JP3564319B2 - ドラム式洗濯機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、温水生成機能を備えたドラム式洗濯機に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
従来より、ドラム式洗濯機においては、図15に示すように、外箱101の内部に水槽102が複数のサスペンション103により保持されて設けられている。この水槽102の内部には、ドラム104が横軸回転可能に配設されている。このドラム104の回転軸105は、水槽102の後部に取付けられたハウジング106に軸受107を介して支承されており、この回転軸105には従動プーリ108が取付けられている。
【0003】
また、前記水槽102の外下部にはモータ109が設けられており、この回転軸109aには駆動プーリ110が取付けられている。この駆動プーリ110と前記従動プーリ108との間にはこれらとでベルト伝達機構111を構成するベルト112が張設されている。さらにまた水槽102の外下部には、加熱手段たる温水生成用の加熱器113が伝熱的に設けられており、これは器本体113a内にヒータ113bが設けられている。この加熱器113は、洗い行程やすすぎ行程において水槽102内の水を加熱して温水とし、洗浄性の向上を図るものである。
この構成において、モータ109の回転駆動力がベルト伝達機構111を介してドラム104に伝達されて、これが回転されるようになっており、その回転に基づいて洗い、脱水が行なわれるようになっている。なお、乾燥も行なう機能を有するドラム式洗濯機では、乾燥時にもドラム104が回転されるようになっている。
【0004】
しかしながら、この種のドラム式洗濯機では、モータ109の回転駆動力をベルト伝達機構111を介してドラム104に伝達するため、このベルト伝達機構111部分で振動が発生しやすく、また、部品数も多いという問題があった。そこで、本発明者では、モータを水槽の後部に設けて、該モータによりドラムをダイレクトに回転させる構成とすることにより、振動の低減や部品数の削減を図ることを考えている。
【0005】
ところがこの改善構成の場合、新たな問題が発生することが判った。すなわち、上述した改善構成では、モータが水槽の後面部に位置することで、水槽外底部の加熱器に対して、これよりも上方に位置することになり、加熱器の熱影響が上方のモータに及ぶ問題が惹起する。
【0006】
本発明は上述の事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、振動の低減や部品数の削減を図りつつ、加熱手段によるモータへの熱影響の軽減を図り得るドラム式洗濯機を提供するにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、外箱と、
この外箱内に設けられた水槽と、
この水槽の外底部に設けられ該水槽内部の水を加熱する加熱手段と、
前記水槽内にほぼ水平の軸回りに回転可能に設けられ洗濯物が収容されるとドラムと、
前記水槽の後面部に、前記外箱の後面部に面して前記ドラムをダイレクトに回転駆動するように設けられたモータと、
このモータの配置位置より下方部位となる外箱の底板部に形成され外気と連通する下部通気部と、
前記外箱の後面部において前記モータの配置位置より上方部位に形成され外気と連通する上部通気部と
を含んで構成される。
【0008】
この構成においては、水槽の後面部にドラムをダイレクトに回転駆動するモータを設ける構成としたから、振動の低減や部品数の削減を図り得るようになる。ここで、モータは加熱手段よりも上方位置に存することになることから、加熱手段から上昇する熱が直接モータや軸受部分に影響を与えることが懸念される。しかし、上記構成においては、モータの配置位置より下方部位である外箱底板部と、モータが面する外箱後面部における該モータの配置位置より上方部位とに、それぞれ外気と連通する下部通気部上部通気部が設けられているから、加熱手段で発生する上昇空気流に伴い、外気が下部通気部から内部に流入して、モータが面する外箱内面部に存する上部通気部から流出するようになり、つまり、モータ部分を通る冷却空気流が形成されるようになり、もって、モータや軸受部分への熱影響を軽減できるようになる。
