JP2019505329A - 搾乳ポンプ及び動作のための方法 - Google Patents

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Abstract

本発明は、第1のポンプ6及び第2のポンプ6'と、少なくとも1つの圧搾具2、2'と、弁アセンブリ13と、弁アセンブリ13及び/又はポンプ6、6'を制御するための制御ユニット8と、を有する搾乳ポンプであって、制御ユニット8は、第1及び第2のポンプ6、6'の動作時間に依存して、第1及び第2のポンプ6、6'の交互の動作のため、弁アセンブリ13及び/又はポンプ6、6'を制御するよう構成された、搾乳ポンプに関する。

Description

本発明は、女性の胸部から母乳を抽出するための搾乳ポンプ及び斯かる搾乳ポンプを動作させる方法に関する。
コントローラ、駆動モータ、駆動機構、2つのピストン−シリンダユニット、それぞれが胸部に装着可能な2つの吸引装置、及びそれぞれが対応する吸引装置にピストン−シリンダを接続する2つの空気式伝送線を備えた、独国特許出願公開102014009056A1号による搾乳ポンプにおいては、駆動伝達部が、供給部における駆動モータのシャフトの回転運動を伝達し、シリンダに対するピストンの運動を戻し、それにより、伝送線における周期的な圧力の変動が、吸引装置に伝達される。2つの伝送線はそれぞれ、コントローラ及び圧力安全弁により調節可能な真空安全弁を備える。これら弁により、ピストン−シリンダユニットにより生成される圧力曲線を、所望の範囲に制限することが可能となる。
米国特許出願公開US2014/0031744A1は、乳児の吸引を模倣することが可能な搾乳装置を開示している。該装置は、第1及び第2の真空源、絞り穴、ソレノイド安全弁、第1及び第2の管、胸部シールド、及び制御回路基板を含む。第1の管は、第1の真空源に接続される。胸部シールドは、周囲と連通する絞り穴を備える。第1の真空源がスイッチオフされると、第1の管及び胸部シールドにおける負圧が、絞り穴によって低速に消失する。第2の管は、第2の真空源に接続される。胸部シールドは、周囲と連通するソレノイド安全弁を備える。ソレノイド安全弁が作動させられると、第2の管及び胸部シールドにおける負圧が、急速に減少させられる。制御回路基板は、第1及び第2の真空源及びソレノイド安全弁を制御する。
米国特許出願公開US2014/0031744A1による搾乳装置は、単一の側面の使用にのみ適している。ユーザは、胸部から胸部へと搾乳装置を再配置する必要がある。このことは時間を浪費し、非実用的なことである。更に、真空源の一方の故障が、装置全体の寿命を終了させてしまう。
本発明の目的は、環境に依存してユーザが決定することを可能とする、単一の側面及び両側の使用が可能な、搾乳ポンプ、及び、ポンプユニットの一方に過度に負荷をかけない最適なモードで搾乳ポンプを使用するための構成を提供する。
本発明の第1の態様においては、第1のポンプ及び第2のポンプと、少なくとも1つの圧搾具と、弁アセンブリと、を有する搾乳ポンプにおいて、前記搾乳ポンプは、前記弁アセンブリ及び/又は前記ポンプを制御するための制御ユニットを有し、前記制御ユニットは、前記第1及び第2のポンプの動作時間に依存して、前記第1及び第2のポンプの交互の動作のため、前記弁アセンブリ及び/又は前記ポンプを制御するよう構成された搾乳ポンプが提示される。
本発明の更なる態様においては、搾乳ポンプを動作させるための非治療的方法であって、前記搾乳ポンプは、第1のポンプ及び第2のポンプと、少なくとも1つの圧搾具と、弁アセンブリと、前記弁アセンブリ及び/又は前記ポンプを制御するための制御ユニットと、を有する方法において、前記方法は、前記第1及び第2のポンプの動作時間に依存して、前記第1及び第2のポンプの交互の動作のため、前記弁アセンブリ及び/又は前記ポンプを制御するステップを有する方法が提示される。
