。
真空ポンプ51は、その水分分離・除去機構による潤滑油槽63に混入した水分の分離・除去処理中は当該真空ポンプ51を停止する。また、真空ポンプ51の潤滑油槽63中の水分の分離・除去処理は、該真空ポンプ51の運転直前に行うのが好ましい。水分の分離・除去に長い時間をかけることができるため、潤滑油槽63中の油分と水分がよりよく分離されるからである。なお、蒸留水製造装置においては、蒸留のために原料水を導入している時には、常時、いずれかの真空ポンプ51を運転することによって不凝縮ガスの抽気を行う。
以上本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲、及び明細書と図面に記載された技術的思想の範囲内において種々の変形が可能である。なお直接明細書及び図面に記載のない何れの形状や材質であっても、本願発明の作用・効果を奏する以上、本願発明の技術的思想の範囲内である。例えば、蒸留装置は上記した構成に限定されるのではなく、例えば脱気器10は原料水を脱気する必要がない場合は設置しなくてもよい。また、蒸発装置20の構成も上記に限定されるのではなく、蒸発器を設ける段数等は蒸留水製造装置に求められる性能に応じて適宜変更することが可能である。また、潤滑油槽63からの水分分離機構を備えた真空ポンプ51の構成も上記に限られるものではなく、潤滑油に含まれた水分を分離・除去する真空ポンプであれば、他の構成であってもよい。
従来の蒸留水製造装置の構成例を示す図である。 本発明にかかる蒸留水製造装置の構成例を示す図である。 油回転式真空ポンプの構成例を示す図である。 油回転式真空ポンプの構成例を示す図である。
符号の説明
10 脱気器
10a 熱交換器
12 連通管
20 蒸発装置
21 第1蒸発器
21a 熱交換器
22 第2蒸発器
22a 熱交換器
23 最下段蒸発器
23a 熱交換器
24 連通管
25 連通管
26 連通管
40 凝縮器
40a 熱交換器
50 抽気装置
51 真空ポンプ
52 連通管
53 気液分離タンク
54 運転制御装置
61 真空ポンプ本体
61−1 吸込口
61−2 シリンダ
61−3 ロータ
61−4 溝
61−5 スプリング
61−6 ブレード
61−7 排出口
61−8 潤滑油供給口
62 モータ
63 潤滑油槽
64 排気口
65 水抜き孔
66 排水配管
67 排水弁
68 排水受け
69 排水口
100 原料水
101 熱源媒体
102 水蒸気
103 濃縮原料水
104 蒸留水
105 水蒸気
106 濃縮原料水
107 水蒸気
109 濃縮水
110 冷却媒体
111 蒸留水
112 水蒸気
113 水蒸気
114 不凝縮ガス
115 排水

Claims (5)

  1. 減圧下で原料水を加熱し、発生した蒸気を凝縮して蒸留水を作る蒸留装置と、該蒸留装置から不凝縮ガスを含んだ水蒸気を抽気する抽気装置を備えた蒸留水製造装置であって、
    前記抽気装置は、真空ポンプの油槽に混入した水分を分離して除去する水分分離・除去機構を具備する複数台の真空ポンプと、前記複数台の真空ポンプを切り替えて運転制御する運転制御装置とを備え、
    前記運転制御装置は、前記不凝縮ガスの抽気を行う際に、以下の優先条件1乃至4に従って前記複数の真空ポンプうちのいずれかの真空ポンプを選択して運転制御する機能を具備することを特徴とする蒸留水製造装置。
    優先条件1:故障していない真空ポンプ
    優先条件2:潤滑油からの水分の分離・除去処理を行っていない真空ポンプ
    優先条件3:累積運転時間の差が所定時間以上の場合、累積運転時間の短い真空ポンプ
    優先条件4:累積運転時間の差が所定時間以下の場合、水分の分離・除去後の運転時間が短い真空ポンプ
  2. 減圧下で原料水を加熱し、発生した蒸気を凝縮して蒸留水を作る蒸留装置と、該蒸留装置から不凝縮ガスを含んだ水蒸気を抽気する抽気装置を備えた蒸留水製造装置であって、
    前記抽気装置は、真空ポンプの油槽に混入した水分を分離して除去する水分分離・除去機構を具備する複数台の真空ポンプと、前記複数台の真空ポンプを切り替えて運転制御する運転制御装置とを備え、
    前記運転制御装置は、運転中の真空ポンプの水分の分離・除去処理後の累積運転時間が所定時間を超えた場合、該真空ポンプを停止し、水分の分離・除去処理を行うことを特徴とする蒸留水製造装置。
  3. 減圧下で原料水を加熱し、発生した蒸気を凝縮して蒸留水を作る蒸留装置と、該蒸留装置から不凝縮ガスを含んだ水蒸気を抽気する抽気装置を備えた蒸留水製造装置であって、
    前記抽気装置は、真空ポンプの油槽に混入した水分を分離して除去する水分分離・除去機構を具備する複数台の真空ポンプと、前記複数台の真空ポンプを切り替えて運転制御する運転制御装置とを備え、
    前記運転制御装置は、停止中の真空ポンプの停止後の経過時間が所定時間を超えた場合、該停止中の真空ポンプの水分の排水処理を行うことを特徴とする蒸留水製造装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の蒸留水製造装置において、
    前記抽気装置は、前記水分分離・除去機構による前記真空ポンプの油槽に混入した水分の分離・除去中は当該真空ポンプを停止することを特徴とする蒸留水製造装置。
  5. 減圧下で原料水を加熱し、発生した蒸気を凝縮して蒸留水を作る蒸留装置と、該蒸留装置から不凝縮ガスを含んだ水蒸気を抽気する抽気装置を備えた蒸留水製造装置の運転方法であって、
    前記抽気装置は、真空ポンプの油槽に混入した水分を分離して除去する水分分離・除去機構を具備する複数台の真空ポンプを備え、
    前記不凝縮ガスの抽気を行う際に、以下の優先条件1乃至4に従って前記複数の真空ポンプうちのいずれかの真空ポンプを選択して運転することを特徴とする蒸留水製造装置の運転方法。
    優先条件1:故障していない真空ポンプ
    優先条件2:潤滑油からの水分の分離・除去処理を行っていない真空ポンプ
    優先条件3:累積運転時間の差が所定時間以上の場合、累積運転時間の短い真空ポンプ
    優先条件4:累積運転時間の差が所定時間以下の場合、水分の分離・除去後の運転時間が短い真空ポンプ
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013092066A (ja) * 2011-10-24 2013-05-16 Hitachi Zosen Corp 高効率発電システム
JP2017122398A (ja) * 2016-01-06 2017-07-13 株式会社神戸製鋼所 油冷式空気圧縮機
JP2019505329A (ja) * 2016-02-24 2019-02-28 コーニンクレッカ フィリップス エヌ ヴェKoninklijke Philips N.V. 搾乳ポンプ及び動作のための方法

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