JP3574353B2 - ドア・ウェザストリップ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は自動車、特に商用車、RV車、ワンボックスカー等の後尾部に配設された観音開きドアとボディパネルとの間隙を密封するためのドア・ウェザストリップに関し、更に詳しくは、前記観音開きドアのセンタ見切り部における上下端部に装着される型成形ドア・ウェザストリップの構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
前記商用車、RV車、ワンボックスカー等の後尾部に配設された従来の観音開きドアの周辺には、図5に示したように右開き戸RDのセンタ・フランジ部(図示せず)に取り付けられて、左開き戸LDと重なり合う領域のセンタ見切り部を密封する合成ゴム材の成形体から成るドア・ウェザストリップDWSと、前記右開き戸RD及び前記左開き戸LDのための開口部を画成するボディパネルの周縁フランジ部に取り付けられて、前記右開き戸RD及び前記左開き戸LDの内周縁との間隙を密封する合成ゴム材の成形体から成るボディ・ウェザストリップBWSとを具備して成るウェザストリップ全体WSが装着されていた。
【0003】
なお、前記観音開きドアのセンタ見切り部に装着される前記ドア・ウェザストリップDWSは、該センタ見切り部において丸印で囲んだ領域内の上下端部に、図5に示したように比較的短尺の型成形部10と、丸印で囲んだ領域外の直線部に比較的長尺の押出成形部20とを、図6に示したように接続部Jで一体的に接続して成っていた。
一方、前記ボディ・ウェザストリップBWSは、前記センタ見切り部において丸印で囲んだ領域内の前記上下端部で、開蓋時に図5及び図6に示したように前記型成形部10の下面を支持するように重なり合うように構成されていた。
【0004】
従来のドア・ウェザストリップDWS1 の前記押出成形部20は、U字状溝内側面に対設した複数対のリップ部22を介して前記右開き戸RDの前記センタ・フランジ部CF(図7〜図9)に取り付けられるU字状躯体部21と、該U字状躯体部21から前記左開き戸LDの下面に向けて突出する中空状シール部23とを一体的に成形して成っていた。
【0005】
一方、前記ドア・ウェザストリップDWS1 の前記型成形部10は、前記押出成形部20と接続するまでの断面形状を変化させていた。例えば、前記観音開きドアの上端部に配設される前記型成形部10の場合、図7〜図9の各横断面図から明らかなように、前記型成形部10は、前記右開き戸RDの前記センタ・フランジ部CFに取り付けられるU字状躯体部15と、該U字状躯体部15の下方部分から前記左開き戸LDの下面に沿って前記押出成形部20に向かって広幅から狭幅に徐々に変化しながら展延するシールリップ部11と、狭幅化された前記シールリップ部11から前記押出成形部20の前記中空状シール部23の形状に合わせて徐々に変形して成る中空状シール部16と、前記シールリップ部11の上方端縁から立ち上げられた止水壁部13と、該止水壁部13の一方端部から前記右開き戸RDの側面に沿って前記接続部Jの近傍まで伸延し且つ前記右開き戸RDの側面との固定を可能にするクリップ挿入穴14を設けたフランジ部12とを一体的に成形して成っていた。
【0006】
また、前記ボディ・ウェザストリップBWSは、前記押出成形部20と同等の形態を以て押出成形され、即ちU字状溝内側面に対設した複数対のリップ部2を介して前記観音開きドアの開口周縁ボディ・フランジ部(図示せず)に取り付けられるU字状躯体部1と、前記U字状躯体部1から前記型成形部10の下面及び前記観音開きドアの上下方の内面に向けて突出する中空状シール部3とを一体的に成形して成っていた。
【0007】
上述したように構成される前記ドア・ウェザストリップDWS1 は、特に前記型成形部10における前記止水壁部13及びその近傍の前記シールリップ部11及び前記フランジ部12が、図6及び図8に示したように、閉蓋時に前記ボディ・ウェザストリップBWSとの重なり領域まで若干湾曲するような状態に弾性変形して前記観音開きドアのセンタ見切り部の密封を図っていた。
