JP3723253B2 - 引戸の給電装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、引戸等に設けられた電気錠等の電気機器に操作電流を供給するための引戸の給電装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の引戸の給電装置としては、実開平5−40552号公報に記載されたものが知られている。
【0003】
上記公報記載の給電装置は、引戸とその引戸を受ける戸枠とに、閉戸時に接触して通電状態を形成する受電側のコンタクトと給電側のコンタクトを対設するとともに、閉戸時に作動して通電状態を形成する開閉確認スイッチを設け、閉戸時には前記開閉確認スイッチが作動することにより前記給電側のコンタクトに通電するようにしてある。また、給電側のコンタクトは、戸枠に固定されたコンタクトケース内に上下に1対のプレート状の電極を分離して固定状態に配置している。受電側のコンタクトは引戸に固定されたコンタクトケース内に、開閉自在で閉状態に付勢され、前記給電側のコンタクトの電極を導入して嵌合接触可能に構成される電極を上下に1対分離して収納しているものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかるに、上記従来例の給電装置によれば、
▲1▼ 閉戸時には、給電側のコンタクトの電極によって受電側のコンタクトの電極同士の接触子間が開放されて嵌合接触し通電状態が形成されるものであるため、引戸のガタつきなどによって前記給電側の電極と受電側の電極(接触子間)との位置決めが困難となり、両者間に接触不良が生じる虞れがあった。
【0005】
▲2▼ 給電側コンタクトの電極の先端部は開戸時にはカバー体で被覆してあるが、閉戸時には前記カバー体は引戸の受電側コンタクトにより後退されて該電極の先端が露出状態となるため、この露出した電極部分に手が触れて感電する虞れがあった。
【0006】
▲3▼ 閉戸時において、給電側コンタクト(カバー体も含む)と引戸の戸先を含む受電側コンタクトとの間には、一般的に少しの隙間が生じているため、この隙間から、通電保持されている前記電極を破損ないし移動等することによって戸に取付けてある電気錠を不法に解錠される問題があった。
【0007】
本発明は、上記従来の欠点を解消するとともに、戸側電極と枠側電極との接点を摺動させることによって、接合部分の自動清掃ができるため、両電極への酸化物等の付着物が除去されるのでショートの発生をなくし常時通電状態を良好にし、さらには構成部材が少なく小形化が図れる引戸の給電装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る引戸の給電装置は、引戸とその引戸を受ける戸枠とに、閉戸時に接触して通電状態を形成する戸側電極と枠側電極とを対設してなる引戸の給電装置において、前記戸側電極は引戸に固定された戸側コンタクトケース内に収容する一方、枠側電極は戸枠に固定された枠側コンタクトケース内に収容するとともに、前記枠側コンタクトケースには戸枠より外部に突出しかつ前部を開口した箱状のガード体を一体に設け、このガード体の内部に前記枠側電極を設けてなり、閉戸時には前記戸側コンタクトケースがガード体を嵌合するとともに、該ガード体の内部で戸側電極と枠側電極とが接触するように構成してあることを特徴としている。
【0009】
前記戸側電極と枠側電極のいずれか一方は戸側コンタクトケースまたは枠側コンタクトケースの内部に固定するとともに、他方は枠側コンタクトケースまたは戸側コンタクトケースの内部に可動に設け、閉戸時には戸側電極と枠側電極との接点が摺動するように構成するのが好ましい。
【0010】
また、戸側電極は戸側コンタクトケースの内部で、枠側電極は枠側コンタクトケースの内部でそれぞれ可動に設けてあるとともに、閉戸時には戸側電極と枠側電極との接点が摺動するように構成することもできる。
【0011】
