JP2956672B2 - カップ式飲料自動販売機 - Google Patents

カップ式飲料自動販売機

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JP2956672B2
JP2956672B2 JP32751197A JP32751197A JP2956672B2 JP 2956672 B2 JP2956672 B2 JP 2956672B2 JP 32751197 A JP32751197 A JP 32751197A JP 32751197 A JP32751197 A JP 32751197A JP 2956672 B2 JP2956672 B2 JP 2956672B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、コーヒー,ココ
ア,各種の粉末シロップ等、粉末原料に湯ないし冷水,
氷を加えて調製したホットないしコールド飲料をカップ
に入れて販売に供するカップ式飲料自動販売機の構成に
関する。 【0002】 【従来の技術】まず頭記カップ式飲料自動販売機の従来
における一般構成を図16により説明する。図におい
て、1は各種粉末原料を種類別に収納した粉末原料箱、
2は温水槽、3は冷水槽、4は製氷機、5はカップ6を
多数収容したカップ供給機構、7は商品取出口に通じる
ベンドステージであり、これら主要部品をキャビネット
内に配備してカップ式飲料自動販売機が構成される。 【0003】かかる構成で販売指令が与えられると、ま
ずカップ供給機構5より1個宛のカップ6がカップシュ
ータ5aを経てベンドステージ7に搬出される。続いて
選択された種類の粉末原料箱より所定量の粉末原料が原
料シュータ1aを通じて符号8で示す原料撹拌機構のミ
キシングボウル内に搬出され、同時にホット飲料選択の
場合には温水槽2の給湯弁2aが開放し、給湯ホース2
bを通じて湯が原料撹拌機構8に供給され、ここで粉末
原料と湯とを攪拌してホット飲料を調製する。さらに撹
拌調製された飲料は撹拌機構8より飲料ホース9を流下
してカップ6に注入される。 【0004】またコールド飲料が選択された場合には、
原料撹拌機構8に粉末原料とこの原料を溶かすに必要な
少量の湯とが原料撹拌機構8に供給され、原料撹拌機構
8の撹拌により粉末原料を湯に溶解させるとともに、若
干遅れたタイミングで冷水槽3より引き出した冷水供給
ホース3aに介装した給水弁3bを開放して原料撹拌機
構8に追加供給し、コールド飲料を調製する。なお3c
は冷水供給ホース3aに介装した送水ポンプ、3dは水
冷却コイルであり、該水冷却コイル3dは冷凍機10で
冷却された冷却水槽11内に浸漬配備されている。また
前記原料の搬出と同時に製氷機4の貯氷室から氷が搬出
され、氷シュータ4aを通じて直接カップ6内に供給さ
れる。なお、12はベンドステージ7の下方に配置した
ドレン回収容器を示す。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】上記のように粉末飲料
を対象にした従来におけるカップ式飲料自動販売機で
は、カップの搬出位置とは別な位置で原料撹拌機構のミ
キシングボウルに粉末原料と湯ないし冷水を供給した上
で撹拌混合して飲料を調製し、この飲料を原料撹拌機構
から飲料ホースを通じてベンドステージに搬出されたカ
ップへ抽出して販売に供するような方式を採用して構成
されている。しかしながらかかる方式のカップ式飲料自
動販売機では次記のような問題が残る。すなわち、 (1)飲料の調製,供給過程で、原料撹拌機構のミキシ
ングボウルおよびこれに続く飲料ホースには飲料の溶け
残り滓が付着残留するために、販売待機時間の経過とと
もにこの飲料滓に細菌が発生,増殖し、これが次回の飲
料販売時の際に飲料に混入するという衛生上の問題が派
生する。このために従来では定期的に原料撹拌機構およ
び飲料ホースを洗浄するようにしているが、この洗浄作
業には手間と時間が掛かり厄介である。 【0006】(2)また昨今では飲料種類の多フレーバ
化から、例えば粉末シロップに付いては複数種の粉末原
料をミックスして販売する要望があるが、同じ原料撹拌
機構および飲料ホースを用いて複数種の原料をミックス
して各種飲料を調製する場合には、異なる種類の飲料を
販売する際に前回販売の飲料の味,香りが移って飲料の
風味を悪化させる問題が派生する。この点、各種原料毎
に専用の原料攪拌機構を付属させることも考えられる
が、特にミックス飲料を調製する場合には一杯の仕上が
り量は同じであることから1基当たりの原料攪拌機構に
供給する湯量が少なくなり、それだけ原料の溶解が不充
分となり、かつホット飲料では飲料温度が低くなって生
ぬるくなるといった問題が残る。 【0007】この発明は上記の点にかんがみなされたも
のであり、前記した従来のカップ式飲料自動販売機の欠
点を解消し、従来機におけるミキシングボウル内で原料
撹拌を行う原料撹拌機構,飲料ホースを省略して衛生面
上の問題点を解決,並びにこれに伴う洗浄作業の手間を
省いてメンテナンス性の改善を図るとともに、多種多様
な飲料の調製が容易に行えて多フレーバ化にも対応でき
るようにした粉末飲料を対象とする新規な方式のカップ
式飲料自動販売機を提供することを目的とする。 【0008】 【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、この発明は、商品取出口を経由してカップ受
け台を機内で移動させるカップ搬送機構と、このカップ
搬送機構の移動経路途上に配置されて前記カップ受け台
にカップを供給可能であるカップ供給機構と、前記カッ
プ搬送機構の移動経路途上に配置されて各種飲料の粉末
原料を前記カップ受け台上のカップに供給可能である各
種飲料の粉末原料箱の各供給端と、前記粉末原料の各供
給端の先端部に設けられてカップ搬送機構の移動に連動
し、カップの到達を検知して開放動作する開閉蓋と、前
記カップ搬送機構の移動経路途上に配置されて温水,冷
水,氷を前記カップ受け台上のカップに供給可能である
温水槽,冷水槽,製氷機の各供給端とを備え、販売指令
により前記カップ搬送機構のカップ受け台へカップ供給
機構からカップを供給し、カップ搬送機構の移動経路途
上で選択された種類の粉末原料をカップ内へ直接投入す
るとともに、湯ないし冷水,氷をカップに供給してホッ
トないしコールド飲料を調整し、前記カップを商品取出
口へ移送搬出することを特徴とする。 【0009】 【発明の実施の形態】図1ないし図15はこの発明の実
施の形態を示すものであり、まず図1ないし図3により
カップ式飲料自動販売機全体の構成を説明する。なお図
16に対応する同一部材には同じ符号が付してある。ま
ず自動販売機のキャビネット13はキャビネット本体1
4と前面扉15とから成り、前面扉15には商品取出口
16が開口している。なお17は商品取出口16の前面
に装備された商品取出扉、18はキャビネット本体14
の中段に中仕切して配備されたドレン受け皿で、その排
水口19の下方にドレン回収容器12が配置されてい
る。またキャビネット本体14の庫内上方には各種原料
を収容した粉末原料箱1,温水槽2,冷水槽3,製氷機
4およびカップ供給機構5が図示のように庫内周域に分
散並置して据付けられ、かつ水冷却槽11は冷凍機10
とともに庫内の下部に配備されている。 【0010】ここでこの発明により、キャビネット本体
14の庫内におけるドレン受け皿18の上方域には前記
した商品取出口16を経由して庫内を水平に巡回移動す
るカップ搬送機構20が設置されている。このカップ搬
送機構20はカップ受け台21を装備しており、詳細を
後述するように販売動作のサイクルの中でカップ受け台
21を搬送駆動モータ22によりその巡回経路に沿って
一周するように搬送する。一方、前記カップ搬送機構2
0,特にカップ受け台21の巡回移動経路に沿い、その
経路途上に定めた後述の各受取位置に対向して上方には
先記したカップ供給機構5のカップシュータ5aおよび
5b,各種粉末原料箱1に通じる原料シュータ1aない
し1c,温水槽2の給湯ホース2b,冷水槽3の給水ホ
ース3a,および製氷機4の氷シュータ4aの各開口端
が順に並んで開口し、さらに湯,水の供給ホース開口端
と同じ位置には符号40で示す原料撹拌機構が配備され
ている。なお、図示例では、粉末原料箱1が10基並置
され、このうち飲料の種類別に区分して3基の原料シュ
ータ1a〜1cが配置されている。またカップ供給機構
5は5種類のカップを収容しており、各種のカップ取出
口に対応して2本のカップシュータ5aと5bが別々に
配置されている。 【0011】次に前記構成におけるカップ搬送機構20
に付いてその詳細構造を図4および図5に示す。すなわ
ちカップ搬送機構20は、所定の巡回経路に沿って張架
されたチェーン23を搬送駆動モータ22に連結した駆
動スプロケット24で駆動するようにするとともに、前
記チェーン23に支持枠25を連結してその前面にカッ
プ受け台21が取り付け支持されている。またチェーン
23と平行してその外周側にはチェーンをカバーするガ
イドレール26が敷設されており、前記支持枠25はガ
イドローラ27を介してガイドレール26にガイドされ
ている。なおこのガイドレール26は同時に商品取出口
より手を差し入れた場合にチェーン機構に触れるのを防
止している。 【0012】一方、前記カップ受け台21はその上面お
よび前面を開放した構造であり、かつ受け台21の内部
には図5に示すようにカップ供給機構から搬出されたカ
ップ6を受け台内部の所定位置に保持するために、その
左右両側にはカップガイド支持機構としてカップ6の形
状に適合した固定ガイド板28,およびサイズの異なる
各種カップに対応できるばね付勢の揺動式可動ガイド板
29が配備され、かつその下方にはカップの有無を検知
する光電式のカップ検知センサ30が設置されている。
なおこのカップ検知センサは光電式の他にマイクロスイ
ッチ,近接スイッチ等に置き換えてもよい。またカップ
受け台21の裏面側には図4に示すようにマイクロスイ
ッチのアクチュエータとなる突起部が設けてあり、この
突起部に対向して巡回経路の途上各所に定めてカップ,
粉末原料,湯,冷水等を受ける所定位置にはそれぞれ停
止制御用のマイクロスイッチ31が配置されており、カ
ップ搬送機構20の搬送動作過程でカップ受け台21が
マイクロスイッチ31を動作させると、駆動モータ22
が一時停止してカップ受け台21をその位置に一時停止
するような仕組みになっている。なお前記した停止制御
手段としてのマイクロスイッチ31を光電式スイッチな
いしは近接スイッチ等に置き換えて実施することもでき
る。 【0013】一方、前記したカップ搬送機構20の巡回
経路途上に定めたカップ受け台21の各停止制御位置を
示すと図6におけるポイント〜に示す如くである。
ポイント〜の内、はカップ受け台21の待機位置
を兼ねたカップ供給機構5のカップシュータ5aに対応
するカップ受け位置、はカップシュータ5bに対応す
るカップ受け位置、,,はそれぞれ異なる種類の
粉末原料箱1の原料シュータ1a〜1cに対応する粉末
原料受け位置、は湯,冷水,氷の注入および原料撹拌
を行う位置、が商品取出口16へのカップ取出位置を
示す。ここでカップ受け台21は販売動作毎に待機位置
であるポイントからスタートして再びポイントに戻
るように庫内を矢印P方向に一周し、かつこの巡回移動
の途上で選択された飲料に対応するポイントで一時停止
し、カップ,各種原料等の供給,原料撹拌,および商品
取出口への搬出を行うように搬送制御される。 【0014】次に図7に原料撹拌機構40に付いて詳細
構造を示す。該機構は図6におけるポイントの地点に
配備されており、撹拌モータ41の駆動軸42の先端に
取付けた撹拌羽根43と、撹拌モータ41を撹拌羽根4
3とともに上下方向に移動操作する昇降駆動部44とか
ら成り、かつ図示実線位置で示す上昇待機位置で撹拌羽
根43を包囲するカバー45には、撹拌羽根乾燥用のヒ
ータ46が設置され、さらにカバー45における撹拌羽
根43の上方位置に温水槽,冷水槽から引き出した給
湯,給水用ホースが開口接続されている。かかる構成で
カップ6をカップ受け台21に搭載して図6に示したポ
イントに到達すると、湯ないし冷水がカップ内に供給
され、同時に昇降駆動部44の動作により撹拌羽根43
を実線の待機位置から下降操作してカップ6内に挿入
し、かつ撹拌モータ41が始動してカップ内に収容され
ている原料を撹拌する。この撹拌動作が所定時間行われ
ると、撹拌モータ41は一旦停止し、かつ昇降駆動部4
4が撹拌羽根43をカップ内から上昇待機位置に引き上
げる。またこの待機位置への復帰後に再度撹拌羽根43
を回転しつつ同時に湯ないし冷水を供給する。これによ
り撹拌羽根に付着した原料は羽根の遠心力と湯,冷水と
により洗い流して清浄化され、かつその後にヒータ46
を通電することにより早期に撹拌羽根43を強制乾燥し
て細菌の繁殖防止を図るようになっている。 【0015】また同じ図7に示した氷シュータ4aの先
端部にはソレノイド47で開放操作される開閉蓋48が
装備されている。この開閉蓋48はコールド飲料を選択
した際に製氷機から搬出した氷を一時受け止め、カップ
6へ投入する際の落下衝撃の緩和と氷ガイドの役目を果
たすものである。すなわち、氷シュータ4aを通じて製
氷機から搬出された氷を一気にカップ6内に投入する
と、氷の落下落差が大きくその落下衝撃によりカップ内
の飲料は飛散して液溢れが発生する恐れがあるが、図示
のように氷シュータ4aの先端に開閉蓋48を設けて氷
シュータ4a内を落下して来た氷を一時的に開閉蓋48
で受け止め、その後に蓋を開放してその蓋板をガイドに
カップ6内へ氷を投入することにより氷の落下衝撃を緩
和して飲料の液溢れを防止することができる。 【0016】一方、商品取出口に設置した商品取出扉1
7の詳細構造は図8,図9に示すように構成されてい
る。すなわち該商品取出扉17はその一側をキャビネッ
ト前面扉14にヒンジ結合した開閉扉であり、そのヒン
ジ部に取り付けた付勢ばね49により常時閉方向に付勢
されている。また商品取出扉17と前面扉14側との間
にはフック50,該フックに掛け止めされた鎖錠レバー
51,該鎖錠レバー51を鎖錠方向に付勢するばね5
2、およびばね52に抗して鎖錠レバー51を釈放する
ソレノイド53よりなる鎖錠機構が装備されている。か
かる構成により販売待機時には商品取出扉17は閉位置
に鎖錠されて外方から開放することができない。一方、
販売動作の過程で飲料カップがカップ搬送機構により商
品取出口16に搬出されるとこの状態を検知してソレノ
イド53に扉開放指令が与えられ、その吸引動作で鎖錠
レバー52とフック50との係合を釈放して扉17が開
放可能な状態となる。なおカップが商品取出口より取出
されると、一定時間の後にソレノイド53が復帰動作し
て商品取出扉17は再び閉扉位置に鎖錠される。なおこ
のカップ取出の検知は図5に示したカップ検知センサ3
0の出力信号を利用して行われる。このように商品取出
口に設けた商品取出扉17に販売待機状態で扉の開放を
阻止する鎖錠機構を付設することにより、必要時以外に
機内に手を差し入れることができず、不正ないたずら防
止を図ることができる。 【0017】次に上述の構成によるカップ式飲料自動販
売機の販売動作を図10,図11に示したタイムチャー
トと併せて説明する。なお図中に表示した〜は図6
における各ポイント〜に対応した巡回位置を示して
いる。まずホット飲料を選択した場合には、図10のよ
うに販売信号が与えられると図示されていない運転制御
装置の指令により、カップ供給機構5が動作してホット
飲料用に指定されたカップ6を搬出し、カップシュータ
5aを通じて図6のポイントに待機しているカップ搬
送機構20のカップ受け台21に向けて1個宛のカップ
6を搬出する。なおカップ6の受取りは図5に示したカ
ップ検知センサ30により確認される。一方、カップ搬
送機構20はカップを受取ると始動して巡回移動し、選
択飲料の種類に対応した粉末原料シュータに対向する原
料受け位置であるポイントないしのいずれかの地点
まで移動したところで、図4に示したマイクロスイッチ
31の動作出力信号により一時停止し、ここで指定され
た粉末原料箱1より所定量の粉末原料が搬出され、カッ
プシュータを通じてカップ6内に直接投入される。粉末
原料が投入されると、カップ搬送機構20が再び移動し
てポイントで停止する。ここでまず温水槽2の給湯弁
2aが開放し、粉末原料を溶かすのに必要な量の湯が給
湯ホース2bを通じてカップ6に注入される。同時に図
7に示した原料撹拌機構40の撹拌羽根43が上昇待機
位置から下降してカップ6内に挿入され、ここで撹拌モ
ータ41が始動してカップ内で原料を撹拌し、粉末原料
を湯に溶かす。続いて撹拌モータ41が一旦停止し、か
つ撹拌羽根43は上昇待機位置に復帰するとともに、こ
こでさらに湯の追加供給および撹拌モータ41の短時間
再運転が行われる。これにより撹拌羽根43は湯によっ
て洗浄されるとともに、一方ではカップ6内に規定量の
ホット飲料が調製される。このようにして飲料の調製が
済むと、カップ搬送機構20は再び移動を開始し、飲料
の入ったカップ6を商品取出口16に臨むポイントま
で搬送してこの位置に停止する。一方、カップ6が商品
取出口に到達したことを検知して図8,図9に示した商
品取出扉17の鎖錠が釈放され、商品取出扉17が開放
可能となる。ここで客が商品取出口よりカップを取り出
すと、カップ受け台21が空になったことを検知して商
品取出扉17が再び鎖錠されるとともに、一方ではカッ
プ搬送機構20が移動を再開してカップ受け台21が当
初の待機ポイントに戻って停止し、ここで一連の販売
サイクルが終了して再び販売待機状態に復帰する。 【0018】一方、コールド飲料を選択した場合には、
その販売動作のタイムチャートは図11のようになる。
すなわち販売信号が与えられると、まずカップ搬送機構
20が動作を開始してカップ受け台21をコールド飲料
用カップのカップ受け位置であるポイントまで移動し
て停止し、この位置でカップ供給機構5から搬出された
カップを受け取る。続く巡回工程の途上で前記ホット飲
料の場合と同様に選択された種類の粉末原料を受けた後
にポイントで停止すると、まず粉末原料を溶解するに
必要な少量の湯がカップ6内に抽出されるとともに、原
料撹拌機構40が動作して原料の撹拌を行う。この後は
ホット飲料の場合とは異なり、製氷機4から搬出された
氷がカップ6内に投入されるとともに、さらに冷水槽3
の給水ホース3aを通じて冷水がカップ6に給水され
る。これによりカップ内でコールド飲料が調製されるこ
とになる。その後はホット飲料の場合と同様に飲料を収
容したカップが商品取出口16まで移送搬出され、カッ
プ取出しの後にカップ受け台21が再び待機位置に戻っ
て一連の販売動作が終了する。 【0019】次に上記した実施例の構成部品に付いての
応用実施例に付いて述べる。まず、原料撹拌機構に付い
て図示実施例では撹拌羽根方式を示したが、この撹拌方
式の代わりに湯をカップに向けてポンプ送液ないしはガ
ス加圧によりノズルより噴射して粉末原料と湯とを撹拌
するノズル噴射方式、カップ内に湯を注入した後にカッ
プ内に挿入したストローを通じて空気を吹き込んで原料
撹拌を行う空気撹拌方式、超音波振動子をカップ内に挿
入して撹拌を行う振動撹拌方式、さらにはカップをカッ
プ受け台上で回転して撹拌を助長させる回転撹拌方式を
組み合わせる等の各種撹拌方式を採用することも可能で
ある。 【0020】またカップ供給機構に関して、前記実施例
では種類の異なるカップに対応してそのカップシュータ
を別々に設置した例を示したが、この代わりに図12に
示すように複数のカップ搬出口にまたがる共通のカップ
シュータ5cを設置することにより、カップ搬送機構へ
のカップ搬出位置を一箇所,例えば図6の待機位置に
定めて各種カップを同じ位置で供給できる。これにより
カップ搬送機構の停止制御位置を減ずることができそれ
だけ販売時間の短縮化が図れる。なお前記した共通カッ
プシュータ5cの搬出端を図6におけるポイントに設
定すればカップ受け位置とポイントでの粉末原料受け
位置とを同一にしてカップ搬送機構の停止制御をより簡
素化することができる。 【0021】さらに図13は各種の粉末原料箱1に対応
する原料シュータの配列を図1の実施例の配列と若干変
えて4基の原料シュータ1a〜1dを配置した例を示
す。このように原料箱1に対する原料シュータの数,配
列,組合せを適宜変更することにより、複数種の粉末原
料の組合せを様々に変えてミックスする等、飲料の多フ
レーバ化にも容易に対処して多種多様な飲料を簡単に調
製することができるようになる。 【0022】また図14,図15は粉末原料の原料シュ
ータに関する応用実施例を示す。すなわち各原料シュー
タ1a〜1dの先端には常時ばね54で閉方向に付勢さ
れた原料ガイドを兼用する開閉蓋55が取付けてあり、
かつ該開閉蓋55に設けた操作レバー56がカップ搬送
機構のカップ受け台21の移動経路に突き出している。
この開閉蓋55は販売指令により粉末原料箱から搬出さ
れた粉末原料を原料シュータ内に一時貯留して置き、こ
こでカップ6を搭載したカップ搬出機構の巡回搬送によ
りカップ受け台21が原料受け位置に到達すると、図1
5のようにカップ受け台21に前記操作レバー56が当
たり、ばね54に抗して開閉蓋55が開放し、シュータ
内に貯留されていた粉末原料が蓋板をガイドにカップ6
内へ投入される。またカップ受け台21が原料シュータ
を通過すると、開閉蓋55は自動的に閉じる。このよう
に原料シュータの先端にカップ搬送機構の移動に連動
し、カップの到達を検知して開放する原料ガイド兼用の
開閉蓋を装備することにより、粉末原料箱からの原料搬
出タイミングをカップ搬送機構の停止制御に整合させる
面倒な制御が必要なくなり、しかもカップ搬送機構を原
料受け位置でその都度停止制御せずに移動状態のままで
カップ内への粉末原料の供給を行うことが可能となる。
またこれによりカップ搬送機構の巡回経路途上における
停止回路を減じることができ、その分だけ販売時間の短
縮化が図れるようになる。 【0023】 【発明の効果】以上述べたように、この発明は上記構成
を採用することにより、粉末原料を原料とするホット,
コールド飲料を対象に、カップへの原料供給,撹拌等の
各工程を全てカップ搬送機構の移動経路途上においてカ
ップ内で直接行って飲料を調製し、商品取出口へ搬出す
ることができるようになる。したがって従来方式と比
べ、ミキシングボウルを使用してカップ外で原料の撹拌
を行う原料撹拌機構およびこれに続く飲料ホースの省
略、並びに給湯,給水の配管系統が簡略化でき、これに
より従来方法で問題になっていた系内残留の飲料滓に起
因する衛生上の問題解決が図れるとともに、系内洗浄時
のメンテナンスに対するサービス性も大幅に改善するこ
とができる。しかもカップ搬送機構の移動経路途上に対
向する粉末原料箱および原料シュータの数,配列,組合
せを適宜に選定してレイアウトすることにより、原料の
種類,組合せを様々に変えた多種多様な飲料の調製が簡
単に実施できて顧客の要求する多フレーバ化にも容易に
対応できる等、従来機にない数々の優れた機能を備えた
カップ式飲料自動販売機を提供することができる。さら
に、この発明においては、カップ搬送機構の移動に連動
し、カップの到達を検知して開放動作する開閉蓋を粉末
原料の各供給端の先端部に設けることにより、カップの
到達以前に粉末原料箱から粉末原料を搬出して粉末原料
を一時貯留することが可能となるので、カップが原料受
け位置に到達した時点で粉末原料箱から粉末原料を搬出
するものに比べて、その分だけ販売時間の短縮化が図れ
るようになる。
【図面の簡単な説明】 【図1】この発明の実施の形態に係るカップ式飲料自動
販売機全体の内部構成を示す正面図 【図2】この発明の実施の形態に係るカップ式飲料自動
販売機全体の内部構成を示す側面図 【図3】この発明の実施の形態に係るカップ式飲料自動
販売機全体の内部構成を示す平面図 【図4】カップ搬送機構の詳細構造を示す側断面図 【図5】図4におけるカップ受け台の正面断面図 【図6】巡回経路途上にカップ受け台の各停止制御位置
を表したカップ搬送機構の巡回搬送経路図 【図7】原料撹拌機構およびその周辺の詳細構造図 【図8】商品取出扉の構造を示す上面図 【図9】商品取出扉の構造を示す正面図 【図10】ホット飲料の販売動作のタイムチャート 【図11】コールド飲料の販売動作のタイムチャート 【図12】カップ供給機構に付設したカップシュータの
応用実施例の構成図 【図13】粉末原料箱に付設した原料シュータの変形配
列図 【図14】原料シュートに付設した開閉蓋の構造図 【図15】原料シュートに付設した開閉蓋の動作説明図 【図16】従来におけるカップ式飲料自動販売機の機内
系統図 【符号の説明】 1 粉末原料箱 2 温水槽 3 冷水槽 4 製氷機 5 カップ供給機構 6 カップ 13 自動販売機のキャビネット 16 商品取出口 17 商品取出扉 20 カップ搬送機構 21 カップ受け台 40 原料撹拌機構 48 氷シュータの氷ガイド兼用開閉蓋 55 原料シュータの原料ガイド兼用開閉蓋
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−127288(JP,A) 実開 昭58−190783(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G07F 13/10 G07F 13/06 101

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.商品取出口を経由してカップ受け台を機内で移動さ
    せるカップ搬送機構と、 このカップ搬送機構の移動経路途上に配置されて前記カ
    ップ受け台にカップを供給可能であるカップ供給機構
    と、 前記カップ搬送機構の移動経路途上に配置されて各種飲
    料の粉末原料を前記カップ受け台上のカップに供給可能
    である各種飲料の粉末原料箱の各供給端と、 前記粉末原料の各供給端の先端部に設けられてカップ搬
    送機構の移動に連動し、カップの到達を検知して開放動
    作する開閉蓋と、 前記カップ搬送機構の移動経路途上に配置されて温水,
    冷水,氷を前記カップ受け台上のカップに供給可能であ
    る温水槽,冷水槽,製氷機の各供給端とを備え、 販売指令により前記カップ搬送機構のカップ受け台へカ
    ップ供給機構からカップを供給し、カップ搬送機構の移
    動経路途上で選択された種類の粉末原料をカップ内へ直
    接投入するとともに、湯ないし冷水,氷をカップに供給
    してホットないしコールド飲料を調整し、前記カップを
    商品取出口へ移送搬出することを特徴とするカップ式飲
    料自動販売機。 2.請求項1記載のカップ式飲料自動販売機において、
    前記開閉蓋は前記カップ搬送機構の移動経路途上に突き
    出した操作レバーを有することを特徴とするカップ式飲
    料自動販売機。
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