JP2015512733A - 圧力注入機器用ホルダー - Google Patents

Abstract

本発明に係る圧力輸液用のホルダーによれば、従来型の可動式回転置台を用いる不都合が回避できる。図１において、圧力輸駅ホルダー（１）は、肩の形状に人間工学的に一致するカラー（２、３）を有し、このカラーは、ホルダー（１）と一体である圧力タンク（２）と、及び輸液を収容するタンク（３）と、を備える。輸液を収容するタンク（３）が患者の肩上に設置され、輸液の供給点に垂直方向に近接するため、タンク（３）内で成功裡の注入のため十分な圧力を得ることができる。このため、カラー（２、３）の圧力タンク（２）は、その要素（５）により加圧され、これにより、圧力タンク（２）内の圧力は、輸液タンク（３）を押すことになり、注入時に必要な圧力を作り出す。本発明の圧力タンク（２）の加圧は、手動加圧要素（５）、例えばボールポンプ、でポンプ注入することにより、最もコスト効率のよい方法で示される。加圧はまた、例えば電気ポンプによっても得ることができる。

Description

本発明は、一般的にヘルスケアで患者と共に使用される、輸液バッグの運搬に関する。

現在、輸液バッグは、患者により、転輪スタンド、いわゆる置台、により運搬されている。ラックに設置される輸液バッグから、例えば、栄養溶液、血漿、抗生物質溶液、等が、患者の抹消血管へ供給されることができる。

転輪スタンドを運搬する際の問題は、このスタンドが、その鉛直軸周囲に回転することを目的としている点にある。こうして、そのチューブは、垂直ロッド周囲を回転することができ、同時にカテーテル内への溶液の自然流動を阻止する。患者が、敷居ステップを越えてスタンドを動かし、階段で移動することもまた困難であり、及び、例えば、エレベータ内へ入ることも非常に困難でありえた。さらに、スタンドを廊下で移動する際に、その車輪は、ゴミや細菌を寄せ集める。

実用新案U20100144の解決手段において、肩上で持ち運ばれるスタンドが、輸液バッグを輸送するために使用される。そのように使用可能なこの装置の欠点は、身に付けることが困難である点にある。その構造は比較的大きく、このためその製造コストはかなり高い。さらに、その複雑な構造は、清潔を維持するのが困難である。他の問題は、このスタンドが人の頭部背後に位置する点であり、そのため、人は、バッグの中身の量を見ることができない。

実用新案U20110076において、肩上にセットされるラック及びチャンバ構造が輸液運搬用の解決手段である。この解決手段の欠点は、ラックが不安定であり、この点は人体周囲に巻き付く回転ストラップを接続することにより、改良が企図されてきた。このストラップはしかしながら、人がラックを身に付けるのを困難にする。

特許WO9207596において、輸液バッグは、患者の肩上で別個のカプセル内に支持される。加圧は、輸液バッグ周囲で別個の圧力カフにより操作される。輸液バッグは、患者の肩の一方の上に位置し、このため、他方の肩の上にもまた重みを付けてオブジェクトの保持をバランスしなければならない。さらに、ブラケットが、別個の締結ストラップにより支持される。

上記の発明と比較した、本発明に係る輸液ホルダーの顕著な利点は、ホルダー（１）が、患者の両肩上に均一に分散され、ここで、ホルダー（１）の運搬は、バランスされ安全である。さらに、ホルダー（１）を身に付けることは容易であり、身体周囲に別個の締結ストラップを必要としない。

さらに、本発明の本質的な点は、患者の両手が他の目的、例えばドアの開放、物品の運搬及び持ち上げ等、のため自由であることである。本発明を使用する格別の利点は、患者が、ホルダー（１）を運搬しながら、例えば、松葉杖又は車椅子を使用することができる点である。

新規な本発明に係る装置により、今日使用されている輸液バッグを使用することの欠点を回避することが可能となる。本発明は、請求項に記載された事項により特徴付けられ、本発明の有利な実施形態は、添付図１及び図２により説明される。

図１は、本発明の実施形態に係る圧力輸液ホルダーの正面図である。 図２は、図１の圧力輸液ホルダーのＡ−Ａ，Ｂ−Ｂ，Ｃ−Ｃ断面図である。

図１において、圧力輸液ホルダー（１）は、肩の形状に対して人間工学的に設計されたカラー（２、３）を有し、及び好適にはこのカラー（２、３）に関連して、輸液を備える輸液タンク（３）及び圧力タンク（２）が構成される。輸液タンク（３）が患者の肩上に設置されて静脈への供給点に垂直方向に近接するため、このタンク（３）は、成功裡の注入をもたらすのに十分な圧力を有することになる。このため、カラー（２、３）の圧力タンク（２）は、例えば、圧縮空気で加圧され、そのとき、圧力が、輸液タンク（３）を圧縮して、注入に必要な圧力を作り出す。

カラー（２、３）の圧力タンク（２）において、本発明では、加圧は、最もコスト効率のよい方法で示される。すなわち、圧力は、例えばボールポンプ等の手動加圧要素（５）により、ポンプ注入される。加圧はまた、例えば電気ポンプによって行うこともできる。加圧要素（５）は、圧力タンク（２）へ、アダプター（４）により取り外し可能に接続され、圧力は、圧力ゲージ（８）により制御される。

