JPH10113385A - 薬液持続注入具 - Google Patents
薬液持続注入具Info
- Publication number
- JPH10113385A JPH10113385A JP8293207A JP29320796A JPH10113385A JP H10113385 A JPH10113385 A JP H10113385A JP 8293207 A JP8293207 A JP 8293207A JP 29320796 A JP29320796 A JP 29320796A JP H10113385 A JPH10113385 A JP H10113385A
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- JP
- Japan
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- liquid medicine
- air
- chemical solution
- liquid
- sealed container
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- Infusion, Injection, And Reservoir Apparatuses (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 長時間にわたる薬液の持続注入中に、最初か
ら最後まで薬液注入量を実質的に一定にできる薬液持続
注入具を提供する。 【解決手段】 薬液流出アッセンブリ30および薬液注
入シリンジ10を自在に接続できる薬液出入口2と、エ
アー注入口7を備えた剛性を有する密閉容器1と、密閉
容器1内に収容され、薬液出入口2に接続された、可撓
性材料製の薬液バッグ8と、エアー注入口7にチューブ
で接続されたエアーポンプ13とからなる薬液出入口2
に、薬液流出アッセンブリ30を装着しない状態では、
流出は阻止し、薬液流出アッセンブリ30を装着した状
態では通過パイプ34で逆止弁5を押し広げて薬液の流
出を許容する。密閉容器1内のエアー圧はポンプ13で
一定に保たれるので、薬液注入量が長期にわたり一定と
なる。
ら最後まで薬液注入量を実質的に一定にできる薬液持続
注入具を提供する。 【解決手段】 薬液流出アッセンブリ30および薬液注
入シリンジ10を自在に接続できる薬液出入口2と、エ
アー注入口7を備えた剛性を有する密閉容器1と、密閉
容器1内に収容され、薬液出入口2に接続された、可撓
性材料製の薬液バッグ8と、エアー注入口7にチューブ
で接続されたエアーポンプ13とからなる薬液出入口2
に、薬液流出アッセンブリ30を装着しない状態では、
流出は阻止し、薬液流出アッセンブリ30を装着した状
態では通過パイプ34で逆止弁5を押し広げて薬液の流
出を許容する。密閉容器1内のエアー圧はポンプ13で
一定に保たれるので、薬液注入量が長期にわたり一定と
なる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は薬液持続注入具に関
する。さらに詳しくは、所定量の薬液を血管、硬膜外、
皮下、膀胱などに少しずつ持続して注入するために用い
られる薬液持続注入具に関する。
する。さらに詳しくは、所定量の薬液を血管、硬膜外、
皮下、膀胱などに少しずつ持続して注入するために用い
られる薬液持続注入具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、抗生物質や抗ガン剤などの薬
液を血管、膀胱などに微量に注入する手段として、弾性
材料からなるバルーンに薬液を注入し、該バルーンの収
縮力を利用して薬液を比較的長時間にわたって血管内な
どに例えば、短いものでは1時間から長いものでは2週
間程度かけて、持続注入する薬液持続注入具が用いられ
ている。
液を血管、膀胱などに微量に注入する手段として、弾性
材料からなるバルーンに薬液を注入し、該バルーンの収
縮力を利用して薬液を比較的長時間にわたって血管内な
どに例えば、短いものでは1時間から長いものでは2週
間程度かけて、持続注入する薬液持続注入具が用いられ
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかるに従来のバルー
ンの収縮力を用いた薬液持続注入具では、バルーンの収
縮力がバルーンの膨張しているときと収縮してきたとき
とでは、かなり変化する性質があるので、薬液の時間当
りの注入量が最初から最後まで一定しないという問題が
ある。
ンの収縮力を用いた薬液持続注入具では、バルーンの収
縮力がバルーンの膨張しているときと収縮してきたとき
とでは、かなり変化する性質があるので、薬液の時間当
りの注入量が最初から最後まで一定しないという問題が
ある。
【0004】本発明は、かかる事情に鑑み、長時間にわ
たる薬液の持続注入中に、最初から最後まで薬液注入量
を実質的に一定にできる薬液持続注入具を提供すること
を目的とする。
たる薬液の持続注入中に、最初から最後まで薬液注入量
を実質的に一定にできる薬液持続注入具を提供すること
を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の薬液持続注入
具は、薬液流出アッセンブリおよび薬液注入シリンジを
自在に接続できる薬液出入口と、エアー注入口を備えた
剛性を有する密閉容器と、該密閉容器内に収容され、前
記薬液出入口に接続された、可撓性の材料製の薬液バッ
グと、前記エアー注入口にチューブで接続されたエアー
ポンプとからなることを特徴とする。請求項2の薬液持
続注入具は、前記薬液出入口に、薬液流出アッセンブリ
を装着しない状態では、薬液の注入を許容するが、流出
は阻止し、薬液流出アッセンブリを装着した状態では薬
液の流出を許容する逆止弁を内蔵したことを特徴とす
る。請求項3の薬液持続注入具は、前記エアーポンプと
前記エアー注入口との間にチューブを接続し、該チュー
ブに、密閉容器へのエアーの注入を許容し密閉容器から
のエアーの流出を阻止するエアー逆止弁を取付けたこと
を特徴とする。請求項4の薬液持続注入具は、前記薬液
バッグが、薬液の流出方向に沿う微細な線状凹凸を有す
ることを特徴とする。
具は、薬液流出アッセンブリおよび薬液注入シリンジを
自在に接続できる薬液出入口と、エアー注入口を備えた
剛性を有する密閉容器と、該密閉容器内に収容され、前
記薬液出入口に接続された、可撓性の材料製の薬液バッ
グと、前記エアー注入口にチューブで接続されたエアー
ポンプとからなることを特徴とする。請求項2の薬液持
続注入具は、前記薬液出入口に、薬液流出アッセンブリ
を装着しない状態では、薬液の注入を許容するが、流出
は阻止し、薬液流出アッセンブリを装着した状態では薬
液の流出を許容する逆止弁を内蔵したことを特徴とす
る。請求項3の薬液持続注入具は、前記エアーポンプと
前記エアー注入口との間にチューブを接続し、該チュー
ブに、密閉容器へのエアーの注入を許容し密閉容器から
のエアーの流出を阻止するエアー逆止弁を取付けたこと
を特徴とする。請求項4の薬液持続注入具は、前記薬液
バッグが、薬液の流出方向に沿う微細な線状凹凸を有す
ることを特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】つぎに、本発明の実施形態を図面
に基づき説明する。図1は本発明の一実施形態に係る薬
液持続注入具の断面図である。同図において、1は密閉
容器であり、合成樹脂や金属で製作され、空気圧に対し
て撓わまない剛性を有している。形状や大きさには、と
くに制限がなく、後述する薬液バッグ8を収容すること
ができればよい。
に基づき説明する。図1は本発明の一実施形態に係る薬
液持続注入具の断面図である。同図において、1は密閉
容器であり、合成樹脂や金属で製作され、空気圧に対し
て撓わまない剛性を有している。形状や大きさには、と
くに制限がなく、後述する薬液バッグ8を収容すること
ができればよい。
【0007】この密閉容器1には薬液出入口2とエアー
注入口7が設けられている。前記薬液出入口2は、容器
内側に突出した管状の薬液バッグ接続部3と容器外側に
突出した接続アダプター4とからなる。
注入口7が設けられている。前記薬液出入口2は、容器
内側に突出した管状の薬液バッグ接続部3と容器外側に
突出した接続アダプター4とからなる。
【0008】前記管状の薬液バッグ接続部3の内部には
逆止弁5が内蔵されている。この逆止弁5としては、薬
液の注入は許容するが、使用時以外は薬液の排出を阻止
する機能を有していれば、どのような型式の弁でもよ
く、例えば、傘弁、フラップ弁、ポペット弁、ボール
弁、ダックビルタイプなど任意の逆止弁を用いてよい。
