JP3575133B2 - カップ式自動販売機 - Google Patents

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    • A47JKITCHEN EQUIPMENT; COFFEE MILLS; SPICE MILLS; APPARATUS FOR MAKING BEVERAGES
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  • Beverage Vending Machines With Cups, And Gas Or Electricity Vending Machines (AREA)
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、挽き豆等から抽出して、コーヒー等のレギュラー飲料を販売するカップ式自動販売機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、レギュラーコーヒーを販売するカップ式自動販売機は、コインが入れられ、選択ボタンが押されてからカップ一杯分ずつ抽出して販売するようにしていたが、その方式では、一回の販売における待ち時間が数十秒になってしまい、客が集中した場合には対応できなくなっていた。
【0003】
そこで、最近、客が集中する時間帯には、予めある程度の量、貯蔵槽に作り溜めをしておき、コインが入れられ、選択ボタンが押されたらその貯蔵槽から供給する方式のカップ式自動販売機が開発された。その方式を採用することにより、待ち時間は10秒程度に短縮されるようになった。
【0004】
その方式における貯蔵槽への貯蔵は、次のようにして行っている。すなわち、図3に示すように、時点T以降に客が集中すると予測された場合、所定量を抽出して貯蔵するのに必要な時間tだけ、時点Tより前の時点Tから販売を中止して、抽出・貯蔵の作業を行う。その際、1杯分または複数杯分抽出してそれを貯蔵槽に送り、またカップ1杯分抽出してそれを貯蔵槽に送るという動作を所定量に達するまで繰り返す。
【0005】
なお、時点Tより前の時間帯は、客が集中することがなく、客1人分の販売に多少時間がかかっても対応しきれなくなることはないので、カップ1杯分ずつ抽出して販売するようにしている。
【0006】
なお、このようなカップ式自動販売機に関連する従来の文献としては、例えば、特開平6−52435 号公報がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記した従来の技術には、貯蔵槽への貯蔵動作を行っている時点Tから時点Tの間に、レギュラー飲料を買おうとする客が来た場合、その販売ができず、貯蔵槽への貯蔵が完了するまで待たせてしまうことになるという問題点があった。
【0008】
本発明は、そのような問題点を解決し、貯蔵槽への貯蔵動作中であっても、客にあまり待たせることなく、レギュラー飲料を販売できるようにすることを課題とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため、本発明のカップ式自動販売機では、量を指定して飲料の貯蔵開始を指令する手段と、指定された量の飲料を抽出する抽出手段と、前記抽出手段が抽出した飲料を貯蔵する貯蔵手段と、前記貯蔵手段内の飲料を検知する残量検知手段と、前記貯蔵手段への飲料の貯蔵を開始してから終了するまでの間に、前記貯蔵手段内の飲料がカップ1杯分未満のとき販売を禁止し、前記貯蔵手段内にカップ1杯分以上の飲料が入れられたとき、販売禁止を解除する販売制御手段とを具えることとした。
【0010】
また、過去の売上データに基づいて、今後の販売が集中する時間帯及び販売量を予測し、その予測結果に応じて、貯蔵開始の指令を行う販売予測手段を具えることとした。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、カップ式自動販売機のレギュラー飲料供給部の概略構成図である。図1において、1,2は互いに種類の異なる豆を入れておくコーヒー豆容器、3はミル、4は抽出装置、5は湯タンク、6,7は湯供給弁、8はフィルター、9は貯留槽、10,11は貯蔵弁、12は供給弁、13,14は貯蔵槽、15,17は供給弁、16,18は廃棄弁、19,20は圧力センサ、21は砂糖容器、22はクリーム容器、23は添加ガイド、24はウィッパ、25はカップ、26は廃棄容器である。
【0012】
コーヒー豆容器1(または2)から取り出した所定量のコーヒー豆をミル3で挽き、抽出装置4のフィルター8の上に落とす。その状態で湯供給弁6を開いて、湯タンク5から少量ずつお湯を注いで、コーヒーを抽出し、一旦貯留槽9に溜める。それをカップ25に供給する場合は、供給弁12を開いてウィッパ24に入れ、さらに、必要に応じて砂糖容器21やクリーム容器22から砂糖やクリームをウィッパ24に加えて撹拌してから、カップ25に供給する。
【0013】
