JP3572708B2 - マルチトラックレコーダ及びそれを用いたシステム - Google Patents

マルチトラックレコーダ及びそれを用いたシステム Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は、カセットテープ、ディジタルオーディオテープ(DAT)、ディジタルコンパクトカセット(DCC)、ミニディスク(MD)、マグネティックオプティカル(MO)のような記録媒体の各トラックに複数チャネルの入力信号を独立に記録するためのマルチトラックレコーダ(MTR)及びそれを用いたシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
複数の入力チャネルに供給されたオーディオ信号を複数の記録トラックのそれぞれに独立して記録するためのマルチトラックレコーダでは、入力チャネル数に見合ったバスを内部に備え、このバス上において、任意のチャネルの信号をミキシングして任意の記録トラックに記録できるようになっている。
例えば、4ch入力−4bus−4trMTRでは、4トラックのカセットテープ上に4チャネルの信号を記録するため、4本のバスが設けられている。
また、入力チャネル数として例えば8チャネルを必要とする場合には、8チャネル又はそれ以上の入力チャネル数のMTRが必要になるが、このように入力チャネルが多いMTRは、普及型の4ch入力−4bus−4trMTRに比べ、極端に高価であるという問題がある。
そこで、従来は、4ch入力MTRを複数台接続することによって、入力チャネル数の増加に対応することがなされている。
【0003】
図8は、複数台のMTRを用いた従来のシステム構成例を示す図である。
入力チャネル数が8で、これらを1つのトラックに記録する場合には、図8(a)に示すように、3台のMTR51〜53が用いられる。記録すべき信号S1〜S4,S5〜S8は、MTR51,52でそれぞれミキシングされ、ミキシング信号M1,M2としてMTR53に供給される。ここで供給されたミキシング信号M1,M2は、MTR53で更にミキシングされたのち、カセットテープの特定のトラック上に記録される。
【0004】
入力チャネル数が5〜7の場合には、図8(b)に示すように、2台のMTR51,52が用いられる。記録すべき信号S1〜S4は、MTR51でミキシングされ、ミキシング信号M1としてMTR52に供給される。このミキシング信号M1は、残りの記録されるべき信号S5〜S7と共に、MTR52のカセットテープ上に記録される。
【0005】
また、一度に記録可能なチャネル数を超えた分のチャネルの後追い録音をいわゆるピンポン録音によって行う場合には、図8(c)に示すように、まず、MTR51のカセットテープ上の各トラックに別々のパートを独立に記録したのち、これらのトラックを再生し、この再生データをMTR52でミキシングしながら、MTR52のカセットテープ上の空いたトラックに記録する。次に、MTR52のカセットテープの他のトラックに別のパートをそれぞれ独立に記録したのち、ケーブルを図中破線のようにつなぎかえて、MTR52のカセットテープの各トラックの再生データをMTR51でミキシングしてMTR51のカセットテープの空きトラックに記録する。以後、同様の操作を繰り返す。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来のマルチトラックレコーダを複数台接続したシステムでは、図8(a)のように、複数台のMTRの全ての入力チャネルを使用しようとすると、これらMTRからの合成出力を更に合成するためのMTRを、もう1台余分に使用しなくてはならず、システムがコストアップになるという問題がある。
また、図8(b)のように、前段のMTRの合成出力を後段のMTRの1つの入力チャネルに供給するシステムでは、余分なMTRを必要としないものの、この場合には、前段のMTRに入力される入力信号を別々のトラックに記録することができず、どの入力信号をどのMTRのどのチャネルに割り当てるかが制限され、接続も煩雑になるという問題がある。
更に、図8(c)のようにピンポン録音を行う場合には、ケーブルのつなぎかえが頻繁に必要となるので、MTR操作も含め、作業が煩雑になると共に記録ミスも生じ易くなる。
【0007】
