JP3589413B2 - 22−メチルビタミンd誘導体 - Google Patents

22−メチルビタミンd誘導体 Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は新規な22−メチルビタミンD誘導体またはその20位エピマーに関する。本発明の22−メチルビタミンD誘導体またはその20位エピマーは、慢性腎不全、副甲状腺機能低下症、副甲状腺機能亢進症、骨軟化症、骨粗鬆症などのカルシウム代謝の欠陥症、乾癬などの皮膚疾患および骨髄性白血病、乳ガンに代表される悪性腫瘍などの細胞分化機能に異常をきたした疾患の治療薬として有用である。
【0002】
【従来の技術】
近年、ビタミンD研究の進展に伴い、各種の1α−ヒドロキシビタミンD誘導体が医薬品として開発されてきており、例えば、1α−ヒドロキシビタミンDや1α,25−ジヒドロキシビタミンDがすでに臨床的に骨粗鬆症治療薬として用いられている。しかしながら、これらの化合物は血中カルシウムの上昇作用などの副作用を有することから、かかる副作用の少ないビタミンD誘導体の開発が最近活発に行われてきている。例えば、24,25−ジヒドロキシビタミンD、24−エピビタミンDなどが骨粗鬆症治療薬として開発が試みられており、また、22−オキサ−1,25−ジヒドロキシビタミンDなどが副甲状腺機能亢進症治療薬として検討されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このように副作用が少ないビタミンD誘導体がいくつか検討されてはいるものの、疾患を治療する立場からは、より高活性でかつ安全性の高いビタミンD誘導体の開発が望まれているのが実状である。
しかして、本発明の目的は、かかる作用特性を有する新規なビタミンD誘導体、その合成中間体として有用な新規なプロビタミンD誘導体及び該ビタミンD誘導体を有効成分として含有してなるカルシウム代謝改善剤を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは前記課題を解決するために鋭意検討した結果、本発明に至った。すなわち、本発明の要旨は、
(1)下記の一般式(I)
【0005】
【化3】
Figure 0003589413
【0006】
(式中、R1 およびR2 はそれぞれ水素原子または水酸基の保護基を表し、R4 およびR5 は一方が水素原子で他方がメチル基を表し、R6 およびR7 はそれぞれ低級アルキル基を表し、XおよびYは共に水素原子を表すか、一方が水素原子で他方が水酸基または保護された水酸基を表すか、あるいはXとYが一緒になってオキソ基を表し、Zは水酸基または保護された水酸基を表し、nは0または1を表す)で示される22−メチルビタミンD誘導体またはその20位エピマー、
(2)下記の一般式(II)
【0007】
【化4】
Figure 0003589413
【0008】
(式中、R1 およびR2 はそれぞれ水素原子または水酸基の保護基を表し、R4 およびR5 は一方が水素原子で他方がメチル基を表し、R6 およびR7 はそれぞれ低級アルキル基を表し、XおよびYは共に水素原子を表すか、一方が水素原子で他方が水酸基または保護された水酸基を表すか、あるいはXとYが一緒になってオキソ基を表し、Zは水酸基または保護された水酸基を表し、nは0または1を表す)で示される22−メチルプロビタミンD誘導体、その20位エピマー、またはそれらのN−フェニルトリアゾリンジオンまたはジヒドロフタラジン−1,4−ジオンのジエン付加物、並びに
(3)前記(1)記載の化合物を有効成分として含有してなるカルシウム代謝改善剤に関する。
【0009】
上記一般式においてRおよびRがそれぞれ表す水酸基の保護基、X、YまたはZが保護された水酸基を表す場合の該水酸基の保護基としては、水酸基の保護の役割を果たす基であればどのようなものであってもよく、例えば、ホルミル基、アセチル基、プロピオニル基、ブチリル基、イソブチリル基、バレリル基、イソバレリル基、ピバロイル基、カプロイル基、ベンゾイル基、トリフルオロアセチル基などのアシル基;メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、プロポキシカルボニル基、イソプロポキシカルボニル基、アリルオキシカルボニル基などのアルコキシカルボニル基;ベンジルオキシカルボニル基などのアラルキルオキシカルボニル基;トリメチルシリル基、トリエチルシリル基、トリイソプロピルシリル基、tert−ブチルジメチルシリル基、tert−ブチルジフェニルシリル基などの三置換シリル基;メトキシメチル基、メトキシエトキシメチル基、1−(エトキシ)エチル基、メトキシイソプロピル基などの1−(アルコキシ)アルキル基;テトラヒドロフラニル基、テトラヒドロピラニル基などの2−オキサシクロアルキル基などを挙げることができる。
、Rで表される低級アルキル基としては、炭素数1〜6のアルキル基が挙げられ、RおよびRが一緒になって環を形成する場合、形成する環としてはシクロプロパン環、シクロペンタン環、シクロヘキサン環等のシクロアルカン環が挙げられる。
【0010】
本発明の22−メチルビタミンD誘導体およびその20位エピマーは新規化合物であり、それぞれ公知化合物である一般式(III )で示される20−ホルミルプレグナ−5,7−ジエン−1α,3β−ジオール誘導体、その20位エピマーあるいはそれらのジエン付加物を出発原料として、以下に示すスキーム1に準じて合成することができる。
【0011】
【化5】
Figure 0003589413
【0012】
上記式中、R、R、R、R、R、R、X、Y、Zおよびnは、前記定義のとおりであり、Rは低級アルキル基、アリールオキシ基またはアルキルチオ基を表す。
【0013】
上記スキーム1に従って得られる中間体である一般式(II)で示される本発明の22−メチルプロビタミンD誘導体、即ち、一般式(II−1)、一般式(II−2)または一般式(II−3)で示される22−メチルプロビタミンD誘導体はそれぞれ新規化合物であり、また、これらの20位エピマーおよびそのジエン付加物も新規化合物である。
【0014】
ジエン付加物を形成するジエノフィルとしてはビタミンD類の合成分野で用いられているものであれば何でもよいが、N−フェニルトリアゾリンジオン、ジヒドロフタラジン−1,4−ジオンなどが好ましい。
【0015】
上記スキーム1の各工程について以下に詳しく説明する。
一般式(III )で示される20−ホルミルプレグナ−5,7−ジエン−1α,3β−ジオール誘導体またはそのジエン付加物は、例えば国際公開WO88/07545号公報等に記載されている方法に従って合成することができる。
【0016】
上記の20−ホルミルプレグナ−5,7−ジエン−1α,3β−ジオール誘導体とメチルケトン誘導体の水酸基保護体とを塩基の存在下に反応させて一般式(IV)で示されるアルドール付加物を得、次いで該アルドール付加物を脱水し、必要に応じ水酸基を保護することにより、一般式(V)で示される不飽和ケトン誘導体を得る。
【0017】
一般式(V)で示される不飽和ケトン誘導体の22位の二重結合を必要に応じて異性化したのち、メチル銅試薬を作用させ、必要に応じ水酸基を保護することにより、22位にメチル基の導入された一般式(II−1)で示される22−メチルプロビタミンD誘導体を得る。
【0018】
上記の反応は立体特異的に進行する。即ち、一般式(V)における22位の二重結合がEの立体配置である不飽和ケトン誘導体を出発原料として用いる場合には、22位の立体配置がRまたはSである22−メチルプロビタミンD誘導体の2つの異性体のうちのどちらか一方の異性体のみが得られる。一方、22位の二重結合がZの立体配置である不飽和ケトン誘導体を出発原料として用いる場合には、前記で得られる22−メチルプロビタミンD誘導体とは22位の立体配置が逆の22−メチルプロビタミンD誘導体を得ることができる。
【0019】
このように、出発原料である不飽和ケトン誘導体の22位の二重結合の立体配置が異なるものを用いることにより、22位の立体配置がRまたはSである22−メチルプロビタミンD誘導体の2つの異性体を選択的に合成することができる。
【0020】
一般式(II−1)で示される22−メチルプロビタミンD誘導体の24位のカルボニル基を水素化ホウ素ナトリウム、水素化リチウムアルミニウム、水素化ジイソブチルアルミニウム、水素化トリイソブチルホウ素リチウムなどの還元剤を用いて還元し、必要に応じて水酸基を保護することにより、一般式(II−2)で示される22−メチルプロビタミンD誘導体を得る。
【0021】
一般式(II−2)で示される22−メチルプロビタミンD誘導体の水酸基を還元的に除去する常法により、例えば一般式(VI)で示されるジチオ炭酸エステルまたはチオ炭酸エステル誘導体に変換し、次いで該誘導体を水素化トリブチルスズなどでラジカル的に還元することにより、一般式(II−3)で示される22−メチルプロビタミンD誘導体を得る。
【0022】
上記の一般式(II−1)で示される22−メチルプロビタミンD誘導体、一般式(II−2)で示される22−メチルプロビタミンD誘導体または一般式(II−3)で示される22−メチルプロビタミンD誘導体をそれぞれ光異性化し、熱異性化したのち、必要に応じて脱保護することにより、一般式(I)で示される本発明の22−メチルビタミンD誘導体を得ることができる。
【0023】
このようにして得られる一般式(I)で示される22−メチルビタミンD誘導体、一般式(II)で示される22−メチルプロビタミンD誘導体の反応混合物からの単離・精製は、一般に有機化合物を反応混合物から単離・精製するに際して用いられている方法と同様の方法により行われる。例えば、反応混合物を氷水にあけ、ジエチルエーテル、酢酸エチルなどの有機溶媒で抽出し、抽出液を冷希塩酸、重曹水、食塩水などで順次洗浄し、乾燥後、濃縮して粗生成物を得、該粗生成物を必要に応じて再結晶、クロマトグラフィーなどにより精製し、一般式(I)で示される22−メチルビタミンD誘導体、一般式(II)で示される22−メチルプロビタミンD誘導体を得ることができる。
【0024】
また、一般式(I)で示される22−メチルビタミンD誘導体の20位エピマーは、一般式(III )で示される20−ホルミルプレグナ−5,7−ジエン−1α,3β−ジオール誘導体の20位エピマーを出発原料として、上記スキーム1に従って同様に合成することができる。また、一般式(II)で示される22−メチルプロビタミンD誘導体の20位エピマーは、一般式(III )で示される20−ホルミルプレグナ−5,7−ジエン−1α,3β−ジオール誘導体の20位エピマーを出発原料として上記スキーム1に従って同様に合成することができる。また、一般式(II)で示される22−メチルプロビタミンD誘導体のジエン付加物、一般式(II)で示される22−メチルプロビタミンD誘導体の20位エピマーのジエン付加物は、一般式(III )で示される20−ホルミルプレグナ−5,7−ジエン−1α,3β−ジオール誘導体あるいはその20位エピマーのジエン付加物を出発原料として上記スキーム1に従って同様に合成することができる。なお、上記スキーム1の工程の途中でジエノフィル部分が脱離した場合は、改めて常法に従いジエノフィルと反応させることによりジエン付加物とすることができる。さらに、ジエン付加物は常法に従い水素化リチウムアルミニウムやアルカリで処理することにより、対応する22−メチルプロビタミンD誘導体に変換することができる。
