JP3568656B2 - 引戸用通電構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、住宅などの建物開口部に配設される片引戸や引き違い戸などの引戸に設けられる施錠装置となる電気錠などに対して外部より通電を行うための引戸用通電構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
住宅やビルなどの建物の出入口などの開口部に配設される片引戸や引き違い戸などの引戸は、その配設される開口部枠体に対して左右幅方向にスライド移動自在な構成となっているとともに、開口部枠体から取り外せるようになっており、すなわち扉と異なり、蝶番などの軸支部分など枠体に対して連結される部分が無く、開閉動作は建物に対して摺動案内されるのみの構造である。
【0003】
このことから、引戸に施解錠を電気的に行う電気錠を配設するには、電源を引戸外部からとるために、枠体側と引戸とを伸縮自在なカールコードにて連結し電気的接続を行う構造が用いられていた。
【0004】
ところが、上記のような通電構造であるカールコードは、外部に露出していることから、外観上、見栄えが悪く、また、引戸の開閉動作により伸縮が繰り返されることから、劣化しやすく断線が発生するおそれがあり、電気錠への通電不良を引き起こすという欠点を有していた。
【0005】
このことから、引戸用の電気錠に通電を行うための通電用金具が案出され、例えば実公平3−12128号公報に開示されている通電用装置が従来用いられている。
この通電装置は、引戸の戸先側上縁と、閉戸時にこの上縁と対向する枠とに接触体をそれぞれ配設し、引戸上縁側の接触体と枠側の接触体との間に、枠側に配設され接触体を被覆する可動自在なカバーを設け、閉戸動作にてそのカバーを開放して、閉戸時に接触体同士を通電可能に接触させるように構成されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来の通電装置では、可動自在なカバーが枠側に設けられるが、そのカバーの開放を引戸の戸先が行う構造となっており、すなわち、カバーが引戸に係合することで、このカバーが開放するように構成されることから、カバーには引戸に係合するための突出部が形成されており、この突出部が建物開口部内方に突出してしまい、見栄えが悪くなるとともに、この作動部分が表出していることから手で容易に開閉操作されてしまうという問題があった。
【0007】
また、この通電装置は、互いに接触する一対の接触体の一方がバネにて突出する構成であるが、この接触体が枢着されて回動することで突出する構造であることから、この接触体を収容するケースを小型化できず、またこの接触体の数を容易に増設させることができないという欠点を有している。
【0008】
そこで本発明は、上記問題点を解消するために、引戸側と枠側とに配設される通電用接点の構成数が増加しても少ないスペースで構成でき、確実に互いに接触することができるとともに、見栄えのよい外観構造とする引戸用通電構造を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
次に、上記の課題を解決するための手段を、実施の形態に対応する図面を参照して説明する。
この発明の引戸用通電構造1は、引戸4の上縁と、該上縁に対向する枠20との間に、前記引戸4の移動方向と平行となって位置し、前記上縁または枠20に固定されるとともに、板面の所定箇所に貫通孔8を有するカバー板7と、
前記引戸4の上縁および前記枠20とに配設されるとともに、前記カバー板7が固定される前記引戸4上縁側または枠20側の一方(12)が、前記カバー板7に沿って該カバー板7と前記上縁または枠20との間を、前記引戸4の移動方向と平行に摺動自在とされ、他方(21)は前記枠20または上縁に固定される一対のブロック12,21と、
前記一対のブロック12,21の互いに対向する面にそれぞれ配設されるとともに、閉戸時における前記貫通孔8に対応した位置に該カバー板7を隔てて対向して設けられ、少なくとも一方(24)が前記貫通孔8を貫通して突出し、互いに電気的接触が行われる少なくとも一対の接点13,24と、
前記一対のブロック12,21の摺動自在な一方のブロック12に設けられ、該一方のブロック12の前記一方の接点を前記カバー板7の貫通孔8より外して該カバー板7の板面に隠蔽させる方向に、該一方のブロック12を付勢させる例えば圧縮コイルバネよりなる付勢部材17と、