一方、貯留槽9のコーヒーを貯蔵槽に送る場合は、コーヒーの種類に応じて、貯蔵弁10または11のいずれかを開いて、貯蔵槽13または14に送り出す。貯蔵槽13(または14)に貯蔵したコーヒーは、供給弁15(または17)を開いてウィッパ24に送る。また、貯蔵槽13(または14)に貯蔵してから一定時間経過した場合は、廃棄弁16(または18)を開いて、古くなったコーヒーを廃棄容器26に廃棄する。圧力センサ19,20は、貯蔵槽13,14の底部の圧力を検知して、貯蔵槽13,14内のコーヒー残量を検知する。
【0014】
なお、抽出装置4は、1度にカップ複数杯分抽出できる能力をもっており、貯蔵槽13(または14)に貯蔵する場合は、抽出能力を最大限活用して貯蔵効率を上げることができる。一方、抽出したコーヒーを直接カップ25に供給する場合等には、1杯分ずつ抽出することもできる。
【0015】
また、図示しないが、自動販売機は、販売予測手段を具えている。該販売予測装置は、過去の売上データに基づいて、次の日の何時にどの種類のコーヒーが何杯売れるかを予測する。そして、自動販売機の制御装置は、販売予測手段から、客が集中する時間帯の始めの時刻(図3の時点T)、及びその時間帯に売れる杯数を取得し、貯蔵槽13(または14)に必要量貯蔵するのに必要な時間(図3の時間t)だけ、時点Tより前の時点Tに、所定杯数分のコーヒーの抽出を指令する。
【0016】
その指令を受けて抽出制御が開始される。
図2は、抽出制御のフローチャートである。
ステップ1…圧力センサ19(または20)の出力に基づいて、貯蔵槽13(または14)の貯蔵残量があるか否かを判別する。
ステップ2…残量がなければ、売切ランプの点灯、投入貨幣の受付禁止等の販売禁止処理を行う。
【0017】
ステップ3…抽出残量(=指令された総抽出量−抽出済量)が抽出限度量(抽出装置4が1度に抽出できる限度量)以上であるか否かを判別する。
ステップ4…抽出限度量以上であれば、抽出限度量を抽出するように設定する。
ステップ5…ステップ3で抽出限度量未満であれば、抽出残量だけ抽出するように設定する。
【0018】
ステップ6…抽出を開始する。
ステップ7…抽出を終了する。
【0019】
ステップ8…抽出が終了したら、ステップ2が実行されて販売禁止の状態になっているか否かを判別する。
ステップ9…販売禁止の状態になっていたら、販売禁止を解除して販売可能な状態にする。
ステップ10…ステップ6で抽出した抽出量をそれ以前の累積抽出量に加算することにより、その段階での累積抽出量を算出する。
【0020】
ステップ11…累積抽出量が最初に指令された総抽出量に達したか否かを判別し、まだ達していなければ、ステップ3に戻って抽出処理をさらに継続する。
ステップ12…ステップ11で総抽出量に達したら、総抽出量(=累積抽出量)を記憶しておく。
【0021】
なお、前記実施形態では、販売する飲料がレギュラーコーヒーの場合で説明したが、本発明はそれに限定されず、例えば、紅茶を抽出して販売する場合にも適用できる。
【0022】
【発明の効果】
以上述べた如く、本発明のカップ式自動販売機によれば、貯蔵槽への貯蔵期間中であっても、貯蔵槽に1杯分以上の飲料が入れられたとき、直ちに販売可能としたことにより、客を待たせることなく、そのレギュラー飲料を販売できる。また、販売予測手段により、過去の売上データに基づいて、販売が集中する時間帯及び販売量を予測し、その予測結果に応じて、貯蔵開始の指令を行うようにすれば、貯蔵槽への貯蔵を最適な時期に自動的に開始させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】カップ式自動販売機のレギュラー飲料供給部の概略構成図
【図2】抽出制御のフローチャート
【図3】売上集中期間及びそれ以前の飲料供給方式を説明するための図
【符号の説明】
1,2 コーヒー豆容器
3 ミル
4 抽出装置
5 湯タンク
6,7 湯供給弁
8 フィルター
9 貯留槽
10,11 貯蔵弁
12,15,17 供給弁
13,14 貯蔵槽
16,18 廃棄弁
19,20 圧力センサ
21 砂糖容器
22 クリーム容器
23 添加ガイド
24 ウィッパ
25 カップ
26 廃棄容器

Claims (2)

  1. 量を指定して飲料の貯蔵開始を指令する手段と、
    指定された量の飲料を抽出する抽出手段と、
    前記抽出手段が抽出した飲料を貯蔵する貯蔵手段と、
    前記貯蔵手段内の飲料を検知する残量検知手段と、
    前記貯蔵手段への飲料の貯蔵を開始してから終了するまでの間に、前記貯蔵手段内の飲料がカップ1杯分未満のとき販売を禁止し、前記貯蔵手段内にカップ1杯分以上の飲料が入れられたとき、販売禁止を解除する販売制御手段
    とを具えたことを特徴とするカップ式自動販売機。
  2. 過去の売上データに基づいて、今後の販売が集中する時間帯及び販売量を予測し、その予測結果に応じて、貯蔵開始の指令を行う販売予測手段を具えたことを特徴とする請求項1記載のカップ式自動販売機。
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