この発明は、このような問題点に鑑みなされたもので、従来よりも少ない台数のマルチトラックレコーダでシステムを構成することができると共に、入力信号の入力先に制限を受けず、編集作業も容易になるマルチトラックレコーダ及びそれを用いたシステムを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明に係るマルチトラックレコーダは、記録すべき複数チャネルの信号を入力し、これらの信号を複数本のバスラインのそれぞれに選択的に供給して前記各バスライン上でミキシング情報を生成し、これら各バスライン上のミキシング情報を記録媒体上の各トラックへの記録情報として出力するマルチトラックレコーダにおいて、前記複数本のバスラインに接続され、これらのバスラインを他のマルチトラックレコーダと相互に共通のバスラインとなるように接続可能にする外部端子を備えたことを特徴とする。
【0009】
また、この発明に係るマルチトラックレコーダシステムは、複数のマルチトラックレコーダを接続することにより構成されるマルチトラックレコーダシステムであって、前記マルチトラックレコーダが、記録媒体に複数のトラックの信号を記録再生可能なレコーダ部と、前記複数のトラックのそれぞれに対応した複数のバスラインであって、各バスラインは、供給される信号をミキシングしてミキシング信号を生成し、該ミキシング信号を前記対応するトラックへ記録信号として供給する複数のバスラインと、前記複数のトラックのそれぞれに対応する複数の入力部であって、外部から入力された入力信号又は対応する前記トラックからの再生信号を前記複数のバスラインのうちのいずれかに選択的に供給する複数の入力部とを備え、前記複数のマルチトラックレコーダが、前記バスライン同士を相互に接続し、前記各マルチトラックレコーダの記録媒体の各トラックには、前記相互に接続された全マルチトラックレコーダにおける当該トラックに対応したバスライン上のミキシング信号が前記記録信号として供給されることを特徴とする
【0010】
この発明に係るマルチトラックレコーダシステムの一つの実施形態は、前記記録媒体上に記録される記録信号が同期制御用信号を含むディジタル記録情報であり、前記複数のマルチトラックレコーダが、前記同期用信号に基づいて前記複数の入力部から入力される信号を同期させて記録するものであることを特徴とする。
【0011】
更に、この発明に係るマルチトラックレコーダシステムの他の実施形態は、前記複数の入力部に入力信号を供給する複数台のディスク再生装置を更に備え、前記ディスク再生装置が、ディスクに圧縮されて記録されたデータを前記ディスクから読み出して、その読み出しデータを第1の速度で記憶手段に間欠的に書き込みながら、前記記憶手段に書き込まれた読み出しデータを前記第1の速度よりも遅い第2の速度で間断なく読み出してデータ伸長したのち、再生信号として出力するディスク再生装置であって、前記複数台のディスク再生装置の一つは、同期制御用のクロック信号と、前記ディスク上の再生アドレスと、前記記憶手段から前記読み出しデータを読み出すタイミングを与える読み出し開始信号とを、他のディスク再生装置に供給し、全ての前記ディスク再生装置は、前記読み出し開始信号及び前記クロック信号に基づいて同時に再生信号を出力するものであることを特徴とする。
【0012】
【作用】
この発明によれば、マルチトラックレコーダの複数本のバスラインが、これらバスラインを他のマルチトラックレコーダと接続可能にする外部端子に接続されているので、各マルチトラックレコーダの複数本のバスラインを前記外部端子を介して相互に共通のバスとなるように接続することができる。
【0013】
複数台の前記マルチトラックレコーダの外部端子をマルチケーブルコネクタで相互に接続した場合、前記複数台のマルチトラックレコーダで前記複数本のバスラインを共有することができるので、複数台のマルチトラックレコーダをあたかも1台のマルチトラックレコーダのように使用することができる。このため、全ての入力端子を無駄なく使用することができると共に、複数の記録すべき信号をそれぞれ独立して記録することができる。また、ピンポン録音を行うとき、作業の煩雑さも解消される。
【0014】
なお、記録媒体上に記録される記録情報に同期制御用信号を含ませておき、複数台のマルチトラックレコーダでこの同期制御用信号に基づいて複数チャネルの信号を同期記録させるようにすれば、高価なシンクロナイザを用いずに容易に複数の入力ソースの同期をとることができる。
【0015】