前記上縁または枠20に突設され、閉戸時に前記摺動自在の一方のブロック12に係合し、前記付勢部材17の付勢力に抗して前記ブロック12を摺動させ、前記カバー板7を隔てて前記両ブロック12,21を対向位置とし、前記一方のブロック12に隠蔽されている接点を貫通孔8に位置させて他方の接点と対向させる凸部23と、
を具備することを特徴としている。
【0010】
なお、前記一対の接点13,24は、閉戸時における互いの位置が真直に対向する位置関係とされ、少なくとも一方の突出する接点24が、圧縮コイルバネなどよりなる押圧付勢部材28を具備し、他方の接点13に対して真直に突出して接触する構成としてもよい。
【0011】
そして、この引戸用通電構造1は、前記一対のブロックの枠側に配設されるブロック21には電源が接続され、前記引戸4の上縁に配設されるブロック12には引戸の戸先に配設される電気錠が接続される。
【0012】
【発明の実施の形態】
図1は本発明による引戸用通電構造の実施の形態を示す引戸側ユニットの分解斜視図、図2は同枠側ユニットの一部裁断斜視図である。
【0013】
本実施の形態の引戸用通電構造1は、図1および図2に示すように、ブロックと、接点とをそれぞれ具備した引戸側ユニット2と、枠側ユニット3で構成されている。
【0014】
まず、引戸側ユニット2は、住宅やビルなどの建物の出入口や居室の出入口などの開口部に配設される片引戸や引き違い戸などの引戸4の戸先側上縁に配設され、ケース5内に、一方のブロックとしての可動ブロック12と、一方の接点としての固定接点13と、付勢部材17とで大略構成されている。
【0015】
まず、ケース5は、図1に示すように、直方状に形成されるとともに、長手方向の一端5aの上半部が開口し、他端5bが開口した略中空な角型パイプ形状に形成されるとともに、中空部5cに上下に空間を仕切る板部6が水平に設けられている。
【0016】
また、ケース5の上板はカバー板7とされ、このカバー板7には複数の貫通孔8、本実施の形態では3個の方形状の貫通孔8が、長手方向にそれぞれ等間隔となって穿設され、これら貫通孔8以外の板部分は、隠蔽部9とされている。
また、ケース5の底面には、挿通孔10が形成されている。
【0017】
さらに、このケース5の他端5bの開口には、この開口を閉塞する閉塞部材11が取り付けられるようになっている。この閉塞部材11には、引戸4に固定するためのフランジ部11aが突設されている。
【0018】
なお、カバー板7の各貫通孔8同士の間隔長さ、すなわち隠蔽部9の長さは、貫通孔8の幅長よりやや大きく設定され形成されており、また、カバー板7の先端側7aは、ケース5本体よりやや短尺、本実施の形態では、隠蔽部9の長さよりやや長く設定されて形成されている。
【0019】
次に可動ブロック12は、矩形な略板状に形成されており、上面に、前記貫通孔8に対応する間隔毎に位置するとともに、本実施の形態ではそれぞれが3個で構成された複数、すなわち9個の固定接点13が配設されている。
【0020】
これら固定接点13は、それぞれがプリント配線基板などの基板14に配列されて固設されており、この基板14が可動ブロック12の底面より固定され、各固定接点13が可動ブロック12上面に表出するようになっている。
また、この可動ブロック12の底面には、垂下方向に突出する規制突片15が配設されている。
【0021】
そして、この可動ブロック12は、前記ケース5内に、長手方向他端5bの開口から板部6の上面側に挿入され、一端5aの開口に可動ブロック12の先端12aが突出するように取り付けられる。
【0022】
なお、各固定接点13の位置は、可動ブロック12の略垂直な先端面12aを基準に、その先端面12aからの距離が設定されて配設され、また、各固定接点13には、基板14を介して信号線や電源線等の電線16が接続され、図3に示すように、ケース5底面の挿通孔10より引き出されている。
【0023】
また、付勢部材としての圧縮コイルバネ17は、前述したケース5の閉塞部材11に一端が固定され、他端がケース5内の可動ブロック12の基端面12bに当接するようになっている。
【0024】
そして、この圧縮コイルバネ17の付勢力は、常に可動ブロック12に対して掛かっており、この付勢力によって可動ブロック12の先端12aがケース5の一端5a開口部、すなわちカバー板7の先端7a側より常に突出するようになっており、また、この可動ブロック12が圧縮コイルバネ17の付勢力により先端12aが突出している状態では各固定接点13がカバー板7の貫通孔8に対応せず、隠蔽部9の下部となり、各固定接点13が表出しないようになる。
