JP3577407B2 - 油圧式クラッチの制御回路 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、慣性の大きい被動機械、例えばターボコンプレッサや高圧大型発電機等をディーゼル機関等の駆動源により駆動する場合に使用する油圧式クラッチの制御回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、慣性の大きい被動機械を駆動する場合の動力伝達経路には、被動機械を駆動する際の結合ショックを緩和するために、油圧式クラッチが利用されている。このような油圧式クラッチにおいて、被動機械の加速のために、クラッチ油圧を一般的な昇圧特性で時間とともに漸次上昇させると、クラッチが完全に結合される前、すなわち加速中にクラッチ伝達トルクが必要トルクを上回り、クラッチの完全結合後には、駆動源側からの駆動トルクを必要としない状況となる。この状況は、定格運転中にクラッチを遮断し、急激に負荷を取り除いた状態と同じ状態であり、駆動源側のディーゼル機関等の回転速度は吹き上がり(上昇し)易くなる。
【0003】
このような駆動源側の回転速度の吹き上がりを防止するために、従来から、この種の油圧式クラッチには図4に示す制御回路が設けられている。すなわち、この制御回路には、油ポンプ30からクラッチ嵌脱弁31に至るポンプ出口ライン32から分岐した一次油圧ライン33に、中間油圧を調整可能にセットできるクラッチ油圧調整弁34が設けられている。かくして、作動油圧力は、図5に示される昇圧特性から理解されるように、クラッチの完全結合前には、必要以上の伝達トルクを伝えないようにするために、慣性を加速するための中間油圧Pに保持され、クラッチが完全に結合した後には、定格油圧Pまで上昇させられる。
【0004】
図4に示されるように、クラッチ油圧調整弁34には、中間油圧Pを設定するためのセットスクリュ−41が、ピストン42に対して調整可能に螺着されている。すなわち、クラッチ油圧調整弁34は、一次油圧ライン33に圧油が充満すると、ばね42bの抗力に抗して小ピストン48を図の右方向に移動させて排出ポート29を開口し、潤滑油ライン40に圧油を排出するものである。なお、このクラッチ油圧調整弁34から排出された圧油は、潤滑油ライン40を通って、軸受け等の装置の各部へ潤滑油として供給される。したがって、この状態で嵌脱弁31が開放される(励磁される)と、一次油圧ライン33、作動油供給ライン39およびピストン室44には、ばね42bの抗力に相当する中間油圧に調節された圧油が供給され、クラッチピストン45の戻しばねの抗力に抗してクラッチ板を結合する方向に押し付ける。かくして、クラッチの結合力は、中間油圧Pによることとなる。
【0005】
この中間油圧Pの状態で予定された一定時間(t〜t)が経過すると、背圧開閉弁37が開放されて、背圧ライン38に作動油供給ライン39の圧油が流れ込み、固定オリフィス35で流量が絞られた後、クラッチ油圧調整弁34の背圧室47に供給され、この背圧室47の圧力が作動油供給ライン39の圧力と等しくなる。すなわち、背圧室47が作動油供給ライン39の圧油で充満すると、ピストン42の端部42cは、段差49に当接するまで図の左方向に移動し、ばね42bを徐々に圧縮するので、このばね42bの抗力が高まり、排出ポート29の開口度合が小さくなって、入口油室46の油圧が漸次上昇する。かくして、ポンプ出口ライン32および作動油供給ライン39は、定格油圧Pまで圧力を上昇させる。なお、背圧開閉弁37が閉じられると、背圧室47の圧油はばね42bの抗力により押し戻され、逆止弁36を介して背圧ライン38を通り、速やかに排出タンクTに排出される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような制御回路を備えた油圧式クラッチは、定格回転速度でクラッチを結合させるので、結合時のショックが大きく、駆動源側機関の回転速度を低下させ、エンジンガバナや過給機が追随できなくなり、黒煙の排出を増加させるという欠点があった。
