JP3563314B2 - ハイブリッド車両のオートクルーズ制御装置 - Google Patents
ハイブリッド車両のオートクルーズ制御装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3563314B2 JP3563314B2 JP33503699A JP33503699A JP3563314B2 JP 3563314 B2 JP3563314 B2 JP 3563314B2 JP 33503699 A JP33503699 A JP 33503699A JP 33503699 A JP33503699 A JP 33503699A JP 3563314 B2 JP3563314 B2 JP 3563314B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- motor
- output
- vehicle speed
- engine
- vehicle
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60K—ARRANGEMENT OR MOUNTING OF PROPULSION UNITS OR OF TRANSMISSIONS IN VEHICLES; ARRANGEMENT OR MOUNTING OF PLURAL DIVERSE PRIME-MOVERS IN VEHICLES; AUXILIARY DRIVES FOR VEHICLES; INSTRUMENTATION OR DASHBOARDS FOR VEHICLES; ARRANGEMENTS IN CONNECTION WITH COOLING, AIR INTAKE, GAS EXHAUST OR FUEL SUPPLY OF PROPULSION UNITS IN VEHICLES
- B60K6/00—Arrangement or mounting of plural diverse prime-movers for mutual or common propulsion, e.g. hybrid propulsion systems comprising electric motors and internal combustion engines ; Control systems therefor, i.e. systems controlling two or more prime movers, or controlling one of these prime movers and any of the transmission, drive or drive units Informative references: mechanical gearings with secondary electric drive F16H3/72; arrangements for handling mechanical energy structurally associated with the dynamo-electric machine H02K7/00; machines comprising structurally interrelated motor and generator parts H02K51/00; dynamo-electric machines not otherwise provided for in H02K see H02K99/00
- B60K6/20—Arrangement or mounting of plural diverse prime-movers for mutual or common propulsion, e.g. hybrid propulsion systems comprising electric motors and internal combustion engines ; Control systems therefor, i.e. systems controlling two or more prime movers, or controlling one of these prime movers and any of the transmission, drive or drive units Informative references: mechanical gearings with secondary electric drive F16H3/72; arrangements for handling mechanical energy structurally associated with the dynamo-electric machine H02K7/00; machines comprising structurally interrelated motor and generator parts H02K51/00; dynamo-electric machines not otherwise provided for in H02K see H02K99/00 the prime-movers consisting of electric motors and internal combustion engines, e.g. HEVs