また、入力ソースが、例えばMDのように、ディスクに圧縮されて記録されたデータを前記ディスクから読み出して、その読み出しデータを第1の速度で記憶手段に間欠的に書き込みながら、前記記憶手段に書き込まれた読み出しデータを前記第1の速度よりも遅い第2の速度で間断なく読み出してデータ伸長したのち、再生信号として出力するディスク再生装置の場合には、前記複数台のディスク再生装置の一つが、同期制御用のクロック信号と、前記ディスク上の再生アドレスと、前記記憶手段から前記読み出しデータを読み出すタイミングを与える読み出し開始信号とを、他のディスク再生装置に供給し、全ての前記ディスク再生装置が、前記読み出し開始信号及び前記クロック信号に基づいて同時に再生信号を出力することにより、同様の同期記録を実現することができる。
【0016】
【実施例】
以下、図面を参照して、この発明の実施例を説明する。
図1は、この発明の一実施例に係るMTR1の構成を示すブロック図である。なお、ここでは、4ch入力−4bus−4trのMTR1、特にディジタル記録媒体に記録を行うディジタルマルチトラックレコーダを例に挙げて説明する。
【0017】
各チャネルのアナログ入力信号S1は、入力回路部2に入力されると、トリマー回路(TRIM)11で入力レベルが調整され、チャネル間のバランスが整えられる。TRIM11の出力は、スイッチ12を介してイコライザ回路(EQ)13に入力され、ここで周波数特性が調整される。EQ13の出力は、パン回路(PAN)14でステレオ信号S1L,S1Rとして分離されると共に左右バランスを整える。ステレオ信号S1L,S1Rは、スイッチ15,16に供給され、バスラインG1,G2、又はバスラインG3,G4に選択的に供給される。スイッチ15,16は単独でON、OFFすることができ、スイッチ15がONの場合は、信号S1L,S1RがバスラインG1,G2上に供給され、スイッチ16がONの場合は、信号S1L,S1RがバスラインG3,G4上に供給される。
【0018】
一方、他のチャネルに入力されるアナログ信号S2〜S4も、入力回路部2と同様の構成の入力回路部3〜5にそれぞれ入力され、これらの回路3〜5を介してバスラインG1〜G4に供給されている。従って、バスラインG1〜G4上では、入力回路部2〜5からの出力信号が重複して供給され、サミングアンプ(SUM)21〜24によってミキシングされる。バスラインG1〜G4は、外部の装置と接続可能にするバス端子25に接続されているので、他のMTRのバスラインG1〜G4をバス端子25を介して相互に接続することができる。
SUM21〜24から出力されるミキシング信号M1〜M4は、レコーダ部26に入力される。レコーダ部26に入力されたミキシング信号M1〜M4は、A/D変換器31でディジタル信号に変換され、所定の記録フォーマットに変換されたのち、記録再生用のヘッド32に供給され、記録媒体33の所定のトラックTR1〜TR4に記録される。
【0019】
また、記録媒体33のトラックTR1〜TR4からヘッド32を介して再生されるオーディオ信号は、D/A変換器34でアナログの再生信号PB1〜PB4に変換される。この再生信号PB1〜PB4は、入力回路部2〜5にフィードバックされている。各入力回路部2〜5のスイッチ12は、各チャネルの入力信号S1〜S4と、再生信号PB1〜PB4のいずれか一方を選択してEQ13に供給する。
【0020】
次に、このように構成されたMTR1を複数台使用したシステムについて説明する。
図2は、同実施例のMTR1を2台用いたシステムの例で、MTR1a,1bをバス端子25を介して相互に接続した構成を示すブロック図である。このシステムでは、バスG1〜G4が外部に対しむき出しとなるとノイズを拾い易くなるため、バス端子25をシールド付きマルチケーブル41で接続し、シールドワイヤを接地端子G5に接続している。
【0021】
