JP3566204B2 - スターリング冷凍機の運転制御方法 - Google Patents

スターリング冷凍機の運転制御方法 Download PDF

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    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2309/00Gas cycle refrigeration machines
    • F25B2309/001Gas cycle refrigeration machines with a linear configuration or a linear motor

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  • Control Of Positive-Displacement Pumps (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、スターリング冷凍機の運転制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、冷凍機等の冷凍サイクルには、一般に蒸気圧縮式の冷凍サイクルが採用されており、作動ガスとしての冷媒にはフロンが用いられ、その凝縮・蒸発を利用して所要の冷却性能を得ている。ところが、フロンは非常に化学安定性が高く、大気中に放出されると成層圏まで達し、オゾン層を破壊してしまう。このため近年、特定フロンを対象として、その使用及び生産が規制されてきている。
【0003】
そこで、蒸気圧縮式の冷凍サイクルの代替として、逆スターリング冷凍サイクルが注目されており、作動ガスとして、ヘリウムガス、水素ガス、窒素ガス等の地球環境に悪影響を与えないガスを採用している。この逆スターリング冷凍サイクルを利用したスターリング冷凍機は、極低温レベルの寒冷を発生させる小型冷凍機の一種として知られている。
【0004】
次に、スターリング冷凍機の一例であるフリーピストン型スターリング冷凍機の構成及び動作について説明する。図6に、従来のフリーピストン型スターリング冷凍機の側断面図を示す。
【0005】
直線往復運動するパワーピストン61とディスプレーサ62とを含むシリンダ63を有する。パワーピストン61及びディスプレーサ62は同軸上に配置されており、ディスプレーサ62に形成されたロッド62aはパワーピストン61の中心部に設けた摺動穴61aを貫通し、パワーピストン61、ディスプレーサ62は、シリンダ内周摺動面63aを滑らかに摺動可能である。また、パワーピストン61はピストン支持バネ65、ディスプレーサ62はディスプレーサ支持バネ66によって、圧力容器64に対して弾性支持されている。
【0006】
シリンダ63により形成される空間はパワーピストン61によって2つの空間に分割される。1つはパワーピストン61のディスプレーサ62側である作動空間67であり、もう1つはパワーピストン61のディスプレーサ62側と反対側である背面空間68である。これらの空間には高圧ヘリウムガス等の作動ガスが充填されている。パワーピストン61はリニアモータ等の図示しないピストン駆動体により所定周期で往復動する。これにより作動ガスは作動空間67内で圧縮又は膨張される。
【0007】
そして、ディスプレーサ62は、作動空間67内で圧縮又は膨張される作動ガスの圧力変化により直線的に往復動される。このときパワーピストン61とディスプレーサ62は、所定の位相差をもって同一周期にて往復動するよう設定されている。ここで位相差は、運転条件が同一であればディスプレーサ62の質量、ディスプレーサ支持バネ66のバネ定数、及びパワーピストン61の動作周波数により決まるものである。
【0008】
また、作動空間67は、ディスプレーサ62によってさらに2つの空間に分割されている。一つはパワーピストン61とディスプレーサ62に挟まれた圧縮空間67aであり、もう一つはシリンダ63先端部の膨張空間67bである。この二つの空間は放熱器70と再生器69と冷却器71とを介して連結されている。膨張空間67bにおける作動ガスにより、シリンダ63先端のコールドヘッド72において寒冷が発生される。この発生原理等の逆スターリング冷凍サイクルに関しては、一般によく知られているのでここでは説明を省略する。