- B60K6/50—Architecture of the driveline characterised by arrangement or kind of transmission units
- B60K6/54—Transmission for changing ratio
- B60K6/543—Transmission for changing ratio the transmission being a continuously variable transmission
Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、ハイブリッド車両のオートクルーズ制御装置に係り、特に、エンジンの負荷変動を抑えてオートクルーズを可能としたハイブリッド車両のオートクルーズ制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
自動車等の車両においては、例えば、高速道路において定速走行を行なう場合における運転者の負担を軽減するために、オートクルーズ制御装置を備えたものが知られている。このオートクルーズ制御装置は、運転者がアクセル操作をしなくても目標車速を維持して走行を行なうことができる装置であり、通常はスロットルとブレーキを制御して目標車速を維持するようになっている。
ところで、近年環境問題が大きく取り上げられるなかで、エンジンとモータとを備えたハイブリッド車両が実用化されている。このハイブリッド車両は加速時においてはエンジンをモータで駆動補助し、減速時においてはモータを発電機として使用して回生エネルギーを回収するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記ハイブリッド車両にオートクルーズ制御装置を適用した場合に、上記スロットルとブレーキを制御することによりエンジンに負荷変動が生ずると、ハイブリッド車両のメリットを阻害してしまうという問題がある。
すなわち、ハイブリッド車両は、それまで無駄にブレーキから排出された熱エネルギーを、モータを減速回生作動させることにより回収し、この回収されたエネルギーを加速時において有効利用することで、エンジンに負荷を与えることなくドライバビリティーを確保しているものであるため、上述のようにエンジンに負荷変動を与えるとそれだけで燃料消費量が増加しエミッション発生の問題が生ずるのである。
そこで、この発明は、エンジンにできるだけ負荷変動を与えることなく定速走行が可能なハイブリッド車両のオートクルーズ制御装置を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1に記載した発明は、車両の駆動力として、エンジン(例えば、実施形態におけるエンジンE)出力とモータ(例えば、実施形態におけるモータM2)出力のいずれか一方あるいは双方が使用可能であって、モータ(例えば、実施形態におけるモータM2)の回生作動により得られる回生エネルギーを蓄電する蓄電装置(例えば、実施形態におけるバッテリB)を備えたハイブリッド車両のオートクルーズ制御装置において、運転者の意思により車両の目標車速が設定された場合に、車速変化に応じてモータによりエンジンを駆動補助し、あるいはモータを回生作動させて目標車速を維持する際、算出されたモータ出力をモータのアシスト側の最大出力、あるいは回生側の最大出力と比較して、それぞれの最大出力を超えた分についてはエンジン出力を補正するように制御することを特徴とする。
このように構成することで、一定以上の補正すべきモータ出力をエンジンで肩代わりすることにより、より小さいモータでもクルーズコントロールが可能となるとともに、該モータの出力補正が可能である限り、エンジンを負荷変動させることなく、車速変化に応じてモータによる駆動補助とモータによる減速回生により車両の目標車速を維持することが可能となる。
【0005】
請求項2に記載した発明は、上記運転者の意思により車両の目標車速が設定された場合に、路面状況検出手段(例えば、実施形態におけるステップS3)により検出された路面状況に応じてモータによりエンジンを駆動補助し、あるいはモータを回生作動させて目標車速を維持することを特徴とする。
このように構成することで、路面状況検出手段によって、例えば、下り坂を走行していると判定された場合は、モータを回生作動させて車両を目標車速に維持し、上り坂を走行していると判定された場合は、モータによりエンジンを駆動補助して目標車速を維持することが可能となる。
【0006】
請求項3に記載した発明は、上記路面状況検出手段としてカーナビゲーション装置を用いることことを特徴とする。
このように構成することで、車載設備であるカーナビゲーション装置を有効利用することが可能となる。
【0007】
請求項4に記載した発明は、上記目標車速に追従制御するために、エンジン出力を一定にしてモータの出力により制御し、あるいはモータ出力とエンジン出力の双方により制御することを特徴とする。
このように構成することで、エンジン出力を一定にしてモータの出力により制御した場合は確実にエンジンの負荷変動をなくすことが可能となり、モータ出力とエンジン出力により制御した場合はエンジンの負荷変動を極力抑えることができると共にエンジンに負荷の一部を分担させる分だけモータの小型化、小出力化が可能となる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施形態を図面と共に説明する。
先ず、図7に基づいてハイブリッド車両の構成について説明する。
同図においてハイブリッド車両1は図示しない制御装置を備えており、加速時においては、後述するモータM2を電動機として機能させることによりエンジンを駆動補助し、減速時においてはモータM2を発電機として機能させることにより、このモータM2により回生制動力を発生させ、車両の運動エネルギーを電気エネルギーとして回収してバッテリBを充電できる構成となっている。
【0009】
また、このハイブリッド車両1においては、エンジンEの出力軸が、モータM1の回転軸に直接接続されているため、エンジンEの始動時には、モータM1をスタータとして使用することができる。尚、モータM1とバッテリBとの間にはパワードライブユニット2が設けられている。また、加速時にはモータM1を駆動補助用に使用することも可能である。
【0010】
前記エンジンEの出力軸、及びこれに連結されたモータM1の回転軸は、デュアルマスフライホイール3を回転させると共にオイルポンプ4を回転駆動する構成となっている。また、エンジンEの出力軸及びモータM1の回転軸は、前後進切替プラネタリ5を介してCVT6の駆動側プーリ7に接続されている。
前後進切替プラネタリ5が、図示しないセレクトレバーに連結された油圧切替バルブにより、セレクトレバーを操作することで油圧作動の摩擦要素8,9を選択的に係合できるようになっている。
これにより、CVT6の駆動側プーリ7に入力されるエンジンEまたはモータM1の動力の回転方向を切り換えるようになっている。
【0011】
駆動側プーリ7の回転は、金属ベルト11を介して被駆動側プーリ12に伝達される。ここに、駆動側プーリ7と被駆動側プーリ12との回転数比は、各プーリに対する金属ベルト11の巻き付き径により決定され、この巻き付き径は各プーリの側室13,14に付与された油圧による押しつけ力によって制御される。尚、この油圧はオイルポンプ4により発生し、これら側室13,14に供給さる。また、被駆動側プーリ12の回転は、発進用クラッチ15およびディファレンシャル16を介して駆動輪Wに伝達される。
【0012】
また、エンジンEの吸気管17は負圧タンク18を介して、ブレーキペダル19と連結されたブレーキブースタ20に接続されている。
そして、上記パワードライブユニット2にはモータM2が接続され、このモータM2は前記ディファレンシャル16を介して駆動輪Wに接続されている。したがって、このハイブリッド車両は発進用クラッチ15によりエンジンからの動力伝達を遮断した状態でモータM2によるモータ走行が可能な構造となっている。また、発進用クラッチ15によりエンジンからの伝達を遮断した状態でモータM2を回生作動させ、回生エネルギーをバッテリBに充電を行なう。
【0013】
図1に示すのはこの発明の第1実施形態を示すフローチャート図である。
この実施形態では路面状況に応じてモータM2によりエンジン1を駆動補助し、あるいはモータM2を回生作動させることにより目標車速を維持するようにしたものである。
先ず、ステップS1において目標車速を設定する。この設定は運転者の設定動作により所定の目標車速を設定するもので、例えば、モータの制御をつかさどるモータECU等により行なわれる。
【0014】
次に、ステップS2において目標車速平地相当エンジン出力を算出する。つまり、走行路が平地であった場合に車両が設定車速で走行するに必要なエンジン出力を算出する。そして、ステップS3において路面状況を検出する。この路面状況は傾斜センサ、加速度センサ等により行なうこともできるし、車載されたカーナビゲーション装置を有効利用して地形の変化の状況を把握することにより行なっても良い。このようにカーナビゲーション装置によりナビゲーション情報を利用すれば、新たに傾斜センサを設ける必要がなくコストダウンを図ることができるメリットがある。
【0015】
次に、ステップS3における検出結果に基づいて、ステップS4において登坂であるか否かを判定する。ステップS4における判定の結果、登坂路であると判定された場合は、モータM2によりエンジン1を駆動補助する必要があるためステップS5において後述するアシスト量の算出を行いステップS6に進む。ステップS4における判定の結果、登坂路ではないと判定された場合はステップS6に進む。
【0016】
ステップS6においては、降坂であるか否かを判定する。降坂であると判定された場合は、モータを回生作動させる必要があるため、ステップS7において後述する回生量の算出を行ないステップS8に進む。ステップS6における判定の結果、降坂路ではないと判定された場合はステップS8に進む。ステップS8においては、エンジン出力の固定制御を行ない、次のステップS9において、実際にモータM2の制御を行なう。そして、上記ステップを繰り返す。
【0017】
次に、前記ステップS5におけるアシスト量算出を図2のフローチャートに基づいて説明する。
同図のステップS20において前記ステップS2で求めたエンジン出力をエンジン出力Peとしてセットし、ステップS21において傾斜検出を行なう。そしてステップS23において目標出力PtrをセットしてステップS24に進む。ここで、この目標出力Ptrは設定車速でその傾斜を走行する時の目標出力である。
そして、ステップS24において前記目標出力Ptrから前記エンジン出力Peを引いた値をモータ(モータM2)出力Pmotとして算出して上記ステップを繰り返す。
【0018】
同様に、前記ステップS7における回生量算出を図3のフローチャートに基づいて説明する。同図のステップS30において前記ステップS2で求めたエンジン出力をエンジン出力Peとしてセットし、ステップS31において傾斜検出を行なう。そしてステップS33において目標出力PtrにセットしてステップS34進む。
そして、ステップS34におい前記エンジン出力Peから前記目標出力Ptrを引いた値をモータ(モータM2)回生量Pgenとして算出して上記ステップを繰り返す。
【0019】
したがって、例えば、ナビゲーション情報等により取り込まれた路面状況に応じて傾斜を検出した場合は設定車速でその傾斜を走行する時の目標出力Ptrを求め、上述のエンジン出力Peと比較し、図2に示すようにエンジン出力Pe<目標出力Ptrである場合はその差分(Ptr−Pe)をモータ出力Pmotとしてエンジン1をモータM2でアシストし、一方、図3に示すようにエンジン出力Pe>目標出力Ptrである場合はその差分(Pe−Ptr)をモータ回生量PgenとしてモータM2を回生作動させることができる。
その結果、傾斜の影響により、設定車速に対する目標出力が変化してもエンジン出力を変動させることなく走行を続けることができるため、エンジン出力のみで目標車速を維持した場合に比較して、燃料消費量を減少させ、エンジン1の負荷変動に起因するエミッション発生の問題を解消することができる。
【0020】
図4、図5はこの発明の第2実施形態を示すものであり、図4はそのフローチャート図である。
この実施形態では車速変化に応じてモータ出力を補正することにより目標車速を維持するようにしたものである。
図4のステップS50において目標車速設定を行なう。次に、ステップS512おいて車速を検出する。こ車速検出は周知の車速センサ等により行なう。そして、ステップS52において車速が設定値A以上か否かを判定する。
【0021】
ここで、設定値Aは図5に示すように車速設定値(目標車速)に対して上側に超えた2つの設定値のうち設定値Bよりも大きい値であり、車速設定値(目標車速)に対してはそれよりも低い設定値Cと更に低い設定値Dを設定している。
【0022】
ステップS52における判定の結果、車速が設定値A以上である場合は、ステップS53に進み車速を下げるべく回生フラグREG_FLGに「1」を、アシストフラグAST_FLGに「0」をセットしてステップS54に進む。ステップS52における判定の結果、車速が設置値Aよりも小さい場合もステップS54に進む。
【0023】
ステップS54においては回生フラグREG_FLGが「1」か否かを判定する。回生フラグREG_FLGが「0」である場合はステップS62に進む。
ステップS54において回生フラグREG_FLGが「1」である場合は、ステップS55において車速が設定値B以上か否かを判定する。ステップS55における判定の結果、車速が設定値B以上である場合はステップS58に進み、モータ出力に前回値から減算量αを引いた値を代入してステップS62に進む。
【0024】
一方、ステップS55における判定の結果、車速が設定値Bよりも小さい場合はステップS56に進み、ここで車速が設定車速(目標車速)以上か否かを判定する。ステップS56における判定の結果、車速が設定車速以上である場合はステップS59に進み、モータ出力に前回値を代入してステップS62に進む。
また、ステップS56における判定の結果、車速が設定車速よりも小さい場合はステップS57に進み、ここで車速が設定値C以上か否かを判定する。ステップS57における判定の結果、車速が設定値C以上である場合はステップS60に進み、モータ出力に前回値に加算量αを加えた値を代入してステップS62に進む。また、ステップS57における判定の結果、車速が設定値Cよりも小さい場合はステップS61に進み、回生フラグREG_FLGに「0」をセットし、モータ出力を「0」にしてステップS62に進む。
【0025】
ステップS62において車速が設定値D以下か否かを判定する。
ステップS62における判定の結果、車速が設定値D以下である場合は、ステップS63進み車速を上げるべくアシストフラグAST_FLGに「1」を、回生フラグREG_FLGに「0」をセットしてステップS64に進む。ステップS62における判定の結果、車速が設置値Dよりも大きい場合もステップS64に進む。
【0026】
ステップS64においてはアシストフラグAST_FLGが「1」か否かを判定する。アシストフラグAST_FLGが「0」である場合はステップS72に進む。
ステップS64においてアシストフラグAST_FLGが「1」である場合は、ステップS65において車速が設定値C以下か否かを判定する。ステップS65における判定の結果、車速が設定値C以下である場合はステップS68に進み、モータ出力に前回値に加算量αを加えた値を代入してステップS72に進む。
【0027】
一方、ステップS65における判定の結果、車速が設定値Cよりも大きい場合はステップS66に進み、ここで車速が設定車速(目標車速)以下か否かを判定する。ステップS66における判定の結果、車速が設定車速以下である場合はステップS69に進み、モータ出力に前回値を代入してステップS72に進む。