このように構成すると、2台のMTR1a,1bでバスラインG1〜G4が共有されるので、8ch入力−4bus−8trMTRを構成することができる。このシステムを使用して、例えば、8チャネルの入力信号S1,S2,S5,S6及びS3,S4,S7,S8をそれぞれミキシングしてMTR1aのレコーダ部26aにセットされた記録媒体33(図示せず)のTR1,TR2及びTR3,TR4に記録する場合には、入力回路部2a,3a,2b,3bのスイッチ15,16をそれぞれON,OFF状態に設定し、入力回路部4a,5a,4b,5bのスイッチ15,16をそれぞれOFF,ON状態に設定すればよい。これにより、MTR1a,1bで共有するバスラインG1に、ステレオ信号S1L,S2L,S5L,S6Lが供給され、バスラインG2に、ステレオ信号S1R,S2R,S5R,S6Rが供給され、バスラインG3に、ステレオ信号S3L,S4L,S7L,S8Lが供給され、バスラインG4に、ステレオ信号S3R,S4R,S7R,S8Rが供給される。そして、各バスラインG1〜G4上の信号が、SUM21a〜24aで各々加算され、ミキシング信号M1L,M1R,M2L,M2Rとしてレコーダ部26aに出力され、ディジタル信号に変換される。これにより、レコーダ部26aにセットされた記録媒体のトラックTR1〜TR4に、入力信号S1,S2,S5,S6の左成分、右成分、入力信号S3,S4,S7,S8の左成分及び右成分が、それぞれ記録されることになる。
【0022】
このように、このシステムによれば、2台のMTR1a,1bの全ての入力チャネルを使用しても、これらMTR1a,1bからの合成出力を更に合成するためのMTRを、もう1台余分に使用する必要はない。
また、このシステムでは、MTR1a,1bでバスラインG1〜G4が共有されるので、前述した例でバスラインG1,G2上の信号をMTR1aのレコーダ部26aの記録媒体のトラックTR1,TR2へ記録し、バスラインG3,G4上の信号をMTR1bのレコーダ部26bの記録媒体のトラックTR3,TR4へ記録するといったことも可能である。
【0023】
このように、バスラインG1〜G4をMTR1a,1bで共有すると、どのチャネルの入力信号をどのMTRのどのトラックに割り当てるかが制限されることがなく、接続も煩雑になることはない。また、従来のシステムでは、1つの記録媒体にしか情報を記録することができなかったため、トラック数を増やそうとすると、テープの記録幅が狭くなり、S/Nや音質が悪化したが、このシステムによれば、MTR1a,1bの両方セットされた記録媒体に記録することができるので、記録幅を狭めることなく、記録トラック数を増やすことができる。
【0024】
次に、入力信号S1〜S4と、MTR1bの記録媒体からの再生信号PB1〜PB4とをミキシングしてMTR1aの記録媒体に記録する場合について説明する。
この場合には、MTR1aの入力回路部2a〜5aのスイッチ12を入力チャネル側に設定し、MTR1bの入力回路部2b〜5bのスイッチ12を再生信号PB1〜PB4側に設定すればよい。各入力回路部2a〜5a,2b〜5bのスイッチ15,16を適宜設定すれば、バスラインG1〜G4上で入力信号S1〜S4と再生信号PB1〜PB4とがミキシングされ、バスラインG1〜G4を介してMTR1aのレコード部26aの記録媒体に記録することができる。この記録方法を応用すれば、いわゆるピンポン録音も容易となる。
【0025】
例えば、ピンポン録音を行う場合、まず、MTR1aの記録媒体の各トラックTR1〜TR4にギターとフルートとのパートをそれぞれ独立に記録したのち、これらのトラックTR1〜TR4を再生し、この再生データをMTR1bでミキシングしながら、MTR1bの記録媒体の空いたトラックTR1,TR2に記録する。次に、MTR1bの記録媒体の他のトラックTR3,TR4にボーカルのパートを独立に記録したのち、MTR1bの記録媒体の各トラックTR1〜TR4の再生データをMTR1aでミキシングしてMTR1aの記録媒体の空きトラックTR1,TR2に記録する。
この場合、バスラインG1〜G4を共有しているので、ケーブルのつなぎかえはなく、MTR操作も含め、作業が容易になると共に記録ミスも生じにくくなる。
【0026】
なお、以上の実施例において、MTR1a,1bを同期制御させる必要がある場合には、次のようにすれば良い。
即ち、図3に示すように、記録媒体33にタイムコードトラックを設け、タイムコードを記録する。そして、2台のMTR1a,1bでタイムコードが一致するように同期をとる。MTR1aを同期制御の基準となるマスター装置とした場合にはMTR1aで読み取られたタイムコードは、タイムコード出力回路35、スイッチ36及びバスラインG6を介してスレーブ装置であるMTR1bのコントローラ37に供給される。MTR1bでは、このタイムコードに基づいて記録媒体33をサーボ制御する。ここで、バスラインG6についてもバス端子25を介して外部装置と接続可能とすることにより、1本のケーブルでバスラインG1〜G4の共有化と、バスラインG6を介した同期制御とが可能になる。