【0009】
請求項2の発明は、請求項1の発明の構成要素に加え、外箱内に、ドラム内の衣類を乾燥させるためのファン及び温風生成用ヒータ並びに熱交換器を有する乾燥装置を設けた構成である。
この構成においては、熱源として、加熱手段の他に、乾燥装置が備わっているから、外箱内の温度がさらに高くなり、モータや軸受部分への熱影響もかなり大きくなる。しかし、上記構成においては、前述したように、モータの配置位置より下方部位である外箱底板部と、モータが面する外箱後面部における該モータの配置位置より上方部位とに、それぞれ外気と連通する下部通気部上部通気部が設けられているから、加熱手段の他に乾燥装置を備えることでモータへの熱的条件が悪くなる中で、良好な放熱が図られるようになり、一層効果的である。
【0010】
請求項3の発明は、部通気部の流路面積が下部通気部の流路面積以上に設定されているところに特徴を有する。
この構成においては、比較的広い面積を有する外箱の底板部に下部通気部を形成しているから、下部通気部の流路面積を大きくすることができ、しかも、上部通気部の流路面積をこの下部通気部の流路面積以上に設定しているから、外気 (冷却のための空気)を多量に吸入することができ、冷却効果がさらに良くなるものである。
【0011】
請求項4の発明は、外箱の後面部に前記モータに対応して凸部が形成され、この凸部の下部に下部通気部が形成されているところに特徴を有する。
この構成においては、凸部の内面とモータとの離間距離を必要最小限に設定することで、外箱の後面部を前側に寄せることができるようになり、外箱の奥行き寸法を小さくすることができるようになる。そして、この凸部の下部に下部通気部を形成したことで、モータの直ぐ近くから外気を吸入することができて、冷却効率が向上する。
【0016】
請求項の発明は、外箱において上部通気部の近傍部に補強部を設けたところに特徴を有する。
外箱に、上部通気部が形成されると、その部分は上部荷重に対して弱くなるものであるが、しかし、上記構成においては、外箱において上部通気部の近傍部に補強部を設けたから、上部通気部を有しながらも外箱の強度低下を防止できるようになる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の第1の実施例につき図1ないし図4を参照しながら説明する。まず図1において、ドラム式洗濯機の外箱1は、全体として矩形箱状をなし、鋼板製の外箱本体2と、合成樹脂製の底板部3とから構成されている。外箱本体2の前板部2aに円形の洗濯物出入口2bが形成されている。前記底板部3は、図2及び図3に示すように、左右一対の脚体部3a、3aを下方へ凸状に膨出すると共に、この脚体部3a、3a間の平坦部分3bを相対的に浮かせた形態に形成している。上記脚体部3a、3aの下面の前後には脚座4をそれぞれ取付けている。また上記平坦部分3bには、下部通気部5が形成されている。この下部通気部5は多数の円形状の孔部5aから構成されている。この下部通気部5は、後述する洗濯機モータ20の配置位置より下方に存するものである。
【0018】
この外箱1の内部には、軸方向が前後方向を指向する円筒状をなす水槽6が、サスペンション7により、弾性的に下方から支持されて設けられている。
上記水槽6は、例えばいずれも金属板により形成された胴部8と、後板部9と、前板部10とを有して構成されており、その前板部10には円形の開口10aが形成されている。そして、この開口10aと前記洗濯物出入口2bとは、全体としては筒状をなす弾性材例えばゴム製のほぼ筒状の接続部材11により連通するように接続されている。なお、前記洗濯物出入口2bは、扉12により開閉されるようになっている。
【0019】
上記水槽6の内部には、洗濯物が収容されるドラム13が回転自在に設けられている。このドラム13は、胴部14と、後面部材15と、前板部16と接合して構成されている。前記胴部14の周壁部には多数の孔部14aが形成されており、さらにまた、前記前板部16には円形の開口16aが形成されている。また前記後面部材15は、複数の通気口を有するフレーム部材15aに多孔状の板部材15bを取着して構成されている。
【0020】
