JP3571432B2 - 画像記録方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、原稿の画像を感光材料に露光し、感光材料と受像材料とを重ね合わせて熱現像転写して受像材料に画像を得る画像記録方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
画像記録方法には、感光材料に画像を露光し、画像が露光された感光材料に受像材料を重ね合わせて熱現像転写し、受像材料に画像を得るものがある。
【0003】
従来の画像記録方法としては、例えば、連続したロール状の感光材料を、画像が形成される長さだけ露光ステージへ順次送り出して露光するようになっているものがある。
【0004】
しかしながら、感光材料の未露光部分を露光ステージに長時間待機させておくと、感光材料にかぶりが発生する恐れがある。
【0005】
これに対処するため、感光材料の未露光部分を、露光ステージから無条件に退避させて待機させると、次の露光処理に時間が掛かってしまう。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は上記事情を考慮し、連続画像記録か一画像記録かによって、操作方法を変え、処理時間が短縮できる画像記録方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明では、連続画像記録か一画像記録かによって、操作方法を変えている。
【0009】
例えば、連続画像記録の場合には、感光材料送出し手段から感光材料をステージへ送りだし、感光材料の下流側を感光材料巻取り手段に巻取らせ、ステージの上に感光材料を供給する。
【0010】
次に、感光材料に画像を露光し、受像材料を重ね合わせて熱現像転写を行う。次に、感光材料巻取り手段で感光材料を巻取り、ステージの上から感光材料の露光済み部分を退避させながら、感光材料から受像材料を剥離して排出すると共に、ステージの上に感光材料の未露光部分を位置させる。
【0011】
このように、ステージの上に未露光の感光材料を位置させることで、受像材料を剥離後、そのまま次の画像を感光材料に露光して熱現像転写を行うことができる。従って、複写速度が上がる。
【0012】
また、一画像記録の場合は、一画像の熱現像転写を行った後、感光材料巻取り手段で感光材料を巻取り受像材料を剥離し、次に、感光材料送り出し手段で感光材料を巻き戻してステージの上に感光材料の露光および熱現像転写済み部分を位置させて待機させる。
【0013】
また、次の画像記録を行う場合は、感光材料送出し手段から感光材料をステージへ送りだし、感光材料の下流側を感光材料巻取り手段に巻取らせ、ステージの上に未露光の感光材料を供給する。
【0014】
このように、位置画像記録の場合には、露光および熱転写現像済みの感光材料がステージ状に位置し、未露光の感光材料は感光材料巻出し手段に巻き戻されているので、感光材料のカブリが防止され、また、熱による悪影響も避けることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る画像記録方法が用いられる装置を図1乃至図10に基づき説明する。
【0016】
図1に示すように、基台10内の中央部に、ステージ12が設けられている。ステージ12は、平板状とされて水平に配される。具体的には、ステージ12は、図2に示すように、上面側のアルミニウム板14と、中間のヒート板15、及び下面側のステンレス板16との3層構造とされている。
【0017】
シート板15は、例えば3枚のシート板(加熱手段)18を並べ、通電することによりステージ12上面を全面に渡って、例えば、80°Cに加熱することができる。ステージ12の大きさは任意であるが、例えば、A6サイズに対応する大きさが望ましい。
【0018】
ステージ12の前端側(図1で右端側)には、下方に第1ローラ20が設けられ、第1ローラ20には、感光材料としての熱現像感光材料22(以下、感光材料22とする)が巻き取られてロール状に収容される。感光材料22は、支持体上に感光性ハロゲン化銀、バインダー、色素供与性物質、還元剤を有した感光面を備え、後述するように感光材料22が第1ローラ20から引き出されてステージ12上で水平に保持された状態では、感光面が上を向く。
【0019】