【0009】
ここで、ピストン摺動面61bとシリンダ摺動面63a、及びディスプレーサ摺動面62aとシリンダ摺動面63aとの軸受け機構には、ガスベアリングを用いている。このガスベアリングは、パワーピストン61の往復動により圧縮された作動ガスがパワーピストン61及びディスプレーサ62とシリンダ63との隙間を満たすことにより、各摺動面どうしが接触することなく摺動し、ベアリング効果が得られるものである。
【0010】
また、特開平7−180919には、スターリング冷凍機の一例であるクランク方式のスターリング冷凍機の始動運転方法が記載されている。ここでは、スターリング冷凍機の運転開始から、周波数と電圧とをリニアに制御することで運転開始時に過大な出力電流が流れることを防止している。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、図6のようなフリーピストン型スターリング冷凍機15の運転開始時においては、ディスプレーサ支持バネ66のバネ定数と、ディスプレーサ62及びディスプレーサ支持バネ66の質量とが、最大の冷却能力が得られる最適チューニング周波数で共振するように設定されているので、周波数と電圧とを予め設定された一定値から運転を開始すると、共振点から大きくはずれ、スターリング冷凍機15が異常振動し、破損してしまう。
【0012】
また、例えばフリーピストン型スターリング冷凍機15を用いた冷凍冷蔵庫の設置時など、庫内温度が常温付近であり運転開始により冷凍機に高負荷がかかる場合、運転開始直後に高出力運転をするために過大な入力を与えると、作動ガス圧が定常状態(スターリング冷凍機15の放熱器70と冷却器71とが所定の温度差になる状態)になっていないため、パワーピストン61とディスプレーサ62とが相互干渉し、衝突するおそれがある。
【0013】
そして、フリーピストン型スターリング冷凍機15を運転停止させるときは、直ちに電源を落としてしまうと急激にスターリング冷凍機15が停止するので、作動ガスの圧力変化が大きくなり、パワーピストン61とディスプレーサ62とが相互干渉し、衝突するおそれがある。
【0014】
そして、フリーピストン型スターリング冷凍機15の冷却能力を変化させるには、通常パワーピストン61への印加電圧を変化させているが、その際、パワーピストン61の最大振幅は冷凍機の構造により予め決まっている。その最大振幅を越えないように通常、マイコンにより電圧制御されているが、入力電圧が変動した場合、パワーピストン61へは最大定格以上の電圧が印加されることになる。それによりパワーピストン61の振幅が設計値以上になり、パワーピストン61とディスプレーサ62とが衝突するおそれがある。
【0015】
また、ガスベアリングを用いたフリーピストン型スターリング冷凍機15において、低速運転や小振幅運転などのガスベアリング効果が得られない運転動作は、パワーピストン61とシリンダ63、及びディスプレーサ62とシリンダ63との摺動摩擦を発生させるので、スターリング冷凍機の寿命を短くする。
【0016】
本発明は、上記の問題点に鑑み、ガスベアリング効果を有し、かつスターリング冷凍機の異常振動、又はパワーピストンとディスプレーサの衝突による破損を防止したスターリング冷凍機の運転制御方法を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、ガスベアリングを利用しながらシリンダ内を往復動するパワーピストンと、前記パワーピストンを駆動する駆動手段とを備え、前記駆動手段へ電圧を印加することにより運転を行うスターリング冷凍機において、
前記スターリング冷凍機の運転開始時は、前記ガスベアリングの効果が生じる低電圧から前記駆動手段を動作させ、所定の電圧に至るまで段階的または勾配を有して電圧を上昇させることを特徴とするものである。
【0018】
また本発明は、ガスベアリングを利用しながらシリンダ内を往復動するパワーピストンと、前記パワーピストンを駆動する駆動手段とを備え、前記駆動手段へ電圧を印加することにより運転を行うスターリング冷凍機において、
前記スターリング冷凍機を運転停止させるときは、前記駆動手段への印加電圧を前記ガスベアリングの効果が維持できる低電圧に至るまで段階的または勾配を有して降下させてから運転停止させることを特徴とするものである。
