JP3563637B2 - 半導体装置とその製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体素子を回路基板に実装するためにパッケージ化された半導体装置およびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、半導体素子を回路基板上に実装する際には、半導体素子の保護と実装を容易にするためにQFP(quad flat package)等に代表されるように半導体素子をパッケージング化して用いられてきたが、近年、半導体素子の接続端子の増加により、半導体素子のパッケージサイズが次第に大きくなり、実装面積の小型化には従来の半導体素子のパッケージ技術で対処することが次第に困難になって来た。
【0003】
そこで、裸の半導体素子を回路基板上に直付けし、実装面積の小型化と効率的使用を図ろうとする方法が考え出された。例えば、半導体素子を回路基板に接続する際、あらかじめ半導体素子の端子電極上に密着金属や拡散防止金属の蒸着膜を形成し、さらにその上にメッキにより形成した半田の突起電極を構成する。次に、半導体素子をフェースダウンにし、高温に加熱して半田を回路基板の接続電極に融着させる。この実装方法は、接続後の機械的強度が強く、接続が一括にできることなどから有効な方法であるとされている(例えば、工業調査会、1980年1月15日発行、日本マイクロエレクトロニクス協会編、『IC化実装技術』)。
【0004】
さらに、米国特許5121190号や特開平6−61303号公報等に示されるように、半田による接合部の安定性を確保するために、封入材を用いた実装方法および半導体装置が提案されている。以下、図7および図8を参照しながら、この従来の半導体装置について説明する。図7は、一般的な半導体素子の端子電極の配置を示す図であり、図8は、半導体素子がフェースダウンで実装された従来の半導体装置の要部断面図である。
【0005】
図7に示す一般的な半導体素子の端子電極の配置は、半導体素子15の周囲に端子電極16が構成される。これら端子電極16の増加に対応する場合には、端子電極16相互の間隔が狭くするか、半導体素子15のサイズを大きくするかで対処する必要がある。
【0006】
図8に示す半導体素子がフェースダウンで実装された半導体装置は、半導体素子15と、半導体素子15の端子電極16と、回路基板17と、回路基板17の表面に形成された接続電極18と、接続電極18と端子電極16を接合した半田による接合部19と、半導体素子15を封止した封止樹脂20等で構成されている。
【0007】
以下、上記従来の半導体装置を形成するための製造方法を説明する。まず、半導体素子15の端子電極16にあらかじめ半田の突起電極を形成しておき、この半導体素子16をフェースダウン状態で回路基板18に搭載し、半田の突起電極を接続電極18の所定の位置に位置合わせを行う。次に、200〜300℃の高温に加熱して半田を溶融し、半田の突起電極と接続電極18に接合し、半導体素子15を半田による接合部19により回路基板17に固定する。その後、半導体素子15と回路基板17との間隙に液状の封止樹脂20を充填し、120℃程度で加熱硬化するこうとにより、封止樹脂20を固化させる。このようにして、半導体素子15の回路基板17への実装が完了して、図8に示すような半導体装置が得られる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の半導体装置とその製造方法においては、次のような問題がある。
【0009】
第1に、半導体素子15の表面を保護するために、半導体素子15と回路基板17との間隙に封止樹脂20を充填する必要があり、実装サイズが大きくなる。そのため、パッケージング化された半導体装置として用いる場合には、そのサイズが半導体素子15よりも大きなものとなる。
【0010】
第2に、半導体素子15の端子電極16が回路規模の増大などによって増加した場合に、端子電極16相互の間隔が狭くなり、半田による接合部19のサイズやピッチが小さくなる。そのため、半導体素子15と回路基板17との半田による接合部19の信頼性が低くなる。
【0011】
第3に、半導体素子15の周囲に配置された端子電極16をフェースダウンで実装しやすくするためには、薄膜技術を応用した多層配線技術で半導体素子15上で端子電極16を二次元的に配置して端子電極16のサイズやピッチを広くする必要がある。しかしその様にすると、半導体装置の歩留まりが低下したり、製造コストが大幅に増大する。
【0012】
これらの結果、半導体装置の小型化、高信頼性化や低コスト化に限界があり、あまり実用的とはいえなかった。特に、近年の半導体素子の多端子化に対応するためには、上記のような問題点はますます深刻化する。
【0013】
本発明は、上記従来例の問題点を解決するためになされたものであり、半導体素子の多端子化にも容易に対応可能な小型・薄型・高信頼性の半導体装置とその製造方法を提供することを目的とするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