【0007】
この原因を追求したところ、次のようなことが判明した。
1)クラッチ作動油のための油ポンプによって潤滑油をも供給しているため、クラッチ油圧調整弁34の背圧ライン38には、常に、“潤滑油圧力(装置の末端でも3Kg/cm程度が必要である)+油圧回路の圧力損失分”の圧力が作用している。しかも、前記油ポンプは、駆動源側機関によって駆動される場合が殆どであり、油ポンプの吐出量は機関回転速度に比例して増加するため、定格回転速度、すなわちクラッチ結合時にはポンプ吐出量が最大になり、油圧回路の圧力損失は1.5〜2.0Kg/cmに達する。したがって、油圧式クラッチ43のピストン室44に供給される圧力は最低でもそれ以上に設定しなければならない。なお、中間油圧Pは、クラッチサイズにより定まる許容発熱量と被動機械の慣性の大きさとの兼ね合いで決定される。すなわち、中間油圧Pが保持されている間は、クラッチ板がスリップして発熱するので、クラッチ板のサイズと許容発熱量との関係を考慮した所定時間内に結合が完了するように設定しなければならず、したがって、中間油圧Pは殆どの場合潤滑油圧力より高く設定されている。
【0008】
2)クラッチ嵌脱弁31の入口と油圧式クラッチ43までの間には、クラッチ嵌脱弁31や作動油供給ライン等における圧力損失があり、クラッチ嵌脱弁31の入口では、その圧力損失分に見合う分だけ中間油圧Pの設定圧力を高くしておく必要がある。
3)クラッチ油圧調整弁34は、ピストン42をセットスクリュー41で押し込み、ばね42bのばね力の調整で中間油圧Pを設定するもので、その入口油室46には、クラッチ嵌脱弁31が切り替えられる前から圧油が充満しており、ばね42bの抗力に応じた開口度合で排出ポート29を開口しながら、一次油圧ライン33の圧力を中間油圧Pに保持しているので、油圧式クラッチ43のピストン室44に圧油が充満すると同時に、作動油供給ライン39の油圧は、瞬間的に中間油圧Pまで上昇し、ショック油圧として作用することとなる。
【0009】
さらに、従来の油圧式クラッチの制御回路の具体的な作動油圧力の上昇過程を、図5について説明すると次の如くである。
1)クラッチ嵌脱弁31がオンになると油圧式クラッチ43のピストン室44に圧油が 供給され、t1秒経過するとピストン室44が充満し、作動油供給ライン39の圧力 は、クラッチピストンの戻し力相当の油圧P1(約1Kg/cm2)から中間油圧P 2(約6Kg/cm2に設定されている)まで、瞬間的に上昇する。
2)中間油圧P2が保持されているt2秒までの間に、被動機械は充分に加速されてこ の油圧式クラッチは完全に結合されるが、t2秒経過後にはタイマーが作動し、背圧 開閉弁37が開となり、クラッチ油圧調整弁34の背圧室47に圧油が供給され、作 動油供給ライン39の圧力は定格圧力P3(約16Kg/cm2)まで上昇して維持 される。
このようにして、クラッチの作動油が瞬間的にP1からP2まで上昇するため、油圧式クラッチが急激に結合されて駆動源側である機関や伝達装置の弾性継手などにショックトルクが掛かることになる。
【0010】
この発明は、このような欠点を解消するためになされたもので、駆動源側機関や伝達装置を結合時のショックから防衛するために、結合までの時間を延ばすことなく、クラッチの結合指令時の圧力を中間油圧まで緩やかに上昇させる油圧式クラッチの制御回路を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、この発明は、圧力調整弁で調整された油ポンプからの圧油をクラッチ嵌脱弁を介して油圧式クラッチに供給するとともに、前記圧力調整弁からの排出油を潤滑油として利用する油圧式クラッチの制御回路において、クラッチ嵌脱弁の出口側に設けられた、作動油圧を初期にはクラッチピストン戻し力相当の低圧に、中間油圧保持後には定格油圧に維持するクラッチ油圧調整弁と、このクラッチ油圧調整弁の背圧ラインに固定オリフィスを介して設けられた、蓄圧室とこの蓄圧室のドレン孔の位置を変更するための手段を備えたアキュムレータと、このアキュムレータの蓄圧室のドレン孔と連通するドレン流路を開閉する開閉弁とを設けたものである。
【0012】
【発明の実施の態様】
以下、この発明の実施例である油圧式クラッチの制御回路を図1および図2に示された油圧式クラッチの制御回路について説明する。なお、従来の油圧式クラッチの制御回路と同様の部分については説明を省略する。
【0013】
図1において、油圧式クラッチ5の圧油は、油ポンプ30からクラッチ嵌脱弁3を介して供給される。クラッチ嵌脱弁3の入口から分岐した一次油圧ライン1には、作動油圧を維持するように、作動油圧に比して高圧(約18Kg/cm)に設定された圧力調整弁2が設けられ、その圧力調整弁2から排出される圧油は装置の各部の潤滑に利用される。なお、図示されていないが、この潤滑油供給ラインには潤滑油圧力調整弁がさらに設けられる。
【0014】
クラッチ嵌脱弁3を出た作動油供給ライン4には、その供給ライン4を分岐して、クラッチ作動油圧を初期には低圧に維持し、中間油圧の保持終了後には定格油圧に維持するためのクラッチ油圧調整弁8が設けられている。このクラッチ油圧調整弁8の入口油室9の初期圧は、クラッチピストン6の戻し力より少し高めの低圧(約1.5Kg/cm)に設定される。なお、このクラッチ油圧調整弁8から排出される圧油はドレンタンクに解放される。かくして、クラッチ嵌脱弁3が昇圧弁8の上流に設置されたので、作動油供給ライン4における圧力損失がクラッチ嵌脱弁における圧力損失の分だけ少なくなり、それだけ初期設定油圧を下げてもピストン室7の充満時間は延びない。さらに、タンクTに排出されるドレンは、クラッチが結合されて定格油圧(約16Kg/cm)まで上昇後は、圧力調整弁2との設定圧力差も小さく(この例では2Kg/cm)、したがって、ドレン量は少なく(この例では約2〜3l/min)、かつ、クラッチ脱時にはクラッチ嵌脱弁3が閉じられるので、クラッチ油圧調整弁8には圧油が供給されず、ドレンが無いため、従来の油ポンプと同一の吐出量で支障はない。
【0015】
作動油供給ライン4は、さらに分岐されて背圧ライン11が設けられ、固定オリフィス12を介してクラッチ油圧調整弁8の背圧室10に、作動油供給ライン4の圧油が供給される。
【0016】
しかしながら、中間油圧Pの設定と、中間油圧Pまでの緩やかな油圧上昇のために、背圧ライン11には、ドレン開閉弁15を有するアキュムレータ14が設けられており、固定オリフィス12を過ぎた圧油はその蓄圧室17へ導かれるので、背圧室10への圧油の供給は調整される。すなわち、アキュムレータ14のばね19は、クラッチピストン6の戻しばねより弾性力の強いものが使用されており、クラッチ嵌脱弁3がオン(開放)されると、クラッチ油圧調整弁8の入口油室9とクラッチのピストン室7に圧油が流れ、このピストン室7が充満してからばね19の抗力に抗して背圧ライン11から蓄圧室17へ圧油が流れ込む。なお、この程度の圧力ではクラッチ油圧調整弁8のピストン18が、ばね18bの抗力に抗して移動することができないように設定されている。
【0017】
