JP3569955B2 - オンスクリーン表示装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
この発明は、例えばカメラ一体型ビデオテープレコーダに適用して好適なオンスクリーン表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のカメラ一体型ビデオテープレコーダでは、時刻・日付・動作表示あるいは警告表示等の情報が画像と共に電子ビューファインダ(以下「EVF」という)に表示される。また、一部の情報は画像と共にビデオテープに記録されたりあるいは画像と共に外部に出力される。このように時刻や日付等の情報を画像と共にEVFに表示させるなどのオンスクリーン表示制御は、例えばカメラ部・ビデオ部・EVF部のそれぞれに対して情報が供給されて行われる。ここで図3に従来のカメラ一体型ビデオテープレコーダにおけるオンスクリーン表示装置の構成例を示す。
【0003】
図3において、1はカメラ部である。このカメラ部1のレンズ2によって、被写体の光学像は撮像素子(例えばCCD)3の撮像面上に結像される。撮像素子3では、撮像面上に結像された光学像から例えば3原色信号が形成される。この3原色信号は、AGC回路4で利得が調整されたのちA/D変換器5でディジタル信号に変換されてディジタル信号処理回路6に供給される。
【0004】
ディジタル信号処理回路6では、供給されたディジタル信号から輝度信号SYと搬送色信号SCが生成される。この輝度信号SYは加算器7に供給されると共に搬送色信号SCはビデオ部10の帯域制限用のクシ型フィルタ11に供給される。
【0005】
41はオンスクリーン制御信号発生部(以下「OSD部」という)である。このOSD部41では、マイクロコンピュータ(以下「マイコン」という)40のオンスクリーン制御データDOSDに基づいて時刻や日付等を表示するためのカメラ部オンスクリーン制御信号SSCが形成される。形成されたカメラ部オンスクリーン制御信号SSCは、OSD部41の第1の出力端子41aから加算器7に供給される。なお、マイコン40からOSD部41に供給されるオンスクリーン制御データDOSDは、図示しない操作スイッチの操作に応じて出力されたり、ビデオ部等の動作状態に応じて自動的に出力されるものである。
【0006】
加算器7では、ディジタル信号処理回路6から供給された輝度信号SYにOSD部41からのカメラ部オンスクリーン制御信号SSCが加算される。この加算して得られた輝度信号SYAは、ビデオ部10のAGC回路12を介して加算器13に供給される。
【0007】
OSD部41では、カメラ部オンスクリーン制御信号S SC だけでなくテープカウンタ値やテープ残量等を表示するためのビデオ部オンスクリーン制御信号S SV が形成される。このビデオ部オンスクリーン制御信号S SV は、OSD部41の第2の出力端子41bから加算器13に供給される。
【0008】
このため、加算器13では、AGC回路12を介して供給された輝度信号SYBにOSD部41からのビデオ部オンスクリーン制御信号SSVが加算される。この加算して得られた輝度信号SYDは、合成回路14に供給されると共にEVF部20の加算器21に供給される。
【0009】
合成回路14では、クシ型フィルタ11を介して供給された搬送色信号SCと加算器13からの輝度信号SYDが合成されてビデオ信号とされる。この合成されて得られたビデオ信号は増幅回路15を介してビデオ出力端子16から出力される。
【0010】
また、図示してはいないがビデオ入力端子から外部ビデオ信号が供給された時には、この外部ビデオ信号にビデオ部オンスクリーン制御信号SSVが加算されて処理される。なお、カメラ部からの輝度信号SYAや搬送色信号SCあるいはビデオ入力端子から供給されたビデオ信号の記録再生部は省略する。
【0011】
次に、OSD部41では、警告表示(例えばバッテリーエンドやテープエンド等)を行うためのEVF部オンスクリーン制御信号SSEが形成される。このEVF部オンスクリーン制御信号SSEは、OSD部41の第3の出力端子41cからEVF部20の加算器21に供給される。このため、加算器21では、ビデオ部10の加算器13から供給された輝度信号SYDにOSD部41からのEVF部オンスクリーン制御信号SSEが加算される。この加算して得られた輝度信号SYEは、増幅回路22を介してEVF駆動処理回路23に供給されてEVF表示器(例えば小型ブラウン管など)24に表示される。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述したOSD部41は3系統のオンスクリーン表示制御が可能なICで構成されており、3つの出力端子から各系統のオンスクリーン制御信号をそれぞれ出力するものであり、さらに1系統のオンスクリーン表示制御を行うものとすれば、4系統のオンスクリーン制御信号を出力できるICに変更する必要がある。このため、部品のコストアップを招くだけでなく4系統のオンスクリーン表示制御が可能なICに合わせてマイコン40のプログラムを作り直す必要があり開発に時間を要していた。
【0013】
そこで、この発明では、複数系統のオンスクリーン表示制御を系統の数よりも少ない信号出力端子から出力される制御信号で制御できるオンスクリーン表示装置を提供するものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
この発明に係るオンスクリーン表示装置は、オンスクリーン表示を制御する表示制御手段と、上記表示制御手段の所定の出力端子から出力されるオンスクリーン制御信号が共に供給される複数の表示手段と、上記複数の表示手段のうち、1つの表示手段で表示動作を行わせることにより、上記オンスクリーン制御信号に基づいたオンスクリーン表示を行う表示手段を選択する表示選択手段とを有し、上記表示制御手段の所定の出力端子からは、上記表示選択手段で表示動作を行わせるものとして選択した上記表示手段に表示する該表示手段に対応した情報のオンスクリーン制御信号が出力されるものである。
【0016】
【作用】
この発明においては、表示制御手段の所定の出力端子に接続された複数の表示手段に対して、電源の供給を制御して表示動作を行うものとされた1つの表示手段に表示する情報のオンスクリーン制御信号が出力される。また、複数の表示手段の少なくとも1つは開閉自在の表示手段であって、開閉自在の表示手段の開閉状態に応じて複数の表示手段への電源供給が制御されて1つの表示手段で表示動作が行われる。このため、表示制御手段の出力端子数がオンスクリーン表示制御の系統数よりも少ない場合であってもこの系統数の表示を行うことが可能となる。また、オンスクリーン表示制御の系統数が増加しても、制御信号を切り換えて処理することで対応できるので、系統数の増加に伴うICの変更等が必要なく、ソフトウェアの変更等により容易に対応可能であると共に安価に構成することが可能となる。
【0017】
【実施例】
以下、図面を参照しながら、この発明に係るオンスクリーン表示装置の一実施例について説明する。本例はカメラ一体型ビデオテープレコーダに適用したものでありの図3はその外観を示している。このカメラ一体型ビデオテープレコーダは、図1に示すようにカメラ部1,ビデオ部10,EVF部20およびパネル表示部30とから構成される。
【0018】
このカメラ部1とビデオ部10はカメラ一体型ビデオテープレコーダの本体部に設けられ、EVF部20は本体部上側に可動可能なように配される。また、パネル表示部30は図1に示すように本体部左側面に開閉可能なように配される。なお、本体部前面にはカメラ部1のレンズ2が配されている。
【0019】
本体部の後面には、電源を供給するためのバッテリー51が装着されると共に、オーディオ・ビデオ信号を外部に出力したり外部からのオーディオ・ビデオ信号を入力するためのオーディオ・ビデオ入出力端子部52が配設される。また、後面右側には録画を開始または停止するための録画操作スイッチ53が配設される。
【0020】
パネル表示部30の端部側面には、パネル開レバー54が配設されている。このパネル開レバー54を操作することで、パネル表示部30はパネル支持部55を軸として本体部から回動されて開状態とされる。なお、パネル表示部30が閉状態とされたときの本体部と対向する面側に、LCDパネル34が配設されており、本体部のパネル表示部30と対向する面側には、オンスクリーン表示等を制御するための操作スイッチ部56が配設されている。
【0021】
次に、図2を参照しながら、この発明に係るオンスクリーン表示装置の一実施例の構成について説明する。なお、図2において図3と対応する部分については同一符号を付しその詳細な説明は省略する。
【0022】
図2において、ビデオ部10の加算器13から出力された輝度信号SYDは、EVF部20の加算器21だけでなくパネル表示部30の加算器31にも供給される。また、OSD部41の第3の出力端子から出力されるオンスクリーン制御信号は、EVF部20の加算器21とパネル表示部30の加算器31に供給される。このため、加算器21では、ビデオ部10の加算器13から供給された輝度信号SYDにOSD部41から供給されたオンスクリーン制御信号が加算される。この加算して得られた輝度信号SYEは、増幅回路22を介してEVF駆動処理回路23に供給される。また、加算器31では、ビデオ部10の加算器13から供給された輝度信号SYDにOSD部41から供給されたオンスクリーン制御信号が加算される。この加算して得られた輝度信号SYFは、増幅回路32を介してパネル駆動処理回路33に供給される。
【0023】
また、パネル駆動処理回路33には、ビデオ部10のクシ型フィルタ11を介してカメラ部1のディジタル信号処理回路6から供給される搬送色信号SCが供給される。このため、パネル駆動処理回路33によって供給された輝度信号SYFと搬送色信号SCに基づいてLCDパネル34に表示が行われる。
【0024】
ところで、OSD部41にオンスクリーン制御データDOSDを供給するマイコン40には、パネル表示部30が開状態であるか閉状態であるかを示す検出信号SPが供給される。
【0025】
すなわち、パネル表示部30が開状態であるか閉状態であるかを検出する検出スイッチ42は、一方の端子が電源供給端子43に接続されると共に他方の端子は抵抗器44を介してNPN形トランジスタ46のベース端子に接続される。また、トランジスタ46のベース端子とエミッタ端子は抵抗器45を介して接続されて、このエミッタ端子は接地される。トランジスタ46のコレクタ端子は、抵抗器47を介して電源供給端子43に接続されると共にマイコン40に接続される。このため、パネル表示部30が閉状態であるときには、検出スイッチ42はオン状態とされてトランジスタ46は導通状態となりローレベル「L」の検出信号SPがマイコン40に供給される。また、パネル表示部30が開状態であるときには、検出スイッチ42はオフ状態とされてトランジスタ46は非導通状態となりハイレベル「H」の検出信号SPがマイコン40に供給される。
【0026】
さらに、検出スイッチ42の抵抗器44と接続された端子は、EVF電源部48に接続されると共にインバータ回路49を介してパネル電源部50に接続される。このため、検出スイッチ42がオン状態の時には、ハイレベル「H」の信号がEVF電源部48に供給されると共にローレベル「L」の信号がパネル電源部50に供給されて、EVF電源部48からはEVF部20に電源供給が行われるが、パネル電源部50からはパネル表示部30に電源供給が行われない。また、検出スイッチ42がオフ状態の時には、ローレベル「L」の信号がEVF電源部48に供給されると共にハイレベル「H」の信号がパネル電源部50に供給されて、EVF電源部48からはEVF部20に電源供給が行われないが、パネル電源部50からはパネル表示部30に電源供給が行われる。
【0027】
パネル表示部30が閉状態とされて検出スイッチ42がオン状態のときは、マイコン40にローレベル「L」の検出信号SPが供給されるため、マイコン40からはEVF部20での表示を行うためのオンスクリーン制御データDOSDがOSD部41に供給される。すなわち、OSD部41の第3の出力端子41cからは、EVF部オンスクリーン制御信号SSEがEVF部20の加算器21とパネル表示部30の加算器31に供給される。しかし、上述したように検出スイッチ42がオン状態であるためにパネル表示部30には電源が供給されず、電源が供給されているEVF部20のEVF表示器24でのみ表示が行われる。
【0028】
また、パネル表示部30が開状態とされて検出スイッチ42がオフ状態であるときは、マイコン40にハイレベル「H」の検出信号SPが供給されるため、マイコン40からはEVF部20の表示と異なる表示をパネル表示部30で行うためのオンスクリーン制御データDOSDがOSD部41に供給される。このOSD部41の第3の出力端子41cからは、パネル部オンスクリーン制御信号SSPがEVF部20の加算器21とパネル表示部30の加算器31に供給される。しかし、検出スイッチ42がオフ状態であるためにEVF部20には電源が供給されず、電源が供給されているパネル表示部30のLCDパネル34でのみ表示が行われる。
【0029】
このように本例によれば、OSD部41の1つの出力端子から2つの制御信号を切り換えて出力することにより4系統のオンスクリーン表示制御を3つの出力端子から出力される制御信号でもって制御することができる。また、パネル表示部30の開閉状態を検出し、検出結果に基づいて2系統の信号を切り換えると共に検出結果に基づいて系統の異なる制御信号が供給される表示部は電源供給が停止される。このため、1つの出力端子から2つの制御信号を出力した場合であっても所定の表示以外の表示が行われることがない。
【0030】
また、オンスクリーン表示制御の系統数が増加しても、制御信号を切り換えて処理することで対応できるので、系統数の増加に伴うICの変更等の必要がない。このため、ソフトウェアの変更等により容易に対応できると共に安価に構成することができる。
【0031】
なお、本例では1つの出力端子から2系統のオンスクリーン制御信号を切り換えて出力するものとしたが、1つの出力端子からさらに多くの系統のオンスクリーン制御信号を出力してオンスクリーン表示制御を行うことも容易にできることは勿論である。
【0032】
【発明の効果】
この発明によれば、オンスクリーン表示を制御する表示制御手段と、表示制御手段の所定の出力端子から出力されるオンスクリーン制御信号が共に供給される複数の表示手段と、複数の表示手段のうち、1つの表示手段で表示動作を行わせることにより、オンスクリーン制御信号に基づいたオンスクリーン表示を行う表示手段を選択する表示選択手段とが設けられて、表示制御手段の所定の出力端子からは、表示選択手段で表示動作を行わせるものとして選択した表示手段に表示する情報のオンスクリーン制御信号が出力される。このため、表示制御手段の出力端子数がオンスクリーン表示制御の系統数よりも少ない場合であっても所定の表示を行うことができる。また、オンスクリーン表示制御の系統数が増加しても、オンスクリーン制御信号を切り換えて処理することで対応できるので、系統数の増加に伴うICの変更等が必要なく、ソフトウェアの変更等により容易に対応可能であると共に安価に構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るオンスクリーン表示装置を適用したカメラ一体型ビデオテープレコーダの外観を示す図である。
【図2】この発明に係るオンスクリーン表示装置の一実施例の構成を示す図である。
【図3】従来のオンスクリーン表示装置の構成を示す図である。
【符号の説明】
1 カメラ部
7,13,21 加算器
10 ビデオ部
20 EVF部
24 EVF表示器
30 パネル表示部
34 LCDパネル
40 マイクロコンピュータ(マイコン)
41 オンスクリーン制御信号発生部(OSD部)
42 検出スイッチ
48 EVF電源部
50 パネル電源部
54 パネル開レバー
55 パネル支持部
Claims (3)
- オンスクリーン表示を制御する表示制御手段と、
上記表示制御手段の所定の出力端子から出力されるオンスクリーン制御信号が共に供給される複数の表示手段と、
上記複数の表示手段のうち、1つの表示手段で表示動作を行わせることにより、上記オンスクリーン制御信号に基づいたオンスクリーン表示を行う表示手段を選択する表示選択手段とを有し、
上記表示制御手段の所定の出力端子からは、上記表示選択手段で表示動作を行わせるものとして選択した上記表示手段に表示する情報のオンスクリーン制御信号が出力される
ことを特徴とするオンスクリーン表示装置。 - 上記表示選択手段は、上記表示手段への電源供給を制御して、上記1つの表示手段で表示動作を行わせる
ことを特徴とする請求項1記載のオンスクリーン表示装置。 - 上記複数の表示手段の少なくとも1つは開閉自在の表示手段であって、上記表示選択手段は、上記開閉自在の表示手段の開閉状態に応じて上記複数の表示手段への電源供給を制御する
ことを特徴とする請求項2記載のオンスクリーン表示装置。
Priority Applications (1)
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JP13027994A JP3569955B2 (ja) | 1994-06-13 | 1994-06-13 | オンスクリーン表示装置 |
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-
1994
- 1994-06-13 JP JP13027994A patent/JP3569955B2/ja not_active Expired - Lifetime
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