【0019】
また本発明は、寒冷を発生する冷却器と、温熱を放熱する放熱器と、シリンダ内を往復動するパワーピストンと、該パワーピストンを駆動する駆動手段とを備え、前記駆動手段へ電圧を印加することにより運転を行うスターリング冷凍機において、
止中の前記冷却器と前記放熱器との温度差を検知し、該温度差により運転開始時の前記駆動手段への印加電圧上昇パターンを決定することを特徴とするものである。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態と実施例について説明する。ここで、スターリング冷凍機は、図6に示した従来品と同様の構成を採用できる。
【0022】
まず、実施形態について説明する。図1に、スターリング冷凍機を備えた冷却装置の運転制御部のブロック図を示す。電源10からの印加電圧は、入力電圧検知部11を通じてマイコン12で制御され、PWM(パルス幅変調)出力部13を経て、スターリング冷凍機15に印加される。また、スターリング冷凍機15の温度情報は、温度検知部14からマイコン12に与えられる。
【0023】
図2に、冷却装置の運転制御のフローチャートを示す。まず、冷却装置の電源をONにすると(20)、マイコン12の運転開始モードが作動してスターリング冷凍機15の温度情報等に基づいて運転開始方法を決定し(21)、運転を開始する(22)。次に、温度検知部14により冷却装置が所定の温度に達したことが検知されると(23)、マイコン12の運転停止モードが作動して予め設定された運転停止方法により(24)、スターリング冷凍機15の運転が停止される(25)。そして、停止してから時間が経過し、冷却装置の温度が上昇したことを温度検知部14が検知すると、再び運転開始モード21が作動してスターリング冷凍機15の運転が開始される。次に、実施例について説明していく。
【0024】
〈実施例1〉
実施例1は、上記実施形態の図2の運転開始モード21の処理方法、つまりスターリング冷凍機15の運転開始方法について実施した一例である。運転開始モード21では、予め記憶された最低の電圧、即ちスターリング冷凍機15のパワーピストンとディスプレーサとが共振するとともにガスベアリング効果が生じ始める電圧からパワーピストンを動作させ、例えば1秒毎に、ある一定の値で電圧レベルを段階的に上昇させ、所定の電圧にするという運転開始方法が提供される。ここで所定の電圧とは、スターリング冷凍機15の構成により決定されるパワーピストン及びディスプレーサの最大振幅を発生させる電圧を最大値とし、通常は、設定温度に対応した電圧とする。
【0025】
なお、運転開始時のパワーピストンへの入力電圧は、ガスベアリング効果が生じる最低の電圧以上であれば特に限定はないが、高電圧になる程、作動ガス圧が定常状態になっていないために起こる、パワーピストンとディスプレーサとの相互干渉による衝突の可能性が高くなる。
【0026】
なお、運転開始方法の電圧上昇パターンは、上記のように経時で一定の値毎に段階的に電圧レベルを上昇させる他に、一定の勾配を有して徐々に上昇させてもよい。
【0027】
なお、冷却装置が設定温度に達した後は、スターリング冷凍機15を停止することなく、スターリング冷凍機15への入力電圧を若干下げて連続運転することによって、冷却装置を設定温度に保ってもよい。これによりスターリング冷凍機15の運転・停止時にかかる負荷の回数が減少するため、スターリング冷凍機15の寿命は向上する。
【0028】
このような運転開始方法によれば、ガスベアリング効果を有し、かつパワーピストン及びディスプレーサが共振することによりスターリング冷凍機の異常振動を防止し、また、電圧を徐々に上昇させることによりパワーピストンとディスプレーサの衝突による破損を防止したスターリング冷凍機を得ることができる。
【0029】
〈実施例2〉
実施例2は、上記実施形態の図2の運転停止モード24の処理方法、つまりスターリング冷凍機15の運転停止方法について実施した一例である。この運転停止方法は、実施例1の運転開始の手順と逆の手順によりスターリング冷凍機15を停止させる方法である。即ち運転停止モード24では、例えば1秒毎に、ある一定の値で電圧レベルを降下させ、パワーピストンとディスプレーサとが共振するとともにガスベアリング効果が維持できる電圧に達した時点で電圧を零にするという運転停止方法が提供される。
