JP3571142B2 - 建設機械の軌跡制御装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、油圧ショベル等の建設機械の制御装置に係わり、例えば、バケット先端に目標軌跡に沿った動きを行わせる建設機械の制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の建設機械の制御装置に関する公知技術としては、例えば、国際公開番号WO95/30059号記載のものがある。
この公知技術は、油圧ショベルの領域制限制御装置において、フロント装置が動き得る領域を予め設定しておき、角度検出器からの信号に基づき、制御ユニットでフロント装置の位置と姿勢を演算し、操作レバー装置からの信号に基づきフロント装置の目標速度ベクトルを演算する。そして、フロント装置が設定領域内でその境界近傍にないときには目標速度ベクトルを維持し、フロント装置が設定領域内でその境界近傍にあるときは設定領域の境界に接近する方向のベクトル成分を減じるように目標速度ベクトルを補正し、フロント装置が設定領域外にあるときにはフロント装置が設定領域に戻るように目標速度ベクトルを補正することにより、領域を制限した掘削を能率よく円滑に行うものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
一般に、オペレータが実際にフロント装置先端をある目標軌跡に沿って動かそうとする場合には、目標軌跡までどのような軌道で到達させるかを無意識のうちに考えながら動かすのが通常である。例えば、フロント装置先端の動作速度が比較的遅い場合は、早く到達させることを再優先させ、最短距離で目標軌跡に到達するような軌道を選んで目標速度ベクトルを設定し、フロント装置先端の動作速度が比較的速い場合には、目標軌跡へソフトランディングすることを再優先させ、最短距離ではなく掘削進行方向やや前方側で目標軌跡に到達するような軌道を選んで目標速度ベクトルを設定する。したがって、軌跡制御・領域制限制御等を行う場合は、このように実際にオペレータが動かす場合と同じような制御を行い、フロント装置先端の動きが人間のフィーリングになるべく合致させることが望ましい。
【0004】
ここにおいて、上記公知技術の制御においては、例えば図16に示すように、まずオペレータが、車体1Bに回動可能に連結されたフロント装置1A(ブーム1a、アーム1b、バケット1c)の先端、すなわちバケット1cの先端に目標軌跡に沿った動きをさせようとして、操作レバーを操作してある速度指令ベクトルAを指令したとすると、その速度指令ベクトルAの目標軌跡に垂直な成分のベクトルはAyとなる。しかしこのAyはバケット1c先端と目標軌跡との距離yに比し大きすぎることから、これを減速させるべく、ブーム1aを上方向へ動作させるためのY成分ベクトルByが求められる。そしてこのByを基に、実際のブーム1aの動作方向への速度指令ベクトルBが求めれら、ブーム1aが動かされる。これにより、結果的にバケット1c先端の目標速度ベクトルは、図中のA+Bとなる。
すなわち、上記制御では、バケット1c先端の最終的な目標速度ベクトルは、オペレータの操作後に行われる計算の結果決まるので、オペレータの操作次第でバケット1c先端がどのような軌道を経て目標軌跡に収束していくかは分からない。
【0005】
本発明の目的は、オペレータの操作量に関係なく、フロント装置先端を、常に人間のフィーリングに合致した良好な軌道を経て目標軌跡に収束させることができる建設機械の制御装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明によれば、多関節型のフロント装置を構成する上下方向に回動可能なブーム、アーム、バケットからなるフロント部材を含む複数の被駆動部材と、これら複数の被駆動部材をそれぞれ駆動する複数の油圧アクチュエータと、前記複数の被駆動部材の動作を指示する複数の操作手段と、前記複数の操作手段の操作信号に応じて駆動され、前記複数の油圧アクチュエータに供給される圧油の流量を制御する複数の油圧制御弁とを備えた建設機械に設けられ、前記フロント装置の動作目標とする目標軌跡を設定する軌跡設定手段と、前記フロント装置の位置と姿勢に関する状態量を検出する第1の検出手段と、前記第1の検出手段からの信号に基づき前記フロント装置の位置と姿勢を演算する第1の演算手段と、前記複数の操作手段のうち特定のフロント部材に係わる操作手段の操作信号及び前記第1の演算手段の演算値に基づき、前記フロント装置が前記目標軌跡近傍にあるとき、該フロント装置を該目標軌跡上に到達させるように前記特定のフロント部材に係わる操作手段の操作信号を補正する信号補正手段とを有する建設機械の軌跡制御装置において、前記信号補正手段は、前記目標軌跡上で前記フロント装置から第1の距離にある第1の点から該目標軌跡上で第2の距離だけ掘削進行方向前方に進んだ第2の点に向かって前記フロント装置が動くように、ブーム上げ方向に一意的に決定されるブーム上げベクトルを決定し、この決定したブーム上げベクトルを前記目標速度ベクトルに付加することにより前記目標速度ベクトルの前記目標軌跡に平行な方向のベクトル成分及び前記目標軌跡に垂直な方向のベクトル成分をともに補正し、該補正後の目標速度ベクトルに応じて前記操作信号を補正することを特徴とする建設機械の軌跡制御装置が提供される。
すなわち、フロント装置がその動作目標として予め軌跡設定手段で設定された目標軌跡に近づき目標軌跡近傍に至ると、信号補正手段が、特定のフロント部材、例えばブームとアームに係わる操作手段の操作信号及び第1の演算手段でのフロント装置の位置・姿勢に係わる演算値に基づき、そのブームとアームに係わる操作手段の操作信号を補正し、最終的にフロント装置を目標軌跡上に到達させる。
ここで、本発明においては、上記のようにフロント装置を目標軌道に到達させる際に、信号補正手段による補正は、ブーム上げ方向の補正ベクトルを付加することによって、目標速度ベクトルの目標軌跡に平行なベクトル成分と目標軌跡に垂直なベクトル成分をともに修正し、フロント装置が、第2の点、すなわちフロント装置から第1の距離例えば最短距離にある目標軌跡上の第1の点から目標軌跡上に第2の距離だけ掘削進行方向前方に離れた点、に向かって動くように行われる。例えば具体的には、ブーム・アームに係わる操作手段からの操作信号に基づき、第2の演算手段でフロント装置の目標速度ベクトルを演算し、第1及び第2の演算手段の演算結果に基づき、第3の演算手段で目標速度ベクトルの方向が第2の点に向くように補正する。これにより、フロント装置が目標軌跡近傍にある場合に、オペレータがどのように操作したかに関係なく、フロント装置の動く方向、すなわち目標ベクトルの方向が必ず第2の点に向かうように制御される。
そして、この第2の点の決定に関して、例えば、第1の点から第2の点までの第2の距離を、ある固定値に設定したり、第1の距離に応じて可変に設定したり、ブーム又はアームに係わる操作信号に応じて可変に設定したり、ブーム又はアームの動作速度に応じて可変に設定したりする。これにより、作業用途や作業状況等に応じ、第2の距離を小さくとって現在のフロント装置を目標軌跡の位置まで素早く移動させたり、あるいは第2の距離を大きくとってフロント装置を徐々に目標軌跡に近づけたりして、現在のフロント装置の位置から目標軌跡に到達するまでの軌道を、適宜、所望の軌道に設定することができる。したがって、オペレータの操作次第でフロント装置先端が目標軌跡までどのような軌道をとるかわからない従来構造と異なり、人間のフィーリングに合致した良好な軌道を経て、フロント装置先端を目標軌跡に比較的早くかつ安定的に収束させることができる。
【0007】
好ましくは、前記建設機械の軌跡制御装置において、前記信号補正手段は、前記目標軌跡上で前記フロント装置の掘削部分から第1の距離にある第1の点から該目標軌跡上で第2の距離だけ掘削進行方向前方に進んだ第2の点に向かって、前記フロント装置が動くように、前記操作信号を補正することを特徴とする建設機械の軌跡制御装置が提供される。