なお、図7〜図9に示したように、前記観音開きドアのセンタ見切り部における前記右開き戸RDと前記左開き戸LDは若干の間隙を設けて閉蓋されているので、特に図7に示したように、前記ドア・ウェザストリップDWS1 において前記止水壁部13及びその近傍の前記シールリップ部11と前記フランジ部12の一部が露出する前記右開き戸RDと前記左開き戸LDとの前記間隙G1 を経て雨水RWが、若干湾曲するような状態に弾性変形した前記シールリップ部11の上面に浸入した後、大部分の雨水RWは前記シールリップ部11の上面に沿って流下し、やがて前記接続部Jの近傍で前記右開き戸RDのドアパネル側面に沿って流下、排出されていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述した従来のドア・ウェザストリップDWS1 は、図8に示したように、前記ボディ・ウェザストリップBWSとの重なり領域の一部において前記左開き戸LDのドアパネル下面と前記ボディ・ウェザストリップBWSの前記中空状シール部3の上面との間に前記シールリップ部11の先端上下面が挟まれて略三角形状に形成される微小な間隙G2 の中に、前記左開き戸LDのドアパネル側面に沿って流下する前記雨水RWの一部が潜り水となって浸入して、車内に漏出し易くなると言う欠点があった。
【0009】
この欠点を解消するために、前記ボディ・ウェザストリップBWSの前記中空状シール部3を改造して面圧あるいは圧接幅を増加させたり、前記ドア・ウェザストリップDWS1 の前記シールリップ部11の先端部を一層薄肉化して前記略三角形状に形成される微小な間隙G2 の発生を抑制する対策が講じられたが、その対策はドア閉止操作性の低下、製造コストの増加等が新たな問題点として挙げられるに至った。
【0010】
本発明は、前述した従来のドア・ウェザストリップのかかる問題点を解消し、且つコンパクトな構成でドア密封性及びドア閉止操作性を良好に維持しながら廉価なドア・ウェザストリップを提供することを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明のかかる目的は、自動車の後尾部に配設された観音開きドアのセンタ見切り部における上下端部に装着される型成形部と、センタ見切り部における中間部に装着される押出成形部とを一体的に接続して成るドア・ウェザストリップにおいて、前記押出成形部が、U字状溝内側面に対設した複数対のリップ部を介して右開き戸のセンタ・フランジ部に取り付けられるU字状躯体部と、該U字状躯体部から左開き戸の下面に向けて突出する中空状シール部とを一体的に成形して成り、前記型成形部が、前記右開き戸の前記センタ・フランジ部に取り付けられるU字状躯体部と、該U字状躯体部の下方部分から前記左開き戸の下面に沿って前記押出成形部に向かって広幅から狭幅に徐々に変化しながら展延するシールリップ部と、狭幅化された前記シールリップ部から前記押出成形部の前記中空状シール部の形状に合わせて徐々に変形して成る中空状シール部と、前記シールリップ部の上方端縁から立ち上げられた止水壁部と、該止水壁部の一方端部から前記右開き戸の側面に沿って前記型成形部と前記押出成形部との接続部の近傍まで伸延し且つ前記右開き戸のドアパネル側面との固定を可能にするクリップ挿入穴を設けたフランジ部とを一体的に成形して成り、更に、前記観音開きドアのセンタ見切り部における少なくとも上端部に装着される前記型成形部が、前記止水壁部の近傍の前記シールリップ部の上面から前記接続部の近傍まで伸延した前記フランジ部の端部近傍の前記シールリップ部の上面まで、前記右開き戸寄りに雨水の流れを偏倚させるように延在させた集水壁部を一体的に成形して成ることを特徴とするドア・ウェザストリップによって達成される。
【0012】
【作用】
本発明のドア・ウェザストリップは、自動車の後尾部に配設された前記観音開きドアのセンタ見切り部における上下端部に装着される前記型成形部と、前記センタ見切り部における中間部に装着される前記押出成形部とを一体的に接続して成る前記ドア・ウェザストリップにおいて、前記押出成形部が、U字状溝内側面に対設した前記複数対のリップ部を介して前記右開き戸のセンタ・フランジ部に取り付けられる前記U字状躯体部と、該U字状躯体部から前記左開き戸の下面に向けて突出する中空状シール部とを一体的に成形して成り、前記型成形部が、前記右開き戸の前記センタ・フランジ部に取り付けられる前記U字状躯体部と、該U字状躯体