【0030】
なお、電圧を零にするタイミングは、ガスベアリング効果が維持できる最低の電圧以上であれば特に限定はないが、高電圧で停止させる程、作動ガスの圧力変化が大きくなり、パワーピストンとディスプレーサとの相互干渉による衝突の可能性が高くなる。
【0031】
なお、運転停止方法の電圧の降下パターンは、上記のように経時で一定の値毎に段階的に電圧レベルを降下させる他に、一定の勾配を有して徐々に降下させてもよい。
【0032】
このような運転停止方法によれば、ガスベアリング効果を有し、かつパワーピストン及びディスプレーサが共振することによりスターリング冷凍機の異常振動を防止し、また、電圧を徐々に降下させることによりパワーピストンとディスプレーサの衝突による破損を防止したスターリング冷凍機を得ることができる。
【0033】
〈実施例3〉
実施例3は、上記実施形態の図2において、温度上昇26の情報が与えられた場合の運転開始モード21の処理方法と、実施例1のように電源がONにされた直後の運転開始モード21の処理方法とを区別し、それぞれ最適な運転開始条件を与えるスターリング冷凍機15の運転開始方法について実施した一例である。
【0034】
図3に、実施例3のスターリング冷凍機の側断面図を示し、図4に、実施例3の運転開始モードのフローチャートを示す。図3において、図6と同様の構成部品には同じ符号を付している。冷却器71及び放熱器70にそれぞれ温度検知手段としての温度センサー73、74を装着し、図示しないマイコンに接続することでスターリング冷凍機15の停止中の冷却器71及び放熱器70の温度を測定し、それらの温度情報が運転開始モード21に与えられる(40)。それにより、放熱器71と冷却器70の温度差を算出し、その大小により運転開始方法を決定する(41)。
【0035】
放熱器70と冷却器71の温度差が大きい場合、例えば運転が停止してから短時間経過後で放熱器70の温度が30℃、冷却器71の温度が−20℃の場合は、クイックスタートが可能と判断し、スターリング冷凍機15のパワーピストンとディスプレーサとが共振するとともにガスベアリング効果が生じ始める電圧からパワーピストンを動作させ、電圧上昇パターンを例えば0.25秒毎に、実施例1より短いタイミングで、ある一定の値で電圧レベルを上昇させ、所定の電圧にするという運転開始方法が提供される(42)。
【0036】
このように放熱器70と冷却器71の温度が定常状態の温度に近い場合は、作動ガス圧が定常状態になっていないために起こる、パワーピストンとディスプレーサとの相互干渉による衝突の心配がないので、素早く電圧を上昇させることが可能となり、短時間で設定温度にすることができる。
【0037】
一方、放熱器70と冷却器71の温度差が小さい場合、例えば冷却装置の設置時や電源が落とされていたような長時間停止時で放熱器70及び冷却器71の温度が共に20℃の場合は、通常スタートが可能と判断し、実施例1と同様の方法で電圧上昇させる運転開始方法が提供される(43)。
【0038】
このように放熱器70と冷却器71の温度が常温に近い場合は、実施例1と同様に運転開始することで、作動ガス圧が定常状態になっていないために起こる、パワーピストンとディスプレーサとの衝突による破損を防止することができる。
【0039】
なお、放熱器70と冷却器71の温度差の大小の判断は、ある一定値、例えば温度差40℃を基準として、それ以上ではクイックスタートと判断し、それ以下では通常スタートと判断するように設計することができる。
【0040】
〈実施例4〉
実施例4は、上記実施形態の図1において、入力電圧検知部11でパワーピストンの最大振幅を越える入力電圧が検知された場合のマイコン12での処理方法、つまりスターリング冷凍機15の運転制御方法について実施した一例である。詳しくは、検知された入力電圧が最大定格電圧を越える場合は、該最大定格電圧以下まで下げた電圧をパワーピストンへの入力電圧とする運転制御方法である。
【0041】
図5に、マイコン12での処理方法のフローチャートを示す。ここでは、入力電圧が定格電圧をどれくらい超えているかを算出し、その超過レベルに応じて電圧レベルを降下させている。例えば、入力電圧が定格電圧より10V以上高いかどうか判断され(50)、10V以上の場合は、更にその入力電圧は定格電圧より15V以上高いかどうか判断され(51)、15V未満の場合は出力電圧を1ステップ(例えば10V)下げ(52)、一方、15V以上の場合は出力電圧を2ステップ(例えば20V)下げる(53)。また、入力電圧が定格電圧より10V未満の高さであると判断されると、その入力電圧のまま出力する(54)。
【0042】
なお、定格電圧より何V高いと出力電圧を下げるかは、最大定格電圧を超えない範囲で設定すれば特に限定はなく、また、出力電圧を下げるステップもその電圧、ステップ数には特に限定はない。
【0043】
また、実施例4は、入力電圧が最大定格電圧を超えたときに、最大定格電圧まで下げた電圧を出力するようにしてもよい。
【0044】
このような運転制御方法によれば、パワーピストンが最大振幅を越えないように制御できるため、パワーピストンとディスプレーサの衝突による破損を防止することができる。
【0045】
〈実施例5〉
実施例4は、マイコンへの入力電圧が定格電圧、又は最大定格電圧を超えた場合に、出力電圧を下げる運転制御方法であったが、実施例5は、入力電圧の変化を検知する代わりにパワーピストンのストロークをパワーピストンへの入力電圧にて検知することにより出力制御する方法である。例えば運転開始後、パワーピストンのストロークに応じた出力電圧を検知し、パワーピストンの最大振幅を考慮して予め設定された電圧以上をマイコンが検知した場合、マイコンはこの電圧を限界出力と判断し、それ以上電圧を上昇させることを抑制する。
【0046】
これにより、パワーピストンが最大振幅を越えないように制御できるため、パワーピストンとディスプレーサの衝突による破損を防止することができる。
【0047】
【発明の効果】
本発明の運転制御方法によれば、スターリング冷凍機の運転開始時に、低電圧からスターリング冷凍機を動作させ、所定の電圧に至るまで段階的または勾配を有して電圧を上昇させることにより、パワーピストンとディスプレーサの衝突による破損を防止することができる。
【0048】
また本発明の運転制御方法によれば、スターリング冷凍機を運転停止させるときに、印加電圧をガスベアリングの効果が維持できる低電圧に至るまで段階的または勾配を有して降下させてから運転停止させることにより、ガスベアリング効果を有し、かつパワーピストン及びディスプレーサが共振することによりスターリング冷凍機の異常振動を防止し、また、パワーピストンとディスプレーサの衝突による破損を防止することができる。
【0049】
また本発明の運転制御方法によれば、停止中のスターリング冷凍機の冷却器と放熱器との温度差を検知し、その温度差が大きくなるに従って運転開始時の印加電圧の上昇スピードを上げることにより、パワーピストンとディスプレーサとの衝突による破損を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の冷却装置の運転制御部のブロック図である。
【図2】本発明の冷却装置の運転制御のフローチャートである。
【図3】本発明の実施例3のスターリング冷凍機の側断面図である。
【図4】本発明の実施例3の運転開始モードのフローチャートである。
【図5】本発明の実施例4のマイコンでの処理方法のフローチャートである。
【図6】従来のフリーピストン型スターリング冷凍機の側断面図である。
【符号の説明】
15 フリーピストン型スターリング冷凍機
61 パワーピストン
63 シリンダ

Claims (10)

  1. ガスベアリングを利用しながらシリンダ内を往復動するパワーピストンと、前記パワーピストンを駆動する駆動手段とを備え、前記駆動手段へ電圧を印加することにより運転を行うスターリング冷凍機において、
    前記スターリング冷凍機の運転開始時は、前記ガスベアリングの効果が生じる低電圧から前記駆動手段を動作させ、所定の電圧に至るまで段階的または勾配を有して電圧を上昇させることを特徴とするスターリング冷凍機の運転制御方法。
  2. ガスベアリングを利用しながらシリンダ内を往復動するパワーピストンと、前記パワーピストンを駆動する駆動手段とを備え、前記駆動手段へ電圧を印加することにより運転を行うスターリング冷凍機において、
    前記スターリング冷凍機を運転停止させるときは、前記駆動手段への印加電圧を前記ガスベアリングの効果が維持できる低電圧に至るまで段階的または勾配を有して降下させてから運転停止させることを特徴とするスターリング冷凍機の運転制御方法。