図示の例はダックビルタイプの逆止弁で、2枚の弁体の
先端がカモノハシのくちばしのようなとがった形状をし
ており、先端同士が合わさっているとき閉弁し、開いて
いるとき開弁するものである。なお、これらの弁の材料
としては、例えばダックビルタイプの逆止弁の場合に
は、フッ素樹脂、ナイロン、ポリオレフィン、ポリ塩化
ビニル、ポリカーボネートやゴム状弾性材料であれば例
えば、天然ゴムやイソプレンゴム、ブチルゴム、シリコ
ーンゴムなどがあげられる。
逆止弁5が内蔵されている。この逆止弁5としては、薬
液の注入は許容するが、使用時以外は薬液の排出を阻止
する機能を有していれば、どのような型式の弁でもよ
く、例えば、傘弁、フラップ弁、ポペット弁、ボール
弁、ダックビルタイプなど任意の逆止弁を用いてよい。
図示の例はダックビルタイプの逆止弁で、2枚の弁体の
先端がカモノハシのくちばしのようなとがった形状をし
ており、先端同士が合わさっているとき閉弁し、開いて
いるとき開弁するものである。なお、これらの弁の材料
としては、例えばダックビルタイプの逆止弁の場合に
は、フッ素樹脂、ナイロン、ポリオレフィン、ポリ塩化
ビニル、ポリカーボネートやゴム状弾性材料であれば例
えば、天然ゴムやイソプレンゴム、ブチルゴム、シリコ
ーンゴムなどがあげられる。
【0009】前記接続アダプター4は、後述する薬液流
出アッセンブリや注射器を接続する部材であり、筒部外
周には、嵌合凸部または雄ネジ6が形成される。
出アッセンブリや注射器を接続する部材であり、筒部外
周には、嵌合凸部または雄ネジ6が形成される。
【0010】前記エアー注入口7は、密閉容器1の適所
に形成されている。このエアー注入口7には、チューブ
11を介してエアー逆止弁12とエアーポンプ13が接
続され、エアー逆止弁12とエアー注入口7の間のチュ
ーブ11には空圧ゲージ14が接続されている。前記エ
アー逆止弁12は、エアーの注入を許容し排出を阻止す
る機能を有していれば、どのような弁を用いてもよい。
に形成されている。このエアー注入口7には、チューブ
11を介してエアー逆止弁12とエアーポンプ13が接
続され、エアー逆止弁12とエアー注入口7の間のチュ
ーブ11には空圧ゲージ14が接続されている。前記エ
アー逆止弁12は、エアーの注入を許容し排出を阻止す
る機能を有していれば、どのような弁を用いてもよい。
【0011】前記エアーポンプ13は所望の空気圧で、
所望の空気量を送気できる機能を有していれば、どのよ
うなポンプを用いてもよい。前記空圧ゲージ14は、密
閉容器1内に注気した空気圧を検出するため取付けてい
る。なお、この空圧ゲージ14は密閉容器1に直接接続
しても差し支えない。
所望の空気量を送気できる機能を有していれば、どのよ
うなポンプを用いてもよい。前記空圧ゲージ14は、密
閉容器1内に注気した空気圧を検出するため取付けてい
る。なお、この空圧ゲージ14は密閉容器1に直接接続
しても差し支えない。
【0012】8は薬液バッグであり、密閉容器1の内部
に収容され、一部が前記薬液注入口2の薬液バッグ接続
部3に接続されている。この薬液バッグ8は、弾力性を
有せず、容易に撓みやすい材料で作製した、気密性と液
密性を有する袋でなければならず、例えば、ポリエチレ
ンやポリプロピレン、ポリエステルなどのフィルムで製
せられる。
に収容され、一部が前記薬液注入口2の薬液バッグ接続
部3に接続されている。この薬液バッグ8は、弾力性を
有せず、容易に撓みやすい材料で作製した、気密性と液
密性を有する袋でなければならず、例えば、ポリエチレ
ンやポリプロピレン、ポリエステルなどのフィルムで製
せられる。
【0013】また、この薬液バッグ8には、薬液の流出
方向に沿って平行に形成された微細な線状凹凸を設ける
ことが好ましい。薬液バッグ8の奥から先の方(薬液注
排口2の方)へ微細な凹凸が平行して線状に形成されて
いれば、薬液バッグ8内の薬液がほとんど流出されてバ
ッグを構成するシート同士が接触するようになっても、
シート同士がくっつかず、また凹凸の間が薬液通路とな
り、薬液バッグ8が収縮しても薬液を全量流出させうる
ので好ましい。
方向に沿って平行に形成された微細な線状凹凸を設ける
ことが好ましい。薬液バッグ8の奥から先の方(薬液注
排口2の方)へ微細な凹凸が平行して線状に形成されて
いれば、薬液バッグ8内の薬液がほとんど流出されてバ
ッグを構成するシート同士が接触するようになっても、
