JP3566347B2 - クランクプレス機械 - Google Patents
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、複数の偏心部を備えたクランク軸の回転駆動により、左右方向へ延伸したスライダをボルスタの上方位置において昇降させるクランクプレス機械に関する。
【0002】
【従来の技術】
クランクプレス機械について簡単に説明すると、このクランクプレス機械は左右方向へ延伸した本体フレームをベースにしており、この本体フレームは下部にボルスタ装着部を、上部にクランク軸を回転自在に支持するクランク軸支持部をそれぞれ備えている。このクランク軸支持部はボルスタ装着部の上方に位置している。前記クランク軸は左右方向へ延伸してあって、複数の偏心部を備えている。そして、クランク軸における各偏心部にはコネクションロッドの上端部が連結してあり、各コネクションロッドの下端部はスライダに連結してある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前述のごとき従来のクランクプレス機械においては、本体フレームがクランク軸支持部を備えているため、本体フレームの構成が複雑になり加工コストが高くなると共に、左右方向へ延伸したクランク軸の重量が大きいことと相俟って、クランクプレス機械の組立が厄介であるという問題があった。
【0004】
そこで、本発明は、前記の問題点を解決することができるクランクプレス機械を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前述のごとき従来の問題を解決するため、本発明においては、第1の手段として、複数の偏心部を備えたクランク軸の回転駆動により、左右方向へ延伸したスライダをボルスタの上方位置において昇降させるクランクプレス機械であって、
下部に前記ボルスタを装着するボルスタ装着部を備えた本体フレームを設け、前記クランク軸を回転自在に支持するクランク軸支持部を備えた支持フレームを、前記本体フレームの上部前面に着脱可能に設け、前記クランク軸における各偏心部にコネクションロッドの上端部を連結すると共に、各コネクションロッドの下端部を前記スライダに連結し、前記スライダの左右両側部を昇降自在にそれぞれ支持する複数のガイドブロックを、前記本体フレームの上部前面に着脱可能に設けてなることを特徴とする。
【0006】
第2の手段として、複数の偏心部を備えたクランク軸の回転駆動により、左右方向へ延伸したスライダをボルスタの上方位置において昇降させるクランクプレス機械であって、
下部に前記ボルスタを装着するボルスタ装着部を備えた本体フレームを設け、前記クランク軸を回転自在に支持するクランク軸支持部を備えた支持フレームを、前記本体フレームの上部前面に着脱可能に設け、前記クランク軸における各偏心部にコネクションロッドの上端部を連結すると共に、各コネクションロッドの下端部を前記スライダに連結し、前記クランク軸を回転させるため、このクランク軸に従動ギアを一体的に設けると共に、この従動ギアに噛合する駆動ギアを回転駆動可能に備えた回転駆動装置を、本体フレームに着脱可能に設けてなることを特徴とする。
【0007】
【作用】
前記の構成により、クランクプレス機械を組立てる場合には、クランク軸をクランク軸支持部に回転自在に支持せしめ、支持フレームを本体フレームの上部前面に装着せしめる。なお、支持フレームを本体フレームの上部前面に装着せしめる前に、クランク軸における各偏心部にコネクションロッドの上端部を連結せしめると共に、各コネクションロッドの下端部をスライダに連結せしめておく。
【0008】
また、複数のガイドブロックを本体フレームの上部前面に装着せしめると共に、ボルスタ装着部の上面にボルスタを装着せしめる。
【0009】
更に、支持フレームを本体フレームの上部前面に装着せしめた後に、クランク軸に一体的に設けた従動ギアに駆動ギアが噛合するように、回転駆動装置を本体フレームに装着せしめる。なお、支持フレームを本体フレームに装着せしめる前に、回転駆動装置を本体フレームに装着せしめても差し支えない。
【0010】
上述のごとくクランクプレス機械を組立てた後において、このクランクプレス機械によりプレス加工を行う場合には、回転駆動装置における駆動ギアを回転駆動させて、クランク軸を従動ギアと一体的に回転させる。これによって、コネクションロッドを介してスライダを昇降させて、プレス加工を行うことができる。
【0011】
【実施例】
以下、本実施例に係る発明について図面を参照して説明する。
【0012】
図1、図2を参照するに、本実施例に係るクランクプレス機械1はL型の本体フレーム3をベースにしている。そして、この本体フレーム3は前側下部(図1において紙面に向って表側下部、図2において左側下部)にボルスタ5を装着するボルスタ装着部7を備えると共に、前側上部に左右方向(図1において左右方向、図2において紙面に向って裏表方向)へ延伸したフロントプレート9を備えている。
【0013】
前記本体フレーム3におけるフロントプレート9の前面には左右方向へ延伸した支持フレーム11が複数のボルト13を介して着脱可能に設けてあり、この支持フレーム11は前方向へ突出した複数の突出プレート15を備えている。なお、フロントプレート9の前面適宜位置には左右方向へ伸びた凹部17が設けてあると共に、支持フレーム11の後面における凹部17に対応する位置には左右方向へ伸びた凹部19が設けてあり、一対の凹部17,19の間には位置決めキー21が係合してある。また、位置決めキー21、凹部17,19を設ける代わりに、フロントプレート9の前面に支持フレーム11が係合可能な係合凹部を設けても差し支えない。
【0014】
前記支持フレーム11における各突出プレート15には複数の偏心部23,25を備えたクランク軸27を回転自在に支持するクランク軸受部材29がボルト31を介して着脱可能に設けてある。このクランク軸27は左右方向へ延伸してあって、2本の軸27a,27bを一対の継手部材33,35により一体的に接合して構成してなるものである。
【0015】
前記クランク軸27を回転駆動させるため、一方の継手部材33には従動ギア37が一体的に設けてあり、前記フロントプレート9の後側にはこの従動ギア37に噛合可能な駆動ギア39を備えた回転駆動装置41が支持ブラケット42を介して設けてある。前記回転駆動装置41は、駆動ギア39の他に、駆動モータ43、この駆動モータ43と駆動ギア39を連結するプーリ45,47、ベルト49を備えている。なお、前記従動ギア37と駆動ギア39との噛合を可能とするため、支持フレーム11の適宜位置及びフロントプレート9の適宜位置には従動ギア37の一部が進入可能な切欠き部51,53がそれぞれ形成してある。
【0016】
前記クランク軸27における各偏心部23,25にはコネクションロッド55,57の上端部が連結してあり、各コネクションロッド55,57の下端部はコネクションスクリュ59,61が螺合して設けてある。そして、各コネクションスクリュ59,61の下端部は左右方向へ延伸したスライダ63に回転自在に連結してある。なお、コネクションスクリュ59,61を適宜の公知手段により回転させることにより、コネクションロッド55,57に対するスライダ63の高さ位置を調節して、スライダ63の下死点の高さ位置を調節することができるものであり、また各コネクションロッド55,57の上端部は支持フレーム11及びフロントプレート9との干渉を回避できるように適宜に構成してある。
【0017】
また、前記スライダ63の上昇駆動を容易に行うため、支持フレーム11の中央部には上下方向へ移動可能なピストンロッド65を備えたエアシリンダ67が設けてあり、このピストンロッド65の下端部がスライダ63の中央部に連結してある。
【0018】
前記スライダ63の左右両側部を昇降自在にそれぞれ支持する複数のガイドブロック69がフロントプレート9の左右両側適宜位置に着脱可能に設けてある。
【0019】
各ガイドブロック69は、フロントプレート9にボルト71を介して着脱可能に設けたブロック本体73と、このブロック本体73にボルト75を介して着脱可能に設けたブロックカバー77とを備えている。なお、ガイドブロック69を支持フレーム11に一体(一体的)に設けても差し支えない。
【0020】
前述の構成に基づいて実施例の作用について説明する。
【0021】
クランクプレス機械1を組立てる場合には、クランク軸27をクランク軸受部材29に回転自在に支持せしめ、支持フレーム11を本体フレーム3におけるフロントプレート9の前面にボルト13及び位置決めキー21を介して正確に装着せしめる。なお、支持フレーム11をフロントプレート9の前面に装着せしめる前に、クランク軸27における各偏心部23,25にコネクションロッド55,57の上端部を連結せしめると共に、各コネクションロッド55,57の下端部をスライダ63に連結せしめておく。
【0022】
また、各ガイドブロック69におけるブロック本体73を本体フレーム3の上部前面にボルト71を介して装着せしめ、各ブロック本体73にブロックカバー77をボルト75を介して装着せしめる。一方、ボルスタ装着部7の上面にボルスタ5をボルト(図示省略)を介して装着せしめる。なお、各ブロックカバー77をブロック本体73に装着せしめた後に、各ブロック本体73を本体フレーム3に装着せしめても差し支えない。
