JP3567907B2 - プリンタコントローラ - Google Patents
プリンタコントローラ Download PDFInfo
- Publication number
- JP3567907B2 JP3567907B2 JP2001175667A JP2001175667A JP3567907B2 JP 3567907 B2 JP3567907 B2 JP 3567907B2 JP 2001175667 A JP2001175667 A JP 2001175667A JP 2001175667 A JP2001175667 A JP 2001175667A JP 3567907 B2 JP3567907 B2 JP 3567907B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- unit
- library
- definition unit
- data
- control
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)
- Stored Programmes (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明はプリンタコントローラに関し、特にハードウェア構成の変更に容易に対応可能なプリンタコントローラに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、コンピュータハードウェア技術の向上はめざましく、また様々な通信技術も開発されていることに伴い、コンピュータ周辺機器の開発サイクルは短くなっている。この為、開発効率をあげることが必要不可欠となっている。開発効率を上げるための対策として例えば、特開平7−129342号公報、特開平11−327883号公報が開示されている。
【0003】
特開平7−129342号公報においては、印刷制御ソフトウェアと基本ソフトウェア間に接合ソフトウェアと呼ばれる変換ソフトウェアを備え、関数の間の不整合を接合ソフトウェアで吸収することによりソフトウェアの流用性を高める、というものである。
【0004】
特開平11−327883号公報においては、ソフトウェアを機能毎に独立した部品として構成し、協調動作させることによりソフトウェアの流用性を高める、というものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来の技術において、変換ソフトウェアを使った構成では、変換ソフトウェアを間に介在させる分、処理時間やメモリの使用において冗長であり、ユーザに提供する商品としては問題がある。
【0006】
ソフトウェアを機能毎に独立した部品として構成した場合、コントローラの特定デバイスが変更となった場合、そのデバイスに関連する全ての部品に変更が必要となるため、必ずしもソフトウェアの流用性向上にはならない。
【0007】
本発明の目的は、ハードウェア構成の変更に容易に対応可能なプリンタコントローラを提供すること、及びコントロールソフトウェアの流用性を高め、開発効率を向上させることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
課題を解決するために請求項1の本発明のプリンタコントローラは、以下のような特徴をもつ定義部(図2の23)と、定義部のデバイス制御定義部(図2の25)が定義したデバイス制御手順に対応するデバイスライブラリ(図2の24)から構成される。定義部(図2の23)は、制御部(図2の21)および編集部(図2の22)に提供する処理ブロック(図2の26)と情報構造体を定義し、さらにコントローラに搭載されうるデバイスの制御手順を定義したデバイス制御定義部(図2の25)を備え、前記デバイスの制御手順は前記処理ブロック毎に構成する。
【0009】
請求項2のプリンタコントローラの定義部(図2の23)はさらに、装置情報部品(図3)を備え、装置情報部品(図3)に基づき処理ブロックを構成する。
【0010】
請求項3のプリンタコントローラにおける装置情報部品はさらに、出力フォーマット毎に、出力先を設定できるように構成されている(図9)。
【0011】
請求項4,5のプリンタコントローラはさらに、装置情報部品(図3)を外部から入力する機能を備えている。
【0012】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0013】
図1は、本発明の第1の実施の形態におけるプリンタの構成図である。この実施の形態におけるプリンタ1は、コントロールソフトウェアを格納するROM3と、コントロールソフトウェアやホストからの受信データ、中間データ、ビットマップデータなど様々なデータを保存するRAM4と、ROM3やRAM4からコントロールソフトウェアを読み出し実行するCPU2と、ホストコンピュータ10との通信を行うセントロI/F5と、プリンタエンジン9との通信を行うエンジンI/F6と、プリンタ1の状態を示すLED7と、装置固有の情報を保存しているEEPROM8と、プリンタエンジン9とから構成されている。
【0014】
図2は、この実施の形態のプリンタコントローラ20の機能ブロック図である。このプリンタコントローラ20は、装置を制御する制御部21と、入力データ・属性及び出力フォーマット指定を入力し、指定された出力フォーマットに編集したデータを出力する手段を有する編集部22と、制御部21および編集部22に提供する処理ブロック26と情報構造体を定義しさらにプリンタコントローラ20に搭載されうるデバイス制御手順を定義するデバイス制御定義部25とを備える定義部23と、この定義部23のデバイス制御定義部25で定義されたデバイス制御手順に対応するデバイスライブラリ24とから構成される。
【0015】
デバイス制御定義部25は、エンジン制御定義部25−a、通信制御定義部25−b、LED制御定義部25−c、EEPROM制御定義部25−dから構成される。デバイス制御定義部25は、デバイスの種類別に一般的な制御手順を定義するものであり、コントロールハードウェアに接続しうるあらゆるデバイスに対してその制御手順を備えている。図示してはいないが例えば画像入力装置や記憶装置などの制御手順も備えている。エンジン制御定義部25−aは、プリンタエンジンの一般的な制御手順の定義であり、その定義により、仕様の異なる複数のプリンタエンジンを制御することが可能となる。通信制御定義部25−bも同様であり、セントロニクス、RS232C、NICなどさまざまな通信インタフェースの制御が可能である。
【0016】
図4は本発明のデバイス制御定義部の構成例である。図4(a)はエンジン制御定義部25−aの構成例である。初期化手順L2,属性入力手順L5,データ出力手順L9が定義されている。この中で実行されているリセット要求L3、レビジョン要求L6、給紙ユニット情報要求L7、印刷要求L10は、デバイスライブラリ24から提供される。
【0017】
定義部23が制御部21、編集部22に提供する処理ブロック26は、初期化ブロック26−e、ステータス出力ブロック26−f、属性入力ブロック26−g、属性出力ブロック26−h、データ入力ブロック26−i、データ出力ブロック26−jから構成され、それぞれに対応する情報構造体も定義されている。それぞれの処理ブロックは、デバイス制御定義部25が定義する制御手順から構成される。初期化ブロック26−eは、エンジン制御定義部25−aの初期化手順、通信制御定義部25−bの初期化手順、EEPROM制御部25−dの初期化手順から構成される。
【0018】
請求項2の発明によれば、処理ブロック26の構成は装置情報部品で定義する。図3は本発明の装置情報部品構成例である。装置情報部品は、処理ブロックの構成の定義L2〜L11及びデバイスライブラリの定義L12〜L15から構成される。この装置情報部品によって初期化ブロック26−eはエンジン制御定義部25−aの初期化手順、通信制御定義部25−bの初期化手順、EEPROM制御部25−dの初期化手順から構成される。
【0019】
処理ブロック26各々に対応する情報構造体は、処理ブロック26で処理を行うために必要な全ての情報の集合として定義されている。図6は、本発明の定義部23が定義する情報構造体フォーマット例である。図6(a)は、基本の情報構造体フォーマットである。基本の情報構造体は、処理ブロック識別情報、状態情報、情報エリアのレングス、情報エリアから構成される。図6(b)〜図6(g)は、処理ブロック26−e〜26−jに対応する情報構造体のフォーマットである。
【0020】
初期化ブロック用の情報構造体フォーマット(図6(b))は、処理ブロック識別情報(初期化ブロック)、状態情報、レングス、起動要因から構成される。ステータス出力ブロック用の情報構造体フォーマット(図6(c))は、処理ブロック識別情報(ステータス出力ブロック)、状態情報、レングス、起動要因から構成される。属性入力ブロック用の情報構造体フォーマット(図6(d))は、処理ブロック識別情報(属性入力ブロック)、状態情報、レングス、読み出しデータ格納メモリへのポインタから構成される。属性出力ブロック用の情報構造体フォーマット(図6(e))は、処理ブロック識別情報(属性出力ブロック)、状態情報、レングス、書き込みデータ格納メモリへのポインタから構成される。データ入力ブロック用の情報構造体フォーマット(図6(f))は、処理ブロック識別情報(データ入力ブロック)、状態情報、レングス、入力データレングス、出力フォーマット指定情報、入力データ格納メモリへのポインタから構成される。データ出力ブロック用の情報構造体フォーマット(図6(g))は、処理ブロック識別情報(データ出力ブロック)、状態情報、レングス、出力データレングス、出力フォーマット指定情報、出力データ格納メモリへのポインタから構成される。
【0021】
デバイスライブラリ24はエンジンライブラリ24−a、セントロライブラリ24−b、LEDライブラリ24−c、EEPROMライブラリ24−dから構成される。デバイスライブラリ24は、デバイス制御定義部25によって定義された制御手順に対応して構成されている。図5は本発明のデバイスライブラリ構成例である。図5(a)は、エンジンライブラリ24−aの構成例である。エンジン制御定義部25−aが定義する制御手順に対応しており、リセット要求L2、レビジョン要求L5,給紙ユニット情報要求L8、印刷要求L11を提供する。デバイスライブラリ24は、デバイスの仕様が異なる場合には、新たに生成されるものである。例えば、プリンタコントローラ20に接続するエンジンの種類が変更になった場合、エンジンライブラリは新たに生成するものである。
【0022】
次に、本発明の第1の実施の形態の動作について説明する。
【0023】
まず、図1の本発明のプリンタコントローラの構成図で、通常の印刷動作について説明する。ホストコンピュータ10よりプリンタ1に印刷データが送られると、印刷データはセントロI/F5を介してRAM4に格納される。CPU2はRAM4よりデータを読み出しプリンタエンジン9が印刷可能なビットマップデータを生成し、RAM4に格納後、エンジンI/F6を介して、プリンタエンジン9にビットマップデータを出力し、記録紙への印刷を行う。
【0024】
図2は本発明のプリンタコントローラの機能ブロック図である。請求項2の本発明によれば、定義部23の定義する処理ブロック26は、図3に示す装置情報部品に基づき構成されているものとする。すなわち初期化ブロック26−eは、エンジン制御定義部25−aの初期化手順、通信制御定義部25−bの初期化手順、EEPROM制御定義部25−dの初期化手順から構成される。同様にステータス出力ブロック26−fは、通信制御定義部25−bのステータス出力手順、LED制御定義部25−cのステータス出力手順から構成される。属性入力ブロック26−gは、エンジン制御定義部25−aの属性入力手順、EEPROM制御定義部25−dの属性入力手順から構成される。属性出力ブロック26−hは、EEPROM制御定義部25−dの属性出力手順から構成される。データ入力ブロック26−iは、通信制御定義部25−bのデータ入力手順から構成される。データ出力ブロック26−jは、エンジン制御定義部25−aのデータ出力手順、通信制御定義部25−bのデータ出力手順から構成される。
【0025】
初期化ブロック26−eを構成する、エンジン制御定義部25−aの初期化手順、通信制御定義部25−bの初期化手順、EEPROM制御定義部25−dの初期化手順を図4に示す。図4(a)のL2〜L4は、エンジン制御定義部25−aの初期化手順である。エンジン制御定義部25−aの初期化手順は、リセット要求L3をエンジンライブラリ24−aに発行する。図4(b)のL2〜L4は、通信制御定義部25−bの初期化手順である。通信制御定義部25−bの初期化手順は、初期化要求L3をセントロライブラリ24−bに発行する。図4(d)のL2〜L4は、EEPROM制御定義部25−dの初期化手順である。EEPROM制御定義部25−dの初期化手順は、診断要求L3をEEPROMライブラリ24−dに発行する。
【0026】
図5は各デバイスライブラリの構成例である。図5(a)はエンジンライブラリ24−aの構成例である。L2〜L4は、エンジン制御定義部25−aの初期化手順に対応したリセット要求処理である。エンジンライブラリ24はこの他に、エンジン制御定義部25−aのレビジョン要求、給紙ユニット情報要求、印刷要求処理を有している(図5(a))。
【0027】
以上に示すとおり、制御部21と編集部22から定義部23の定義する処理ブロック26が実行されると処理ブロック26はデバイス制御定義部25の制御手順を実行することにより、デバイスライブラリ24を実行する。
【0028】
図7は本発明のプリンタコントローラ20の処理フローである。図8は図7処理フローにおける情報構造体例である。図7、図8を用いて、機能ブロックの処理の流れを説明する。
【0029】
プリンタ1に電源が投入されると、制御部21は図8(A)に示す情報構造体を生成し、定義部23の初期化ブロックを起動する(図7(A))。
【0030】
定義部23は初期化ブロック26−eが起動されると、図3に示す装置情報部品L2〜L4に基づき、エンジン制御定義部25−aの初期化手順、通信制御定義部25−bの初期化手順、EEPROM制御定義部25−dの初期化手順を順に起動する。エンジンライブラリ24−aの初期化手順は図4(a)L2〜L4によって定義されている。この定義に基づき、エンジンライブラリ24−aに対してはリセット要求及び、起動要因=パワーオンを通知する。エンジンライブラリ24−aは、パワーオン時の初期化処理を実行し、定義部23にその完了を通知する。同様に定義部23は、セントロライブラリ24−bの初期化手順、EEPROMライブラリ24−dの初期化手順も実行する。この処理が完了すると定義部23は、図8(B)に示す情報構造体を生成し、制御部21に初期化ブロック終了を通知する(図7(B))。
【0031】
処理ブロック26の起動からデバイスライブラリ24の起動手順は以上と全く同様である。これ以降は、図7の処理フローに基づき、制御部21、編集部22、定義部23、エンジンライブラリ24−a、セントロライブラリ24−b、LEDライブラリ24−c、EEPROMライブラリ24−dの処理内容について説明する。
【0032】
制御部21は、初期化ブロック終了の通知を受けると、図8(C)に示す情報構造体を生成し、定義部23のステータス出力ブロックを起動要因=初期化完了で起動する(図7(C))。これによりセントロライブラリ24−bの出力要求とLEDライブラリ24−cの点灯要求が起動される。セントロライブラリ24−bはホストコンピュータ10に対し、プリンタ1がデータ受信可能状態になったことを通知する。LEDライブラリ24−cはデータ受信可能のLEDを点灯する。セントロライブラリ24−bとLEDライブラリ24−cのステータス出力処理が完了すると、定義部23は図8(D)に示す情報構造体を生成し、制御部21にステータス出力ブロック終了を通知する(図7(D))。
【0033】
編集部22は図8(E)に示す情報構造体を、起動要因=全データ読み出しで生成し、定義部23の属性入力ブロック26−gを起動する(図7(E))。これによりエンジンライブラリ24−aのレビジョン要求、給紙ユニット情報要求、EEPROMライブラリ24−dの読出し要求が起動される。エンジンライブラリ24−aはエンジンレビジョン情報、給紙ユニット情報を定義部23に返却する。EEPROMライブラリ24−dは保存している情報を全て読みだし、定義部23に返却する。
【0034】
定義部23は、エンジンライブラリ24−a、EEPROMライブラリ24−dより取得した情報を、情報構造体の読み出しデータ格納メモリへのポインタで示されたエリアに格納した図8(F)の情報構造体を生成し、編集部22に属性入力ブロック25−gの終了を通知する(図7(F))。
【0035】
次に、編集部22は、図9(G)に示す情報構造体を生成し、定義部23のデータ入力ブロック26−iを起動する(図7(G))。これによりセントロライブラリ24−bのデータ入力要求が起動される。セントロライブラリ24−bは入力データ及びそのレングスを定義部23に返却する。定義部23は、セントロライブラリ24−bより取得した入力データ及びそのレングス、出力フォーマットにビットマップ指定を、情報構造体に格納する。定義部23は図9(H)の情報構造体を生成し、編集部22にデータ入力ブロック26−iの終了を通知する(図7(H))。
【0036】
編集部22は、データを入力すると、これを制御部21に通知する。制御部21は、データの入力通知を受けると図9(J)の情報構造体を生成し、定義部23のステータス出力ブロック26−fを起動要因=データ処理中で起動する(図7(J))。これによりセントロライブラリ24−bの出力要求とLEDライブラリ24−cの点灯要求が起動される。セントロライブラリ24−bはホストコンピュータ10に対し、プリンタ1がデータ処理中になったことを通知する。LEDライブラリ24−cはデータ処理中のLEDを点灯する。セントロライブラリ24−bとLEDライブラリ24−cのステータス出力処理が完了すると、定義部23は図9(K)に示す情報構造体を生成し、制御部21にステータス出力ブロック終了を通知する(図7(K))。
【0037】
編集部22は、入力データから指定された出力フォーマットのデータを生成すると図9(L)に示す情報構造体を生成し、定義部23のデータ出力ブロックを起動する(図7(L))。これによりエンジンライブラリ24−aの印刷要求が起動される。エンジンライブラリ24−aは印刷要求を実行し、その完了を定義部23に通知する。定義部23は、図9(M)の情報構造体を生成し、編集部22にデータ出力ブロック26−jの終了を通知する(図7(M))。
【0038】
編集部22はデータ出力終了の通知を受けると、制御部21にデータ出力の完了を通知する(図7(N))。制御部21は、データの出力の完了通知を受けると図9(O)の情報構造体を生成し、定義部23のステータス出力ブロックを起動要因=出力完了で起動する(図7(O))。これによりセントロライブラリ24−bの出力要求とLEDライブラリ24−cの点灯要求が起動される。セントロライブラリ24−bはホストコンピュータ10に対し、プリンタ1が印刷完了したことを通知する。LEDライブラリ24−cはデータ処理中のLEDを消灯する。セントロライブラリ24−bとLEDライブラリ24−cのステータス出力処理が完了すると、定義部23は以下図9(P)に示す情報構造体を生成し、制御部21にステータス出力ブロック終了を通知する(図7(P))。
【0039】
本発明の第2の実施の形態は、第1の実施の形態とは、装置構成部品のみが異なる。図10は、第2の実施の形態の装置情報部品である。図10において、第1の実施の形態と異なるのはL11,L12である。L11,L12はデータフォーマット別の出力先の構成を示しており、中間データの出力は通信制御定義部のデータ出力手順(L11)、ビットマップデータの出力はエンジン制御定義部のデータ出力手順(L12)と定義している。図11はこの第2の実施の形態の処理フローである。図中、G、H、Q、R、L、M以外は第1の実施の形態と同じ為、説明は省略する。
【0040】
編集部22は図12(G)に示す情報構造体を生成し、定義部23のデータ入力ブロック26−iを起動する(図11(G))。これによりセントロライブラリ24−bのデータ入力要求が起動される。セントロライブラリ24−bは入力データ及びそのレングスを定義部23に返却する。定義部23は、セントロライブラリ24−bより取得した入力データ及びそのレングスを、情報構造体に格納する。定義部23は、情報構造体の出力フォーマットには、図10の装置情報部品のデータ出力項(L11,L12)にある出力形式を全て設定する。すなわちビットマップ、中間形式の両方を設定して図12(G)の情報構造体を生成し、編集部22にデータ入力ブロックの終了を通知する(図11(H))。
【0041】
編集部22は、入力データを指定された出力フォーマットに編集する。図12(G)に示す情報構造体ではビットマップおよび中間形式が指定されたため、編集部22は、データ出力ブロックを2回起動する。編集部22は中間形式データを生成すると、図12(Q)に示す情報構造体を生成し、定義部23のデータ出力ブロックを起動する(図11(Q))。これによりセントロライブラリ24−bのデータ出力要求が起動される。セントロライブラリ24−bはホストに中間データを送信し、その完了を定義部23に通知する。定義部23は、図12(R)の情報構造体を生成し、編集部22にデータ出力ブロックの終了を通知する(図11(R))。
【0042】
編集部22はビットマップデータを生成すると図12(L)に示す情報構造体を生成し、定義部23のデータ出力ブロックを起動する(図11(L))。これによりエンジンライブラリ24−aの印刷要求が起動される。エンジンライブラリ24−aは印刷要求を実行し、その完了を定義部23に通知する。定義部23は、図12(M)の情報構造体を生成し、編集部22にデータ出力ブロックの終了を通知する(図11(M))。
【0043】
この構成によれば、ホストコンピュータ10からデータを受信し、用紙に印刷するプリンタ1において、印刷と同時に、編集した中間データをホストへ送信し保管させるシステムが構築できる。さらに、図10に示す装置情報部品に、「データ出力先・ビットマップ=通信制御定義部・データ出力手順」を追加すれば、ホストに用紙に印刷したのと全く同じビットマップデータを送信することも容易に可能となり、ホスト側で、プリンタから返送された中間データ、ビットマップデータの容量の小さい方を保管しておき、文書の再印刷効率を上げることも可能となる。
【0044】
本発明のプリンタコントローラ20における定義部23(図2の23)が定義するデバイス制御定義部25は、プリンタコントローラ20のみならず、コンピュータの周辺に接続可能なデバイスについても、その処理手順を有している。第3の実施の形態はそのうち、スキャナの処理手順を使った例を示す。
【0045】
図13は、第3の実施の形態の構成図である。NIC15はネットワーク110との通信を行う。スキャナI/F16はスキャナ19との通信を行う。図14は、第3の実施の形態のプリンタコントローラ120の機能ブロック図である。定義部123のデバイス制御定義部125は、スキャナ制御定義部125−a、通信制御定義部125−b、LED制御定義部125−c、EEPROM制御定義部125−dから構成される。デバイスライブラリ124はスキャナライブラリ124−a、NICライブラリ124−b、LEDライブラリ124−c、EEPROMライブラリ124−dから構成される。各処理ブロック126−e〜126−jは、図15に示す第3の実施の形態の装置情報部品に基づき構成される。図16は第3の実施の形態の処理フローである。詳細な処理フローの説明は第1の実施の形態で行っているため割愛するが、この構成によれば、スキャナライブラリ124−aを介して画像データを入力し、装置情報部品で規定したフォーマットに編集しなおしたデータをNICライブラリ124−cを介してネットワーク110に出力するネットワークスキャナ装置となる。
【0046】
このように、本発明のプリンタコントローラにおいては、デバイスライブラリと装置情報部品を置き換えることにより、プリンタコントローラに限らない、多機能な装置を開発することが可能である。またさらにデバイスライブラリを全て仮想的なものと置き換えれば、パソコン上でシュミレーションしうるコントローラを構成することも可能である。
【0047】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明では、定義部(図2の23)は、コントローラに搭載されうるデバイスの一般的な制御手順を定義するデバイス制御定義部(図2の25)と、この制御手順に従ってデバイスを制御すること、及びデバイスライブラリ(図2の24)は定義部が定義した制御手順に対応した構成となっていること、によりデバイスライブラリ以外には、デバイスの変更は影響しない。すなわち、デバイスライブラリを置き換えるだけで、デバイスの変更に対応可能である。さらに、デバイスライブラリは、デバイス制御定義部(図2の25)の定義に対応していれば、仮想的なライブラリでも実現可能である。これにより、本発明のプリンタコントローラは、コンピュータ上のシュミレーションでも、あるいは、コントローラハードウェアの全てが完成していなくても動作可能である。
【0048】
さらに、デバイス制御定義部(図2の25)の制御手順は、処理ブロック毎(図2の26−e〜26−j)に構成されているため、定義部が提供する処理ブロック(図2の26)は、これらデバイスの制御手順から容易に構成することが可能である。
【0049】
請求項2において定義部は装置情報部品(図3)を備え、装置情報部品に基づき処理ブロック(図2の26)を構成することにより、処理ブロック(図2の26)を構成するデバイス制御定義部(図2の25)が選択可能となる。これにより、同一のハードウェア構成の場合でも、違う仕様の装置を容易に開発することが可能である。例えば、通信インタフェースとプリンタエンジンを備えた装置において、通信インタフェースから受信したデータをプリンタエンジンで用紙に印刷する装置Iと、通信インタフェースから受信したデータを用紙に印刷する代わりにホストコンピュータに転送する装置IIを開発する場合である。この場合、装置情報部品Iはデータ出力先をプリンタエンジン、装置情報部品IIではデータ出力先を通信インタフェースとして生成し、装置Iを開発する場合は装置情報部品I、装置IIを開発する場合は装置情報部品を装置情報部品IIに置き換えるだけでよい。
【0050】
請求項3のプリンタコントローラにおける装置情報部品はさらに、出力フォーマット毎に、出力先を設定できるように構成されている。これにより、本発明のプリンタコントローラは、複雑な機能の装置も実現可能である。図1のプリンタコントローラにハードディスクを付加した構成のプリンタコントローラにおいて文書保管管理機能が容易に実現可能である。この場合、装置情報部品において出力フォーマットが中間データの出力先をハードディスク、出力フォーマットがビットマップデータの出力先をプリンタエンジンとする。これにより、用紙への印刷と、中間データのハードディスクへの保存が、ホストからの1回のデータ転送で実現可能となる。ユーザが用紙への印刷結果を確認した後、再印刷する場合に、ホストから再度データを転送する必要はなくなる。
【0051】
請求項4,5のプリンタコントローラはさらに、装置情報部品を外部から入力する機能を備えている。これにより、本発明のプリンタコントローラは、動的に、その装置動作仕様を変更することが可能となる。例えば、文書保管管理機能を使用する/使用しないを、動的に切り換えることが可能となる。これにより、同一プリンタコントローラにおいて、多様な印刷システムの構築が容易となる。また、本プリンタコントローラの構成によれば、FAX、プリンタ、コピー機能を備えるような複合機の一部としての組み込みも容易に実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態のプリンタコントローラの構成図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態のプリンタコントローラの機能ブロック図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態の装置情報部品構成例である。
【図4】本発明の第1の実施の形態のデバイス制御定義部構成例である。
【図5】本発明の第1の実施の形態のデバイスライブラリ構成例である。
【図6】本発明の第1の実施の形態の定義部が定義する情報構造体フォーマット例である。
【図7】本発明の第1の実施の形態のプリンタコントローラの処理フローである。
【図8】図7処理フローにおける情報構造体例である。
【図9】図7処理フローにおける情報構造体例である。
【図10】本発明の第2の実施の形態の装置情報部品構成例である。
【図11】本発明の第2の実施の形態のプリンタコントローラの処理フローである。
【図12】図11処理フローにおける情報構造体例である。
【図13】本発明の第3の実施の形態の構成図である。
【図14】本発明の第3の実施の形態のプリンタコントローラの機能ブロック図である。
【図15】本発明の第3の実施の形態の装置情報部品構成例である。
【図16】本発明の第3の実施の形態のプリンタコントローラの処理フローである。
【符号の説明】
1 プリンタ
2 CPU
3 ROM
4 RAM
5 セントロI/F
6 エンジンI/F
7 LED
8 EEPROM
9 プリンタエンジン
10 ホストコンピュータ
15 NIC
16 スキャナI/F
19 スキャナ
110 ネットワーク
20,120 プリンタコントローラ
21 制御部
22 編集部
23,123 定義部
24,124 デバイスライブラリ
25,125 デバイス制御定義部
26,126 処理ブロック
Claims (6)
- プリンタコントローラにおいて、装置を制御する制御部と、入力データ、属性及び出力フォーマット指定を入力し、指定された出力フォーマットに編集したデータを出力する手段を有する編集部と、前記制御部および前記編集部に提供する処理ブロックと情報構造体とを定義しさらにコントローラに搭載されうるデバイス制御手順を定義するデバイス制御定義部を備え、前記デバイス制御定義部の制御手順は前記処理ブロック毎に構成することを特徴とする定義部と、前記定義部の前記デバイス制御定義部で定義された前記デバイス制御手順に対応するデバイスライブラリとを備えることを特徴とするプリンタコントローラ。
- 前記定義部は、装置情報部品を備え、前記装置情報部品に基づき処理ブロックを構成することを特徴とする請求項1記載のプリンタコントローラ。
- 前記装置情報部品は、出力フォーマット毎に、出力先を設定する機能を有することを特徴とする請求項2記載のプリンタコントローラ。
- 前記装置情報部品を外部から入力する機能を備えることを特徴とする請求項2記載のプリンタコントローラ。
- 前記装置情報部品を外部から入力する機能を備えることを特徴とする請求項3記載のプリンタコントローラ。
- FAX、プリンタ、コピー機能を備える複合機使用されることを特徴とする請求項1〜5記載のプリンタコントローラ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001175667A JP3567907B2 (ja) | 2001-06-11 | 2001-06-11 | プリンタコントローラ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001175667A JP3567907B2 (ja) | 2001-06-11 | 2001-06-11 | プリンタコントローラ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002366337A JP2002366337A (ja) | 2002-12-20 |
JP3567907B2 true JP3567907B2 (ja) | 2004-09-22 |
Family
ID=19016756
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001175667A Expired - Fee Related JP3567907B2 (ja) | 2001-06-11 | 2001-06-11 | プリンタコントローラ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3567907B2 (ja) |
-
2001
- 2001-06-11 JP JP2001175667A patent/JP3567907B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2002366337A (ja) | 2002-12-20 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4059027B2 (ja) | プリンタおよびプリンタの印刷条件設定方法 | |
JP4578057B2 (ja) | Usbホストの役割をする上流の周辺機器 | |
JPH1120275A (ja) | 画像印刷システム及び画像印刷方法 | |
US20030204661A1 (en) | Communication apparatus, communication method, storage medium and program | |
JPH11143668A (ja) | プリントシステム、プリンタ及び印刷方法 | |
JP2002247252A (ja) | 画像形成装置 | |
CN100409167C (zh) | 状态信息处理器 | |
JP3567907B2 (ja) | プリンタコントローラ | |
JP2001092610A (ja) | プリンタ装置、データ処理装置、プリンタシステム、印刷方法、並びにコンピュータが読出し可能なプログラムを格納した記憶媒体 | |
JPH08289068A (ja) | 複合型デジタル複写機 | |
US20070216913A1 (en) | Image forming system, image forming apparatus, and image forming method | |
JPH11184801A (ja) | インタフェース装置及びデータ処理システム | |
JP3700373B2 (ja) | 印刷制御装置及び印刷制御方法並びに印刷制御プログラムが記録された記録媒体 | |
JP4121057B2 (ja) | 画像処理装置 | |
JP5904148B2 (ja) | 再構成可能回路、画像形成装置及びプログラム | |
JP2006222581A (ja) | 画像形成装置及びその制御方法、コンピュータプログラム及び記憶媒体 | |
JPH1138844A (ja) | 画像形成装置 | |
JP4618447B2 (ja) | プリンタおよびプリンタの印刷条件設定方法 | |
JPH10226117A (ja) | 印刷装置及び印刷装置における印刷制御方法 | |
JPS6347863A (ja) | プリンタ制御装置 | |
JP2000276012A (ja) | 複合機群開発方法 | |
JP3405002B2 (ja) | 画像処理装置 | |
JP2001058438A (ja) | プリンタ制御装置及び方法 | |
JP2023107090A (ja) | 画像形成装置、その制御方法、及びプログラム | |
JP2001328299A (ja) | プリント装置及びプリントシステム |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040517 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20040525 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20040607 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080625 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090625 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100625 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100625 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110625 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110625 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120625 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120625 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130625 Year of fee payment: 9 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |