JP5228997B2 - 薬液持続注入器具及び薬剤入り薬液持続注入器具 - Google Patents
薬液持続注入器具及び薬剤入り薬液持続注入器具 Download PDFInfo
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Description
薬液を体内に持続注入するためにカテーテルや針に接続する器具は輸液ポンプ等の機械式とディスポーザブル式に大別できる。
この器具は薬液注入口とバルーン、薬液出口にバルーンを覆うハウジング、送液用のチューブ、流速制御管により構成されるのが一般的である。この器具を使用する場合は、まず薬液注入口よりバルーン内部に薬液を注入することでバルーンを拡張させる。拡張したバルーンは素材の弾性力により収縮しようとして薬液を加圧し、これが薬液を送液する駆動力となる。流速は流速制御管により調節される。バルーン内に充填した薬液がなくなるとバルーンが薬液注入前の形状に戻り、収縮力がなくなり送液は終了する。
また同じ目的で陰圧を用いた薬液注入装置が他にも開発されている。これも薬液注入終了間際における薬液注入流速の一過性の上昇は抑制されるが、陰圧発生機構を備える為に余分なスペースが必要となり携帯性が良くなかった。
(1)体内に薬液を持続的に注入する器具であって、
一方の面に開放面を有する本体容器と、該本体容器の開放面に嵌合する蓋部本体と、該蓋部本体に取付けられ前記本体容器内部に備えられたバルーンと、から構成され、
前記蓋部本体には前記バルーン内に連通する薬液注入部と、該バルーン内に注入貯留された薬液を前記バルーンの収縮力で送出する薬液送出部とを備え、
前記バルーンは、使用前に繰り返し降伏点以上に延伸されていることを特徴とする薬液持続注入器具。
(2)前記バルーンの材質が、充填材の配合されたシリコーンゴムを含むものである請求項1記載の薬液持続注入器具。
(3)前記バルーンに配合される充填材は、シリカ、合成シリカ、けいそう土、石英の中から選ばれる少なくとも一種である請求項1又は2に記載の薬液持続注入器具。
(4)前記バルーン内に連通する薬液充填部にはバルーン内に向かってのみ開放する一方弁を備えている請求項1に記載の薬液持続注入器具。
(5)(1)〜(4)のいずれか一項に記載の薬液持続注入器具のバルーンに薬剤が収容されたことを特徴とする薬剤入り薬液持続注入器具。
蓋部本体(2)はシリンジにて薬液をバルーン(1)内に注入できる薬液注入部(4)、及び体内に薬液を送出する薬液送出部(6)より構成される。
薬液注入部(4)内にはバルーン(1)の内容物の逆流が起きないように一方弁(8)が付設されていることが望ましい。
本発明の薬剤入り薬液持続注入器具は、上記本発明の薬液持続注入器具のバルーンに、薬剤を収容されたことを特徴とする。
薬液は単独薬剤で使用されるものもあるが、複数の薬剤を組み合わせ、調製して患者に投与することが多い。特に輸液によって投与する液体注射剤の場合、薬剤を混合して調製したり、主薬剤に対して少量の副薬剤を混注したりすることが多い。この作業は無菌的に行う必要がある。この無菌的調剤作業は煩雑であり、病院等の医療現場で実施すると調剤ミスの危険性があるために、あらかじめ薬剤入り薬液持続注入器具として病院等の医療現場に提供することが好ましい。
まず薬液をシリンジにて薬液注入口(5)からバルーン(1)内に注入する。
薬液注入部(4)内には一方弁(8)が付設されているため、バルーン(1)内の薬液が薬液注入部(4)から飛出ることはない。バルーン(1)内に薬液が注入されるとバルーン(1)が膨張する。この時、従来のバルーンにおいてはバルーン弾性に逆らって相当の力で充填しなければならないが、本発明の薬液持続注入器具に用いられるバルーン(1)は、ストレスソフトニングによりバルーン弾性が下がっているので、従来のバルーンに比べ少ない力で注入することができる。
本発明の薬液持続注入器具に用いられるバルーン(1)はストレスソフトニング現象により、バルーン素材の降伏点での急激な応力低下を生じることがないために、従来のバルーン式の薬液持続注入器の問題点であった薬液の充填量が少なくなった状態で、一過性の薬液流量の上昇が起きにくくなるだけでなく、応力歪み曲線がほぼ一定であるために流量精度を向上させることができる。
図1で示した合成シリカ50重量%含有シリコーンゴム製バルーンを備えた薬液持続注入器において、バルーンをその長手方向に対し、約150%膨張収縮を5回繰り返した後に、圧力測定を実施した。一方比較例は、充填材を実質的に含有していないイソプレン製バルーンを備えた従来の薬液持続注入器での圧力測定を実施した。
圧力計はキーエンス社製AP−V80を用い、同社性のPC型データ収集システムNR−110により、100秒につき1回の頻度で圧力測定を経時的に実施した。
2.蓋部本体
3.本体容器
4.薬液注入部
5.薬液注入口
6.薬液送出部
7.薬液送出チューブ
8.一方弁
Claims (5)
- 体内に薬液を持続的に注入する器具であって、
一方の面に開放面を有する本体容器と、該本体容器の開放面に嵌合する蓋部本体と、該蓋部本体に取付けられ前記本体容器内部に備えられたバルーンと、から構成され、
前記蓋部本体には前記バルーン内に連通する薬液注入部と、該バルーン内に注入貯留された薬液を前記バルーンの収縮力で送出する薬液送出部とを備え、
前記バルーンは、使用前に繰り返し降伏点以上に延伸されていることを特徴とする薬液持続注入器具。 - 前記バルーンの材質は、充填材の配合されたシリコーンゴムを含むものである請求項1記載の薬液持続注入器具。
- 前記バルーンに配合される充填材は、シリカ、合成シリカ、けいそう土、石英の中から選ばれる少なくとも一種である請求項1又は2に記載の薬液持続注入器具。
- 前記バルーン内に連通する薬液充填部にはバルーン内に向かってのみ開放する一方弁を備えている請求項1に記載の薬液持続注入器具。
- 請求項1〜4のいずれか一項に記載の薬液持続注入器具のバルーンに薬剤が収容されたことを特徴とする薬剤入り薬液持続注入器具。
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