【0023】
更に、支持フレーム11をフロントプレート9の前面に装着せしめた後に、従動ギア37に駆動ギア39が噛合するように回転駆動装置41を本体フレーム3に装着せしめる。なお、支持フレーム11をフロントプレート9に装着せしめる前に、回転駆動装置41を本体フレーム3に装着せしめても差し支えない。
【0024】
上述のごとくクランクプレス機械1を組立てた後において、このクランクプレス機械1によりプレス加工を行う場合には、回転駆動装置41における駆動ギア39を回転駆動させて、クランク軸27を従動ギア37と一体的に回転させる。
【0025】
これによって、コネクションロッド55を介してスライダ63を昇降させて、プレス加工を行うことができる。なお、スライダ63を上昇させるときには、エアシリンダ67内にエアを供給してスライダ63等の重量のバランスをとる。
【0026】
以上のごとき実施例によれば、支持フレーム11にクランク軸27を回転自在に支持するクランク軸受部材29を備え、かつこの支持フレーム11を本体フレーム3におけるフロントプレート9の上部前面に着脱可能に設けることにしたため、本体フレーム3にクランク軸支持部を備える必要がなくなり、本体フレーム3の構成が簡単になり、加工コストの低下を図ることができる。
【0027】
また、クランク軸受部材29にクランク軸27を支持せしめた後に、この支持フレーム11をフロントプレート9の前面に装着することにより、クランク軸27を本体フレーム3におけるボルスタ装着部7の上方位置に位置せしめることができ、クランク軸27が左右方向へ延伸してあっても、クランクプレス機械1の組立を容易に行い得るものである。
【0028】
更に、本体フレーム3をボルスタ装着部7の上方を開放した状態にすることができ、ボルスタ装着部7の上面を容易に加工することができる。
【0029】
なお、本発明は、前述のごとき実施例の説明に限るものではなく、例えば支持フレーム11を左右に分割して構成する等の適宜の変更を行うことにより、その他種々の態様で実施可能である。
【0030】
【発明の効果】
以上のごとき実施例によれば、支持フレームにクランク軸を回転自在に支持するクランク軸受部材を備え、かつこの支持フレームを本体フレームにおけるフロントプレートの上部前面に着脱可能に設けることにしたため、本体フレームにクランク軸支持部を備える必要がなくなり、本体フレームの構成が簡単になり、加工コストの低下を図ることができる。
【0031】
また、クランク軸受部材にクランク軸を支持せしめた後に、この支持フレームをフロントプレートの前面に装着することにより、クランク軸を本体フレームにおけるボルスタ装着部の上方位置に位置せしめることができ、クランク軸が左右方向へ延伸してあっても、クランクプレス機械の組立を容易に行い得るものである。
【0032】
更に、本体フレームをボルスタ装着部の上方を開放した状態にすることができ、ボルスタ装着部の上面を容易に加工することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】クランクプレス機械の正面図である。
【図2】図1におけるII−II線に沿った図である。
【符号の説明】
1 クランクプレス機械
3 本体フレーム
5 ボルスタ
7 ボルスタ装着部
11 支持フレーム
23,25 偏心部
27 クランク軸
29 クランク軸受部材
53,55 コネクションロッド
63 スライダ
【産業上の利用分野】
本発明は、複数の偏心部を備えたクランク軸の回転駆動により、左右方向へ延伸したスライダをボルスタの上方位置において昇降させるクランクプレス機械に関する。
【0002】
【従来の技術】
クランクプレス機械について簡単に説明すると、このクランクプレス機械は左右方向へ延伸した本体フレームをベースにしており、この本体フレームは下部にボルスタ装着部を、上部にクランク軸を回転自在に支持するクランク軸支持部をそれぞれ備えている。このクランク軸支持部はボルスタ装着部の上方に位置している。前記クランク軸は左右方向へ延伸してあって、複数の偏心部を備えている。そして、クランク軸における各偏心部にはコネクションロッドの上端部が連結してあり、各コネクションロッドの下端部はスライダに連結してある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前述のごとき従来のクランクプレス機械においては、本体フレームがクランク軸支持部を備えているため、本体フレームの構成が複雑になり加工コストが高くなると共に、左右方向へ延伸したクランク軸の重量が大きいことと相俟って、クランクプレス機械の組立が厄介であるという問題があった。