シート同士がくっつかず、また凹凸の間が薬液通路とな
り、薬液バッグ8が収縮しても薬液を全量流出させうる
ので好ましい。
【0014】つぎにバルーン内に充填された薬液をPS
Vセットやバルーンカテーテルなどの器具に送るために
用いられる薬液流出アッセンブリを図5に基づき説明す
る。薬液流出アッセンブリ30は公知のものであって、
前記接続アダプター4に接続される接続具であるコネク
ター部35と、薬液量を制御するための流量制御部31
と、薬液注入チューブ32と、接続具33とで構成され
ている。
Vセットやバルーンカテーテルなどの器具に送るために
用いられる薬液流出アッセンブリを図5に基づき説明す
る。薬液流出アッセンブリ30は公知のものであって、
前記接続アダプター4に接続される接続具であるコネク
ター部35と、薬液量を制御するための流量制御部31
と、薬液注入チューブ32と、接続具33とで構成され
ている。
【0015】コネクター部35の一端には接続アダプタ
ー4に接続されたときに、逆止弁5を押し開いて薬液バ
ッグ8内部に連通しうる長さを有する連通パイプ34が
設けられている。したがって、図3に示すように、コネ
クター部35を接続アダプター4に接続したときダック
ビルタイプの逆止弁5が押し広げられて薬液バッグ8内
に充填された薬液の流出が可能になるのである。
ー4に接続されたときに、逆止弁5を押し開いて薬液バ
ッグ8内部に連通しうる長さを有する連通パイプ34が
設けられている。したがって、図3に示すように、コネ
クター部35を接続アダプター4に接続したときダック
ビルタイプの逆止弁5が押し広げられて薬液バッグ8内
に充填された薬液の流出が可能になるのである。
【0016】36はコネクター部35側の雌ネジ部であ
り、前述した接続アダプター4に形成された雄ネジ6と
の螺合により薬液バッグ8と薬液流出アッセンブリ30
を接続する。この接続は螺合以外にも嵌合で行うように
してもよい。
り、前述した接続アダプター4に形成された雄ネジ6と
の螺合により薬液バッグ8と薬液流出アッセンブリ30
を接続する。この接続は螺合以外にも嵌合で行うように
してもよい。
【0017】流量制御部31は薬液の流量を制御する部
分であり、本出願人がさきに特開平1−135356号
や特開平2−11160号で提案した、下流側先端の
閉塞されたパイプであって少なくとも1個の微細孔を有
するパイプや、多孔質ガラスパイプなどの有孔パイプ
や、内径が小径のステンレスパイプなどを用いること
ができる。
分であり、本出願人がさきに特開平1−135356号
や特開平2−11160号で提案した、下流側先端の
閉塞されたパイプであって少なくとも1個の微細孔を有
するパイプや、多孔質ガラスパイプなどの有孔パイプ
や、内径が小径のステンレスパイプなどを用いること
ができる。
【0018】流量制御部31とコネクター部35の間、
および流量制御部31の人体側には軟質ポリ塩化ビニ
ル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステルなど
の軟質の合成樹脂製の薬液注入チューブ32が接続され
ている。なお、チューブ32の途中にミニクランプ(図
示せず)を設けておくと、薬液の注入を簡単に停止、再
開させることができる。
および流量制御部31の人体側には軟質ポリ塩化ビニ
ル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステルなど
の軟質の合成樹脂製の薬液注入チューブ32が接続され
ている。なお、チューブ32の途中にミニクランプ(図
示せず)を設けておくと、薬液の注入を簡単に停止、再
開させることができる。
【0019】薬液注入チューブ32の人体側の先端部に
はルアーテーパーになった接続具33が設けられてお
り、該接続具33を介して静脈針やPSVセットなどが
接続される。接続具33には、静脈圧などにより薬液が
逆流するのを防止するために逆止弁(図示せず)を装備
するようにしてもよい。
はルアーテーパーになった接続具33が設けられてお
り、該接続具33を介して静脈針やPSVセットなどが
接続される。接続具33には、静脈圧などにより薬液が
逆流するのを防止するために逆止弁(図示せず)を装備
するようにしてもよい。
【0020】つぎに、本発明の薬液持続注入具の使用方
法の一例について説明する。薬液バッグ8への薬液注入
は、図2に示すように接続アダプター4の内部通路内に
注射器のシリンジ10先端を挿入し、このシリンジ10
先端を接続アダプター4のルアーテーパー状の内周面に
押しつける。そして、シリンジ10のピストンを押すと
シリンジ内の薬液が薬液出入口4を通って薬液バッグ8
内へ充填される。この場合、逆止弁5の弁体は流体圧で
開らかれるので、充填操作を妨げることはない。
法の一例について説明する。薬液バッグ8への薬液注入
は、図2に示すように接続アダプター4の内部通路内に
注射器のシリンジ10先端を挿入し、このシリンジ10
先端を接続アダプター4のルアーテーパー状の内周面に
押しつける。そして、シリンジ10のピストンを押すと
シリンジ内の薬液が薬液出入口4を通って薬液バッグ8
内へ充填される。この場合、逆止弁5の弁体は流体圧で
開らかれるので、充填操作を妨げることはない。
【0021】薬液を充填するにつれて、薬液バッグ8は
膨張し、所定の量の薬液の充填が終わると、注射器を接
続アダプター4から抜き取る。このとき、逆止弁5は閉
弁する。
膨張し、所定の量の薬液の充填が終わると、注射器を接
続アダプター4から抜き取る。このとき、逆止弁5は閉
弁する。
【0022】つぎに、エアーポンプ13を駆動し、密閉
容器1内にエアーを注気する。注気した空気圧は空圧ゲ
ージ14により検出し、所定の空気圧に至るまでエアー
ポンプ13の駆動を続け、密閉容器1内が所定の空気圧
になったら、図3に示すように、薬液流出アッセンブリ
30のコネクター部35と接続アダプター4内とを接続
する。このとき、コネクター部35の連通パイプ34は
逆止弁5を押し広げて、薬液バッグ8内部と連通パイプ
34とが連通状態になる。
容器1内にエアーを注気する。注気した空気圧は空圧ゲ
ージ14により検出し、所定の空気圧に至るまでエアー
ポンプ13の駆動を続け、密閉容器1内が所定の空気圧
になったら、図3に示すように、薬液流出アッセンブリ
30のコネクター部35と接続アダプター4内とを接続
する。このとき、コネクター部35の連通パイプ34は
逆止弁5を押し広げて、薬液バッグ8内部と連通パイプ
34とが連通状態になる。
【0023】その後は実際の薬液注入箇所に応じて接続
具33を介してPSVセットやバルーンカテーテルなど
に接続し、エア抜きなどの所定の操作を行ったのちに患
者の体内に薬液の注入が行われる。エアーポンプ13は
持続注入開始後において所定の空気圧を保つように連続
運転あるいは断続運転を行う。
具33を介してPSVセットやバルーンカテーテルなど
に接続し、エア抜きなどの所定の操作を行ったのちに患
者の体内に薬液の注入が行われる。エアーポンプ13は
持続注入開始後において所定の空気圧を保つように連続
運転あるいは断続運転を行う。
【0024】ここから薬液の接続注入が開始されるが、
密閉容器1内の空気圧Pは一定に保たれ、その空気圧P
によって薬液バッグ8の全表面を一様に圧迫するので、
常に薬液が等量ずつ排出していくことになる。また、薬
液バッグ8の材料は容易に撓みやすい材料であるので、
空気圧の圧迫に対し大きな抵抗とならず、この点からも
薬液の等量排出を保障している。
密閉容器1内の空気圧Pは一定に保たれ、その空気圧P
によって薬液バッグ8の全表面を一様に圧迫するので、
常に薬液が等量ずつ排出していくことになる。また、薬
液バッグ8の材料は容易に撓みやすい材料であるので、
空気圧の圧迫に対し大きな抵抗とならず、この点からも
薬液の等量排出を保障している。
【0025】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、薬液の注入さ
れた薬液バッグを密閉容器内に注気された一定圧に保た
れた空気圧で圧迫するので、流出する薬液の量を長時間
にわたって一定に保つことができる。請求項2の発明に
よれば、薬液流出アッセンブリを接続するまでは薬液注
排口の逆止弁によって、薬液の流出は起りえないので、
取り扱いが簡便である。請求項3の発明によれば、エア
ー逆止弁によってエアーポンプの停止中であっても、密
閉容器内の空気が洩れないので、一定圧を保つことが容
易であり、持続注入の精度が向上する。請求項4の発明
によれば、薬液バッグ内の薬液がほとんど流出してバッ
グの内面同士が接触するようになっても、微細な線状凹
凸によってバッグのフィルム同士がくっつかず、また薬
液の流通路は確保されるので、薬液の全量を確実に排出
することができる。
れた薬液バッグを密閉容器内に注気された一定圧に保た
れた空気圧で圧迫するので、流出する薬液の量を長時間
にわたって一定に保つことができる。請求項2の発明に
よれば、薬液流出アッセンブリを接続するまでは薬液注
排口の逆止弁によって、薬液の流出は起りえないので、
取り扱いが簡便である。請求項3の発明によれば、エア
ー逆止弁によってエアーポンプの停止中であっても、密
閉容器内の空気が洩れないので、一定圧を保つことが容
易であり、持続注入の精度が向上する。請求項4の発明
によれば、薬液バッグ内の薬液がほとんど流出してバッ
グの内面同士が接触するようになっても、微細な線状凹
凸によってバッグのフィルム同士がくっつかず、また薬
液の流通路は確保されるので、薬液の全量を確実に排出
することができる。
【図1】本発明の一実施形態に係る薬液持続注入具の断
面図である。
面図である。
【図2】図1の薬液持続注入具において薬液バッグに薬
液を注入する操作の説明図である。
液を注入する操作の説明図である。
【図3】図1の薬液持続注入具において薬液持続注入操
作の説明図である。
作の説明図である。
【図4】薬液流出アッセンブリの一例の側面図である。
1 密閉容器 2 薬液出入口 3 薬液バッグ接続部 4 接続アダプター 5 逆止弁 6 嵌合凸部 7 エアー注入口 8 薬液バッグ 12 エアー逆止弁
Claims (4)
- 【請求項1】薬液流出アッセンブリおよび薬液注入シリ
ンジを自在に接続できる薬液出入口と、エアー注入口を
備えた剛性を有する密閉容器と、該密閉容器内に収容さ
れ、前記薬液出入口に接続された、可撓性材料製の薬液
バッグと、前記エアー注入口に接続されたエアーポンプ
とからなることを特徴とする薬液持続注入具。 - 【請求項2】前記薬液出入口に、薬液流出アッセンブリ
を装着しない状態では、薬液の注入を許容するが、流出
は阻止し、薬液流出アッセンブリを装着した状態では薬
液の流出を許容する逆止弁を内蔵したことを特徴とする
請求項1記載の薬液持続注入具。 - 【請求項3】前記エアーポンプと前記エアー注入口との
間にチューブを接続し、該チューブに、密閉容器へのエ
アーの注入を許容し密閉容器からのエアーの流出を阻止
するエアー逆止弁を取付けたことを特徴とする請求項1
または2記載の薬液持続注入具。 - 【請求項4】前記薬液バッグが、薬液の流出方向に沿う
微細な線状凹凸を有することを特徴とする請求項1、2
または3記載の薬液持続注入具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8293207A JPH10113385A (ja) | 1996-10-15 | 1996-10-15 | 薬液持続注入具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8293207A JPH10113385A (ja) | 1996-10-15 | 1996-10-15 | 薬液持続注入具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10113385A true JPH10113385A (ja) | 1998-05-06 |
Family
ID=17791818
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8293207A Pending JPH10113385A (ja) | 1996-10-15 | 1996-10-15 | 薬液持続注入具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10113385A (ja) |
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20020059314A (ko) * | 2002-06-20 | 2002-07-12 | 이근호 | 압축공기를 이용한 약물 정량 자동투입장치 및 그 방법 |
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- 1996-10-15 JP JP8293207A patent/JPH10113385A/ja active Pending
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