部の下方部分から前記左開き戸の下面に沿って前記押出成形部に向かって広幅から狭幅に徐々に変化しながら展延する前記シールリップ部と、狭幅化された前記シールリップ部から前記押出成形部の前記中空状シール部の形状に合わせて徐々に変形して成る前記中空状シール部と、前記シールリップ部の上方端縁から立ち上げられた前記止水壁部と、該止水壁部の一方端部から前記右開き戸の側面に沿って前記型成形部と前記押出成形部との接続部の近傍まで伸延し且つ前記右開き戸のドアパネル側面との固定を可能にする前記クリップ挿入穴を設けた前記フランジ部とを一体的に成形して成り、更に、前記観音開きドアのセンタ見切り部における少なくとも上端部に装着される前記型成形部が、前記止水壁部の近傍の前記シールリップ部の上面から前記接続部の近傍まで伸延した前記フランジ部の端部近傍の前記シールリップ部の上面まで、前記右開き戸寄りに雨水の流れを偏倚させるように延在させた集水壁部を一体的に成形して成るので、前記集水壁部により前記ボディ・ウェザストリップとの重なり領域の一部において前記左開き戸のドアパネル下面と前記ボディ・ウェザストリップの前記中空状シール部の上面との間に前記シールリップ部の先端上下面が挟まれて略三角形状に形成される微小な間隙の中に、前記左開き戸のドアパネル側面に沿って流下する前記雨水の一部が潜り水となって浸入することを阻止し、車内への漏水が回避される。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明のドア・ウェザストリップの一実施態様について、添付した図面に基づき以下に詳述する。図1は観音開きドアのセンタ見切り部の上端部に装着されたドア・ウェザストリップDWS2 とボディ・ウェザストリップBWSを示す斜視図、図2は図1のA−A線に沿って切断して示した横断面図、図3は図1のB−B線に沿って切断して示した横断面図、及び図4は図1のC−C線に沿って切断して示した横断面図である。
図1〜図4に示した本発明のドア・ウェザストリップDWS2 は、後述する集水壁部17を除き他の部材が前述した従来のドア・ウェザストリップDWS1 における各部材と同等の構成を採るので、同一の符号を付して説明する。
【0014】
本発明のドア・ウェザストリップDWS2 は、図5に示したように、前記観音開きドアのセンタ見切り部において丸印で囲んだ領域内の上下端部に、比較的短尺の型成形部10と、丸印で囲んだ領域外の直線部に比較的長尺の押出成形部20とを、図1に示したように接続部Jで一体的に接続して成る。
一方、前記ボディ・ウェザストリップDWSは、前記センタ見切り部において丸印で囲んだ領域内の前記上下端部で、開蓋時に図1及び図3に示したように前記型成形部10の下面を支持するように重なり合うように構成されている。
【0015】
前記ドア・ウェザストリップDWS2 の前記押出成形部20は、U字状溝内側面に対設した複数対のリップ部22を介して前記右開き戸RDの前記センタ・フランジ部CF(図2〜図4)に取り付けられるU字状躯体部21と、該U字状躯体部21から前記左開き戸LDの下面に向けて突出する中空状シール部23とを、例えばエチレンプロピレンゴム材等の合成ソリッドゴム材及び合成スポンジゴム材によって一体的に成形して成る。
【0016】
一方、前記ドア・ウェザストリップDWS2 の前記型成形部10は、前記押出成形部20と接続するまでの断面形状を変化させている。例えば、前記観音開きドアの上端部に配設される前記型成形ウェザストリップ10の場合、図2〜図4の各横断面図から明らかなように、前記型成形部10は、前記右開き戸RDの前記センタ・フランジ部CFに取り付けられるU字状躯体部15と、該U字状躯体部15の下方部分から前記左開き戸LDの下面に沿って前記押出成形部20に向かって広幅から狭幅に徐々に変化しながら展延するシールリップ部11と、狭幅化された前記シールリップ部11から前記押出成形部20の前記中空状シール部23と形状に合わせて徐々に変形して成る中空状シール部16と、前記シールリップ部11の上方端縁から立ち上げられた止水壁部13と、該止水壁部13の一方端部から前記右開き戸RDの側面に沿って前記接続部Jの近傍まで伸延し且つ前記右開き戸RDの側面との固定を可能にするクリップ挿入穴14を設けたフランジ部12と、更に前記止水壁部13の近傍の前記シールリップ部11の上面から前記接続部Jの近傍まで伸延した前記フランジ部12の端部近傍の前記シールリップ部11の上面まで、前記右開き戸RD寄りに雨水RWの流れを偏倚させるように延在させた集水壁部17とを、例えばエチレンプロピレンゴム材等の合成ソリッドゴム材及び合成スポンジゴム材によって一体的に成形して成る。
【0017】
また、前記ボディ・ウェザストリップBWSは、前記押出成形部20と同等の形態を以て押出成形され、即ちU字状溝内側面に対設した複数対のリップ部2を介して前記観音開きドアの開口周縁ボディ・フランジ部(図示せず)に取り付けられるU字状躯体部1と、前記U字状躯体部1から前記型成形部10の下面及び前記観音開きドアの上下方の内面に向けて突出する中空状シール部3とを、例えばエチレンプロピレンゴム材等の合成ソリッドゴム材及び合成スポンジゴム材によって一体的に成形して成る。
【0018】
上述したように構成される前記ドア・ウェザストリップDWS2 は、特に前記型成形部10における前記止水壁部13及びその近傍の前記シールリップ部11及び前記フランジ部12が、図1及び図3に示したように、閉蓋時に前記ボディ・ウェザストリップBWSとの重なり領域まで若干湾曲するような状態に弾性変形して前記観音開きドアのセンタ見切り部の密封を図る。
なお、図2〜図4に示したように、前記観音開きドアのセンタ見切り部における前記右開き戸RDと前記左開き戸LDは若干の間隙を設けて閉蓋されているので、特に図2に示したように、前記ドア・ウェザストリップDWS2 において前記止水壁部13及びその近傍の前記シールリップ部11と前記フランジ部12の一部が露出する前記右開き戸RDと前記左開き戸LDとの前記間隙G1 を経て雨水RWが、若干湾曲するような状態に弾性変形した前記シールリップ部11の上面に浸入しても、前記集水壁部17により前記雨水RWの流れは前記右開き戸RD寄りに偏倚して流下し、その全てが前記接続部Jの近傍で前記右開き戸RDのドアパネル側面に沿って流下して車外に排出される。
【0019】
従って、前記ボディ・ウェザストリップBWSとの重なり領域の一部において前記左開き戸LDのドアパネル下面と前記ボディ・ウェザストリップBWSの前記中空状シール部3の上面との間に前記シールリップ部11の先端上下面が挟まれて略三角形状に形成される微小な間隙G2 の中に、前記左開き戸LDのドアパネル側面に沿って流下する前記雨水RWの一部が潜り水となって浸入することが完全に阻止され、車内への漏水が回避される。
【0020】
【発明の効果】
以上記述した本発明のドア・ウェザストリップは、次に記すような新規な効果を奏するものである。即ち、本発明のドア・ウェザストリップは、自動車の後尾部に配設された前記観音開きドアのセンタ見切り部における上下端部に装着される前記型成形部と、前記センタ見切り部における中間部に装着される前記押出成形部とを一体的に接続して成る前記ドア・ウェザストリップにおいて、前記押出成形部が、U字状溝内側面に対設した前記複数対のリップ部を介して前記右開き戸のセンタ・フランジ部に取り付けられる前記U字状躯体部と、該U字状躯体部から前記左開き戸の下面に向けて突出する中空状シール部とを一体的に成形して成り、前記型成形部が、前記右開き戸の前記センタ・フランジ部に取り付けられる前記U字状躯体部と、該U字状躯体部の下方部分から前記左開き戸の下面に沿って前記押出成形部に向かって広幅から狭幅に徐々に変化しながら展延する前記シールリップ部と、狭幅化された前記シールリップ部から前記押出成形部の前記中空状シール部の形状に合わせて徐々に変形して成る前記中空状シール部と、前記シールリップ部の上方端縁から立ち上げられた前記止水壁部と、該止水壁部の一方端部から前記右開き戸の側面に沿って前記型成形部と前記押出成形部との接続部の近傍まで伸延し且つ前記右開き戸のドアパネル側面との固定を可能にする前記クリップ挿入穴を設けた前記フランジ部とを一体的に成形して成り、更に、前記観音開きドアのセンタ見切り部における少なくとも上端部に装着される前記型成形部が、前記止水壁部の近傍の前記シールリップ部の上面から前記接続部の近傍まで伸延した前記フランジ部の端部近傍の前記シールリップ部の上面まで、前記右開き戸寄りに雨水の流れを偏倚させるように延在させた集水壁部を一体的に成形して成るので、前記集水壁部により前記ボディ・ウェザストリップとの重なり領域の一部において前記左開き戸のドアパネル下面と前記ボディ・ウェザストリップの前記中空状シール部の上面との間に前記シールリップ部の先端上下面が挟まれて略三角形状に形成される微小な間隙の中に、前記左開き戸のドアパネル側面に沿って流下する前記雨水の一部が潜り水となって浸入することを阻止し、車内への漏水を回避することが可能になった。
【0021】
更に、本発明のドア・ウェザストリップは、コンパクトに構成された前記集水壁部によって、ドア密封性とドア閉止操作性を良好に維持しながら廉価なドア・ウェザストリップを提供することが可能になった。
【図面の簡単な説明】
【図1】観音開きドアのセンタ見切り部の上端部に装着された本発明のドア・ウェザストリップDWS2 とボディ・ウェザストリップBWSを示す斜視図である。
【図2】図1のA−A線に沿って切断して示した横断面図である。
【図3】図1のB−B線に沿って切断して示した横断面図ある。
【図4】図1のC−C線に沿って切断して示した横断面図である。
【図5】自動車の後尾部に配設された観音開きドアの周縁の斜視図である。
【図6】観音開きドアのセンタ見切り部の上端部に装着された従来のドア・ウェザストリップDWSとボディ・ウェザストリップBWSを示す斜視図である。
【図7】図6のA−A線に沿って切断して示した横断面図である。
【図8】図6のB−B線に沿って切断して示した横断面図ある。
【図9】図6のC−C線に沿って切断して示した横断面図である。
【符号の説明】
RD 右開き戸
LD 左開き戸
CF センタ・フランジ部
WS ウェザストリップ全体
BWS ボディ・ウェザストリップ
1 U字状躯体部
2 リップ部
3 中空状シール部
DWS1 従来のドア・ウェザストリップ
DWS2 本発明のドア・ウェザストリップ
10 型成形部
11 シールリップ部
12 フランジ部
13 止水壁部
14 クリップ挿入穴
15 U字状躯体部
16 中空状シール部
17 集水壁部
20 押出成形部
21 U字状躯体部
22 リップ部
23 中空状シール部
J 接続部
RW 雨水
G1 間隙
G2 間隙
Claims (1)
- 自動車の後尾部に配設された観音開きドアのセンタ見切り部における上下端部に装着される型成形部(10)と、センタ見切り部における中間部に装着される押出成形部(20)とを一体的に接続して成るドア・ウェザストリップ(DWS)において、
前記押出成形部(20)が、U字状溝内側面に対設した複数対のリップ部(22)を介して右開き戸(RD)のセンタ・フランジ部(CF)に取り付けられるU字状躯体部(21)と、該U字状躯体部(21)から左開き戸(LD)の下面に向けて突出する中空状シール部(23)とを一体的に成形して成り、
前記型成形部(10)が、前記右開き戸(RD)の前記センタ・フランジ部(CF)に取り付けられるU字状躯体部(15)と、該U字状躯体部(15)の下方部分から前記左開き戸(LD)の下面に沿って前記押出成形部(20)に向かって広幅から狭幅に徐々に変化しながら展延するシールリップ部(11)と、狭幅化された前記シールリップ部(11)から前記押出成形部(20)の前記中空状シール部(23)の形状に合わせて徐々に変形して成る中空状シール部(16)と、前記シールリップ部(11)の上方端縁から立ち上げられた止水壁部(13)と、該止水壁部(13)の一方端部から前記右開き戸(RD)の側面に沿って前記型成形部(10)と前記押出成形部(20)との接続部(J)の近傍まで伸延し且つ前記右開き戸(RD)のドアパネル側面との固定を可能にするクリップ挿入穴(14)を設けたフランジ部(12)とを一体的に成形して成り、
更に、前記観音開きドアのセンタ見切り部における少なくとも上端部に装着される前記型成形部(10)が、前記止水壁部(13)の近傍の前記シールリップ部(11)の上面から前記接続部(J)の近傍まで伸延した前記フランジ部(12)の端部近傍の前記シールリップ部(11)の上面まで、前記右開き戸(RD)寄りに雨水(RW)の流れを偏倚させるように延在させた集水壁部(17)を一体的に成形して成ることを特徴とするドア・ウェザストリップ。
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