【0027】
また、バスラインG6を用いず、タイムコードを別の外部端子からMTR1bのコントローラ37に供給しても良い。カセットテープ等のアナログ記録の場合には、1trをつぶしてMIDIタイムコードで2台の同期をとったり、シンクロナイザで2台の同期をとることが考えられる。
【0028】
以上、2台のMTRのバス端子25をシールド付きマルチケーブルコネクタ41で相互に接続した場合について述べたが、n台のMTRのバス端子25を相互に接続した場合についても同様である。
また、以上は、カセットテープ型記録媒体のためのディジタルレコーダの例について説明したが、MD、MO等の他のディジタルレコーダや、アナログカセットテープ等のアナログ記録媒体に記録を行うアナログレコーダにもこの発明を適用可能であることはいうまでもない。
【0029】
図4は、この発明のMTRを用いて複数台のMDプレーヤの出力を同期記録する場合の構成を示すブロック図である。
複数台のMDプレーヤM1,S1,S2,…及びR1は、記録及び再生が可能なディスク記録再生装置であり、相互に同期をとるために接続されている。MDプレーヤM1は、同期再生の基準となるマスター装置で、このMDプレーヤM1から、スレーブ装置となる他のMDプレーヤS1,S2に、転送レートを等しくして同期をとるためのクロック信号CKが供給されている。また、同期に必要な情報は、MDプレーヤM1の図示しない同期制御部からMDプレーヤS1,S2の同期制御部へ伝えられる。
【0030】
図5は、図4のシステムの同期再生動作を示すフローチャート、図6は、具体的動作を示すタイムチャートである。
マスター装置M1はまずディスク上の再生開始アドレスを、他のスレーブ装置S1,S2,…に送る(S11)。M1からアドレスを受け取ったS1,S2,…(S21)は、そのアドレスをサーチする(S12,S22)。サーチを完了したスレーブ装置S1,S2,…は、サーチ完了をマスター装置M1に通知して(S23)、ポーズ状態となる(S24)。マスター装置M1は、全ての装置のサーチが完了したら(S13,S14)、ポーズ解除を各装置S1,S2,…に通知する(S15)。
【0031】
これにより、各装置M1,S1,S2,…は、ディスクの読み出しを開始し、ディスクのデータを図示しないEFMエンコーダ/デコーダを介してメモリに取り込む(S16,S26)。ある一定量のデータをメモリに取り込んだところで、S1,S2,…は、準備が完了したことをM1に伝える(S27)。全ての装置が準備完了になったところで(S17,S18)、M1は再生開始の信号を他の装置S1,S2,…に送る(S19)。他の装置S1,S2,…は、この信号を受け取ったタイミングで、図示しない音声圧縮/伸長部を動作させ、再生を開始する(S28)。
【0032】
このように、このシステムによれば、ディスクアクセス時の遅れ時間のばらつきに左右されずに、再生開始信号によって各装置M1,S1,S2,…が一斉に再生を開始することができる。
なお、図示しないバッファメモリ内への一定量のデータ転送ごとに、M1からデータ転送タイミング信号を他の記録再生装置S1,S2,…に送るようにすれば、図7に示すように、ディスク記録再生装置ごとに任意の位置から再生の同期をとることができる。
また、図7における装置S2のように、途中から違うエリアを連続して再生させるような動作をさせようとした場合、再生中にサーチ動作が必要になるが、間欠再生であるため、サーチにより再生が途切れることはなく、サーチ時間によって、同期タイミングがずれることもない。
【0033】
【発明の効果】
以上述べたように、この発明によれば、マルチトラックレコーダの複数本のバスラインが、これらバスラインを他のマルチトラックレコーダと接続可能にする外部端子に接続されているので、各マルチトラックレコーダの複数本のバスラインを前記外部端子を介して相互に共通のバスとなるように接続することができる。
【0034】
また、この発明によれば、複数台の前記マルチトラックレコーダの外部端子をマルチケーブルコネクタで相互に接続した場合、前記複数台のマルチトラックレコーダで前記複数本のバスラインを共有することにより、あたかも1台のマルチトラックレコーダのように複数の記録すべき信号をそれぞれ独立して記録することができる。また、接続の煩雑さも解消される。更に、ピンポン録音を行うとき、作業の煩雑さも解消される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係るMTRの構成を示すブロック図である。