【0025】
なお、この可動ブロック12の突出長さは、可動ブロック12底面に突設された規制突片15が、ケース5内の板部6端面に当接することで、図3に示すように、ケース5本体の一端面5aと面一となるように設定されている。
【0026】
そして、この引戸側ユニット2は、引戸4側の上縁に、戸先端面と上端面とが矩形凹状に切欠形成されたその凹部4a内に、カバー板7が上端面と略面一となるように、すなわち引戸4の移動方向と平行となるように設けられ、このカバー板7に沿いその下部を可動ブロック12が引戸4の移動方向と平行に摺動移動自在となって取り付けられる。
【0027】
次に枠側ユニット3は、前述した引戸4の摺動移動を案内する開口部の枠体で、この引戸4の上縁に対向する上枠20に配設され、他方のブロックとしての固定ブロック21と、凸部23と、他方の接点としての可動接点24とで大略構成されている。
【0028】
固定ブロック21は、図2に示すように、直方状に形成されているとともに、上下垂直方向に貫通するスリット状のガイド孔22が、前記可動ブロック12に配設される各固定接点13に対応する複数、すなわち本実施の形態では9個のガイド孔22が穿設されている。
【0029】
また、この固定ブロック21には、長手方向一端にフランジ状の取付片21aが延設され、他端には、固定ブロック21の他端面21bに沿って垂下方向に突出する略方形状の凸部23が設けられている。
この凸部23の厚さ、すなわち固定ブロック21の他端面21bからの突出長さは、前記カバー板7における貫通孔8,8間の長さと略同等の長さに設定されている。
【0030】
なお、各ガイド孔22の位置は、凸部23の垂直面23aを基準に、その垂直面23aからの距離が設定されて配設されている。
【0031】
次に可動接点24は、先端が略三角形状に形成された板状部材で、前記可動ブロック12に配設される各固定接点13に対応する複数、すなわち9個で構成されている。
【0032】
これら可動接点24は、それぞれがプリント配線基板などの基板14に付勢ガイド部25を介して配列されて設けられている。
【0033】
この付勢ガイド部25は、基板26の下面に、この基板26の板面に対して垂直下向きに植設された一対の導通ガイド部材27と、これら導通ガイド部材27間に配設され一端が基板26に固定される導電性を有する圧縮コイルバネ28とで構成されており、この付勢ガイド部材25の導通ガイド部材27に可動接点24の両側縁が支持されるとともに、圧縮コイルバネ28の他端が可動接点24の基端に接続されて、導通ガイド部材27間を可動接点24が摺動自在とされている。
【0034】
そして、各導通ガイド部材27が固定ブロック21の各ガイド孔22内の壁面に沿うように嵌挿されて、基板26が固定ブロック21の上面に固定され、各可動接点24の先端が固定ブロック21の底面よりそれぞれ突出するようになっている。
【0035】
また、この固定ブロック21の下面には、各ガイド孔22よりやや小さい通孔29が形成され化粧板を兼ねる薄板状のストッパ板30が取り付けられ、各ガイド孔22より可動接点24が脱落せず、可動接点24の先端のみが突出するようになっている。
【0036】
これにより、各可動接点24が基板26に対して上下動自在となるとともに、圧縮コイルバネ28の付勢力により、常に固定ブロック21下面より突出されるようになっている。
【0037】
なお、各可動接点24には、付勢ガイド部25及び基板26を介して、図3に示すように、信号線や電源線等の電線31が接続される。
【0038】
そして、この枠側ユニット3は、引戸4の摺動移動を案内する開口部の枠体で、この引戸の上縁に対向する上枠20、本実施の形態では、引戸4の戸先が当接する縦枠19との接合部分に位置する上枠20に、矩形凹状に切欠形成されたその凹部20a内に配設され、固定ブロック21の底面(ストッパ板30)が上枠20の下面と略面一となるように、取り付けられるとともに、凸部23のみが上枠20の下面より突出し、かつ、この凸部23が縦枠19の戸先当接面より突出するように設けられる。
【0039】
そして、上述した各ユニット2,3は、図示しないが、引戸側ユニット2は引戸4の戸先に配設される電気錠と結線され、また、枠側ユニット3は商用電源などの電源や図示しない制御部と結線される。
【0040】
次に、上述した構成の引戸用通電構造1の動作について説明する。
まず、引戸4が開放された状態では、引戸側ユニット2は、圧縮コイルバネ17の付勢力により、可動ブロック12がケース5の先端方向に押圧され、すなわち可動ブロック12の先端12aがカバー板7の先端7a側より突出された状態となり、各固定接点13がカバー板7の隠蔽部9に隠蔽されている(図3参照)。
【0041】
また、この開放状態では、枠側ユニット3の各可動接点24が下方に突出した状態となっている。
そして、引戸4の戸先に配設されている電気錠には、通電が行われず、施錠操作等は不可能となっている。
【0042】
次に、引戸4を閉鎖操作し、引戸4の戸先を建物側の縦枠19に近づかせると、まず、図3に示すように、枠側ユニット3(固定ブロック21)の凸部垂直面23aに、引戸側ユニット2の可動ブロック12の先端面12aが当接する。
【0043】
この当接状態で、各固定接点13と各可動接点24とは、カバー板7の隠蔽部9を隔てて垂直に対向した位置となる。
【0044】
さらに、閉鎖操作が進み、引戸4の戸先が縦枠19に当接し、閉戸状態となると、図4に示すように、固定ブロック21の凸部23によって、可動ブロック12のみが押圧される状態となり、すなわち、圧縮コイルバネ17の付勢力に抗して可動ブロック12がケース5に対して縮退方向に摺動される。
【0045】
別言すると、可動ブロック12は、凸部23を介して固定ブロック21の位置に留まり、この固定ブロック21に対して圧縮コイルバネ17の付勢力に抗してケース5が引戸4とともに移動することとなる。
【0046】
すると、対向している各接点13,24を隔てている隠蔽部9が、凸部23の厚さ分移動することとなり、これにより、この隠蔽部9に隠蔽されていた各固定接点13が、カバー板7の各貫通孔8の位置となり、表出することとなる。
【0047】
このとき、カバー板7の隠蔽部9上面を引戸4の移動とともに各可動接点24が摺接するが、この閉戸とともに、各可動接点24は、垂下方向に付勢力を有していることから、カバー板7の各貫通孔8を通して各固定接点13と真直に接触することとなる。
【0048】
これにより、各接点13,24を介して通電状態となり、引戸4の電気錠は電源を得、また制御部とも信号の伝送が可能となり、施錠操作等が可能となる。
【0049】
また、この閉戸状態から、開戸状態とすると、縦枠19から引戸4の戸先が離脱すると同時に、圧縮コイルバネ17の復元しようとする付勢力にてまずカバー板7が各可動接点24と各固定接点13との間に介入し、各接点13,24による通電状態を断つ。
【0050】
別言すると、開戸動作を行い、縦枠19から引戸4の戸先が離脱すると、この引戸4に対して圧縮コイルバネ17の付勢力によって可動ブロック12は固定ブロック21の凸部23に当接したまま、すなわち各接点13,24同士が対向した状態で、引戸4とともにカバー板7が移動し、各接点13,24間にカバー板7の隠蔽部9が移動する。そして、各接点13,24による通電状態が断たれる。
【0051】
その後、可動ブロック12の先端面12aが引戸4の戸先と面一となる位置まで引戸4(カバー板7)に対して突出し、可動ブロック12の先端面12aが凸部23の垂直面23aから離脱し、引戸4は開放となる。
【0052】
従ってこのように構成された引戸用通電構造1では、一対の接点の可動接点24を枠20側に設け、真直な垂下方向に付勢力を有する圧縮コイルバネ28にて、対向する引戸4の上縁側の固定接点13に接するので、互いの接続状態が導通性の良好な構造となり、その通電状態が確実となり信頼性が向上する。
また、このことから、この通電構造に接続される電気錠の動作が確実なものとなる。
【0053】
さらに、この可動接点24が垂直方向に摺動する構造であることから、縦横に複数配列させても小型化を図ることが可能となり、省スペース化を図ることが可能となる。
これにより、この通電構造1が取り付けられる、引戸4側および枠20側の取付スペースを大きくとることがない。
【0054】
また、この引戸用通電構造1によれば、閉戸時に、まず可動ブロック12が固定ブロック21の凸部23に当接し、この凸部23を介して可動ブロック12が停止して、可動接点24と固定接点13とをカバー板7を隔てて対向位置とさせ、その後に引戸4の移動とともにカバー板7が可動ブロック12に対して移動し、各接点13,24同士が接触し通電状態とさせる構成である。すなわち、凸部23の垂直面23aに可動ブロック12の先端面12aが当接した状態で、可動ブロック12は固定ブロック21に対してこの凸部23を介して略一体となり、これらブロック12,21に対して、圧縮コイルバネ17を介して引戸4と略一体のカバー板7が配置されていることとなる。従って、固定接点13の位置が可動接点24に対して移動せず、真直に対向した位置を維持した後にカバー板7が引戸4とともに引戸4の移動によって各接点13,24同士間から移動する構成であることから、各接点13,24同士の接触の際は位置ずれが起きず、通電が確実にかつ迅速に行われる。
【0055】
また、カバー板7が引戸4と略一体に設けられ、可動ブロック12が固定ブロック21の凸部23に当接した状態となり上記のように略一体となった後の、引戸4の戸先と縦枠19との閉戸移動間隔は圧縮コイルバネ17のみが作動する間隔であり、この圧縮コイルバネ17の付勢力に抗する動作が、カバー板7に対して可動ブロック12を摺動させる動作を兼ねた閉戸動作となっており、また、この付勢力に抗する動作間では、両接点13,24が既に対向位置になっているので、引戸4の動作により追従や連動する他の部材がなく、通電のための動作不良や誤動作などが起きにくく、また破損などが起きにくい。
【0056】
さらに、上記実施の形態では、カバー板4を、建物に対して摺動移動する引戸4側、すなわち移動体側に配設させたので、塵埃等が付着しやすい引戸上縁に配設される接点(固定接点13)を汚損させることがなく、接点不良を起こすおそれがない。
【0057】
また、この可動ブロック12の摺動付勢を、引張コイルバネではなく、引張コイルバネに比べて耐久性の良好な圧縮コイルバネ17にて構成させたので、経時変化による破損などが起きにくく、常に良好な動作を得ることができる。
【0058】
さらに、引戸4を開放すると同時に、可動ブロック12が圧縮コイルバネ17によって移動し、固定接点13がカバー板7に自動的に隠蔽されるよう構成されているので、この固定接点13が必要時、すなわち通電時以外は常に保護されることとなり、固定接点13の表面が酸化など起きず、良好な接触状態を得ることが可能となる。
【0059】
また、この引戸用通電構造1は、建物の開口部の縁部分および引戸4の戸先側縁部分より、大きく突出する部材が少なく、開口部および引戸4としての見栄えが悪くならない。
【0060】
なお、上述した実施の形態では、引戸4側に可動ブロック12を具備し、カバー板7を設けたユニット2を配設し、枠20側を固定ブロック21とした構成の例について述べたが、引戸4側を固定ブロック21とし、枠20側に可動ブロック12を設け、この枠20側にカバー板7が配設される構造としてもよい。
【0061】
この場合、開戸状態において、枠20側の接点が表出せず、カバー板7に隠蔽される構成となり、すなわち、開戸状態で人が接点を触れることがなくなり、感電事故などを防ぐことが可能となるとともに、その接点の防錆効果を得ることができる。
【0062】
また、カバー板7を具備する可動ブロック12側の接点を固定接点13とし、固定ブロック21側の接点を可動接点24とした例について述べたが、この通電構造は、これに限ることはなく、閉戸時に対向する接点の少なくともいずれか一方が突出する構成で、互いに電気的接触が行われる構成であればよい。
【0063】
【発明の効果】
以上説明したように本発明による引戸用通電構造では、一対の接点がカバー板の貫通孔を隔てて真直に対向する位置関係とされていることから、両接点同士の接触状態が確実とされ、特にこれら対となる接点の少なくとも一方の突出する接点が押圧付勢部材を具備することから、真直な対向方向に付勢力により、互いの接続状態がさらに導通性の良好な構造となり、その通電状態が確実となり信頼性が向上するという効果がある。
【0064】
また、このことから、この通電構造に接続される電気錠の動作が確実なものとなる。
【0065】
さらに、この突出する接点が、真直方向に摺動する構造とされることから、縦横に複数配列させても小型化を図ることが可能となり、省スペース化を図ることが可能となるという効果がある。
【0066】
そして、これにより、この通電構造が取り付けられる、引戸側および枠側の取付スペースを大きくとることがないという効果を得られる。
【0067】
また、この引戸用通電構造によれば、閉戸時に、まず凸部によって両ブロック同士を互いに停止させ、各ブロックのそれぞれの接点をカバー板を隔てて対向位置とさせて、その後に引戸の移動とともにカバー板に対して一方のブロックを摺動移動させ、各接点同士を接触させて通電状態とさせる構成である。すなわち、凸部を介して両ブロックが略一体となり、これらブロックに対して、付勢部材を介してカバー板が配置されていることとなる。従って、一方の接点の位置が他方の接点に対して移動せず、真直に対向した位置を維持した後に、カバー板が引戸の移動によって各接点同士間からこれら接点に対して移動する構成であることから、各接点同士の接触の際は位置ずれが起きず、通電が確実にかつ迅速に行われるという効果がある。
【0068】
また、カバー板が引戸又は枠と略一体に設けられ、閉戸時における両ブロックが凸部を介して略一体となった後の、引戸の戸先と縦枠との閉戸移動間隔は付勢部材のみが作動する間隔であり、この付勢部材の付勢力に抗する動作が、カバー板に対して一方のブロックを摺動させる動作を兼ねた閉戸動作となっており、また、この付勢力に抗する動作間では、両接点が既に対向位置になっているので、引戸の動作により追従や連動する他の部材がなく、通電のための動作不良や誤動作などが起きにくく、また破損などが起きにくいという効果がある。
【0069】
さらに、カバー板を、建物に対して摺動移動する引戸側、すなわち移動体側に配設させた場合では、塵埃等が付着しやすい引戸上縁に配設される接点を汚損させることがなく、接点不良を起こすおそれがないという効果を得られる。
【0070】
さらに、引戸を開放すると同時に、一方のブロックが付勢部材によって摺動移動し、接点がカバー板に自動的に隠蔽されるよう構成されているので、この接点が必要時、すなわち通電時以外は常に保護されることとなり、この接点の表面が酸化など起きず、良好な接触状態を得ることが可能となる。
【0071】
また、この引戸用通電構造では、建物の開口部の縁部分および引戸の戸先側縁部分より、大きく突出する部材が少なく、開口部および引戸としての見栄えが悪くならないという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による引戸用通電構造の一実施の形態を示す引戸側ユニットの一部裁断分解斜視図
【図2】同枠側ユニットの一部裁断斜視図
【図3】同引戸用通電構造の開戸時における側断面図
【図4】同引戸用通電構造の閉戸時における側断面図
【符号の説明】
1…引戸用通電構造
4…引戸
7…カバー板
8…貫通孔
12…一方のブロック(可動ブロック)
13…一方の接点(固定接点)
17…付勢部材(圧縮コイルバネ)
20…枠(上枠)
21…他方のブロック(固定ブロック)
23…凸部
24…他方の接点(可動接点)
28…押圧付勢部材(圧縮コイルバネ)

Claims (3)

  1. 引戸の上縁と、該上縁に対向する枠との間に、前記引戸の移動方向と平行となって位置し、前記上縁または枠に固定されるとともに、板面の所定箇所に貫通孔を有するカバー板と、
    前記引戸の上縁および前記枠とに配設されるとともに、前記カバー板が固定される前記上縁側または枠側の一方が、前記カバー板に沿って該カバー板と前記上縁または枠との間を、前記引戸の移動方向と平行に摺動自在とされ、他方は前記枠または上縁に固定される一対のブロックと、
    前記一対のブロックの互いに対向する面にそれぞれ配設されるとともに、閉戸時における前記貫通孔に対応した位置に該カバー板を隔てて対向して設けられ、少なくとも一方が前記貫通孔を貫通して突出し、互いに電気的接触が行われる少なくとも一対の接点と、
    前記一対のブロックの摺動自在な一方のブロックに設けられ、該一方のブロックの前記一方の接点を前記カバー板の貫通孔より外して該カバー板の板面に隠蔽させる方向に、該一方のブロックを付勢させる付勢部材と、
    前記上縁または枠に突設され、閉戸時に前記摺動自在の一方のブロックに係合し、前記付勢部材の付勢力に抗して前記ブロックを摺動させ、前記カバー板を隔てて前記両ブロックを対向位置とし、前記一方のブロックに隠蔽されている接点を貫通孔に位置させて他方の接点と対向させる凸部と、
    を具備することを特徴とする引戸用通電構造。
  2. 前記一対の接点は、閉戸時における互いの位置が真直に対向する位置関係とされ、少なくとも一方の突出する接点が、押圧付勢部材を具備することを特徴とする請求項1記載の引戸用通電構造。
  3. 前記一対のブロックの枠側に配設されるブロックには電源が接続され、前記引戸の上縁に配設されるブロックには電気錠が接続される請求項1または2記載の引戸用通電構造。
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