JP5564970B2 - カップ式自動販売機 - Google Patents
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Description
カップ供給部は、複数の同一形状のカップを縦方向に積層して収容し、最下部のカップから順次払い出すもので、カップを縦方向に複数積層して収容するカップ収容部と、このカップ収容部の底部に設けられ、飲料販売時にカップを1個ずつ下方に払い出すカップ払い出し部とを備えている。
カップ式自動販売機の利用者により飲料選択ボタンが押されると、制御部からカップ払い出し部に設けられているカップ払い出しモータに通電されて駆動されることで回転部材に生じる回転運動が偏心回転部で往復運動に変換されてレバーに伝達され、レバーと一体的に取り付けられたリングが左右方向に回転動作する。このリング内周部には、カップ払い出しコマの回転軸に取り付けられたギヤと係合するリングギヤを有し、リングが右方向に回転するとカップ払い出しコマを右方向に回転させ、リングが左方向に回転するとカップ払い出しコマを左方向に回転させる。
粉末原料供給部は、カップ飲料の基となる粉末原料を収容するものである。温水供給部は、粉末原料を希釈するための温水を収容するものである。氷供給部は、カップ飲料に添加してアイス飲料とするための氷を作って貯蔵するものである。飲料攪拌部は、カップ飲料に浸水して攪拌するための攪拌羽根、攪拌羽根を駆動するためのモータを有している。カップ載置部は、カップ供給部が払い出したカップを載置して保持する。カップ搬送部は、カップ載置部を移動させるための無端ベルトと、無端ベルトを回転するためのカップ搬送モータを有している。
これにより、カップ供給部から供給されたカップを載置して保持したカップ載置部は、カップ搬送部により各供給部、飲料攪拌部、販売口の配設経路を、調理する飲料の種類に応じた順序で移動してカップ式自動販売機の利用者に飲料入りカップを販売口から販売する(例えば、特許文献2参照)。
そのため、飲料選択ボタンが押され、制御部がカップ供給部から供給されたカップを保持したカップ載置部をカップ搬送部で移動開始させるまでには、図8に示しているように、カップ供給部がカップを払い出す時間T3に余裕時間(ロスタイム)を含めた待機時間T4を設け、この余裕時間を含めた待機時間T4が経過した時点でカップ供給部から供給されたカップがカップ載置部で保持されたと判断し、制御部がカップ搬送部でカップ載置部を移動開始するようにしている。このため、カップ式自動販売機の利用者が飲料選択ボタンを押してから機内で飲料が調理されて販売口から販売されるまでの販売に要する時間が長くなるという問題があった。
前記カップ供給部には、該カップ供給部からカップが払い出されたことを検知してカップ払い出し信号を出力するカップ払い出し検知センサを設け、
前記制御部は、前記カップ払い出し検知センサから受けた前記カップ払い出し信号が停止してからカップが前記カップ載置部に保持される時間が経過すると、カップを保持している前記カップ載置部の移動を開始させることを特徴とする。
また、本発明の請求項2に係るカップ式自動販売機は、複数の同一形状のカップを縦方向に積層して収容し、最下部のカップから順次払い出すカップ供給部から供給されたカップをカップ載置部で保持し、該カップ載置部をカップ搬送部が順次移動させて飲料を調理する制御部を備えたカップ式自動販売機において、
前記カップ載置部には、前記カップ供給部から払い出されたカップが該カップ載置部に落下して保持されたことを検知してカップ保持信号を出力するカップ保持検知センサを設け、
前記制御部は、前記カップ保持検知センサから前記カップ保持信号を受けてからカップが前記カップ載置部に確実に保持される時間が経過すると、カップを保持している前記カップ載置部の移動を開始させることを特徴とする。