【0004】
そこで、本発明は、前記の問題点を解決することができるクランクプレス機械を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前述のごとき従来の問題を解決するため、本発明においては、第1の手段として、複数の偏心部を備えたクランク軸の回転駆動により、左右方向へ延伸したスライダをボルスタの上方位置において昇降させるクランクプレス機械であって、
下部に前記ボルスタを装着するボルスタ装着部を備えた本体フレームを設け、前記クランク軸を回転自在に支持するクランク軸支持部を備えた支持フレームを、前記本体フレームの上部前面に着脱可能に設け、前記クランク軸における各偏心部にコネクションロッドの上端部を連結すると共に、各コネクションロッドの下端部を前記スライダに連結し、前記スライダの左右両側部を昇降自在にそれぞれ支持する複数のガイドブロックを、前記本体フレームの上部前面に着脱可能に設けてなることを特徴とする。
【0006】
第2の手段として、複数の偏心部を備えたクランク軸の回転駆動により、左右方向へ延伸したスライダをボルスタの上方位置において昇降させるクランクプレス機械であって、
下部に前記ボルスタを装着するボルスタ装着部を備えた本体フレームを設け、前記クランク軸を回転自在に支持するクランク軸支持部を備えた支持フレームを、前記本体フレームの上部前面に着脱可能に設け、前記クランク軸における各偏心部にコネクションロッドの上端部を連結すると共に、各コネクションロッドの下端部を前記スライダに連結し、前記クランク軸を回転させるため、このクランク軸に従動ギアを一体的に設けると共に、この従動ギアに噛合する駆動ギアを回転駆動可能に備えた回転駆動装置を、本体フレームに着脱可能に設けてなることを特徴とする。
【0007】
【作用】
前記の構成により、クランクプレス機械を組立てる場合には、クランク軸をクランク軸支持部に回転自在に支持せしめ、支持フレームを本体フレームの上部前面に装着せしめる。なお、支持フレームを本体フレームの上部前面に装着せしめる前に、クランク軸における各偏心部にコネクションロッドの上端部を連結せしめると共に、各コネクションロッドの下端部をスライダに連結せしめておく。
【0008】
また、複数のガイドブロックを本体フレームの上部前面に装着せしめると共に、ボルスタ装着部の上面にボルスタを装着せしめる。
【0009】
更に、支持フレームを本体フレームの上部前面に装着せしめた後に、クランク軸に一体的に設けた従動ギアに駆動ギアが噛合するように、回転駆動装置を本体フレームに装着せしめる。なお、支持フレームを本体フレームに装着せしめる前に、回転駆動装置を本体フレームに装着せしめても差し支えない。
【0010】
上述のごとくクランクプレス機械を組立てた後において、このクランクプレス機械によりプレス加工を行う場合には、回転駆動装置における駆動ギアを回転駆動させて、クランク軸を従動ギアと一体的に回転させる。これによって、コネクションロッドを介してスライダを昇降させて、プレス加工を行うことができる。
【0011】
【実施例】
以下、本実施例に係る発明について図面を参照して説明する。
【0012】
図1、図2を参照するに、本実施例に係るクランクプレス機械1はL型の本体フレーム3をベースにしている。そして、この本体フレーム3は前側下部(図1において紙面に向って表側下部、図2において左側下部)にボルスタ5を装着するボルスタ装着部7を備えると共に、前側上部に左右方向(図1において左右方向、図2において紙面に向って裏表方向)へ延伸したフロントプレート9を備えている。
【0013】
前記本体フレーム3におけるフロントプレート9の前面には左右方向へ延伸した支持フレーム11が複数のボルト13を介して着脱可能に設けてあり、この支持フレーム11は前方向へ突出した複数の突出プレート15を備えている。なお、フロントプレート9の前面適宜位置には左右方向へ伸びた凹部17が設けてあると共に、支持フレーム11の後面における凹部17に対応する位置には左右方向へ伸びた凹部19が設けてあり、一対の凹部17,19の間には位置決めキー21が係合してある。また、位置決めキー21、凹部17,19を設ける代わりに、フロントプレート9の前面に支持フレーム11が係合可能な係合凹部を設けても差し支えない。
【0014】
前記支持フレーム11における各突出プレート15には複数の偏心部23,25を備えたクランク軸27を回転自在に支持するクランク軸受部材29がボルト31を介して着脱可能に設けてある。このクランク軸27は左右方向へ延伸してあって、2本の軸27a,27bを一対の継手部材33,35により一体的に接合して構成してなるものである。
