JP3569749B2 - 電子写真方式記録装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、電子写真方式記録装置における転写電圧を最適化する構成に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
今日、情報処理装置の出力装置として、電子写真方式記録装置が広く用いられている。
この電子写真方式記録装置とは、帯電したトナー像をその表面に有する感光ドラムに記録媒体を重ね合わせ、その媒体の裏面側の転写ローラより前記のトナー像とは逆極性の転写電圧を印加することにより、感光ドラム表面のトナー像を記録媒体に転写するものである。
そして、従来の電子写真方式記録装置では、その転写電圧を決定するには、転写ローラに流れる電流を検出し、その電流値に基づいて決定するものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のような電子写真方式記録装置では、記録媒体が、例えば、葉書や封筒といった幅の狭いものの場合、感光ドラムと転写ローラとが直接接触してしまうときがある。そして、このような場合では、転写電流が必要以上に流れてしまい、その結果、媒体に対して誤った転写電圧を決定してしまい、記録品質を低下させてしまうといった問題点があった。
このような点から、記録媒体の大きさや種類が変わっても、その媒体に最適な転写電圧を決定し、記録品質を高めることのできる電子写真方式記録装置の実現が望まれていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は、帯電したトナー像をその表面に有する感光体に記録媒体を重ね合わせ、当該記録媒体の裏面側に設けた転写器より前記トナー像とは逆極性の転写電圧を印加することにより、前記感光体表面のトナー像を記録媒体に転写する電子写真方式記録装置において、
記録媒体に転写された後の記録媒体上の各記録位置における濃度を検出するための濃度センサと、前記転写器への電圧を供給すると共に、この供給電圧を変化させる転写電圧供給部と、前記濃度センサの出力を受け取ると共に、前記転写電圧供給部に対して供給電圧の変化を指示し、前記濃度センサによる記録位置の濃度と供給電圧の値とに基づき、前記濃度センサにより検出された濃度値が最大の濃度値となる供給電圧を前記記録媒体に対する最適転写供給電圧と決定する転写電圧判定部と、記録媒体の記録開始位置では最低電圧、記録終了位置で最高電圧となり、かつ、これら最低電圧と最高電圧間を直線的に電圧変化させる電圧変化パターンデータを格納すると共に、濃度センサの出力を格納するメモリとを備え、前記転写電圧判定部は、前記メモリに格納された電圧変化パターンデータを転写電圧供給部に指示すると共に、前記濃度センサの出力を取り出し、前記電圧変化パターンデータを参照して前記最適転写供給電圧を決定することを特徴とする。
他の発明は、帯電したトナー像をその表面に有する感光体に記録媒体を重ね合わせ、当該記録媒体の裏面側に設けた転写器より前記トナー像とは逆極性の転写電圧を印加することにより、前記感光体表面のトナー像を記録媒体に転写する電子写真方式記録装置において、記録媒体に転写された後の記録媒体上の各記録位置における濃度を検出するための濃度センサと、前記転写器への電圧を供給すると共に、この供給電圧を変化させる転写電圧供給部と、前記濃度センサの出力を受け取ると共に、前記転写電圧供給部に対して供給電圧の変化を指示し、前記濃度センサによる記録位置の濃度と供給電圧の値とに基づき、前記濃度センサにより検出された濃度値が最大の濃度値となる供給電圧を前記記録媒体に対する最適転写供給電圧と決定する転写電圧判定部と、前記濃度センサの出力を、予め設定された基準値と比較し、2値データとして出力するコンパレータと、記録媒体の記録開始位置では最低電圧、記録終了位置で最高電圧となり、かつ、これら最低電圧と最高電圧間を直線的に電圧変化させる電圧変化パターンデータを格納すると共に、濃度センサの出力を格納するメモリとを備え、前記転写電圧判定部は、前記メモリに格納された電圧変化パターンデータを転写電圧供給部に指示すると共に、前記コンパレータの出力に基づき、前記電圧変化パターンデータを参照して前記最適転写供給電圧を決定することを特徴とする。
【0005】
【作用】
本発明の電子写真方式記録装置においては、転写電圧供給部は転写器に対して、その供給電圧を変化させ、記録媒体の印字が行われる。
濃度センサは、印字後の記録媒体の濃度を各記録位置毎に検出する。転写電圧判定部は、濃度センサの出力を受け取り、濃度値が最大の濃度値となる供給電圧の値を最適転写供給電圧と決定する。
【0006】
【実施例】
以下、本発明の実施例を図面を用いて詳細に説明する。
図1は本発明の電子写真方式記録装置の実施例1を示す機能ブロック図であるが、これに先立ち、電子写真方式記録装置の構造を説明する。
【0007】
図2は、本発明の電子写真方式記録装置の概略構成図である。
図において、1は感光体としての感光ドラム、2はこの感光ドラム1の表面を負に帯電させるためのチャージローラであり、負の高電圧が印加されている。
3は、ライン状にLED(発光ダイオード)素子が並べられたLEDヘッドであり、選択的にLEDを発光させることにより、帯電した感光ドラム1上に静電潜像を形成させるものである。4は、現像ユニットであり、トナーを帯電させて現像ローラ5に供給し、更に、この現像ローラ5のトナーを感光ドラム1上に供給して感光ドラム1上の静電潜像を可視像にする機能を有している。また、現像ローラ5にも負の高電圧が印加されている。
6は、転写ローラ(転写器)であり、正の高電圧が印加され、感光ドラム1に形成されているトナー像を正の電界により、記録媒体である用紙7側に転写するためのものである。
【0008】
8は、用紙7aが格納された用紙カセット、9はホッピングローラ、10a、10bはレジストローラであり、これらの構成は、ホッピングローラ9を回転させて用紙7aを用紙カセット8から繰り出し、レジストローラ10a、10bにより更に用紙7を送り続けるものである。
11は濃度センサであり、発光素子と受光素子からなり、用紙7への転写部の下流側に設けられ、用紙7上のトナー濃度を測定するためのセンサである。また、12a、12bは用紙7上に形成されたトナー像を高温で溶解し、用紙7上に定着させるためのヒートローラである。
更に、13はスタッカであり、用紙7がヒートローラ12a、12bでの定着後に排出されて用紙7bとして格納される用紙格納部である。
【0009】
次に、本発明の電子写真方式記録装置における制御構成を図1を用いて説明する。
図1に示す電子写真方式記録装置は、制御部20、インタフェース線21、濃度センサ11、A/Dコンバータ22、操作部23、LEDヘッド制御部24、LEDヘッド3、モータ制御部25、モータ26、高圧制御部27、高圧電源28,29、チャージローラ2、現像ローラ5、転写電圧供給部30、転写ローラ6からなる。
【0010】
制御部20は、マイクロプロセッサ、ROM、RAM、タイマ等からなり、電子写真方式記録装置としての各部の制御を司るものであり、転写電圧判定部20aを備えている。また、メモリ20bは、RAMやROMからなるメモリを示している。
ここで、転写電圧判定部20aは、任意の媒体に対して転写を行う場合、当該媒体に対して、前記転写電圧供給部に対して供給電圧の変化を指示し、前記濃度センサで検出した濃度が最大であった供給電圧を、当該媒体の最適転写供給電圧と判定する機能を備えたもので、マイクロプロセッサと、このマイクロプロセッサが実行するソフトウェアで形成されているものである。
【0011】
インタフェース線21は、電子写真方式記録装置の外部から記録データを入力するためのインタフェース線である。
A/Dコンバータ22は、濃度センサ11により検出されたアナログ値の濃度情報をディジタル値に変換するためのものである。また、操作部23は、複数のキー等からなり、電子写真方式記録装置としての各種の設定や、後述するテスト印字動作の指示等を行うための操作部である。
LEDヘッド制御部24は、制御部20のメモリ20bから読み出された記録データをLEDヘッド3に転送できる形式に変換し、更に、LEDヘッド3を1ライン毎に一定時間駆動するものである。
【0012】
モータ制御部25は、I/Oポート、モータドライバから構成され、制御部20の指示により、複数のモータ26を回転させ、ポッピングローラ9やレジストローラ10a,10b、感光ドラム1、ヒートローラ12a,12b等をギヤ列を介して回転させるものである。
高圧制御部27は、チャージローラ2および現像ローラ5に接続されている高圧電源28,29を制御部20の指示によりオン/オフする機能を有している。
転写電圧供給部30は、D/Aコンバータ30aと高圧電源30bからなる。D/Aコンバータ30は、制御部20(の転写電圧判定部20a)から指示されるディジタル値をアナログの直流電圧に変換するものであり、高圧電源30bはD/Aコンバータ30aの出力電圧に応じて高電圧を制御するものであり、この高電圧は転写ローラ6に供給されるようになっている。
【0013】
次に、本実施例の動作を説明する。
本実施例におけるテスト印字の動作は、装置電源オン直後の1枚目の印字時、または操作部23による特定のキー、あるいは他の機能のキーを複数組み合わせて指示を行うものである。ここでは、テスト印字動作を説明する。
先ず、制御部20のメモリ20bには予め転写電圧を可変出力するためのデータが格納されている。
【0014】
図3は、メモリ20bに格納された転写供給電圧の可変出力のためのデータの説明図である。
即ち、TRDATA、TRDATA+1、TRDATA+2、…はメモリ20bのアドレスであり、D0 ,D1 ,D2 …は、それぞれの電圧値を示している。
【0015】
このように構成された電圧値を用いてテスト印字動作は次のように行われる。
図4は、その動作フローチャートである。
尚、このテスト印字動作に入る場合、用紙7は予め印字開始位置まで搬送されているものとする。
【0016】
先ず、図示省略したライン数カウンタi、即ち、LEDヘッド3が発光するラインをカウントするためのカウンタを初期化する(ステップS1)。
そして、転写ローラ6に転写供給電圧(TR電圧)として印字開始時の電圧HVS を設定する(ステップS2)。具体的には、転写電圧判定部20aが、メモリ20bの対応するアドレス(TRDATA+i)のアドレスより取り出し、D/Aコンバータ30aに値を設定することにより高圧電源30bから転写ローラ6に対応する電圧が供給される。また、ここで供給する電圧は最低電圧とする。
【0017】
上記ステップS2で、転写ローラ6に対応する電圧が印加されると、感光ドラム1上のトナー像を1ライン印字する(ステップS3)。尚、ここで用紙7に印字される1ラインは、濃度センサ11で濃度を読み取るのに十分な幅を持つものとする。また、濃度センサ11は用紙7の1ライン分の濃度を読み取り、この読み取った値がA/Dコンバータ22を介して制御部20に入力されると、転写電圧判定部20aは、その値をメモリ20bに格納する(ステップS4)。
【0018】
図5は、得られた濃度データを格納したメモリの内容を示す説明図である。
また、図6は、用紙7への記録パターン例である。
図5中、A部分は各アドレスに対応して格納される濃度データを示し、B部分は1枚分の濃度データから得られたピーク値等のデータである。
また、図6において、左端はその記録位置で転写ローラ6に供給している電圧、中央の斜線部は濃度センサ11で濃度を検出するためのパターン、右端は文字パターンであり、この文字パターンは目視チェック用である。
【0019】
図4に戻り、ステップS4において、1ライン分の濃度データを格納すると、その用紙7が1頁終了したかの判定を行い(ステップS5)、終了していない場合は、ライン数カウンタiをインクリメントし(ステップS6)、このカウンタ値に対応する値をメモリ20bより取り出し、転写電圧供給部30に出力して(ステップS7)、ステップS3に戻る。即ち、転写ローラ6への供給電圧を上げるため、メモリアドレス(TRDATA+i)から次の値を取り出して転写電圧供給部30に供給する。
このような動作を繰り返すことにより、ステップS5において、用紙7の1頁の印字が終了したと判定された場合、転写電圧判定部20aは、先ず、濃度データを平滑化する(ステップS8)。
【0020】
図7は、記録位置に対する転写ローラ6への供給電圧およびセンサ出力の関係を示す説明図であり、(a)は記録位置に対する転写ローラ6への供給電圧(TR電圧)、(b)は記録位置に対するセンサ出力の関係である。
即ち、(a)に示す印字開始位置PS において、転写ローラ6への供給電圧はHVS 、印字終了位置PE においてHVE となり、その間を直線で変化させるよう設定している。また、(b)に示すように、その記録濃度は最適電圧に近付くにつれてその記録濃度が上がり、最適電圧の時点で濃度がピークとなり、それ以降は再び低下する。この理由は、転写ローラ6への印加電圧をある一定以上高くすると放電してしまい、感光ドラム1と転写ローラ6間での実際の転写電圧は低下し、その結果、濃度も低下するためである。尚、この図7の(b)に示すような波形は媒体の種類によって異なるものである。
【0021】
図4に戻り、ステップS8において濃度データを平滑化すると、転写電圧判定部20aは、濃度データ(PRDATA+0〜PRDATA+n)の中から一番大きいデータの値のアドレス(PRDATA+i)のiの値をアドレス(DPEAK)に格納する(ステップS9)。
そして、濃度データの最大値に対して90%になる位置P1 ,P2 を、最大値を格納しているアドレス(PRDATA+i)の前後から求め、そのアドレス(PRDATA+j)、(PRDATA+k)のjとkを、アドレス(DP1 ,DP2 )に格納する(ステップS10)。
【0022】
次に、この位置P1 、P2 の中間点PAVを求めるため、アドレス(DP1 ,DP2 )の内容j、kを加算して2で割り、その値をmとして、アドレス(DPAV)に格納する(ステップS11)。そして、アドレス(DTRAV)に対して、アドレス(DPAV)に格納されている値mをアドレス(TRDATA)に加えたアドレス(TRDATA+m)に格納されているデータDm を格納する(ステップS12)。
以上で、一連のテスト印字動作を終了する。その後の通常の印字動作においては、メモリ20bのアドレス(DTRAV)に格納した値Dm を、転写電圧供給部30に供給することにより、最適供給電圧が転写ローラ6に印加されて印字動作が行われ、最高の印字品質が得られる。
【0023】
また、このようなテスト動作は、媒体の種類を変えた場合は必ず行う必要があり、これには次のような手段を用いて行う。
例えば、図2において、用紙7の搬送路上や用紙カセット8に媒体識別センサを設け、この媒体識別センサによって、紙やOHPシートといった媒体の識別を行い、テスト印字動作が起動するよう構成する。
また、用紙カセット8に格納されている用紙7aがなくなったことを検出するセンサ等を設け、用紙カセット8に用紙が補充されたことをこのセンサが検出した場合に、テスト印字動作を起動するよう構成してもよい。更に、用紙7aの厚さ、幅、紙質を検出し、いずれかの要素が変化した場合はテスト印字動作が開始されるよう構成してもよい。
【0024】
以上のように、上記実施例1によれば、テスト印字動作を、媒体の記録開始位置では最低電圧、記録終了位置で最高電圧となり、かつ、これら最低電圧と最高電圧間を直線的に電圧変化させる電圧変化パターンデータを用いて行い、また、転写電圧判定部20aは、濃度センサ11の出力のピーク値の90%の値の中間点の記録位置に対応する電圧を最適転写供給電圧として決定するようにしたので、信頼度の高い最適転写供給電圧の決定が行え、しかも、単に中間点の記録位置に対応する電圧を採用するだけで済むため、構成が簡単で精度の高い最適転写供給電圧を得ることができる。
【0025】
次に、濃度センサの出力を、予め設定された基準値と比較し、2値データとして制御部に出力するようにした実施例2を説明する。
図8は、この実施例2における実施例1との変更部分の機能ブロック図である。
本実施例において、上記実施例1と異なる点は、A/Dコンバータ22をコンパレータ40にし、制御部50が、このコンパレータ40の出力に基づき最適転写供給電圧を決定するようにした点であり、その他の構成については上記実施例1と同様である。
即ち、濃度センサ11の出力は、コンパレータ40に入力され、コンパレータ40には、この濃度センサ11の出力と共に、基準電圧VS が入力される。そしてコンパレータ40は、これらの電圧を比較し、その比較結果の2値情報を制御部50に入力するものである。
【0026】
図9は、実施例2の動作を説明するための波形図であり、(a)は記録位置に対するセンサ出力の波形、(b)は、センサ出力をコンパレータ40で基準電圧と比較した結果の波形である。
制御部50は、コンパレータ40からの2値情報が入力されると、これをメモリ50bに格納する。図9(b)に示すように、濃度センサ11の出力が基準電圧VS を上回った位置および下回った位置でコンパレータ40の出力が反転している。電圧判定部50aは、この記録位置を、上記実施例1と同様にP1 ,P2 とし、これらP1 ,P2 の中間点PX における供給電圧を最適供給電圧とし、この電圧値をメモリ50bに格納する。そして、以後の通常印字動作時には、その最適供給電圧の設定値を用いることにより、実施例1と同様に高品質な印字画像を得ることができる。
【0027】
以上のように、上記実施例2によれば、コンパレータによって、濃度センサの出力を予め設定された基準値と比較し、この比較結果の2値データを用いて最適転写電圧を求めるようにしたので、実施例1に比べて回路構成をより簡素化することができ、更に低コストな電子写真方式記録装置を実現することができる。
【0028】
尚、上記各実施例では、LED方式の電子写真方式記録装置に適用した例を説明したが、同様にレーザビーム方式や光学式の電子写真方式記録装置であっても同様に適用可能である。
【0029】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の電子写真方式記録装置によれば、転写後の記録媒体の濃度を検出し、濃度値が最大の濃度値となる供給電圧の値に基づき最適転写電圧を決定するようにしたので、記録媒体の種類や大きさが変わっても、その媒体に最適な転写供給電圧を決定することができ、その結果、常に最適な記録品質を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子写真方式記録装置における実施例1の機能ブロック図である。
【図2】本発明の電子写真方式記録装置の概略構成図である。
【図3】本発明の電子写真方式記録装置におけるメモリに格納された供給電圧の可変出力のためのデータの説明図である。
【図4】本発明の電子写真方式記録装置におけるテスト印字動作のフローチャートである。
【図5】本発明の電子写真方式記録装置における濃度データを格納したメモリの内容を示す説明図である。
【図6】本発明の電子写真方式記録装置における用紙への記録パターン例の説明図である。
【図7】本発明の電子写真方式記録装置における記録位置に対する転写ローラへの供給電圧およびセンサ出力の関係を示す説明図である。
【図8】本発明の電子写真方式記録装置の実施例2における実施例1との変更部分の機能ブロック図である。
【図9】本発明の電子写真方式記録装置における実施例2の動作を説明するための波形図である。
【符号の説明】
1 感光ドラム(感光体)
6 転写ローラ(転写器)
7 用紙(媒体)
11 濃度センサ
20a 転写電圧判定部
20b メモリ
30 転写電圧供給部
Claims (2)
- 帯電したトナー像をその表面に有する感光体に記録媒体を重ね合わせ、当該記録媒体の裏面側に設けた転写器より前記トナー像とは逆極性の転写電圧を印加することにより、前記感光体表面のトナー像を記録媒体に転写する電子写真方式記録装置において、
記録媒体に転写された後の記録媒体上の各記録位置における濃度を検出するための濃度センサと、
前記転写器への電圧を供給すると共に、この供給電圧を変化させる転写電圧供給部と、
前記濃度センサの出力を受け取ると共に、前記転写電圧供給部に対して供給電圧の変化を指示し、前記濃度センサによる記録位置の濃度と供給電圧の値とに基づき、前記濃度センサにより検出された濃度値が最大の濃度値となる供給電圧を前記記録媒体に対する最適転写供給電圧と決定する転写電圧判定部と、
記録媒体の記録開始位置では最低電圧、記録終了位置で最高電圧となり、かつ、これら最低電圧と最高電圧間を直線的に電圧変化させる電圧変化パターンデータを格納すると共に、濃度センサの出力を格納するメモリとを備え、
前記転写電圧判定部は、
前記メモリに格納された電圧変化パターンデータを転写電圧供給部に指示すると共に、前記濃度センサの出力を取り出し、前記電圧変化パターンデータを参照して前記最適転写供給電圧を決定することを特徴とする電子写真方式記録装置。 - 帯電したトナー像をその表面に有する感光体に記録媒体を重ね合わせ、当該記録媒体の裏面側に設けた転写器より前記トナー像とは逆極性の転写電圧を印加することにより、前記感光体表面のトナー像を記録媒体に転写する電子写真方式記録装置において、
記録媒体に転写された後の記録媒体上の各記録位置における濃度を検出するための濃度センサと、
前記転写器への電圧を供給すると共に、この供給電圧を変化させる転写電圧供給部と、
前記濃度センサの出力を受け取ると共に、前記転写電圧供給部に対して供給電圧の変化を指示し、前記濃度センサによる記録位置の濃度と供給電圧の値とに基づき、前記濃度センサにより検出された濃度値が最大の濃度値となる供給電圧を前記記録媒体に対する最適転写供給電圧と決定する転写電圧判定部と、
前記濃度センサの出力を、予め設定された基準値と比較し、2値データとして出力するコンパレータと、
記録媒体の記録開始位置では最低電圧、記録終了位置で最高電圧となり、かつ、これら最低電圧と最高電圧間を直線的に電圧変化させる電圧変化パターンデータを格納すると共に、濃度センサの出力を格納するメモリとを備え、
前記転写電圧判定部は、
前記メモリに格納された電圧変化パターンデータを転写電圧供給部に指示すると共に、前記コンパレータの出力に基づき、前記電圧変化パターンデータを参照して前記最適転写供給電圧を決定することを特徴とする電子写真方式記録装置。
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