また、請求項2の発明によれば、複数の同一形状のカップを縦方向に積層して収容し、最下部のカップから順次払い出すカップ供給部から供給されたカップをカップ載置部で保持し、該カップ載置部をカップ搬送部が順次移動させて飲料を調理する制御部を備えたカップ式自動販売機において、前記カップ載置部には、前記カップ供給部から払い出されたカップが該カップ載置部に落下して保持されたことを検知してカップ保持信号を出力するカップ保持検知センサを設け、前記制御部は、前記カップ保持検知センサから前記カップ保持信号を受けてからカップが前記カップ載置部に確実に保持される時間が経過すると、カップを保持している前記カップ載置部の移動を開始させることにより、制御部はカップ保持検知センサからカップ保持信号を受けてからカップがカップ載置部に確実に保持される時間が経過するとカップ搬送モータに通電してカップ載置部の移動を早期に開始することができるので、飲料選択ボタンが押されてから飲料が調理されて販売口から販売されるまでの販売時間を確実に短くしたカップ式自動販売機を提供することが可能となる。
図1は、本発明に係るカップ式自動販売機の前扉を開いた一例を示す正面図である。カップ式自動販売機1は、前面が開放される筐体2と、筐体2の前面の一端に蝶番で取り付けられる前扉3とを備え、前扉3の外表面には、図示しない、硬貨を投入するための硬貨投入口、投入した硬貨を返却するための硬貨返却レバー、硬貨を返却するための硬貨返却口、飲料を選択する飲料選択ボタン等が設けられている。
筐体2の内部には、複数の同一形状のカップCを縦方向に積層して収容し、最下部のカップCから順次払い出すカップ供給部4、カップ供給部4から供給されたカップCを載置して保持するカップ載置部6、カップ載置部6を移動させるカップ搬送部7、飲料原料のコーヒー豆を収容しているコーヒー豆キャニスタ9、砂糖、クリーム、ココア等の粉末原料を収容している粉末原料キャニスタ10、飲料の調理に使用する温水を貯留している温水タンク11、コーヒー豆キャニスタ9から供給されたコーヒー豆をミル12で挽いた挽き豆に温水タンク11から供給される温水でコーヒー液を抽出するコーヒー抽出機13、アイス飲料を販売するときに使用する氷を製造して貯蔵している氷供給部14、カップCに供給された砂糖、クリーム、コーヒー液等に攪拌羽根を挿入して回転させて攪拌する飲料攪拌部15等が備えられている。
(実施の形態1)
図2は、本発明の実施の形態1に係るカップ式自動販売機のカップ供給部を示す概略図である。カップ供給部4は、複数の同一形状のカップCを縦方向に積層して収容し、最下部のカップCから順次払い出すもので、カップCを縦方向に複数積層して収容するカップ収容部4aと、このカップ収容部4aの底部に設けられ、飲料販売時にカップCを1個ずつ下方に払い出すカップ払い出し部4bとを備えている。
カップ収容部4aは、ボックス状に形成されており、その内部にはカップCを縦方向に複数積層した販売用のカップ列C1および予備用のカップ列C2が収容される。
カップ払い出し部4bは、カップ払い出しモータ5に通電され、図示しない螺旋状の外周形状を有するカップ払い出しコマが右方向へ回転するとカップCの積層体が螺旋部分の1段下部に落下し、左方向へ回転すると最下部にあるカップCの縁部とその直上にあるカップCの縁部の間に螺旋部分が挿入されることによって最下部のカップCが積層体から分離されてカップガイド4c内を下方に落下する。このカップガイド4cには、販売用のカップ列C1の最下部のカップCの底部C3の下方近傍にカップ払い出し検知センサ97を設けている。
また、制御部90には、カップ式自動販売機1の各種設定データを入力するキーボード96、カップ式自動販売機1の利用者により飲料選択ボタン(図示せず)が押されることで出力される信号によりカップ払い出しコマ(図示せず)を左右方向に回転させてカップCを払い出すカップ払い出しモータ5、カップ供給部4からカップCが払い出されたことを検知してカップ払い出し信号を制御部90に出力するカップ払い出し検知センサ97、カップ搬送部7に備えられ、カップ払い出し検知センサ97が出力するカップ払い出し信号に基づいて制御部90が通電するとカップ載置部6を移動させるカップ搬送モータ8等が接続されている。
制御部90はカップ払い出し検知センサ97から受けたカップ払い出し信号が停止し、落下したカップCがカップ載置部6に保持されるまでの時間T1経過すると、カップ搬送部7に備えられているカップ搬送モータ8に通電してカップCを保持しているカップ載置部6を順次移動させ、カップC内で調理した飲料を販売口16まで搬送し、利用者が販売口16から飲料入りのカップCを取り出すことでカップ式自動販売機1の飲料販売が終了する。