ステージ12の下方には、上記第1ローラ20と近接して第2ローラ24が設けられている。第2ローラ24には、第1ローラ20から引き出されてステージ12の前端から後端(図1で左端)へ掛け渡される感光材料22が巻き取られる。ステージ12の前端と第1ローラ20との間には、ニップローラ26が配置されている。ニップローラ26を矢印Aの向きに回転駆動し、第2ローラ24を矢印Bの向きに回転駆動すれば、感光材料22は、第1ローラ20の矢印Cの向きの回転に伴い第1ローラ20から引き出され、ステージ12上を矢印Dの向きに(ステージ12の前端から後端へ向けて)移動し、第2ローラ24に引っ張られて巻き取られる。逆に、第1ローラ20を矢印Cの向きと反対の向きに回転駆動し、ニップローラ26を矢印Aと反対の向きに回転駆動すれば、感光材料22は、ステージ12上を矢印Dと反対の向きの矢印Eの向きに移動し、第2ローラ24の矢印Bと反対の向きの回転に伴い第2ローラ24から第1ローラ20へ巻き戻される。
【0020】
これにより、感光材料22を第1ローラ20からステージ12上へ所定長さ引き出し、第2ローラ24へ巻き取ることができるとともに、逆に、所定長さ第1ローラ20へ巻き戻すことができる。
【0021】
ステージ12は、図3に示すように、上面が水平面とされた平面部28と、ステージ12の前後端部で上面が下方へ傾斜された傾斜部30、31とを備える。後述する露光等にあたって、所定長さの感光材料22が平面部28に位置するようにされるとともに、所定長さの感光材料22が平面部28に沿って平面を維持して緩むことなく、傾斜部30、31に沿って引っ張られてステージ12上に保持される。
【0022】
図1に示すステージ12の上方にはステージ12と対向して原稿台32が基台上面11に嵌められている。原稿台32は透明板で形成され、原稿台32上には原稿34が載置保持される。
【0023】
また、ステージ12の後ろには、露光ユニット38、塗布ユニット40、重合ユニット42が配設されている。これらの露光ユニット38、塗布ユニット40、重合ユニット42は、ステージ12の前後に設けられた行止位置と待機位置の間を往復移動できるようになっている。
【0024】
露光ユニット38は、光源44、セルフォックレンズ(レンズアレイ)46を備える。光源44はLEDやハロゲンランプ等が可能であり、光源44からの光は、原稿34へ向けて照射されるとともに、照射光は、原稿34と平行で露光ユニット38の移動方向(ステージ12の前後方向)と直角の方向、図1の紙面の表裏方向に沿って直線状となるようにされる。照射光は原稿34で反射されて反射光がセルフォックレンズ46によって感光材料22をスリット状に露光する。露光ユニット38が待機位置から行止位置へ向けて前進することにより、原稿34の画像が感光材料22に順次に走査露光される。
【0025】
図3に示すように、露光領域(画像領域)48は、感光材料22の所定長さの範囲内において、前後に非露光領域(非画像領域)をそれぞれ形成するように中央に設定される。ステージ12の後端側の非画像領域を後領域51とし、ステージ12の前端側の非画像領域を前領域50とする。
【0026】
塗布ユニット40は、タンク(容器)52の底にスポンジ(塗布部)54を備えて構成される。タンク52は、感光材料22と平行でステージ12の前後方向と直角の方向に長尺な矩形箱状とされている。
【0027】
図5に示すように、タンク52の底は蓋56で、Oリング57を介して閉じられ、タンク52内が密閉されている。タンク52内には、水等の転写助剤(画像形成用溶媒)58が封入される。スポンジ54は蓋56の下面に固着され、蓋56には、タンク52内と連通する連通口60が形成される。連通口60を通って、タンク52内の水がスポンジ54に吸収保持される。タンク52の長手方向両端には段差62が形成されている。この段差62と対向するようにタンク52の上端には支持片64がボルト66で止められて突出している。支持片64と段差62との間には、係止軸68が上下方向に掛け渡され、係止軸68には作動ブロック70の一端部が嵌合するとともに、作動ブロック70と段差62との間にはコイルスプリング72が嵌合している。
【0028】
コイルスプリング72は、作動ブロック70を支持片64と当接すべく付勢する。作動ブロック70の他端部には、図示を省略するソレノイドのプランジャが連結されて、ソレノイドによって作動ブロック70を容器52と共に昇降駆動させる。作動ブロック70の上昇位置では、スポンジ54は感光材料22と離間している。作動ブロック70の上昇位置におけるスポンジ54と感光材料22との間の間隔より、作動ブロック70の下降量が大きく、作動ブロック70の下降位置では、スポンジ54は、コイルスプリング72の付勢力によって感光材料22に押し付けられて接触する。スポンジ54が感光材料22と接触すると、スポンジ54に吸収保持されている水が感光材料22へ流出する。
【0029】
スポンジ54が感光材料22と接触した状態で塗布ユニット40が前進することにより、感光材料22に水が順次に塗布される。
【0030】
重合ユニット42は、マガジン76を備え、マガジン76には、受像材料78が所定長さに切断されて、重ねられてステージ12と平行に収容されている。受像材料78の一方の面は画像形成面とされて画像形成面には、媒染剤を有する色素固定材料が塗布されており、受像材料78の収納状態では、画像形成面が上を向くようにされる。マガジン76の下側には、無端ベルト80がローラ82、84に掛け渡されている。重合ユニット42の待機位置でステージ12側にあるローラ84の外周には、案内部81が設けられている。
【0031】
重合ユニット42が前進するのに伴い、無端ベルト80は図1で時計回りに走行し、ステージ12上に到る。図6に示すように、無端ベルト80の走行に伴い、マガジン76内にある受像材料78が、案内部81によって、マガジン76から引き出され、受像材料78は反転してその引き出し端が感光材料22と当接し、それ以降は、重合ユニット42の移動に伴い、受像材料78が無端ベルト80と感光材料22との間に挟持され、ステージ12前端へ向けて感光材料22と重ね合わされる。
【0032】
感光材料22に塗布された水58は感光材料22に膨潤される。この膨潤に要する時間を確保するように、重合ユニット42は、塗布ユニット40と間隔をおいて前進する。膨潤後は、感光材料22上の水58がスクイズされる。このスクイズは、図示を省略するローラで行なうようにしてもよいが、重合ユニット42の重合に伴って、受像材料78の剛性を利用して行なうことも可能である。その剛性が寄与して、受像材料78と感光材料22との間に高い密着性が得られる。
【0033】
ステージ12は上述したようにヒート板18によって加熱されており、この加熱された状態で、上記露光、塗布、重合がなされ、塗布にあたっては水が加温される。すなわち、水58がスポンジ54から感光材料22へ流出される過程で加熱されるとともに、流出された塗布後の水も加熱される。
【0034】
また、ステージ12の加熱によって、受像材料78と感光材料22とが重ね合わされた状態で熱現像転写が行われる。すなわち、感光材料22の可動性の色素が放出され、同時に色素が受像材料78の色素固定層に転写されて、受像材料78に画像が得られる。
【0035】
熱現像転写後、感光材料22は矢印Dの向きに所定長さ分、移動して、受像材料78と共に、ステージ12の後端からステージ12外へ退避する。
【0036】
また、ステージ12の前端より前方側には、基台10に、駆動モータ90が設けられている。駆動モータ90は、歯車92群、タイミングベルト94を介して、露光ユニット38、塗布ユニット40、重合ユニット42をそれぞれ移動させる。
【0037】
次に、本形態に係る画像記録方法で、一枚づつ複写する場合を、図8のタイムチャートに基づき説明する。
【0038】
まず、感光材料22が搬送され(CW)、所定長さ、ステージ12上に引き出されて保持される。
【0039】
次に、露光ユニット38が待機位置から行止位置側へ前進(CW)し、感光材料22の画像領域48(図9参照)に入ると、光源44(LED)が光の照射を開始し(ON)、画像領域48において光の照射を続け、原稿台32の原稿34の画像が感光材料22に走査露光される。
【0040】
露光ユニット38が画像領域48を過ぎて前領域50に入ると、光源44が光の照射を止める(OFF)。それ以降は光源44が光を照射せずに、露光ユニット38は行止位置まで前進して、そこで停止する。
【0041】
次に、露光ユニット38が画像領域48を過ぎて前領域50に入り、光源44が光の照射を止めると、塗布ユニット40が前進(CW)を開始する。
【0042】
塗布ユニット40は当初、上昇位置にあり、感光材料22と離間している。塗布ユニット40がステージ12上に入り、ステージ12の後端側の傾斜部31から水平部28へ到り、後領域51で(図3に示す)、一旦停止する。この停止した状態で、ソレノイド(SL)が作動して(DOWN)、タンク52と共にスポンジ54が下降して感光材料22に接触する。
【0043】
接触後に、塗布ユニット40は前進を再開し、その接触状態で後領域51から画像領域48に入り、画像領域48を移動(図9に示す)する。スポンジ54が前領域50に達すると、ソレノイドが作動して(UP)、スポンジ54が感光材料22から離れるようにタンク52を上昇させる(図10に示す)。その接触を止めるときは、その間も塗布ユニット40は前進を続ける。その後、塗布ユニット40は、行止位置まで移動して、そこで停止する。
【0044】
このように、スポンジ54の感光材料22との接触開始、及び接触終了が画像領域48以外で行なわれるので、画像領域48では、安定した塗布が可能となる。また、スポンジ54はステージ12の水平部28の範囲で、感光材料22と接触するために、塗布された水58が感光材料22の前後側に流れて悪影響を及ぼさない。
【0045】
次に、重合ユニット42は、スポンジ54が感光材料22との接触のために塗布ユニット40がその前進を一旦停止する時に、前進(CW)を開始する。これによって、水が塗布された感光材料22に受像材料78が重ね合わされる。重合が終了すると、重合ユニット42は行止位置に至り、そこで停止する。
【0046】
このとき、受像材料78は、塗布ユニット40によって塗布された水をスクイズしながら感光材料22に重ね合わされる。
【0047】
重合ユニット42が行止位置で停止すると、その後、所定時間そのままとされ、熱現像転写が行われる。
【0048】
熱現像転写後は、感光材料22が、所定長さ、第2ローラ24で引っ張られて搬送(CW)され、受像材料78と共にステージ12の後端からステージ12の外へ退避する。
【0049】
この退避に伴い、受像材料78は、剥離ローラ86で感光材料22と剥離され、ステージ12の後端より後方側にある剥離ローラ86の上を通って、その剥離ローラ86より更に後方にある排出トレイ88内に集積される。一方、感光材料22は、熱現像転写済みの部分が、上下を反転するようにして、ステージ12の後端と第2ローラ24との間に傾斜して位置する。
【0050】
このため、熱現像転写済みの感光材料22の塗布面が下を向き、水58が感光材料22に残ることなく落下する。後述する感光材料22が巻き戻されて熱現像転写済みの部分がステージ12上に戻ったときに、感光材料22に水が残ることによる影響が回避される。
【0051】
その後、露光ユニット38、塗布ユニット40、重合ユニット42は、重合ユニット42を先頭にして行止位置から待機位置へそれぞれ後退し(CCW)、次の露光、塗布、重合に備える。
【0052】
次に、感光材料22を所定長さ、第1ローラ20に巻き戻す。これにより、ステージ12上には、既に露光されて熱現像転写済みの画像領域48が位置する。このため、原稿台32からの外光が及ぶようなことがあっても構わず、未露光の部分の感光材料22の光かぶりが防止される。また、未露光の部分が熱の影響を受けない。
【0053】
上記構成によれば、共通のステージ12で、感光材料22への露光、水58の塗布、受像材料78の感光材料22との重合、熱現像転写が行われ、受像材料78に画像が得られる。
【0054】
このため、従来のように別個にステージを設ける必要がなく、装置が小型化される。すなわち、ステージ間の搬送手段、例えば、ローラ等が不要となって部品点数が削減され、製造コストが低廉化され、また、感光材料の搬送距離が短縮化されて処理速度が早まる。
【0055】
更に、水58の加熱及び熱現像転写に要する熱は、ステージ12を加熱することによって得られる。このため、加熱手段を共用することができ、省電力化が果たされ、また、一層の装置の小型化が可能となる。
【0056】
また、塗布ユニット40の後側から重合ユニット42が移動し、感光材料22に順次受像材料78が重ね合わされるので、水の塗布後のスクイズが可能となり、別途に、例えば、スクイズローラを転動させるような必要がなくなる。
【0057】
また、上記形態では、重合ユニット42が塗布ユニット40と同期して移動し、塗布ユニット40が塗布を行う一方、その後側で、重合ユニット42が重合を行っているが、塗布ユニット40、重合ユニット42のそれぞれの移動開始時期は、それに限らない。例えば、露光ユニット38が1画像分の露光を終了した後に、塗布ユニット40が移動を開始し、塗布ユニット40が1画像分の塗布を終了した後に、重合ユニット42が移動を開始してよいのは勿論、塗布ユニット40が、露光ユニット38に同期して移動し、露光ユニット38が露光を行う一方、その後側で、塗布ユニット40が塗布を行うことも可能であり、あるいは、露光ユニット38、塗布ユニット40、重合ユニット42のいずれも、それらを同期して移動させ、露光ユニット38が露光を行う一方、その後側で、塗布ユニット40が塗布を行い、塗布ユニット40が塗布を行う一方、その後側で、重合ユニット42が重合を行うようにしてもよい。
【0058】
なお、塗布ユニット40の移動開始時期は、上記時期に関わらず、露光ユニット38の移動開始後において適宜自由である。また、重合ユニット42の移動開始時期も、上記時期に関わらず、塗布ユニット40の移動開始後において適宜自由である。
【0059】
重合ユニット42を塗布ユニット40に同期して移動させる等、各ユニット38、40、42を同時的に移動させることにより、処理時間の短縮化が果たされ、また、各ユニット38、40、42の駆動原を共通化することができ、装置が小型化される。
【0060】
また、上記形態では、原稿34に光を線状的に照射して感光材料22を走査露光しているが、それに限らず、原稿の全面に光を照射して感光材料を面露光することも可能である。更に、上記形態では、感光材料22に露光される光が、原稿で反射された反射光であるが、それに限らず、原稿を透過する透過光であってもよい。すなわち、原稿は反射原稿であっても、透過原稿であってもよい。このように、原稿が反射原稿、透過原稿である場合、それは、いわゆるアナログ露光であるが、それに限らず、画像信号に基づき光ビームを感光材料を走査露光する、いわゆるディジタル露光であってもよい。
【0061】
更に、上記形態では、感光材料22がロール状に巻かれて、ステージ12上に所定長さに引き出されて供給されるようになっているが、それに限らず、所定長さに切断されているカットシートでもよい。受像紙については、上記形態のようなカットシートのものに限らず、ロール状に巻かれて、所定長さ分毎に引き出されてその後に切断されるものでもよい。
【0062】
また、感光材料22に受像材料78を重ね合わせる操作は、上記形態のような重合ユニット40によらなくとも、手動による等、他の手段が可能である。感光材料22と受像材料78との剥離については、爪を利用してもよい。画像形成溶媒は、水58に限らず、他の転写助剤であってもよく、画像形成溶媒を塗布するための塗布部は、スポンジに限らず、フェルト等のものでもよく、タンク内の水を吸収保持でき、感光材料22と接触することにより水の流出を可能とするようなものであればよい。塗布についても、スポンジ58を備えた塗布ユニット40に限らず、ローラや、はけを用いることも可能である。
【0063】
次に、待機を必要としない場合(連続複写の場合)を、図11に示すタイムチャートを参照して説明する。
【0064】
連続複写の場合は、先ず、未露光の感光材料22がステージ12の上に巻き出され、露光、塗布、重合、熱現像転写が行われる。次に、感光材料22がさらに巻き出される。この巻き出しによって、露光済の感光材料22は、ステージ12の上から退避し、受像材料78が剥離ローラ86で感光材料22から剥離される。同時に、ステージ12の上には、未露光の感光材料22が位置することになる。
【0065】
ここで、一枚づつの複写の場合は、上述したように、感光材料22を巻き戻して、ステージ12の上に露光済の感光材料22を位置させるが、連続複写の場合はカブリ等の問題がないので、感光材料22を巻き戻すことなく、次の露光工程に移る。
【0066】
このように、受像材料78を剥離した後、露光、塗布、重合、熱現像転写を順次行うことで、連続複写の速度がアップする。
【0067】
この熱現像感光材料は、基本的には支持体上に感光性ハロゲン化銀、還元剤、バインダー及び色素供与性化合物(還元剤が兼ねる場合もある)を有するものであり、更に必要に応じて有機金属塩酸化剤等を含有させることができる。
【0068】
熱現像感光材料は露光に対してネガの画像を与えるものでも、ポジの画像を与えるものでもよい。ポジの画像を与える方式には、ハロゲン化銀乳剤として直接ポジ乳剤(造核剤を用いる方式、光かぶらせ方式の2種がある)を用いる方式、ポジ状に拡散性の色素像を放出する色素供与性化合物を用いる方式のいずれもが採用できる。
【0069】
ポジの画像を与える方式の熱現像感光材料としては、例えば、特開平6−161070号公報、特開平6−289555号公報等に記載されたものが、また、ネガの画像を与える方式の熱現像感光材料としては、例えば、特開平5−181246号公報、特開平6−242546号公報等に記載されたものを用いることができる。
【0070】
また、本発明における画像形成用溶媒としては、例えば水があり、この水は、いわゆる純水に限らず、広く一般的に使用されている意味での水を含む。また、純水とメタノール、DMF、アセトン、ジイソブチルケトン等の低沸点溶媒との混合溶媒でもよい。更に、画像形成促進剤、カブリ防止剤、現像停止剤、親水性熱溶剤等を含有させた溶液でもよい。
【0071】
【発明の効果】
本発明は、連続画像記録か一画像記録かによって、操作方法を変えることで、画像記録の処理時間が短縮できる。また、感光材料のかぶりを無くすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像記録方法に用いられる画像記録装置を示す露光等の各ユニットの移動方向に沿って見た図である。
【図2】露光等が行われるステージの斜視図である。
【図3】ステージを、その前後方向に沿って見た図である。
【図4】露光等の各ユニットが行止位置にあるときの図1に対応する図である。
【図5】塗布ユニットを、この移動方向から見た縦断面図である。
【図6】ステージ上での重合ユニットによる感光材料への受像材料の重ね合わせ過程を示す図である。
【図7】ステージ外への感光材料と受像材料との排出にあたって、両者の剥離過程を示す図である。
【図8】1枚づつの複写の場合の露光等の各ユニットを含むそれらのタイムチャートを示す図である。
【図9】図3の後の塗布ユニットの塗布過程を示す図3に対応する図である。
【図10】図9の後の塗布ユニットの塗布過程を示す図3に対応する図である。
【図11】連続複写の場合の露光等の各ユニットを含むそれらのタイムチャートを示す図である。
【符号の説明】
12 ステージ
18 シート板(加熱手段)
20 第1ローラ(感光材料送出し手段)
22 感光材料
24 第2ローラ(感光材料巻取り手段)
32 原稿台
34 原稿
38 露光ユニット
40 塗布ユニット
42 重合ユニット
58 水(画像形成用溶媒)
78 受像材料
Claims (1)
- 固定のステージの上流側に配置された感光材料送出し手段から感光材料を送りだし、ステージの下流側に配置された感光材料巻取り手段に巻取らせて前記ステージの上に感光材料を供給し、該感光材料に画像を露光し、受像材料を重ね合わせて熱現像転写を行い、該受像材料を剥離して受像材料の上に画像を得る画像記録方法において、
連続画像記録の場合には、前の熱現像転写を行った後、前記感光材料巻取り手段で感光材料を巻取り、前記ステージの上から感光材料の露光済み部分を退避させ受像材料を剥離すると共に、ステージの上に感光材料の未露光部分を位置させ、連続して次の露光及び熱現像転写を行い、
一画像記録の場合には、一画像の熱現像転写を行った後、前記感光材料巻取り手段で感光材料を巻取り受像材料を剥離し、前記感光材料送出し手段で感光材料を巻き戻してステージの上に感光材料の露光および熱現像転写済み部分を位置させて待機する、
ことを特徴とする画像記録方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28178195A JP3571432B2 (ja) | 1995-10-30 | 1995-10-30 | 画像記録方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP28178195A JP3571432B2 (ja) | 1995-10-30 | 1995-10-30 | 画像記録方法 |
Publications (2)
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JPH09127668A JPH09127668A (ja) | 1997-05-16 |
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ID=17643892
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28178195A Expired - Lifetime JP3571432B2 (ja) | 1995-10-30 | 1995-10-30 | 画像記録方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3571432B2 (ja) |
-
1995
- 1995-10-30 JP JP28178195A patent/JP3571432B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09127668A (ja) | 1997-05-16 |
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