【図2】同実施例におけるMTRの接続例の構成を示すブロック図である。
【図3】同実施例におけるテープ上のトラックを示す図である。
【図4】この発明のMTRを用いて複数台のMDプレーヤの出力を同期記録する場合の構成を示すブロック図である。
【図5】同プレーヤの同期再生動作を示すフローチャートである。
【図6】同プレーヤの同期再生動作を示すタイムチャートである。
【図7】同プレーヤの他の同期再生動作を示すタイムチャートである。
【図8】従来の実施例に係るマルチトラックレコーダを説明するための図である。
【符号の説明】
1,1a,1b,51,52,53…MTR、2〜5,2a〜5a,2b〜5b…入力回路部、21〜24,21a〜24a,21b〜24b…SUM、25…バス端子、26,26a,26b…レコーダ部、11…TRIM、12,15,16,36…スイッチ、13…EQ、14…PAN、31…A/D変換器、32…ヘッド、33…記録媒体、34…D/A変換器、35…タイムコード出力回路、37…コントローラ、41…マルチケーブル。

Claims (4)

  1. 記録すべき複数チャネルの信号を入力し、これらの信号を複数本のバスラインのそれぞれに選択的に供給して前記各バスライン上でミキシング情報を生成し、これら各バスライン上のミキシング情報を記録媒体上の各トラックへの記録情報として出力するマルチトラックレコーダにおいて、
    前記複数本のバスラインに接続され、これらのバスラインを他のマルチトラックレコーダと相互に共通のバスラインとなるように接続可能にする外部端子を備えたことを特徴とするマルチトラックレコーダ。
  2. 複数のマルチトラックレコーダを接続することにより構成されるマルチトラックレコーダシステムであって、
    前記マルチトラックレコーダは、
    記録媒体に複数のトラックの信号を記録再生可能なレコーダ部と、
    前記複数のトラックのそれぞれに対応した複数のバスラインであって、各バスラインは、供給される信号をミキシングしてミキシング信号を生成し、該ミキシング信号を前記対応するトラックへ記録信号として供給する複数のバスラインと、
    前記複数のトラックのそれぞれに対応する複数の入力部であって、外部から入力された入力信号又は対応する前記トラックからの再生信号を前記複数のバスラインのうちのいずれかに選択的に供給する複数の入力部と
    を備え、
    前記複数のマルチトラックレコーダは、前記バスライン同士を相互に接続し、
    前記各マルチトラックレコーダの記録媒体の各トラックには、前記相互に接続された全マルチトラックレコーダにおける当該トラックに対応したバスライン上のミキシング信号が前記記録信号として供給される
    ことを特徴とするマルチトラックレコーダシステム。
  3. 前記記録媒体上に記録される記録信号は同期制御用信号を含むディジタル記録情報であり、前記複数のマルチトラックレコーダは、前記同期用信号に基づいて前記複数の入力部から入力される信号を同期させて記録するものであることを特徴とする請求項2記載のマルチトラックレコーダシステム。
  4. 前記複数の入力部に入力信号を供給する複数台のディスク再生装置を更に備え、
    前記ディスク再生装置は、ディスクに圧縮されて記録されたデータを前記ディスクから読み出して、その読み出しデータを第1の速度で記憶手段に間欠的に書き込みながら、前記記憶手段に書き込まれた読み出しデータを前記第1の速度よりも遅い第2の速度で間断なく読み出してデータ伸長したのち、再生信号として出力するディスク再生装置であって、
    前記複数台のディスク再生装置の一つは、同期制御用のクロック信号と、前記ディスク上の再生アドレスと、前記記憶手段から前記読み出しデータを読み出すタイミングを与える読み出し開始信号とを、他のディスク再生装置に供給し、全ての前記ディスク再生装置は、前記読み出し開始信号及び前記クロック信号に基づいて同時に再生信号を出力するものである
    ことを特徴とする請求項2記載のマルチトラックレコーダシステム。
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