JP3568849B2 - 薬液持続注入器具 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は術後疼痛に対する麻酔、鎮痛剤の投与や抗癌剤の投与に使用する薬液持続注入器具に関する。
【0002】
【従来の技術】
術後疼痛対策の鎮痛剤の持続投与、抗癌剤の持続注入にはディスポーザブルの持続注入器が使用される。ディスポーザブル式の多くは円筒状のバルーンに薬液を注入し、バルーンの収縮力を駆動力とする薬液注入器具(特開平6−296688号公報)である。器具は薬液注入口とバルーン、薬液出口、バルーンを覆うハウジング、送液用のチューブ、流速制御管により構成されるのが一般的である。持続注入器具を使用する場合は、まず薬液注入口よりバルーン内部に薬液を注入しバルーンを拡張させる。拡張したバルーンは素材の収縮力により薬液を加圧し、これが薬液を送液する駆動力となる。流速は流速制御管により調節される。バルーンに充填した薬液がなくなるとバルーンが薬液注入前の形状に戻り、収縮力がなくなり送液は終了する。ディスポーザブル式はコンパクトで携帯性が良く安価である為、機械式に比べ普及しておりよく使用される。しかしながら、注入終了間際に薬液注入速度の一過性の上昇が起こる事が問題となっていた。
【0003】
バルーンを利用した薬液持続注入器具でこのような現象が起こる事は良く知られており、この現象を改善すべく特開平10−230015号公報では薬液を充填するバルーンの内側に別のバルーンを設け、この内側のバルーンに水や空気を注入し、薬液を充填するバルーンが最も収縮したときでも未だ張力を発生させることにより流速の変化を抑制する方法が開示されている。しかしながら、薬液注入以外に更にもう一つのバルーンを膨らませる操作を行う必要がある。シリンジを複数準備する必要がある他、操作が煩雑となるために、薬液を誤注入する恐れがあった。
【0004】
また、本発明者らは上記問題点を鑑み、バルーン内部に薬液注入口を備えた物質を挿入し、バルーンの形状を薬液注入前の状態より拡張させることで、薬液注入終了間際の注入速度の一過性の上昇を抑制する提案(特願平11−205163号)を行った。しかしながら、薬液充填後に弾性体内に物質の挿入操作を行う必要があった。
特開平11−164885号公報では弾性袋の自由状態における内容積よりも大きな体積を有する中子を付設している。しかしながら、薬液充填前より弾性袋内に前記のような中子を挿入すると、保管中でも弾性袋に張力が作用し続けている為、弾性袋の物性が変化し、注入特性及び精度が劣化する恐れがあった。
【0005】
薬液注入終了間際の注入速度の一過性の上昇を抑制する目的で、定荷重バネをガスケットに装着しバネの伸張力にて薬液を注入する装置(特開平7−194701号公報)も知られている。定荷重バネを使用すると、上記の薬液終了間際の薬液注入速度の上昇は見られないが、用具の寸法が大きくなるため、携帯性が低下したり、バネが金属であるため使用後の廃棄処理が面倒であった。また同じ目的で陰圧を用いた注入装置が他にも開発されているが、これも薬液注入終了間際の薬液注入流速の一過性の上昇は抑制されているが陰圧発生機構を備える為に余分なスペースが必要となり携帯性が良くなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は特別な操作を行うことなしに薬液投与終了間際に流速の一過性の上昇が起こらないコンパクトな薬液持続注入器具を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
即ち本発明は、バルーン内部に薬液を充填し、バルーンの収縮力を送液の駆動力とする薬液持続注入器において、円筒状のバルーンの一端を固定するバルーン把持具の把持筒内に収納可能な内筒を有し、該内筒はバルーン収縮時には把持筒内に収納され、バルーンの膨張時にはバルーン内部へ挿入される構造であり、該内筒はバルーン内部で拡張する翼を有していること特徴とする薬液持続注入器具である。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下図面で本発明を詳細に説明する。図1は本発明の概略となる薬液自動注入器具を示す。器具はバルーン(4)とバルーン(4)が装着されるバルーン把持具A(2)、バルーンを覆うハウジング(8)、蓋(7)、バルーン把持具B(11)より構成される。
【0009】
バルーン把持具A(2)は薬液注入口(1)と内筒(5)を収納するバルーン把持筒(6)を有する。ポリプロピレンやポリエチレン、ABS樹脂等薬液に不活性な樹脂により成形される。バルーン把持筒(6)はバルーン(4)を接続する為、リブ、タケノコ状に設計することが望ましい。バルーン(4)とバルーン把持具A(2)との接続は、接続面を接着しても良いが、タイバンド、硬質のチューブやバルーン止具(3)でバルーン(4)の外側より締め付けても良い。薬液注入口(1)はシリンジ(15)に接続可能であり、シリンジ(15)を外した際に薬液注入口(1)から薬液が流れ出るのを防止する一方弁(9)が付設されている。一方弁(9)は送液チューブコネクター(10)の先端が挿入されると開く構造となることが望ましい。
バルーン把持具B(11)は内筒(5)を接着する。薬液残存量を示すマーカー(13)を付設することが望ましい。
【0010】
内筒(5)は翼(5a)を有しバルーン把持具B(11)に接着される。射出成形あるいは押し出し成形等で成形され、望ましくはマリコット形状に賦形する。翼(5a)の数は効率よくバルーン(4)の収縮を抑制するために4枚以上であることが望ましい。翼(5a)の弾性はバルーン(4)の弾性より強いが、薬液注入操作で容易に内筒より離脱するために極力弱いことが望ましい。素材は特には限定しないが、ポリプロピレンやポリウレタン、塩化ビニル等の適度な弾性を有する材料で作製する事が望ましい。図2に示すような弓状の線材を内筒に付設しても良い。また、翼、線材の間は拡張性の高いフィルム等で覆っても良い。
【0011】
送液チューブ(12)は耐キンク性に優れるよう肉厚のものが望ましい。更には気泡等の混入が確認できるように透明であることが望ましく、使用する材料としては、ポリ塩化ビニル、ポリウレタン等が望ましい。
バルーン(4)は押出成形、ディッピング、圧縮成形等により成形される。バルーン(4)は注入する薬液に対して化学的に不活性な材料であることが望ましい。特には限定しないが、シリコーンゴムあるいはイソプレンゴム製等であることが望ましい。
ハウジング(8)、蓋(7)は望ましくはブロー成形により成形するが射出成形等でも良い。ハウジング(8)はバルーンの状態を確認できるように、透明であることが望ましい。また、バルーン内の薬液残量を確認するために、目盛(14)を印刷することが望ましい。
【0012】
次に図1にて本発明の使用方法について説明する。薬液はシリンジ等を薬液注入口(1)に接続しバルーン(4)内に注入し充填する。(図1−A)薬液が注入されるとバルーン(4)が膨張するため、バルーン把持筒(6)内に収納されていた内筒(5)はバルーン(4)内に挿入される。バルーン把持筒内で形状を束縛されていた内筒(5)の翼はバルーン内では広がる。(図1―B)薬液はバルーン(4)の収縮力により送液される。バルーン(4)はバルーン内の薬液残量が少なくなると収縮過程で内筒の翼(5a)に接触する。バルーンの収縮力は翼の収縮力より小さいため、それ以上収縮することはできず、送液は終了する。(図1−C)
【0013】
【発明の効果】
以上より明らかなように、翼を有する内筒が薬液注入操作により自動的にバルーン内部に挿入される本発明の薬液持続注入器具は、特別な操作を行うことなしにこれまで問題となっていた送液終了間際の流速の変化を抑制することが可能である。送液終了間際の流速の上昇が無いため、少量の薬液充填でも設定値の流速を確保できる。バルーン把持筒内に内筒が収納されるため、コンパクトな寸法とする事が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す。薬液充填前:A、薬液充填時:B、送液終了時:Cの状態を示す。
【図2】線材を使用した内筒を示す。
【符号の説明】
1 薬液注入口
2 バルーン把持具A
3 バルーン止具
4 バルーン
5 内筒
5a 翼
6 バルーン把持筒
7 蓋
8 ハウジング
9 一方弁
10 送液チューブコネクター
11 バルーン把持具B
12 送液チューブ
13 マーカー
14 目盛
15 シリンジ

Claims (3)

  1. バルーン内部に薬液を充填し、バルーンの収縮力を送液の駆動力とする薬液持続注入器において、円筒状のバルーンの一端を固定するバルーン把持具の把持筒内に収納可能な内筒を有し、該内筒はバルーン収縮時には把持筒内に収納され、バルーンの膨張時にはバルーン内部へ挿入される構造であり、該内筒はバルーン内部で拡張する翼を有していること特徴とする薬液持続注入器具。
  2. 翼がマレコット形状である請求項1記載の薬液持続注入器具。
  3. マレコット形状の翼が4枚以上である請求項1又は2記載の薬液持続注入器具。
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