【0008】
また好ましくは、前記建設機械の軌跡制御装置において、前記信号補正手段は、前記第1の距離として、前記目標軌跡と前記フロント装置との最短距離を用いることを特徴とする建設機械の軌跡制御装置が提供される。
【0009】
また好ましくは、前記建設機械の軌跡制御装置において、前記信号補正手段は、前記第2の距離が固定値として設定されていることを特徴とする建設機械の軌跡制御装置が提供される。
【0010】
また好ましくは、前記建設機械の軌跡制御装置において、前記信号補正手段は、前記第2の距離を、前記第1の距離に応じて可変に設定することを特徴とする建設機械の軌跡制御装置が提供される。
これにより、例えば、第1の距離が比較的大きい場合に第2の距離を小さくすることで目標軌跡に素早く収束させることができる。
【0011】
また好ましくは、前記建設機械の軌跡制御装置において、前記信号補正手段は、前記第2の距離を、前記フロント装置に係わる操作手段の操作信号に応じて可変に設定することを特徴とする建設機械の軌跡制御装置が提供される。
これにより、例えば、操作信号の指示する操作量が比較的大きい場合に第2の距離を大きくすることで、ハンチング等を防止し制御における安定性を増すことができる。
【0012】
また好ましくは、前記建設機械の軌跡制御装置において、前記信号補正手段は、前記第2の距離を、前記フロント装置の動作速度に応じて可変に設定することを特徴とする建設機械の軌跡制御装置が提供される。
これにより、例えば、フロント装置先端の速度が速い場合に第2の距離を大きくすることで、ハンチング等を防止し制御における安定性を増すことができる。
【0013】
また好ましくは、前記建設機械の軌跡制御装置において、前記信号補正手段は、前記特定のフロント部材に係わる操作手段からの操作信号に基づき前記フロント装置の目標速度ベクトルを演算する第2の演算手段と、前記第1及び第2の演算手段の演算値を入力し、前記フロント装置が前記目標軌跡近傍にあるとき、前記目標速度ベクトルの該目標軌跡に沿った方向のベクトル成分及び、前記目標速度ベクトルの前記目標軌跡に接近する方向のベクトル成分をともに修正することにより、前記目標ベクトルの方向が前記第2の点に向くように補正する第3の演算手段と、この第3の演算手段で補正された目標速度ベクトルに応じて前記フロント装置が動くように対応する油圧制御弁を駆動するバルブ制御手段とを備えることを特徴とする建設機械の軌跡制御装置が提供される。
【0014】
さらに好ましくは、前記建設機械の領域軌跡制御装置において、前記第3の演算手段は、前記フロント装置が前記目標軌跡近傍にないときには、前記目標速度ベクトルを維持することを特徴とする建設機械の軌跡制御装置が提供される。
これにより、フロント装置が目標軌跡近傍にない場合には、通常の作業と同様に作業することができる。
【0015】
さらに好ましくは、前記複数の操作手段のうち少なくとも前記特定のフロント部材に係わる操作手段は前記操作信号としてパイロット圧を出力する油圧パイロット方式であり、この油圧パイロット方式の操作手段を含む操作システムが対応する油圧制御弁を駆動する上記建設機械の軌跡制御装置において、前記油圧パイロット方式の操作手段の操作量を検出する第2の検出手段を更に備え、かつ、前記第2の演算手段は、前記第2の検出手段からの信号に基づき前記フロント装置の目標速度ベクトルを演算する手段であり、前記バルブ制御手段は、前記補正した目標速度ベクトルに基づいて対応する油圧制御弁を駆動するための目標パイロット圧を計算する第4の演算手段と、この目標パイロット圧が得られるよう前記操作システムを制御するパイロット制御手段とを含むことを特徴とする建設機械の軌跡制御装置が提供される。
【0016】
さらに好ましくは、前記建設機械の軌跡制御装置において、前記操作システムは、前記フロント装置が前記目標軌跡から遠ざかる方向に動くよう対応する油圧制御弁にパイロット圧を導く第1のパイロットラインを含み、前記第4の演算手段は、前記補正した目標速度ベクトルに基づいて前記第1のパイロットラインにおける目標パイロット圧を計算する手段を含み、前記パイロット制御手段は、前記目標パイロット圧に対応する第1の電気信号を出力する手段と、前記第1の電気信号を油圧に変換し前記目標パイロット圧に相当する制御圧を出力する電気油圧変換手段と、前記第1のパイロットライン内のパイロット圧と前記電気油圧変換手段から出力された制御圧の高圧側を選択し対応する油圧制御弁に導く高圧選択手段とを含むことを特徴とする建設機械の軌跡制御装置が提供される。
【0017】
さらに好ましくは、前記建設機械の軌跡制御装置において、前記操作システムは、前記フロント装置が前記目標軌跡に接近する方向に動くよう対応する油圧制御弁にパイロット圧を導く第2のパイロットラインを含み、前記第4の演算手段は、前記補正した目標速度ベクトルに基づいて前記第2のパイロットラインにおける目標パイロット圧を計算する手段を含み、前記パイロット制御手段は、前記目標パイロット圧に対応する第2の電気信号を出力する手段と、前記第2のパイロットラインに設置され、前記第2の電気信号により作動して前記第2のパイロットライン内のパイロット圧力を前記目標パイロット圧まで減圧する減圧手段とを含むことを特徴とする建設機械の軌跡制御装置が提供される。
【0018】
さらに好ましくは、前記建設機械の軌跡制御装置において、前記操作システムは、前記フロント装置が前記目標軌跡から遠ざかる方向に動くよう対応する油圧制御弁にパイロット圧を導く第1のパイロットラインと、前記フロント装置が前記目標軌跡に接近する方向に動くよう対応する油圧制御弁にパイロット圧を導く第2のパイロットラインとを含み、前記第4の演算手段は、前記補正した目標速度ベクトルに基づいて前記第1及び第2のパイロットラインにおける目標パイロット圧を計算する手段を含み、前記パイロット制御手段は、前記目標パイロット圧に対応する第1及び第2の電気信号を出力する手段と、前記第1の電気信号を油圧に変換し前記目標パイロット圧に相当する制御圧を出力する電気油圧変換手段と、前記第1のパイロットライン内のパイロット圧と前記電気油圧変換手段から出力された制御圧の高圧側を選択し対応する油圧制御弁に導く高圧選択手段と、前記第2のパイロットラインに設置され、前記第2の電気信号により作動して前記第2のパイロットライン内のパイロット圧力を前記目標パイロット圧まで減圧する減圧手段とを含むことを特徴とする建設機械の軌跡制御装置が提供される。
【0019】
さらに好ましくは、前記建設機械の軌跡制御装置において、前記特定のフロント部材は油圧ショベルのブームとアームを含み、前記第1のパイロットラインはブーム上げ側のパイロットラインであることを特徴とする建設機械の軌跡制御装置が提供される。
【0020】
また好ましくは、前記建設機械の軌跡制御装置において、前記特定のフロント部材は油圧ショベルのブームとアームを含み、前記第2のパイロットラインはブーム下げ側及びアームクラウド側のパイロットラインであることを特徴とする建設機械の軌跡制御装置が提供される。
【0021】
また好ましくは、前記建設機械の軌跡制御装置において、前記特定のフロント部材は油圧ショベルのブームとアームを含み、前記第2パイロットラインはブーム下げ側、アームクラウド側及びアームダンプ側のパイロットラインであることを特徴とする建設機械の軌跡制御装置が提供される。
【0022】
また好ましくは、前記建設機械の軌跡制御装置において、前記第1の検出手段は、前記複数のフロント部材の回動角を検出する複数の角度検出器を含むことを特徴とする建設機械の軌跡制御装置が提供される。
【0023】
また好ましくは、前記建設機械の軌跡制御装置において、前記第1の検出手段は、前記複数のアクチュエータのストロークを検出する複数の変位検出器を含むことを特徴とする建設機械の軌跡制御装置が提供される。
【0024】
さらに好ましくは、前記建設機械の軌跡制御装置において、前記第2の検出手段は、前記操作システムのパイロットラインに設けられた圧力検出器であることを特徴とする建設機械の軌跡制御装置が提供される。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を油圧ショベルに適用した場合の一実施形態を図1〜図15により説明する。
図1において、本発明が適用される油圧ショベルは、油圧ポンプ2と、この油圧ポンプ2からの圧油により駆動されるブームシリンダ3a、アームシリンダ3b、バケットシリンダ3c、旋回モータ3d及び左右の走行モータ3e,3fを含む複数の油圧アクチュエータと、これら油圧アクチュエータ3a〜3fのそれぞれに対応して設けられた複数の操作レバー装置4a〜4fと、油圧ポンプ2と複数の油圧アクチュエータ3a〜3f間に接続され、操作レバー装置4a〜4fの操作信号によって制御され、油圧アクチュエータ3a〜3fに供給される圧油の流量を制御する複数の流量制御弁5a〜5fと、油圧ポンプ2と流量制御弁5a〜5fの間の圧力が設定値以上になった場合に開くリリーフ弁6とを有し、これらは油圧ショベルの被駆動部材を駆動する油圧駆動装置を構成している。
【0026】
また、油圧ショベルは、図2に示すように、垂直方向にそれぞれ回動するブーム1a、アーム1b及びバケット1cからなる多関節型のフロント装置1Aと、上部旋回体1d及び下部走行体1eからなる車体1Bとで構成され、フロント装置1Aのブーム1aの基端は上部旋回体1dの前部に支持されている。ブーム1a、アーム1b、バケット1c、上部旋回体1d及び下部走行体1eはそれぞれブームシリンダ3a、アームシリンダ3b、バケットシリンダ3c、旋回モータ3d及び左右の走行モータ3e,3fによりそれぞれ駆動される被駆動部材を構成し、それらの動作は上記操作レバー装置4a〜4fにより指示される。
【0027】
操作レバー装置4a〜4fはパイロット圧により対応する流量制御弁5a〜5fを駆動する油圧パイロット方式であり、それぞれ、図3に示すように、オペレータにより操作される操作レバー40と、操作レバー40の操作量と操作方向に応じたパイロット圧を生成する1対の減圧弁41,42とより構成され、減圧弁41,42の一次ポート側はパイロットポンプ43に接続され、二次ポート側はパイロットライン44a,44b;45a,45b;46a,46b;47a,47b;48a,48b;49a,49bを介して対応する流量制御弁の油圧駆動部50a,50b;51a,51b;52a,52b;53a,53b;54a,54b;55a,55bに接続されている。
【0028】
以上のような油圧ショベルに本実施形態による軌跡制御装置が設けられている。この制御装置は、予め作業に応じてフロント装置の所定部位、例えばバケット1cの先端の動作目標とする目標軌跡の設定を指示する設定器7と、ブーム1a、アーム1b及びバケット1cのそれぞれの回動支点に設けられ、フロント装置1Aの位置と姿勢に関する状態量としてそれぞれの回動角を検出する角度検出器8a,8b,8cと、車体1Bの前後方向の傾斜角θを検出する傾斜角検出器8dと、ブーム用及びアーム用の操作レバー装置4a,4bのパイロットライン44a,44b;45a,45bに設けられ、操作レバー装置4a,4bの操作量としてそれぞれのパイロット圧を検出する圧力検出器60a,60b;61a,61bと、設定器7の設定信号、角度検出器8a,8b,8c及び傾斜角検出器8dの検出信号及び圧力検出器60a,60b;61a,61bの検出信号を入力し、バケット1cの先端の動作目標とする目標軌跡を設定すると共に、目標軌跡に沿って掘削する制御を行うための電気信号を出力する制御ユニット9と、この電気信号により駆動される比例電磁弁10a,10b,11a,11bと、シャトル弁12とで構成されている。
【0029】
比例電磁弁10aの一次ポート側はパイロットポンプ43に接続され、二次ポート側はシャトル弁12に接続されている。シャトル弁12はパイロットライン44aに設置され、パイロットライン44a内のパイロット圧と比例電磁弁10aから出力される制御圧の高圧側を選択し、流量制御弁5aの油圧駆動部50aに導く。比例電磁弁10b,11a,11bはそれぞれパイロットライン44b,45a,45bに設置され、それぞれの電気信号に応じてパイロットライン内のパイロット圧を減圧して出力する。
【0030】
設定器7は、操作パネルあるいはグリップ上に設けられたスイッチ等の操作手段により設定信号を制御ユニット9に出力し目標軌跡の設定を指示するもので、操作パネル上には表示装置等、他の補助手段があってもよい。また、ICカードによる方法、バーコードによる方法、レーザによる方法、無線通信による方法等、他の方法を用いてもよい。
【0031】
制御ユニット9の制御機能を図4に示す。制御ユニット9は、目標軌跡設定演算部9a、フロント姿勢演算部9b、目標シリンダ速度演算部9c、目標先端速度ベクトル演算部9d、ベクトル方向補正部9e、補正後目標シリンダ速度演算部9f、目標パイロット圧演算部9g、バルブ指令演算部9hの各機能を有している。
【0032】
目標軌跡設定演算部9aでは、設定器7からの指示でバケット1cの先端の動作目標となる目標軌跡の設定演算を行う。その一例を図5を用いて説明する。なお、本実施形態は垂直面内に目標軌跡を設定するものである。
【0033】
図5において、オペレータの操作でバケット1cの先端を点P1の位置に動かした後、設定器7からの指示でそのときのバケット1cの先端位置を計算し、次に設定器7を操作してその位置からの深さh1を入力して設定すべき目標軌跡上の点P1*を指定する。次に、バケット1cの先端を点P2の位置に動かした後、設定器7からの指示でそのときのバケット1cの先端位置を計算し、同様に設定器7を操作してその位置からの深さh2を入力して設定すべき目標軌跡上の点P2*を指定する。そして、P1*,P2*の2点を結んだ線分の直線式を計算して目標軌跡とする。
【0034】
ここで、2点P1,P2の位置は後述するフロント姿勢演算部9bにて計算し、目標軌跡設定演算部9aはその位置情報を用いて上記直線式を計算する。すなわち、制御ユニット9にはフロント装置1A及び車体1Bの各部寸法が記憶されており、フロント姿勢演算部9bは、これらのデータと、角度検出器8a,8b,8cで検出した回動角α,β,γの値を用いて2点P1,P2の位置を計算する。このとき、2点P1,P2の位置は例えばブーム1aの回動支点を原点としたXY座標系の座標値(X1,Y1)(X2,Y2)として求める。XY座標系は本体1Bに固定した直交座標系であり、垂直面内にあるとする。回動角α、β、γからXY座標系の座標値(X1,Y1)(X2,Y2)は、ブーム1aの回動支点とアーム1bの回動支点との距離をL1、アーム1bの回動支点とバケット1cの回動支点との距離をL2、バケット1cの回動支点とバケット1cの先端との距離をL3とすれば、下記の式より求まる。
【0035】
X=L1sinα+L2sin(α+β)+L3sin(α+β+γ)
Y=L1cosα+L2cos(α+β)+L3cos(α+β+γ)
目標軌跡設定演算部9aでは、掘削領域の境界上の2点P1*,P2*の座標値を、それぞれ、Y座標の下記の計算、
Y1*=Y1−h1
Y2*=Y2−h2
を行うことにより求める。また、P1*,P2*の2点を結んだ線分の直線式は下記の式により計算する。
【0036】
Y=(Y2*−Y1*)X/(X2−X1)+(X2Y1*−X1Y2*)/(X2−X1)
そして、上記直線上に原点を持ち当該直線を一軸とする直交座標系、例えば点P2*を原点とするXaYa座標系を設定し、XY座標系からXaYa座標系への座標変換データを求める。
【0037】
ここで、また、例えば図6に示すように車体1Bが傾いたときは、バケットと先端と地面との相対位置関係が変化するので、掘削領域の設定が正しく行えなくなる。そこで本実施形態では、車体1Bの傾斜角θを傾斜角検出器8dで検出し、フロント姿勢演算部9bでその傾斜角θの値を入力し、XY座標系を角度θ回転させたXbYb座標系でバケット先端の位置を計算する。これにより、車体1Bが傾いていても正しい領域設定が行える。なお、車体が傾いたときには車体の傾きを修正してから作業するとか、車体が傾斜しないような作業現場で用いる場合には、必ずしも傾斜角検出器は必要としない。
【0038】
以上は1本の直線で掘削領域の境界を設定した例であるが、複数本の直線を組み合わせることにより垂直面内で任意の形状の掘削領域を設定できる。図7はその一例を示すもので、3本の直線A1,A2,A3を用いて掘削領域を設定している。この場合も、各直線A1,A2,A3について上記と同様の操作及び演算を行うことにより掘削領域の境界を設定できる。
【0039】
上記したように、フロント姿勢演算部9bでは、制御ユニット9の記憶装置に記憶したフロント装置1A及び車体1Bの各部寸法と、角度検出器8a,8b,8cで検出した回動角α,β,γの値を用いてフロント装置1Aの所定部位の位置をXY座標系の値として演算する。
【0040】
目標シリンダ速度演算部9cでは圧力検出器60a,60b,61a,61bで検出したパイロット圧の値を入力し、流量制御弁5a,5bの吐出流量を求め、更にこの吐出流量からブームシリンダ3a及びアームシリンダ3bの目標速度を計算する。制御ユニット9の記憶装置には図8に示すようなパイロット圧力PBU,PBD,PAC,PADと流量制御弁5a,5bの吐出流量VB,VAとの関係が記憶されており、目標シリンダ速度演算部9cはこの関係を用いて流量制御弁5a,5bの吐出流量を求める。なお、制御ユニット9の記憶装置に事前に計算したパイロット圧と目標シリンダ速度との関係を記憶しておき、パイロット圧から直接目標シリンダ速度を求めてもよい。
【0041】
目標先端速度ベクトル演算部9dでは、フロント姿勢演算部9bで求めたバケット1cの先端位置及び目標シリンダ速度演算部9cで求めた目標シリンダ速度と、制御ユニット9の記憶装置に記憶してある先のL1,L2,L3等の各部寸法とからバケット1cの先端の目標速度ベクトルVCを求める。このとき、目標速度ベクトルVCは、まず図5に示すXY座標系の値として求め、次にこの値を用いて目標軌跡設定演算部9aで先に求めたXY座標系からXaYa座標系への変換データを用いてXaYa座標系に変換することにより、XaYa座標系の値として求める。ここで、XaYa座標系での目標速度ベクトルVCのXa座標値VCxは目標速度ベクトルVCの目標軌跡に平行な方向のベクトル成分となり、Ya座標値VCyは目標速度ベクトルVCの目標軌跡に垂直な方向のベクトル成分となる。
【0042】
ベクトル方向補正部9eでは、バケット1cの先端が目標軌跡近傍にあるとき、バケット1c先端を目標軌跡上に収束させるように目標速度ベクトルVCを補正する。このとき、目標速度ベクトルVCの目標軌跡に垂直な方向のベクトル成分VCy及び目標軌跡に平行な方向のベクトル成分VCxをともに修正することになる。
【0043】
ベクトル方向補正部9eでの制御内容を表すブロック図を図9に示す。
図9において、まず、目標先端速度ベクトル演算部9dで算出された目標速度ベクトルVCと、目標軌跡設定演算部9aで設定された目標軌跡と、あらかじめ制御ユニット9内に設定され記憶されていた第2の距離、例えばl1とに基づき、補正用ブーム上げ・下げベクトル演算部9e1で、目標速度ベクトルVCを補正するための、ブーム上げベクトルVDが演算される。この演算手順を表すフローチャートを図10に、演算内容を表す説明図を図11に示す。
図10において、まず、手順100で、目標軌跡上におけるバケット1cの先端P3から第1の距離、例えば最短距離にある点P4を求める(図11参照)。
つぎに、手順101で、目標軌跡上において点P4から距離l1だけ掘削進行方向前方に進んだ点P5を求める。
その後、手順102で、ブーム上げベクトルVDの大きさを(方向はブーム上げ方向に一意的に決定される)、VC+VD=mP3P5(mは定数)となるように、すなわちVC+VDの方向がベクトルP3P5の方向になるように、決定する。なおこのとき、図より明らかなように、ベクトル成分VCy及びVCxがともに修正されることになる。
【0044】
以上のようにして、補正用のブーム上げベクトルVDが求められる。
【0045】
一方、最短距離検出部9e2において、目標軌跡設定演算部9aで設定された目標軌跡と、フロント姿勢演算部9bで求めたバケット1cの先端位置とにより、バケット先端から目標軌跡までの最短距離Δhが求められる。
そしてこの最短距離Δhに基づき、制御ゲイン設定部9e3で、制御ゲインKが設定される。図示されるように、この制御ゲインの値は、Δhの値がある所定値Δhoより大きいときは0であり、Δhの値がある所定値Δhiより小さいときは1であり、Δhi≦Δh≦ΔhoのときにはΔhが小さくなるにつれて連続的に0から1まで大きくなるようになっている。
【0046】
このようにして求められた制御ゲインKは、乗算部9e4で、前述した方法で補正用ブーム上げ・下げベクトル演算部9e1で求められたブーム上げベクトルVDに乗じられる。
【0047】
そして、目標先端速度ベクトル演算部9dからのブーム上げベクトル演算部9e1からの目標速度ベクトルVCと、乗算部9e4からのKVDとが加えられ、VC+KVDとなって出力される。
このときこの制御ゲインKの値は、制御ゲイン設定部9e3で前述のように設定されていることから、出力値は、Δh>ΔhoのときはVC、Δh<ΔhiのときはVC+VD、Δhi≦Δh≦ΔhoのときはVC〜VC+VDの間の値をとる。すなわち、バケット1c先端から目標軌跡までの最短距離ΔhがΔhoより大きい場合が補正は全く行われない非補正領域であり、最短距離ΔhがΔhi〜Δhoの間は距離が小さくなるほど補正が行われる度合いが大きくなる過渡的領域、最短距離ΔhがΔhi以下になると補正が完全に行われる補正領域となる。
【0048】
以上のように目標速度ベクトルVCに補正用のブーム上げベクトルVDを加えることにより、目標速度ベクトルVCは目標速度ベクトルVC+KVDに補正される。
【0049】
上記のような補正が行われ、目標速度ベクトルVC+VDに制御されるとき(Δh≦Δhi)のバケット1c先端の軌跡の一例を図12に示す。
この図12に示されるように、目標速度ベクトルVCが斜め下方に一定であるとすると、バケット1cの先端位置直下の目標軌跡上の点からl1進んだ点を目指すような目標速度ベクトルVC+VDに常に補正されていく。すなわち例えば、最初のバケット1cの先端位置が点P3aとすると、目標軌跡上直下の点が点P4a、進行方向にl1進んだ点が点P5aとなって、目標速度ベクトルは、この点P5aに向かう目標速度ベクトルVC+VDになり、その後バケット1cの先端位置が点P3bに来たときは点P5bに向かう目標速度ベクトルVC+VDになり、さらにバケット1c先端が点P3cに来たときには点P5cへ、点P3dに来たときには点P5dへ向かうような目標速度ベクトルVC+VDとなり、軌跡は、最終的には図12に示されるように、目標軌跡に近づくにつれ目標軌跡と平行になりなめらかに目標軌跡に収束するような曲線形状となる。
【0050】
補正後目標シリンダ速度演算部9fでは、ベクトル方向補正部9eで求めた補正後の目標速度ベクトルVC+KVDからブームシリンダ3a及びアームシリンダ3bの目標シリンダ速度を演算する。これは目標先端速度ベクトル演算部9dでの演算の逆演算である。
【0051】
目標パイロット圧演算部9gでは、補正後目標シリンダ速度演算部9fからの目標シリンダ速度からパイロットライン44a,44b,45a,45bの目標パイロット圧を演算する。これは目標シリンダ速度演算部9cでの演算の逆演算である。
【0052】
バルブ指令演算部9hでは、目標パイロット圧演算部9gで計算した目標パイロット圧からそのパイロット圧を得るための比例電磁弁10a,10b,11a,11bの指令値を演算する。この指令値は増幅器で増幅され、電気信号として比例電磁弁に出力される。ここで、図10のフローチャートの手順102に示したように、目標速度ベクトルVCの補正は、常にブーム上げ方向のベクトルVDで行われ、ブーム上げ側のパイロットライン44aに係わる比例電磁弁10aに電気信号が出力される。その他の比例電磁弁10b,11a,11bには関連するパイロットラインのパイロット圧に応じた電気信号が出力され、当該パイロット圧をそのまま出力できるようにする。
【0053】
以上の構成において、操作レバー装置4a〜4fは複数の被駆動部材であるブーム1a、アーム1b、バケット1c、上部旋回体1d及び下部走行体1eの動作を指示する油圧パイロット方式の操作手段を構成し、設定器7と目標軌跡設定演算部9aはフロント装置1aの動作目標とする目標軌跡を設定する軌跡設定手段を構成し、角度検出器8a〜8c及び傾斜角検出器8dはフロント装置1Aの位置と姿勢に関する状態量を検出する第1の検出手段を構成し、フロント姿勢演算部9bは第1の検出手段からの信号に基づきフロント装置1Aの位置と姿勢を演算する第1の演算手段を構成する。
【0054】
また、点P4,P4a…は、目標軌跡上でフロント装置1Aから第1の距離にある第1の点を構成し、点P5,P5a,P5b,P5c,P5d…は、前記第1の点から目標軌跡上でl1だけ進行方向前方に進んだ第2の点を構成し、目標シリンダ速度演算部9c、目標先端速度ベクトル演算部9d、ベクトル方向補正部9e、補正後目標シリンダ速度演算部9f、目標パイロット圧演算部9g、バルブ指令演算部9h及び比例電磁弁10a〜11bは、複数の操作手段4a〜4fのうち特定のフロント部材1a,1bに係わる操作手段4a,4bの操作信号と上記第1演算手段9bの演算値に基づき、フロント装置1Aが目標軌跡近傍にあるとき、点P5,P5a,P5b,P5c,P5d…に向かってフロント装置1Aが動くように、フロント装置1Aに係わる操作手段4a,4bの操作信号を補正することにより、フロント装置1Aを目標軌跡上に収束させるように操作信号を補正する信号補正手段を構成する。
【0055】
また、目標シリンダ速度演算部9c及び目標先端速度ベクトル演算部9dは特定のフロント部材1a,1bに係わる操作手段4a,4bからの操作信号に基づきフロント装置1Aの目標速度ベクトルを演算する第2の演算手段を構成し、ベクトル方向補正部9eは上記第1及び第2演算手段の演算値を入力し、フロント装置1Aが目標軌跡近傍にあるとき、目標速度ベクトルVCの目標軌跡に沿った方向のベクトル成分VCx及び、目標速度ベクトルVCの目標軌跡に接近する方向のベクトル成分VCyをともに修正することにより、目標速度ベクトルVCの方向が第2の点P5に向くように補正する第3の演算手段を構成し、補正後目標シリンダ速度演算部9f、目標パイロット圧演算部9g、バルブ指令演算部9h及び比例電磁弁10a〜11bは、補正された目標速度ベクトルVC+KVDに応じてフロント装置1Aが動くように対応する油圧制御弁5a,5bを駆動するバルブ制御手段を構成する。
【0056】
また、操作レバー装置4a〜4f及びパイロットライン44a〜49bは油圧制御弁5a〜5fを駆動する操作システムを構成し、圧力検出器60a〜61bはフロント装置の操作手段の操作量を検出する第2の検出手段を構成し、上記第2の演算手段を構成する目標シリンダ速度演算部9c及び目標先端速度ベクトル演算部9dは、第2の検出手段からの信号に基づきフロント装置1Aの目標速度ベクトルを演算する手段であり、上記バルブ制御手段を構成する要素のうち補正後目標シリンダ速度演算部9f、目標パイロット圧演算部9gは上記補正した目標速度ベクトルに基づいて対応する油圧制御弁5a,5bを駆動するための目標パイロット圧を計算する第4の演算手段を構成し、バルブ指令演算部9h及び比例電磁弁10a〜11bはその目標パイロット圧が得られるよう上記操作システムを制御するパイロット制御手段を構成する。
【0057】
また、パイロットライン44aはフロント装置1Aが設定領域から遠ざかる方向に動くよう対応する油圧制御弁5aにパイロット圧を導く第1のパイロットラインを構成し、補正後目標シリンダ速度演算部9f及び目標パイロット圧演算部9gは補正した目標速度ベクトルに基づいて第1のパイロットラインにおける目標パイロット圧を計算する手段を構成し、バルブ指令演算部9hはその目標パイロット圧に対応する第1の電気信号を出力する手段を構成し、比例電磁弁10aは第1の電気信号を油圧に変換し目標パイロット圧に相当する制御圧を出力する電気油圧変換手段を構成し、シャトル弁12は第1のパイロットライン内のパイロット圧と電気油圧変換手段から出力された制御圧の高圧側を選択し対応する油圧制御弁5aに導く高圧選択手段を構成する。
【0058】
更に、パイロットライン44b,45a,45bはフロント装置1Aが設定領域に接近する方向に動くよう対応する油圧制御弁5a,5bにパイロット圧を導く第2のパイロットラインを構成し、補正後目標シリンダ速度演算部9f及び目標パイロット圧演算部9gは補正した目標速度ベクトルに基づいて第2のパイロットラインにおける目標パイロット圧を計算する手段を構成し、バルブ指令演算部9hはその目標パイロット圧に対応する第2の電気信号を出力する手段を構成し、比例電磁弁10b,11a,11bは第2のパイロットラインに設置され、第2の電気信号により作動して第2のパイロットライン内のパイロット圧力を目標パイロット圧まで減圧する減圧手段を構成する。
【0059】
次に、以上のように構成した本実施形態の動作を説明する。作業の一例として、手前方向に掘削しようとして、(1)ブーム上げ・アームクラウドの複合操作でバケット先端を水平方向に引き操作する(いわゆる水平引き)場合、(2)ブーム下げ・アームクラウドの複合操作でバケット先端を車体側で水平方向に引き操作する(いわゆる水平引き込み)場合、(3)ブーム上げ・アームダンプの複合操作でバケット先端を車体側から水平方向に押し操作する(いわゆる水平押し)場合、(4)ブーム下げ・アームダンプの複合操作でバケット先端を反車体側で水平方向に押し操作する(いわゆる水平押し出し)場合、について説明する。
(1)水平引き(ブーム上げ・アームクラウド操作)
オペレータがフロント装置1A前方から手前方向に水平引きを行おうとして、ブーム上げとアームクラウドとの複合操作を行い、目標軌跡より上方からバケット1cの先端を目標軌跡に近づけていく場合、通常は、目標軌跡より下方へはみ出すような目標ベクトルを与えることとなる。そして、バケット先端と目標軌跡との最短距離ΔhがΔhoより小さくなると、ベクトル方向補正部9eにおいて、バケット先端の目標速度ベクトルVCに対し、バケット1cの先端位置直下の目標軌跡上の点P4等からl1進んだ点P5等を目指すための補正用ブーム上げベクトルVDが生成され、制御ゲインを乗じたKVDがVCに加えられ補正が開始される。バケット先端と目標軌跡との最短距離ΔhがΔhiに近づくにつれKの値は大きくなり、Δh=ΔhiとなるとK=1となって、これ以降、目標速度ベクトルVCは常にVC+VDとなるように補正される。
そして、補正後目標シリンダ速度演算部9fにおいて、補正後の目標ベクトルVC+VDに対応するブームシリンダ3aの伸長方向及びアームシリンダ3bの伸長方向のシリンダ速度を演算し、目標パイロット圧演算部9gで、ブーム上げ側のパイロットライン44a及びアームクラウド側のパイロットライン45aの目標パイロット圧を計算し、バルブ指令演算部9hでは比例電磁弁10a及び11aに電気信号を出力する。これにより、比例電磁弁10aは目標パイロット圧演算部9gで演算した目標パイロット圧に相当する制御圧を出力し、この制御圧がシャトル弁12で選択され、ブーム用流量制御弁5aのブーム上げ側油圧駆動部50aに導かれる。また比例電磁弁11aも目標パイロット圧演算部9gで演算した目標パイロット圧に相当する制御圧を出力し、アーム用流量制御弁5bのアームクラウド側油圧駆動部51aに導かれる。このとき、比例電磁弁10aの動作においては、目標速度ベクトルVCを補正するブーム上げベクトルVD分が加算されているので、結果として、図12に示すように、目標軌跡に沿ってバケット1cの先端を動かすことができる。したがって、オペレータの操作次第でバケット先端1cが目標軌跡までどのような軌道をとるかわからない従来構造と異なり、人間のフィーリングに合致した良好な軌道を経て、バケット1c先端を目標軌跡に比較的早くかつ安定的に収束させることができる。