このように、カップ供給部4にカップCが払い出されたことを検知してカップ払い出し信号を制御部90に出力するカップ払い出し検知センサ97を設け、制御部90はカップ払い出し検知センサ97から受けたカップ払い出し信号に基づいて時間T1経過するとカップ搬送モータ8に通電してカップ載置部6の移動を早期に開始することができるので、飲料選択ボタンが押されてから飲料が調理されて販売口から販売されるまでの販売時間を短くしたカップ式自動販売機1を提供することができる。
(実施の形態2)
つぎに、本発明の実施の形態2に係るカップ式自動販売機1について図5から図7を参照して説明する。なお、実施の形態1と同一構成に関しては同一符号を用いる。実施の形態1では、複数の同一形状のカップCを縦方向に積層して収容し、最下部のカップCから順次払い出すカップ供給部4から供給されたカップCをカップ載置部6で保持し、該カップ載置部6をカップ搬送部7が順次移動させて飲料を調理する制御部90を備えたカップ式自動販売機1において、カップ供給部4にカップCが払い出されたことを検知するカップ払い出し検知センサ97を設け、制御部90はカップ払い出し検知センサ97がカップCが払い出されたことを検知するとカップ載置部6を移動させるようにしているが、この実施の形態2では、カップ載置部6にカップCが保持されたことを検知するカップ保持検知センサ98を設け、制御部90はカップ保持検知センサ98がカップCが保持されたことを検知するとカップ載置部6を移動させるようにしている。
図6は、カップ式自動販売機1の制御ブロック図を示し、カップ供給部4から供給されたカップCがカップ載置部6に落下して保持されたことを検知してカップ保持信号を出力するカップ保持検知センサ98等が接続されている。
この実施の形態2においては、カップ式自動販売機1の利用者により飲料選択ボタンが押され、制御部90がカップ供給部4のカップ払い出しモータ5に通電すると、払い出されたカップCがカップ載置部6に落下して保持されたことをカップ保持検知センサ98が検知してカップ保持信号を制御部90に出力する。制御部90はカップ保持検知センサ98からカップ保持信号を受けると、落下したカップCがカップ載置部6に確実に保持される時間T2経過するとカップ搬送部7に備えられているカップ搬送モータ8に通電してカップCを保持しているカップ載置部6を順次移動させる。
4 カップ供給部
5 カップ払い出しモータ
6 カップ載置部
7 カップ搬送部
8 カップ搬送モータ
16 販売口
90 制御部
97 カップ払い出し検知センサ
98 カップ保持検知センサ
C カップ
Claims (2)
- 複数の同一形状のカップを縦方向に積層して収容し、最下部のカップから順次払い出すカップ供給部から供給されたカップをカップ載置部で保持し、該カップ載置部をカップ搬送部が順次移動させて飲料を調理する制御部を備えたカップ式自動販売機において、
前記カップ供給部には、該カップ供給部からカップが払い出されたことを検知してカップ払い出し信号を出力するカップ払い出し検知センサを設け、
前記制御部は、前記カップ払い出し検知センサから受けた前記カップ払い出し信号が停止してからカップが前記カップ載置部に保持される時間が経過すると、カップを保持している前記カップ載置部の移動を開始させることを特徴とするカップ式自動販売機。 - 複数の同一形状のカップを縦方向に積層して収容し、最下部のカップから順次払い出すカップ供給部から供給されたカップをカップ載置部で保持し、該カップ載置部をカップ搬送部が順次移動させて飲料を調理する制御部を備えたカップ式自動販売機において、
前記カップ載置部には、前記カップ供給部から払い出されたカップが該カップ載置部に落下して保持されたことを検知してカップ保持信号を出力するカップ保持検知センサを設け、
前記制御部は、前記カップ保持検知センサから前記カップ保持信号を受けてからカップが前記カップ載置部に確実に保持される時間が経過すると、カップを保持している前記カップ載置部の移動を開始させることを特徴とするカップ式自動販売機。
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