枠側コンタクトケースは、フロント板の開口より外部に臨出したガード体と、該ガード体の後部に一体に形成され、かつ縦長さを同ガード体よりも長くした枠側コンタクトケース本体とで構成し、前記枠側コンタクトケース本体内の上下には一端を枢支するとともに、他部を前記ガード体の内部に臨ませてなる1対の枠側電極を対設する一方、戸側コンタクトケースは前部を開口した空室を有する略箱状に形成し、前記空室には閉戸時に前記1対の枠側電極に接触する1対の戸側電極を対設する構成を採る方が好ましい。
【0012】
戸側電極または枠側電極のいずれか一方は、薄肉の板で形成するのが好ましい。
【0013】
【作用】
枠側コンタクトケースには戸枠より外部に突出しかつ前部を開口した箱状のガード体を一体に設け、このガード体の内部に枠側電極を設け、閉戸時には戸側電極を設けた戸側コンタクトケースがガード体を嵌合するとともに、該ガード体の内部で戸側電極と枠側電極とが接触するように構成してあるため、閉戸時には、戸側電極と枠側電極とを直接に位置合わせしなくてもよい。すなわち、戸側電極を内装している戸側コンタクトケースの開口面積は戸側電極の占有面積よりもかなり大きい上に、この戸側コンタクトケースの開口から嵌挿されるガード体も枠側電極より大きな占有面積を有しているので、閉戸時には、ガード体を戸側コンタクトケースに位置決めし易く、嵌合するだけで、戸側電極と枠側電極とが自然に位置合わされて、両電極の左右の位置ずれがあっても確実に接触する。
【0014】
充電部分である枠側電極はガード体の内部に被覆されているため、枠側電極を保護するとともに、該枠側電極に手が触れることがなく感電することがないし、外部から不法解錠されることもない。
【0015】
戸側電極と枠側電極のいずれか一方は固定され、他方は可動に設け、両電極の接点を摺動するようにすることで、接点部分の自動清掃ができるため、両電極の酸化物の発生等によるショートの発生がなく常時通電状態が良好となる。
【0016】
【発明の実施の形態1】
本発明の実施の形態1を図1〜図6に基づいて以下に説明する。
図1は実施の形態1における引戸の給電装置の閉戸時の縦断面図、図2は同給電装置の開戸時の縦断面図、図3は枠側コンタクトケースの分解斜視図、図4は戸側コンタクトケースの分解斜視図、図5は枠側コンタクトケースの正面図、図6は引戸の全体概略図である。
【0017】
1は引戸、2は引戸1を受ける戸枠である。戸枠2には、1対の枠側電極3a、3bを有する枠側コンタクトケース4を設けており、一方の枠側電極3aをリード線5を介して電源6の一方の端子6aに接続するとともに、他方の枠側電極3bをリード線7を介して電源6の他方の端子6bに接続している。
【0018】
引戸1の端面側には、閉戸時に枠側コンタクトケース4内に設けた1対の枠側電極3a、3bと接触して通電状態を形成する1対の戸側電極8a、8bを有する戸側コンタクトケース9が設けてある。
【0019】
上記枠側コンタクトケース4及び戸側コンタクトケース9並びにそれらの内部構造について、以下に詳細に説明する。
【0020】
すなわち、枠側コンタクトケース4は、合成樹脂などの絶縁材料で、後部の縦長さを長くした枠側コンタクトケース本体10と、前部の縦長さを前記枠側コンタクトケース本体10より短くかつフロント板12の開口12aより外部に臨出したガード体11とで一体に成形されている。ケース本体10内の上部両端部にはねじ柱13、13が後部に向けて水平方向に延設されている。この各ねじ柱13に、板状の折曲片からなりかつ金属などの導電材料からなる枠側電極3a、3bの一端に形成した挿通孔14a、14bを挿入する。そして、上記挿通孔14a、14bの後面にバネ15、15を介して裏蓋16を押し付け、裏蓋16のビス孔17、17よりバネ15及び挿通孔14a、14bを介してねじ柱13、13にビス18、18をねじ込む。これによって、枠側電極3a、3bの一端が枢支されるとともに、該枠側電極3a、3bの他部は前記ガード体11(枠側コンタクトケース本体10も含む)の内部を臨む状態で対設している。なお、枠側電極3a、3bとしては、バネ15、15を省略して板状の板バネとしてもよい。
【0021】
また、この実施の形態1では、枠側電極3aに接続したリード線5と枠側電極3bに接続したリード線7とは裏蓋16の後面に形成した凹溝19a、19bに嵌め込むようにしている。しかしこのような構成に限らない。
【0022】