【0025】
本発明の22−メチルビタミンD誘導体およびその20位エピマーは、1,25−ジヒドロキシビタミンD受容体との結合活性を示し、かつ骨髄性白血病細胞の分化誘導作用を有していることから、乾癬などの皮膚疾患、骨髄性白血病、乳ガンに代表される悪性腫瘍などの細胞分化機能に異常をきたした疾患の治療薬として有用である。また、低カルシウム、低ビタミンD食ラットに対する投与においても血中カルシウムの上昇作用は弱く、急性毒性試験においても低毒性であったことから、副作用の少ない、骨粗鬆症、副甲状腺機能亢進症、慢性腎不全、骨軟化症などのカルシウム代謝の欠陥症の治療薬(カルシウム代謝改善剤)としても有用である。
【0026】
一般式(I)で示される22−メチルビタミンD誘導体を有効成分とする本発明のカルシウム代謝改善剤は、適当な剤型の医薬組成物として経口、または非経口的に投与することができる。投与量は年令、症状、投与ルートなどによっても異なるが、例えば成人のカルシウム代謝の欠陥症の予防、治療のために投与する場合、通常成人1日あたり0.1μgから1mgを、好ましくは0.5μgから100μgを1ないし3回に分けて投与するのが好都合であるが、医者の診断に応じて上記範囲を超えて投与することももちろん可能である。
【0027】
本発明のカルシウム代謝改善剤は、有効成分である本発明の化合物の有効量と薬理学的に許容される担体もしくは賦形剤とを含む組成物であってもよい。このような組成物は経口または非経口投与に適する剤型として提供される。
【0028】
即ち、経口投与のための組成物としては、固体もしくは液体の剤型、具体的には錠剤、丸剤、顆粒剤、散剤、カプセル剤、シロップ剤、乳剤、懸濁剤などである。このような組成物は公知の方法によって製造され、製剤分野において通常用いられる担体もしくは賦形剤を含有するものである。例えば錠剤用の担体、賦形剤としては乳糖、でんぷん、蔗糖、ステアリン酸マグネシウムなどである。
【0029】
非経口投与のための組成物としては、例えば注射剤であれば、公知の方法に従い、通常注射剤に用いられる無菌の水性ないしは油性液に溶解、懸濁または乳化することによって調製される。注射用の水性液としては生理食塩水、ブドウ糖などやその他の補助液を含む等張液などがあり、これらは適当な溶解補助剤などと併用してもよい。
【0030】
このような本発明のカルシウム代謝改善剤は、本発明の化合物との配合により好ましくない相互作用を生じないかぎり、他の活性成分を含んでいてもよい。
【0031】
【実施例】
以下、実施例、参考例および試験例により本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれらの実施例等によりなんら限定されるものではない。
【0032】
参考例1
((20S)−1α,3β−ビス(メトキシカルボニルオキシ)−24−オキソ−25−テトラヒドロピラン−2−イルオキシコレスタ−5,7−ジエン−22−オールの合成)
窒素雰囲気下、ジイソプロピルアミン1.84mL(13.0mmol)のテトラヒドロフラン6mL溶液に−78℃でn−ブチルリチウムの1.6Mヘキサン溶液6.54mL(10.5mmol)を滴下し、20分間撹拌した。得られたリチウムジイソプロピルアミドの溶液に3−ヒドロキシ−3−メチル−2−ブタノン 3−(テトラヒドロピラン−2−イル)エーテル2.42g(13.0mmol)をテトラヒドロフラン3mLに溶解した溶液を滴下し、15分間撹拌した。得られた反応液を、(20S)−1α,3β−ビス(メトキシカルボニルオキシ)プレグナ−5,7−ジエン−20−メチル−21−アール3.0g(6.52mmol)をテトラヒドロフラン6mLに溶解した溶液に−78℃で滴下し、90分間撹拌した。得られた反応液に塩化アンモニウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を水洗し、乾燥後濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製することにより、下記の物性を有する(20S)−1α,3β−ビス(メトキシカルボニルオキシ)−24−オキソ−25−(テトラヒドロピラン−2−イルオキシ)コレスタ−5,7−ジエン−22−オールを4.01g得た(収率95.2%)。
【0033】
H−NMRスペクトル δ
3.78,3.79(各3H,s,CHO)、4.60(1H,m,H−アセタール)、4.85(1H,m,H−1)、4.90(1H,m,H−3)、5.38,5.68(各1H,m,H−7およびH−6)
質量スペクトル(EI) m/z(相対強度)
410(0.6)、392(0.8)、384(3)、343(1)、308(25)、141(22)、85(100)
IRスペクトル(KBr) cm−1
3496、2962、1748、1444、1286、1151、1129、1077、1023、984
【0034】
参考例2
((20R)−(22E)−1α,3β−ビス(メトキシカルボニルオキシ)−24−オキソコレスタ−5,7,22−トリエン−25−オールの合成)
(20S)−1α,3β−ビス(メトキシカルボニルオキシ)−24−オキソ−25−(テトラヒドロピラン−2−イルオキシ)コレスタ−5,7−ジエン−22−オール4.0g(6.2mmol)をトルエン/クロロホルム(3:1)混液80mLに溶解し、p−トルエンスルホン酸一水塩115mg(0.60mmol)と硫酸マグネシウム2.6g(21.6mmol)を加え、50℃で1時間撹拌した。反応液を室温まで冷却し、酢酸エチルを加えて重曹水、水で洗浄し、乾燥後濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製することにより、下記の物性を有する(20R)−(22E)−1α,3β−ビス(メトキシカルボニルオキシ)−24−オキソコレスタ−5,7,22−トリエン−25−オールを2.86g得た(収率85%)。
融点183−185℃(酢酸エチル−ベンゼンより再結晶)
【0035】
H−NMRスペクトル δ
0.66(3H,s,H−18)、1.02(3H,s,H−19)、1.13(3H,d,J=6.4Hz,H−21)、1.38(6H,s,H−26およびH−27)、3.78,3.79(各3H,s,CHO)、3.98(1H,s,OH)、4.84(1H,m,H−1)、4.90(1H,m,H−3)、5.38,5.68(各1H,m,H−7およびH−6)、6.35(1H,d,J=15.3Hz,H−23)、7.00(1H,dd,J=15.3Hz,8.9Hz,H−22)
質量スペクトル(EI) m/z(相対強度)
468(6)、392(17)、349(17)、334(9)、59(100)
IRスペクトル(KBr) cm−1
3440、2962、1744、1698、1626、1444、1282、1067、994、791
【0036】
参考例3
((20R)−(22E)−1α,3β−ビス(メトキシカルボニルオキシ)−25−メトキシメトキシコレスタ−5,7,22−トリエン−24−オンの合成)
(20R)−(22E)−1α,3β−ビス(メトキシカルボニルオキシ)−24−オキソコレスタ−5,7,22−トリエン−25−オール2.24g(4.12mmol)を塩化メチレン10mLに溶解し、N,N−ジイソプロピル−N−エチルアミン21.5mL(123mmol)とクロロメチルメチルエーテル6.25mL(82.3mmol)を加え、室温で3時間撹拌した。反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を5%重曹水、水で順次洗浄し、乾燥後濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製することにより、下記の物性を有する(20R)−(22E)−1α,3β−ビス(メトキシカルボニルオキシ)−25−メトキシメトキシコレスタ−5,7,22−トリエン−24−オンを2.18g得た(収率90%)。
【0037】
融点152−155℃
H−NMRスペクトル δ
0.65(3H,s,H−18)、1.02(3H,s,H−19)、1.12(3H,d,J=6.9Hz,H−21)、1.38(6H,s,H−26およびH−27)、3.38(3H,s,CHOCH)、3.78,3.79(各3H,s,CHOCO)、4.66(2H,s,OCHO)、4.84(1H,m,H−1)、4.90(1H,m,H−3)、5.38,5.68(各1H,m,H−7およびH−6)、6.61(1H,d,J=15.3Hz,H−23)、6.88(1H,dd,J=15.3Hz,8.9Hz,H−22)
質量スペクトル(EI) m/z(相対強度)
572(1)、528(1)、496(2)、483(3)、452(5)、420(4)、407(4)、394(7)、141(24)、103(100)
IRスペクトル(KBr) cm−1
2962、1746、1717、1444、1377、1286、1149、1035、992、963、936、868、791
【0038】
参考例4
((20R)−1α,3β−ビス(メトキシカルボニルオキシ)−24−オキソ−25−(テトラヒドロピラン−2−イルオキシ)コレスタ−5,7−ジエン−22−オールの合成)
参考例1において、(20S)−1α,3β−ビス(メトキシカルボニルオキシ)プレグナ−5,7−ジエン−20−メチル−21−アールの代わりに(20R)−1α,3β−ビス(メトキシカルボニルオキシ)プレグナ−5,7−ジエン−20−メチル−21−アールを用いた以外は参考例1と同様に反応および分離精製することにより、下記の物性を有する(20R)−1α,3β−ビス(メトキシカルボニルオキシ)−24−オキソ−25−(テトラヒドロピラン−2−イルオキシ)コレスタ−5,7−ジエン−22−オールを3.75g得た(収率89%)。
質量スペクトル(FD) [M] 646
【0039】
参考例5
((20S)−(22E)−1α,3β−ビス(メトキシカルボニルオキシ)−24−オキソコレスタ−5,7,22−トリエン−25−オールの合成)
参考例2において、(20S)−1α,3β−ビス(メトキシカルボニルオキシ)−24−オキソ−25−(テトラヒドロピラン−2−イルオキシ)コレスタ−5,7−ジエン−22−オールの代わりに(20R)−1α,3β−ビス(メトキシカルボニルオキシ)−24−オキソ−25−(テトラヒドロピラン−2−イルオキシ)コレスタ−5,7−ジエン−22−オールを用いた以外は参考例2と同様に反応および分離精製することにより、下記の物性を有する(20S)−(22E)−1α,3β−ビス(メトキシカルボニルオキシ)−24−オキソコレスタ−5,7,22−トリエン−25−オールを2.93g得た(収率87%)。
質量スペクトル(FD) [M] 544