溶液が輸液タンク（３）内で減少した際、圧力はまた、圧力タンク（２）内でも低下し、圧力が要求される圧力値より下に低下した場合、圧力は所望の値まで戻らなければならない。このため、ホルダー（１）内にコンテナ構造（１１）が備えられ、このコンテナ構造（１１）は、圧力タンク（２）と比較して過剰に加圧される。圧力が圧力タンク（２）内で低下した後、圧力タンク（２）及びコンテナ構造（１１）の間に圧力調整器（１２）があり、これにより、コンテナ構造（１１）を超過圧力として圧力タンク（２）へ放出し、及び圧力を所望のレベルまで上昇させることができる。

この場合、加圧要素（５）は、必ずしも患者と共に運搬される必要はない。圧力調整器（１２）の替わりに、またはそれと共に、シール（１７）が使用され、これを破壊することにより、コンテナ構造（１１）を超過圧力として、圧力調整器（１２）を使用するときと同様の方法で圧力タンク（２）へ放出することができる。図２のＡ−Ａ断面は、圧力タンク（２）及びコンテナ構造（１１）の間に位置するシール（１７）を開示する。

カラー（２、３）の底部から、チューブが連結具に接続され、そこから、輸液が、周縁静脈内へ、例えば制御部（１８）を介して流入する。ホルダー内では、異なる応用において、追加的部品、例えばポケット（１０）及び／又は付属品、を、例えば、抗生物質溶液バッグを運搬するため、又は生理学的測定装置を設置するため、追加することができる。

溶液の温度は、ホルダー（１）内に位置する熱素子（７）により維持することができる。

図２において、Ｃ−Ｃ断面は、輸液タンク（３）のすぐ近傍に位置する熱素子（７）を示し、これはそれから密閉状態で分離される。この熱素子（７）はまた、異なる場所に設置することもできるが、ただし、輸液タンク（３）内の溶液への熱素子の効果が十分である方法によってである。

別個の輸液バッグ用に、ホルダー（１）内に間隙（６）が設けられる。図２のＢ−Ｂ断面において、この間隙（６）は、加圧される輸液タンク（３）の近傍に位置する。これを異なる場所に設置することもできるが、ただし、圧力タンク（２）の圧力効果が、間隙（６）内の輸液バッグへ伝達される方法によってである。別個の輸液バッグは、間隙（６）に替えて、また別個の締結要素、例えば接着テープ又は機械的締結具、と協働して、ホルダーに取り付けることができる。

タンク（３）は、例えば、注入口（１５）を介して詰め替え可能である。

締結具（１６）により、輸液のホルダー（１）は、例えば伝統的な病院ベッドでの置台上に、又は他の同様な締結装置上に、設置することができる。

ホルダー（１）を身に付けることは、例えば衣服の襟を身に付けることと比較することができ、そのため、ホルダーを身に付けることは、あらゆる年代の人にとって、比較的容易である。

本発明は、上記に示された有利な実施形態に限定されず、請求項で規定される範囲内で変更することができる。

Claims (8)

1. 圧力注入機器を支持するための、加圧要素（５）、圧力ゲージ（８）、逆流防止弁（１４）及び圧力除去弁（９）のような、該圧力注入機器の操作のため必要な部品を備えるホルダーであって、
   該ホルダーは、カラー（２、３）から成り、
   前記カラー（２、３）は、肩の形状に人間工学的に適応可能であり、
   前記ホルダー（１）に一体的に属する少なくとも１つの輸液タンク（３）と、及び前記ホルダー（１）に一体的に属する少なくとも１つの圧力タンク（２）と、から成る
   ことを特徴とするホルダー。
2. 前記ホルダー（１）は、前記圧力タンク（２）にシール（１７）を介して接続され、前記加圧要素（５）のための接続導管（４．１）を有するコンテナ構造（１１）を含む、ことを特徴とする請求項１に記載のホルダー（１）。
3. 前記ホルダー（１）は、前記圧力タンク（２）に圧力調整器（１２）を介して接続され、前記加圧要素（５）のための接続導管（４．１）を有するコンテナ構造（１１）を含む、ことを特徴とする請求項１に記載のホルダー（１）。
4. 圧力システムは、圧力制限値インジケータ（１３）、例えばビープ音発生器、を含む、ことを特徴とする請求項１に記載のホルダー（１）。
5. 前記ホルダー（１）は、別個の輸液バッグのための少なくとも１つの間隙（６）を有する、ことを特徴とする請求項１に記載のホルダー（１）。
6. 前記ホルダー（１）は、例えば物理的測定装置のための、１つ以上のポケット（１０）を有する、ことを特徴とする請求項１に記載のホルダー（１）。
7. 前記ホルダーは、溶液温度を低下させないための、少なくとも１つの熱素子（７）を有する、ことを特徴とする請求項１に記載のホルダー（１）。
8. 前記輸液タンク（３）は、例えば注入口（１５）を介して詰め替え可能である、ことを特徴とする請求項１に記載のホルダー（１）。

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