本発明の更に他の態様においては、コンピュータ上で実行されたときに、ここで開示される方法のステップを前記コンピュータに実行させるためのプログラムコード手段を有するコンピュータプログラム、及び、プロセッサにより実行されたときに、ここで開示された方法が実行されるようにするコンピュータプログラムを保存する、持続型コンピュータ読み取り可能な記録媒体が提供される。
本発明の好適な実施例は、従属請求項において定義される。本発明の方法、コンピュータプログラム及び媒体は、特に従属請求項において定義されここで開示された、本発明の搾乳ポンプのものと同様の及び/又は同一の好適な実施例を持つことは、理解されるべきである。
ポンプの動作時間を監視し、弁アセンブリを制御することにより、搾乳ポンプが単一側面モードで利用されている場合であっても、搾乳ポンプの寿命が最適化されることができる。圧力源の摩耗が重視され、早期の故障のリスクが低減させられ得る。
本発明による搾乳ポンプの有利な実施例においては、第1の圧搾具及び第2の圧搾具が備えられる。斯くして、単一利用モード及び両利用モードの両方が可能となる。
前記制御ユニットは好適には、前記第1及び第2のポンプの動作時間における差を制御するために、特にこれらポンプの動作時間が略等しくなるように、前記弁アセンブリを制御するよう構成される。このことは、ポンプの動作時間の望ましいバランスを提供する。ここで「略等しい」とは、動作時間が50%を超えて異ならないこと、特に25%、更には20%を超えて異ならないことを意味するものとして理解されるべきである。一実施例においては、搾乳ポンプがスイッチオンされるたびに、より少ない動作時間を持つポンプが、次の動作のために利用される。
本発明の搾乳ポンプの実施例によれば、前記弁アセンブリは、4つのポート及び2つの設定を持つ4/2弁を有する。4/2弁は、該弁アセンブリの小型な設計を可能とする。
本実施例においては、前記第1のポンプは、前記4/2弁の第1及び第3の圧力ポートに接続され、前記第2のポンプは、前記4/2弁の第2及び第4の圧力ポートに接続される。
同様に、前記第1の圧搾具は、前記4/2弁の第1及び第3の動作ポートに接続され、前記第2の圧搾具は、前記4/2弁の第2及び第4の動作ポートに接続される。
有利にも、前記4/2弁の第1の設定においては、前記第1のポンプは、前記第1の圧搾具に接続され、前記第2のポンプは、前記第2の圧搾具に接続され、前記4/2弁の第2の設定においては、前記第1のポンプは、前記第2の圧搾具に接続され、前記第2のポンプは、前記第1の圧搾具に接続される。2つの設定の間の切り換えは、動作時間の比較の結果によりトリガされる制御ユニットからの制御パルスによって、容易に実現され得る。
本発明による搾乳ポンプの他の実施例によれば、前記弁アセンブリは、第1及び第2の3/2弁を有し、前記3/2弁のそれぞれは、3つのポート及び2つの設定を有する。3/2弁は、4/2弁よりも安価である。更に、これら弁の1つの故障は、低コストで容易に修理されることができる。
本実施例においては、前記第1のポンプは、前記第1の3/2弁の第1及び第2の圧力ポートに接続され、前記第2のポンプは、前記第2の3/2弁の第1及び第2の圧力ポートに接続される。
同様に、前記第1の圧搾具は、前記第1の3/2弁の第1の動作ポート及び前記第2の3/2弁の第2の動作ポートに接続され、前記第2の圧搾具は、前記第1の3/2弁の第2の動作ポート及び前記第2の3/2弁の第1の動作ポートに接続される。