上述したように枠側電極3a、3bを組み込んだ枠側コンタクトケース4は、正面からフロント板12を嵌め込んで、該フロント板12を枠側コンタクトケース4とビス20で固定する。この状態からなる枠側コンタクトケース4を、予め形成されている戸枠2の凹陥状の切欠き部21に埋設して、該フロント板12を戸枠2の正面にビス22で固定する。従って、枠側コンタクトケース4を戸枠2に固定した状態においても、ガード体11は戸枠2(フロント板12)より外部に突出している。また、枠側電極3a、3bは、開戸時には図2および図5に示すように、その先端の垂直板部30が垂直になった状態でガード体11の開口11aから臨んでいる。
【0023】
戸側コンタクトケース9は、合成樹脂や金属材料などで前部を開口40した空室41を有する略箱状に製作されるが、漏電などを考慮して合成樹脂などの絶縁材料で製作するのが好ましい。この戸側コンタクトケース9は、略箱状に形成した戸側コンタクトケース本体42と、該戸側コンタクトケース本体42の開口40前面に配置されるフロント板43とからなっている。フロント板43の中央部には前記戸側コンタクトケース本体42の開口40(空室41)と連通する貫通孔44を形成し、該貫通孔44の上端縁と下端縁には戸側コンタクトケース本体42の空室41内に差し込まれる折曲片45、46を突設し、さらに貫通孔44より少し上方又は下方にはピン孔55、56を形成している。そこで、フロント板43の折曲片45、46を戸側コンタクトケース本体42の空室41に嵌入しながら、該フロント板43のピン孔55、56に戸側コンタクトケース本体42の上面及び下面に一体突設あるいは溶着などで結合した取付片47、48に突設したピン53、54を挿入する。そして、前記折曲片45、46と取付片47、48とをビス49・・・49で固定することによって、戸側コンタクトケース本体42とフロント板43とを結合するようにしている。
【0024】
戸側コンタクトケース本体42の片方の側面(図4では右側面)は内方へ少し窪ませ、その窪み面50の内側の上下両部であって空室41には細い板状でかつL字状の戸側電極8a、8bをビスや溶接などの固定手段51・・・51で固定する。この場合、戸側電極8a、8bは開口40及びフロント板43の貫通孔44の縦中心線上に位置するように設けている。戸側電極8a、8bの先端はとがらし、この尖端部52、52が閉戸時において前記1対の板バネ状の枠側電極3a、3bの垂直板部30に接触して通電状態が保持されるようになっている。
【0025】
上述したように戸側電極8a、8b及びフロント板43を取り付けた戸側コンタクトケース9を、予め形成されている引戸1の縦框1aの端面に形成されている凹陥状の切欠き部57に埋設して、該フロント板43を引戸1の縦框1aの正面にビス58で固定する。
【0026】
戸側電極8a、8bの基部には、それぞれリード線60、61の一端が接続してあり、このリード線60、61の他端は電気錠などの電気機器62のアクチュエーター63に接続されている(図6参照)。なお、図6で符号64は電気錠62の錠杆(図示せず)を出没するための受金具である。59はビス58を挿通するビス孔である。
【0027】
枠側電極3a、3bと戸側電極8a、8bとは以上の如く設けられているので、図6で引戸1を開戸方向Xへ開らいた開戸状態においては、上記枠側電極3a、3bを有する枠側コンタクトケース4と戸側電極8a、8bを有する戸側コンタクトケース9とは、図2の如き状態を示している。
【0028】
すなわち、開戸状態において、図2の如く、枠側コンタクトケース4のガード体11は外部に突出するとともに、該枠側コンタクトケース4内に回動自在に枢支された枠側電極3a、3bの垂直板部30、30は垂直姿勢となっている一方、戸側コンタクトケース9に設けた戸側電極8a、8bの先端は、上記枠側電極3a、3bの垂直板部30、30に対向している。なお、枠側電極3a、3bの枢支部(ビス18部)はバネ15で常時押し付けているので、その自由端側は該枢支部を支点にして自由に回動される。
【0029】
上記開戸状態で引戸1を閉戸方向(図2でY方向)に閉めて行くと、枠側コンタクトケース4のガード体11が戸側コンタクトケース9側の貫通孔44を経て空室41内に嵌合収容される。この閉戸時において、戸側電極8a、8bの先端の尖端部52、52は、枠側電極3a、3bの垂直板部30の前面に接触するが、この発明の枠側電極3a、3bは枢支部を支点にして回動可能に設けているので、引戸1が図1及び図6の如く完全に閉戸状態となるまでに、前記尖端部52、52は前記垂直板部3a、3bの平面上を初期接点a、cから終期接点b、dに至る距離L1、L2間を、バネ15の付勢力に抗しながら押圧しつつ摺動する。そのため、電極同士が接触摩擦により相互に酸化物等の付着物を清掃するので、ショートすることなく常時通電状態が良好に行われ、引戸1に設けた電気機器62に対して常に安定して確実に給電することができる。
【0030】
図1及び図6の閉戸状態から引戸1を開戸方向Xへ開放して、図2の如く戸側電極8a、8bの尖端部52が枠側電極3a、3bの垂直板部30から離脱すると、通電が停止され電流が流れなくなる。
【0031】
【発明の実施の形態2】
本発明の実施の形態2を図7と図8に基づいて以下に説明する。
図7は実施の形態2の引戸の給電装置の開戸時における縦断面図、図8は図7の引戸の給電装置の閉戸時における縦断面図である。この場合も図6に示すように構成して適用することができるものである。
【0032】
この第2番目の実施の形態のものは、第1番目の実施の形態と比べて、枠側電極3a、3bを枠側コンタクトケース4の内部に固定するとともに、戸側電極8a、8bは戸側コンタクトケース9の内部に可動に設け、閉戸時には戸側電極8a、8bと枠側電極3a、3bとの接点が摺動するようにしたものである。つまり、枠側コンタクトケース4に設ける枠側電極3a、3bとしては、第1番目の実施の形態で戸側コンタクトケース9に設けた板状でL字状の戸側電極8a、8bと同様に形成したものを用い、戸側コンタクトケース9に設ける戸側電極8a、8bとしては第1番目の実施の形態で枠側コンタクトケース4に設けた枠側電極3a、3bと略同様に形成したものを用いた点に、第1番目の実施の形態とは顕著な差異を有し、その他の構成は略同様としてなるものである。
【0033】
すなわち、上記実施の形態2の枠側コンタクトケース4は上記実施の形態1のものと略同一であるが、この実施の形態2では図2に示すようにガード体11の開口11a縁に内部折曲部11bを有していない点と、実施の形態1で戸側コンタクトケース9の片方の側面に形成した窪み面50と同様の窪み面70を有している点で実施の形態1のものと異なっている。
【0034】
前記枠側コンタクトケース4の片方の側面は内方へ少し窪ませ、その窪み面70の内側の上下両部には細い板状でかつL字状の枠側電極3a、3bが、ビスや溶接などの固定手段71・・・71で固定されている。この場合、枠側電極3a、3bはガード体11の開口11aの縦中心線上に位置するように設けている。枠側電極3a、3bの先端には尖端部72を形成し、この尖端部72が閉戸時において後述する1対の板バネ状の戸側電極8a、8bの垂直板部31、31に接触して通電状態が保持されるようになっている。
【0035】
実施の形態2の戸側コンタクトケース9は、実施の形態1とは図1の如き窪み面50が形成されていない点が異なり、その他の構成は同一である。また、戸側コンタクトケース本体42とフロント板43は実施の形態1で示したようにして結合されるので、この点については再述しない。
【0036】
この実施の形態2の戸側コンタクトケース9の後部壁9aの上・下両部にはねじ柱73、74を水平方向に延設し、このねじ柱73、74にバネ75、75を介して1対の板バネ状の戸側電極8a、8bの一端をビス76、76で枢支する。この戸側電極8a、8bの他端の垂直板部31、31を、戸側コンタクトケース9の空室41の前部に前記枠側電極3a、3bと対向して臨ませている。
【0037】
従って、図7の如く開戸状態から引戸1を閉めて行き、図8の如く完全に閉戸状態になるまで閉めると、ガード体11が戸側コンタクトケース9の空室41内に嵌合収容され、枠側電極3a、3bの尖端部72、72が戸側電極8a、8bの垂直板部31を摺動する。このように枠側電極3a、3bと戸側電極8a、8bとの接点が摺動することによる作用効果については、実施の形態1で説明している通りである。
【0038】
【発明の実施の形態3】
本発明の実施の形態3を図9と図10に基づいて以下に説明する。
図9は実施の形態3の引戸の給電装置の開戸時における縦断面図、図10は図9の引戸の給電装置の閉戸時における縦断面図である。この場合も図6のようにして適用することができる。
【0039】
この第3番目の実施の形態のものは、戸側電極8a、8bは戸側コンタクトケース9の内部で、枠側電極3a、3bは枠側コンタクトケース4の内部でそれぞれ可動に設けてあるとともに、閉戸時には戸側電極8a、8bと枠側電極3a、3bとの接点が摺動するようにしてあるものである。
【0040】
すなわち、この実施の形態3は、可動式の枠側電極3a、3bのみならず、該電極3a、3bを収容する枠側コンタクトケース4とガード体11と裏蓋16などの枠側コンタクト部分は、実施の形態1と同一構成を採っている。一方、戸側コンタクト部分のうち、1対の戸側電極8a、8bを可動にした点は実施の形態1と異なるが、戸側コンタクトケース9やフロント板43その他の構成は実施の形態1と同一構成としている。
【0041】
1対の戸側電極8a、8bを可動にする構成として、この実施の形態3では、戸側コンタクトケース9の空室41に1対のL字状の戸側電極8a、8bを収容し、該戸側電極8a、8bの一端を戸側コンタクトケース9の側壁に枢軸80、81で回動可能に枢支する。それとともに、該戸側電極8a、8bの後面には戸側コンタクトケース9の後部壁9aとの間でバネ82、83を弾支し、戸側電極8a、8bの尖端部84、84が常時は突出方向に突出するように付勢している。
【0042】
図9の開戸状態から図10の如く閉戸状態になると、戸側電極8a、8bの尖端部84、84が枠側電極3a、3bの垂直板部30、30に圧接し通電状態が保持される。この場合、前記垂直板部30、30はバネ15によって突出方向に付勢されており、また戸側電極8a、8bの尖端部84、84はバネ82、83によって突出方向に付勢されているため、両者が押し合いながらその接点が摺動して行くので、安定・確実に通電状態が得られる。
【0043】
なお、図9と図10において、枠側コンタクトケース4内にL以上の戸側電極8a、8b及びバネ82、83を配設し、戸側コンタクトケース9内に垂直板部30を有する枠側電極3a、3bを配設して、左右を逆に構成し両電極8a、8b:3a、3bとも可動にした構成を採用することもできる。
【0044】
前記実施の形態1及び実施の形態3の戸側電極8a、8bと、実施の形態2の枠側電極3a、3bとは、いずれも板状のものとしているので、戸側コンタクトケース9又は枠側コンタクトケース4が厚味が小さくでき戸厚寸法が小さくても取付可能な薄型の引戸の給電装置が供給できる。
【0045】
【発明の効果】
(1) 請求項1記載の発明によれば、枠側コンタクトケースには戸枠より外部に突出しかつ前部を開口した箱状のガード体を一体に設け、このガード体の内部に枠側電極を設け、閉戸時には戸側電極を設けた戸側コンタクトケースがガード体を嵌合するとともに、該ガード体の内部で戸側電極と枠側電極とが接触するように構成してあるから、閉戸時には、ガード体を戸側コンタクトケースに位置決めし易く、嵌合するだけで、戸側電極と枠側電極とが自然に位置合わされて、両電極の左右の位置ずれがあっても確実に接触し、接触不良を起こすことがない。しかも、閉戸時に戸に側圧が作用した場合、上記ガード体が枠側電極と戸側電極とを保護するため、両電極に直接に側圧が作用することがない。
【0046】
(2) また、上記構成からして、充電部分である枠側電極はガード体の内部に被覆されているため、枠側電極を保護するとともに、該枠側電極に手が触れることがなく感電することがないし、外部から不法解錠されることもない。
【0047】
(3) 請求項2記載の発明によれば、戸側電極と枠側電極のいずれか一方は固定され、他方は可動に設け、両電極の接点を摺動するようにしてあるから、接点部分の自動清掃ができるため、両電極への酸化物等の付着物の発生等によるショートの発生がなく常時通電状態が良好となる。
【0048】
(4) この場合、請求項3記載の如く、戸側電極は戸側コンタクトケースの内部で、枠側電極は枠側コンタクトケースの内部でそれぞれ可動に設けてあるとともに、閉戸時には戸側電極と枠側電極との接点が摺動するようにすると、戸側電極と枠側電極との接点が相互に押圧しながら摺動するので、通電状態がより一層安定かつ確実に得られる。
【0049】
(5) 請求項4記載の如く、1対の板バネ状の枠側電極と1対の戸側電極とを接触する構成によれば、閉戸時における通電状態がより一層安定かつ確実に得られる。
【0050】
(6) 請求項5記載の如く、戸側電極または枠側電極のいずれか一方は、薄肉の板で形成することにより、電極の肉厚が薄形となるので、構成部材が少なく、該電極を収容する戸側コンタクトケースまたは枠側コンタクトケースが小形ににできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の引戸の給電装置の閉戸時における縦断面図である。
【図2】図1の引戸の給電装置の開戸時における縦断面図である。
【図3】枠側コンタクトケースの分解斜視図である。
【図4】戸側コンタクトケースの分解斜視図である。
【図5】枠側コンタクトケースの正面図である。
【図6】引戸の全体概略図である。
【図7】本発明の実施の形態2の引戸の給電装置の開戸時における縦断面図である。
【図8】図7の引戸の給電装置の閉戸時における縦断面図である。
【図9】本発明の実施の形態3の引戸の給電装置の開戸時における縦断面図である。
【図10】図9の引戸の給電装置の閉戸時における縦断面図である。
【符号の説明】
1 引戸
2 戸枠
3a、3b 枠側電極
4 枠側コンタクトケース
5、7 リード線
6 電源
8a、8b 戸側電極
9 戸側コンタクトケース
10 枠側コンタクトケース本体
11 ガード体
12 フロント板
15 バネ
16 裏蓋
18 ビス
30 垂直板部
31 垂直板部
40 開口
41 空室
42 戸側コンタクトケース本体
43 フロント板
44 貫通孔
45、46 折曲片
50 窪み面
51 固定手段
52 尖端部
60、61 リード線
62 電気機器(電気錠)
70 窪み面
71 固定手段
72 尖端部
84 尖端部
a、c 初期接点
b、d 終期接点
Claims (5)
- 引戸とその引戸を受ける戸枠とに、閉戸時に接触して通電状態を形成する戸側電極と枠側電極とを対設してなる引戸の給電装置において、
前記戸側電極は引戸に固定された戸側コンタクトケース内に収容する一方、枠側電極は戸枠に固定された枠側コンタクトケース内に収容するとともに、前記枠側コンタクトケースには戸枠より外部に突出しかつ前部を開口した箱状のガード体を一体に設け、このガード体の内部に前記枠側電極を設けてなり、閉戸時には前記戸側コンタクトケースがガード体を嵌合するとともに、該ガード体の内部で戸側電極と枠側電極とが接触するように構成してあることを特徴とする引戸の給電装置。 - 戸側電極と枠側電極のいずれか一方は戸側コンタクトケースまたは枠側コンタクトケースの内部に固定するとともに、他方は枠側コンタクトケースまたは戸側コンタクトケースの内部に可動に設け、閉戸時には戸側電極と枠側電極との接点が摺動するようにしてある請求項1記載の引戸の給電装置。
- 戸側電極は戸側コンタクトケースの内部で、枠側電極は枠側コンタクトケースの内部でそれぞれ可動に設けてあるとともに、閉戸時には戸側電極と枠側電極との接点が摺動するようにしてある請求項1記載の引戸の給電装置。
- 枠側コンタクトケースは、フロント板の開口より外部に臨出したガード体と、該ガード体の後部に一体に形成され、かつ縦長さを同ガード体よりも長くした枠側コンタクトケース本体とで構成し、前記枠側コンタクトケース本体内の上下には一端を枢支するとともに、他部を前記ガード体の内部に臨ませてなる1対の枠側電極を対設する一方、戸側コンタクトケースは前部を開口した空室を有する略箱状に形成し、前記空室には閉戸時に前記1対の枠側電極に接触する1対の戸側電極が対設してなる請求項2記載の引戸の給電装置。
- 戸側電極または枠側電極のいずれか一方は、薄肉の板で形成してある請求項2または3記載の引戸の給電装置。
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