また、ドラム13の後面部材15の中心部分には、ドラム軸17が後方に突出するように取付けられており、これは、前記水槽6の後板部8を貫通して取付けられた鋳造成形品からなる軸受ハウジング18に軸受19を介して回転自在に支承されており、もって、ドラム13が回転自在に設けられている。
【0021】
さらにドラム13はアウタロータ形でブラシレスモータである洗濯機モータ(請求項1のモータに相当)20によりダイレクトに駆動されるようになっている。すなわち、この洗濯機モータ20の回転軸を構成する前記ドラム軸17の後端部には永久磁石を備えたロータ21が一体回転し得るように取付けられ、また前記軸受ハウジング18にはこのロータ21の内方に位置するようにステータコア及びコイルを備えたステータ22が設けられている。従って、ロータ21が回転されると、ドラム軸17を介してドラム13がダイレクトに回転駆動されるものである。
【0022】
さらに水槽6の底部には図示しない排水弁モータによって開・閉される排水弁23及びフレキシブルな排水ホース24が設けられており、この排水弁23の開放により水槽3内の水が排水ホース24を通して外部に排水されるようになっている。また、上記外箱1内の上部には、図示しないが水槽6内に給水する給水弁が設けられており、これは図示しないフレキシブルホースにより水槽6と接続されている。さらにまた、水槽6の外底部には、加熱手段たる加熱器25が伝熱的に配設されている。この加熱器25は、器本体25aにヒータ25bを収容配設した構成であり、洗い時やすすぎ時に水槽6の水を加熱して温水を生成するようになっている。
【0023】
前記洗濯機モータ20が面するところの前記外箱1の後面部たる外箱本体2の後板部2cには、前記洗濯機モータ20と対向する部位に、保守点検用の開口部26が形成されている。この開口部26は、取り外し可能な蓋27により閉鎖されている。この蓋27において前記洗濯機モータ20と対向する部分には、後方へ膨出する凸部28が形成されている。この凸部28内面を洗濯機モータ20と必要最小限の距離をおいて対応させることにより外箱1の奥行き寸法が短くなる。
【0024】
上記外箱本体2の後板部2cには上部通気部29が形成されており、この上部通気部29は多数の円形状の孔部29aから構成されている。この上部通気部29は、前述した洗濯機モータ20の配置位置よりも上方部位となる。この上部通気部29の流路面積(各孔部29aの合計開口面積)は、前述した下部通気部5の流路面積(各孔部5aの合計開口面積)以上となるように設定されている。
【0025】
上記構成の本実施例において、洗い運転時には、加熱器25のヒータ25bが通電されて、水槽6内の水が加熱されて温水とされると共に、洗濯機モータ20が比較的低い回転速度正逆方向へ間欠駆動されることにより、ドラム13が正逆間欠回転される。また脱水運転時には洗濯機モータ20が高速回転されてドラム13が高速回転されるようになっている。
【0026】
このような本実施例においては、水槽6の後面部たる後板部9にドラム13をダイレクトに回転駆動する洗濯機モータ20を設ける構成としたから、振動の低減や部品数の削減を図り得るようになる。ここで、洗濯機モータ20は加熱装置25よりも上方位置に存することになることから、加熱装置25から上昇する熱が直接洗濯機モータ20や軸受19部分に影響を与えることが懸念される。しかし、上記実施例においては、洗濯機モータ20の配置位置より下方部位となる底板部3に外気と連通する下部通気部5が設けられ、洗濯機モータ20が面する後板部2cにおいて洗濯機モータ20の配置位置より上方となる部位に、外気と連通する上部通気部29が設けられているから、加熱装置25で発生する上昇空気流に伴い、外気が下部通気部5から内部に流入して、洗濯機モータ20が面する外箱1後面部に存する上部通気部29から流出するようになり、つまり、洗濯機モータ20近傍の後面部に沿って上部通気部29から流出するようになり、洗濯機モータ20部分を通る冷却空気流が形成されるようになり、もって、洗濯機モータ20や軸受19部分への熱影響を軽減できる。
【0027】
また本実施例によれば、下部通気部5を外箱1において比較的広い面積を有する底板部3に形成したから、下部通気部5の流路面積を大きくすることができる。そして、上部通気部29の流路面積を、この下部通気部5の流路面積以上に設定されているから、外気を多量に吸入することができ、冷却効果がさらに良くなる。
【0028】
さらにまた、本実施例によれば、上部通気部29を、外箱本体2において比較的広い面積を有し且つ使用者の目に触れにくい部分である後板部2cに形成したから、上部通気部29の流路面積を充分に確保できると共に、外観的にも良い。ここで、仮に、この後板部2cに、例えば横長あるいは縦長な形状の複数の孔部からなる上部通気部を形成すると、外箱1が上部荷重に対して弱くなるものである。しかるに上記実施例によれば、上部通気部29を円形状の孔部29aから構成しているから、強度的な低下を極力防止できる。
【0029】
次に、図5には本発明の第2の実施例を示している。この実施例におけるドラム式洗濯機は、乾燥機能を備えている。すなわち、水槽6の後部から上方及び前方にかけて、乾燥装置31が設けられており、これについて述べる。水槽6の後板部9には、温風戻し口32が形成されている。この温風戻し口32には、外気と温風とを熱交換する熱交換器33の一端部が接続され、この熱交換器33の他端部は蛇腹状の連結ダクト34を介して、ファン装置35の送風ケーシング35aの吸入側に接続されている。このファン装置35の吐出側には、ダクト36、加熱装置37、ダクト38の一端部に順に接続されている。そして、このダクト38の他端部は、接続部材11に形成した温風吐出口11aに接続されて、水槽6内に連通している。
【0030】
前記送風ケーシング35aの内部には送風羽根(図示せず)が設けられていて、この送風羽根は乾燥ファンモータ(図示せず)により駆動されるようになっており、また、加熱装置37内には乾燥ヒータ(図示せず)が設けられている。さらに上記熱交換器33内には湿気凝縮用の水が供給されて排水されるようになっており、その水は乾燥用の電磁形の給水弁(図示せず)により供給されるようになっている。
【0031】
このような乾燥装置31においては、乾燥運転時に、ドラム13が回転されると共に、乾燥ファンモータが回転駆動され、乾燥ヒータが通電発熱される。乾燥ファンモータによりファンが回転され、ドラム13内の空気が、矢印Aで示すように、温風戻し口32から吸引され、熱交換器33、連結ダクト34、送風ケーシング35、ダクト36、加熱装置37、ダクト38を通り、そして温風吐出口11aから水槽6内に戻される。この循環により上記空気が温風化されると共に熱交換(除湿)され、もって洗濯物が乾燥される。
【0032】
この構成においては、熱源として、加熱装置25の他に、乾燥装置31が備わっているから、外箱1内の温度がさらに高くなり、モータ20や軸受19部分への熱影響もかなり大きくなる。しかし、この第2の実施例においても、洗濯機モータ20の配置位置より下方部位及び上方部位に、それぞれ外気と連通する下部通気部5及び上部通気部29が設けられているから、加熱装置25の他に乾燥装置31を備えることで洗濯機モータ20への熱的条件が悪くなる中で、良好な放熱が図られるようになり、一層効果的である。
【0033】
図6は本発明の第3の実施例を示しており、この実施例においては、外箱1の蓋27における凸部28の下部に別の下部通気部41を形成したところが第1の実施例と異なる。この下部通気部41は、多数の円形状の孔部41から構成されている。
上記凸部28は、外箱1の奥行き寸法の短小化に寄与できるものであるが、その下部に別の下部通気部41を形成したことで、洗濯機モータ20の直ぐ近くから外気を吸入することができて、冷却効率の向上を図ることができる。特に、外箱1の底板部3の下部通気部5と上部通気部29とにより下から上方への空気流が形成されていることから、その煙突効果により今一つの下部通気部41から外気が良好に流入するようになる。
【0034】
図7ないし図10は本発明の第4の実施例を示し、この実施例においては次の点が第1の実施例と異なる。すなわち、下部通気部42は複数の細長い孔部42aから構成されており、各孔部42aの縁部には、外箱1内部方向で且つ洗濯機モータ20方向へ延びるルーバー43が形成されている。また、上部通気部44は、外箱本体2の後板部2cの上部に形成されており、これは複数の細長い孔部44aから構成されている。そして、各孔部44aの縁部には、外箱1内部方向で且つ上方へ延びるルーバー45が形成されている。さらに、この上部通気部44の近傍部である外箱本体2の該上部通気部44上方の内側角部には、補強部たる補強部材46が配設されている。この補強部材46は図10から判るように、外箱本体2の後板部2c内面に当接する主体部46aと外箱本体2の左右側板部の内面に当接するアーム状部46b、46cとから構成されている。
【0035】
この実施例によれば、下部通気部42及び上部通気部44にそれぞれルーバー43及び45を形成したから、外箱1外部から水がこれら通気部42、44に入りにくくなり、さらには外部からの異物がこれら通気部42、44から内部に不用意に入ることもない。特に、ルーバー43を、外箱1内部方向で且つ洗濯機モータ20方向へ延びる形態に形成したから、手指を怪我する虞がないと共に、吸入外気を洗濯機モータ20側へ案内できるようになり、また、ルーバー45を外箱1内部方向で且つ上方へ延びる形態に形成したから、手指を怪我する虞がないと共に、外箱1外部の水が上部通気部44から入ることもない。
【0036】
ここで、外箱1に上部通気部44が形成されると、特に細長な孔部44aからなる上部通気路44であると、その部分は上部荷重に対して弱くなるものであるが、しかし、上記実施例においては、外箱1において上部通気部44の近傍部に補強部材46を設けたから、外箱1の強度低下を防止でき、この結果、支障なく洗濯機モータ20部分の放熱を図ることができる。
【0037】
図11及び図12は本発明の第5の実施例を示しており、この実施例においては、底板部47及び下部通気部の構成が第1の実施例と異なる。すなわち、合成樹脂製の底板部47には、下部通気部としての例えば一つの大きな矩形状の開口48が形成されている。この開口48の対向辺部は脚体部3a、3aに沿う形態であり、そして、他の対向辺部に沿う形態で断面コ字形の補強部49、49が形成されている。
【0038】
この実施例によれば、底板部47に下部通気部として大きな開口48を形成したから、多数の孔部から下部通気部を構成するよりも、流路面積を大きくできて有利である。この場合、大きな開口48を形成すると底板部47自体の強度が弱くなってしまうが、この実施例によれば、補強部49、49を形成することで強度低下を防止できる。この結果、底板部47の強度を維持しながら、下部通気部として大きな開口48を形成でき、外気をさらに多量に吸入することができ、冷却効果をさらに良くし得る。
【0039】
図13及び図14は本発明の第6の実施例を示し、この実施例においては、底板部50及び下部通気部の構成が第1の実施例と異なる。すなわち、底板部50が、断面コ字形の複数の形材51、51、52、52ををほぼ枠状に組み合わせ、連結分を例えばスポット溶接(その溶接部分に符号53を付している)により接合して構成されている。そして、この底板部50において、その枠内の大きな開口53により下部通気部が形成されている。なおスポット溶接に代えてねじ止めもしくはリベット止めでも良い。
【0040】
この実施例によれば、底板部50を複数の形材51、51、52、52をほぼ枠状に組み合わせて構成し、その枠内の大きな開口53により下部通気部を形成する構成であるから、外気をさらに多量に吸入することができ、冷却効果をさらに良くし得ると共に、底板部が例えばプラスチックの成形品である場合に比し、製造コストを安くできる。
【0041】
【発明の効果】
本発明は以上の説明から明らかなように、次の効果を得ることができる。
請求項1の発明によれば、水槽の後面部にドラムをダイレクトに回転駆動するモータを設ける構成としたから、振動の低減や部品数の削減を図り得、しかも、モータの配置位置より下方部位である外箱底板部と、モータが面する外箱後面部における該モータの配置位置より上方部位とに、それぞれ外気と連通する下部通気部上部通気部が設けられているから、モータが加熱手段より上方位置となるにもかかわらず、該モータや軸受部分への熱影響を軽減できる。
【0042】
請求項2の発明によれば、熱源として、加熱手段の他に乾燥装置を備えることでモータへの熱的条件が悪くなる中で、良好な放熱が図られるようになり、一層効果的である。
請求項3の発明によれば、部通気部の流路面積を部通気部の流路面積以上に設定したから、外気を多量に吸入することができ、冷却効果がさらに良くなる。
【0043】
請求項4の発明によれば、外箱の後面部にモータに対応して凸部を形成し、この凸部の下部に下部通気部を形成したから、外箱の奥行き寸法を小さくすることができ、しかも、モータの直ぐ近くから外気を吸入することができて、冷却効率の向上を図ることができる。
【0045】
請求項5の発明によれば、外箱において上部通気部の近傍部に補強部を設けたから、上部通気部を有しながらも上方からの荷重に対して外箱の強度を強くできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示すドラム式洗濯機の縦断側面図
【図2】底板部の下面図
【図3】底板部の下方からの斜視図
【図4】ドラム式洗濯機の背面図
【図5】本発明の第2の実施例を示すドラム式洗濯機の縦断側面図
【図6】本発明の第3の実施例を示すドラム式洗濯機の縦断側面図
【図7】本発明の第4の実施例を示すドラム式洗濯機の縦断側面図
【図8】底板部の下面図
【図9】ドラム式洗濯機の背面図
【図10】補強部材を透視的に示す斜視図
【図11】本発明の第5の実施例を示す底板部の上方からの斜視図
【図12】底板部の縦断側面図
【図13】本発明の第6の実施例を示す底板部の上方からの斜視図
【図14】底板部の下方からの斜視図
【図15】従来例を示すドラム式洗濯機の縦断側面図
【符号の説明】
1は外箱、3は底板部、5は下部通気部、6は水槽、13はドラム、20は洗濯機モータ(モータ)、25は加熱装置(加熱手段)、27は蓋、28は凸部、29は上部通部、29aは孔部、31は乾燥装置、41は下部通気部、41aは孔部、42は下部通気部、42aは孔部、43はルーバー、44は下部通気部、44aは孔部、45はルーバー、46は補強部材(補強部)、47は底板部、48は開口(下部通気部)、49は補強部、50は底板部、51、52は形材、53は開口(下部通気部)を示す。

Claims (5)

  1. 外箱と、
    この外箱内に設けられた水槽と、
    この水槽の外底部に設けられ該水槽内部の水を加熱する加熱手段と、
    前記水槽内にほぼ水平の軸回りに回転可能に設けられ洗濯物が収容されるとドラムと、
    前記水槽の後面部に、前記外箱の後面部に面して前記ドラムをダイレクトに回転駆動するように設けられたモータと、
    このモータの配置位置より下方部位となる外箱の底板部に形成され外気と連通する下部通気部と、
    前記外箱の後面部において前記モータの配置位置より上方部位に形成され外気と連通する上部通気部と
    を備えてなるドラム式洗濯機。
  2. 外箱と、
    この外箱内に設けられた水槽と、
    この水槽の外底部に設けられ該水槽内部の水を加熱する加熱手段と、
    前記水槽内にほぼ水平の軸回りに回転可能に設けられ洗濯物が収容されるとドラムと、
    前記水槽の後面部に、前記外箱の後面部に面して前記ドラムをダイレクトに回転駆動するように設けられたモータと、
    前記外箱内に設けられ、前記ドラム内の衣類を乾燥させるためのファン及び温風生成用ヒータ並びに熱交換器を有する乾燥装置と、
    前記モータの配置位置より下方部位となる外箱の底板部に形成され外気と連通する下部通気部と、
    前記外箱の後面部において前記モータの配置位置より上方部位に形成され外気と連通する上部通気部と
    を備えてなるドラム式洗濯機。
  3. 部通気部の流路面積は下部通気部の流路面積以上に設定されていることを特徴とする請求項1または2記載のドラム式洗濯機。
  4. 外箱の後面部に前記モータに対応して凸部が形成され、この凸部の下部に下部通気部が形成されていることを特徴とする請求項1または2記載のドラム式洗濯機。
  5. 外箱において上部通気部の近傍部に補強部を設けたことを特徴とする請求項1または2記載のドラム式洗濯機。
JP08655399A 1999-03-29 1999-03-29 ドラム式洗濯機 Expired - Fee Related JP3564319B2 (ja)

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