JP3548260B2 - 画像形成用溶媒塗布装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、画像記録材料に画像を得るために画像記録材料に画像形成用溶媒を塗布する画像形成用溶媒塗布装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
画像記録装置には、感光材料に露光し、露光された感光材料に水等の転写助剤(画像形成用溶媒)を塗布し、塗布された感光材料に受像材料を重ね合わせて熱現像転写し、受像材料に画像を得るものがある。
【0003】
画像形成用溶媒としての水の塗布は、熱現像転写の前に、熱現像転写効率を向上させるために行われる。この塗布のための装置として、感光材料をステージに載せて感光材料を水平面状的に保持し、そのステージ上を一端から他端へ向けて移動する塗布ユニットにより、感光材料に画像形成用溶媒を塗布するものが提案されている。具体的には、塗布ユニットがタンクとスポンジとを備え、スポンジが感光材料と接触することによりタンク内の画像形成用溶媒が感光材料へ流出するようにされている。
【0004】
ここで、画像形成用溶媒の均一かつ安定した塗布が求められる。
本発明は、上記事情に鑑み、画像記録材料に溶媒を均一にかつ安定に塗布して高画質を得る画像形成用溶媒塗布装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の本発明の画像形成用溶媒塗布装置は、
画像記録材料に画像を得るために画像記録材料に画像形成用溶媒を塗布する塗布装置において、
前記画像記録材料と接触することにより画像形成用溶媒の流出が可能となり、画像記録材料と離間することにより画像形成用溶媒の流出が止められる塗布部と、
この塗布部を画像記録材料と対向する方向に沿って移動させ、塗布部を画像記録材料と接触離間させる第1移動手段と、
前記画像記録材料の画像領域の前領域から画像領域を通って後領域に渡り、塗布部を画像記録材料に沿って移動させ、塗布部の画像記録材料との接触状態で塗布部を画像記録材料に沿って移動させることにより画像記録材料への画像形成用溶媒の塗布をなす第2移動手段と、
前記第1移動手段と第2移動手段とを制御し、画像記録材料の前領域で塗布部の画像記録材料との接触を開始し、画像領域の後領域で塗布部の画像記録材料との接触を終了すべく塗布部を画像記録材料と離間させる制御手段と、を有し、
前記画像領域に入るまでのおよその距離は、前記第2移動手段による前記塗布部の移動方向に沿った長さと前記塗布部が前記画像記録材料に接触を開始してから前記第2移動手段による前記塗布部の移動速度が一定速度に達するのに要する距離との和となっていることを特徴とする。
【0006】
請求項2に記載の本発明の画像形成用溶媒塗布装置は、請求項1の構成において、前記画像記録材料において塗布部の画像記録材料との接触の開始から接触の終了までの範囲では、画像記録材料が水平面状的にステージ上に保持されてなることを特徴とする。
【0007】
【作用】
上記構成によれば、塗布部が画像記録材料(感光材料等)の前領域で画像記録材料との接触を開始する。その接触により画像形成用溶媒が流出し、その接触状態で塗布部が画像記録材料に沿って移動して画像記録材料への画像形成用溶媒の塗布がなされる。その後、塗布部は、画像領域の後領域で画像記録材料との接触を終了し、画像形成用溶媒の流出が止められる。
【0008】
塗布部の接触開始当初、接触終了時においては、塗布むらが生じ(すなわち、接触開始時、接触終了時には、速度むら等に起因する塗布むらが生ずる)、画像形成用溶媒の流出量が不安定となる。しかし、本発明では、接触開始が前領域でなされ、接触終了が後領域でなされ、画像領域に入るまでのおよその距離は、第2移動手段による塗布部の移動方向に沿った長さと塗布部が画像記録材料に接触を開始してから第2移動手段による塗布部の移動速度が一定速度に達するのに要する距離との和となっている。従って、画像形成用溶媒の塗布むらが生ずる部位は、前領域、後領域となり、画像領域では、塗布むらが生せず、流出する画像形成用溶媒はその量が一定となり、安定する。
【0009】
これにより、画像範囲においては均一でかつ安定した塗布が可能となり、高画質が得られる。
【0010】
請求項2にあるように、画像記録材料の塗布部の接触開始から接触終了までの間を水平面状とすることによれば、塗布された画像形成用溶媒が塗布領域から他へ流れ出てそこに影響を与えるようなことが防止される。
【0011】
【実施例】
以下、本発明に係る画像形成用溶媒塗布装置の第1実施例を、画像記録装置に適用して図1乃至図7に基づき説明する。
【0012】
図1に示すように、基台10内の中央部に、ステージ12が設けられている。ステージ12は、平板状とされて水平に配される。具体的には、ステージ12は、図2に示すように、3層で形成され、上面側のアルミニウム板14と、下面側のステンレス板16との間に、ヒート板(加熱手段)15が介在されて構成される。ヒート板15は、例えば3枚のヒートコイルを並べて備える。ヒート板18に通電することによりステージ12上面を全面に渡って、例えば、80°Cに加熱することができる。
【0013】
ステージ12の前端側(図1で右端側)には、下方に第1ローラ20が設けられ、第1ローラ20には、感光材料としての熱現像感光材料(画像記録材料)22(以下、感光材料22とする)が巻き取られてロール状に収容される。感光材料22は、支持体上に感光性ハロゲン化銀、バインダー、色素供与性物質、還元剤を有して構成され、後述するように感光材料22が第1ローラ20から引き出されてステージ12上で水平に保持された状態では、感光面が上を向くようにされる。
【0014】
ステージ12の下方には、上記第1ローラ20と近接して第2ローラ24が設けられている。第2ローラ24には、第1ローラ20から引き出されてステージ12を前端から後端(図1で左端)へ掛け渡される感光材料22が巻き取られる。ステージ12の前端と第1ローラ20との間には、ニップローラ26が配置されている。ニップローラ26を矢印Aの向きに回転駆動するとともに、第2ローラ24を矢印Bの向きに回転駆動すれば、感光材料22は、第1ローラ20の矢印Cの向きの回転に伴い第1ローラ20から引き出され、ステージ12上を矢印Dの向きに(ステージ12の前端から後端への向きに)移動し、第2ローラ24に引っ張られて巻き取られる。
【0015】
これにより、感光材料22をステージ12上へ所定長さ分毎に供給するように、感光材料22を第1ローラ20から引き出して第2ローラ24へ巻き取ることができる。
【0016】
ステージ12は、図3に示すように、上面が水平面とされた平面部28と、ステージ12の前後端部で上面が下方へ傾斜された傾斜部30、31とを備える。後述する露光等にあたって、感光材料22は所定長さ分が平面部28に位置するようにされるとともに、その所定長さ分が平面部28の上面に沿って平面を維持して緩むことがないように、傾斜部30、31に沿って引っ張られてステージ12上に保持される。
【0017】
ステージ12の上方にはステージ12と対向して原稿台32が基台上面11に嵌められている。原稿台32は透明板で形成され、原稿台32上には原稿34が載置保持される。
【0018】
次に、露光ユニット38、塗布ユニット40、重合ユニット42がそれぞれ設けられ、各ユニット38、40、42はそれぞれ、原稿台32とステージ12との間を、ステージ12の前後方向に沿って往復動自在とされ、ステージ12の後端からステージ12外に掛けて順に配される待機位置(図1に示す位置)から、ステージ12の前端を過ぎてステージ12外からステージ12に掛けて順に配される行止位置(図4に示す位置)へ前進(前進方向が矢印Eの向きとなる)し、逆に、行止位置から待機位置へ後退(後退方向が矢印Dの向きとなる)することができる。
【0019】
露光ユニット38は、光源44、セルフォックレンズ(レンズアレイ)46を備える。光源44からの光は、原稿34へ向けて照射されるとともに、照射光は、原稿34と平行で露光ユニット38の移動方向(ステージ12の前後方向)と直角の方向、図1の紙面の表裏方向に沿って直線状となるようにされる。照射光は原稿34で反射されて反射光がセルフォックレンズ46によって感光材料22にスリット状に露光される。
【0020】
露光ユニット38は図示を省略する駆動手段によって駆動され、待機位置から行止位置へ向けて前進することにより、原稿34の画像が感光材料22に順次に走査露光される。図3に示すように、露光領域(画像領域)48は、感光材料22の所定長さ分の範囲内において、ないし、ステージ12の平面部28に対応する部分の範囲内において、前後に非露光領域(非画像領域)をそれぞれ形成するようにして中央部に設定される。ステージ12の前端側の非画像領域を後領域50とし、ステージ12の後端側の非画像領域を前領域51とする。
【0021】
塗布ユニット40は、タンク52の底にスポンジ(塗布部)54を備えて構成される。タンク52は、感光材料22と平行でステージ12の前後方向と直角の方向に長尺な矩形箱状とされ、図5に示すように、タンク底をなす蓋56で、Oリング58を介して閉じられ、タンク52内が密閉され、タンク52内には、水58等の転写助剤(画像形成用溶媒)が封入される。スポンジ54は蓋56外面(蓋下面)に固着され、蓋56には、スポンジ54と連通する連通口60が形成される。連通口60を通って、タンク52内の水がスポンジ54に吸収保持される。タンク52の長手方向両端には段差62を形成すべく、上部が切り欠かれ、段差62と対向してタンク52の上端には支持片64がボルト66止めされて突出される。支持片64と段差62との間には、係止軸68が上下方向に掛け渡され、係止軸68には作動ブロック70の一端部が嵌合するとともに、作動ブロック70と段差62との間にはコイルスプリング72が嵌合して設けられ、コイルスプリング72は、作動ブロック70を支持片64と当接すべく付勢する。作動ブロック70の他端部には、図示を省略するソレノイド(第1移動手段)のプランジャが連結され、例えば、ソレノイドに通電することにより、作動ブロック70を下降させ、ソレノイドへの通電を止めることにより、作動ブロック70を上昇させる。作動ブロック70の上昇位置では、スポンジ54は感光材料22と離間している。作動ブロック70が下降するとタンク52が下降してスポンジ54が感光材料22と接触する。作動ブロック70の上昇位置におけるスポンジ54と感光材料22との間の間隔より、作動ブロック70の下降量が大きく、作動ブロック70の下降位置では、スポンジ54は、コイルスプリング72の付勢力によって感光材料22に押し付けられる。これにより、スポンジ54が圧縮されて、スポンジ54に吸収保持されている水が感光材料22へ流出する。
【0022】
塗布ユニット40は図示を省略する駆動手段(第2移動手段)によって駆動され、露光ユニット38の前進後に前進を開始する。
【0023】
スポンジ54をタンク52と共に昇降する第1移動手段と、スポンジ54をタンク52と共に待機位置から行止位置へ移動させる第2移動手段とは、以下のようにして制御される。
【0024】
すなわち、塗布ユニット40は当初、上昇位置にあり、感光材料22と離間している。塗布ユニット40がステージ12上に入り、ステージ12の後端側の傾斜部31から水平部28へ到ると(図3に示す)、前領域51で、ソレノイドが作動してスポンジ54がタンク52と共に下降して感光材料22に接触する。
【0025】
それ以降は、塗布ユニット40は、スポンジ54が感光材料22と接触した状態で前進し、前領域51から画像領域48に入り、画像領域48を移動(図6に示す)し、後領域50に達する。スポンジ54が感光材料22と接触した状態で塗布ユニット40が前進することにより、水58が感光材料22上に順次に塗布される。スポンジ54が後領域50に達すると、その後領域50で、スポンジ54が感光材料22との接触を止めるべく感光材料22から離れるようにタンク52と共に上昇する(図7に示す)。その後、塗布ユニット40は、行止位置まで移動して、そこで停止する。
【0026】
なお、前領域51でスポンジ54が下降して感光材料22と接触するとき、塗布ユニット40の前進は一旦、停止され、接触後に前進を再開する。塗布ユニット40を前進を止めることなく、塗布ユニット40を前進させながら、スポンジ54を下降させるようにしてもよい。
【0027】
後領域50でスポンジ54が離間するときは、塗布ユニット40は前進を停止しない。これは、後続する重合ユニット42がその停止を止めないようにするためである。スポンジ54が感光材料22と離間するとき、塗布ユニット40の前進を一旦、停止させてもよいものである。
【0028】
塗布された水58は、感光材料22に膨潤される。この膨潤後に、感光材料22上の水58はスクイズされる。スクイズは、図示を省略するローラを用いて行うことが可能であるが、後述する重合ユニット42の重合に伴う受像材料78の剛性を利用して行うことも可能である。その場合、膨潤に要する時間を確保するために、塗布ユニット40に後続する重合ユニット42は、塗布ユニット40と間隔をおいて前進する。
【0029】
重合ユニット42は、マガジン76を備え、マガジン76には、受像材料78が所定長さに切断されて、重ねられてステージ12と平行に収容されている。受像材料78の一方の面は画像形成面とされて画像形成面には、媒染剤を有する色素固定材料が塗布されており、受像材料78の収納状態では、画像形成面が上を向くようにされる。マガジン76の下側には、無端ベルト80がローラ82、84に掛け渡されている。重合ユニット42の待機位置でステージ12側にあるローラ84の外周には、案内部81が設けられている。
【0030】
重合ユニット42は図示を省略する駆動手段によって駆動され、塗布ユニット40の前進後に前進を開始する。重合ユニット42の前進に伴い、無端ベルト80は、ステージ12上に到り、ステージ12上を重合ユニット42の移動に対応して走行する。無端ベルト80の走行に伴い、マガジン76内にある受像材料78が、案内部81によって、マガジン76から引き出され、受像材料78は反転してその引き出し端が感光材料22と当接し、それ以降は、重合ユニット42の移動に伴い、受像材料78が無端ベルト80と感光材料22との間に挟持されるようにして、ステージ12前端へ向けて順次に、受像材料78が感光材料22と重ね合わされる。
【0031】
ステージ12は上述したようにヒート板18によって加熱されており、この加熱された状態で、上記露光、塗布、重合がなされ、そして、熱現像転写が行われる。すなわち、感光材料22の可動性の色素が放出され、同時に色素が受像材料78の色素固定層に転写されて、受像材料78に画像が得られる。
【0032】
熱現像転写後は、感光材料22は矢印Dの向きに所定長さ分、移動して、受像材料と共に、ステージの前端からステージ外へ排出される。
【0033】
この搬出の際に、受像材料78は感光材料22と剥離され、排出トレイ88内に集積される。
【0034】
その後、露光ユニット38、塗布ユニット40、重合ユニット42を待機位置まで後退させることにより、次の露光等に備える。
【0035】
上記構成によれば、スポンジ54が感光材料22の前領域51で感光材料22との接触を開始する。その接触により水58が流出し、その接触状態でスポンジ54が感光材料22に沿って移動して感光材料22への水58の塗布がなされる。その後、スポンジ54は、画像領域48の後領域50で感光材料22との接触を終了し、水58の流出が止められる。
【0036】
スポンジ54の接触開始当初、接触終了時においては、塗布むらが生じ(すなわち、接触開始時、接触終了時には、速度むら等に起因する塗布むら(水58のぼた落ち等)が生ずる)、画像形成用溶媒の流出量が不安定となる。しかし、本発明では、接触開始が前領域51でなされ、接触終了が後領域50でなされ、その塗布むらが生ずる部位は、前領域51、後領域50となり、画像領域48では、塗布むらが生せず、流出する画像形成用溶媒はその量が一定となり、安定する。
【0037】
これにより、画像領域48においては均一でかつ安定した塗布が可能となり、高画質が得られる。
【0038】
例えば、図3に示すように、塗布ユニット38の移動方向に沿ったスポンジ54の寸法をwとすれば、画像領域48の前後の前領域51、後領域50において、スポンジ54が感光材料22と接触して移動する距離(スポンジ54が接触を開始してから画像領域48に入るまでの距離、スポンジ54が後領域に入ってから接触を終了するまでの距離)はそれぞれ、(w+α)とするのが好ましい。αは、スポンジ54が接触してから塗布ユニット54が一定速度に達するまでの加速に要する距離である。
【0039】
また、感光材料22のスポンジ54の接触開始から接触終了までの間は、ステージ12の平面部28上にあり、水平面状とされているが、これによれば、塗布された水58が塗布領域48から他へ流れ出てそこに影響を与えるようなことがない。
【0040】
本発明は上記実施例に限定されるものではなく種々の変更が可能である。例えば、上記実施例では、感光材料22がロール状に巻かれて、ステージ12上に所定長さ分毎に引き出されて供給されるようになっているが、それに限らず、所定長さ分毎に切断されているカットシートでもよい。受像紙78については、上記実施例のようなカットシートのものに限らず、ロール状に巻かれてそこから引き出されてその後に、所定長さ分毎に切断されるものでもよい。
【0041】
また、画像形成溶媒は、水58に限らず、他の転写助剤であってもよく、画像形成溶媒を塗布するための塗布部は、スポンジ54に限らず、パフや、連続気泡を有する合成発泡体や、フェルト等のものでもよく、タンク内の水を吸収保持でき、感光材料22と接触、ないし、押し付けられて接触することにより水の流出を可能とするようなものであればよい。
【0042】
更に、上記実施例では、共通のステージ12で、感光材料22への露光、感光材料22への水58の塗布、感光材料22への受像材料78の重合、そして熱現像転写を行って装置の小型化を図っているが、それに限らず、それらをそれぞれ別個のステージで行わせてもよいのは勿論である。
【0043】
また、画像記録材料は、感光材料22に限らず、受像材料等、他のものでも適用可能である。
【0044】
なお、感光材料としては、像様露光して得られる潜像を画像形成用溶媒の存在のもとに受像材料へ熱現像転写して可視像を得る、いわゆる熱現像感光材料(上記実施例の感光材料22)が挙げられる。
【0045】
この熱現像感光材料は、基本的には支持体上に感光性ハロゲン化銀、還元剤、バインダー及び色素供与性化合物(還元剤が兼ねる場合もある)を有するものであり、更に必要に応じて有機金属塩酸化剤等を含有させることができる。
【0046】
熱現像感光材料は露光に対してネガの画像を与えるものでも、ポジの画像を与えるものでもよい。ポジの画像を与える方式には、ハロゲン化銀乳剤として直接ポジ乳剤(造核剤を用いる方式、光かぶらせ方式の2種がある)を用いる方式、ポジ状に拡散性の色素像を放出する色素供与性化合物を用いる方式のいずれもが採用できる。
【0047】
ポジの画像を与える方式の熱現像感光材料としては、例えば、特開平6−161070号公報、特開平6−289555号公報等に記載されたものが、また、ネガの画像を与える方式の熱現像感光材料としては、例えば、特開平5−181246号公報、特開平6−242546号公報等に記載されたものを用いることができる。
【0048】
また、画像形成用溶媒としては、例えば水(上記実施例の水58)があり、この水は、いわゆる純水に限らず、広く一般的に使用されている意味での水を含む。また、純水とメタノール、DMF、アセトン、ジイソブチルケトン等の低沸点溶媒との混合溶媒でもよい。更に、画像形成促進剤、カブリ防止剤、現像停止剤、親水性熱溶剤等を含有させた溶液でもよい。
【0049】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明の画像形成用溶媒塗布装置では、画像記録材料に溶媒を均一にかつ安定に塗布して高画質を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る画像形成用溶媒塗布装置を適用した画像記録装置を、塗布等の各ユニットの移動方向に沿って見た図である。
【図2】ステージの斜視図である。
【図3】塗布過程を示す、塗布ユニットの移動方向に沿って見た図である。
【図4】塗布等の各ユニットが行止位置にある状態を示す図1に対応する図である。
【図5】塗布ユニットを、その移動方向から見て示す図である。
【図6】次の塗布過程を示す、図3に対応する図である。
【図7】更に次の塗布過程を示す、図3に対応する図である。
【符号の説明】
12 ステージ
22 感光材料(画像記録材料)
54 スポンジ(塗布部)
58 水(画像形成用溶媒)
Claims (2)
- 画像記録材料に画像を得るために画像記録材料に画像形成用溶媒を塗布する塗布装置において、
前記画像記録材料と接触することにより画像形成用溶媒の流出が可能となり、画像記録材料と離間することにより画像形成用溶媒の流出が止められる塗布部と、
この塗布部を画像記録材料と対向する方向に沿って移動させ、塗布部を画像記録材料と接触離間させる第1移動手段と、
前記画像記録材料の画像領域の前領域から画像領域を通って後領域に渡り、塗布部を画像記録材料に沿って移動させ、塗布部の画像記録材料との接触状態で塗布部を画像記録材料に沿って移動させることにより画像記録材料への画像形成用溶媒の塗布をなす第2移動手段と、
前記第1移動手段と第2移動手段とを制御し、画像記録材料の前領域で塗布部の画像記録材料との接触を開始し、画像領域の後領域で塗布部の画像記録材料との接触を終了すべく塗布部を画像記録材料と離間させる制御手段と、を有し、
前記画像領域に入るまでのおよその距離は、前記第2移動手段による前記塗布部の移動方向に沿った長さと前記塗布部が前記画像記録材料に接触を開始してから前記第2移動手段による前記塗布部の移動速度が一定速度に達するのに要する距離との和となっていることを特徴とする画像形成用溶媒塗布装置。 - 前記画像記録材料において塗布部の画像記録材料との接触の開始から接触の終了までの範囲では、画像記録材料が水平面状的にステージ上に保持されてなる請求項1に記載の画像形成用溶媒塗布装置。
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