有利にも、前記第1及び第2の3/2弁の第1の設定においては、前記第1のポンプは、前記第1の圧搾具に接続され、前記第2のポンプは、前記第2の圧搾具に接続され、前記第1及び第2の3/2弁の第2の設定においては、前記第1のポンプは、前記第2の圧搾具に接続され、前記第2のポンプは、前記第1の圧搾具に接続される。ポンプ間の切り換えはここでもまた、制御ユニットからの制御パルスによって、容易に実現され得る。更に、2つの3/2弁は、結果の圧力を強化又は加速するよう2つの圧力源の結合を可能とする。このことは、結果の母乳の量を増加させるために、圧搾セッションを加速すること、又はより高い圧力をかけることを可能とする。
更に他の実施例によれば、前記弁アセンブリは、第1、第2、第3及び第4の2/2弁を有し、前記2/2弁のそれぞれは、2つのポート及び2つの設定を有する。2/2弁は、当該用途のための適切な弁の最も簡単な形態であり、単に開位置及び閉位置の間を同時に切り換える。斯かる弁は安価であり、故障し難く、必要な場合に容易に交換される。
本実施例においては、第1の設定においては、前記第1のポンプは、前記第1の2/2弁の圧力ポート及び前記第2の2/2弁のブラインド(blind)ポートに接続され、前記第2のポンプは、前記第3の2/2弁の圧力ポート及び前記第4の2/2弁のブラインドポートに接続され、前記第1の圧搾具は、前記第1の2/2弁の動作ポートに接続され、前記第2の圧搾具は、前記第3の2/2弁の動作ポートに接続される。
同様に、第2の設定においては、前記第1のポンプは、前記第2の2/2弁の圧力ポート及び前記第1の2/2弁のブラインドポートに接続され、前記第2のポンプは、前記第4の2/2弁の圧力ポート及び前記第3の2/2弁のブラインドポートに接続され、前記第1の圧搾具は、前記第4の2/2弁の動作ポートに接続され、前記第2の圧搾具は、前記第2の2/2弁の動作ポートに接続される。
本発明による搾乳ポンプの実施例によれば、前記制御ユニットは、前記第1及び第2のポンプの動作時間データを記録するための記録ユニットと、前記動作時間データを記憶するための記憶部と、前記動作時間データを比較及び処理し、前記第1及び第2のポンプの動作時間を選択的に制御するためのプロセッサと、を有する。当該設定は、電子分野において一般的な部品である数個の構成要素しか必要とせず、従って広く利用可能であり組み立てが容易である。構成要素の1つの故障は、大きな労力なく修理されることができ、該搾乳ポンプの寿命を延ばすことも支援する。
提案される方法は、
(i)第1及び第2のポンプの動作時間を記録するステップと、
(ii)第1及び第2のポンプの動作時間を比較するステップと、
(iii)実際に利用される1つ又は2つの圧搾具に第1及び第2のポンプを交互に接続するようステップ(i)及び(ii)からの情報に基づいて弁アセンブリを制御するステップと、
のうちの1つ以上を更に有しても良い。
該制御は、第1及び第2の動作時間が略等しくされるように為されても良く、このとき、1つ以上の圧搾具の進行中である使用の間、好適にはポンプ間で切り換えがされない。
単一の圧力源の動作時間の定期的な比較によりポンプの動作時間を制御することは、高価なものである搾乳ポンプの寿命を延ばす容易な方法を提供する。比較の結果は、弁アセンブリによりポンプ間を切り換えることによって、ポンプの動作時間をバランスをとるために用いられ得る。このことは、摩耗のバランスをとるために圧力源を手動で切り換える必要性からユーザを解放する。該搾乳ポンプは、準備又はチェックなく利用され得る。
本発明のこれらの及び他の態様は、以下に説明される実施例を参照しながら説明され明らかとなるであろう。
本発明の特徴を組み込むのに一般的に適した搾乳ポンプの模式的な斜視図を示す。 本発明の適用に適した他の搾乳ポンプの斜視図を示す。 図1A又は1Bによる搾乳ポンプのための制御ユニットの模式的な実施例を示す。 本発明による搾乳ポンプの実施例の第1の模式的な図を示す。 本発明による搾乳ポンプの実施例の第2の模式的な図を示す。 本発明による搾乳ポンプの実施例の第3の模式的な図を示す。
