JP3569676B2 - 駐車場管理システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、駐車場内の個別の駐車区域毎に設けられて駐車車両の入出庫を管理する複数の端末機とのデータ通信により、駐車料金精算機が前記各駐車区域の駐車料金を集中精算する駐車場管理システムに関し、特に、駐車場利用者に対するサービスを向上できる駐車場管理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、駐車場管理システムとして、駐車場内に複数設けた個別の駐車区域毎に駐車車両の入出庫を管理する複数の端末機を設け、各端末機と駐車料金精算機とを例えば伝送線で通信可能に接続して前記各駐車区域の駐車料金を集中精算するよう構成されたものがある。
【0003】
このようなシステムにおける駐車料金精算機は、例えば該当する駐車区域の端末機から駐車開始時刻を呼び出して駐車時間に応じた駐車料金を精算するので、駐車場の入退場口にゲートを設けて駐車車両を管理するゲート式駐車場管理システムのように駐車場を利用していることを証明する駐車券を駐車場利用者に発行しなくても駐車時間に応じた駐車料金の精算が可能である。したがって、従来では駐車券を発行するものはなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述のような駐車場管理システムでは、駐車券を発行していなかったため、例えば施設利用時に駐車料金を減額する等のサービスを提供することが困難であり、駐車場利用者に対して十分なサービスを行えなかった。
また、利用者は精算時に駐車料金精算機のテンキーを操作して駐車番号を入力するため、利用者が間違って他人の駐車番号を入力してしまった場合、精算機は他人の駐車番号に基づいて精算してしまう虞れがあった。
【0005】
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたもので、駐車区域毎に駐車車両を管理する方式の駐車場管理システムにおける駐車場利用者に対するサービスを向上させることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
このため、請求項1に係る発明は、駐車場内に複数設けた個別の駐車区域毎に設けられて駐車車両の入出庫を管理する複数の端末機と、各端末機とのデータ通信に基づいて前記各駐車区域の駐車料金を集中精算する料金精算機と、を備えた駐車場管理システムにおいて、前記料金精算機は、利用者から駐車場を利用していることを証明する駐車利用情報の要求があり且つ利用者が駐車した駐車区域の情報を入力したときに、当該駐車区域の駐車車両の駐車料金精算前であればいつでも前記駐車利用情報を利用者に提供し、利用者から精算処理の要求があり且つ利用者が駐車した駐車区域の情報を入力したとき、又は、前記駐車利用情報が入力されたときに精算処理を行う構成とした。
【0007】
かかる構成では、料金精算機は、駐車料金精算前であればいつでも利用者の要求に応じて駐車場を利用していることを証明する駐車利用情報を提供する。そして、利用者の精算処理の要求と駐車区域の情報の入力により、又は、駐車利用情報の入力により精算処理を行う
また、請求項2に係る発明は、前記駐車利用情報が入力されたときに、さらに、利用者が駐車した駐車区域の情報が入力され、前記駐車利用情報の駐車区域の情報と前記入力された駐車区域の情報とが一致したときのみ精算処理を行う構成とした。
かかる構成では、入力された駐車利用情報に記録されている駐車区域の情報と利用者により入力された駐車区域の情報とが一致したときのみ精算処理を行う。
また、請求項3に係る発明は、前記料金精算機は、利用者からの駐車券発行要求を受け付ける駐車券発行受付部と、利用者が駐車した駐車区域の情報を入力する駐車区域入力部と、を備え、前記駐車券発行受付部が利用者からの駐車券発行要求を受け付け且つ前記駐車区域入力部で利用者が駐車区域情報を入力したときに前記駐車利用情報として駐車券を発行する構成とした。
【0008】
かかる構成では、料金精算機は、利用者から駐車区域情報が入力され且つ利用者からの駐車券発行要求を受け付けたときに駐車券を発行する。