アキュムレータ14には、図2に示されるように、ドレン孔54の位置を移動して中間油圧Pの圧力設定を行う中間油圧設定機構が備えられ、ドレン開閉弁15がドレン流路16(図1参照)に設けられて、アキュムレータ14のドレンポートを開閉できるように構成されている。
【0018】
図2には、中間油圧の圧力設定のための中間油圧設定機構の具体的な構造を示すために、この発明の具体例であるアキュムレータ14の断面が示されている。本体52には、固定オリフィス12を通過した圧油が流入する入口ポート50と、蓄圧室17の油を排出するドレンポート51と、そして蓄圧室17の一部を構成する外側ピストン56のガイドとなる摺動孔61が形成されている。摺動孔61の中心部には、一方をステム孔62に支持され、他方をカバー58のガイド部65に支持された中間油圧設定ステム53が配置されている。
【0019】
中間油圧設定ステム53には、軸に対して直角方向にドレン孔54が形成されていて、フクロナット60を外し、ナット59を緩め、ドライバーで中間油圧設定ステム53を回すことによって、このステムを軸方向に移動させることができる。これによって、ドレン孔54の軸方向位置が変化し、蓄圧室17の容積が変化する。すなわち、外側ピストン56と内側ピストン57は、止め輪62で軸方向で一体に固定されていて、蓄圧室17に圧油が流入すると、ステム53上をドレン孔54が開く位置まで摺動し、蓄圧室17とドレンポート51とは連通するすることとなる。
【0020】
クラッチが結合している時、ドレン開閉弁15はオフの状態にあり、ドレンポート51はタンクポートT’に連通しているため、アキュムレータ14のピストンはドレン孔54が開口するまで移動してその位置で保持され、ばね19の抗力により中間油圧が一定に保たれる。また、固定オリフィス12を通過して徐々に圧油が蓄圧室17に流入するので、ピストン56,57はドレン孔が開く位置まで、ばね19の抗力に抗して徐々に移動する。このため、クラッチの作動油圧は中間油圧Pまで緩やかに上昇することになる。なお、ピストンは、外側ピストン56と内側ピストン57とに分割され、外側ピストン56は、円周方向回動可能な構造になっているが、これはステム53と摺動孔61の芯違いを吸収するためである。
【0021】
所定の時間が経過すると、ドレン開閉弁15がオンとなり、ドレンポート51が閉じられ、内側ピストン57がストッパー部64に当接するまで蓄圧室17内に油が流入し、充満することとなる。
【0022】
図3は、図1に示されたこの発明の実施例を示す油圧式クラッチの制御回路によって得られた、クラッチ作動油圧力の上昇過程を示す油圧特性図である。
1)クラッチ嵌脱弁3をオンすると、ピストン室7に圧油が供給され、t秒経過するとピストン室7が充満し、クラッチ作動油圧はクラッチピストンの戻し力相当の油圧P(約1Kg/cm)になる。その後、アキュムレータ14の蓄圧室17に油が流入し、ドレン孔54が開口するまでばね19を押して油圧が上昇し、t秒後に中間油圧P(この例では6Kg/cmに設定されている)まで緩やかに上昇する。
【0023】
中間油圧Pの状態がt秒まで保持されると、ドレン開閉弁15が自動的にオンして、ドレンポートが閉じられ、蓄圧室17に更に圧油が供給されるとともに、クラッチ油圧調整弁8の背圧室10にも固定オリフィスを通過した圧油が供給されて、作動油圧力は定格油圧P(この例では16Kg/cmに設定されている)まで上昇する。このように、クラッチ作動油圧力がP(約1Kg/cm)から中間油圧Pまで緩やかにかつ滑らかに上昇するので、クラッチ結合時のショックは解消される。
【0024】
上記実施例から明らかなように、クラッチ嵌脱弁がクラッチ油圧調整弁の上流に配置されているので、クラッチ油圧調整弁からピストン室までの圧力損失に、クラッチ嵌脱弁の圧力損失が含まれなくなり、クラッチ作動油供給ラインの圧力損失が少なくなったこと、および、クラッチ油圧調整弁のドレンが潤滑油として利用せず、タンクに解放されているので、クラッチ油圧調整弁の初期設定油圧を下げることが可能となり、低圧(クラッチピストン戻し力相当の油圧)からの昇圧が可能になった。
【0025】
アキュムレータの蓄圧室のドレン孔の位置を変更するための手段を設けて、蓄圧室の容積を変更できるようにしたので、中間油圧を所定の調節範囲で任意に設定することができるとともに、低圧(クラッチピストン戻し力相当の油圧)から中間油圧に達するまでの間の作動油圧力を緩やかにかつ滑らかに上昇させることができる。
【0026】
【発明の効果】
この発明によれば、圧力調整弁で調整された油ポンプからの圧油をクラッチ嵌脱弁を介して油圧式クラッチに供給するとともに、圧力調整弁からの排出油を潤滑油として利用する油圧式クラッチの制御回路において、クラッチ嵌脱弁の出口側に設けられた、作動油圧を初期に低圧に、中間油圧保持後には定格油圧に維持するクラッチ油圧調整弁と、このクラッチ油圧調整弁の背圧ラインに固定オリフィスを介して設けられた、蓄圧室とこの蓄圧室のドレン孔の位置を変更するための手段を備えたアキュムレータと、このアキュムレータの蓄圧室のドレン孔と連通するドレン流路を開閉する開閉弁とを設けたので、クラッチ油圧調整弁の初期設定油圧を下げて、クラッチピストン戻し力相当の低圧からの昇圧が可能であるとともに、アキュムレータの蓄圧室の容積を変更して中間油圧を所定の範囲で任意に設定することができ、低圧から中間油圧に達するまでの間の作動油圧力を緩やかにかつ滑らかに上昇させることができる。したがって、油圧式クラッチの結合時に、駆動源側の回転速度の吹き上がりを防止できるとともに、駆動源側や動力伝達経路にかかる負荷が緩やかになって、それらの装置の寿命を延ばすことができるとともに、エンジンガバナや過給機の追随も容易で、殆ど回転落ちすることがなく、黒煙の排出量も低減される、という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示す油圧式クラッチの制御回路の説明図である。
【図2】図1の制御回路に使用されるアキュムレータの断面図である。
【図3】図1の制御回路を備えた油圧式クラッチの作動油圧力の油圧特性図である。
【図4】従来の油圧式クラッチの制御回路の説明図である。
【図5】図5の制御回路を備えた油圧式クラッチの作動油圧力の油圧特性図である。
【符号の説明】
2 圧力調整弁
3,31 クラッチ嵌脱弁
4,39 作動油供給ライン
5,43 油圧式クラッチ
6,45 クラッチピストン
7,44 ピストン室
8,34 クラッチ油圧調整弁
11,38 背圧ライン
12,35 固定オリフィス
14 アキュムレータ
15 ドレン開閉弁
17 蓄圧室
19 ばね
37 背圧開閉弁
53 調整ステム(ドレン孔の位置を変更する手段)
54 ドレン孔
56 外側ピストン
57 内側ピストン
64 ストッパー部

Claims (1)

  1. 圧力調整弁で調整された油ポンプからの圧油をクラッチ嵌脱弁を介して油圧式クラッチに供給するとともに、前記圧力調整弁からの排出油を潤滑油として利用する油圧式クラッチの制御回路において、前記クラッチ嵌脱弁の出口側に設けられた、作動油圧を初期にはクラッチピストン戻し力相当の低圧に、中間油圧保持後には定格油圧に維持するクラッチ油圧調整弁と、このクラッチ油圧調整弁の背圧ラインに固定オリフィスを介して設けられた、蓄圧室とこの蓄圧室のドレン孔の位置を変更するための手段を備えたアキュムレータと、このアキュムレータの蓄圧室のドレン孔と連通するドレン流路を開閉する開閉弁とを設けたことを特徴とする油圧式クラッチの制御回路。
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