【0060】
以上のように目標軌跡に沿って掘削中、例えばバケット1cの中に土砂が十分に入ったとか、途中に障害物があったとか、掘削抵抗が大きくフロント装置が停止してしまったため掘削抵抗を小さくするとか、ブーム1aを手動で上昇させたい場合がある、このような場合には、ブーム用の操作レバー装置4aをブーム上げ方向に操作すると、ブーム上げ側のパイロットライン44aにパイロット圧が立ち、そのパイロット圧が比例電磁弁10aの制御圧より高くなるとそのパイロット圧がシャトル弁12で選択され、ブームを上昇することができる。
【0061】
(2)水平引き込み(ブーム下げ・アームクラウド操作)
オペレータが水平引き込みを行おうとしてブーム下げ・アームクラウドの複合操作を行い、目標軌跡より上方からバケット1c先端を目標軌跡に近づけていく場合、通常は、目標軌跡より上方へずれ目標軌跡から離れるような目標ベクトルを与えることとなる。そこで、バケット先端と目標軌跡との最短距離ΔhがΔhoより小さくなっていれば、ベクトル方向補正部9eにより目標速度ベクトルをVC+KVD(但しこの場合VDはブーム下げ方向のベクトル)とする補正が行われ、ΔhがΔhi以下になれば、目標速度ベクトルが常にVC+VDとなるように補正される。
そして、補正後目標シリンダ速度演算部9fにおいて、補正後の目標ベクトルVC+VDに対応するブームシリンダ3aの収縮方向及びアームシリンダ3bのクラウド方向のシリンダ速度を演算し、目標パイロット圧演算部9gで、ブーム下げ側のパイロットライン44b及びアームクラウド側のパイロットライン45aの目標パイロット圧を計算し、バルブ指令演算部9hでは比例電磁弁10b及び11aに電気信号を出力する。これにより、比例電磁弁10b,11aは目標パイロット圧演算部9gで演算した目標パイロット圧に相当する制御圧を出力し、ブーム用流量制御弁5aのブーム下げ側油圧駆動部50b、及びアーム用流量制御弁5bのアームクラウド側油圧駆動部51aに導かれる。このとき、比例電磁弁10bの動作においては、目標速度ベクトルVCを補正するブーム下げベクトルVD分が加算されているので、結果として、目標軌跡より上方に離れることなく、上記(1)同様目標軌跡に沿ってバケット1cの先端を動かすことができる。
【0062】
(3)水平押し(ブーム上げ・アームダンプ操作)
オペレータが車体側で水平押しを行おうとしてブーム上げ・アームダンプの複合操作を行い、目標軌跡より上方からバケット1c先端を目標軌跡に近づけていく場合、通常は、目標軌跡より下方へはみ出すような目標ベクトルを与えることとなる。そして、バケット先端と目標軌跡との最短距離ΔhがΔhoより小さくなるとベクトル方向補正部9eにおける目標速度ベクトルVCの同様の補正が行われ、ΔhがΔhi以下になると、目標速度ベクトルVCは常にVC+VDとなるように補正される。
そして、補正後目標シリンダ速度演算部9fにおいて、補正後の目標ベクトルVC+VDに対応するブームシリンダ3aの伸長方向及びアームシリンダ3bのダンプ方向のシリンダ速度を演算し、目標パイロット圧演算部9gで、ブーム上げげ側のパイロットライン44a及びアームダンプ側のパイロットライン45bの目標パイロット圧を計算し、バルブ指令演算部9hでは比例電磁弁10a及び11bに電気信号を出力する。これにより、比例電磁弁10aは目標パイロット圧演算部9gで演算した目標パイロット圧に相当する制御圧を出力し、この制御圧がシャトル弁12で選択され、ブーム用流量制御弁5aのブーム上げ側油圧駆動部50aに導かれる。また比例電磁弁11bも目標パイロット圧演算部9gで演算した目標パイロット圧に相当する制御圧を出力し、アーム用流量制御弁5bのアームダンプ側油圧駆動部51bに導かれる。このとき、比例電磁弁10aの動作においては、目標速度ベクトルVCを補正するブーム上げベクトルVD分が加算されているので、結果として、上記(1)同様目標軌跡より上方に離れることなく、目標軌跡に沿ってバケット1cの先端を動かすことができる。
【0063】
(4)水平押し出し(ブーム下げ・アームダンプ操作)
オペレータが反車体側で水平押し出しを行おうとしてブーム下げ・アームダンプの複合操作を行い、目標軌跡より上方からバケット1c先端を目標軌跡に近づけていく場合、通常は、目標軌跡より上方へずれ目標軌跡から離れるような目標ベクトルを与えることとなる。
【0064】
そこで、バケット先端と目標軌跡との最短距離ΔhがΔhoより小さくなっていれば、ベクトル方向補正部9eにより目標速度ベクトルをVC+KVD(但しこの場合VDはブーム下げ方向のベクトル)とする補正が行われ、ΔhがΔhi以下になれば、目標速度ベクトルが常にVC+VDとなるように補正される。
そして、補正後目標シリンダ速度演算部9fにおいて、補正後の目標ベクトルVC+VDに対応するブームシリンダ3aの収縮方向及びアームシリンダのダンプ方向のシリンダ速度を演算し、目標パイロット圧演算部9gで、ブーム下げ側のパイロットライン44b及びアームダンプ側のパイロットライン45bの目標パイロット圧を計算し、バルブ指令演算部9hでは比例電磁弁10b及び11bに電気信号を出力する。これにより、比例電磁弁10b,11bは目標パイロット圧演算部9gで演算した目標パイロット圧に相当する制御圧を出力し、ブーム用流量制御弁5aのブーム下げ側油圧駆動部50b、及びアーム用流量制御弁5bのアームダンプ側油圧駆動部51bに導かれる。このとき、比例電磁弁10bの動作においては、目標速度ベクトルVCを補正するブーム下げベクトルVD分が加算されているので、結果として、目標軌跡より上方に離れることなく、上記(1)同様目標軌跡に沿ってバケット1cの先端を動かすことができる。
【0065】
以上のように本実施形態によれば、バケット1cの先端が目標軌跡から離れているときは、目標速度ベクトルVCは補正されず、通常作業と同じように作業できるとともに、バケット1cの先端が目標軌跡近傍に近づくと目標速度ベクトルの方向を補正する制御が行われ、人間のフィーリングに合致した良好な軌道を経て、バケット1c先端を目標軌跡に比較的早くかつ安定的に収束させることができる。
また、比例電磁弁10a,10b,11a,11b及びシャトル弁12をパイロットライン44a,44b,45a,45bに組み込み、パイロット圧を制御して軌跡制御を行うので、領域を制限した掘削を能率良く行える機能を油圧パイロット方式の操作レバー装置4a,4bを備えたものに容易に付加することができる。
【0066】
なお、上記では、制御ユニット9のベクトル方向補正部9eにおいて、目標軌跡上の距離l1を固定値としたが、これを可変とする変形例もありうる。例えば、l1をΔhに応じて可変とする場合、l1をブーム又はアームに係わる操作信号に応じて可変とする場合、l1をブーム又はアームの動作速度に応じて可変とする場合、等が考えられる。以下、これらのうちの少なくとも1つを用い、また必要に応じて制御ユニット9に機能を付加した変形例をいくつか説明する。
【0067】
▲1▼l1をΔhに応じて可変とする場合
この場合における、ベクトル方向補正部9eでの制御内容を表すブロック図を図13に示す。この図13が図4の構成と異なる主要な点は、最短距離検出部9e2で検出されたΔhに応じてl1を可変に設定するl1設定部9e6を設けたことである。そして、図示のようなテーブルでΔhが小さいほどl1を大きく、Δhが大きいほどl1を小さく設定し、これを補正用ブーム上げ・下げベクトル演算部9e1へ出力する。
この変形例によれば、最短距離Δhが比較的大きい場合に距離l1を小さくすることで目標軌跡に素早く収束させることができ、また最短距離Δhが比較的小さい場合に距離l1を大きくすることで目標軌跡により円滑かつソフトに収束させることができる。
【0068】
▲2▼l1を、ブーム・アームに係わる操作信号及びブーム・アームの動作速度に応じて可変とする場合(両者の一方を選択)
この場合における、ベクトル方向補正部9eでの制御内容を表すブロック図を図14に示す。なお、対応して制御ユニット9に新たに付加される機能も併せて示す。この図14が図13の構成と異なる主要な点は、まず、制御ユニット9に、目標シリンダ速度演算部9cで求めた目標シリンダ速度、及び制御ユニット9の記憶装置に記憶してある先のL1,L2,L3等の各部寸法からブーム1aの目標先端速度v1を求める目標先端速度演算部9iと、同様にL1,L2,L3等の各部寸法、及び角度検出器8a,8b,8cで検出した回動角α,β,γの値を用いてブーム1a先端の実際の速度v2を求める実際速度演算部9jを設けたことと、ベクトル方向補正部9e内に、目標先端速度演算部9iからの目標先端速度v1に基づき補正ゲインK1を求める補正ゲイン算出部9e7と、実際速度演算部9jからの実際の速度v2に基づき補正ゲインK2を求める補正ゲイン算出部9e8と、これら補正ゲインK1,K2のうち最大のものを選択する最大値選択部9e9と、選択されたK1又はK2を、l1設定部9e6からのl1に乗じてl2とする乗算部9e10とを設け、補正用ブーム上げ・下げベクトル演算部9e1がこの乗算部9e10からのl2を用いて、ブーム上げベクトルVDを演算することである。この変形例においては、上記▲1▼の変形例の効果に加え、ブーム操作量すなわちブーム1aの目標速度v1が比較的大きい場合や、ブーム1a先端の実際の速度v2が速い場合に、距離l2を大きくすることにより、ハンチング等を防止し制御における安定性を増すことができる効果がある。またこの場合、目標速度v1と実際の速度v2とを併用することで、前者の高応答性、後者の正確性を生かすことができる。
【0069】
▲2▼l1を、ブーム・アームに係わる操作信号及びブーム・アームの動作速度に応じて可変とする場合
この場合における、ベクトル方向補正部9eでの制御内容を表すブロック図を図15に示す。この図15が図14の構成と異なる点は、制御ゲインK1,K2の両方を、それぞれ乗算部9e11,9e12でl1設定部9e6からのl1に乗じ、最終的にl3=K1×K2×l1として補正用ブーム上げ・下げベクトル演算部9e1へ出力し、補正用ブーム上げ・下げベクトル演算部9e1はこのl3を用いて、ブーム上げベクトルVDを演算することである。
この変形例によっても、上記▲2▼の変形例と同様の効果を得る。
【0070】
また、上記実施形態においては、フロント装置の位置と姿勢に関する状態量を検出する第1の検出手段として、フロント部材1Aの回動角を検出する角度検出器8a,8b,8cを用いたが、これに限られず、例えばストロークを検出する変位検出器を設けても良い。
さらに、上記実施形態においては、油圧パイロット方式の操作レバー装置を持つ油圧ショベルに適用した場合について説明したが、電気レバー装置を持つ油圧ショベルにも同様に適用可能であり、同様の効果が得られる。
【0071】
【発明の効果】
本発明によれば、フロント装置を目標軌道に到達させる際に、信号補正手段により、目標速度ベクトルにブーム上げ方向の補正ベクトルを付加することで、目標速度ベクトルの目標軌跡に平行なベクトル成分及び目標軌跡に垂直なベクトル成分がともに修正され、フロント装置が第2の点に向かって動くような補正が行われる。よって、この第2の点を、作業用途や作業状況等に応じて決定することで、現在のフロント装置の位置から目標軌跡に到達するまでの軌道を、適宜、所望の軌道に設定することができる。したがって、オペレータの操作次第でフロント装置先端が目標軌跡までどのような軌道をとるかわからない従来構造と異なり、人間のフィーリングに合致した良好な軌道を経て、フロント装置先端を目標軌跡に比較的早くかつ安定的に収束させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による建設機械の軌跡制御装置をその油圧駆動装置と共に示す図である。
【図2】本発明が適用される油圧ショベルの外観を示す図である。
【図3】油圧パイロット方式の操作レバー装置の詳細を示す図である。
【図4】制御ユニットの制御機能を示す機能ブロック図である。
【図5】図5は本実施形態の軌跡制御で用いる座標系と領域の設定方法を示す図である。
【図6】傾斜角の補正方法を示す図である。
【図7】本実施形態で設定される目標軌跡の一例を示す図である。
【図8】目標シリンダ速度演算部におけるパイロット圧と流量制御弁の吐出流量との関係を示す図である。
【図9】ベクトル方向補正部での制御内容を表すブロック図である。
【図10】補正用ブーム上げ・下げベクトル演算部での演算手順を表すフローチャートである。
【図11】補正用ブーム上げ・下げベクトル演算部での演算内容を表す説明図である。
【図12】バケット先端の軌跡の一例を表す図である。
【図13】ベクトル方向補正部の変形例での制御内容を表すブロック図である。
【図14】ベクトル方向補正部の変形例での制御内容を表すブロック図である。
【図15】ベクトル方向補正部の変形例での制御内容を表すブロック図である。
【図16】従来の制御方法を説明する図である。
【符号の説明】
1A フロント装置
1B 車体
1a ブーム
1b アーム
1c バケット
1d 上部旋回体
1e 下部走行体
2 油圧ポンプ
3a〜3f 油圧アクチュエータ
4a〜4f 操作レバー装置(操作手段)
5a〜5f 流量制御弁
6 リリーフ弁
7 設定器
8a,8b,8c 角度検出器
8d 傾斜角検出器
9 制御ユニット
9a 領域設定演算部
9b フロント姿勢演算部
9c 目標シリンダ速度演算部
9d 目標先端速度ベクトル演算部
9e ベクトル方向補正部
9f 補正後目標シリンダ速度演算部
9g 目標パイロット圧演算部
9h バルブ指令演算部
9i 目標先端速度演算部
9j 実際速度演算部
10a〜11b 比例電磁弁
12 シャトル弁
44a,44b〜49a,49b パイロットライン
60a,60b,61a,61b 圧力検出器

Claims (19)

  1. 多関節型のフロント装置を構成する上下方向に回動可能なブーム、アーム、バケットからなるフロント部材を含む複数の被駆動部材と、これら複数の被駆動部材をそれぞれ駆動する複数の油圧アクチュエータと、前記複数の被駆動部材の動作を指示する複数の操作手段と、前記複数の操作手段の操作信号に応じて駆動され、前記複数の油圧アクチュエータに供給される圧油の流量を制御する複数の油圧制御弁とを備えた建設機械に設けられ、前記フロント装置の動作目標とする目標軌跡を設定する軌跡設定手段と、前記フロント装置の位置と姿勢に関する状態量を検出する第1の検出手段と、前記第1の検出手段からの信号に基づき前記フロント装置の位置と姿勢を演算する第1の演算手段と、前記複数の操作手段のうち特定のフロント部材に係わる操作手段の操作信号及び前記第1の演算手段の演算値に基づき、前記フロント装置が前記目標軌跡近傍にあるとき、該フロント装置を該目標軌跡上に到達させるように前記特定のフロント部材に係わる操作手段の操作信号を補正する信号補正手段とを有する建設機械の軌跡制御装置において、
    前記信号補正手段は、前記目標軌跡上で前記フロント装置から第1の距離にある第1の点から該目標軌跡上で第2の距離だけ掘削進行方向前方に進んだ第2の点に向かって前記フロント装置が動くように、ブーム上げ方向に一意的に決定されるブーム上げベクトルの大きさを決定し、この決定したブーム上げベクトルを前記目標速度ベクトルに付加することにより前記目標速度ベクトルの前記目標軌跡に平行な方向のベクトル成分及び前記目標軌跡に垂直な方向のベクトル成分をともに補正し、該補正後の目標速度ベクトルに応じて前記操作信号を補正することを特徴とする建設機械の軌跡制御装置。
  2. 請求項1記載の建設機械の軌跡制御装置において、前記信号補正手段は、前記目標軌跡上で前記フロント装置の掘削部分から第1の距離にある第1の点から該目標軌跡上で第2の距離だけ掘削進行方向前方に進んだ第2の点に向かって、前記フロント装置が動くように、前記操作信号を補正することを特徴とする建設機械の軌跡制御装置。
  3. 請求項1記載の建設機械の軌跡制御装置において、前記信号補正手段は、前記第1の距離として、前記目標軌跡と前記フロント装置との最短距離を用いることを特徴とする建設機械の軌跡制御装置。
  4. 請求項1記載の建設機械の軌跡制御装置において、前記信号補正手段は、前記第2の距離が固定値として設定されていることを特徴とする建設機械の軌跡制御装置。
  5. 請求項1記載の建設機械の軌跡制御装置において、前記信号補正手段は、前記第2の距離を、前記第1の距離に応じて可変に設定することを特徴とする建設機械の軌跡制御装置。
  6. 請求項1記載の建設機械の軌跡制御装置において、前記信号補正手段は、前記第2の距離を、前記フロント装置に係わる操作手段の操作信号に応じて可変に設定することを特徴とする建設機械の軌跡制御装置。
  7. 請求項1記載の建設機械の軌跡制御装置において、前記信号補正手段は、前記第2の距離を、前記フロント装置の動作速度に応じて可変に設定することを特徴とする建設機械の軌跡制御装置。
  8. 請求項1記載の建設機械の軌跡制御装置において、前記信号補正手段は、前記特定のフロント部材に係わる操作手段からの操作信号に基づき前記フロント装置の目標速度ベクトルを演算する第2の演算手段と、前記第1及び第2の演算手段の演算値を入力し、前記フロント装置が前記目標軌跡近傍にあるとき、前記目標速度ベクトルの該目標軌跡に沿った方向のベクトル成分及び、前記目標速度ベクトルの前記目標軌跡に接近する方向のベクトル成分をともに修正することにより、前記目標ベクトルの方向が前記第2の点に向くように補正する第3の演算手段と、この第3の演算手段で補正された目標速度ベクトルに応じて前記フロント装置が動くように対応する油圧制御弁を駆動するバルブ制御手段とを備えることを特徴とする建設機械の軌跡制御装置。
  9. 請求項8記載の建設機械の領域軌跡制御装置において、前記第3の演算手段は、前記フロント装置が前記目標軌跡近傍にないときには、前記目標速度ベクトルを維持することを特徴とする建設機械の軌跡制御装置。
  10. 前記複数の操作手段のうち少なくとも前記特定のフロント部材に係わる操作手段は前記操作信号としてパイロット圧を出力する油圧パイロット方式であり、この油圧パイロット方式の操作手段を含む操作システムが対応する油圧制御弁を駆動する請求項7記載の建設機械の軌跡制御装置において、前記油圧パイロット方式の操作手段の操作量を検出する第2の検出手段を更に備え、かつ、前記第2の演算手段は、前記第2の検出手段からの信号に基づき前記フロント装置の目標速度ベクトルを演算する手段であり、前記バルブ制御手段は、前記補正した目標速度ベクトルに基づいて対応する油圧制御弁を駆動するための目標パイロット圧を計算する第4の演算手段と、この目標パイロット圧が得られるよう前記操作システムを制御するパイロット制御手段とを含むことを特徴とする建設機械の軌跡制御装置。
  11. 請求項10記載の建設機械の軌跡制御装置において、前記操作システムは、前記フロント装置が前記目標軌跡から遠ざかる方向に動くよう対応する油圧制御弁にパイロット圧を導く第1のパイロットラインを含み、前記第4の演算手段は、前記補正した目標速度ベクトルに基づいて前記第1のパイロットラインにおける目標パイロット圧を計算する手段を含み、前記パイロット制御手段は、前記目標パイロット圧に対応する第1の電気信号を出力する手段と、前記第1の電気信号を油圧に変換し前記目標パイロット圧に相当する制御圧を出力する電気油圧変換手段と、前記第1のパイロットライン内のパイロット圧と前記電気油圧変換手段から出力された制御圧の高圧側を選択し対応する油圧制御弁に導く高圧選択手段とを含むことを特徴とする建設機械の軌跡制御装置。
  12. 請求項10記載の建設機械の軌跡制御装置において、前記操作システムは、前記フロント装置が前記目標軌跡に接近する方向に動くよう対応する油圧制御弁にパイロット圧を導く第2のパイロットラインを含み、前記第4の演算手段は、前記補正した目標速度ベクトルに基づいて前記第2のパイロットラインにおける目標パイロット圧を計算する手段を含み、前記パイロット制御手段は、前記目標パイロット圧に対応する第2の電気信号を出力する手段と、前記第2のパイロットラインに設置され、前記第2の電気信号により作動して前記第2のパイロットライン内のパイロット圧力を前記目標パイロット圧まで減圧する減圧手段とを含むことを特徴とする建設機械の軌跡制御装置。
  13. 請求項10記載の建設機械の軌跡制御装置において、前記操作システムは、前記フロント装置が前記目標軌跡から遠ざかる方向に動くよう対応する油圧制御弁にパイロット圧を導く第1のパイロットラインと、前記フロント装置が前記目標軌跡に接近する方向に動くよう対応する油圧制御弁にパイロット圧を導く第2のパイロットラインとを含み、前記第4の演算手段は、前記補正した目標速度ベクトルに基づいて前記第1及び第2のパイロットラインにおける目標パイロット圧を計算する手段を含み、前記パイロット制御手段は、前記目標パイロット圧に対応する第1及び第2の電気信号を出力する手段と、前記第1の電気信号を油圧に変換し前記目標パイロット圧に相当する制御圧を出力する電気油圧変換手段と、前記第1のパイロットライン内のパイロット圧と前記電気油圧変換手段から出力された制御圧の高圧側を選択し対応する油圧制御弁に導く高圧選択手段と、前記第2のパイロットラインに設置され、前記第2の電気信号により作動して前記第2のパイロットライン内のパイロット圧力を前記目標パイロット圧まで減圧する減圧手段とを含むことを特徴とする建設機械の軌跡制御装置。
  14. 請求項11又は13記載の建設機械の軌跡制御装置において、前記特定のフロント部材は油圧ショベルのブームとアームを含み、前記第1のパイロットラインはブーム上げ側のパイロットラインであることを特徴とする建設機械の軌跡制御装置。
  15. 請求項12又は13記載の建設機械の軌跡制御装置において、前記特定のフロント部材は油圧ショベルのブームとアームを含み、前記第2のパイロットラインはブーム下げ側及びアームクラウド側のパイロットラインであることを特徴とする建設機械の軌跡制御装置。
  16. 請求項12又は13記載の建設機械の軌跡制御装置において、前記特定のフロント部材は油圧ショベルのブームとアームを含み、前記第2パイロットラインはブーム下げ側、アームクラウド側及びアームダンプ側のパイロットラインであることを特徴とする建設機械の軌跡制御装置。
  17. 請求項1記載の建設機械の軌跡制御装置において、前記第1の検出手段は、前記複数のフロント部材の回動角を検出する複数の角度検出器を含むことを特徴とする建設機械の軌跡制御装置。
  18. 請求項1記載の建設機械の軌跡制御装置において、前記第1の検出手段は、前記複数のアクチュエータのストロークを検出する複数の変位検出器を含むことを特徴とする建設機械の軌跡制御装置。
  19. 請求項10記載の建設機械の軌跡制御装置において、前記第2の検出手段は、前記操作システムのパイロットラインに設けられた圧力検出器であることを特徴とする建設機械の軌跡制御装置。
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