また、請求項に係る発明では、前記料金精算機は、発行する駐車券に前記駐車区域入力部で入力された駐車区域情報を記録する構成とした。
かかる構成では、料金精算機は、利用者によって入力された駐車区域情報を磁気や印字等により記録した駐車券を発行する。
【0011】
また、請求項に係る発明では、前記料金精算機は、挿入された駐車券に記録された情報に基づいて駐車料金をサービスして精算する構成とした。
かかる構成では、料金精算機は、発行時または発行後に駐車券に記録された情報に基づいて駐車区域の駐車料金をサービスして精算する。
また、請求項に係る発明では、前記駐車場利用者は、携帯端末により前記要求、駐車区域の情報及び駐車利用情報を入力することを特徴とした。
【0012】
かかる構成では、料金精算機は、利用者が所有する携帯端末からの着信で利用者からの要求を受け付け、利用者による携帯端末の操作により駐車区域の情報や駐車利用情報を受け付ける。
また、請求項7に係る発明では、前記料金精算機は、前記携帯端末により駐車場を利用者していることを証明する駐車利用情報の要求があり且つ利用者が駐車している駐車区域の情報が入力されたとき、前記駐車利用情報として利用者を特定するID情報を作成し、当該ID情報を駐車区域の情報と関連付けて記憶すると共に、前記携帯端末にダウンロードする構成とした。
かかる構成では、料金精算機は、利用者が所有する携帯端末からの着信で利用者からの駐車利用情報の要求を受け付けると、駐車利用情報としてID情報を作成して駐車区域の情報と関連付けて記憶すると共に、利用者の携帯端末に記憶情報をダウンロードする。
また、請求項8に係る発明では、前記料金精算機はテナントチェッカーと通信可能に接続され、前記テナントチェッカーは、テナント利用時に利用者から前記ID情報を受け取ると共に、受け取った前記ID情報を付加したサービス情報を作成し、当該サービス情報を前記料金精算機にダウンロードする構成とした。
かかる構成では、テナントチェッカーは、テナント利用時に利用者からID情報を受け取ると、ID情報を付加したテナントの利用に応じたサービス情報を作成し、このサービス情報を料金精算機にダウンロードする。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明に係る駐車場管理システムの第1実施形態を適用する駐車場の例を示す図である。
駐車場1は、入場した車2が1台駐車できる複数の駐車区域3に仕切られ、各区域3には、当該区域3を区別する例えば駐車番号(図中の1、2、・・、6)が付され、駐車車両の有無や駐車時間等を管理する端末機4が設けられている。また、出入口5近傍に各区域3の駐車料金を集中精算する駐車料金精算機6が設けられている。
【0014】
ここで、駐車料金精算機6と各端末機4は、伝送線(図示せず)等を用いて通信可能に接続されている。
図2及び図3は、第1実施形態に係る駐車料金精算機6を示した図で、図2は外観図、図3はブロック図である。
図において、駐車料金精算機6は、駐車料金精算機6の精算動作の制御を統括的に行う第1制御部7と、料金体系等、精算に必要な情報を記憶する第1メモリ8と、現在時刻を計時する第1時計ユニット9と、区域3の駐車番号を入力する駐車区域入力部としてのテンキー10と、テンキー10で指定された区域3の駐車料金の精算を要求する場合に利用者が操作する料金精算受付部としての精算ボタン11と、テンキー10の操作によって指定された区域3に駐車している車2の駐車券の発行を要求する場合に利用者が操作する駐車券発行受付部としての駐車券ボタン12と、駐車券ボタン12の操作があったときに第1制御部7の制御により駐車区域情報としての区域3の駐車番号を示す情報を記録した駐車券を作成すると共に、駐車券が挿入されたときに当該駐車券に記録された前記駐車番号を示す情報や駐車料金をサービスするための情報等を読み取るカード処理機13と、駐車料金精算時に硬貨や紙幣を受付処理する硬貨処理ユニット14および紙幣処理ユニット15と、精算の取消を要求する場合に利用者が操作する精算取消ボタン16と、駐車料金を表示する料金表示部17と、投入金額を表示する投入金表示部18と、端末機4との間でシリアルデータ通信を行うための第1データ通信部19と、I/Oユニット20と、を備えて構成される。