【0040】
参考例6
((20S)−(22E)−1α,3β−ビス(メトキシカルボニルオキシ)−25−メトキシメトキシコレスタ−5,7,22−トリエン−24−オンの合成)
参考例3において、(20R)−(22E)−1α,3β−ビス(メトキシカルボニルオキシ)−24−オキソコレスタ−5,7,22−トリエン−25−オールの代わりに(20S)−(22E)−1α,3β−ビス(メトキシカルボニルオキシ)−24−オキソコレスタ−5,7,22−トリエン−25−オールを用いた以外は参考例3と同様に反応および分離精製することにより、下記の物性を有する(20S)−(22E)−1α,3β−ビス(メトキシカルボニルオキシ)−25−メトキシメトキシコレスタ−5,7,22−トリエン−24−オンを2.23g得た(収率92%)。
質量スペクトル(FD) [M] 588
【0041】
参考例7
((20R)−(22Z)−1α,3β−ビス(メトキシカルボニルオキシ)−25−メトキシメトキシコレスタ−5,7,22−トリエン−24−オンの合成)
(20R)−(22E)−1α,3β−ビス(メトキシカルボニルオキシ)−25−メトキシメトキシコレスタ−5,7,22−トリエン−24−オン180mg(0.306mmol)とナフタレン100mg(0.781mmol)をベンゼン33mLに溶解し、パイレックス容器中でアルゴンガスを15分間吹き込んだのち、100W高圧水銀ランプを用いて室温で原料の約半量が消失するまで紫外線を照射した。反応液を濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製することにより、下記の物性を有する(20R)−(22Z)−1α,3β−ビス(メトキシカルボニルオキシ)−25−メトキシメトキシコレスタ−5,7,22−トリエン−24−オンを61mg得た(収率34%)。
【0042】
H−NMRスペクトル δ
0.68(3H,s,H−18)、1.02(3H,s,H−19)、1.03(3H,d,J=7.4Hz,H−21)、1.37(6H,s,H−26及びH−27)、3.38(3H,s,CHOCH)、3.78,3.79(各3H,s,CHOCO)、4.67(2H,s,OCHO)、4.84(1H,m,H−1)、4.90(1H,m,H−3)、5.36,5.68(各1H,m,H−7及びH−6)、6.00(1H,dd,J=11.4Hz,10.9Hz,H−22)、6.49(1H,d,J=11.4Hz,H−23)
質量スペクトル(EI) m/z(相対強度)
512(6)、436(8)、378(6)、155(20)、103(100)、81(23)
IRスペクトル(KBr) cm−1
3436、2958、1748、1694、1620、1444、1288、1257、1147、1038
UVスペクトル(95%エタノール) nm
λmax 235、261、271、281.5、293.5
λmin 255.5、264、276、289
【0043】
実施例1
((20R)−1α,3β−ビス(メトキシカルボニルオキシ)−25−メトキシメトキシ−22−メチルコレスタ−5,7−ジエン−24−オンの合成)
沃化第一銅389mg(2.04mmol)をテトラヒドロフラン0.6mLに懸濁させ、0℃でメチルリチウムの1.4Mエチルエーテル溶液2.2mL(3.08mmol)を滴下し、15分間撹拌した。参考例3で得られた(20R)−(22E)−1α,3β−ビス(メトキシカルボニルオキシ)−25−メトキシメトキシコレスタ−5,7,22−トリエン−24−オン300mg(0.51mmol)をテトラヒドロフラン1.8mLに溶解した溶液を0℃にて加え、25分間撹拌した。得られた反応液に塩化アンモニウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を水洗し、乾燥後濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製することにより、下記の物性を有する(20R)−1α,3β−ビス(メトキシカルボニルオキシ)−25−メトキシメトキシ−22−メチルコレスタ−5,7−ジエン−24−オンを268mg得た(収率87%)。
【0044】
融点 162〜165℃(酢酸エチル−ヘキサンより再結晶)
H−NMRスペクトル δ
0.63(3H,s,H−18)、0.853(3H,d,J=5.9Hz,H−21または−22−Me)、0.855(3H,d,J=6.9Hz,H−22−Meまたは−21)、1.01(3H,s,H−19)、1.33,1.36(各3H,s,H−26およびH−27)、3.39(3H,s,CHOCO)、4.72(sH,s,OCHO)、4.85(1H,m,H−1)、4.90(1H,m,H−3)、5.38,5.69(各1H,m,H−7,H−6)
質量スペクトル(EI) m/z(相対強度)
572(1)、528(1)、496(2)、483(3)、452(5)、420(4)、407(4)、394(7)、141(24)、103(100)IRスペクトル(KBr) cm−1
2962、1746、1717、1444、1377、1286、1149、1035、992、963、936、868、791
【0045】
実施例2
((20R)−1α,3β−ビス(メトキシカルボニルオキシ)−25−メトキシメトキシ−22−メチルコレスタ−5,7−ジエン−24−オールの合成)
実施例1で得られた(20R)−1α,3β−ビス(メトキシカルボニルオキシ)−25−メトキシメトキシ−22−メチルコレスタ−5,7−ジエン−24−オン213mg(0.35mmol)を塩化メチレン2mLに溶解し、メタノール1mLと水素化ホウ素ナトリウム27mg(0.71mmol)を室温で加え、70分間撹拌した。反応液に塩化メチレンと水を加え、塩化メチレンで抽出した。抽出液を水洗し、乾燥後濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製することにより、下記の物性を有する(20R)−1α,3β−ビス(メトキシカルボニルオキシ)−25−メトキシメトキシ−22−メチルコレスタ−5,7−ジエン−24−オールを210mg得た(収率98%)。
質量スペクトル(FD) [M] 606
【0046】
実施例3
((20R)−1α,3β−ビス(メトキシカルボニルオキシ)−25−メトキシメトキシ−22−メチルコレスタ−5,7−ジエンの合成)
実施例2で得られた(20R)−1α,3β−ビス(メトキシカルボニルオキシ)−25−メトキシメトキシ−22−メチルコレスタ−5,7−ジエン−24−オール100mg(0.16mmol)とイミダゾール0.2mgをテトラヒドロフラン1.5mLに溶解し、室温で除々に水素化ナトリウム12mg(50%油分散、0.25mmol)を加えた。反応混合物を20分間撹拌したのち、二硫化炭素30μL(0.32mmol)を一度に加えた。30分間撹拌したのち、沃化メチル20μL(0.32mmol)を一度に加え、さらに30分間撹拌した。反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を水洗し、乾燥後濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製することにより、(20R)−1α,3β−ビス(メトキシカルボニルオキシ)−25−メトキシメトキシ−22−メチルコレスタ−5,7−ジエン−24−イル メチルジチオカーボネートを102mg得た(収率89%)。
【0047】
上記により得られた(20R)−1α,3β−ビス(メトキシカルボニルオキシ)−25−メトキシメトキシ−22−メチルコレスタ−5,7−ジエン−24−イル メチルジチオカーボネート140mg(0.20mmol)をトルエン2.5mLに溶解し、アゾビスイソブチロニトリル8mg(0.05mmol)と水素化トリブチルスズ161μL(0.60mmol)を加え、15分間加熱還流した。反応液を冷却後、シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製することにより、下記の物性を有する(20R)−1α,3β−ビス(メトキシカルボニルオキシ)−25−メトキシメトキシ−22−メチルコレスタ−5,7−ジエンを101mg得た(収率85%)。
【0048】
H−NMRスペクトル δ
0.61(3H,s,H−18)、0.82(3H,d,J=6.4Hz,H−21または−22Me)、0.88(3H,d,J=6.9Hz,H−22Meまたは−21)、1.01(3H,s,H−19)、1.21(6H,s,H−26および−27)、3.37(3H,s,CHOCH)、3.77,3.79(各3H,s,CHOCO)、4.70(2H,s,OCHO)、4.84(1H,m,H−1)、4.90(1H,m,H−3)、5.37,5.68(各1H,m,H−7および−6)
質量スペクトル(EI) m/z(相対強度)
452(14)、438(7)、376(100)、361(12)、325(14)、277(25)、249(25)、209(55)、197(27)、155(39)、141(41)、103(43)、69(50)、55(57)
IRスペクトル(KBr) cm−1
3452、2958、1744、1444、1255、1147、1044、955、868、793
【0049】
実施例4
((20R)−1α,3β−ビス(メトキシカルボニルオキシ)−22−メチルコレスタ−5,7−ジエン−25−オールの合成)
実施例3で得られた(20R)−1α,3β−ビス(メトキシカルボニルオキシ)−25−メトキシメトキシ−22−メチルコレスタ−5,7−ジエン101mg(0.17mmol)とp−トルエンスルホン酸一水塩90mg(0.47mmol)を95%エタノール4mLに溶解し、10分間加熱還流した。冷却後、濃縮して得られた残渣を酢酸エチルに溶解し、水洗した。乾燥後濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製することにより、下記の物性を有する(20R)−1α,3β−ビス(メトキシカルボニルオキシ)−22−メチルコレスタ−5,7−ジエン−25−オールを86mg得た(収率92%)。
【0050】
H−NMRスペクトル δ
0.61(3H,s,H−18)、0.82(3H,d,J=6.4Hz,H−21または−22Me)、0.88(3H,d,J=6.9Hz,H−22Meまたは−21)、1.01(3H,s,H−19)、1.210,1.216(各3H,s,H−26およびH−27)、3.78,3.79(各3H,s,CHO)、4.84(1H,m,H−1)、4.90(1H,m,H−3)、5.38,5.69(各1H,m,H−7および−6)
質量スペクトル(EI) m/z(相対強度)
470(8)、394(81)、379(17)、376(19)、361(6)、251(18)、224(26)、209(67)、197(39)、155(49)、141(58)、69(69)、59(100)、55(75)
IRスペクトル(KBr) cm−1
3552、2966、1744、1731、1446、1344、1292、1265、1098、1025、797