【0015】
前記クランク軸27を回転駆動させるため、一方の継手部材33には従動ギア37が一体的に設けてあり、前記フロントプレート9の後側にはこの従動ギア37に噛合可能な駆動ギア39を備えた回転駆動装置41が支持ブラケット42を介して設けてある。前記回転駆動装置41は、駆動ギア39の他に、駆動モータ43、この駆動モータ43と駆動ギア39を連結するプーリ45,47、ベルト49を備えている。なお、前記従動ギア37と駆動ギア39との噛合を可能とするため、支持フレーム11の適宜位置及びフロントプレート9の適宜位置には従動ギア37の一部が進入可能な切欠き部51,53がそれぞれ形成してある。
【0016】
前記クランク軸27における各偏心部23,25にはコネクションロッド55,57の上端部が連結してあり、各コネクションロッド55,57の下端部はコネクションスクリュ59,61が螺合して設けてある。そして、各コネクションスクリュ59,61の下端部は左右方向へ延伸したスライダ63に回転自在に連結してある。なお、コネクションスクリュ59,61を適宜の公知手段により回転させることにより、コネクションロッド55,57に対するスライダ63の高さ位置を調節して、スライダ63の下死点の高さ位置を調節することができるものであり、また各コネクションロッド55,57の上端部は支持フレーム11及びフロントプレート9との干渉を回避できるように適宜に構成してある。
【0017】
また、前記スライダ63の上昇駆動を容易に行うため、支持フレーム11の中央部には上下方向へ移動可能なピストンロッド65を備えたエアシリンダ67が設けてあり、このピストンロッド65の下端部がスライダ63の中央部に連結してある。
【0018】
前記スライダ63の左右両側部を昇降自在にそれぞれ支持する複数のガイドブロック69がフロントプレート9の左右両側適宜位置に着脱可能に設けてある。
【0019】
各ガイドブロック69は、フロントプレート9にボルト71を介して着脱可能に設けたブロック本体73と、このブロック本体73にボルト75を介して着脱可能に設けたブロックカバー77とを備えている。なお、ガイドブロック69を支持フレーム11に一体(一体的)に設けても差し支えない。
【0020】
前述の構成に基づいて実施例の作用について説明する。
【0021】
クランクプレス機械1を組立てる場合には、クランク軸27をクランク軸受部材29に回転自在に支持せしめ、支持フレーム11を本体フレーム3におけるフロントプレート9の前面にボルト13及び位置決めキー21を介して正確に装着せしめる。なお、支持フレーム11をフロントプレート9の前面に装着せしめる前に、クランク軸27における各偏心部23,25にコネクションロッド55,57の上端部を連結せしめると共に、各コネクションロッド55,57の下端部をスライダ63に連結せしめておく。
【0022】
また、各ガイドブロック69におけるブロック本体73を本体フレーム3の上部前面にボルト71を介して装着せしめ、各ブロック本体73にブロックカバー77をボルト75を介して装着せしめる。一方、ボルスタ装着部7の上面にボルスタ5をボルト(図示省略)を介して装着せしめる。なお、各ブロックカバー77をブロック本体73に装着せしめた後に、各ブロック本体73を本体フレーム3に装着せしめても差し支えない。
【0023】
更に、支持フレーム11をフロントプレート9の前面に装着せしめた後に、従動ギア37に駆動ギア39が噛合するように回転駆動装置41を本体フレーム3に装着せしめる。なお、支持フレーム11をフロントプレート9に装着せしめる前に、回転駆動装置41を本体フレーム3に装着せしめても差し支えない。
【0024】
上述のごとくクランクプレス機械1を組立てた後において、このクランクプレス機械1によりプレス加工を行う場合には、回転駆動装置41における駆動ギア39を回転駆動させて、クランク軸27を従動ギア37と一体的に回転させる。
【0025】
これによって、コネクションロッド55を介してスライダ63を昇降させて、プレス加工を行うことができる。なお、スライダ63を上昇させるときには、エアシリンダ67内にエアを供給してスライダ63等の重量のバランスをとる。
【0026】
以上のごとき実施例によれば、支持フレーム11にクランク軸27を回転自在に支持するクランク軸受部材29を備え、かつこの支持フレーム11を本体フレーム3におけるフロントプレート9の上部前面に着脱可能に設けることにしたため、本体フレーム3にクランク軸支持部を備える必要がなくなり、本体フレーム3の構成が簡単になり、加工コストの低下を図ることができる。
【0027】
また、クランク軸受部材29にクランク軸27を支持せしめた後に、この支持フレーム11をフロントプレート9の前面に装着することにより、クランク軸27を本体フレーム3におけるボルスタ装着部7の上方位置に位置せしめることができ、クランク軸27が左右方向へ延伸してあっても、クランクプレス機械1の組立を容易に行い得るものである。
【0028】
更に、本体フレーム3をボルスタ装着部7の上方を開放した状態にすることができ、ボルスタ装着部7の上面を容易に加工することができる。
【0029】
なお、本発明は、前述のごとき実施例の説明に限るものではなく、例えば支持フレーム11を左右に分割して構成する等の適宜の変更を行うことにより、その他種々の態様で実施可能である。
【0030】
【発明の効果】
以上のごとき実施例によれば、支持フレームにクランク軸を回転自在に支持するクランク軸受部材を備え、かつこの支持フレームを本体フレームにおけるフロントプレートの上部前面に着脱可能に設けることにしたため、本体フレームにクランク軸支持部を備える必要がなくなり、本体フレームの構成が簡単になり、加工コストの低下を図ることができる。
【0031】
また、クランク軸受部材にクランク軸を支持せしめた後に、この支持フレームをフロントプレートの前面に装着することにより、クランク軸を本体フレームにおけるボルスタ装着部の上方位置に位置せしめることができ、クランク軸が左右方向へ延伸してあっても、クランクプレス機械の組立を容易に行い得るものである。
【0032】
更に、本体フレームをボルスタ装着部の上方を開放した状態にすることができ、ボルスタ装着部の上面を容易に加工することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】クランクプレス機械の正面図である。
【図2】図1におけるII−II線に沿った図である。
【符号の説明】
1 クランクプレス機械
3 本体フレーム
5 ボルスタ
7 ボルスタ装着部
11 支持フレーム
23,25 偏心部
27 クランク軸
29 クランク軸受部材
53,55 コネクションロッド
63 スライダ
Claims (2)
- 複数の偏心部を備えたクランク軸の回転駆動により、左右方向へ延伸したスライダをボルスタの上方位置において昇降させるクランクプレス機械であって、
下部に前記ボルスタを装着するボルスタ装着部を備えた本体フレームを設け、前記クランク軸を回転自在に支持するクランク軸支持部を備えた支持フレームを、前記本体フレームの上部前面に着脱可能に設け、前記クランク軸における各偏心部にコネクションロッドの上端部を連結すると共に、各コネクションロッドの下端部を前記スライダに連結し、前記スライダの左右両側部を昇降自在にそれぞれ支持する複数のガイドブロックを、前記本体フレームの上部前面に着脱可能に設けてなることを特徴とするクランクプレス機械。 - 複数の偏心部を備えたクランク軸の回転駆動により、左右方向へ延伸したスライダをボルスタの上方位置において昇降させるクランクプレス機械であって、
下部に前記ボルスタを装着するボルスタ装着部を備えた本体フレームを設け、前記クランク軸を回転自在に支持するクランク軸支持部を備えた支持フレームを、前記本体フレームの上部前面に着脱可能に設け、前記クランク軸における各偏心部にコネクションロッドの上端部を連結すると共に、各コネクションロッドの下端部を前記スライダに連結し、前記クランク軸を回転させるため、このクランク軸に従動ギアを一体的に設けると共に、この従動ギアに噛合する駆動ギアを回転駆動可能に備えた回転駆動装置を、本体フレームに着脱可能に設けてなることを特徴とするクランクプレス機械。
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JP22455194A JP3566347B2 (ja) | 1994-09-20 | 1994-09-20 | クランクプレス機械 |
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JPH0890292A JPH0890292A (ja) | 1996-04-09 |
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JP22455194A Expired - Fee Related JP3566347B2 (ja) | 1994-09-20 | 1994-09-20 | クランクプレス機械 |
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