  3. 寒冷を発生する冷却器と、温熱を放熱する放熱器と、シリンダ内を往復動するパワーピストンと、該パワーピストンを駆動する駆動手段とを備え、前記駆動手段へ電圧を印加することにより運転を行うスターリング冷凍機において、
    止中の前記冷却器と前記放熱器との温度差を検知し、該温度差により運転開始時の前記駆動手段への印加電圧上昇パターンを決定することを特徴とするスターリング冷凍機の運転制御方法。
  4. 寒冷を発生する冷却器と、温熱を放熱する放熱器と、シリンダ内を往復動するパワーピストンと、該パワーピストンを駆動する駆動手段とを備え、前記駆動手段へ電圧を印加することにより運転を行うスターリング冷凍機において、
    運転開始前の前記冷却器と前記放熱器との温度差を検知し、該温度差により運転開始時の前記駆動手段への印加電圧上昇パターンを決定することを特徴とするスターリング冷凍機の運転制御方法。
  5. 寒冷を発生する冷却器と、温熱を放熱する放熱器と、シリンダ内を往復動するパワーピストンと、該パワーピストンを駆動する駆動手段と、スターリング冷凍機の温度情報をマイコンに与える温度検知部とを備え、前記駆動手段へ電圧を印加することにより運転を行うスターリング冷凍機において、
    停止中の前記スターリング冷凍機の前記冷却器と前記放熱器との温度差により、運転開始時の前記駆動手段への印加電圧上昇パターンを決定することを特徴とするスターリング冷凍機の運転制御方法。
  6. 寒冷を発生する冷却器と、温熱を放熱する放熱器と、前記冷却器及び放熱器にそれぞれ装着された温度検知手段と、シリンダ内を往復動するパワーピストンと、該パワーピストンを駆動する駆動手段とを備え、前記駆動手段へ電圧を印加することにより運転を行うスターリング冷凍機において、
    停止中の前記冷却器と前記放熱器との温度差を検知し、該温度差により運転開始時の前記駆動手段への印加電圧上昇パターンを決定することを特徴とするスターリング冷凍機の運転制御方法。
  7. 寒冷を発生する冷却器と、温熱を放熱する放熱器と、シリンダ内を往復動するパワーピストンと、該パワーピストンを駆動する駆動手段とを備え、前記駆動手段へ電圧を印加することにより運転を行うスターリング冷凍機において、
    停止中の前記冷却器と前記放熱器との温度差を検知し、前記温度差が大きくなるに従って運転開始時の前記駆動手段への印加電圧の上昇スピードを上げることを特徴とするスターリング冷凍機の運転制御方法。
  8. 寒冷を発生する冷却器と、温熱を放熱する放熱器と、シリンダ内を往復動するパワーピストンと、該パワーピストンを駆動する駆動手段とを備え、前記駆動手段へ電圧を印加することにより運転を行うスターリング冷凍機において、
    運転開始前の前記冷却器と前記放熱器との温度差を検知し、前記温度差が大きくなるに従って運転開始時の前記駆動手段への印加電圧の上昇スピードを上げることを特徴とする スターリング冷凍機の運転制御方法。
  9. 寒冷を発生する冷却器と、温熱を放熱する放熱器と、前記冷却器及び放熱器にそれぞれ装着された温度検知手段と、シリンダ内を往復動するパワーピストンと、該パワーピストンを駆動する駆動手段とを備え、前記駆動手段へ電圧を印加することにより運転を行うスターリング冷凍機において、
    停止中の前記冷却器と前記放熱器との温度差を検知し、前記温度差が大きくなるに従って運転開始時の前記駆動手段への印加電圧の上昇スピードを上げることを特徴とするスターリング冷凍機の運転制御方法。
  10. 寒冷を発生する冷却器と、温熱を放熱する放熱器と、前記冷却器及び放熱器にそれぞれ装着された温度検知手段と、シリンダ内を往復動するパワーピストンと、該パワーピストンを駆動する駆動手段とを備え、前記駆動手段へ電圧を印加することにより運転を行うスターリング冷凍機において、
    停止中の前記冷却器の温度と前記放熱器の温度とを検知し、
    前記冷却器と前記放熱器との温度差を算出し、
    前記駆動手段への印加電圧を所定電圧まで上昇させるのに前記温度差が所定値より大きい場合は前記温度差が所定値より小さい場合に比し、短時間で前記所定電圧まで上昇させることを特徴とするスターリング冷凍機の運転制御方法。
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