【0015】
尚、図示しないが、領収書発行ボタンと、領収書等をプリントアウトするプリンタと、操作手順等を音声で案内する音声案内ユニットも、従来の駐車料金精算機と同様に備えている。
また、前記駐車券は例えば磁気カードとし、前述のように発行時には該当する駐車番号を示す情報が記録され、発行後にはテナントチェッカー等により駐車料金をサービスするための割引情報等が追加記録可能である。
【0016】
図4は、第1実施形態に係る端末機4のブロック図である。
端末機4は、端末機4の制御を統括的に行う第2制御部21と、区域3内の車2を検知する車両検知器22と、現在時刻を計時する第2時計ユニット23と、例えば駐車開始時刻等を記憶する第2メモリ24と、区域3内の車2をロックする図1に示すフラップユニット25をモータ駆動させるフラップ駆動部26と、駐車料金が課金中であるか否か等の駐車情報をLED等によって表示する未精算表示部27と、駐車料金精算機6との間でシリアルデータ通信を行うための第2データ通信部28と、I/Oユニット29と、を備えて構成される。
【0017】
ここで、端末機4の第2制御部21の動作の一例を図1及び図4に基づいて簡単に説明する。
まず、車2の区域3への進入により車両検知器22が発光部25Aから発光される赤外線を受光しなくなり車2の入庫を検知すると、一定時間経過後にロック板25Bを上昇させて区域3内に駐車した車2が脱出できないようにする。この動作により車2が駐車したと判断し、そのときの第2時計ユニット26の時刻を駐車開始時刻として第2メモリ24に記憶させる。
【0018】
また、精算時には駐車料金精算機6からの問い合わせに応じて、例えば第2メモリ24に記憶させた駐車開始時刻を駐車料金精算機6の第1制御部7に送信する。
そして、精算が完了して駐車料金精算機6から精算完了を示す信号を受信すると、ロック板25Bを降下させて車2の出庫を可能にする。
【0019】
次に、第1実施形態に係る駐車料金精算機6の第1制御部7の動作を図5のフローチャートを用いて説明する。
ステップ1(以下、図中でS1で示し、以下同様とする。)において、カード処理機13に駐車券が挿入されたか否かを判定する。判定の結果、NOの場合はステップ2の動作に進み、YESの場合は後述のステップ4の動作に進む。
【0020】
ステップ2において、テンキー10により、区域3に対応する駐車番号が入力されたか否かを判定する。判定の結果、YESの場合はステップ3の動作に進み、NOの場合はステップ1の動作に戻る。
ステップ3において、精算ボタン11、駐車券ボタン12及び精算取消ボタン16のうち、どのボタンが操作されたのかを判定する。判定の結果、精算ボタン11が操作された場合はステップ4の動作に進み、駐車券ボタン12が操作された場合は後述のステップ9の動作に進み、精算取消ボタン16が操作された場合はステップ1の動作に戻る。
【0021】
ステップ4において、ステップ1でYESと判定した場合は、挿入された駐車券に記録されている駐車番号を示す情報に対応した区域3の端末機4に駐車開始時刻を問い合わせる。一方、ステップ3で精算ボタン11が操作されたと判定した場合は、ステップ2で入力された駐車番号に対応する区域3の端末機4に駐車開始時刻を問い合わせる。
【0022】
ステップ5において、第1時計ユニット9の現在時刻を読み取り、当該現在時刻とステップ4で問い合わせた駐車開始時刻とから駐車時間を算出して駐車時間に応じた駐車料金を計算する。
このとき、駐車券に例えばテナントチェッカー等により駐車料金をサービスするための情報が記録されている場合は、当該情報に基づいて駐車料金を計算する。具体的には、例えば、第1メモリ8に記憶されている料金体系から算出した金額を、駐車券に記録されている割引情報に基づいて割り引く。また、駐車券に記録されている情報に基づいて第1メモリ8に予め設定されている情報を呼び出して駐車料金をサービスする構成にしてもよい。
【0023】
ステップ6において、ステップ5で計算した駐車料金を料金表示部17に表示する。
ステップ7において、硬貨処理ユニット14および紙幣処理ユニット15から投入された投入金額とステップ5で計算した駐車料金とを比較し、駐車料金が完納であるかを判定する。判定の結果、YESの場合はステップ8の動作に進み、NOの場合はステップ7の判定動作を再度行う。
【0024】
ステップ8において、ロック板25Bを降下させて車2の出庫を可能にする等、端末機4の動作をリセットするための制御信号を第2制御部21に送信する。ステップ3において、駐車券ボタン12が操作されたと判定した場合、ステップ9において、ステップ2でテンキー10から入力された駐車番号を示す情報を磁気記録した駐車券を発行する。
【0025】
以上のように、第1実施形態では、駐車料金精算機6に駐車券発行機能を設けたので、駐車券に記録された情報に基づいて例えば施設利用時に駐車料金を減額する等のサービスを提供できるようになる。したがって、駐車場内の複数の区域3毎に駐車車両の入出庫を管理する端末機4を備えた駐車場管理システムにおける駐車場利用者に対するサービスを向上できる。
【0026】
また、駐車券を挿入するだけで該当する区域3の駐車料金の精算を開始する構成としたので、料金精算時にテンキー10による駐車番号の入力操作が不要になり、駐車場利用者の負担を軽減でき利用者が間違って他人の駐車番号を入力してしまうことを防止できる。そして、駐車券に駐車番号を示す情報を記録する構成なので、他人の駐車券で駐車料金のサービスを受けるというような駐車券の不正使用を防止できる。
【0027】
さらに、駐車料金の精算をする前であれば駐車券ボタン12の操作によっていつでも駐車券を発行できるので、駐車場利用者が駐車時に駐車券の発行要求を忘れた場合でも後で駐車券を発行することができる。これにより、駐車場利用者は、例えば施設を利用し終えた後の料金精算時に駐車券の発行操作をすることで駐車券による駐車料金を減額するサービスを受けられるようになり、駐車場利用者にとって便利になる。
【0028】
尚、第1実施形態では、駐車料金の計算を駐車料金精算機6で行う構成としたが、端末機4で行う構成にしてもよい。この場合には、図5のステップ5の動作を省略してステップ4で端末機4に駐車料金を問い合わせる動作になる。
また、発行する駐車券を磁気カードとしたが、単に駐車番号を印字した紙カードでもよい。この場合、精算時に利用者は、駐車券に印字されている駐車番号を目視で確認してからテンキー10を操作して該当する駐車番号を入力できるので、利用者が間違って他人の駐車番号を入力してしまうことを防止できる。
【0029】
また、精算時に駐車券に記録された駐車番号を示す情報と利用者が入力した駐車番号とが一致したときに精算を開始する構成とすれば、駐車券の不正使用による車2の盗難等の防止対策となる。
さらに、駐車券に駐車開始時刻を記録して駐車券を発行する構成としてもよい。このような駐車券が精算機6に挿入された場合には、図5のステップ4の動作を省略できる。
【0030】
次に、本発明に係る駐車場管理システムの第2実施形態について説明する。
本実施形態では、利用者が携帯電話を用いて前述した第1実施形態の前記駐車券に相当する駐車場を利用したことを証明する駐車利用情報を取得する構成である。
尚、駐車場及び端末機については図1で付されている符号を用いて説明する。
【0031】
本実施形態の料金精算機6の第1制御部7は、第1実施形態で説明した機能の他に、電話機としての機能も有する。以下に、その概要を説明する。
まず、利用者が所有する携帯電話から着信があり、携帯電話の操作によって駐車番号を入力すると、前記駐車利用情報として利用者を特定するID情報を作成する。そして、作成したID情報を、駐車番号と関連付けて第1メモリ8に記憶させると共に、通話中の利用者の携帯電話にダウンロードする。
【0032】
精算時には、携帯電話からID情報を受け取って駐車番号を特定し、駐車料金の精算を行う。
尚、例えば、精算機6とテナントに設置されているテナントチェッカー等とを通信可能に接続することで、利用者は前記ID情報に基づいて駐車料金のサービスを受けることができる。具体的には、テナントチェッカーは、テナント利用時に利用者からID情報を受け取り、受け取ったID情報を付加したサービス情報を作成する。そして、作成したサービス情報を精算機6の第1メモリ8にダウンロードする。これにより第1制御部7は前記サービス情報に基づく駐車料金を計算でき、駐車料金のサービスを行える。
【0033】
第1メモリ8は、第1実施形態で説明したものの他に、前記ID情報や、ID情報が付加されたサービス情報等を記憶する。
第1データ通信部19は、駐車場1内に設けられた各端末機4の他に、前述のように利用者が所有する携帯電話と通信できるように例えば電話回線にも接続される。
【0034】
ここで、第2実施形態に係る料金精算機6の第1制御部7の動作を図6のフローチャートを参照しながら説明する。
ステップ11において、利用者が所有する携帯電話から着信があるまで待機する。
着信があったと判定すると、ステップ12において、利用者に精算機6の動作の選択を促す音声案内を行う。具体的には、例えば、携帯電話のボタン1を押すとID情報の登録を行い、ボタン2を押すと駐車料金の精算を行い、ボタン0を押すと取り消しを行うという内容の案内を行う。
【0035】
ステップ13において、利用者によって携帯電話のどのボタンが押されたのかを判定する。判定の結果、ボタン1が押されたと判定した場合はステップ14の動作に進み、ボタン2が押されたと判定した場合は後述のステップ21の動作に進み、ボタン0が押されたと判定した場合は携帯電話との通話を打ち切ってステップ1の動作に戻る。
【0036】
ステップ14において、駐車番号の入力を促す音声案内を行う。
ステップ15において、利用者による携帯電話の操作によって、駐車番号に相当するボタンが押されるまで待機する。
駐車番号に相当するボタンが押されたと判定すると、ステップ16において、第1メモリ8にアクセスし、ステップ15で入力した駐車番号が第1メモリ8に既に記憶されているか否かを判定する。判定の結果、NOの場合はステップ17の動作に進み、YESの場合は後述のステップ20の動作に進む。
【0037】
ステップ17において、ステップ15で入力した駐車番号に対応する区域3の端末機4に、例えば駐車車両2の有無を問い合わせる。
ステップ18において、ステップ17で問い合わせを行った端末機4からの応答に基づいて駐車車両2の有無を判定する。判定の結果、駐車車両2が有ると判定した場合はステップ19の動作に進み、無いと判定した場合は後述のステップ20の動作に進む。
【0038】
ステップ19において、ID情報を作成し、作成したID情報を、ステップ15で入力した駐車番号と関連付けて第1メモリ8に記憶させると共に、通話中の携帯電話にダウンロードする。そして、例えばID情報の登録が完了したことを利用者に音声で伝えて携帯電話との通話を打ち切る。
ステップ16において入力した駐車番号が既に記憶されていたり、ステップ18において端末機4から駐車車両2が無いという応答があったりした場合は、ID情報の登録ができないと判定し、ステップ20において、例えば、再操作を促す音声案内を行ってステップ12の動作に戻る。
【0039】
ステップ13において携帯電話のボタン2が押されたと判定した場合は、ステップ21において、ID情報を入力したか否かを判定する。判定の結果、YESの場合はステップ22の動作に進み、NOの場合は後述のステップ29の動作に進む。
ステップ22において、ステップ21で入力したID情報が、第1メモリ8に記憶されているか否かを判定する。判定の結果、YESの場合は、ステップ23の動作に進み、NOの場合は後述のステップ29の動作に進む。
【0040】
ステップ23において、通話中の携帯電話に記憶されているID情報を消去するための信号を携帯電話に送信した後、例えば利用者に駐車料金の投入を促す音声案内を行って携帯電話との通話を打ち切る。
ステップ24において、第1メモリ8に記憶されているID情報と対応する駐車番号の区域3に設置された端末機4に駐車開始時刻を問い合わせる。
【0041】
ステップ25において、第1時計ユニット9の現在時刻を読み取り、当該現在時刻とステップ24で問い合わせた駐車開始時刻とから駐車時間を算出して駐車時間に応じた駐車料金を計算する。
このとき、例えば、精算前にID情報が付加されたサービス情報がテナントチェッカー等から送信され、当該サービス情報が第1メモリ8に記憶されている場合は、当該サービス情報に基づいて駐車料金を計算する。
【0042】
ステップ26において、ステップ25で計算した駐車料金を料金表示部17に表示する。
ステップ27において、硬貨処理ユニット14および紙幣処理ユニット15から投入された投入金額とステップ25で計算した駐車料金とを比較し、駐車料金が完納であるかを判定する。判定の結果、YESの場合はステップ28の動作に進み、NOの場合はステップ27の判定動作を再度行う。
【0043】
ステップ28において、ロック板25Bを降下させて車2の出庫を可能にする等、端末機4の動作をリセットするための制御信号を端末機4に送信する。また、該当する駐車番号のID情報を第1メモリ8から消去する。
ステップ21においてID情報が入力されなかったり、ステップ22においてID情報が第1メモリ8に記憶されていなかったりした場合は、ID情報による精算ができないと判定し、ステップ29において、例えばテンキー10の操作による精算を促す音声案内を行って、携帯電話との通話を打ち切る。
【0044】
以上のように、第2実施形態では、料金精算機6は、携帯電話にID情報を記憶させ、精算時に当該ID情報を受け取って駐車料金を精算する構成としたので、ID情報が第1実施形態における駐車券に相当する役割を果たすようになる。したがって、第1実施形態と同様、例えば施設利用時に駐車料金を減額する等のサービスを利用者に提供したり、精算時にテンキー10による駐車番号の入力操作を不要にしたりすることができ、駐車場利用者に対するサービスを向上できる。
【0045】
尚、本実施形態では、携帯電話と料金精算機6との通話によってID情報の登録や料金精算を行う構成としたが、携帯電話も含めた携帯端末と料金精算機6との間で例えば赤外線通信を行って前述のようなID情報の登録や料金精算を行う構成としてもよい。この場合、携帯端末及び精算機6双方に赤外線ポートを設け、ID情報の登録時や精算時に互いの赤外線ポートを向かい合わせて通信を行う構成となることは言うまでもない。
【0046】
また、料金精算機6と通信を行うことができればよく、例えば非接触ICカードを使用してもよい。
そして、中央センタで複数の料金精算機6を管理するシステムでは、中央センタを経由して利用者と精算機6との情報交換を行う構成としてもよい。
さらに、第1実施形態と同様、駐車料金の計算を端末機4で行う構成にしてもよい。
【0047】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に係る発明によれば、料金精算機が駐車場を利用していることを証明する駐車利用情報を利用者に提供し、提供された駐車利用情報が精算時に利用できるので、駐車場内の複数の区域毎に端末機を設けて駐車車両の入出庫を管理する駐車場管理システムにおいて、駐車場利用者に対して駐車料金を減額する等のサービスを提供することが可能となる。また、駐車料金の精算前であればいつでも駐車利用情報を提供できるので、利用者が駐車時に駐車利用情報の要求を忘れた場合でも精算前に駐車利用情報を要求することで駐車料金を減額するサービスを受けられるようになり、駐車場利用者にとって便利である。
【0048】
請求項2に係る発明によれば、駐車券の不正使用による車の盗難等の防止対策となる。
請求項3に係る発明によれば、料金精算機に駐車券発行機能を設けたので、駐車券に基づいて駐車料金を減額する等のサービスを提供することが可能となる。また、駐車券発行受付部が駐車券発行要求を受け付けたときに駐車券を発行するので、駐車料金が精算される前であればいつでも駐車券を発行でき、駐車場利用者にとって便利になる。
【0049】
請求項に係る発明によれば、駐車券に駐車区域情報を記録するので、他人の駐車券でサービスを受けるというような駐車券の不正使用等を防止できる。
【0050】
請求項5に係る発明によれば、駐車券に記録された情報に基づいて駐車料金をサービスするので、駐車場内の複数の区域毎に駐車車両の入出庫を管理する駐車場管理システムにおける駐車場利用者に対するサービスをより向上できる。
【0051】
請求項に係る発明によれば、利用者は、携帯端末を操作することで精算機まで行かなくても駐車場を利用していることを証明する駐車利用情報を受け取ることができ、また、駐車料金も精算できるようになる。
請求項7に係る発明によれば、利用者の要求によりID情報を作成するので、携帯端末を所有していればどの人でも駐車場利用時には駐車料金のサービスを受けることが可能である。
請求項8に係る発明によれば、テナント利用に伴うサービス情報に基づいて駐車料金のサービスを利用者に行えるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る駐車場管理システムの第1実施形態を適用する駐車場の例を示す図
【図2】同上実施形態に係る駐車料金精算機の外観図
【図3】同上実施形態に係る駐車料金精算機のブロック図
【図4】同上実施形態に係る端末機のブロック図
【図5】同上実施形態の駐車料金精算機の動作フローチャート
【図6】本発明に係る駐車場管理システムの第2実施形態の駐車料金精算機の動作フローチャート
【符号の説明】
1 駐車場
3 駐車区域
4 端末機
6 駐車料金精算機
7 第1制御部
10 テンキー
11 精算ボタン
12 駐車券ボタン
13 カード処理機

Claims (8)

  1. 駐車場内に複数設けた個別の駐車区域毎に設けられて駐車車両の入出庫を管理する複数の端末機と、各端末機とのデータ通信に基づいて前記各駐車区域の駐車料金を集中精算する料金精算機と、を備えた駐車場管理システムにおいて、
    前記料金精算機は、利用者から駐車場を利用していることを証明する駐車利用情報の要求があり且つ利用者が駐車した駐車区域の情報を入力したときに、当該駐車区域の駐車車両の駐車料金精算前であればいつでも前記駐車利用情報を利用者に提供し、
    利用者から精算処理の要求があり且つ利用者が駐車した駐車区域の情報を入力したとき、又は、前記駐車利用情報が入力されたときに精算処理を行う構成としたことを特徴とする駐車場管理システム。
  2. 前記駐車利用情報が入力されたときに、さらに、利用者が駐車した駐車区域の情報が入力され、前記駐車利用情報の駐車区域の情報と前記入力された駐車区域の情報とが一致したときのみ精算処理を行う構成としたことを特徴とする請求項1に記載の駐車場管理システム。
  3. 前記料金精算機は、利用者からの駐車券発行要求を受け付ける駐車券発行受付部と、
    利用者が駐車した駐車区域の情報を入力する駐車区域入力部と、を備え、
    前記駐車券発行受付部が利用者からの駐車券発行要求を受け付け且つ前記駐車区域入力部で利用者が駐車区域情報を入力したときに前記駐車利用情報として駐車券を発行する構成としたことを特徴とする請求項1又は2に記載の駐車場管理システム。
  4. 前記料金精算機は、発行する駐車券に前記駐車区域入力部で入力された駐車区域情報を記録する構成としたことを特徴とする請求項に記載の駐車場管理システム。
  5. 前記料金精算機は、挿入された駐車券に記録された情報に基づいて駐車料金をサービスして精算する構成としたことを特徴とする請求項4に記載の駐車場管理システム。
  6. 前記駐車場利用者は、携帯端末により前記要求、駐車区域の情報及び駐車利用情報を入力することを特徴とする請求項1に記載の駐車場管理システム。
  7. 前記料金精算機は、前記携帯端末により駐車場を利用者していることを証明する駐車利用情報の要求があり且つ利用者が駐車している駐車区域の情報が入力されたとき、前記駐車利用情報として利用者を特定するID情報を作成し、当該ID情報を駐車区域の情報と関連付けて記憶すると共に、前記携帯端末にダウンロードすることを特徴とする請求項6に記載の駐車場管理システム。
  8. 前記料金精算機はテナントチェッカーと通信可能に接続され、
    前記テナントチェッカーは、テナント利用時に利用者から前記ID情報を受け取ると共に、受け取った前記ID情報を付加したサービス情報を作成し、当該サービス情報を前記料金精算機にダウンロードすることを特徴とする請求項7に記載の駐車場管理システム。
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