【0028】
また、ステップS66における判定の結果、車速が設定車速よりも大きい場合はステップS67に進み、ここで車速が設定値B以下か否かを判定する。ステップS67における判定の結果、車速が設定値B以下である場合はステップS70に進み、モータ出力に前回値から減算量αを引いた値を代入してステップS72に進む。また、ステップS67における判定の結果、車速が設定値Bよりも大きい場合はステップS71に進み、アシストフラグAST_FLGに「0」をセットし、モータ出力を「0」にしてステップS72に進む。
そして、ステップS72においては、エンジン出力の固定制御を行ない、次のステップS73において、実際にモータM2の制御を行なう。そして、上記ステップを繰り返す。
【0029】
すなわち、図5に示すように降坂路等で、車速が設定車速に対する設定値Aまで上がると、モータM2で回生を行なって車速を下げ、設定値Cまで下がると回生発電を止める。また、登坂路等で、車速が設定値Dまで下がると、モータM2でエンジン1を駆動補助して車速を上げ、設定値Bになると駆動補助を止める。このように、モータ出力を制御することにより、エンジン出力(スロットル開度)を変化させずに車速を制御できるのである。
【0030】
次に、図6はこの発明の第3実施形態の要部を示すフローチャート図である。前述した実施形態ではモータM2の出力のみを補正し、エンジン出力は固定制御するようにしているが、この実施形態ではスロットル開度補正を併用してエンジン出力も補正することにより、モータ出力補正量を小さく抑えることができ、これにより、より小さいモータM2でクルーズコントロールを可能としたものである。
そして、以下に述べるフローチャートは前述した第1実施形態におけるステップS8、第2実施形態におけるステップS72のエンジン出力固定制御ステップに置き換えられることにより実行される。
【0031】
ステップS90において、それまでのステップで算出されたモータ出力が、モータM2のアシスト側MAX出力P_AST以上か否かを判定する。判定の結果、モータ出力がモータM2のアシスト側MAX出力P_ASTより小さい場合は、ステップS91においてエンジン出力に前回固定値をセットし、ステップS92においてスロットル開度を前回固定値にしてステップS96に進む。
【0032】
ステップS90における判定の結果、モータ出力がモータM2のアシスト側MAX出力P_AST以上である場合は、ステップS93において、モータM2のアシスト側MAX出力P_ASTと、これを超えた分(すなわちモータ出力を)を前回固定値に加算し、これを前回固定値としてエンジン出力に代入しステップS94に進む。そしてステップS94においてはスロットル開度変更量を算出し、前回固定値にこれを加算し、今回固定値としてからステップS95においてモータ出力を「0」にしてステップS96に進む。
【0033】
ステップS96において、モータ出力が、モータM2の回生側MAX出力P_REGT以下か否かを判定する。判定の結果、モータ出力がモータM2の回生側MAX出力P_REGより大きい場合は、ステップS97においてエンジン出力に前回固定値をセットし、ステップS98においてスロットル開度を前回固定値にしてステップS102に進み、ここでスロットル制御を行ないりターンする。ステップS96における判定の結果、モータ出力がモータM2の回生側MAX出力P_REG以下である場合は、ステップS99において、モータM2の回生側MAX出力P_REGと、これを超えた分(すなわちモータ出力)を前回固定値に加算し、これを今回固定値としてエンジン出力に代入しステップS100に進む。そしてステップS100においてはスロットル開度変更量を算出し、前回固定値にこれを加算し、今回固定値としてから、ステップS95〜ステップS101においてモータ出力を「0」にしてステップS102に進む。
【0034】
したがって、この実施形態によれば一定以上の補正すべきモータ出力をエンジンで肩代わりすることにより、より小さいモータM2でもクルーズコントロールが可能となるのである。これによりモータM2の出力補正が可能である限り、エンジン出力は一定に保たれ、モータ出力が限界に達した瞬間だけ、エンジン出力はステップ状に変化するが、その後再びエンジン出力は一定に保たれるようになる。よって、エンジン運転を可能な限り一定にすることができるため、燃費を向上することができ、エミッション発生の問題を解消できる。
尚、この発明は上記実施形態に限られるものではなく、例えば、モータM1のみによって駆動補助と回生の両方を行う形式のハイブリッド車両にも適用できる。
【0035】
【発明の効果】
以上説明してきたように、請求項1に記載した発明によれば、一定以上の補正すべきモータ出力をエンジンで肩代わりすることにより、より小さいモータでもクルーズコントロールが可能となるとともに、該モータの出力補正が可能である限り、エンジンを負荷変動させることなく、車速変化に応じてモータによる駆動補助とモータによる減速回生により車両の目標車速を維持することが可能となるため、アクセルペダルとブレーキ操作により目標車速を維持した場合に比較して、燃費が向上し、エンジン負荷変動に起因するエミッション発生の問題を解消することができる効果がある。
【0036】
請求項2に記載した発明によれば、前述した効果に加え、路面状況検出手段によって、例えば、下り坂を走行していると判定された場合は、モータを回生作動させて車両を目標車速に維持し、上り坂を走行していると判定された場合は、モータによりエンジンを駆動補助して目標車速を維持することが可能となるため、路面状況に対応して迅速に目標車速を維持することができる効果がある。
【0037】
請求項3に記載した発明によれば、前述した効果に加え、車載設備であるカーナビゲーション装置を有効利用することが可能となるため、新たな装置を設けた場合に比較してコストダウンを図ることができる効果がある。
【0038】
請求項4に記載した発明によれば、エンジン出力を一定にしてモータの出力により制御した場合は確実にエンジンの負荷変動をなくすことが可能となるため、燃費を向上することができる効果があり、モータ出力とエンジン出力により制御した場合はエンジンの負荷変動を極力抑えることができると共にモータの小型化、小出力化が可能となるため、車体重量の軽減による燃費向上を図ることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施形態のフローチャート図である。
【図2】この発明の第1実施形態のサブルーチンであるフローチャート図である。
【図3】この発明の第1実施形態のサブルーチンであるフローチャート図である。
【図4】この発明の第2実施形態のフローチャート図である。
【図5】この発明の第2実施形態のグラフ図である。
【図6】この発明の第3実施形態の要部を示すフローチャート図である。
【図7】この発明のハイブリッド車両の全体構成図である。
【符号の説明】
B バッテリ
E エンジン
M1,M2 モータ
S3 路面状況検出手段
Claims (4)
- 車両の駆動力として、エンジン出力とモータ出力のいずれか一方あるいは双方が使用可能であって、モータの回生作動により得られる回生エネルギーを蓄電する蓄電装置を備えたハイブリッド車両のオートクルーズ制御装置において、運転者の意思により車両の目標車速が設定された場合に、車速変化に応じてモータによりエンジンを駆動補助し、あるいはモータを回生作動させて目標車速を維持する際、算出されたモータ出力をモータのアシスト側の最大出力、あるいは回生側の最大出力と比較して、それぞれの最大出力を超えた分についてはエンジン出力を補正するように制御することを特徴とするハイブリッド車両のオートクルーズ制御装置。
- 上記運転者の意思により車両の目標車速が設定された場合に、路面状況検出手段により検出された路面状況に応じてモータによりエンジンを駆動補助し、あるいはモータを回生作動させて目標車速を維持することを特徴とする請求項1に記載のハイブリッド車両のオートクルーズ制御装置。
- 上記路面状況検出手段としてカーナビゲーション装置を用いることを特徴とする請求項2に記載のハイブリッド車両のオートクルーズ制御装置。
- 上記目標車速に追従制御するために、エンジン出力を一定にしてモータの出力により制御し、あるいはモータ出力とエンジン出力の双方により制御することを特徴とする請求項1から請求項3に記載のハイブリッド車両のオートクルーズ制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33503699A JP3563314B2 (ja) | 1999-11-25 | 1999-11-25 | ハイブリッド車両のオートクルーズ制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33503699A JP3563314B2 (ja) | 1999-11-25 | 1999-11-25 | ハイブリッド車両のオートクルーズ制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001157305A JP2001157305A (ja) | 2001-06-08 |
JP3563314B2 true JP3563314B2 (ja) | 2004-09-08 |
Family
ID=18284034
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33503699A Expired - Fee Related JP3563314B2 (ja) | 1999-11-25 | 1999-11-25 | ハイブリッド車両のオートクルーズ制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3563314B2 (ja) |
Families Citing this family (28)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE10162017A1 (de) | 2001-12-18 | 2003-07-10 | Bosch Gmbh Robert | Vorrichtung und Verfahren zur Regelung der Fahrgeschwindigkeit eines Fahrzeugs |
JP3648739B2 (ja) | 2002-03-18 | 2005-05-18 | トヨタ自動車株式会社 | 動力出力装置およびこれを搭載する自動車 |