第1の本発明は、回路基板に実装するための半導体装置であって、
半導体素子と、多層基板と、前記多層基板の表面に設けられた内側接続電極と、前記多層基板の裏面に二次元的に設けられ、前記内側接続電極と電気的に接続された外部接続電極と、前記半導体素子と前記多層基板との間に配置される多孔質基材と、前記基材に設けられた孔に充填され、前記半導体素子の端子電極と前記多層基板の内側接続電極とを電気的に接続する導電性ペーストとを備えることを特徴とする半導体装置である。
【0015】
また、第2の本発明は、前記孔は前記基材を貫通しておらず、前記孔に充填された導電性ペーストは、前記基材が有するIVH(インナービアホール)構造を通じて、前記回路基板の内側接続電極に接続されていることを特徴とする上記第1の本発明の半導体装置である。
また、第3の本発明は、前記基材はその少なくとも一方の面に接着剤層を有することを特徴とする上記第1の本発明の半導体装置である。
また、第4の本発明は、前記孔は、前記基材の、少なくとも前記半導体素子側の前記接着剤層を貫通することを特徴とする上記第3の本発明の半導体装置である。
また、第5の本発明は、前記基材はその少なくとも一方の面が自己接着性を有することを特徴とする上記第1の本発明の半導体装置である。
また、第6の本発明は、前記孔は、前記基材を貫通する孔であることを特徴とする上記第1の本発明の半導体装置である。
また、第7の本発明は、前記半導体素子は、前記端子電極上に突起電極を有し、前記端子電極は、前記突起電極および前記導電性ペーストを介して、前記内側接続電極に電気的に接続されていることを特徴とする上記第1〜6の本発明のいずれか一の半導体装置である。
また、第8の本発明は、少なくとも前記半導体素子および前記回路基板は、平面形状および平面サイズが実質的に同じであることを特徴とする上記第1〜7の本発明のいずれか一の半導体装置である。
また、第9の本発明は、回路基板に実装するための半導体装置の製造方法であって、
多孔質基材に孔を形成する孔形成工程と、
前記孔に導電性ペーストを充填するペースト充填工程と、
前記基材を介して半導体素子を多層基板に機械的に接続すると同時に、前記半導体素子の端子電極と前記多層基板の接続電極とを前記導電性ペーストによって電気的に接続する接続工程と、
前記接続工程の後に、前記基材と前記多層基板とを、前記半導体素子と同一サイズに切断する切断工程と、
を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法である。
また、第10の本発明は、前記孔形成工程において、その孔は前記基材を貫通せず形成され、
その孔と前記回路基板側の面との間はIVH(インナービアホール)構造で接続されていることを特徴とする上記第9の本発明の半導体装置の製造方法である。
また、第11の本発明は、前記基材は、前記基材の、少なくとも前記半導体素子側の面に接着剤層を有しており、
前記孔形成工程において、前記孔は少なくとも前記接着剤層を貫通する孔であることを特徴とする上記第9の本発明の半導体装置の製造方法である。
また、第12の本発明は、前記接続工程における接続は、前記基材の接着剤層を利用してなされることを特徴とする上記第11の本発明の半導体装置の製造方法である。
また、第13の本発明は、前記基材の、少なくとも前記半導体素子側の面が、自己接着性を有しており、
前記孔形成工程において、前記孔は前記基材の少なくとも前記半導体素子側の面に形成されることを特徴とする上記第9の本発明の半導体装置の製造方法である。
また、第14の本発明は、前記接続工程における接続は、前記基材の自己接着性を利用してなされることを特徴とする上記第13の本発明の半導体装置の製造方法である。
また、第15の本発明は、前記半導体素子は、前記端子電極上に突起電極を有し、
前記接続工程において、前記端子電極を、前記突起電極および前記導電性ペーストを介して、前記接続電極に電気的に接続することを特徴とする上記第9の本発明の半導体装置の製造方法である。
また、第16の本発明は、前記接続工程において、前記導電性ペースト中の導電性物質を圧縮することにより緻密化することを特徴とする上記第9の本発明の半導体装置の製造方法である。
【0020】
【0022】
【0023】
【0024】
【0025】
【0026】
【0027】
【0028】
【0037】
それにより、半導体素子と基板や基材との間隙に封止樹脂を充填する必要が無くなり、半導体素子の実装サイズを半導体素子のサイズにまで小型化できる。
【0038】
また、半導体素子の周囲に配置された端子電極の配置を二次元的に変換する多層基板を用いることにより、半導体素子の端子電極の増大に容易に対応できる半導体装置が得られる。
【0039】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0040】
(第1の実施の形態)
まず、本発明の第1の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0041】
図1は、本発明の第1の実施の形態における半導体装置の製造方法の工程を示す断面図であり、図2は、本発明の第1の実施の形態における半導体装置の構成を示す断面図であり、図3は、本発明の第1の実施の形態における半導体装置の外部接続端子の配置を示す図である。なお、これらの図面に描かれた部材の寸法は説明の便宜上誇張して描いている。
【0042】
図2および図3に示すように、本実施の形態における半導体装置は、半導体素子6と、半導体素子6に形成された端子電極7と、多層基板8と、半導体素子6が接続される面とは反対側の多層基板8の裏面に二次元的に配置された外部接続端子11と、半導体素子6と多層基板8とを機械的に接続する接着剤層2を両面に有する有機フイルム1と、半導体素子6と多層基板8とを電気的に接続する導電性ペースト5等で構成されている。また、図1(a)〜(e)において、3は離型性フイルム、4は貫通孔、9は接続端子、10は圧縮された導電性ペーストである。なお、図3において、外部接続端子11は、多層基板8の面に10×10個形成されているとして示しているが、図1および図2においては、便宜上、4×4個形成されているものの断面図として示している。
【0043】
次に、本実施の形態における半導体装置の製造方法について説明する。
【0044】
まず、非圧縮性基材である有機フィルム1(例えばアラミドフィルム)の両面に接着剤層2(例えばエポキシ樹脂)を設け、さらに両面にポリエステルなどの離型性フィルム3を備えた基材を準備する(図1(a))。
【0045】
次に、有機フィルム1の所定の箇所にレーザー加工法などを利用して貫通孔4を形成する(図1(b))。本工程は、本発明の貫通孔形成工程に対応するものである。
【0046】
次に、貫通孔4に導電性ペースト5を充填する(図1(c))。導電性ペースト5を充填する方法としては、貫通孔4を有する有機フィルム1を印刷機のテーブル上に設置し、直接導電性ペースト5を離型性フィルム3の上から印刷する。このとき、上面の離型性フィルム3は印刷マスクの役割と接着剤層2表面の汚損防止の役割を果たしている。本工程は、本発明のペースト充填工程に対応するものである。
【0047】
その後、接着剤層2の両面から離型性フィルム3を剥離して、接着剤層2の片面に半導体素子6の端子電極7ともう一方の片面に多層基板8の接続電極9を位置合わせして張り合わせる(図1(d))。この状態で加熱加圧することにより、接着剤層2によって半導体素子6、多層基板8が機械的に接着される(図1(e))。さらに、この工程においては、導電性ペースト5が圧縮されて導電性ペースト5中の導電性物質が緻密化されるとともに硬化して、半導体素子6の端子電極7と多層基板8の接続電極9が圧縮された導電性ペースト10によって電気的に接続される。図1(d)の工程および図1(e)の工程を合わせたものは、本発明の接続工程に対応するものである。
【0048】
その後、有機フィルム1、接着剤層2および多層基板8を、半導体素子6のサイズで切断することで、図2に示すような、平面のサイズが半導体素子6のものと同じである、本実施の形態における半導体装置が得られる。この半導体装置においては、半導体素子6の周囲に配置された端子電極7が多層基板8によって、図3に示すように、二次元的な配置に変換された外部接続端子11を有する。
【0049】
(第2の実施の形態)
次に、本発明の第2の実施の形態を図面を参照して説明する。本実施の形態における半導体装置は、本発明の基材層が圧縮性基材を主成分とすることに関する点以外は、上述した第1の実施の形態における半導体装置と同様である。したがって、本実施の形態において、第1の実施の形態と基本的に同様のものについては、同一符号を付与し、説明を省略する。また、特に説明のないものについては、第1の実施の形態と同じとする。
【0050】
図4は、第2の実施の形態における半導体装置の構成を示す断面図である。上記第1の実施の形態の場合と比較して、有機フィルム1に代えて多孔質基材12とした点で異なる他は、第1の実施の形態の場合と実質的に同じ構成である。
【0051】
なお、本実施の形態における半導体装置の製造方法は、第1の実施の形態における半導体装置の製造方法と実質的に同じ手順である。
【0052】
半導体素子6と多層基板8とを機械的かつ電気的に接続する基材に、多孔質基材12(例えば芳香族ポリアミド繊維に熱硬化性エポキシ樹脂を含浸させた複合材)を用いることにより、上記第1の実施の形態の効果に加えて、本発明の接続工程における加熱加圧時に、多孔質基材12が圧縮されやすく、このため、導電性ペースト5中の導電性物質が一層緻密化されるという効果がある。
【0053】
(第3の実施の形態)
次に、本発明の第3の実施の形態を図面を参照して説明する。本実施の形態における半導体装置は、その半導体素子が突起電極を有することに関する点以外は、上述した第1の実施の形態における半導体装置と同様である。したがって、本実施の形態において、第1の実施の形態と基本的に同様のものについては、同一符号を付与し、説明を省略する。また、特に説明のないものについては