【0051】
実施例5
((20R)−22−メチルコレスタ−5,7−ジエン−1α,3β,25−トリオールの合成)
実施例4で得られた(20R)−1α,3β−ビス(メトキシカルボニルオキシ)−22−メチルコレスタ−5,7−ジエン−25−オール80mg(0.15mmol)を塩化メチレン1mLに溶解し、5%水酸化カリウム−メタノール溶液3.5mLに加えて40℃で45分間撹拌した。反応液を減圧下に濃縮し、クロロホルムで希釈して水洗した。乾燥後濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製することにより、下記の物性を有する(20R)−22−メチルコレスタ−5,7−ジエン−1α,3β,25−トリオールを60mg得た(収率95%)。
【0052】
H−NMRスペクトル δ
0.63(3H,s,H−18)、0.84(3H,d,J=6.4Hz,H−21または−22Me)、0.88(3H,d,J=6.9Hz,H−22Meまたは−21)、0.95(3H,s,H−19)、1.216,1.223(各3H,s,H−26および−27)、3.78(1H,m,H−1)、4.07(1H,m,H−3)、5.38,5.73(各1H,m,H−7および−6)
質量スペクトル(EI) m/z(相対強度)
430(18)、412(18)、394(19)、251(20)、227(32)、197(26),171(35)、69(88)、59(94)、55(100)
IRスペクトル(KBr) cm−1
3426、2934、1460、1383、1263、1031、909、801
UVスペクトル(95%エタノール) nm
λmax 272、282.5、294.5
λmin 235、277、290
【0053】
実施例6
((20R)−22−メチル−1α,25−ジヒドロキシビタミンDの合成)実施例5で得られた(20R)−22−メチルコレスタ−5,7−ジエン−1α,3β,25−トリオール20mg(0.046mmol)をベンゼン−エタノール(150:20)170mLに溶解し、アルゴンガスを15分間吹き込んだのち、予め5分間安定化させた100W高圧水銀ランプを用い、0℃で15分間バイコールフィルターを通して大部分の原料が消失するまで紫外線を照射した。得られた反応液を濃縮し、カラムとしてセファデックスLH−20(登録商標)(ファルマシア社製)を用い、クロロホルム/ヘキサン/メタノール(70:30:1)を展開溶媒として分離することにより、プレビタミンを10.2mg得た(収率51%)。
得られたプレビタミンを95%エタノールに溶解し、アルゴン雰囲気下、室温暗所にて2週間放置した。反応液を濃縮し、カラムとしてセファデックスLH−20(登録商標)を用い、クロロホルム/ヘキサン/メタノール(70:30:1)を展開溶媒して分離することにより、下記の物性を有する、(20R)−22−メチル−1α,25−ジヒドロキシビタミンDを8.1mg得た(収率79%)。
【0054】
H−NMRスペクトル δ
0.54(3H,s,H−18)、0.82,0.88(各3H,d,J=6.9Hz,H−21および−22Me)、1.218,1.225(各3H,s,H−26およびH−27)、4.23(1H,m,H−3)、4.43(1H,m,H−1)、5.01,5.33(各1H,m,H−19)、6.02,6.38(各1H,d,J=11.4Hz,H−7および−6)
質量スペクトル(EI) m/z(相対強度)
430(3)、412(7)、394(6)、379(3)、152(26)、134(100)、69(69)、59(71)、55(86)
IRスペクトル(KBr) cm−1
3398、2952、2878、1657、1543、1460、1381、1261、1060、959、911、801
UVスペクトル(95%エタノール) nm
λmax 264
λmin 228
【0055】
実施例7
((20R)−1α,3β−ビス(メトキシカルボニルオキシ)−25−メトキシメトキシ−22−メチルコレスタ−5,7−ジエン−24−オンの合成)
沃化第一銅214mg(1.12mmol)をテトラヒドロフラン250μLに懸濁し、0℃にてメチルリチウムの1.4Mエチルエーテル溶液1.34mL(1.87mmol)を滴下して15分間撹拌した。反応液を−78℃に冷却し、塩化トリメチルシリル119μL(0.93mmol)、ヘキサメチルホスホリックトリアミド162μL(0.93mmol)、参考例7で得られた(20R)−(22Z)−1α,3β−ビス(メトキシカルボニルオキシ)−25−メトキシメトキシコレスタ−5,7,22−トリエン−24−オン110mg(0.187mmol)のテトラヒドロフラン250μL溶液を順次加えて、同温度で40分間撹拌した。反応液にトリエチルアミン2mLを加え、酢酸エチルで希釈して水洗した。乾燥後濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製することにより、下記の物性を有する(20R)−1α,3β−ビス(メトキシカルボニルオキシ)−25−メトキシメトキシ−22−メチル−24−トリメチルシリルオキシコレスタ−5,7,23−トリエンを85mg得た(収率67%)。
【0056】
H−NMRスペクトル δ
0.20(9H,s,TMS)、0.61(3H,s,H−18)、0.79(3H,d,J=6.9Hz,H−21または−22Me)、0.86(3H,d,J=5.9Hz,H−22Meまたは−21)、1.01(3H,s,H−19)、1.35(6H,s,H−26およびH−27)、3.36(3H,s,CHOCH)、3.78,3.79(各3H,s,CHOCO)、4.63,4.66(各1H,d,J=7.4Hz,OCHO)、4.84(1H,m,H−1)、4.85(1H,d,J=9.4Hz,H−23)、4.90(1H,m,H−3)、5.38,5.68(各1H,m,H−7およびH−6)
【0057】
(20R)−1α,3β−ビス(メトキシカルボニルオキシ)−25−メトキシメトキシ−22−メチル−24−トリメチルシリルオキシコレスタ−5,7,23−トリエン160mg(0.24mmol)をテトラヒドロフラン1mLに溶解し、フッ化テトラブチルアンモニウムの1.0Mテトラヒドロフラン溶液284μL(0.28mmol)を加え、室温で30分間撹拌した。反応液に飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を水洗し、乾燥後濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製することにより、下記の物性を有する、実施例1で得られた(20R)−1α,3β−ビス(メトキシカルボニルオキシ)−25−メトキシメトキシ−22−メチルコレスタ−5,7−ジエン−24−オンとは22位の立体配置が逆である(20R)−1α,3β−ビス(メトキシカルボニルオキシ)−25−メトキシメトキシ−22−メチルコレスタ−5,7−ジエン−24−オンを131mg得た(収率92%)。
【0058】
H−NMRスペクトル δ
0.60(3H,s,H−18)、0.73(3H,d,J=6.9Hz,H−21または−22Me)、0.82(3H,d,J=5.4Hz,H−22Meまたは−21)、1.01(3H,s,H−19)、1.34(6H,s,H−26およびH−27)、3.39(3H,s,CHOCH)、3.78,3.79(各3H,s,CHOCO)、4.71(2H,s,OCHO)、4.84(1H,m,H−1)、4.90(1H,m,H−3)、5.38,5.69(各1H,m,H−7およびH−6)
【0059】
実施例8
((20R)−1α,3β−ビス(メトキシカルボニルオキシ)−25−メトキシメトキシ−22−メチルコレスタ−5,7−ジエン−24−オールの合成)
実施例7で得られた(20R)−1α,3β−ビス(メトキシカルボニルオキシ)−25−メトキシメトキシ−22−メチルコレスタ−5,7−ジエン−24−オン91mg(0.15mmol)を塩化メチレン0.7mLに溶解し、メタノール0.7mLと水素化ホウ素ナトリウム11mg(0.3mmol)を室温で加え、35分間撹拌した。反応液に塩化メチレンと水を加え、塩化メチレンで抽出した。抽出液を水洗し、乾燥後濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製することにより、下記の物性を有する、実施例2で得られた(20R)−1α,3β−ビス(メトキシカルボニルオキシ)−25−メトキシメトキシ−22−メチルコレスタ−5,7−ジエン−24−オールとは22位の立体配置が逆である(20R)−1α,3β−ビス(メトキシカルボニルオキシ)−25−メトキシメトキシ−22−メチルコレスタ−5,7−ジエン−24−オールを84mg得た(収率92%)。
質量スペクトル(FD) [M] 606
【0060】
実施例9
((20R−1α,3β−ビス(メトキシカルボニルオキシ)−25−メトキシメトキシ−22−メチルコレスタ−5,7−ジエンの合成)
実施例8で得られた(20R)−1α,3β−ビス(メトキシカルボニルオキシ)−25−メトキシメトキシ−22−メチルコレスタ−5,7−ジエン−24−オール26mg(0.043mmol)とイミダゾール0.2mgをテトラヒドロフラン0.3mLに溶解し、室温で除々に水素化ナトリウム5.2mg(60%油分散、0.13mmol)を加えた。反応混合物を20分間撹拌したのち、二硫化炭素16μL(0.26mmol)を一度に加えた。30分間撹拌したのち、沃化メチル11μL(0.17mmol)を一度に加え、さらに30分間撹拌した。反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を水洗し、乾燥後濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製することにより、下記の物性を有する、実施例3で得られた(20R)−1α,3β−ビス(メトキシカルボニルオキシ)−25−メトキシメトキシ−22−メチルコレスタ−5,7−ジエン−24−イル メチルジチオカーボネートとは22位の立体配置が逆である(20R)−1α,3β−ビス(メトキシカルボニルオキシ)−25−メトキシメトキシ−22−メチルコレスタ−5,7−ジエン−24−イル
メチルジチオカーボネートを18mg得た(収率60%)。
【0061】
上記により得られた(20R)−1α,3β−ビス(メトキシカルボニルオキシ)−25−メトキシメトキシ−22−メチルコレスタ−5,7−ジエン−24−イル メチルジチオカーボネート34mg(0.049mmol)をトルエン0.7mLに溶解し、アゾビスイソブチロニトリル1mg(0.006mmol)と水素化トリブチルスズ40μL(0.15mmol)を加え、20分間加熱還流した。反応液を冷却後、シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製することにより、下記の物性を有する、実施例3で得られた(20R)−1α,3β−ビス(メトキシカルボニルオキシ)−25−メトキシメトキシ−22−メチルコレスタ−5,7−ジエンとは22位の立体配置が逆である(20R)−1α,3β−ビス(メトキシカルボニルオキシ)−25−メトキシメトキシ−22−メチルコレスタ−5,7−ジエンを26mg得た(収率90%)。