JP3997955B2 (ja) | 2003-06-23 | 2007-10-24 | トヨタ自動車株式会社 | ハイブリッド自動車およびその制御方法 |
JP4655723B2 (ja) * | 2005-03-31 | 2011-03-23 | トヨタ自動車株式会社 | 車両およびその制御方法 |
JP4495706B2 (ja) * | 2006-09-12 | 2010-07-07 | 本田技研工業株式会社 | ハイブリッド車両 |
JP5125293B2 (ja) * | 2007-07-31 | 2013-01-23 | 日産自動車株式会社 | ハイブリッド車両の制御装置 |
JP5338351B2 (ja) * | 2009-02-09 | 2013-11-13 | 日産自動車株式会社 | ハイブリッド車両の制御装置 |
CN103826951A (zh) | 2011-09-27 | 2014-05-28 | 丰田自动车株式会社 | 车辆和车辆的控制方法 |
JPWO2013046312A1 (ja) * | 2011-09-27 | 2015-03-26 | トヨタ自動車株式会社 | 車両および車両の制御方法 |
JP5811181B2 (ja) | 2011-09-27 | 2015-11-11 | トヨタ自動車株式会社 | 車両および車両の制御方法 |
JP6008425B2 (ja) * | 2012-09-11 | 2016-10-19 | ダイムラー・アクチェンゲゼルシャフトDaimler AG | ハイブリッド車両のオートクルーズ制御装置 |
KR101461888B1 (ko) * | 2013-02-28 | 2014-11-13 | 현대자동차 주식회사 | 하이브리드 차량의 정속 주행 제어 시스템 및 방법 |
CN103507804B (zh) * | 2013-09-03 | 2016-05-11 | 潍柴动力股份有限公司 | 一种动力输出方法及系统 |
CN104417554B (zh) * | 2013-09-09 | 2018-03-13 | 比亚迪股份有限公司 | 混合动力汽车及其的巡航控制方法 |
JP6516405B2 (ja) * | 2013-11-22 | 2019-05-22 | ダイムラー・アクチェンゲゼルシャフトDaimler AG | ハイブリッド車両の走行制御装置 |
WO2015113415A1 (en) | 2014-01-30 | 2015-08-06 | Byd Company Limited | Power transmission system for vehicle and vehicle comprising the same |
CN104279311B (zh) | 2014-01-30 | 2015-11-25 | 比亚迪股份有限公司 | 车辆中同步器的控制方法及车辆 |
WO2015113412A1 (en) | 2014-01-30 | 2015-08-06 | Byd Company Limited | Power transmission system for vehicle and vehicle comprising the same |
CN104276176B (zh) * | 2014-01-30 | 2015-09-02 | 比亚迪股份有限公司 | 车辆及车辆的巡航控制方法 |
WO2016037470A1 (en) | 2014-09-10 | 2016-03-17 | Byd Company Limited | Power transmission system and vehicle comprising the same |
US10166973B2 (en) | 2014-10-20 | 2019-01-01 | Byd Company Limited | Vehicle and shifting control method and power transmission system thereof |
WO2016112652A1 (en) | 2015-01-16 | 2016-07-21 | Byd Company Limited | Power transmission system and vehicle comprising the same |
US10166853B2 (en) | 2015-01-16 | 2019-01-01 | Byd Company Limited | Transmission unit, power transmission system and vehicle comprising the same |
EP3245092B1 (en) | 2015-01-16 | 2022-05-04 | BYD Company Limited | Power transmission system and vehicle comprising the same |
CN104773063B (zh) | 2015-01-16 | 2015-12-02 | 比亚迪股份有限公司 | 变速器、动力传动系统和车辆 |
JP6593044B2 (ja) * | 2015-09-09 | 2019-10-23 | いすゞ自動車株式会社 | ハイブリッド車両及びその制御方法 |
JP6593045B2 (ja) * | 2015-09-09 | 2019-10-23 | いすゞ自動車株式会社 | ハイブリッド車両及びその制御方法 |
KR101836692B1 (ko) * | 2016-09-05 | 2018-03-08 | 현대자동차주식회사 | 하이브리드 차량의 오토 크루즈 제어 방법 |
-
1999
- 1999-11-25 JP JP33503699A patent/JP3563314B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2001157305A (ja) | 2001-06-08 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3563314B2 (ja) | ハイブリッド車両のオートクルーズ制御装置 | |
JP4655723B2 (ja) | 車両およびその制御方法 | |
JP3922205B2 (ja) | 車両のモータトルク制御装置 | |
EP1493608B1 (en) | Control apparatus for hybrid vehicle | |
JP4260385B2 (ja) | ハイブリッド車両の制御装置 | |
JP2005253126A (ja) | ハイブリッド車両の制動力制御装置および該制御装置を搭載した車両 | |
US20050228554A1 (en) | Control apparatus for hybrid vehicle | |
JP3791195B2 (ja) | ハイブリッド自動車 | |
US20140163799A1 (en) | Vehicle drive control apparatus | |
EP3725619B1 (en) | Control method for hybrid vehicle and control apparatus for hybrid vehicle | |
JP2001103613A (ja) | ハイブリッド車両の制御装置 | |
JP4026133B2 (ja) | ハイブリッド車両の制御装置 | |
JPWO2013125049A1 (ja) | 車両の駆動力制御装置 | |
JP2007230431A (ja) | 車両の駆動制御装置 | |
US6641501B2 (en) | Control apparatus for hybrid vehicle | |
EP1074418A2 (en) | Control apparatus of hybrid vehicle for limiting or stopping output assist using motor in high-speed driving mode | |
JP3857144B2 (ja) | ハイブリッド車両の制御装置 | |
JP2000278815A (ja) | 電気自動車のクリープ制御装置 | |
JP2000184510A (ja) | ハイブリッド車両の制御装置 | |
JP2003146115A (ja) | 有段変速機を備えたハイブリッド車両 | |
JP2003061205A (ja) | 電気自動車のモータ制御装置 | |
WO2017086435A1 (ja) | ハイブリッド車両の回生電力量制御システム、ハイブリッド車両及びハイブリッド車両の回生電力量制御方法 | |
JP2009171727A (ja) | 車両のエネルギ回生装置 | |
JP3721830B2 (ja) | ハイブリッド車両の制御装置 | |
JP3951649B2 (ja) | 電気自動車のモータ制御装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20040525 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20040602 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080611 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090611 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090611 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100611 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110611 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110611 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130611 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130611 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140611 Year of fee payment: 10 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |