JP3569270B2 - コロイド含有電解還元水およびその製造方法 - Google Patents

コロイド含有電解還元水およびその製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、活性酸素消去作用およびフリーラジカル消去作用(これらの作用を以下、「抗酸化作用」という。)の大きい安定なコロイド含有電解還元水およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
隔膜で隔てられた陰極室と陽極室のそれぞれにNaOHなどの電解質を溶解した水を導入して電気分解すると、反応性の大きい原子状水素である活性水素が陰極室に発生する。陰極室に発生した活性水素の豊富な水は一般に電解還元水(陰極水)と呼ばれ、電解還元水は様々な疾病の予防や治療に役立ち、老化の進行を抑制するほか、医療以外の分野でも、食品の保存や半導体の洗浄など、多くの分野で利用が期待されている。電解還元水のこのような効用は、電解還元水中の活性水素が有する還元性(抗酸化性)によって起こる抗酸化作用によるものである。活性酸素とは、酸素分子に電子が1個入ったもの(O・−)、ヒドロキシル基(・OH)、過酸化水素(H)および一重項酸素()などを指し、活性水素によりつぎの機構で活性酸素は消去され、還元作用および抗酸化作用と呼ばれる。
【0003】
活性酸素消去作用は,つぎの反応式で示される。
・−+2H・→H+e
・OH+H・→H
+2H・→2H
また、フリーラジカル消去作用は、つぎの反応式で示される。
【0004】
R・+H・→RH
このような効能が期待される電解還元水であるが、従来の技術では抗酸化作用の強い電解還元水は製造できなかった。したがって、たとえば癌や糖尿病の治療に用いた場合、多量の電解還元水を長期間にわたり飲用しなければ効果が得られなかった。また、活性水素自体は非常に不安定であり、すぐに水素イオンおよび水素ガスとなるから、単体として活性水素が存在する時間はきわめて短く、電解還元水の抗酸化作用は不安定であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、抗酸化作用が強く、かつ安定なコロイド含有電解還元水およびその製造方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明のコロイド含有電解還元水は、電解還元水に活性水素のキャリアとして水素吸蔵金属のコロイドを含むことを特徴とする。水素吸蔵金属のコロイドとしては、白金コロイド、パラジウムコロイドまたはバナジウムコロイドが好ましい。
【0007】
本発明のコロイド含有電解還元水の製造方法は、電解質を含む水溶液に水素吸蔵金属のコロイドを添加する工程と、その水溶液を隔膜で隔てられた陰極室と陽極室のそれぞれに導入する工程と、陰極室に陰極を浸漬し、陽極室に陽極を浸漬した状態で、陰極と陽極との間で通電することにより、水溶液を電気分解する工程と、陰極室で得られた電解還元水を取出す工程と、からなる。
【0008】
また、本発明のコロイド含有電解還元水の製造方法は、隔膜で隔てられた陰極室と陽極室のそれぞれに電解質を含む水溶液を導入する工程と、陰極室に陰極を浸漬し、陽極室に陽極を浸漬した状態で、陰極と陽極との間で通電することにより、水溶液を電気分解する工程と、陰極室で得られた陰極水を取出す工程と、陰極水に水素吸蔵金属のコロイドを添加する工程とからなる。
【0009】
白金コロイドはヘキサクロロ白金酸(HPtCl)を還元することにより、パラジウムコロイドは塩化パラジウム(PdCl)を還元することにより、また、バナジウムコロイドは塩化バナジウム(VCl)を還元することにより、得るのが好ましい。
【0010】
【発明の実施の形態】
(コロイド含有電解還元水)
本発明のコロイド含有電解還元水は、電解還元水に活性水素のキャリアとして水素吸蔵金属のコロイドを含むことを特徴とする。電解還元水中の活性水素は単体では不安定であり、すぐに水素イオンおよび水素ガスになり、抗酸化作用を喪失する。しかし、電解還元水が水素吸蔵金属のコロイドを含んでいると、活性水素は水素吸蔵金属のコロイドの中に取り込まれ、活性水素の状態で安定に存在する。また、活性水素は最も小さな原子であるため、ほとんどすべての金属および金属コロイドに吸着、吸蔵されることが知られている。このため、水素吸蔵金属のコロイドが活性水素のキャリアとして機能し、電解還元水の抗酸化作用を高い状態で、安定に保持することができる。また、ナノメータスケールの水素吸蔵金属のコロイドは、金属片や粉末状の金属に比べて表面原子の割合が大きいために活性水素吸着、吸蔵能が大きく、さらに均一な分散体を形成し、沈殿する傾向も小さいため、飲用にも適する。また、コロイド状態で用いることにより、金属を溶解して用いる場合に比べて金属を多量に配合することができ、濃度のコントロールも容易となる。
【0011】
本発明の水素吸蔵金属のコロイドは、水素吸蔵金属の微粒子が水に分散した、いわゆる分散コロイドである。水素吸蔵金属とは、金属結晶の格子間に水素をたやすく吸着、吸蔵して金属水素化物を生成する金属をいう。水素吸蔵金属には、白金、パラジウム、バナジウム、マグネシウム、ジルコニウムなどのほか、水素吸蔵合金が含まれる。水素吸蔵合金としては、MgNi、LaNi、TiFeなどがある。水素吸蔵金属としては、電解還元水中の活性水素を吸蔵しやすく、活性水素の状態で安定に保持できる点で、白金、パラジウムまたはバナジウムが好ましい。
【0012】
水素吸蔵金属のコロイドとして分散している金属微粒子の大きさ(粒子の直径または一辺の長さ)は、表面原子の割合が大きく、抗酸化作用および分散性が良好な点で、0.3nm〜1μmが好ましく、0.3nm〜3nmがより好ましい。
【0013】
コロイド含有電解還元水は、塩素(Cl)および次亜塩素酸(HClO)の含有量が少ないものが好ましい。塩素や次亜塩素酸は生体に有害な作用を及ぼし、コロイド含有電解還元水の有用な生理学的効果を減ずるからである。具体的には、塩素および次亜塩素酸は、0.1mg/l未満が好ましく、より好ましくは0.08mg/l以下であり、特に好ましくは0.01mg/l以下である。
【0014】
電解還元水は、活性水素を吸蔵しやすく、活性水素の状態で安定に保持できる点で、Na、K、Ca、Mg、Fe、Ag、Cuなどのコロイドまたはこれらのイオン、白金イオン、パラジウムイオンもしくはバナジウムイオンを含むものが好ましい。本発明の電解還元水中の金属イオンまたは金属コロイドの濃度は、たとえば1mg/l〜500mg/lであり、好ましくは5mg/l〜200mg/lであり、より好ましくは10mg/l〜100mg/lである。
【0015】
コロイド含有電解還元水における、その他の無機物質、重金属および一般有機化学物質の含有量は、日本国における上水道水の基準を満たすことが好ましい。たとえば、カドミウム0.01mg/l以下、水銀0.0005mg/l以下、ベンゼン0.01mg/l以下、総トリハロメタン0.1mg/l以下が好ましい。
【0016】
コロイド含有電解還元水の酸化還元電位は、活性水素を吸蔵する能力が大きい点で、12℃〜14℃において−5〜−1000mVが好ましく、より好ましくは−20〜−1000mVであり、特に好ましくは−50mV〜−1000mVである。酸化還元電位は、酸化還元電位計(東亜電波工業製)により測定することができる。
【0017】
コロイド含有電解還元水のpHは、飲用される点および活性水素の安定性を高める点で、12℃〜14℃において7〜11が好ましく、より好ましくは8〜11である。pHの調整は、リン酸ナトリウムなどの緩衝剤または電気分解において陽極で得られる酸性水を使用することができる。
【0018】
コロイド含有電解還元水中の活性水素は、十分な抗酸化作用を確保し、抗癌(制癌)作用、抗菌作用、あるいは酸化ストレス抑制作用を発揮させる点で、12℃〜14℃において0.01μM〜10μM(μMはμmol/lである)が好ましく、より好ましくは0.1μM〜10μM、特に好ましくは1μM〜10μMである。コロイド含有電解還元水中に存在する活性水素の定量は、3,5−ジブロモ−4−ニトロソベンゼンスルフォン酸のナトリウム塩(DBNBS)が活性水素と反応してDBNBSアゾ化合物を生成する着色反応を利用して行なうことができる。すなわち、DBNBSアゾ化合物は波長450nmに吸収ピークを有するから、吸光度より活性水素量を計算することができる。
【0019】
(コロイド含有電解還元水の製造方法)
本発明のコロイド含有電解還元水の製造方法は、電解質水溶液に水素吸蔵金属のコロイドを添加する工程と、隔膜で隔てられた陰極室と陽極室にその水溶液を導入する工程と、水溶液を電気分解する工程と、陰極室で得られた電解還元水を取出す工程と、からなる。また、本発明のコロイド含有電解還元水の製造方法は、電解質水溶液を陰極室と陽極室に導入する工程と、水溶液を電気分解する工程と、陰極室で得られた陰極水を取出す工程と、陰極水に水素吸蔵金属のコロイドを添加する工程と、からなる。
【0020】
図1は、本発明で使用する電解槽10の概念図である。電解槽10は、陰極11を含む陰極室12と陽極13を含む陽極室14とを備える。陰極室12と陽極室14とは隔膜15により分離されている。陰極室12には、電気分解により得られる陰極水(電解還元水)を取出す陰極水取出管16が接続されており、陽極室14には、電気分解により得られる陽極水(酸性水)を取出す陽極水排水管17が接続されている。陰極室12および陽極室14のそれぞれには、給水管18が接続されている。
【0021】
電気分解をする前に、給水管を通して陰極室と陽極室のそれぞれに電解質を含む水溶液を導入する。電解質とは、水に溶けてイオン伝導性を示す物質をいい、NaOHやNaClなどがある。
【0022】
電解質を溶解する水としては、比抵抗10×10Ω・cm以上の純水を使用することができるが、比抵抗100×10Ω・cm以上である超純水を使用することが好ましい。純水は、水素型強酸性陽イオン交換樹脂と水酸型強塩基性交換樹脂によるイオン交換脱塩法により製造することができる。超純水は、強酸性陽イオン交換樹脂と強塩基性陰イオン交換樹脂とを混合した混床式ポリシャにより製造することができる。
【0023】
電解質を含む水溶液を電気分解する工程では、陰極室に陰極水(電解還元水)が発生し、陽極室に陽極水(酸性水)が発生する。電解質の水溶液を電気分解すると、陰極室には水素イオン(H)が集まり、水素イオンは陰極から供給された電子(e)と結合し、活性水素(原子状水素H・)となる。活性水素は反応性が大きいため、電気分解の条件によっては、2つの活性水素が結合して水素ガス(H)となる。電解還元水が癌の増殖抑制効果や転移抑制効果などを奏するのは、電解還元水中の活性水素が抗酸化作用を発揮するからである。したがって、抗酸化作用を高めるために、水素ガスになる前の状態、すなわち活性水素の状態で水中に多量に溶存させる必要がある。
【0024】
電気分解に使用する装置は、活性水素の濃度を高める点で、電解槽を直列に連結した装置や、電解還元水が電解槽を繰り返し何度も通過するようにした装置が好ましい。図2(a)に電解槽を2つ直列に連結した装置(日本トリム製TI−7000S)、図2(b)に電解槽を3つ直列に連結した装置(日本トリム製TI−7000 3S)、図2(c)に電解還元水が循環して3つの電解槽を何度も通過するようにした装置(循環電解還元装置)を示す。
【0025】
たとえば、図2(a)に示す電解槽を2つ直列に連結した装置では、第1の電解槽1において電気分解により得られた陰極水(電解還元水)は、第1の電解槽1の陰極室24から第2の電解槽2の陰極室29に導入され、さらに電気分解される。このため、活性水素の濃度の高い陰極水(電解還元水)を製造することができる。電解槽を3つ以上直列に連結した装置においても同様である。図2(c)に示す陰極水(電解還元水)が3つの電解槽を何度も通過するようにした装置においても、各電解槽の陰極室同士が連結され、陽極室同士が連結されているが、第3の電解槽3を通過した後、ただちに排水されることなく、配管に設けているコックを調整することにより、一つの系内を何度も循環するため、さらに活性水素濃度の高い陰極水(電解還元水)を製造することができる。図2(c)には、3つの電解槽を連結した例を示したが、2つの電解槽を連結した場合も、4つ以上の電解槽を連結した場合も同様である。電気分解後、陰極室より陰極水(電解還元水)を取出す。
【0026】
本発明のコロイド含有電解還元水の製造方法では、水素吸蔵金属のコロイドは電気分解をする前に電解質水溶液に添加することができる。また電気分解後の陰極水に添加することもできる。水素吸蔵金属のコロイドを電気分解前に電解質水溶液に添加しておくと、電気分解により発生する寿命の短い活性水素を発生後ただちに水素吸蔵金属のコロイド内に取り込み安定化することができる。また、水素吸蔵金属のコロイドを電気分解後の陰極水に添加すると、作業効率を上げることができる。
【0027】
水素吸蔵金属のコロイドのうち白金コロイドは、均一かつ微細なコロイドを形成でき、さらに、活性水素(H・)が白金コロイドの表面に安定して保持できる点で、ヘキサクロロ白金酸(HPtCl)を還元する方法により製造することが好ましい。たとえば、ヘキサクロロ白金酸水溶液の表面にブンゼンバーナの外炎を当てて還元する方法、ヘキサクロロ白金酸水溶液をヒドラジンまたはエタノールなどで還元する方法が好ましい。その他、純水の中に浸した2本の白金線の間でアークを飛ばす方法によっても白金コロイドを製造することができる。
【0028】
水素吸蔵金属のコロイドのうちパラジウムコロイドは、パラジウムコロイド内に大量に水素を吸蔵することができる点で、塩化パラジウム(PdCl)を還元する方法により製造することが好ましい。たとえば、塩化パラジウムの水溶液をギ酸ナトリウムと炭酸ナトリウムで還元する方法および水素ガス(H)を吹き込み(バブリング)還元する方法が好ましい。
【0029】
水素吸蔵金属のコロイドのうちバナジウムコロイドは、バナジウムコロイド内に大量に水素を吸蔵することができる点で、塩化バナジウム(VCl)を還元する方法により製造することが好ましい。たとえば、塩化バナジウムの水溶液をギ酸ナトリウムと炭酸ナトリウムで還元する方法および水素ガス(H)を吹き込み(バブリング)還元する方法が好ましい。
【0030】
水素吸蔵金属のコロイドは、相溶性を高める点で、水系の分散体が好ましい。水素吸蔵金属のコロイドの添加量は、電解質水溶液全体に対して0.01〜1000ppmが好ましく、0.1〜500ppmがより好ましく、1〜300ppmが特に好ましい。水素吸蔵金属のコロイドの添加量が0.01ppm未満では吸蔵できる活性水素の量が少なくなり、十分な抗酸化作用が得られない。一方、水素吸蔵金属のコロイドの添加量が1000ppmより多くなると、微細なコロイドの安定した保持が困難になる。
【0031】
実施例1
超純水86mlを密閉容器に入れ、ウォーターバスで60℃まで昇温した。還元剤として99%エタノール10mlを加え、界面活性剤(和光純薬工業株式会社製Tween80)100μlを加え、攪拌を続けながら、70℃まで昇温し、ヘキサクロロ白金酸106mgを加え、0.2gのNaHCOを超純水に溶解して4mlとしたものを緩衝剤として混合した。温度を70℃に維持し、ヘキサクロロ白金酸が白金に還元されて黒色になった時点で加温および攪拌を停止した。12時間静置した後、超純水500mlを加えながら分画分子量10000の濾過膜を使い限外濾過し、洗浄と濃縮を行なった。
【0032】
限外濾過後、超純水50mlを加えた。透過型電子顕微鏡で観察したところ、図6に示すように、1nm〜5nmの微粒子が多数認められた。これらの微粒子が白金コロイドであることが電顕元素分析法により確認された。また、高速液体クロマトグラフィ(HPLC)で測定したところ、波長220nmに吸収ピークがあった。ヘキサクロロ白金酸のイオンは220nmに吸収を持たないが、ヘキサクロロ白金酸が還元されて白金コロイドになると220nmに吸収を持つようになることから、図6に示した微粒子は、白金コロイドであることが確認できた。
【0033】
超純水中に、電解質(NaOH)を溶解して、5mMのNaOH水溶液を得た。この水溶液1000mlに前述の白金コロイドを2ppmとなるように添加した。図2(c)に示す陰極水が3つの電解槽を何度も通過するようにした装置(循環電解還元装置)に入れて、0.13A/cmで60分間電気分解し、陰極室からコロイド含有電解還元水を取出した。
【0034】
製造したコロイド含有電解還元水およびコントロールとしての超純水について、活性酸素消去能をフェントン反応法で測定した。フェントン反応法は、活性酸素のうち・OHを測定する方法であり、過酸化水素から鉄を触媒として・OHを発生させ、・OHにより発光試薬であるルミノールを励起させ、そのときに生じる発光を利用して活性酸素の減少を見る方法である。具体的な操作方法は、東北電子産業株式会社製の高感度化学発光測定器(CLD−110)のセル中に0.1Mのトリス塩酸緩衝液(pH7.8)、2.5μMのルミノール、5μMのDTPA(diethylenetriamine−N,N,N’,N’’,N’’’−pentaacetic acid)、5μMのFeSO、50μMの過酸化水素を終濃度になるように加えた後、試験体を添加し、全量が2mlとなるように調製した上で発光強度の変化を測定した。測定結果を図3に示す。測定結果から明らかなとおり、コントロールである超純水の発光強度が6.2×10であるのに対して、本実施例のコロイド含有電解還元水の発光強度は1.5×10であり、75%の活性酸素消去能が認められた(図3)。
【0035】
また、活性酸素消去能の安定性を調べるために、経時変化を測定した。測定結果を図7に示す。図7の結果から明らかなとおり、活性酸素消去能は21日間を経過しても同一のレベルに維持されていたことから(図7)、長期間にわたり安定した活性酸素消去能を発揮することがわかった。
【0036】
実施例2
超純水中に、電解質(NaOH)を溶解して、5mMのNaOH水溶液を得た。この水溶液を1槽の電解槽からなる装置(日本トリム製TI−8000)を用いて、0.13A/cmで電気分解し、陰極室から陰極水を取出した。
【0037】
実施例1において製造した白金コロイドを、濃度が0.02ppm、0.2ppmおよび2ppmとなるように陰極水に添加した後、活性酸素消去能を測定した。活性酸素消去能の測定は、フェントン反応法、過酸化水素法およびHX−XOD法により実施した。いずれの方法においても、東北電子産業株式会社製の高感度化学発光測定器CLD−110により測定した。
【0038】
フェントン反応法の原理および操作方法については前述のとおりである。また、過酸化水素法は、活性酸素のうちHを測定する方法であり、前述のフェントン反応の反応液からDTPAのFeSO混液を除いた反応液を用いて、Hに由来するルミノール発光を測定するものである。
【0039】
HX−XOD法は、活性酸素のうちO・−を測定する方法であり、HX(ヒポキサンチン)を基質とし、XOD(キサンチンオキシダーゼ)によりO・−を発生させ、O・−が発光試薬であるCLA(和光純薬工業株式会社製)を励起させ、そのときに生じる発光を利用して活性酸素の減少を見る方法である。具体的な操作方法は、CLD−110のセル中に、0.2μMのリン酸緩衝液(pH7.8)、1μMのCLA、5U/mlのXOD、10μMのHXを終濃度になるように加えた後、試験体を添加し、全量が2mlとなるように調製した上で発光強度の変化を測定した。フェントン反応法による測定結果を図4(a)に、過酸化水素法による測定結果を図4(b)に、また、HX−XOD法による測定結果を図4(c)に示す。
【0040】
測定結果から明らかなとおり、白金コロイドを2ppm程度添加することにより65〜90%程度の活性酸素消去能が認められた。また、活性酸素消去能の安定性を調べるためオートクレーブ処理を行なったところ、オートクレーブによる1回処理および2回処理では活性酸素消去能に大きな変化はみられなかった(データ不掲載)。したがって、活性酸素消去能は安定していることがわかった。
【0041】
実施例3
本発明のコロイド含有電解還元水により細胞内の活性酸素濃度がどのように影響を受けるかについて、活性酸素と反応して蛍光を発するDCFH−DA(ジクロロフルオレッセインジアセテート)を用い、in vitroで評価した。細胞は、細胞銀行(ATCC(米国))より入手したHT1080細胞(高転移性ヒト繊維肉腫細胞株)を用いた。
【0042】
超純水中に電解質(NaOH)を溶解して、5mMのNaOH水溶液を得た後、図2(c)に示す陰極水が3つの電解槽を何度も通過するようにした装置(循環電解還元装置)に入れて、0.13A/cmで60分間電気分解し、陰極室から陰極水を得た。この陰極水に、実施例1で製造した白金コロイドを0.5ppmとなるように添加した。得られたコロイド含有電解還元水を用いた10%牛胎児血清添加MEM培地中で、HT1080細胞を1時間培養した後、蛍光試薬DCFH−DAを添加し、共焦点レーザ生物顕微鏡(モレキュラー・ダイナミック社製)により蛍光強度を測定した。コントロールとしては、超純水のみ、および超純水に実施例1で製造した白金コロイドを0.5ppm添加したものを用いた。測定の結果を図5に示す。
【0043】
測定結果から明らかなとおり、超純水では蛍光強度が255であり、超純水に白金コロイドを0.5ppm添加しても蛍光強度は246であり、あまり変化しなかったが、白金コロイドを0.5ppm含む電解還元水では蛍光強度は124となり、超純水の場合の49%にまで低下した。したがって、白金コロイドを含む電解還元水により細胞内の活性酸素濃度が低下し、還元状態へ変化したことがわかった。
【0044】
今回開示された実施の形態および実施例はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【0045】
【発明の効果】
本発明によれば、抗酸化作用が強く、かつ安定なコロイド含有電解還元水およびその製造方法を提供することができる。
【0046】
本発明の水素吸蔵金属のコロイドを含む電解還元水は、抗酸化作用が強いため、癌や糖尿病の治療や予防に利用でき、細菌の増殖を抑制することができる。また細胞などの生体を酸化ストレスから保護する目的で用いることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】水の電気分解に用いる電解槽を示す模式図である。
【図2】水の電気分解の効率を高めた電解槽を示す模式図であり、(a)は、電解槽を2つ直列に連結した装置(日本トリム製TI−7000S)、(b)は、電解槽を3つ直列に連結した装置(日本トリム製TI−7000 3S)、また、(c)は、電解還元水が循環して3つの電解槽を何度も通過するようにした装置(循環電解還元装置)を示す。
【図3】白金コロイドを含む電解還元水の活性酸素消去能を示す図である。
【図4】白金コロイドの濃度の変化に伴う活性酸素消去能の変化を示す図であり、(a)は、フェントン反応法による測定結果を、(b)は、過酸化水素法による測定結果、また、(c)は、HX−XOD法による測定結果を示す。
【図5】白金コロイドを含む電解還元水による細胞内活性酸素の影響を示す図である。
【図6】透過型電子顕微鏡による白金コロイドの表面状態を表す図である。
【図7】活性酸素消去能の経時変化を示す図である。
【符号の説明】
1 第1の電解槽、2 第2の電解槽、3 第3の電解槽、10 電解層、11 陰極、12 陰極室、13 陽極、14 陽極室、15 隔膜。

Claims (7)

  1. 電解質水溶液を電気分解することにより得られる電解還元水であって、活性水素のキャリアとして水素吸蔵金属のコロイドを含むことを特徴とするコロイド含有電解還元水。
  2. 前記水素吸蔵金属のコロイドは、白金コロイド、パラジウムコロイドまたはバナジウムコロイドである請求項1記載のコロイド含有電解還元水。
  3. 電解質を含む水溶液に水素吸蔵金属のコロイドを添加する工程と、
    隔膜で隔てられた陰極室と陽極室のそれぞれに前記水溶液を導入する工程と、前記陰極室に陰極を浸漬し、前記陽極室に陽極を浸漬した状態で、該陰極と該陽極との間で通電することにより、前記水溶液を電気分解する工程と、
    前記陰極室で得られた電解還元水を取出す工程と、
    からなるコロイド含有電解還元水の製造方法。
  4. 隔膜で隔てられた陰極室と陽極室のそれぞれに電解質を含む水溶液を導入する工程と、
    前記陰極室に陰極を浸漬し、前記陽極室に陽極を浸漬した状態で、該陰極と該陽極との間で通電することにより、前記水溶液を電気分解する工程と、
    前記陰極室で得られた陰極水を取出す工程と、
    前記陰極水に水素吸蔵金属のコロイドを添加する工程と、
    からなるコロイド含有電解還元水の製造方法。
  5. 前記水素吸蔵金属のコロイドは、ヘキサクロロ白金酸(HPtCl)を還元することにより得られる白金コロイドである請求項3または4記載のコロイド含有電解還元水の製造方法。
  6. 前記水素吸蔵金属のコロイドは、塩化パラジウム(PdCl)を還元することにより得られるパラジウムコロイドである請求項3または4記載のコロイド含有電解還元水の製造方法。
  7. 前記水素吸蔵金属のコロイドは、塩化バナジウム(VCl)を還元することにより得られるバナジウムコロイドである請求項3または4記載のコロイド含有電解還元水の製造方法。
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