【0062】
H−NMRスペクトル δ
0.62(3H,s,H−18)、0.72(3H,d,J=6.9Hz,H−21または−22Me)、0.79(3H,d,J=5.9Hz,H−22Meまたは−21)、1.01(3H,s,H−19)、1.21(6H,s,H−26およびH−27)、3.37(3H,s,CHOCH)、3.78,3.79(各3H,s,CHOCO)、4.71(2H,s,OCHO)、4.84(1H,m,H−1)、4.90(1H,m,H−3)、5.38,5.68(各1H,m,H−7およびH−6)
質量スペクトル(EI) m/z(相対強度)
452(11)、438(8)、376(100)、361(16)、277(28)、251(32)、249(29)、224(31)、209(78)、197(49)、155(51)、141(59)、103(42)、69(81)、55(79)
IRスペクトル(KBr) cm−1
3460、2962、1744、1444、1284、1147、1042、955、866、793
【0063】
実施例10
((20R)−1α,3β−ビス(メトキシカルボニルオキシ)−22−メチルコレスタ−5,7−ジエン−25−オールの合成)
実施例9で得られた(20R)−1α,3β−ビス(メトキシカルボニルオキシ)−25−メトキシメトキシ−22−メチルコレスタ−5,7−ジエン11mg(0.019mmol)とp−トルエンスルホン酸一水塩10mg(0.053mmol)を95%エタノール1mLに溶解し、10分間加熱還流した。冷却後、濃縮して得られた残渣を酢酸エチルに溶解し、水洗した。乾燥後濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製することにより、下記の物性を有する、実施例4で得られた(20R)−1α,3β−ビス(メトキシカルボニルオキシ)−22−メチルコレスタ−5,7−ジエン−25−オールとは22位の立体配置が逆である(20R)−1α,3β−ビス(メトキシカルボニルオキシ)−22−メチルコレスタ−5,7−ジエン−25−オールを8mg得た(収率80%)。
【0064】
H−NMRスペクトル δ
0.62(3H,s,H−18)、0.73(3H,d,J=6.9Hz,H−21または−22Me)、0.79(3H,d,J=5.9Hz,H−22Meまたは−21)、1.01(3H,s,H−19)、1.21(6H,s,H−26およびH−27)、3.78,3.79(各3H,s,CHO)、4.84(1H,m,H−1)、4.90(1H,m,H−3)、5.38,5.68(各1H,m,H−7およびH−6)
【0065】
実施例11
((20R)−22−メチルコレスタ−5,7−ジエン−1α,3β,25−トリオールの合成)
実施例10で得られた(20R)−1α,3β−ビス(メトキシカルボニルオキシ)−22−メチルコレスタ−5,7−ジエン−25−オール19mg(0.036mmol)を塩化メチレン0.5mLに溶解し、5%水酸化カリウム−メタノール溶液1.5mLを加えて40℃で55分間撹拌した。反応液を減圧下に濃縮し、クロロホルムで希釈して水洗した。乾燥後濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製することにより、下記の物性を有する、実施例5で得られた(20R)−22−メチルコレスタ−5,7−ジエン−1α,3β,25−トリオールとは22位の立体配置が逆である(20R)−22−メチルコレスタ−5,7−ジエン−1α,3β,25−トリオールを14mg得た(収率93%)。
【0066】
H−NMRスペクトル δ
0.64(3H,s,H−18)、0.74(3H,d,J=6.9Hz,H−21または−22Me)、0.81(3H,d,J=5.9Hz,H−22Meまたは−21)、0.95(3H,s,H−19)、1.22(6H,s,H−26およびH−27)、3.77(1H,m,H−1)、4.07(1H,m,H−3)、5.38,5.74(各1H,m,H−7およびH−6)
質量スペクトル(EI) m/z(相対強度)
430(18)、412(12)、394(17)、251(19)、227(31)、197(26)、171(35)、69(82)、59(100)、55(89)
IRスペクトル(KBr) cm−1
3408、2966、1460、1381、1154、1054、909、760
UVスペクトル(95%エタノール) nm
λmax 272、282.5、294.5
λmin 233、277、290
【0067】
実施例12
((20R)−22−メチル−1α,25−ジヒドロキシビタミンDの合成)
実施例11で得られた(20R)−22−メチルコレスタ−5,7−ジエン−1α,3β,25−トリオール10.9mg(0.025mmol)をベンゼン−エタノール(130:10)140mLに溶解し、アルゴンガスを15分間吹き込んだのち、予め5分間安定化させた100W高圧水銀ランプを用い、0℃で15分間バイコールフィルターを通して大部分の原料が消失するまで紫外線を照射した。得られた反応液を濃縮し、カラムとしてセファデックスLH−20(登録商標)(ファルマシア社製)を用い、クロロホルム/ヘキサン/メタノール(70:30:1)を展開溶媒として分離することにより、プレビタミンを4.1mg得た(収率38%)。
【0068】
得られたプレビタミンを95%エタノール3mLに溶解し、アルゴン雰囲気下、室温暗所にて2週間放置した。反応液を濃縮し、カラムとしてセファデックスLH−20(登録商標)を用い、クロロホルム/ヘキサン/メタノール(70:30:1)を展開溶媒として分離することにより、下記の物性を有する、実施例6で得られた(20R)−22−メチル−1α,25−ジヒドロキシビタミンDとは22位の立体配置が逆である(20R)−22−メチル−1α,25−ジヒドロキシビタミンDを2.9mg得た(収率71%)。
【0069】
H−NMRスペクトル δ
0.55(3H,s,H−18)、0.73(3H,d,J=6.9Hz,H−21または−22Me)、0.78(3H,d,J=5.9Hz,H−22Meまたは−21)、1.21(6H,s,H−26およびH−27)、4.23(1H,m,H−3)、4.43(1H,m,H−1)、5.01,5.33(各1H,m,H−19)、6.02,6.38(各1H,d,J=10.9Hz,H−7およびH−6)
質量スペクトル(EI) m/z(相対強度)
430(3)、412(6)、394(5)、379(3)、152(24)、134(100)、69(60)、59(67),55(71)
IRスペクトル(KBr) cm−1
3400、2940、1638、1381、1156、1058、909
UVスペクトル(95%エタノール) nm
λmax 265
λmin 228
【0070】
実施例13
((20S)−1α,3β−ビス(メトキシカルボニルオキシ)−25−メトキシメトキシ−22−メチルコレスタ−5,7−ジエン−24−オンの合成)
実施例1において、(20R)−(22E)−1α,3β−ビス(メトキシカルボニルオキシ)−25−メトキシメトキシコレスタ−5,7,22−トリエン−24−オン300mg(0.51mmol)の代わりに(20S)−(22E)−1α,3β−ビス(メトキシカルボニルオキシ)−25−メトキシメトキシコレスタ−5,7,22−トリエン−24−オン300mg(0.51mmol)を用いた以外は実施例1と同様に反応および分離精製を行うことにより、下記の物性を有する(20S)−1α,3β−ビス(メトキシカルボニルオキシ)−25−メトキシメトキシ−22−メチルコレスタ−5,7−ジエン−24−オンを262mg得た(収率85%)。
質量スペクトル(FD) [M] 604
【0071】
実施例14
((20S)−1α,3β−ビス(メトキシカルボニルオキシ)−25−メトキシメトキシ−22−メチルコレスタ−5,7−ジエン−24−オールの合成)
実施例2において、(20R)−1α,3β−ビス(メトキシカルボニルオキシ)−25−メトキシメトキシ−22−メチルコレスタ−5,7−ジエン−24−オン213mg(0.35mmol)の代わりに実施例13で得られた(20S)−1α,3β−ビス(メトキシカルボニルオキシ)−25−メトキシメトキシ−22−メチルコレスタ−5,7−ジエン−24−オン213mg(0.35mmol)を用いた以外は実施例2と同様に反応および分離精製を行うことにより、下記の物性を有する(20S)−1α,3β−ビス(メトキシカルボニルオキシ)−25−メトキシメトキシ−22−メチルコレスタ−5,7−ジエン−24−オールを208mg得た(収率97%)。
質量スペクトル(FD) [M] 606
【0072】
実施例15
((20S)−1α,3β−ビス(メトキシカルボニルオキシ)−25−メトキシメトキシ−22−メチルコレスタ−5,7−ジエンの合成)
実施例3において(20R)−1α,3β−ビス(メトキシカルボニルオキシ)−25−メトキシメトキシ−22−メチルコレスタ−5,7−ジエン−24−オール100mg(0.16mmol)の代わりに実施例14で得られた(20S)−1α,3β−ビス(メトキシカルボニルオキシ)−25−メトキシメトキシ−22−メチルコレスタ−5,7−ジエン−24−オール100mg(0.16mmol)を用いた以外は実施例3と同様に反応および分離精製を行うことにより、(20S)−1α,3β−ビス(メトキシカルボニルオキシ)−25−メトキシメトキシ−22−メチルコレスタ−5,7−ジエン−24−イル メチルジチオカーボネートを103mg得た(収率90%)。
【0073】
実施例3において(20R)−1α,3β−ビス(メトキシカルボニルオキシ)−25−メトキシメトキシ−22−メチルコレスタ−5,7−ジエン−24−イル メチルジチオカーボネート140mg(0.20mmol)の代わりに上記の(20S)−1α,3β−ビス(メトキシカルボニルオキシ)−25−メトキシメトキシ−22−メチルコレスタ−5,7−ジエン−24−イル メチルジチオカーボネート140mg(0.20mmol)を用いた以外は実施例3と同様に反応および分離精製を行うことにより、下記の物性を有する(20S)−1α,3β−ビス(メトキシカルボニルオキシ)−25−メトキシメトキシ−22−メチルコレスタ−5,7−ジエンを97mg得た(収率82%)。
質量スペクトル(FD) [M] 590
【0074】
実施例16
((20S)−1α,3β−ビス(メトキシカルボニルオキシ)−22−メチルコレスタ−5,7−ジエン−25−オールの合成)
実施例4において、(20R)−1α,3β−ビス(メトキシカルボニルオキシ)−25−メトキシメトキシ−22−メチルコレスタ−5,7−ジエン101mg(0.17mmol)の代わりに実施例15で得られた(20S)−1α,3β−ビス(メトキシカルボニルオキシ)−25−メトキシメトキシ−22−メチルコレスタ−5,7−ジエン101mg(0.17mmol)を用いた以外は実施例4と同様に反応および分離精製を行うことにより、下記の物性を有する(20S)−1α,3β−ビス(メトキシカルボニルオキシ)−22−メチルコレスタ−5,7−ジエン−25−オールを84mg得た(収率90%)。