図1は、本発明の特徴の実装に適した搾乳ポンプ1の模式的な図を示す。搾乳ポンプ1は、漏斗3、3'が接続された圧搾具2、2'を有する。漏斗3、3'は、女性の胸部を受容するような形状とされ、シリコーン又はポリウレタンのようないずれの適切な弾力性のある材料からつくられても良い。容器5、5'は、抽出された母乳を受容するため圧搾具2、2'に接続される。代替としては、例えば流体線を介して圧搾具2、2'の両方に接続されることができる1つの容器5のみが存在しても良い。容器5、5'は、例えばねじ又はバヨネット固定により、圧搾具2、2'に接続されても良い。圧搾の間及び圧搾の後に構成要素を通気するために、通気弁4、4'が圧搾具2、2'に備えられても良い。圧搾具2、2'は、弁アセンブリ13に管7、7'によって接続される。それぞれの真空ポンプ6、6'は、弁アセンブリ13に接続される。弁アセンブリ13は、圧搾具2、2'を交互に真空ポンプ6、6'に接続するよう構成される。弁アセンブリ13及び搾乳ポンプ1の構成要素に対する交互の接続についてのその機能は、以下に図2乃至4を参照しながら詳細に説明される。
弁アセンブリ13は、制御ユニット8に接続される。制御ユニット8は、真空ポンプ6、6'のそれぞれの動作時間に依存して、真空ポンプ6、6'の動作を制御するように構成され、それにより真空ポンプ6、6'の均一な摩耗による搾乳ポンプ1の最大現の寿命を確実にする。この目的のため、制御ユニット8は、図1Cに図示された実施例に示されるように、真空ポンプ6、6'の動作時間データを記録するための記録ユニット9と、該動作時間データを記憶するための記憶部10と、該動作時間データを比較及び処理し、第1及び第2の真空ポンプ6、6' の動作時間を選択的に制御するためのプロセッサと、を有しても良い。このことは、圧搾具2、2'の1つのみが利用されている場合に、弁アセンブリ13を制御することにより実現される。単一側の利用において1つの真空ポンプ6、6'のみが動作していることを防ぐため、弁アセンブリ13は、真空ポンプ6、6'間を切り換えて、動作時間を略等しいレベルに保つよう制御される。制御ユニット8は更に、参照番号12により全体的に示される、インタフェース及び/又は作動手段を有しても良い。
一般に、二重の搾乳ポンプ1は、使用が非常に柔軟である。二重の搾乳ポンプ1は、1つの胸部に対する単一利用モード、又は2つの胸部に対する同時の使用のための二重利用モードに対して、利用されることができる。しかしながら、上述したように単一利用モードにおいて生じる問題は、ポンプ6、6'の動作時間の生じ得る差であり、このことは摩耗の差及び異なる寿命に帰着する。真空ポンプ6、6'は、搾乳ポンプ1の最も高価な部分であるため、真空ポンプ6、6'は一般的に、寿命及び摩耗に関しては、搾乳ポンプ1の最も重要な構成要素である。搾乳ポンプ1が寿命の最後にあるときには、殆どの場合、真空ポンプ6、6'自体又はシステムを駆動する真空ポンプ6、6'の一部、特にモータが故障する。それ故、搾乳ポンプ1の寿命は、2つの真空ポンプ6、6'の一方の故障により決定付けられる。その結果、搾乳ポンプ1全体が、高価な保守を受けなくてはならなくなり、又はユーザにより完全に破棄されることとさえなる。
当該問題は、搾乳ポンプ1が常に二重利用モードで用いられる場合には生じない。しかしながら、ユーザは、搾乳ポンプ1の圧搾具2、2'を常に同時に利用しているわけではない。一度に1つの胸部のみが圧搾されることは、非常に一般的である。このことは例えば、ユーザが圧搾具2、2'の両方を洗浄することを回避したい場合、又は母乳の流量が小さい場合に生じ得る。このことは、圧搾具2、2'の一方のみの使用(第2のものは取り外され保管され得る)、及び二重の搾乳ポンプ1における2つのポンプ6、6'の不均衡な使用に導き得る。不均衡な使用の問題は特に、圧搾具2、2'のそれぞれが、対応する真空ポンプ6、6'に固定的に接続されている場合に生じる。斯くして、真空ポンプ6、6'の不均衡な使用がある場合には、該システムは、潜在的な寿命全体を利用できない。
説明の目的のため、図1Bは、1つの装着された圧搾具2のみを伴う、図1Aの搾乳ポンプ1を示している。このことは例えば、ユーザが旅行中であり、セット全体を持ち運びたくない場合に有用である。第2の圧搾具2'は、適時設置され得る。
図1Aに示される搾乳ポンプ1の他のバージョンにおいては、単一の圧搾具2が真空ポンプ6、6'の両方に別個に接続され、吸入頻度及び真空強度の可変の組み合わせを生成し、より自然な圧搾感をもたらす。例えば、一方のポンプ6は、低い吸引頻度で高い真空を生成するために用いられて良く、他方のポンプ6'は、高い吸引頻度で低い真空をもたらしても良い。後者の構成は、母乳の流れを促進することが知られている。同様に2つの圧搾具2、2'が備えられる場合には、圧搾具2、2'の両方が別個の接続により真空ポンプ6、6'の両方に接続されても良い。また、これらの実施例のいずれにおいても、搾乳ポンプ1の寿命を最長化するため、ここで説明されたように真空ポンプ6、6'の動作寿命のバランスをとるために弁アセンブリ13が用いられても良い。
しかしながら、真空ポンプ6、6'の定期的な変更が監視される必要がある場合、ユーザにとっては非常に不便なものとなり得る。授乳中の女性は、真空ポンプ6、6'の動作時間のバランスをとることに、あまり注意を払わない。従って、一実施例においては、本発明は、各真空ポンプ6、6'の動作時間を観察し、弁アセンブリ13を利用して、これらの動作時間を略等しくなるまでバランスをとることを提案する。このことは、搾乳ポンプ1全体の寿命を最長化することを支援する。この目的のため、制御ユニット8は、真空ポンプ6、6'の動作時間データのための記録ユニットと、決定された動作時間値を互いと比較し、真空ポンプ6、6'の動作時間を等しくするよう弁アセンブリ13を介して真空ポンプ6、6'の動作をそれぞれ制御するよう構成された、プロセッサ11と、を備える。
好適には、制御ユニット8は、圧搾が開始する前に短い動作時間で真空ポンプ6、6'を選択し、真空における変化及び従って低減された吸引に帰着し、ユーザにとっての不快さの原因となり得るため、該選択された真空ポンプ6、6'は圧搾の間には切り換えられない。ポンプ6、6'の切り換えは例えば、圧搾具2が他方の胸部へと変更されるときに行われても良い。
以下、この目的に適した弁アセンブリ13を備えた搾乳ポンプ1の3つの実施例が、より詳細に説明される。図2乃至4はここでは、本発明の特徴の理解のため、必要な主要な構成要素に限られている。他の全ての構成要素は、明確さの目的のため省略されている。図2乃至4に存在しない構成要素は例えば、図1A、1B又は1Cに示されるように、又は先行技術から知られた一般的な搾乳ポンプから知られているように、設計されても良い。
図2による第1の実施例においては、弁アセンブリ13は、1つの4/2弁14を有する。4/2弁14は、4つのポートを有し、2つの異なる設定で利用されることができる。制御ユニット8は、単一利用モードにおける真空ポンプ6、6'の動作時間を決定し、第1又は第2の設定を利用するよう、真空ポンプ6、6'の間を切り換えて、弁14を制御する。搾乳ポンプ1はこのとき、真空ポンプ6、6'の一方のみを摩耗させることなく、1つの圧搾具2、2'のみを用いて利用されることができる。切り換えは、真空ポンプ6、6'の両方に動作時間を分散させることにより、真空ポンプ6、6'の摩耗を低減させることを可能とする。ユーザが圧搾具2、2'の両方を利用している場合、従って真空ポンプ6、6'を二重利用モードで利用している場合には、弁14は電力供給されない。このことは、弁14のために必要とされる電力が、搾乳ポンプ1の電力予算に追加されないことを確実にする。換言すれば、弁14の電力消費に加えた、使用されている1つの真空ポンプ6、6'の電力消費は、2つの動作する真空ポンプ6、6'の電力消費よりも小さい。
図2において、第1の真空ポンプ6は、弁14の第1及び第3の真空ポートv1、v3に接続され、第2の真空ポンプ6'は、弁14の第2及び第4の真空ポートv2、v4に接続される。同様に、第1の圧搾具2は、弁14の第1及び第3の動作ポートw1、w3に接続され、第2の圧搾具2'は、弁14の第2及び第4の動作ポートw2、w4に接続される。
弁14の第1の設定においては、第1の真空ポンプ6は、第1の圧搾具2に接続され、第2の真空ポンプ6'は、第2の圧搾具2'に接続される。第2の設定においては、第1の真空ポンプ6は、第2の圧搾具2'に接続され、第2の真空ポンプ6'は、第1の圧搾具2に接続される。制御ユニット8は、ポンプ6、6'に接続され、操縦ポートsによって弁14に接続される。第1及び第2の設定の間の切り換えは斯くして、圧搾具2、2'と真空ポンプ6、6'との間の接続を切り換えることに導く。従って、圧搾具2、2'の一方が用いられていない場合、作動させられていない場合、又は接続されていない場合には、制御ユニット8は、弁14に真空ポンプ6、6'を切り換えさせ
2つの圧搾具2、2'の残りの一方に交互に接続するようにする。
ここで図3を参照すると、本発明の第2の実施例が示されている。第2の実施例においては、弁13は、2つの3/2弁15、15'を有する。弁15、15'は、それぞれ3つのポートを有し、それぞれが2つの設定で動作可能である。基本的に、2つの弁15、15'の機能は、上述した4/2弁14に類似するが、3/2弁15、15'は、複雑な弁14より安価となる傾向がある。制御ユニット8は、本実施例においては、第1の設定から第2の設定へと及びその逆へと切り換えるよう2つの弁15、15'を制御する。弁15、15'は、操縦ポートs1及びs2によって、制御ユニット8に接続される。該システムはまた、2つの真空ポンプ6、6'を組み合わせて、より強力な及び/又は高速な真空を生成することが可能であるという意味において、更なる理系を持つ。このことは、限られた時間枠内で圧搾が行なわれる必要がある場合、又は母乳の流量が低い場合に、有用となり得る。
図3の実施例においては、第1の真空ポンプ6は、第1の弁15の第1及び第2の真空ポートv1、v2に接続され、第2の真空ポンプ6'は、第2の弁15'の第1及び第2の真空ポートv1、v2に接続される。同様に、第1の圧搾具2は、第1の弁15の第1の動作ポートw1及び第2の弁15'の第2の動作ポートw2に接続される。第2の圧搾具2'は、第1の弁15の第2の動作ポートw2及び第2の弁15'の第1の動作ポートw1に接続される。
弁15、15'の第1の設定においては、第1の真空ポンプ6は第1の圧搾具2に接続され、第2の真空ポンプ6'は第2の圧搾具2'に接続される。弁15、15'の第2の設定においては、第1の真空ポンプ6は、第2の圧搾具2'に接続され、第2の真空ポンプ6'は第1の圧搾具2に接続される。斯くして、ここでもまた、1つの圧搾具2、2'のみを用いた単一利用モードが、弁15、15'によって真空ポンプ6、6'を切り換える制御ユニット8により利用されることができ、真空ポンプ6、6'の等しい動作時間を確実にする。
図4は、4つの2/2弁16、16'、16''及び16'''を有する、本発明の第3の実施例を示す。該システムにおいては、2つの真空ポンプ6、6'が、両方の圧搾具2、2'と、開閉弁16、16'、16''、 16'''を介して接続される。弁16、16'、16''、 16'''は、圧搾具2、2'と第1又は第2の真空ポンプ6、6'との間の接続の単一利用モードにおける切り換えの結果を実現するため、同時にのみ切り換わる。
本実施例においては、第1の設定においては、第1の真空ポンプ6は、第1の弁16の真空ポートv及び第2の弁16'のブラインドポートbに接続される。第2の真空ポンプ6'は、第3の弁16''の真空ポートv及び第4の弁16'''のブラインドポートbに接続される。同様に、第2の設定においては、第1の真空ポンプ6は、第2の弁16'の真空ポートv及び第1の弁16のブラインドポートbに接続され、第2の真空ポンプ6'は、第4の弁16'''の真空ポートv及び第3の弁16'' のブラインドポートbに接続される。
2/2弁16、16'、16''、16'''は非常に単純な弁であり、高価なものではないため、本実施例はことによると最も安価な実施例である。他方、多くの接続のため、製造労力は高くなる。
真空ポンプの利用を調整する能力に加えて、上述した実施例による弁アセンブリ13は更に、搾乳ポンプ1の動作に関する診断的な利益も提供する。搾乳ポンプ1の真空システムが適切に動作しない場合、例えば真空が小さい又は真空がもたらされない場合、弁アセンブリ13は、制御ユニット8が、構成要素の状態についての情報を収集して解釈させることを可能とし得る。一方の側において真空が小さい場合には、弁アセンブリ13は例えば、真空ポンプ6、6'の一方が低い真空を引き起こしているか否かをチェックするために用いられても良い。
以上に説明された実施例は、真空ポンプ6、6'、真空ポートを有するが、本発明は、手による胸部の圧搾及び乳児の吸引を模倣するための、容積型ポンプのような、陽圧の供給源を有する搾乳ポンプにおいても、実装されることができることは理解されるべきである。
本発明は図面及び以上の記述において説明され記載されたが、斯かる説明及び記載は説明するもの又は例示的なものであって限定するものではないとみなされるべきであり、本発明は開示された実施例に限定されるものではない。図面、説明及び添付される請求項を読むことにより、請求される本発明を実施化する当業者によって、開示された実施例に対する他の変形が理解され実行され得る。
請求項において、「有する(comprising)」なる語は他の要素又はステップを除外するものではなく、「1つの(a又はan)」なる不定冠詞は複数を除外するものではない。単一の要素又はその他のユニットが、請求項に列記された幾つかのアイテムの機能を実行しても良い。特定の手段が相互に異なる従属請求項に列挙されているという単なる事実は、これら手段の組み合わせが有利に利用されることができないことを示すものではない。
コンピュータプログラムは、他のハードウェアと共に又は他のハードウェアの一部として供給される光記憶媒体又は固体媒体のような適切な媒体上で保存/配布されても良いが、インターネット又はその他の有線若しくは無線通信システムを介してのような、他の形態で配布されても良い。
請求項におけるいずれの参照記号も、請求の範囲を限定するものとして解釈されるべきではない。

Claims (15)

  1. 第1のポンプ及び第2のポンプと、
    少なくとも1つの圧搾具と、
    弁アセンブリと、
    を有する搾乳ポンプにおいて、前記搾乳ポンプは、
    前記弁アセンブリ及び/又は前記ポンプを制御するための制御ユニットを有し、前記制御ユニットは、前記第1及び第2のポンプの動作時間に依存して、前記第1及び第2のポンプの交互の動作のため、前記弁アセンブリ及び/又は前記ポンプを制御するよう構成されたことを特徴とする、搾乳ポンプ。
  2. 第1の圧搾具及び第2の圧搾具が備えられた、請求項1に記載の搾乳ポンプ。
  3. 前記制御ユニットは、前記第1及び第2のポンプの動作時間における差を制御するために、特にこれらポンプの動作時間が略等しくなるように、前記弁アセンブリを制御するよう構成された、請求項1に記載の搾乳ポンプ。
  4. 前記弁アセンブリは、4つのポート及び2つの設定を持つ4/2弁を有し、前記第1のポンプは、前記4/2弁の第1及び第3の圧力ポートに接続され、前記第2のポンプは、前記4/2弁の第2及び第4の圧力ポートに接続された、請求項1に記載の搾乳ポンプ。
  5. 前記弁アセンブリは、4つのポート及び2つの設定を持つ4/2弁を有し、前記第1の圧搾具は、前記4/2弁の第1及び第3の動作ポートに接続され、前記第2の圧搾具は、前記4/2弁の第2及び第4の動作ポートに接続された、請求項1に記載の搾乳ポンプ。
  6. 前記4/2弁の第1の設定においては、前記第1のポンプは、前記第1の圧搾具に接続され、前記第2のポンプは、前記第2の圧搾具に接続され、前記4/2弁の第2の設定においては、前記第1のポンプは、前記第2の圧搾具に接続され、前記第2のポンプは、前記第1の圧搾具に接続された、請求項5に記載の搾乳ポンプ。
  7. 前記弁アセンブリは、第1及び第2の3/2弁を有し、前記3/2弁のそれぞれは、3つのポート及び2つの設定を有する、請求項1に記載の搾乳ポンプ。
  8. 前記第1のポンプは、前記第1の3/2弁の第1及び第2の圧力ポートに接続され、前記第2のポンプは、前記第2の3/2弁の第1及び第2の圧力ポートに接続された、請求項7に記載の搾乳ポンプ。
  9. 前記第1の圧搾具は、前記第1の3/2弁の第1の動作ポート及び前記第2の3/2弁の第2の動作ポートに接続され、前記第2の圧搾具は、前記第1の3/2弁の第2の動作ポート及び前記第2の3/2弁の第1の動作ポートに接続された、請求項7に記載の搾乳ポンプ。
  10. 前記第1及び第2の3/2弁の第1の設定においては、前記第1のポンプは、前記第1の圧搾具に接続され、前記第2のポンプは、前記第2の圧搾具に接続され、前記第1及び第2の3/2弁の第2の設定においては、前記第1のポンプは、前記第2の圧搾具に接続され、前記第2のポンプは、前記第1の圧搾具に接続された、請求項9に記載の搾乳ポンプ。
  11. 前記弁アセンブリは、第1、第2、第3及び第4の2/2弁を有し、前記2/2弁のそれぞれは、2つのポート及び2つの設定を有する、請求項1に記載の搾乳ポンプ。
  12. 第1の設定においては、前記第1のポンプは、前記第1の2/2弁の圧力ポート及び前記第2の2/2弁のブラインドポートに接続され、前記第2のポンプは、前記第3の2/2弁の圧力ポート及び前記第4の2/2弁のブラインドポートに接続され、前記第1の圧搾具は、前記第1の2/2弁の動作ポートに接続され、前記第2の圧搾具は、前記第3の2/2弁の動作ポートに接続され、第2の設定においては、前記第1のポンプは、前記第2の2/2弁の圧力ポート及び前記第1の2/2弁のブラインドポートに接続され、前記第2のポンプは、前記第4の2/2弁の圧力ポート及び前記第3の2/2弁のブラインドポートに接続され、前記第1の圧搾具は、前記第4の2/2弁の動作ポートに接続され、前記第2の圧搾具は、前記第2の2/2弁の動作ポートに接続された、請求項11に記載の搾乳ポンプ。
  13. 前記制御ユニットは、前記第1及び第2のポンプの動作時間データを記録するための記録ユニットと、前記動作時間データを記憶するための記憶部と、前記動作時間データを比較及び処理し、前記第1及び第2のポンプの動作時間を選択的に制御するためのプロセッサと、を有する、請求項1に記載の搾乳ポンプ。
  14. 搾乳ポンプを動作させるための非治療的方法であって、前記搾乳ポンプは、第1のポンプ及び第2のポンプと、少なくとも1つの圧搾具と、弁アセンブリと、前記弁アセンブリ及び/又は前記ポンプを制御するための制御ユニットと、を有する方法において、
    前記方法は、前記第1及び第2のポンプの動作時間に依存して、前記第1及び第2のポンプの交互の動作のため、前記弁アセンブリ及び/又は前記ポンプを制御するステップを有することを特徴とする、方法。
  15. コンピュータ上で実行されたときに、請求項14に記載の方法のステップを前記コンピュータに実行させるためのプログラムコード手段を有する、コンピュータプログラム。
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