、第1の実施の形態と同じとする。
【0054】
図5は、第3の実施の形態における半導体装置の構成を示す断面図である。上記第1の実施の形態の場合と比較して、半導体素子6の端子電極7上に突起電極13を形成した点で異なる他は、第1の実施の形態の場合と実質的に同じ構成である。
【0055】
次に、本実施の形態における半導体装置の製造方法について説明する。本実施の形態における半導体装置の製造方法は、第1の実施の形態における半導体装置の製造方法の接続工程の前に、半導体素子6の端子電極7上に突起電極13を形成する工程を含み、接続工程においては、端子電極7と接続電極9とを、突起電極13を介して、導電性ペーストにより電気的に接続すること以外は、第1の実施の形態の場合と実質的に同じ手順である。
【0056】
半導体素子6の端子電極7上に突起電極13を形成することにより、上記第1の実施の形態の効果に加えて、半導体装置の製造工程における加熱加圧時に、突起電極13の分だけ導電性ペースト5が圧縮され、このため、導電性ペースト5中の導電性物質がさらに一層緻密化されるという効果がある。
【0057】
なお、第2の実施の形態における半導体装置の半導体素子が本発明の突起電極を有する構成としても、第2の実施の形態の効果に加えて、上記と同様に、導電性ペースト5中の導電性物質がさらに一層緻密化されるという効果がある。
【0058】
(第4の実施の形態)
次に、本発明の第4の実施の形態を図面を参照して説明する。本実施の形態における半導体装置は、その回路基板が本発明の接着剤層および導電性ペーストを有し、本発明の基材を備えていないことに関する点以外は、上述した第1の実施の形態における半導体装置と同様である。したがって、本実施の形態において、第1の実施の形態と基本的に同様のものについては、同一符号を付与し、説明を省略する。また、特に説明のないものについては、第1の実施の形態と同じとする。
【0059】
図6は、第4の実施の形態における半導体装置の構成を示す断面図である。上記第1の実施の形態の場合と比較して、導電性ペースト10および接着剤層2が半導体素子6と接続される表層に形成された多層基板14を用いる点で異なる他は、第1の実施の形態の場合と実質的に同じ構成である。
【0060】
半導体素子6が接続される側に、導電性ペースト10および接着剤層2を形成し多層基板14を用いることにより、上記第1の実施の形態の効果に加えて、有機フイルム1や多孔質基材12などの基材を不要とでき、さらに薄型の半導体装置が得られる。
【0061】
なお、上記孔は貫通していてもよい。
【0062】
なお、上記各実施の形態において、導電性ペースト10の材質はエポキシ樹脂、シリコーン樹脂、フェノール樹脂等にAg,Au,Cu,Ni等の微粉末を含んだもので、良好な導電性があり、かつ、熱硬化性のものであればいかなるものでも良い。
【0063】
なお、第2または第3の実施の形態における半導体装置の回路基板が本発明の接着剤層および導電性ペーストを有し、本発明の基材を備えていない構成としても、第2または第3の実施の形態の効果に加えて、上記と同様の効果がある。
【0064】
なお、本発明の回路基板は、上述した第1〜第4の実施の形態においては、半導体素子と相対する面と反対側の面にマトリックス状で二次元的に配置された外部接続端子を有する多層基板であるとして説明したが、これに限るものではない。たとえばランダムに2次元的に配置してもよい。
【0065】
また、本発明の導電性ペーストの導電性物質は、圧縮により緻密化されたものであるとして説明したが、これに限るものではなく、圧縮による緻密化を省略したものであっても、小型・薄型化という効果は得られる。
【0066】
【発明の効果】
以上説明したところから明らかなように、本発明は、半導体素子の多端子化にも容易に対応可能な小型・薄型・高信頼性の半導体装置とその製造方法を提供することができる。
【0067】
すなわち、本発明の半導体装置は、半導体素子の周囲に配置された端子電極の配置を二次元的に変換する多層基板を用いることにより、半導体素子の端子電極の増大に容易に対応できる半導体装置が得られる。
【0068】
また、本発明の半導体装置の製造方法は、半導体素子と基板や基材との間隙に封止樹脂を充填する必要が無くなり、半導体素子の実装サイズを半導体素子のサイズにまで小型化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における半導体装置の製造方法の工程を示す断面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態における半導体装置の構成を示す断面図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態における半導体装置の外部接続端子の配置を示す図である。
【図4】第2の実施の形態における半導体装置の構成を示す断面図である。
【図5】第3の実施の形態における半導体装置の構成を示す断面図である。
【図6】第4の実施の形態における半導体装置の構成を示す断面図である。
【図7】一般的な半導体素子の端子電極の配置を示す図である。
【図8】半導体素子がフェースダウンで実装された従来の半導体装置の要部断面図である。
【符号の説明】
1 有機フィルム
2 接着剤層
3 離型性フィルム
4 貫通孔
5 導電性ペースト
6 半導体素子
7 端子電極
8 多層基板
9 接続電極
10 圧縮された導電性ペースト
11 外部接続端子
12 多孔質基材
13 突起電極
14 表層に導電性ペーストを用いた多層基板
15 半導体素子
16 端子電極
17 回路基板
18 接続電極
19 半田による接合部
20 封止樹脂
Claims (16)
- 回路基板に実装するための半導体装置であって、
半導体素子と、多層基板と、前記多層基板の表面に設けられた内側接続電極と、前記多層基板の裏面に二次元的に設けられ、前記内側接続電極と電気的に接続された外部接続電極と、前記半導体素子と前記多層基板との間に配置される多孔質基材と、前記基材に設けられた孔に充填され、前記半導体素子の端子電極と前記多層基板の内側接続電極とを電気的に接続する導電性ペーストとを備えることを特徴とする半導体装置。 - 前記孔は前記基材を貫通しておらず、前記孔に充填された導電性ペーストは、前記基材が有するIVH(インナービアホール)構造を通じて、前記回路基板の内側接続電極に接続されていることを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
- 前記基材はその少なくとも一方の面に接着剤層を有することを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
- 前記孔は、前記基材の、少なくとも前記半導体素子側の前記接着剤層を貫通することを特徴とする請求項3記載の半導体装置。
- 前記基材はその少なくとも一方の面が自己接着性を有することを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
- 前記孔は、前記基材を貫通する孔であることを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
- 前記半導体素子は、前記端子電極上に突起電極を有し、前記端子電極は、前記突起電極および前記導電性ペーストを介して、前記内側接続電極に電気的に接続されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の半導体装置。
- 少なくとも前記半導体素子および前記回路基板は、平面形状および平面サイズが実質的に同じであることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の半導体装置。
- 回路基板に実装するための半導体装置の製造方法であって、
多孔質基材に孔を形成する孔形成工程と、
前記孔に導電性ペーストを充填するペースト充填工程と、
前記基材を介して半導体素子を多層基板に機械的に接続すると同時に、前記半導体素子の端子電極と前記多層基板の接続電極とを前記導電性ペーストによって電気的に接続する接続工程と、
前記接続工程の後に、前記基材と前記多層基板とを、前記半導体素子と同一サイズに切断する切断工程と、
を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 前記孔形成工程において、その孔は前記基材を貫通せず形成され、
その孔と前記回路基板側の面との間はIVH(インナービアホール)構造で接続されていることを特徴とする請求項9記載の半導体装置の製造方法。 - 前記基材は、前記基材の、少なくとも前記半導体素子側の面に接着剤層を有しており、
前記孔形成工程において、前記孔は少なくとも前記接着剤層を貫通する孔であることを特徴とする請求項9記載の半導体装置の製造方法。 - 前記接続工程における接続は、前記基材の接着剤層を利用してなされることを特徴とする請求項11に記載の半導体装置の製造方法。
- 前記基材の、少なくとも前記半導体素子側の面が、自己接着性を有しており、
前記孔形成工程において、前記孔は前記基材の少なくとも前記半導体素子側の面に形成されることを特徴とする請求項9記載の半導体装置の製造方法。 - 前記接続工程における接続は、前記基材の自己接着性を利用してなされることを特徴とする請求項13に記載の半導体装置の製造方法。
- 前記半導体素子は、前記端子電極上に突起電極を有し、
前記接続工程において、前記端子電極を、前記突起電極および前記導電性ペーストを介して、前記接続電極に電気的に接続することを特徴とする請求項9記載の半導体装置の製造方法。 - 前記接続工程において、前記導電性ペースト中の導電性物質を圧縮することにより緻密化することを特徴とする請求項9記載の半導体装置の製造方法。
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