質量スペクトル(FD) [M] 546
【0075】
実施例17
((20S)−22−メチルコレスタ−5,7−ジエン−1α,3β,25−トリオールの合成)
実施例5において、(20R)−1α,3β−ビス(メトキシカルボニルオキシ)−22−メチルコレスタ−5,7−ジエン−25−オール80mg(0.15mmol)の代わりに実施例16で得られた(20S)−1α,3β−ビス(メトキシカルボニルオキシ)−22−メチルコレスタ−5,7−ジエン−25−オール80mg(0.15mmol)を用いた以外は実施例5と同様に反応および分離精製を行うことにより、下記の物性を有する(20S)−22−メチルコレスタ−5,7−ジエン−1α,3β,25−トリオールを59mg得た(収率93%)。
質量スペクトル(FD) [M] 430
【0076】
実施例18
((20S)−22−メチル−1α,25−ジヒドロキシビタミンDの合成)実施例6において、(20R)−22−メチルコレスタ−5,7−ジエン−1α,3β,25−トリオール20mg(0.046mmol)の代わりに実施例17で得られた(20S)−22−メチルコレスタ−5,7−ジエン−1α,3β,25−トリオール20mg(0.046mmol)を用いた以外は実施例6と同様に反応および分離精製を行うことにより、下記の物性を有する、(20S)−22−メチル−1α,25−ジヒドロキシビタミンDを4.7mg得た(収率46%)。
UVスペクトル(95%エタノール) nm
λmax 264
λmin 228
質量スペクトル(FD) [M] 430
【0077】
参考例8
(1α,3β−ビス(メトキシカルボニルオキシ)−22−ヒドロキシ−25−テトラヒドロピラン−2−イルオキシ−24−ホモ−5,7−コレスタジエン−24−オンの合成)
ジイソプロピルアミン3.04mL(21.8mmol)を乾燥テトラヒドロフラン10mlに溶解した溶液に、−78℃でn−ブチルリチウムの1.6Mヘキサン溶液10.9mL(17.4mmol)を滴下し、得られた溶液を同温度で撹拌した。20分後に、このリチウムジイソプロピルアミド溶液に4−ヒドロキシ−4−メチル−2−ペンタノン テトラヒドロピラン−2−イルエーテル4.36g(21.8mmol)を乾燥テトラヒドロフラン5mLに溶解した溶液を−78℃で滴下し、得られた混合物を15分間撹拌した。次いで、得られたエノレートの溶液を乾燥テトラヒドロフラン20mLに溶解した1α,3β−ビス(メトキシカルボニルオキシ)プレグナ−5,7−ジエン−20−メチル−21−アール5.00g(10.9mmol)に−78℃で滴下し、得られた混合物を同温度で90分間撹拌した。塩化アンモニウム水溶液で反応を止め、酢酸エチルで抽出した。有機層を水洗し、乾燥後濃縮して得られた残渣をシリカゲル(100g)のクロマトグラフィーにかけ、20%酢酸エチル/ベンゼンで溶出し、カップリング生成物である1α,3β−ビス(メトキシカルボニルオキシ)−22−ヒドロキシ−25−(テトラヒドロピラン−2−イルオキシ)−24−ホモ−5,7−コレスタジエン−24−オンの下記の物性を有する22−エピマー混合物7.09gを得た(収率定量的)。
【0078】
H−NMRスペクトル δ
3.78,3.79(各3H,s,CHO)、4.80(1H,m,アセタールH)、4.84(1H,m,H−1)、4.90(1H,m,H−3)、5.38,5.68(各1H,m,H−6およびH−7)。
【0079】
参考例9
(1α,3β−ビス(メトキシカルボニルオキシ)−22−メシロキシ−25−(テトラヒドロピラン−2−イルオキシ)−24−ホモ−5,7−コレスタジエン−24−オンの合成)
参考例8で得られた1α,3β−ビス(メトキシカルボニルオキシ)−22−ヒドロキシ−25−(テトラヒドロピラン−2−イルオキシ)−24−ホモ−5,7−コレスタジエン−24−オン4.12g(6.24mmol)を乾燥塩化メチレン25mlに溶解した溶液に、トリエチルアミン1.30mL(9.36mmol)およびメシルクロリド531μL(6.86mmol)を0℃で添加し、この溶液を同温度で撹拌した。45分後に、混合物を塩化メチレンで希釈し、氷水中に注ぎ、塩化メチレンで抽出した。この有機層を水洗し、乾燥後濃縮し、得られた残渣をシリカゲル(100g)のカラムクロマトグラフィーにかけ、20%酢酸エチル/ベンゼンで溶出して、下記の物性を有する1α,3β−ビス(メトキシカルボニルオキシ)−22−メシロキシ−25−(テトラヒドロピラン−2−イルオキシ)−24−ホモ−5,7−コレスタジエン−24−オン3.64gを22−エピマーの混合物として得た(収率79%)。
【0080】
H−NMRスペクトル δ
3.78,3.79(各3H,s,CHO)、4.78(1H,m,アセタールH)、4.84(1H,m,H−1)、4.90(1H,m,H−3)、5.40,5.68(各1H,m,H−6およびH−7)。
質量スペクトル m/z(相対強度)
482(1)、464(3)、406(4)、388(14)、308(33)、155(35)、141(63)、83(100)、55(47)。
【0081】
参考例10
((22E)−1α,3β−ビス(メトキシカルボニルオキシ)−25−(テトラヒドロピラン−2−イルオキシ)−24−ホモ−5,7,22−コレスタトリエン−24−オンの合成)
参考例9で得られた1α,3β−ビス(メトキシカルボニルオキシ)−22−メシロキシ−25−(テトラヒドロピラン−2−イルオキシ)−24−ホモ−5,7−コレスタジエン−24−オン7.87g(10.7mmol)をベンゼン90mLに溶解した溶液に1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン1.92mL(12.8mmol)を室温で添加し、40分間撹拌した。ついで水を添加し、得られた混合物を酢酸エチルで抽出した。この有機抽出液を5%塩酸、5%重炭酸ナトリウム水および水で洗浄し、乾燥した後濃縮して得られた残渣をシリカゲル(120g)のクロマトグラフィーにかけ、7%酢酸エチル/ベンゼンで溶出し、下記の物性を有する(22E)−1α,3β−ビス(メトキシカルボニルオキシ)−25−(テトラヒドロピラン−2−イルオキシ)−24−ホモ−5,7,22−コレスタトリエン−24−オンの5.97gを得た(収率87%)。
【0082】
H−NMRスペクトル δ
0.65(3H,s,H−18)、1.01(3H,s,H−19)、1.10(3H,d,J=6.9Hz,H−21)、1.31,1.35(各3H,s,H−26およびH−27)、3.78,3.79(各3H,s,CHO)、4.80(1H,m,アセタールH)、4.84(1H,m,H−1)、4.92(1H,m,H−3)、5.38,5.67(各1H,m,H−6およびH−7)、6.13(1H,d,J=15.8Hz,H−23)、6.70(1H,dd,J=15.3および8.9Hz,H−22)。
質量スペクトル m/z(相対強度)
490(1)、424(9)、406(8)、348(74)、251(28)235(42)、155(65)、141(92)、85(62)、55(100)。
【0083】
参考例11
((20R)−(22E)−1α,3β,25−トリス(メトキシメトキシ)コレスタ−5,7,22−トリエン−24−オン 4−フェニル−1,2,4−トリアゾリン−3,5−ジオン付加物の合成)
原料として、(20S)−1α,3β−ビス(メトキシメトキシ)プレグナ−5,7−ジエン−20−メチル−21−アール 4−フェニル−1,2,4−トリアゾリン−3,5−ジオン付加物を用い、参考例1、参考例2および参考例3の方法に従い反応及び分離精製を行うことにより、下記の物性を有する(20R)−(22E)−1α,3β,25−トリス(メトキシメトキシ)コレスタ−5,7,22−トリエン−24−オン 4−フェニル−1,2,4−トリアゾリン−3,5−ジオン付加物を得た(収率35%)。
質量スペクトル(FD) [M] 735
【0084】
参考例12
((20R)−(22E)−1α,3β−ビス(メトキシカルボニルオキシ)−26,27−ジメチル−25−メトキシメトキシコレスタ−5,7,22−トリエン−24−オンの合成)
原料として、(20S)−1α,3β−ビス(メトキシカルボニルオキシ)プレグナ−5,7−ジエン−20−メチル−21−アール及び3−ヒドロキシ−3−エチル−2−ペンタノン 3−(テトラヒドロピラン−2−イル)エーテルを用い、参考例1、参考例2及び参考例3の方法に従い反応及び分離精製を行うことにより、下記の物性を有する(20R)−(22E)−1α,3β−ビス(メトキシカルボニルオキシ)−26,27−ジメチル−25−メトキシメトキシコレスタ−5,7,22−トリエン−24−オンを得た(収率42%)。
質量スペクトル(FD) [M] 616
【0085】
実施例19
((22R)−1α,3β−ビス(メトキシカルボニルオキシ)−24−ホモ−25−(テトラヒドロピラン−2−イルオキシ)−22−メチル−5,7−コレスタジエン−24−オンの合成)
メチルリチウムの1Mエーテル溶液29mL(29mmol)を、乾燥テトラヒドロフラン5ml中のヨウ化銅2.72g(14.3mmol)の懸濁液に0℃で添加し、15分間撹拌した。得られたジメチル銅リチウムの溶液に、参考例10で得られた(22E)−1α,3β−ビス(メトキシカルボニルオキシ)−25−(テトラヒドロピラン−2−イルオキシ)−24−ホモ−5,7,22−コレスタトリエン−24−オン3.05g(4.75mmol)をテトラヒドロフラン15mLに溶かして添加し、この混合物を0℃で30分間撹拌した。飽和塩化アンモニウム水溶液で反応を止め、酢酸エチルで抽出した。有機抽出液を水洗し、乾燥した後濃縮し、得られた残渣をシリカゲル(40g)のクロマトグラフィーにかけ、7%酢酸エチル/ベンゼンで溶出し、下記の物性を有する(22R)−1α,3β−ビス(メトキシカルボニルオキシ)−24−ホモ−25−(テトラヒドロピラン−2−イルオキシ)−22−メチル−5,7−コレスタジエン−24−オン1.97gを得た(収率63%)。
【0086】
H−NMRスペクトル δ
0.62(3H,s,H−18)、0.82(3H,d,J=6.4Hz,H−21またはH−22−CH)、0.88(3H,d,J=5.9Hz,H−22−CHまたはH−21)、1.01(3H,s,H−19)、1.31,1.34(各3H,s,H−26およびH−27)、3.77,3.79(各3H,s,CHOCO)、4.79(1H,m,アセタールH)、4.84(1H,m,H−1)、4.91(1H,m,H−3)、5.38,5.68(各1H,m,H−6およびH−7)。
質量スペクトル m/z(相対強度)
498(2)、480(3)、440(4)、422(11)、404(10)364(33)、85(81)、55(100)。
【0087】
実施例20
((22R)−22−メチル−24−ホモ−5,7−コレスタジエン−1α,3β,24,25−テトラオール 1,3−ビス(メチルカーボネート) 25−テトラヒドロピラン−2−イル エーテルの合成)
実施例19で得られた(22R)−1α,3β−ビス(メトキシカルボニルオキシ)−24−ホモ−25−(テトラヒドロピラン−2−イルオキシ)−22−メチル−5,7−コレスタジエン−24−オンの1554mg(2.36mmol)をメタノール−塩化メチレン(7:3)混液10mLに溶解した溶液に水素化ホウ素ナトリウム268mg(7.08mmol)を室温で添加し、30分撹拌した。この溶液を酢酸エチルおよび水で希釈したのち酢酸エチルで抽出した。この有機層を水洗し、乾燥した後濃縮し、得られた残渣をシリカゲル(150g)のクロマトグラフィーにかけ、1−2%アセトン/塩化メチレンで溶出して、下記の物性を有する(22R)−22−メチル−24−ホモ−5,7−コレスタジエン−1α,3β,24,25−テトラオール 1,3−ビス(メチルカーボネート) 25−テトラヒドロピラン−2−イル エーテルの24位炭素におけるエピマー混合物1445mgを得た(収率93%)。
【0088】
H−NMRスペクトル δ
3.78,3.80(各3H,s,CHOCO)、5.39,5.68(各1H,m,H−6およびH−7)
質量スペクトル m/z(相対強度)
500(3)、482(6)、424(12)、406(19)、350(41)、277(20)、249(44)、85(88)、55(100)。
【0089】
実施例21
((22R)−22−メチル−24−ホモ−5,7−コレスタジエン−1α,3β,24,25−テトラオール 1,3−ビス(メチルカーボネート)の合成)実施例20で得られた(22R)−22−メチル−24−ホモ−5,7−コレスタジエン−1α,3β,24,25−テトラオール 1,3−ビス(メチルカーボネート) 25−テトラヒドロピラン−2−イル エーテル337mg(0.51mmol)とピリジニウムp−トルエンスルホネート320mg(1.28mmol)を95%エタノール5mLに溶解した混合物を30分間加熱還流した。この混合物を濃縮し、得られた残渣をシリカゲル(15g)のクロマトグラフィーにかけ、15%酢酸エチル/ベンゼンで溶出し、下記の物性を有する(22R)−22−メチル−24−ホモ−5,7−コレスタジエン−1α,3β,24,25−テトラオール 1,3−ビス(メチルカーボネート)205mgを得た(収率70%)。
【0090】
H−NMRスペクトル δ
0.62(3H,s,H−18)、0.80(3H,d,J=5.4Hz、H−21またはH−22−メチル)、0.94(3H,d,J=6.9Hz,H−22またはH−21−メチル)、1.01(3H,s,H−19)、1.26,1.32(各3H,s,H−26およびH−27)、3.77,3.79(各3H,s,CHOCO)、4.84(1H,m,H−1)、4.90(1H,m,H−3)、5.37,5.68(各1H,m,H−6およびH−7)。
質量スペクトル(m/e)
500(7)、424(25)、406(19)、350(44)、277(29)、249(56)、209(100)、59(84)。
【0091】
実施例22
((22R)−22−メチル−24−ホモ−5,7−コレスタジエン−1α,3β,24,25−テトラオール 1,3−ビス(メチルカーボネート) 24−フェノキシチオカルボキシレートの合成)
実施例21で得られた(22R)−22−メチル−24−ホモ−5,7−コレスタジエン−1α,3β,24,25−テトラオール 1,3−ビス(メチルカーボネート)126mg(0.219mmol)とフェノキシチオカルボニルクロリド60μL(0.43mmol)をピリジン1.2mLと塩化メチレン1.2mLに溶解して得られる混合物を室温で撹拌した。120分後に水を加えて反応を停止し、酢酸エチルで抽出した。抽出液を水洗し、乾燥した後濃縮した。得られた残渣をシリカゲル(7g)のクロマトグラフィーにかけ、7%酢酸エチル/ベンゼンで溶出し、下記の物性を有する(22R)−22−メチル−24−ホモ−5,7−コレスタジエン−1α,3β,24,25−テトラオール 1,3−ビス(メチルカーボネート) 24−フェノキシチオカルボキシレート51mgを得た(収率33%)。
【0092】
H−NMRスペクトル δ
0.63(3H,s,H−18)、0.83(3H,d,J=6.4Hz,H−21またはH−22−メチル)、1.01(3H,s,H−19)、1.02(3H,d,J=6.4Hz,H−22またはH−21−メチル)、1.32(6H,s,H−26およびH−27)、3.78,3.80(各3H,s,CHOCO)、4.84(1H,m,H−1)、4.90(1H,m,H−3)、5.39,5.69(各1H,m,H−6およびH−7)。
【0093】
実施例23
((22R)−22−メチル−24−ホモ−5,7−コレスタジエン−1α,3β,24,25−テトラオール 1,3−ビス(メチルカーボネート) 24−フェノキシチオカルボキシレート 25−メトキシメチル エーテルの合成)
実施例22で得られた(22R)−22−メチル−24−ホモ−5,7−コレスタジエン−1α,3β,24,25−テトラオール 1,3−ビス(メチルカーボネート) 24−フェノキシチオカルボキシレート26mg(0.037mmol)、ジイソプロピルエチルアミン193μl(1.1mmol)およびメトキシメチルクロリド56μL(0.74mmol)を乾燥塩化メチレン0.2mLに溶解した混合液を0℃で撹拌した。180分後にこの混合物を酢酸エチルと水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。抽出液を5%重炭酸ナトリウム水および水で洗浄し、乾燥した後濃縮し、得られた残渣をシリカゲル(3g)のクロマトグラフィーにかけ、4%酢酸エチル/ベンゼンで溶出して、下記の物性を有する(22R)−22−メチル−24−ホモ−5,7−コレスタジエン−1α,3β,24,25−テトラオール 1,3−ビス(メチルカーボネート) 24−フェノキシチオカルボキシレート 25−メトキシメチル エーテル22mgを得た(収率80%)。
【0094】
H−NMRスペクトル δ
0.63(3H,s,H−18)、0.84(3H,d,J=5.0Hz,H−21またはH−22−メチル)、1.02(3H,s,H−19)、1.03(3H,d,J=6.4Hz,H−22またはH−21−メチル)、1.30,1.32(各3H,s,H−26およびH−27)、3.78,3.80(各3H,s,CHOCO)、4.85(1H,m,H−1)、4.90(1H,m,H−3)、5.39,5.69(各1H,m,H−6およびH−7)。
【0095】
実施例24
((22R)−22−メチル−24−ホモ−5,7−コレスタジエン−1α,3β,25−トリオール 1,3−ビス(メチルカーボネート) 25−メトキシメチル エーテルの合成)
実施例23で得られた(22R)−22−メチル−24−ホモ−5,7−コレスタジエン−1α,3β,24,25−テトラオール 1,3−ビス(メチルカーボネート) 24−フェノキシチオカルボキシレート 25−メトキシメチルエーテル22mg(0.029mmol)を乾燥トルエン1mLに溶解した溶液にアゾビスイソブチロニトリル1mgと水素化トリ−n−ブチルスズ23μL(0.086mmol)を加え、混合物を20分間加熱還流した。この反応混合物を直接シリカゲル(3g)のクロマトグラフィーにかけ、5%酢酸エチル/ベンゼンで溶出し、下記の物性を有する(22R)−22−メチル−24−ホモ−5,7−コレスタジエン−1α,3β,25−トリオール 1,3−ビス(メチルカーボネート) 25−メトキシメチル エーテル7mgを得た(収率40%)。
【0096】
H−NMRスペクトル δ
0.61(3H,s,H−18)、0.79(3H,d,J=5.9Hz,H−21またはH−22−メチル)、0.88(3H,d,J=6.9Hz,H−22またはH−21−メチル)、1.01(3H,s,H−19)、1.21(6H,s,H−26とH−27)、3.37(3H,s,CHOCH)、3.78,3.79(各3H,s,CHOCO)、4.71(2H,s,O−CH−O)、4.84(1H,m,H−1)、4.93(1H,m,H−3)、5.38,5.69(各1H,m,H−6およびH−7)。
【0097】
実施例25
((22R)−22−メチル−24−ホモ−5,7−コレスタジエン−1α,3β,25−トリオール 1,3−ビス(メチルカーボネート)の合成)
実施例24で得られた(22R)−22−メチル−24−ホモ−5,7−コレスタジエン−1α,3β,25−トリオール 1,3−ビス(メチルカーボネート) 25−メトキシメチル エーテル7mg(0.012mmol)とp−トルエンスルホン酸モノヒドレート7mgを96%エタノール1mLに溶解した溶液を25分間加熱還流した。溶媒を濃縮し、残渣を酢酸エチルで希釈し、水洗乾燥した後、濃縮し、得られた残渣をシリカゲル(2g)のクロマトグラフィーにかけ、10%酢酸エチル/ベンゼンで溶出して、下記の物性を有する(22R)−22−メチル−24−ホモ−5,7−コレスタジエン−1α,3β,25−トリオール 1,3−ビス(メチルカーボネート)5mgを得た(収率77%)。
【0098】
H−NMRスペクトル δ
0.61(3H,s,H−18)、0.79(3H,d,J=6.4Hz,H−21またはH−22−メチル)、0.88(3H,d,J=6.4Hz,H−22またはH−21−メチル)、1.01(3H,s,H−19)、1.21(6H,s,H−26およびH−27)、3.77,3.79(各3H,s,CHO)、4.84(1H,m,H−1)、4.91(1H,m,H−3)、5.38,5.68(各1H,m,H−6およびH−7)。
質量スペクトル m/z(相対強度)
484(6)、466(7)、408(36)、390(59)、277(20)、251(25)、235(23)、224(28)、209(72)、197(46)、69(82)、59(100)、55(86)。
【0099】
実施例26
((22R)−22−メチル−24−ホモ−5,7−コレスタジエン−1α,3β,25−トリオールの合成)
実施例25で得られた(22R)−22−メチル−24−ホモ−5,7−コレスタジエン−1α,3β,25−トリオール 1,3−ビス(メチルカルボネート)26mg(0.046mmol)を塩化メチレン1mLに溶解した溶液に5%水酸化カリウム/メタノール2mLを加え、得られた混合物を50℃で35分間撹拌した。この混合物を水で希釈し、クロロホルムで抽出した。抽出液を水で洗い、乾燥した後濃縮した。得られた残渣をシリカゲル(2g)のクロマトグラフィーにかけ、7%エタノール/クロロホルムで溶出して、下記の物性を有するプロビタミンD((22R)−22−メチル−24−ホモ−5,7−コレスタジエン−1α,3β,25−トリオール)20mgを得た(収率定量的)。
【0100】
H−NMRスペクトル δ
0.63(3H,s,H−18)、0.81(3H,d,J=6.4Hz,H−21またはH−22−メチル)、0.88(3H,d,J=6.9Hz,H−22またはH−21−メチル)、0.95(3H,s,H−19)、1.22(6H,s,H−26およびH−27)、3.78(1H,m,H−1)、4.07(1H,m,H−3)、5.38,5.74(各1H,m,H−6およびH−7)。
UVスペクトル(95%エタノール) nm
λmax 272、282、294
λmin 228、277、290
質量スペクトル m/z(相対強度)
444(M,5)、426(14)、408(13)、393(6)、251(15)、227(22)、197(21)、171(26)、157(33)、69(73)、59(69)、55(100)。
【0101】
実施例27
((22R)−22−メチル−24−ホモ−1α,25−ジヒドロキシビタミンDの合成)
実施例26で得られたプロビタミンD3mgをベンゼン−エタノール(130:20)150mLに溶解した溶液に15分間アルゴンガスを吹き込んだ後、0℃でアルゴン気流下、バイコールフィルターを通し、100W高圧水銀ランプ(Shigemi Standard,Tokyo)を用い、プロビタミンDが消費されるまで照射した(反応はHPLCでモニターした)。溶媒を留去し、得られた残渣をセファデックスLH−20(17g)のクロマトグラフィーにかけ、クロロホルム/ヘキサン/メタノール(70:30:1)で溶出して、プレビタミンD1.03mg(収率34%)を得た。このプレビタミンDを95%エタノール4mLに溶解し、アルゴンガス下、室温で暗所に2週間静置した。ついで溶媒を留去し、得られた残渣をセファテックスLH−20(17g)のクロマトグラフィーにかけ、上記と同じ溶媒系で溶出して、下記の物性を有する(22R)−22−メチル−24−ホモ−1α,25−ジヒドロキシビタミン D0.74mgを無色ガラス状で得た(収率72%)
【0102】
H−NMRスペクトル δ
0.54(3H,s,H−18)、0.79(3H,d,J=6.4Hz,H−21またはH−22−メチル)、0.88(3H,d,J=6.9Hz,H−22またはH−21−メチル)、1.22(6H,s,H−26およびH−27)、4.23(1H,m,H−3)、4.43(1H,m,H−1)、5.01,5.33(各1H,m,H−19)、6.02,6.38(各1H,d,J=12.4Hz,H−7およびH−6)。
UVスペクトル(95%エタノール) nm
λmax 265
λmin 228
質量スペクトル m/z(相対強度)
444(M,3)、426(9)、408(7)、393(3)、152(25)、134(100)、69(70)、59(75)、55(95)。
【0103】
実施例28
((20R)−22−メチル−1α,3β,25−トリス(メトキシメトキシ)コレスタ−5,7−ジエン−24−オン 4−フェニル−1,2,4−トリアゾリン−3,5−ジオン付加物の合成)
参考例11で得られた(20R)−(22E)−1α,3β,25−トリス(メトキシメトキシ)コレスタ−5,7,22−トリエン−24−オン 4−フェニル−1,2,4−トリアゾリン−3,5−ジオン付加物を原料として、実施例1と同様の方法により反応及び分離精製することにより、下記の物性を有する(20R)−22−メチル−1α,3β,25−トリス(メトキシメトキシ)コレスタ−5,7−ジエン−24−オン 4−フェニル−1,2,4−トリアゾリン−3,5−ジオン付加物を得た(収率62%)。
質量スペクトル(FD) [M] 751
【0104】
実施例29
((20R)−22−メチル−1α,3β,25−トリス(メトキシメトキシ)コレスタ−5,7−ジエン−24−オールの合成)
実施例28で得られた(20R)−22−メチル−1α,3β,25−トリス(メトキシメトキシ)コレスタ−5,7−ジエン−24−オン 4−フェニル−1,2,4−トリアゾリン−3,5−ジオン付加物0.751gをテトラヒドロフラン10mlに溶解して、水素化リチウムアルミニウム0.10gのテトラヒドロフラン5ml懸濁液に滴下した。10分間加熱還流したのち、冷却し、ジエチルエーテルを加え、飽和硫酸ナトリウム水溶液を激しく撹拌しながら滴下した。生成した白色沈澱を濾過し、ジエチルエーテルで洗浄し、濾液と洗液を合わせて食塩水で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下に濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製することにより、下記の物性を有する(20R)−22−メチル−1α,3β,25−トリス(メトキシメトキシ)コレスタ−5,7−ジエン−24−オールを0.51g得た。
質量スペクトル(FD) [M] 578
【0105】
実施例30
((20R)−1α,3β−ビス(メトキシカルボニルオキシ)−22,26,27−トリメチル−25−(メトキシメトキシ)コレスタ−5,7−ジエン−24−オンの合成)
参考例12で得られた(20R)−(22E)−1α,3β−ビス(メトキシカルボニルオキシ)−26,27−ジメチル−25−メトキシメトキシコレスタ−5,7,22−トリエン−24−オンを原料として、実施例1と同様の方法により反応及び分離精製することにより、下記の物性を有する(20R)−1α,3β−ビス(メトキシカルボニルオキシ)−22,26,27−トリメチル−25−(メトキシメトキシ)コレスタ−5,7−ジエン−24−オンを得た(収率66%)。
質量スペクトル(FD) [M] 632
【0106】
実施例31
(1α,25−ジヒドロキシ−22,26,27−トリメチルビタミンDの合成)
実施例30で得られた(20R)−1α,3β−ビス(メトキシカルボニルオキシ)−22,26,27−トリメチル−25−(メトキシメトキシ)コレスタ−5,7−ジエン−24−オンを原料として、実施例2〜6と同様の一連の方法により反応及び分離精製することにより、下記の物性を有する1α,25−ジヒドロキシ−22,26,27−トリメチルビタミンDを得た(収率4.5%)。
UV吸収スペクトル λmax (95%エタノール) nm
265
【0107】
試験例1
(ニワトリ小腸1α,25−ジヒドロキシビタミンD受容体との結合性試験)実施例6で得られた(20R)−22−メチル−1α,25−ジヒドロキシビタミンD(化合物I−A)および実施例12で得られた(20R)−22−メチル−1α,25−ジヒドロキシビタミンD(化合物I−B)のニワトリ小腸1α,25−ジヒドロキシビタミンD受容体との結合能を測定した。即ち、化合物I−Aおよび化合物I−Bの段階的希釈溶液(8,16,32,63,125,250,500,5000pg/50μLエタノール溶液)の各々に、トリチウムラベルした1α,25−ジヒドロキシビタミンD(約5000cpm)を加え、次いでニワトリ小腸1α,25−ジヒドロキシビタミンD受容体(株式会社ヤマサ製)溶液(0.125mg/500μLリン酸緩衝液)を添加し、撹拌した。4℃で一夜放置した後、DCC(デキストランコーテッドチャコール)懸濁液(株式会社ヤマサ製)を加え、撹拌し、1α,25−ジヒドロキシビタミンD受容体に結合していない試料(遊離型)を吸着させた。反応混合物を遠心分離(3000rpm)することにより、DCCを分離し、1α,25−ジヒドロキシビタミンD受容体と結合している試料(結合型)を遊離型から分離(BF分離)した。上清500μLをとり、シンチレーションカウンターにて放射活性を測定し、1α,25−ジヒドロキシビタミンD受容体に結合しているラベルした1α,25−ジヒドロキシビタミンDの割合を求めた。1α,25−ジヒドロキシビタミンD受容体と結合しているラベルした1α,25−ジヒドロキシビタミンDの50%が被験化合物と交換する被験化合物の濃度(ED50値)を表1に示す。なお、対照として1α,25−ジヒドロキシビタミンDを用いた。
【0108】
【表1】
Figure 0003589413
【0109】
試験例2
(ウシ胸腺1α,25−ジヒドロキシビタミンD受容体との結合性試験)
試験例1において、ニワトリ小腸1α,25−ジヒドロキシビタミンD受容体に代えて、ウシ胸腺1α,25−ジヒドロキシビタミンD受容体を用いた以外は、試験例1と同様の操作を行ない、実施例6で得られた(20R)−22−メチル−1α,25−ジヒドロキシビタミンD(化合物I−A)および実施例12で得られた(20R)−22−メチル−1α,25−ジヒドロキシビタミンD(化合物I−B)のウシ胸腺1α,25−ジヒドロキシビタミンD受容体との結合能を測定した。その結果を表2に示す。
【0110】
【表2】
Figure 0003589413
【0111】
これらの試験結果より、実施例6および12で得られた(20R)−22−メチル−1α,25−ジヒドロキシビタミンDはニワトリ小腸1α,25−ジヒドロキシビタミンD受容体およびウシ胸腺1α,25−ジヒドロキシビタミンD受容体との結合活性を有することが示された。なお、実施例12で得られた(20R)−22−メチル−1α,25−ジヒドロキシビタミンD(化合物I−B)はウシ胸腺1α,25−ジヒドロキシビタミンD受容体との結合能において、1α,25−ジヒドロキシビタミンD(対照)にほぼ匹敵するものであった。
【0112】
【発明の効果】
本発明により提供される22−メチルビタミンD誘導体およびその20位エピマーは、慢性腎不全、副甲状腺機能低下症、副甲状腺機能亢進症、骨軟化症、骨粗鬆症などのカルシウム代謝の欠陥症、乾癬などの皮膚疾患および骨髄性白血病、乳ガンに代表される悪性腫瘍などの細胞分化機能に異常をきたした疾患の治療に有用である。

Claims (3)

  1. 下記の一般式(I)
    Figure 0003589413
    (式中、R1 およびR2 はそれぞれ水素原子または水酸基の保護基を表し、R4 およびR5 は一方が水素原子で他方がメチル基を表し、R6 およびR7 はそれぞれ低級アルキル基を表し、XおよびYは共に水素原子を表すか、一方が水素原子で他方が水酸基または保護された水酸基を表すか、あるいはXとYが一緒になってオキソ基を表し、Zは水酸基または保護された水酸基を表し、nは0または1を表す)で示される22−メチルビタミンD誘導体またはその20位エピマー。
  2. 下記の一般式(II)
    Figure 0003589413
    (式中、R1 およびR2 はそれぞれ水素原子または水酸基の保護基を表し、R4 およびR5 は一方が水素原子で他方がメチル基を表し、R6 およびR7 はそれぞれ低級アルキル基を表し、XおよびYは共に水素原子を表すか、一方が水素原子で他方が水酸基または保護された水酸基を表すか、あるいはXとYが一緒になってオキソ基を表し、Zは水酸基または保護された水酸基を表し、nは0または1を表す)で示される22−メチルプロビタミンD誘導体、その20位エピマー、またはそれらのN−フェニルトリアゾリンジオンまたはジヒドロフタラジン−1,4−ジオンのジエン付加物。
  3. 請求項1記載の化合物を有効成分として含有してなるカルシウム代謝改善剤。
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