JP3567223B2 - カルシウム代謝改善剤 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は(20S,22R)−22−メチル−1α,25−ジヒドロキシビタミンDを有効成分とするカルシウム代謝改善剤に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、ビタミンD研究の進展に伴い、各種の1α−ヒドロキシビタミンD誘導体が医薬品として開発されてきている。例えば、1,25−ジヒドロキシビタミンDの8分の1の1,25−ジヒドロキシビタミンD受容体への結合活性を有し、かつビタミンD結合蛋白質との親和性が1,25−ジヒドロキシビタミンDの1/600と低い22−オキサ−1,25−ジヒドロキシビタミンDは、副甲状腺機能亢進症治療剤として検討されてきている(J. Nutr. Sci. Vitaminol., 35巻、 529頁(1989年)、J. Biochemistry, 115巻、 373頁(1994年)参照)。
また、22位にメチル基を有するビタミンD誘導体が、1,25−ジヒドロキシビタミンD受容体に対して1,25−ジヒドロキシビタミンDとほぼ同程度の結合活性を有することも知られている(特開平6−25155号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、疾患を治療する立場からは、1,25−ジヒドロキシビタミンD受容体との結合活性が上記の化合物より高活性でかつ安全性の高いビタミンD誘導体の開発が望まれているのが現状である。
しかして、本発明の目的は、かかる作用特性を有するビタミンD誘導体を有効成分とするカルシウム代謝改善剤を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、種々のビタミンD誘導体について鋭意研究した結果、20位と22位における立体配位の異なる4種の22−メチル−1α,25−ジヒドロキシビタミンD異性体のうち、20位の立体配位をエピ体とした(20S,22R)−22−メチル−1α,25−ジヒドロキシビタミンDが、1,25−ジヒドロキシビタミンD受容体との結合活性において他の異性体と比較して顕著に高く、しかもビタミンD結合蛋白質との親和性が低いことを見出し、本発明を完成するに到った。
【0005】
即ち、1,25−ジヒドロキシビタミンD受容体との結合活性は、同様に20位の立体配位をエピ体とした(20S,22S)−22−メチル−1α,25−ジヒドロキシビタミンDの場合、1α,25−ジヒドロキシビタミンDに比較して1/400倍の活性を示すのに対し、意外にも本発明における(20S,22R)−22−メチル−1α,25−ジヒドロキシビタミンDの場合、18倍の活性を示すことが見いだされた。従来より公知のビタミンD誘導体の中で天然型の1α,25−ジヒドロキシビタミンDに比較して受容体との結合活性の高いものはわずかであり、高くてもせいぜい2〜3倍程度(Endocrine Reviews, 16巻、2号、 200頁(1995年))であるのに対し、本発明の誘導体のような18倍もの高い結合活性は驚愕すべき発見である。
【0006】
即ち、本発明は、下記の式(I)
【0007】
【化2】
Figure 0003567223
【0008】
で示される(20S,22R)−22−メチル−1α,25−ジヒドロキシビタミンDを有効成分とするカルシウム代謝改善剤に関する。
【0009】
【発明の実施の形態】
式(I)で示される(20S,22R)−22−メチル−1α,25−ジヒドロキシビタミンDは、(20S,22R)−22−メチルプロビタミンD誘導体を用いて常法に従って製造することができる。即ち、例えば(20S,22R)−22−メチルプロビタミンD誘導体を無酸素状態を維持しつつ光異性化し、さらに熱異性化することにより得ることができる。なお、プロビタミンD誘導体の合成を含めた詳細な製造方法は、特開平6−25155号公報に記載されている。
【0010】
このようにして得られた式(I)で示される(20S,22R)−22−メチル−1α,25−ジヒドロキシビタミンDの単離・精製は、一般に有機化合物を反応溶液から単離・精製するに際して用いられている方法と同様の方法により行われる。例えば、反応溶液を濃縮して粗生成物を得、該粗生成物をクロマトグラフィーにより精製して得ることができる。
【0011】式(I)で示される(20S,22R)−22−メチル−1α,25−ジヒドロキシビタミンDは、後述の試験例から明らかなとおり、1,25−ジヒドロキシビタミンD受容体との結合活性が1,25−ジヒドロキシビタミンDと比較して18倍と極めて高く、かつビタミンD結合蛋白質との親和性は1/500倍と低い。また、急性毒性試験においても低毒性であったことから、副作用の少ない、カルシウム代謝改善剤、例えば副甲状腺機能亢進症治療剤として有用である。
【0012】
式(I)で示される(20S,22R)−22−メチル−1α,25−ジヒドロキシビタミンDを有効成分とするカルシウム代謝改善剤は、適当な剤型の医薬組成物として経口または非経口的に投与することができる。投与量は年齢、症状、投与ルート等によっても異なるが、例えば成人のカルシウム代謝欠陥症の予防、治療のために投与する場合、通常成人1日あたり0.01μgから5μgを、好ましくは0.05μg〜1μgを1ないし3回に分けて投与するのが好都合であるが、医者の診断に応じて上記範囲を超えて投与することももちろん可能である。
【0013】
本発明のカルシウム代謝改善剤は、有効成分化合物の有効量と薬理学的に許容される担体もしくは賦形剤とを含む組成物であってもよい。このような組成物は経口または非経口投与に適する剤型として提供される。
【0014】
即ち、経口投与のための組成物としては、固体もしくは液体の剤型、具体的には錠剤、丸剤、顆粒剤、散剤、カプセル剤、シロップ剤、乳剤、懸濁剤などである。このような組成物は公知の方法によって製造され、製剤分野において通常用いられる担体もしくは賦形剤を含有するものである。例えば錠剤用の担体、賦形剤としては乳糖、でんぷん、蔗糖、ステアリン酸マグネシウムなどである。
【0015】
非経口投与のための組成物としては、例えば注射剤であれば、公知の方法に従い、通常注射剤に用いられる無菌の水性ないしは油性液に溶解、懸濁または乳化することによって調製される。注射用の水性液としては生理食塩水、ブドウ糖などやその他の補助液を含む等張液などがあり、これらは適当な溶解補助剤などと併用してもよい。
【0016】
このような本発明のカルシウム代謝改善剤は、有効成分化合物との配合により好ましくない相互作用を生じないかぎり、他の活性成分を含んでいてもよい。
【0017】
【実施例】
以下、実施例および試験例により本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれらの実施例等によりなんら限定されるものではない。
【0018】
実施例
(20S,22R)−22−メチル−1α,25−ジヒドロキシビタミンD の合成
特開平6−25155号公報の記載に準じて合成した(20S,22R)−22−メチルコレスタ−5,7−ジエン−1α,3β,25−トリオール6.75mg(0.0157mmol)をベンゼン−エタノール(150:20)170mLに溶解し、高純度アルゴンガス(99.999%)を20分間吹き込んだのち、予め5分間安定化させた100W高圧水銀ランプを用い、0℃で2分間バイコールフィルターを通して紫外線を照射した。得られた反応液を濃縮し、カラムとしてセファデックスLH−20(登録商標)(ファルマシア社製)を用い、クロロホルム/ヘキサン/メタノール(70:30:0.7)を展開溶媒として分離することにより、プレビタミンを得た。
【0019】
得られたプレビタミンを95%エタノール5mlに溶解し、アルゴン雰囲気下、室温暗所にて2週間放置した。反応液を濃縮し、カラムとしてセファデックスLH−20(登録商標)を用い、クロロホルム/ヘキサン/メタノール(70:30:1)を展開溶媒して分離することにより、下記の物性を有する、(20S,22R)−22−メチル−1α,25−ジヒドロキシビタミンD(化合物1)を1.68mg得た(収率24.8%)。
【0020】
H−NMRスペクトル(δ値)
0.53(3H,s,H−18)、0.75,0.86(各3H、d,J=7.0Hz、H−21および−22Me)、1.22(6H,s,H−26およびH−27)、4.23(1H,m,H−3)、4.43(1H,m,H−1)、5.00,5.33(各1H,s,H−19)、6.02,6.38(各1H,d,J=11.3Hz,H−7および−6)
質量スペクトル(EI) m/z(相対強度)
412(M’−HO,18)、394(82)、379(100)、251(35)、249(23)、209(22)、197(22)、155(36)、141(21)、105(26)、69(22)、55(16)
【0021】
比較例
実施例において、原料として(20S,22R)−22−メチルコレスタ−5,7−ジエン−1α,3β,25−トリオールと異なる立体配位を有する原料化合物を用いること以外は、実施例と同様にして、(20S,22S)−22−メチル−1α,25−ジヒドロキシビタミンD(化合物2)、(20R,22R)−22−メチル−1α,25−ジヒドロキシビタミンD(化合物3)及び(20R,22S)−22−メチル−1α,25−ジヒドロキシビタミンD(化合物4)を合成した。
【0022】
試験例1
ブタ小腸1α,25−ジヒドロキシビタミンD 受容体との結合性試験
実施例および比較例で得られた化合物1、化合物2、化合物3および化合物4を用いて、ブタ小腸1α,25−ジヒドロキシビタミンD受容体との結合能を測定した。
ブタ小腸核レセプター抽出液をDameらの方法〔Proc. Natl. Acad. Sci. USA、82巻、7825頁(1985年)参照〕にしたがって調製し、1/30に希釈した。試験管に、上記で得られたブタ小腸核レセプター抽出液100μLおよびトリチウムラベルした1α,25−ジヒドロキシビタミンDのエタノール溶液5μL(トリチウムラベルした1α,25−ジヒドロキシビタミンDの最終濃度10−9M)を加え、攪拌した。
【0023】
得られた溶液に、化合物1、化合物2、化合物3もしくは化合物4の段階的希釈エタノール溶液5μL(0.025, 0.05, 0.1, 0.25, 0.5, 1, 2.5, 10, 50, 250および 1000nM)、またはエタノールのみ(空試験)のいずれかを加え、攪拌した後、2時間室温で振動浴内に放置した(振動数120回転/分)。次いで、0℃にて各々に50μLのヒドロキシアパタイトの懸濁液(上記文献参照)を加え、10分間ずつ3回攪拌した。遠心分離(600xg、10分)して上層を除き、ペレットを3回、0.5%Triton X−100/TED−buffer溶液(上記文献参照)で洗浄した。ペレットをBiosafeシンチレーターを含むシンチレーションバイヤルへ移し、放射活性を測定し、1α,25−ジヒドロキシビタミンD受容体に結合しているトリチウムラベルした1α,25−ジヒドロキシビタミンDの割合を求めて、1α,25−ジヒドロキシビタミンD受容体と結合しているトリチウムラベルした1α,25−ジヒドロキシビタミンDの50%が被検化合物(化合物1、化合物2、化合物3および化合物4)と交換する被検化合物の濃度(ED50値)を求めた。なお、化合物1は活性が強いため、60%交換値を求めた。対照として1α,25−ジヒドロキシビタミンDを用いて同様の試験を行い、該化合物のED50値を求め、これを1とした時の化合物1、化合物2、化合物3および化合物4の結合活性を求め、結果を表1に示した。
【0024】
【表1】
Figure 0003567223
【0025】
表1に示されるように化合物1は、対照の1α,25−ジヒドロキシビタミンDよりも18倍もの高活性を有することがわかった。
【0026】
試験例2
ウシ胸腺1α,25−ジヒドロキシビタミンD 受容体との結合性試験
実施例および比較例で得られた化合物1、化合物2、化合物3および化合物4を用いて、ウシ胸腺1α,25−ジヒドロキシビタミンD受容体との結合能を測定した。
即ち、化合物1、化合物2、化合物3および化合物4の段階的希釈溶液(8,16,32,63,125,250,500,5000pg/50μLエタノール溶液)の各々に、トリチウムラベルした1α,25−ジヒドロキシビタミンD(約5000cpm)を加え、次いでウシ胸腺1α,25−ジヒドロキシビタミンD受容体(株式会社ヤマサ製)溶液(0.125mg/500μLリン酸緩衝液)を添加し、攪拌した。4℃で一夜放置した後、DCC(デキストランコーテッドチャコール)懸濁液(株式会社ヤマサ製)を加え、攪拌し、1α,25−ジヒドロキシビタミンD受容体に結合していない試料(遊離型)を吸着させた。反応混合物を遠心分離(3000rpm)することにより、DCCを分離し、1α,25−ジヒドロキシビタミンD受容体と結合している試料(結合型)を遊離型から分離(BF分離)した。上清500μLをとり、シンチレーションカウンターにて放射活性を測定し、1α,25−ジヒドロキシビタミンD受容体に結合しているトリチウムラベルした1α,25−ジヒドロキシビタミンDの割合を求めて、1α,25−ジヒドロキシビタミンD受容体と結合しているトリチウムラベルした1α,25−ジヒドロキシビタミンDの50%が被検化合物(化合物1、化合物2、化合物3および化合物4)と交換する被検化合物の濃度(ED50値)を求めた。なお、化合物1は活性が強いため、60%交換値を求めた。対照として1α,25−ジヒドロキシビタミンDを用いて同様の試験を行い、該化合物のED50値を求め、これを1とした時の化合物1、化合物2、化合物3および化合物4の結合活性を求め、結果を表2に示した。
【0027】
【表2】
Figure 0003567223
【0028】
表2に示されるように化合物1は、対照の1α,25−ジヒドロキシビタミンDよりも11倍もの高活性を有することがわかった。
【0029】
試験例3
ビタミンD結合蛋白質への結合実験
ビタミンD欠乏症ラットの血清を、0.13MのNaClを含んだ3.5mMバルビツレート緩衝液 (pH 8.6) で10000倍に希釈した。カルチャーチューブに、順次濃度を変えた化合物1、化合物2、化合物3および化合物4の溶液40μL(95%エタノール溶液;1,2,4,8,16, 32, 63, 125, 250, 500,1000 および 2000ng/40μL)及びトリチウムラベルした25−ヒドロキシビタミンD(4.44TBq/mmol)11000dpm/30μL(95%エタノール溶液)を加えておいた。これに、先に調製したビタミンD欠乏症ラット血清の希釈溶液を500μLずつ加えボルテックスした。4℃で1時間インキュベーション後、DCC懸濁液250μLを加えボルテックスした。4℃で15分放置した後、遠心分離した(4℃、3000rpm、10分)。上清を500μLとり、放射活性を測定し、ビタミンD結合蛋白質に結合しているトリチウムラベルした25−ヒドロキシビタミンDの割合を求めて、ビタミンD結合蛋白質と結合しているトリチウムラベルした25−ヒドロキシビタミンDの50%が被検化合物(化合物1、化合物2、化合物3および化合物4)と交換する被検化合物の濃度(ED50値)を求めた。なお、化合物1、化合物2および化合物3は活性が弱いため、30%交換値を求めた。対照として1α,25−ジヒドロキシビタミンDを用いて同様の試験を行い、該化合物のED50値を求め、これを1とした時の化合物1、化合物2、化合物3および化合物4の結合活性を求め、結果を表3に示した。
【0030】
【表3】
Figure 0003567223
【0031】
表3に示されるように化合物1は、ビタミンD結合蛋白質への結合性が最も低いことが判明した。
これらの試験結果より、実施例で得られた(20S,22R)−22−メチル−1α,25−ジヒドロキシビタミンDは、1α,25−ジヒドロキシビタミンD受容体との高い結合活性を有し、かつ、ビタミンD結合蛋白質との親和性が低いことが分かった。
【0032】
製剤例(軟カプセル剤)
O.D.O.(中鎖脂肪酸のトリグリセライド;日清製油社製)600gに(20S,22R)−22−メチル−1α,25−ジヒドロキシビタミンD1mgを溶解し、安定化剤としてソルビン酸30mgを加え、常法に従いゼラチン皮膜軟カプセル製造機により1カプセル当たり(20S,22R)−22−メチル−1α,25−ジヒドロキシビタミンDを0.1μg含有する軟カプセル剤を製造した。
【0033】
【発明の効果】
本発明によれば、1α,25−ジヒドロキシビタミンD受容体に対する結合活性が高く、かつ安全性の高い、(20S,22R)−22−メチル−1α,25−ジヒドロキシビタミンDを有効成分とするカルシウム代謝改善剤が提供される。

Claims (1)

  1. 下記の式(I)
    Figure 0003567223
    で示される(20S,22R)−22−メチル−1α,25−ジヒドロキシビタミンDを有効成分とするカルシウム代謝改善剤。
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