JP2001157710A - 薬液持続注入器具 - Google Patents
薬液持続注入器具Info
- Publication number
- JP2001157710A JP2001157710A JP34278799A JP34278799A JP2001157710A JP 2001157710 A JP2001157710 A JP 2001157710A JP 34278799 A JP34278799 A JP 34278799A JP 34278799 A JP34278799 A JP 34278799A JP 2001157710 A JP2001157710 A JP 2001157710A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- balloon
- chemical
- drug solution
- inner cylinder
- injection
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Infusion, Injection, And Reservoir Apparatuses (AREA)
Abstract
際の流速の一過性の上昇を抑制する薬液持続注入器具を
提供する。 【解決手段】 薬液注入操作により自動的にバルーン内
に内筒が挿入され、挿入された内筒の翼が薬液流速が上
昇し始める薬液残量が少なくなった状態からバルーンの
収縮力に反作用し、バルーンの収縮を抑制する為、薬液
の一過性の上昇を抑制する。
Description
酔、鎮痛剤の投与や抗癌剤の投与に使用する薬液持続注
入器具に関する。
剤の持続注入にはディスポーザブルの持続注入器が使用
される。ディスポーザブル式の多くは円筒状のバルーン
に薬液を注入し、バルーンの収縮力を駆動力とする薬液
注入器具(特開平6-296688号公報)である。器具は薬液
注入口とバルーン、薬液出口、バルーンを覆うハウジン
グ、送液用のチューブ、流速制御管により構成されるの
が一般的である。持続注入器具を使用する場合は、まず
薬液注入口よりバルーン内部に薬液を注入しバルーンを
拡張させる。拡張したバルーンは素材の収縮力により薬
液を加圧し、これが薬液を送液する駆動力となる。流速
は流速制御管により調節される。バルーンに充填した薬
液がなくなるとバルーンが薬液注入前の形状に戻り、収
縮力がなくなり送液は終了する。ディスポーザブル式は
コンパクトで携帯性が良く安価である為、機械式に比べ
普及しておりよく使用される。しかしながら、注入終了
間際に薬液注入速度の一過性の上昇が起こる事が問題と
なっていた。
のような現象が起こる事は良く知られており、この現象
を改善すべく特開平10-230015号公報では薬液を充填す
るバルーンの内側に別のバルーンを設け、この内側のバ
ルーンに水や空気を注入し、薬液を充填するバルーンが
最も収縮したときでも未だ張力を発生させることにより
流速の変化を抑制する方法が開示されている。しかしな
がら、薬液注入以外に更にもう一つのバルーンを膨らま
せる操作を行う必要がある。シリンジを複数準備する必
要がある他、操作が煩雑となるために、薬液を誤注入す
る恐れがあった。
ルーン内部に薬液注入口を備えた物質を挿入し、バルー
ンの形状を薬液注入前の状態より拡張させることで、薬
液注入終了間際の注入速度の一過性の上昇を抑制する提
案(特願平11-205163号)を行った。しかしながら、薬
液充填後に弾性体内に物質の挿入操作を行う必要があっ
た。特開平11-164885号公報では弾性袋の自由状態にお
ける内容積よりも大きな体積を有する中子を付設してい
る。しかしながら、薬液充填前より弾性袋内に前記のよ
うな中子を挿入すると、保管中でも弾性袋に張力が作用
し続けている為、弾性袋の物性が変化し、注入特性及び
精度が劣化する恐れがあった。
昇を抑制する目的で、定荷重バネをガスケットに装着し
バネの伸張力にて薬液を注入する装置(特開平7-194701
号公報)も知られている。定荷重バネを使用すると、上
記の薬液終了間際の薬液注入速度の上昇は見られない
が、用具の寸法が大きくなるため、携帯性が低下した
り、バネが金属であるため使用後の廃棄処理が面倒であ
った。また同じ目的で陰圧を用いた注入装置が他にも開
発されているが、これも薬液注入終了間際の薬液注入流
速の一過性の上昇は抑制されているが陰圧発生機構を備
える為に余分なスペースが必要となり携帯性が良くなか
った。
操作を行うことなしに薬液投与終了間際に流速の一過性
の上昇が起こらないコンパクトな薬液持続注入器具を提
供することである。
内部に薬液を充填し、バルーンの収縮力を送液の駆動力
とする薬液持続注入器において、円筒状のバルーンの一
端を固定するバルーン把持具の把持筒内に収納可能な内
筒を有し、該内筒はバルーン収縮時には把持筒内に収納
され、バルーンの膨張時にはバルーン内部へ挿入される
構造であり、該内筒はバルーン内部で拡張する翼を有し
ていること特徴とする薬液持続注入器具である。
る。図1は本発明の概略となる薬液自動注入器具を示
す。器具はバルーン(4)とバルーン(4)が装着され
るバルーン把持具A(2)、バルーンを覆うハウジング
(8)、蓋(7)、バルーン把持具B(11)より構成
される。
(1)と内筒(5)を収納するバルーン把持筒(6)を
有する。ポリプロピレンやポリエチレン、ABS樹脂等
薬液に不活性な樹脂により成形される。バルーン把持筒
(6)はバルーン(4)を接続する為、リブ、タケノコ
状に設計することが望ましい。バルーン(4)とバルー
ン把持具A(2)との接続は、接続面を接着しても良い
が、タイバンド、硬質のチューブやバルーン止具(3)
でバルーン(4)の外側より締め付けても良い。薬液注
入口(1)はシリンジ(15)に接続可能であり、シリ
ンジ(15)を外した際に薬液注入口(1)から薬液が
流れ出るのを防止する一方弁(9)が付設されている。
一方弁(9)は送液チューブコネクター(10)の先端
が挿入されると開く構造となることが望ましい。バルー
ン把持具B(11)は内筒(5)を接着する。薬液残存
量を示すマーカー(13)を付設することが望ましい。
持具B(11)に接着される。射出成形あるいは押し出
し成形等で成形され、望ましくはマリコット形状に賦形
する。翼(5a)の数は効率よくバルーン(4)の収縮
を抑制するために4枚以上であることが望ましい。翼
(5a)の弾性はバルーン(4)の弾性より強いが、薬
液注入操作で容易に内筒より離脱するために極力弱いこ
とが望ましい。素材は特には限定しないが、ポリプロピ
レンやポリウレタン、塩化ビニル等の適度な弾性を有す
る材料で作製する事が望ましい。図2に示すような弓状
の線材を内筒に付設しても良い。また、翼、線材の間は
拡張性の高いフィルム等で覆っても良い。
るよう肉厚のものが望ましい。更には気泡等の混入が確
認できるように透明であることが望ましく、使用する材
料としては、ポリ塩化ビニル、ポリウレタン等が望まし
い。バルーン(4)は押出成形、ディッピング、圧縮成
形等により成形される。バルーン(4)は注入する薬液
に対して化学的に不活性な材料であることが望ましい。
特には限定しないが、シリコーンゴムあるいはイソプレ
ンゴム製等であることが望ましい。ハウジング(8)、
蓋(7)は望ましくはブロー成形により成形するが射出
成形等でも良い。ハウジング(8)はバルーンの状態を
確認できるように、透明であることが望ましい。また、
バルーン内の薬液残量を確認するために、目盛(14)
を印刷することが望ましい。
明する。薬液はシリンジ等を薬液注入口(1)に接続し
バルーン(4)内に注入し充填する。(図1−A)薬液
が注入されるとバルーン(4)が膨張するため、バルー
ン把持筒(6)内に収納されていた内筒(5)はバルー
ン(4)内に挿入される。バルーン把持筒内で形状を束
縛されていた内筒(5)の翼はバルーン内では広がる。
(図1―B)薬液はバルーン(4)の収縮力により送液
される。バルーン(4)はバルーン内の薬液残量が少な
くなると収縮過程で内筒の翼(5a)に接触する。バル
ーンの収縮力は翼の収縮力より小さいため、それ以上収
縮することはできず、送液は終了する。(図1−C)
筒が薬液注入操作により自動的にバルーン内部に挿入さ
れる本発明の薬液持続注入器具は、特別な操作を行うこ
となしにこれまで問題となっていた送液終了間際の流速
の変化を抑制することが可能である。送液終了間際の流
速の上昇が無いため、少量の薬液充填でも設定値の流速
を確保できる。バルーン把持筒内に内筒が収納されるた
め、コンパクトな寸法とする事が可能である。
液充填時:B、送液終了時:Cの状態を示す。
Claims (3)
- 【請求項1】 バルーン内部に薬液を充填し、バルーン
の収縮力を送液の駆動力とする薬液持続注入器におい
て、円筒状のバルーンの一端を固定するバルーン把持具
の把持筒内に収納可能な内筒を有し、該内筒はバルーン
収縮時には把持筒内に収納され、バルーンの膨張時には
バルーン内部へ挿入される構造であり、該内筒はバルー
ン内部で拡張する翼を有していること特徴とする薬液持
続注入器具。 - 【請求項2】 翼がマレコット形状である請求項1記載
の薬液持続注入器具。 - 【請求項3】 マレコット形状の翼が4枚以上である請
求項1又は2記載の薬液持続注入器具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34278799A JP3568849B2 (ja) | 1999-12-02 | 1999-12-02 | 薬液持続注入器具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34278799A JP3568849B2 (ja) | 1999-12-02 | 1999-12-02 | 薬液持続注入器具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001157710A true JP2001157710A (ja) | 2001-06-12 |
JP3568849B2 JP3568849B2 (ja) | 2004-09-22 |
Family
ID=18356504
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34278799A Expired - Fee Related JP3568849B2 (ja) | 1999-12-02 | 1999-12-02 | 薬液持続注入器具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3568849B2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003030970A1 (fr) * | 2001-10-02 | 2003-04-17 | Daiken Iki Kabushiki Kaisha | Injecteur de fluides medicaux ayant une fonction de remplissage auxiliaire |
CN100376294C (zh) * | 2002-11-08 | 2008-03-26 | 山东威高集团医用高分子制品股份有限公司 | 精密镇痛输液器 |
WO2017007123A1 (ko) * | 2015-07-08 | 2017-01-12 | (주)더블유앤지 | 벌룬 인퓨저 |
KR101705236B1 (ko) * | 2016-01-11 | 2017-02-10 | (주)이화바이오메딕스 | 벌룬형 약액 주입기 |
KR101743588B1 (ko) | 2015-07-08 | 2017-06-23 | (주)더블유앤지 | 벌룬 인퓨저 |
-
1999
- 1999-12-02 JP JP34278799A patent/JP3568849B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003030970A1 (fr) * | 2001-10-02 | 2003-04-17 | Daiken Iki Kabushiki Kaisha | Injecteur de fluides medicaux ayant une fonction de remplissage auxiliaire |
CN100376294C (zh) * | 2002-11-08 | 2008-03-26 | 山东威高集团医用高分子制品股份有限公司 | 精密镇痛输液器 |
WO2017007123A1 (ko) * | 2015-07-08 | 2017-01-12 | (주)더블유앤지 | 벌룬 인퓨저 |
KR101743588B1 (ko) | 2015-07-08 | 2017-06-23 | (주)더블유앤지 | 벌룬 인퓨저 |
US10864319B2 (en) | 2015-07-08 | 2020-12-15 | Cebika Inc. | Balloon infuser |
KR101705236B1 (ko) * | 2016-01-11 | 2017-02-10 | (주)이화바이오메딕스 | 벌룬형 약액 주입기 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3568849B2 (ja) | 2004-09-22 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US3486539A (en) | Liquid dispensing and metering assembly | |
JP3259267B2 (ja) | 薬液注入器具 | |
US5080652A (en) | Infusion apparatus | |
CN107921201B (zh) | 用于输注流体的装置 | |
JP4898183B2 (ja) | 薬液自己注入システム | |
JPH11164885A (ja) | 薬液持続注入器 | |
JP3568849B2 (ja) | 薬液持続注入器具 | |
JP2007082893A (ja) | 薬液注入装置用バルーン | |
JP3608984B2 (ja) | 薬液持続注入器具 | |
EP3582828B1 (en) | Bladder for an infusion assembly | |
JP2006311921A (ja) | 薬液注入装置用バルーン及び薬液注入装置 | |
JPH10113385A (ja) | 薬液持続注入具 | |
JP2001087382A (ja) | 薬液注入装置 | |
JP5228997B2 (ja) | 薬液持続注入器具及び薬剤入り薬液持続注入器具 | |
CN216754473U (zh) | 一次性无菌超声探头保护袋 | |
AU2015402759B2 (en) | Shaped elastomeric infusion pump | |
EP3582827B1 (en) | Mandrel for an infusion assembly | |
JP2001104477A (ja) | 薬液持続注入器 | |
JPH0532128Y2 (ja) | ||
JPS61162955A (ja) | バル−ン付き薬液持続注入器 | |
CN201384746Y (zh) | 输注泵储药囊芯棒导杆 | |
CN210813410U (zh) | 一种儿童用肛门管 | |
JP2552692B2 (ja) | 薬剤供給装置 | |
CN215504966U (zh) | 一种麻醉科用多功能气管导管 | |
JP2002159572A (ja) | 薬液持続注入器 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040610 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20040615 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20040616 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080625 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090625 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100625 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110625 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120625 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130625 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140625 Year of fee payment: 10 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |