JP3571075B2 - 自動式遮断機 - Google Patents

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浩 中牟田
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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、料金所などにて、自動車の通行車線を遮断する遮断機に関する。
【0002】
【従来の技術】
図19は従来の遮断機が設置された料金所の平面図、図20は図19に示した遮断機の収容状態を示す正面図である。
【0003】
料金所などに設置される遮断機は、図19に示すように遮断機設置台101上に、徴収員が常勤するブース102、および防護柱103と一緒に設置されている。図19に示す遮断機は、遮断機設置台101の両側の各通行車線を開放あるいは遮断するために2つのアーム部104を備えており、このアーム部104を自動車進入方向に対して矢印A方向あるいは矢印B方向に移動させることにより、各通行車線をそれぞれ任意に開放あるいは遮断する。
【0004】
このような従来の遮断機において通行車線を閉じる際は、図20に示すようなアーム部104の収容状態からブース102内の徴収員が手動にて止め金105を外し、アーム部104を自動車進入方向を塞ぐように引き出し、アーム部104は所定位置にてアームロック機構(不図示)により固定される。
【0005】
しかる後、上記の通行車線を通行可能にする際は、徴収員はアーム部104を一度持上げてから少し移動させてアームロック機構を解除し、再びアーム部104をもとの収容状態に戻して止め金105を掛けて固定する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上述のように従来の遮断機は手動式のものであるので、次のような問題点があった。
【0007】
(1)遮断機のアーム部は重く、この重いアーム部を持上げることは徴収員に負担がかかる。
【0008】
(2)通行可能時にアーム部が収納される収納箇所が道路より一段高い為、収納時あるいは取り出し時に徴収員の手が届きにくく、操作がしづらい。
【0009】
(3)車道上で人が通行車線を開閉操作するのは危険である。
【0010】
本発明は上記各問題点に鑑み、徴収員に負担をかけることなく通行車線を自動的に遮断する自動式遮断機を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための、第1の発明は、自動車の通行車線の傍に路面に対して垂直に設置された支柱と、
該支柱に取付けられた、自動車の通行車線を遮断するためのアーム部を備える遮断機本体と、
前記遮断機本体と離れた位置に設置された、前記遮断機本体を操作制御して前記アーム部により自動車の通行車線を開放あるいは遮断するための制御部兼操作部とを有する自動式遮断機であって、
前記遮断機本体は、
本体内部に路面に対して略垂直に回転自在に軸支される軸と、
前記軸に路面に対して平行に固定され、前記アーム部を着脱自在にするアームベースと、
前記軸に回転力を伝達し、前記アームベースを回転駆動する回転駆動装置と、
前記アームベースの回転範囲を約90度に規制するためのアームベース用ストッパーと、
前記アームベースの各移動端においてそれぞれ前記アームベースを固定するために、前記アームベースに掛け外し可能に設けられた2つのロックレバーと、
前記2つのロックレバーを互いに連結して前記2つのロックレバーを前記アームベースに対して同時に掛け外し駆動するロックレバー駆動装置と、
前記アームベースの各移動端近傍にそれぞれ設けられ、前記アームベースがどちらか一方の移動端から他方の移動端に到達したときに前記回転駆動装置およびロックレバー駆動装置を同時に停止させるための2つのアームベース用検知手段とを具備し、
前記制御部兼操作部は、自動車の通行車線を開放あるいは遮断する際に前記回転駆動装置およびロックレバー駆動装置を同時に動作させることを特徴とする。
【0012】
この場合、前記回転駆動装置が、トルクリミッターを介して軸に回転力を伝達することを特徴とするものや、
また、前記アームベースの一方の移動端から他方の移動端までの間の一定時間内にて前記各検知手段のどちらか一方に前記アームベースが到達しない場合に前記回転駆動装置を停止させるとともに故障を報知することを特徴とするものであってもよい。
【0013】
上記目的を達成するための、第2の発明は、自動車の通行車線の傍に路面に対して垂直に設置された支柱と、
該支柱に取付けられた遮断機本体と、
前記遮断機本体と離れた位置に設置された、自動車の通行車線を開放あるいは遮断するための操作部と、
前記操作部における操作に基づいて前記遮断機本体を制御する制御部とを有する自動式遮断機であって、
前記遮断機本体は、
本体内部に路面に対して略垂直に回転自在に軸支される軸と、
前記軸に路面に対して平行に固定された筒型のアームベースと、
前記アームベースの内部に摺動可能に収容され、前記アームベースとで自動車の通行車線を遮断するスライドアームと、
前記スライドアームを前記アームベースの内部から出したり前記アームベースの内部に引っ込めたりするためのスライドアーム駆動手段と、
前記スライドアームの移動範囲を所定量に規制するためのスライドアーム用ストッパーと、
前記スライドアームの各移動端近傍にそれぞれ設けられ、前記スライドアームがどちらか一方の移動端から他方の移動端に到達したときに前記スライドアーム駆動手段の駆動を停止させるための2つのスライドアーム用検知手段と、
前記軸に回転力を伝達し、前記アームベースを回転駆動する回転駆動装置と、
前記アームベースの回転範囲を約90度に規制するためのアームベース用ストッパーと、
前記アームベースの各移動端においてそれぞれ前記アームベースを固定するために、前記アームベースに掛け外し可能に設けられた2つのロックレバーと、
前記2つのロックレバーを互いに連結して前記2つのロックレバーを前記アームベースに対して同時に掛け外し駆動するロックレバー駆動装置と、
前記アームベースの各移動端近傍にそれぞれ設けられ、前記アームベースがどちらか一方の移動端から他方の移動端に到達したときに前記回転駆動装置およびロックレバー駆動装置を同時に停止させるための2つのアームベース用検知手段とを具備し、
前記制御部は、自動車の通行車線を開放する際には前記スライドアーム駆動手段により前記スライドアームを前記アームベースの内部へ引っ込めたうえで前記回転駆動装置およびロックレバー駆動装置を同時に動作させ、自動車の通行車線を遮断する際には前記回転駆動装置およびロックレバー駆動装置を同時に動作させたうえで前記スライドアーム駆動手段により前記スライドアームを前記アームベースから出すことを特徴とする。
【0014】
【作用】
上記構成のとおりの第1の発明では、自動車の通行車線がアーム部により遮断された状態において、アーム部を着脱自在にするアームベースが停止しているとともにアームベースがロックレバーにより固定されている。
【0015】
この状態で、遮断機本体から離れた位置にある制御部兼操作部によって自動車が通行可能になるように遮断機本体を操作制御した際、回転駆動装置およびロックレバー駆動装置が同時に動作して、ロックレバー駆動装置によりアームベースを固定しているロックレバーが外れるとともに、回転駆動装置により本体内部に路面に対して略垂直に回転自在に軸支される軸に回転力が伝達される。これにより、軸に路面に対して平行に固定されたアームベースが回転駆動されるとともに、アーム部も自動車の通行車線を通行可能にするように回転駆動される。
【0016】
そして、アームベースが水平に約90度回転駆動されてアームベース用ストッパーにて規制されたとき、アームベースの移動端近傍に設けられたアームベース用検知手段が作動して、回転駆動装置およびロックレバー駆動装置は同時に停止する。これにより、アームベースの回転駆動が停止するとともにアームベースにロックレバーが掛かって、アームベースは固定され、自動車の通行車線は完全に開放される。
【0017】
一方、制御部兼操作部により自動車の通行車線を遮断するように遮断機本体を制御操作した際には、上述の動作とは逆で、アームベースが水平に約90度回転駆動された後にロックレバーにより固定され、アームベースに着脱自在なアーム部によって自動車の通行車線が遮断される。
【0018】
また、上記構成のとおりの第2の発明では、自動車の通行車線がアームベースとスライドアームによって遮断された状態にて、アームベースが停止しているとともにアームベースがロックレバーにより固定され、さらに、アームベース内部からスライドアームが出ている状態でスライドアーム駆動手段が停止している。
【0019】
この状態で、遮断機本体から離れた位置にある操作部および制御部によって自動車の通行車線を開放するように遮断機本体を操作制御した際、まず、スライドアーム駆動手段が動作してスライドアームをアームベースの内部へと引込み始める。その後、スライドアームが移動端に到達してスライドアーム用ストッパーにて規制されたとき、スライドアーム用検知手段が動作してスライドアーム駆動手段が停止する。すると、回転駆動装置およびロックレバー駆動装置が同時に動作して、ロックレバー駆動装置によりアームベースを固定しているロックレバーが外れるとともに、回転駆動装置により本体内部に路面に対して略垂直に回転自在に軸支される軸に回転力が伝達される。これにより、軸に路面に対して平行に固定されたアームベースがこの内部にスライドアームを収容した状態で自動車の通行車線を開放するように回転駆動される。
【0020】
そして、アームベースが水平に約90度回転駆動されてアームベース用ストッパーにて規制されたとき、アームベースの移動端近傍に設けられたアームベース用検知手段が作動して、回転駆動装置およびロックレバー駆動装置は同時に停止する。これにより、アームベースの回転駆動が停止するとともにアームベースにロックレバーが掛かって、アームベースは固定され、自動車の通行車線は完全に開放される。
【0021】
一方、操作部により自動車の通行車線を遮断するように遮断機本体を制御操作した際には、上述の動作とは逆で、アームベースが水平に約90度回転駆動された後にロックレバーにより固定され、さらにアームベースの内部からスライドアームが出てくる。このため、アームベースとスライドアームとで自動車の通行車線が遮断される。
【0022】
【実施例】
以下、本発明の実施例について図面を参照して説明する。
【0023】
(第1の実施例)
図1は、本発明の自動式遮断機の第1の実施例にて通行車線を遮断(以下、「閉」という)している状態での構成を示す正面図、図2は、図1に示した自動式遮断機にてロックレバーが解除された状態を示すA−A線断面図、図3は、図1に示した自動式遮断機のB−B線断面図である。
【0024】
本実施例の自動式遮断機は、図1乃至図3に示すように本体1と支柱2とを備えている。本体1は、側板1a、側板1bおよび上板1cが互いに直交して一体になったもので、側板1aを本体取付けボルト3により支柱2に固定することで支持されている。このとき、本体1は図3に示すアーム部25が路面に対して略平行になるように支柱1に固定される。
【0025】
図2に示すように、側板1aの内側面には軸受支持板4が上板1cに対して略平行に固定されている。軸受支持板4の上面には軸受5がボルトによって固定される一方、上板1cの下面には軸受6が軸受支持板4に固定された軸受5と相対してボルトによって固定されている。これら2つの軸受5,6との間には軸7が回転自在に支持されており、軸7の上部側にはアーム部25(図3参照)が脱着可能なアームベース8が固定されている。軸7の、アームベース8の下方にはスプロケット9を有するトルクリミッター10が固定されている。トルクリミッター10はアームベース8にかかる負荷が一定トルク以上となる場合にスプロケット9を空回りさせるものである。
【0026】
さらに、図1に示すように側板1aの内側面には減速機付モータ11がモータ取付けボルト12により固定されており、減速機付モータ11の回転軸端にはスプロケット13が固定されている。そして、軸7に設けられたスプロケット9に減速機付モータ11の回転力が伝達されるように、各スプロケット9,13間にかけてチェーン14が掛け回されている。
【0027】
また、図1乃至図3に示すように上板1cの下面と側板1bとがなす角部には、側板1b側にアームベース8を回転駆動した際に所定位置にて停止させるための第1のアームベース用ストッパー15が固定されている。上板1cの下面と側板1aとがなす角部には、側板1a側にアームベース8を回転駆動した際に所定位置にて停止させるための第2のアームベース用ストッパー16が固定されている。各側板1a,1bは互いに直交されているので、第1のアームベース用ストッパー15および第2のアームベース用ストッパー16によってアームベース8の回転範囲が約90度に規制されている。第1のアームベース用ストッパー15にはアームベース8を固定するための第1のロックレバー17がその一端部において組込みボルト19により側板1aと平行な面内で回転自在に軸支されている。また、第1のロックレバー17には、第1のロックレバー17がアームベース8の上面に当接したときにアームベース8の上面に係合する溝が形成されている。同様に、第2のアームベース用ストッパー16にはアームベース8を固定するための第2のロックレバー18がその一端部において組込みボルト20により側板1aと平行な面内で回転自在に軸支されている。また、第2のロックレバー18には、第2のロックレバー18がアームベース8の上面に当接したときにアームベース8の上面に係合する溝が形成されている。第1のロックレバー17の他端部と第2のロックレバー18の他端部とは、ロックレバー駆動装置としてのソレノイド21により第1のロックレバー17および第2のロックレバー18を同時に上方に駆動できるように、連結ボルト46によってソレノイド21に連結されている。尚、上述したようなロック機構が有するソレノイド21は、図1および図2に示すように上板1cの上面に固定されている。またソレノイド21の故障時には、第2のロックレバー18を手動にて上方に移動させることでアームベースの固定を解除することができる。
【0028】
また、図1および図3に示すように、側板1bには第1のアームベース用ストッパー15にアームベース8の側面が当接している状態を検知するアームベース用検知手段としての第1のリミットスイッチ22が設けられ、一方、側板1bには第2のアームベース用ストッパー16にアームベース8の側面が当接している状態を検知するアームベース用検知手段としての第2のリミットスイッチ23が設けられている。なお、アームベース用検知手段は、光センサーなどで、アームベース8との間隔が所定の距離になると作動するものでもよい。
【0029】
次に、前述のアームベース8と着脱可能なアーム部25について説明する。
【0030】
アーム部25は、図3に示すようにアームベース8に組込みボルト24により組込まれている。本実施例の装置では、自動車の接触による破損をアーム部25のみに留める為、アームベース8とアーム部25との機械的強度を形状の大きさとアーム部25の穴で変えており、アーム部25機械的強度はアームベース8に比べ極めて小さく設計している。また、アーム部25には、夜明け、夕方、夜でも遮断状態がはっきり視別できるようにランプが設けられており、ランプは昼間などの一定の明るさで消灯するものである。このようなランプの構成を図4乃至図6に示す。
【0031】
図4乃至図6は、図3に示したアーム部の種々の例の構成を示す外観図である。
【0032】
図4に示すものは、アーム部25の上端に、アクリルパイプ中に小形電球を連ねたチューブライト26が取り付けられたものである。チューブライト26はコントローラなどにより不連続に点灯することを可能としている。また、図5に示すようにアーム部25の側面に非常回転灯27を設けたものや、図6に示すようにアーム部25の側面にLED表示部28を設けたものも考えられる。
【0033】
上述したような本実施例の自動式遮断機から遠く離れた場所、例えば図19に示したブース内または防護柱付近に、自動式遮断機を遠隔操作するための制御部兼操作部が設置されている。この制御部兼操作部を図7に示す。
【0034】
図7は、本発明の自動式遮断機の第1の実施例を遠隔操作するための制御部兼操作部を示し、(a)は正面図、(b)は底面図、(c)は側面図である。図8は、図7に示した制御部兼操作部の内部器具配置図である。
【0035】
図7(a)に示すように、制御部兼操作部の正面には、通行車線を開放するように操作する際に押される開釦スイッチ(PB−O)29と、通行車線を遮断する際に押される閉釦スイッチ(PB−C)30と、開閉操作時に非常停止する際に押される非常停止釦スイッチ(EPB)31と、電源供給中であることを表示する表示灯(PL)32とが任意の位置に配設されている。また、図7(b)に示すように、制御部兼操作盤の底部には、内部に設けられているブザーの音を周囲に報知できるようにブザー用パンチング穴33が穿設されている。さらに、内部には、図8に示すような配置に漏電遮断機(ELB)34、電磁接触機(MOC)35、補助リレー(MO)36、補助リレー(MC)37、タイマー(TO)38、サーマルリレー(OL1)39、補助リレー(EMX)40、リセット釦スイッチ(PB−R)41、ブザー(BZ)42、端子台(TB)43が設けられている。ここで、非常停止釦スイッチ(EPB)31はアームの動きを非常停止するものであり、停止と同時にブザーが鳴る。また、復帰にはリセット釦スイッチ(PB−R)41を押すと作動可能状態になる。漏電遮断機(ELB)34は自動式遮断機の老朽化,事故等により電流が他へ漏電する場合に電源を遮断するためのものである。タイマー(TO)38は一定時間内(例えば約20秒)にアームの終了信号が無い場合、モータの連続回転を防止するものである。サーマルリレー(OL1)39は過電流によるモータの焼損を防止するものである。
【0036】
次に、本実施例の自動式遮断機の動作について説明する。
【0037】
図1において遮断機は自動車の通行車線を遮断(以下、「閉」という)した状態にある。図1の状態において、料金所ブース内の徴収員が図7に示した制御部兼操作盤の開釦スイッチ(PB−O)29を押すと、減速機付モータ11およびソレノイド21は同時に作動する。このとき、ソレノイド21は第2のロックレバー18とともにアームベース8に掛けられている第1のロックレバー17を引き上げ、アームベース8を自由に回転できる状態にする。一方、減速機付モータ11はスプロケット13およびチェーン14を介し軸7に設けられたスプロケット9に回転を伝達する。スプロケット9が回転することにより、一定トルク以上伝達できないトルクリミッター10が回転し、トルクリミッター10を固定している軸7が回転する。これにより、軸7に固定されたアームベース8が回転する。このように、第1のロックレバー17が解除されたアームベース8は減速機付モータ11により水平に回転を始める。
【0038】
そして、アームベース8が図1に示す状態から側板1a側に約90°水平回転し、第2のアームベース用ストッパー16に当接すると、ほぼ同時に第2のリミットスイッチ23が作動する。これにより、減速機付モータ11とソレノイド21の通電が遮断され、減速機付モータ11は停止し、ソレノイド21は吸引力がなくなる。そして、ソレノイド21の吸引力がなくなることで、第1のロックレバー17とともに第2のロックレバー18は自重にて下降しアームベース8をロックする。
【0039】
このようなアームが回転を始め停止するまでの時間は減速機付モータがAC100V50Hzの場合に約12秒となるように設計されており、この時間にて通行車線は開放されて自動車の通行ができる状態になる。
【0040】
また、上述の動作とは逆に通行車線を遮断機により遮断したいときは図7に示した閉釦スイッチ30を押すと、上述した動作において減速機付モータ11が逆回転し、アームベース8により通行車線を開放した状態から遮断した状態になる。
【0041】
次に、本実施例の自動式遮断機を制御操作するための制御回路を図8および図9に基づいて説明する。
【0042】
図9および図10は、図7および図8に示した制御部兼操作部内の制御回路を示している。これらの図に示す制御回路は、リレー回路であり、接点a,bにおいて互いに接続されているものである。また、以下の説明において、通常開接点をNO接点,通常閉接点をNC接点として述べる。
【0043】
図9および図10に示すように、本実施例の自動式遮断機を制御操作するための制御回路は、モータおよびソレノイド用駆動系、遮断機開閉運転系、非常停止および故障検出系、遮断機開指令系、遮断機閉指令系により構成されている。
【0044】
図10に示す遮断機開指令系において、開釦スイッチ(PB−O)29を押すと、補助リレー(MO)36のコイルに電圧が印加されて、補助リレー(MO)36が動作する。このとき、開釦スイッチ(PB−O)29と並列に接続されている補助リレー(MO)36のNO接点MO1も吸引されて閉じる。この状態では、開釦スイッチ(PB−O)29とNO接点MO1の両方から補助リレー(MO)36へ電圧が供給されることになる。ゆえに、開釦スイッチ(PB−O)29から手を離しても補助リレー(MO)36は動作をし続ける。すなわち、自己のNO接点MO1により動作が保持される。
【0045】
これと同時に、遮断機開閉運転系において、補助リレー(MO)36のNO接点MO2が閉じて電磁接触器(MOC)35のコイルに電圧が印加され、電磁接触器(MOC)35が動作する。これにより、図9に示すモータおよびソレノイド用駆動系において、電磁接触器(MOC)35のNO接点MOC1と、補助リレー(MO)36のNO接点MO3が閉じてソレノイド21に電圧が印加され、ソレノイド21が動作する。これと同時に、減速機付モータ11にも電圧が印加され、減速機付モータ11は開方向の回転を開始する。
【0046】
減速機付モータ11により回転したアーム部が第2のリミットスイッチ23に達すると、遮断機開指令系に接続されているNC接点である第2のリミットスイッチ(LS−O)23が作動して開くため、補助リレー(MO)36へ電圧が供給されなくなる。これにより、補助リレー(MO)36のNO接点MO1が復帰し、遮断機開指令系における自己保持回路が解除される。また、遮断機開閉運転系において補助リレー(MO)36のNO接点MO2も復帰し、電磁接触器(MOC)35に電圧が供給されなくなる。これにより、モータおよびソレノイド用駆動系において、電磁接触器(MOC)35のNO接点MOC1が復帰し、減速機付モータ11への通電が切れ、減速機付モータ11は停止する。また同時にソレノイド21への通電も切れてソレノイド21の吸引力がなくなるので、ソレノイド21に連結されている第2のロックレバー18が自重により自動的にアームベース8に掛かる。
【0047】
また、開釦スイッチ(PB−O)29による開動作中に、閉釦スイッチ(PB−C)30を押すと、閉釦スイッチ(PB−O)30に連動するNC接点S2が開いて遮断機開指令系の補助リレー(MO)36への電圧供給が遮断され、補助リレー(MO)36の全て接点が復帰する。と同時に、遮断機閉指令系において、補助リレー(MC)37のコイルに電圧が印加されて、補助リレー(MC)37が動作し、遮断機閉指令系において自己保持回路を形成する。すると、遮断機開閉運転系において、補助リレー(MC)37はNO接点MC2を閉じるので、電磁接触器(MOC)35は動作したままとなる。よって、モータおよびソレノイド用駆動系において、電磁接触器(MOC)35のNO接点MOC1は閉じたままなので、ソレノイド21および減速機付モータ11は通電状態のままとなる。ところが、補助リレー(MO)36のNO接点MO3が復帰すると同時に、補助リレー(MC)37のNO接点MC3が閉じるので、減速機付モータ11は逆転し、アームベース8の動きは反対方向になる。
【0048】
さらに、なんらかの状態で開釦スイッチ(PB−O)29と閉釦スイッチ(PB−C)30とを同時に押すと、NC接点S1およびNC接点S2はそれぞれ開となり、補助リレー(MO)36と補助リレー(MC)37とは共に電圧が印加されない。すなわちアームベース8は停止状態である。
【0049】
次に、上述の制御回路が備える安全機能について説明する。
【0050】
上述の制御回路は、安全装置として図9に示すようにサーマルリレー(OL1)39、漏電遮断機(ELB)34、ゼットラップ(Z1)44、ゼットラップ(Z2)45を備えている。サーマルリレー(OL1)39はモータ保護用過電流リレーである。漏電遮断機(ELB)34は約100mAの漏電があると電源の供給を遮断するものである。ゼットラップ(Z1)44およびゼットラップ(Z2)45は電磁接触器の動作時における接点からの火花(スパーク)を抑えるためのリレー保護用素子である。
【0051】
また、上述の制御回路は、一定時間(例えば約20秒)以内にアームの動きが終了しない場合に故障と判断し、ブザーにて報知する機能を備えている。
【0052】
遮断機開閉運転系において、補助リレー(MO)36が作動すると、NO接点MO2が閉じて電磁接触器(MOC)35が作動されるとともにタイマー(TO)38の作動が開始する。そして、タイマー(TO)38に設定した一定時間(50Hzの場合、約20秒)を超えると、非常停止および故障検出系におけるタイマー(TO)38のNO接点TOが閉じる。これにより、非常停止および故障検出系には電圧が印加されて、補助リレー(EMX)40が作動するとともにブザー(BZ)42が鳴る。と同時に、補助リレー(EMX)40が作動することで、補助リレー(EMX)40のNO接点EMX3が閉じ、非常停止および故障検出系において自己保持回路が形成される。このため、NC接点EMX1およびNC接点EMX2が開となり、遮断機開指令系および遮断機閉指令系への電源供給が遮断される。そして、補助リレー(MO)36のNO接点MO2およびNO接点MO3が復帰し、また補助リレー(MOC)35のNO接点MOC1も復帰して図9に示す減速機付モーター11およびソレノイド21への通電が遮断される。
【0053】
また、補助リレー(MC)37が作動するときも上述と同様にタイマー(TO)38に設定した一定時間(50Hzの場合、約20秒)を超えるとブザー(BZ)42が鳴る。
【0054】
さらに、図9に示すサーマルリレー(OL1)39が作動すると、非常停止および故障検出系において、サーマルリレー(OL1)39のNO接点OL1が閉じて補助リレー(EMX)40が作動するとともにブザー(BZ)42が鳴る。と同時に、補助リレー(EMX)40が作動することで、補助リレー(EMX)40のNO接点EMX3が閉じ、非常停止および故障検出系にて自己保持回路が形成される。このため、NC接点EMX1およびNC接点EMX2が開となり、遮断機開指令系および遮断機閉指令系への電源供給を遮断する。すなわち、減速機付モーター11およびソレノイド21への通電が遮断される。
【0055】
また、非常停止釦スイッチ(EPB)31を押しても上述の説明と同様である。そして、上述のような非常停止および故障検知系を復帰させるにはリセット釦スイッチ(PB−R)41を押せばよい。
【0056】
(第2の実施例)
図11は、本発明の自動式遮断機の第2の実施例の設置状態を示し、(A)は通行車線を閉じた状態での平面図、(B)は通行車線を開いた状態での側面図である。
【0057】
例えば、首都高速道路のように料金所の上に道路がある場合、図11に示すように、上の道路を支える脚部50の為に長さの短い遮断機設置台51が敷設されることになる。ところが、遮断機設置台51に第1の実施例で説明した自動式遮断機を設置すると、自動車を通行可能にする際にアーム部が防護柱52に当たり、アーム部を収納できなくなる。このため、図11に示すような、アーム部が短くなる自動式遮断機53を設置する必要が生じてくる。
【0058】
この自動式遮断機53について以下に詳述する。
【0059】
本実施例の自動式遮断機は、第1の実施例に備わる、アームベース8に対して着脱自在なアーム部25(図1乃至図3参照)に代えて、アームベース8の内部から出たりアームベース8の内部に入ったりするスライドアームを設けるとともに、設置上の景観を向上させる為に第1の実施例に備わる制御部兼操作部(図7および図8参照)を制御部と操作部とに分離して構成されている。したがって、アームベース8を水平回転させるなどの基本的な構造は第1の実施例と同じである。
【0060】
そこで先ず、上記のスライドアームについて説明する。
【0061】
図12は、本発明の自動式遮断機の第2の実施例に備わるスライドアームを自動車の進入方向と反対側から見たときの概略構成図である。図12では、説明の便宜上、アームベースの、自動車の進入方向と反対側になる面を切断しており、また、第1の実施例と同一の部品には第1の実施例と同じ符号を付してある。図13は、本発明の自動式遮断機の第2の実施例に備わるスライドアームの構成を部分的に示し、(A)は図12のA−A線断面図、(B)は図12のB−B線断面図、(C)は図12のC−C線断面図、(D)は図12のD−D線断面図である。
【0062】
図12において、軸7は第1の実施例と同様に、本体1に固定された軸受7により回転可能に、かつ路面に対して垂直に保持されている。この軸7には矩形の筒形状であるアームベース8の一端側が固定され、このアームベース8は軸7の回転に伴って路面に対して平行に回転する。
【0063】
アームベース8の、自動車の進入方向と反対側の面(アームベース8の不図示の側面)には、スライド用減速機付モータ(不図示)が固定され、このスライド用減速機付モータの出力軸57はアームベース8の一端側の内部に突出している。スライド用減速機付モータの出力軸57には、この出力軸57に一定トルク以上の負荷がかかる場合に空回りするトルクリミッター付スプロケット58がキーなどで固定されている。また、手動でスライドアーム61を移動させる場合は、このトルクリミッターがクラッチの役割をし、減速機付モーターとの縁が切れ、容易に移動させることができる。
【0064】
アームベース8の他端側の内部においてもスプロケット59が、アームベース8の、自動車の進入方向と反対側の面(アームベース8の不図示の側面)に固定された軸により、回転自在に支持されている〔図13の(B)参照〕。このスプロケット59とトルクリミッター付スプロケット58との間にはスライド駆動チェーン60が掛け回されている。
【0065】
また、アームベース8の内部にはスライドアーム61が収容されている。アームベース8の内部にて本体1側となる、スライドアーム61の一端には、スライドアーム61を規則正しくスライドさせる目的で、第1のサイドガイド兼滑り受け64が固定されている。また、同様の目的で、アームベース8の他端側の、自動車の進入方向と反対側の面(アームベース8の不図示の側面)に、第2のサイドガイド兼滑り受け65が固定されて、第2のサイドガイド兼滑り受け65によりスライドアーム61がスライド可能に保持されている〔図13の(B)参照〕。
【0066】
この第2のサイドガイド兼滑り受け65は、スプロケット59を連れて動くことができるように設けられており、アームベース8に固定される位置でスライド駆動チェーン60の張り具合を調整できる構造である。
【0067】
スライド駆動チェーン60の環状端は、第1のサイドガイド兼滑り受け64に設けられたチェーン固定具70により固定されている〔図13の(D)参照〕。このことにより、スライドアーム61は、スライド用減速機付モータの出力軸57の回転に伴うスライド駆動チェーン60の環状端、すなわちチェーン固定具70の移動に連れて、アームベース8の内部から出たりアームベース8の内部へ引っ込んだりすることができる。
【0068】
さらに、アームベース8内部にて本体1側となる、スライドアーム61の一端には、スライドアーム用ストッパー62が固定されている。このスライドアーム用ストッパー62は、スライドアーム61がアームベース8の内部から出てきた際、第2のサイドガイド兼滑り受け65の端面に最終的に当接してオーバースライドを規制するものである。また、スライドアーム61の他端にも、スライドアーム61がアームベース8の内部へと引っ込む際、第2のサイドガイド兼滑り受け65の端面に最終的に当接してオーバースライドを規制するスライドアーム用ストッパー63が固定されている。
【0069】
スライドアーム61がアームベース8の内部に完全に引き込まれ、スライドアーム用ストッパー63が第2のサイドガイド兼滑り受け65に当接した状態(図12に示した状態)では、スライドアーム61に固定されたリミットスイッチ用磁石(入)67は、アームベース8の内側面に固定されたスライドアーム用検知手段としての第3のリミットスイッチ69と対向する位置にある〔図13の(C)参照〕。このような状態になると、第3のリミットスイッチ69が作動して、スライド用減速機付モータの出力軸57の回転は停止する。
【0070】
また、アームベース8の内部から所定の量、スライドアーム61が出て移動端に達した際には、スライドアーム61に固定されたリミットスイッチ用磁石(出)66は、第3のリミットスイッチ69よりも本体1側に配置されている、スライドアーム用検知手段としての第4のリミットスイッチ68と対向する位置にある。このときも、第4のリミットスイッチ68が作動して、スライド用減速機付モータの出力軸57の回転は停止する。なお、スライドアーム用検知手段は、電磁式のものに限られず、発光部と受光部間の光が遮られたときに作動するような光学式のものでもかまわない。
【0071】
さらに、上述した構成のスライドアームが備わる、本実施例の自動式遮断機から離れた場所には、この自動式遮断機を制御操作する、制御部および操作部が設置されている。例えば、図1に示すようにブース54内には制御部56が、防護柱52には操作部55が、それぞれ設置されている。
【0072】
図14は、図11に示した操作部55を示し、(A)は正面図、(B)は側面図、(C)は底面図、(D)は内部器具配置図である。図15は、図11に示した制御部56を示し、(A)は正面図、(B)は側面図、(C)は内部器具配置図である。これらの図では、第1の実施例と同一の部品には第1の実施例と同じ符号を付してある。
【0073】
図14(A)に示すように、操作部55の正面には、通行車線を開放するように操作する際に押される開釦スイッチ(PB−O)29と、通行車線を遮断する際に押される閉釦スイッチ(PB−C)30と、開閉操作時に非常停止する際に押される非常停止釦スイッチ(EPB)31と、電源供給中であることを表示する表示灯(PL)32と、キーを差し込んで回すことにより主電源が入るキースイッチ(COS)71とが任意の位置に配設されている。また、図14()に示すように、制御部の底部には、内部に設けられているブザーの音を周囲に報知できるようにブザー用パンチング穴72が穿設されている。さらに、操作部55の内部には、図14(D)に示すような配置にリセット釦スイッチ(PB−R)41、ブザー(BZ)42、端子台(TB)73が設けられている。ここで、非常停止釦スイッチ(EPB)31は、第1の実施例と同様に、アームの動きを非常停止するものであり、停止と同時にブザーが鳴る。また、復帰にはリセット釦スイッチ(PB−R)41を押すと作動可能状態になる。キースイッチ(COS)71は、操作部55を屋外に設置した場合などに関係者以外の操作を禁止できる。
【0074】
さらに、図15(C)に示すように制御部56の内部には、漏電遮断機(ELB)34、電磁接触器(MOC)35、補助リレー(MO)36、補助リレー(MC)37、補助リレー(MF)74、補助リレー(MR)75、補助リレー(OX)76、補助リレー(CX)77、タイマー(TO)38、補助リレー(EMX)40、サーマルリレー(OL1)39、サーマルリレー(OL2)78、端子台(TB)79が設けられている。ここで、漏電遮断機(ELB)34は、第1の実施例と同様に、自動式遮断機の老朽化,事故等により電流が他へ漏電する場合に電源を遮断するためのものである。タイマー(TO)38は、一定時間内(例えば約20秒)にアームの終了信号が無い場合、モータの連続回転を防止するものである。サーマルリレー(OL1)39およびサーマルリレー(OL2)78は、過電流によるモータの焼損を防止するものである。
【0075】
次に、図1乃至図3、並びに図11乃至図14を参照し、本実施例の自動式遮断機の動作について説明する。
【0076】
本実施例における通行車線の開閉動作は、第1の実施例と同じであるので、ここでは、主に第1の実施例と異なるスライドアームの動作について述べることにする。
【0077】
図11(A)に示した状態において、料金所のブース54内の徴収員が操作部55のキースイッチ71(図14参照)にキーを差し込んで回すことで電源を入れ、開釦スイッチ(PB−O)29(図14参照)を押すと、スライドアーム61がa方向に移動してアームベース8内部へ引っ込み始める。スライドアーム61が移動端に達したことが第3のリミットスイッチ69(図12参照)により検知されると、スライドアーム61の移動が停止する。すると、第1の実施例の動作と同様に、減速機付モータ11(図1乃至図3参照)などが作動して軸7(図12参照)が回転し、アームベース8は水平に回転し始める。その後、アームベース8は、第1の実施例の動作と同様に、約90°水平回転した位置で停止する。これにより、防護柱52〔図11(A)参照〕に当たることなく通行車線は開放されて自動車の通行ができる状態になる。
【0078】
また、上述の動作とは逆に通行車線を遮断機により遮断したい場合、図11(B)に示した状態において、閉釦スイッチ(PB−C)30(図14参照)を押すと、減速機付モータ11(図1乃至図3参照)が逆回転し、再び図11(A)に示した状態にアームベース8が約90°水平回転して停止する。と同時に、アームベース8内に収容されているスライドアーム61がb方向に出てくる。そして、スライドアーム61が移動端に達したことが第4のリミットスイッチ68(図12参照)により検知されると、スライドアーム61の移動が停止する。これにより、アームベース8とスラードアーム61とで通行車線を開放した状態から遮断した状態になる。
【0079】
次に、本実施例の自動式遮断機を制御操作するための制御回路を図16乃至図18に基づいて説明する。
【0080】
図16乃至図18は、図14および図15に示した操作部および制御部内の回路を示している。これらの図では、第1の実施例と同一の部品には第1の実施例と同じ符号を付してある。これらの図に示す回路は、実際には接点a,bおよび接点c,dでそれぞれ接続されている。また、以下の説明において、通常開接点をNO接点、通常閉接点をNC接点とする。
【0081】
図16乃至図18に示すように、本実施例の自動式遮断機を制御操作するための制御回路は、モータおよびソレノイド用駆動系、遮断機開閉運転系、非常停止および故障検出系、遮断機開指令系、遮断機閉指令系、遮断機開閉運転系により構成されている。
【0082】
図17に示す遮断機開指令系において、開釦スイッチ(PB−O)29を押すと、補助リレー(OX)76のコイルに電圧が印加されて、補助リレー(OX)76が動作する。このとき、開釦スイッチ(PB−O)29と並列に接続されている補助リレー(OX)76のNO接点OX1も吸引されて閉じる。この状態では、いわゆる自己保持回路となり、開釦スイッチ(PB−O)29から手を離しても補助リレー(OX)76は動作し続ける。
【0083】
これと同時に、図18に示す遮断機開閉運転系において、補助リレー(OX)76のNO接点OX3が閉じて補助リレー(MR)75のコイルに電圧が印加され、補助リレー(MR)75が動作する。これにより、図16に示すモータおよびソレノイド用駆動系において、補助リレー(MR)75のNO接点MR1,MR3が閉じてスライド用減速機付モータ80に電圧が印加され、スライド用減速機付モータ80はスライドアーム61(図12参照)をアームベース8(図12参照)の内部に収容するように回転を開始する。
【0084】
しかる後、スライドアーム61(図12参照)がアームベース8(図12参照)の中に収容され、リミットスイッチ用磁石(入)67(図12参照)が第3のリミットスイッチ69(図12参照)の位置に達すると、遮断機開閉運転系において、第3のリミットスイッチ(LS−R)69がCOM−NCからCOM−NOに切替わる。すると、補助リレー(MR)75に電圧が供給されなくなる。これにより、モータおよびソレノイド駆動系において、補助リレー(MR)75のNO接点MR1,MR3は復帰し、スライド用減速機付モータ80への通電は切れ、スライド用減速機付モータ80は停止する。これにより、スライドアーム61(図12参照)はアームベース8(図12参照)の内部に収容された状態となる。
【0085】
また、第3のリミットスイッチ(LS−R)69がCOM−NOに切替わったことで、補助リレー(MO)36が動作して、補助リレー(MO)36のNO接点MO1が閉じ、電磁接触器(MOC)35が動作する。これにより、モータおよびソレノイド駆動系において、第1の実施例と同様に、電磁接触器(MOC)35のNO接点MOC1と、補助リレー(MO)36のNO接点MO3とが閉じ、ソレノイド21が動作すると同時に、減速機付モータ11も開方向の回転を開始する。
【0086】
減速機付モータ11により回転したアームベース8(図1乃至図3、図12参照)が第2のリミットスイッチ23(図1乃至図3)に達すると、遮断機開指令系に接続されているNC接点である第2のリミットスイッチ(LS−O)23が作動して開くため、補助リレー(OX)76へ電圧が供給されなくなる。これにより、補助リレー(OX)76のNO接点OX1が復帰し、遮断機開指令系における自己保持回路が解除される。また、遮断機開閉運転系において、補助リレー(OX)76のNO接点OX3が復帰し、補助リレー(MO)36に電圧が供給されなくなり、補助リレー(MO)36のNO接点MO1も復帰し、電磁接触器(MOC)35に電圧が供給されなくなる。これにより、モータおよびソレノイド用駆動系において、電磁接触器(MOC)35のNO接点MOC1が復帰し、減速機付モータ11への通電が切れ、減速機付モータ11は停止する。また同時にソレノイド21への通電も切れてソレノイド21の吸引力がなくなるので、ソレノイド21に連結されている第2のロックレバー18(図1乃至図3参照)が自重により自動的にアームベース8(図1乃至図3、図12参照)に掛かる。
【0087】
また、開釦スイッチ(PB−O)29による開動作中に閉釦スイッチ(PB−C)30を押すと、閉釦スイッチ(PB−C)30に連動する接点NC接点S2が開いて、補助リレ−(OX)76への電圧供給が遮断され、補助リレ−(OX)76の全ての接点が復帰する。このため、第3のリミットスイッチ(LS−R)69がCOM−NCの場合、補助リレー(MR)75への電圧供給が遮断され、補助リレー(MR)75の全ての接点が復帰する。あるいは、第3のリセットスイッチ(LS−R)69がCOM−NOの場合、補助リレー(MO)36への電圧供給が遮断され、補助リレー(MO)36の全ての接点が復帰する。と同時に、遮断機閉指令系における補助リレー(CX)77が動作し、遮断機開閉運転系における補助リレー(CX)77のNO接点CX3が閉じるので、補助リレー(MF)74または補助リレー(MC)37に電圧が供給されて、補助リレー(MF)74の接点系に連動しているNO接点MF1,MF3が閉じたり、補助リレー(MC)37の接点系に連動しているNO接点MC3が閉じたりすることにより各モータ94,11は逆転し、アームベース8(図1乃至図3、図12参照)の動き、およびスライドアーム61(図12参照)の動きは、開釦スイッチ(PB−O)29を押したときと反対方向に切替わる。
【0088】
さらに、なんらかの状態で開釦スイッチ(PB−O)29と閉釦スイッチ(PB−C)30とを同時に押すと、NC接点S1およびNC接点S2はそれぞれ開となり、補助リレー(OX)76と補助リレー(CX)77とは共に電圧が印加されない。すなわちア−ムベ−ス8(図12参照)およびスライドアーム61(図12参照)は停止状態である。
【0089】
さらに、上述の制御回路が備える安全機能について説明する。
【0090】
上述の制御回路は、安全装置として図16に示すように、第1の実施例と同様の、サーマルリレー(OL1)39、漏電遮断機(ELB)34、ゼットラップ(Z1)44、ゼットラップ(Z2)45を備え、さらにスライド用減速機付モータ80を保護するための過電流リレーであるサーマルリレー(OL2)78を備えている。
【0091】
また、上述の制御回路は、第1の実施例と同様に、通常の動作に必要な一定時間以内にアームベースおよびスライドアームの動きが終了しない場合に故障と判断し、ブザーにて報知する機能を備えている。
【0092】
遮断機開指令系にて補助リレー(OX)が動作すると、非常停止および故障検出系において、NO接点OX4が閉じてタイマー(TO)38の作動が開始する。そして、タイマー(TO)38に設定した一定時間を超えると、非常停止および故障検出系におけるタイマー(TO)38のNO接点TOが閉じる。これにより、非常停止および故障検出系には電圧が印加されて、補助リレー(EMX)40が作動するとともにブザー(BZ)42が鳴る。と同時に、補助リレー(EMX)40が作動することで、補助リレー(EMX)40のNO接点EMX3が閉じ、非常停止および故障検出系において自己保持回路が形成される。このため、NC接点EMX1およびNC接点EMX2が開となり、遮断機開指令系および遮断機閉指令系への電源供給が遮断される。そして、補助リレー(OX)76のNO接点OX3が復帰し、第3のリセットスイッチ(LS−R)69がCOM−NCの時には、補助リレー(MR)75のNO接点MR1,MR3が復帰してスライド用減速機付モータ80への通電が遮断される。一方、第3のリセットスイッチ(LS−R)69がCOM−NOの時には、補助リレー(MO)36のNO接点MO1,MO3が復帰するとともに電磁接触器(MOC)35のNO接点MOC1が復帰して、減速機付モーター11およびソレノイド21への通電が遮断される。
【0093】
また、遮断機閉指令系において、補助リレー(CX)77が作動するときも上述と同様にタイマー(TO)38に設定した一定時間を超えるとブザー(BZ)42が鳴る。
【0094】
さらに、モータおよびソレノイド用駆動系においても、サーマルリレー(OL1)39またはサーマルリレー(OL2)78が作動すると、非常停止および故障検出系における、サーマルリレー(OL1)39のNO接点OL1、またはサーマルリレー(OL2)78のNO接点OL2が閉じて補助リレー(EMX)40が作動するとともにブザー(BZ)42が鳴る。と同時に、補助リレー(EMX)40が作動することで、補助リレー(EMX)40のNO接点EMX3が閉じ、非常停止および故障検出系にて自己保持回路が形成される。このため、NC接点EMX1およびNC接点EMX2が開となり、遮断機開指令系および遮断機閉指令系への電源供給を遮断する。すなわち、減速機付モーター11およびソレノイド21、またはスライド用減速機付モータ80への通電が遮断される。
【0095】
また、非常停止釦スイッチ(EPB)31を押しても上述の説明と同様である。そして、上述のような非常停止および故障検知系を復帰させるにはリセット釦スイッチ(PB−R)41を押せばよい。
【0096】
本実施例の遮断機は、首都高速道路のように料金所の上に道路がある場合に敷設される、長さの短い遮断機設置台に設置されたとき、自動車を通行可能にする際に防護柱に当たることがなくなる。
【0097】
以上説明した第1および第2の実施例では、遮断機による通行車線の開閉は、釦スイッチにより行っているが、本発明の装置はこれに限られるものではなく、例えばゲートの信号機(青、赤)と連動して開閉できる回路を内蔵していてもよい。
【0098】
また、第1および第2の実施例において、アームの開閉操作の指令は、有線式および無線式のどちらでもよい。
【0099】
さらに、第1および第2の実施例では、通行車線の開閉動作にかかる時間が一定時間を超えるとブザーにて報知しているが、本発明の装置は開閉動作時にもブザーにて危険を報知してもよい。これは、ソレノイドの駆動と同期するように接続すれば容易に可能となる。
【0100】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したように構成されているので、以下に記載するような効果を奏する。
【0101】
請求項1に記載の、第1の発明は、制御部兼操作部によって自動車の通行車線が自動的に開放あるいは遮断するように遮断機本体を遠隔操作できる構成なので、重いアーム部を作業者が一旦持上げて操作する必要がなく、作業者に負担がかからないで済む。また、自動車の通行車線上で人が開閉作業を行わないので安全である。
【0102】
また、アーム部の各移動端にてアーム部を固定するために掛け外し可能な2つロックレバーを設け、これら2つのロックレバーを互いに連結して1つのロックレバー駆動装置により同時に掛け外し駆動するので、各ロックレバーに対してそれぞれロックレバー駆動装置は必要なく、自動式遮断機の構成を簡単にすることができる。このため、装置が安価に製造できる。
【0103】
請求項4に記載の、第2の発明は、請求項1に記載の発明と同様の効果を奏するとともに、アームベースの内部から出たりアームベースの内部へと引っ込んだりするスライドアームを設けたことにより、首都高速道路のように料金所の上に道路があって、上の道路を支える脚部の為に長さの短い遮断機設置台が敷設される場合などにおける、通行車線を遮断している時のアームの長さのままだと自動車を通行可能にする際にアームが防護柱に当たるという問題点を解消することができる。また、制御部と操作部とに分離しているので、操作部が小型なものとなり、設置上の景観を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の自動式遮断機の第1の実施例の通行車線を遮断している状態における構成を示す正面図である。
【図2】図1に示した自動式遮断機においてロックレバーが解除された状態におけるA−A線断面図である。
【図3】図1に示した自動式遮断機のB−B線断面図である。
【図4】図3に示したアーム部の構成を示す外観図である。
【図5】図3に示したアーム部の構成を示す外観図である。
【図6】図3に示したアーム部の構成を示す外観図である。
【図7】本発明の自動式遮断機の第1の実施例を遠隔操作するための制御部兼操作盤を示す構成図であり、(a)は正面図、(b)は底面図、(c)は側面図である。
【図8】図7に示した制御部兼操作盤の内部器具配置図である。
【図9】図7および図8に示した制御部兼操作盤内の制御回路図である。
【図10】図7および図8に示した制御部兼操作盤内の制御回路図である。
【図11】本発明の自動式遮断機の第2の実施例の設置状態を示しており、(A)は通行車線を閉じた状態での平面図、(B)は通行車線を開いた状態での側面図である。
【図12】本発明の自動式遮断機の第2の実施例に備わるスライドアームを示す概略断面図である。
【図13】本発明の自動式遮断機の第2の実施例に備わるスライドアームの構成を部分的に示し、(A)は図12のA−A線断面図、(B)は図12のB−B線断面図、(C)は図12のC−C線断面図、(D)は図12のD−D線断面図である。
【図14】本発明の自動式遮断機の第2の実施例を操作するための操作部を示し、(A)は正面図、(B)は側面図、(C)は底面図、(D)は内部器具配置図である。
【図15】本発明の自動式遮断機の第2の実施例を制御するための制御部を示し、(A)は正面図、(B)は側面図、(C)は内部器具配置図である。
【図16】図14および図15に示した操作部および制御部内の制御回路である。
【図17】図14および図15に示した操作部および制御部内の制御回路である。
【図18】図14および図15に示した操作部および制御部内の制御回路である。
【図19】従来の遮断機が設置された料金所の平面図である。
【図20】図19に示した遮断機の収容状態を示す正面図である。
【符号の説明】
1 本体
1a 側板
1b 側板
1c 上板
2 支柱
3 本体取付けボルト
4 軸受支持板
5,6 軸受
7 軸
8 アームベース
9,13 スプロケット
10 トルクロミッター
11 減速機付モータ
12 モータ取付けボルト
14 チェーン
15 第1のアームベース用ストッパー
16 第2のアームベース用ストッパー
17 第1のロックレバー
18 第2のロックレバー
19,20,24 組込みボルト
21 ソレノイド
22 第1のリミットスイッチ(LS−C)
23 第2のリミットスイッチ(LS−O)
25 アーム部
26 チューブライト
27 非常回転灯
28 LED表示部
29 開釦スイッチ(PB−O)
30 閉釦スイッチ(PB−C)
31 非常停止釦スイッチ(EPB)
32 表示灯(PL)
33,72 ブザ−用パンチング穴
34 漏電遮断器(ELB)
35 電磁接触器(MOC)
36 補助リレー(MO)
37 補助リレー(MC)
38 タイマー(TO)
39 サーマルリレー(OL1)
40 補助リレー(EMX)
41 リセット釦スイッチ(PB−R)
42 ブザ−(BZ)
43,73,79 端子台(TB)
44 ゼットラップ(Z1)
45 ゼットラップ(Z2)
46 連結ボルト
50 脚部
51 遮断機設置台
52 防護柱
53 自動式遮断機
54 ブース
55 操作部
56 制御部
57 スライド用減速機モータの出力軸
58 トルクリミッター付スプロケット
59 スプロケット
60 スライド駆動チェーン
61 スライドアーム
62,63 スライドア−ム用ストッパー
64 第1のサイドガイド兼滑り受け
65 第2のサイドガイド兼滑り受け
66 リミットスイッチ用磁石(出)
67 リミットスイッチ用磁石(入)
68 第4のリミットスイッチ(LS−F)
69 第3のリミットスイッチ(LS−R)
70 チェーン固定具
71 キ−スイッチ(COS)
74 補助リレー(MF)
75 補助リレー(MR)
76 補助リレー(OX)
77 補助リレー(CX)
78 サーマルリレー(OL2)
80 スライド用減速機付モータ

Claims (4)

  1. 自動車の通行車線の傍に路面に対して垂直に設置された支柱と、該支柱に取付けられた、自動車の通行車線を遮断するためのアーム部を備える遮断機本体と、前記遮断機本体と離れた位置に設置された、前記遮断機本体を操作制御して前記アーム部により自動車の通行車線を開放あるいは遮断するための制御部兼操作部とを有する自動式遮断機であって、
    前記遮断機本体は、
    本体内部に路面に対して略垂直に回転自在に軸支される軸と、
    前記軸に路面に対して平行に固定され、前記アーム部を着脱自在にするアームベースと、
    前記軸に回転力を伝達し、前記アームベースを回転駆動する回転駆動装置と、
    前記アームベースの回転範囲を約90度に規制するためのアームベース用ストッパーと、
    前記アームベースの各移動端においてそれぞれ前記アームベースを固定するために、前記アームベースに掛け外し可能に設けられた2つのロックレバーと、
    前記2つのロックレバーを互いに連結して前記2つのロックレバーを前記アームベースに対して同時に掛け外し駆動するロックレバー駆動装置と、
    前記アームベースの各移動端近傍にそれぞれ設けられ、前記アームベースがどちらか一方の移動端から他方の移動端に到達したときに前記回転駆動装置およびロックレバー駆動装置を同時に停止させるための2つのアームベース用検知手段とを具備し、
    前記制御部兼操作部は、自動車の通行車線を開放あるいは遮断する際に前記回転駆動装置およびロックレバー駆動装置を同時に動作させることを特徴とする自動式遮断機。
  2. 前記回転駆動装置は、トルクリミッターを介して軸に回転力を伝達することを特徴とする、請求項1に記載の自動式遮断機。
  3. 前記アームベースの一方の移動端から他方の移動端までの間の一定時間内にて前記各検知手段のどちらか一方に前記アームベースが到達しない場合に前記回転駆動装置を停止させるとともに故障を報知することを特徴とする、請求項1に記載の自動式遮断機。
  4. 自動車の通行車線の傍に路面に対して垂直に設置された支柱と、該支柱に取付けられた遮断機本体と、前記遮断機本体と離れた位置に設置された、自動車の通行車線を開放あるいは遮断するための操作部と、前記操作部における操作に基づいて前記遮断機本体を制御する制御部とを有する自動式遮断機であって、
    前記遮断機本体は、
    本体内部に路面に対して略垂直に回転自在に軸支される軸と、
    前記軸に路面に対して平行に固定された筒型のアームベースと、
    前記アームベースの内部に摺動可能に収容され、前記アームベースとで自動車の通行車線を遮断するスライドアームと、
    前記スライドアームを前記アームベースの内部から出したり前記アームベースの内部に引っ込めたりするためのスライドアーム駆動手段と、
    前記スライドアームの移動範囲を所定量に規制するためのスライドアーム用ストッパーと、
    前記スライドアームの各移動端近傍にそれぞれ設けられ、前記スライドアームがどちらか一方の移動端から他方の移動端に到達したときに前記スライドアーム駆動手段の駆動を停止させるための2つのスライドアーム用検知手段と、
    前記軸に回転力を伝達し、前記アームベースを回転駆動する回転駆動装置と、
    前記アームベースの回転範囲を約90度に規制するためのアームベース用ストッパーと、
    前記アームベースの各移動端においてそれぞれ前記アームベースを固定するために、前記アームベースに掛け外し可能に設けられた2つのロックレバーと、
    前記2つのロックレバーを互いに連結して前記2つのロックレバーを前記アームベースに対して同時に掛け外し駆動するロックレバー駆動装置と、
    前記アームベースの各移動端近傍にそれぞれ設けられ、前記アームベースがどちらか一方の移動端から他方の移動端に到達したときに前記回転駆動装置およびロックレバー駆動装置を同時に停止させるための2つのアームベース用検知手段とを具備し、
    前記制御部は、自動車の通行車線を開放する際には前記スライドアーム駆動手段により前記スライドアームを前記アームベースの内部へ引っ込めたうえで前記回転駆動装置およびロックレバー駆動装置を同時に動作させ、自動車の通行車線を遮断する際には前記回転駆動装置およびロックレバー駆動装置を同時に動作させたうえで前記スライドアーム駆動手段により前記スライドアームを前記アームベースから出すことを特徴とする自動式遮断機。
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