JP3562860B2 - プリンタシステムおよびその印刷方法 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、プリンタシステムに係り、特に用紙給送におけるジャムが発生した場合に、印刷を再度やり直すリカバリ機能に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のプリンタシステムは、ホストが送信した印刷データをプリンタの受信バッファで受信して印刷を行っている。受信バッファは、展開バッファとともに、プリンタ内のメモリに設けられている。展開バッファは、頁記述言語で表現された印刷データを、フォントデータをもとにしてビットマップデータに展開するものである。受信バッファは、ホストから送信されてくる印刷データを受信しながら保持し、一頁分確保した時点で展開バッファに転送する。展開バッファは、一頁分の印刷データをビットマップデータに展開したところで印刷を行う。
【0003】
ホストは、一頁目の印刷データを送信し終わると、直ちに二頁目の印刷データを送信する。受信バッファは、所定の頁数分の印刷データを保持する領域を有しているが、これが一杯になると、ホストは次頁の印刷データの送信を一時的に停止する。プリンタは、一頁目の印刷が終了すると、既に受信バッファ内に保持され、展開バッファで展開されている二頁目の印刷データの印刷を、直ちに開始する。
【0004】
このようなプリンタシステムは、印刷後の用紙給送におけるジャムが発生した場合に、印刷を再度やり直すリカバリ機能を有している。このリカバリ機能は、印刷が終了して用紙が正常に排出されるまで、その頁の印刷データを受信バッファに保持しておくものである。プリンタは、印刷済み用紙の給送途中でジャムが発生した場合、直ちにその給送と次頁の印刷とを停止する。
【0005】
操作者が搬送路中に引っ掛かった用紙を取り除き、印刷動作を復旧させると、プリンタはジャムが発生した頁の印刷データを受信バッファから取り出し、展開バッファで再度展開して印刷を行う。印刷済み用紙が正常に排出されると、プリンタはこの排出を検知して、該当する頁の印刷データを受信バッファから消去する。その印刷データが消去された受信バッファの領域には、ホストがその送信を一時的に停止していた次頁の印刷データが受信、保持される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
従来のプリンタシステムにあっては、受信バッファに少なくとも二頁分の印刷データを保持し、頁記述言語で表現された一頁分の印刷データを、展開バッファでビットマップデータに展開して印刷を行っているので、受信バッファと展開バッファとを有するメモリが大容量になってしまい、プリンタが高価格になってしまうという問題点があった。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明のプリンタシステムにおいては、展開された印刷データを用紙がジャムされずに排出されるまで保持する保持用記憾手段をホストに設け、受信バッファから転送された印刷データを一時格納すると共に、印刷を行った一時格納する印刷データを消去していくバッファ制御手段をプリンタに設けるとともに、プリンタはジャムが発生することなく用紙がセンサを通過し排出されたと判断すると、用紙が排出されたことを示す信号をホストへ送信し、ホストは前記信号を受信すると排出した用紙に該当する頁の印刷データを消去し、プリンタはジャム検出された場合にホストへ通知し、ホストはプリンタからの通知に基づき保持用記憶手段に保持された該当する頁の印刷データを再度プリンタに送信する構成を設けた。
【0008】
【作用】
上記のように構成されたプリンタシステムが印刷を行う際は、ホストはホスト内の保持用記憶手段から展開された一頁分の印刷データをプリンタに送信すると共に、用紙がジャム検出されずに排出されるまで送信した印刷データを保持用記憶手段で保持し、プリンタはプリンタ内の受信バッファから転送された印刷データを一時格納すると共に、印刷を行った一時格納する印刷データを消去し、プリンタはジャムが発生することなく用紙がセンサを通過し排出されたと判断すると、用紙が排出されたことを示す信号をホストへ送信し、ホストは前記信号を受信すると排出した用紙に該当する頁の印刷データを消去し、プリンタによりジャム検出された場合に、ホストは保持用記憶手段に保持された該当する頁の印刷データを再度プリンタに送信する。
【0009】
【実施例】
本発明の第一実施例について図面を参照しながら説明する。なお、各図面に共通な要素には同一の符号を付す。図1は本発明の第一実施例を示すブロック図である。図1において、プリンタシステム1は、ホスト2とプリンタ3とで構成される。ホスト1内のメモリ12には、保持用記憶手段としてのページバッファ13が設けられている。ページバッファ13は、頁記述言語で表現された印刷データをビットマップデータに展開し、格納するものである。プリンタ3の制御部4は、インタフェース5を介してホスト1に接続されている。
【0010】
制御部4は、CPU(中央演算処理回路)6、インタフェース制御用ロジック7、プログラム用ROM(リードオンリーメモリ)8、RAM(ランダムアクセスメモリ)9とで構成される。CPU6は、ホスト2から送信される印刷データを、プログラム用ROM8内のプログラムに従ってRAM9内に記憶したり、消去などを行っている。RAM9は、受信バッファ10とバンドバッファ11とを有している。受信バッファ10は、ホスト2から受信したビットマップデータをバンドバッファ11に転送する。バンドバッファ11は、ビットマップデータを行単位のデータに展開し、所定行分の印刷データを保持した時点で、一行ずつ印刷が開始される。
【0011】
上述したようなプリンタシステム1の印刷動作について、図面を参照しながら説明する。図2は第一実施例の印刷動作を示すフローチャートである。図2において、印刷動作が開始されると、ホスト2のページバッファ13は、ステップ1で、頁記述言語で表現された印刷データをビットマップデータに展開し、ステップ2で、展開したビットマップデータを格納する。次にステップ3で、ビットマップデータをプリンタ3に送信し、ステップ4でこのビットマップデータを保持する。
【0012】
プリンタ3の受信バッファ10は、ステップ5でホスト2からビットマップデータを受信し、これをバンドバッファ11に転送する。バンドバッファ11は、ステップ6で、ビットマップデータを行単位のデータに展開する。プリンタ3は、ステップ7で印刷を行い、ステップ8で受信バッファ10とバンドバッファ11内の印刷データを消去する。一頁分の印刷が終了すると、プリンタ3は、ステップ9で印刷済みの用紙を排出部へ給送する。
【0013】
次にプリンタ3は、ステップ10で、用紙の給送途中でジャムが発生したか否かを判定する。ジャムが検出されると、ホスト2にジャムが発生したことを知らせる。ホスト2は、ステップ11で、プリンタ3によりジャムが検出されたか否かを判定する。ジャムが検出された場合は、再びステップ3で、該当する頁のビットマップデータをプリンタ3に送信する。プリンタ3も、ステップ10でジャムが検出されると、再びステップ5でホスト2からビットマップデータを受信する。
【0014】
ホスト2は、ステップ11で、ジャムが検出されなかったと判定すると、ステップ12で、ページバッファ13に保持されている、印刷が終了した頁のビットマップデータを消去する。次にステップ13で、次頁の印刷をするか否かを判定する。印刷をする場合は、再びステップ1で、次頁の印刷データをビットマップデータに展開し、印刷をしない場合はステップを終了する。プリンタ3は、ステップ14で、次頁の印刷をするか否かを判定する。印刷をする場合は、再びステップ5でホスト2から次頁のビットマップデータを受信し、印刷をしない場合はステップを終了する。
【0015】
上述したような第一実施例のプリンタシステム1における、さらに詳しい印刷動作について図面を参照しながら説明する。図3は第一実施例の印刷動作を示すタイムチャート、図4は第一実施例のリカバリ動作を示すタイムチャートである。図3、図4において、(a)はプリンタ3の印刷機構、(b)はプリンタ3のバンドバッファ11、(c)はプリンタ3の受信バッファ10、(d)はホスト2のページバッファ13の動作をそれぞれ示す。
【0016】
まず、ジャムが発生することなく、印刷済みの用紙が正常に排出される場合について説明する。図3において、ページバッファ13は、t0〜t1間で頁記述言語で表現された一頁目の印刷データをビットマップデータに展開し、格納する。一頁分のビットマップデータを格納し終わると、t1〜t2間で受信バッファ10にビットマップデータを送信する。
【0017】
受信バッファ10は、t1〜t2間でビットマップデータを受信し、それをリアルタイムでバンドバッファ11に転送する。バンドバッファ11は、t1〜t3間でビットマップデータを行単位のデータに展開する。印刷機構は、t1で未印刷の用紙の給送を開始し、バンドバッファ11が行単位のデータを所定行保持したt4〜t5間で印刷を行う。印刷が終了するt5では、受信バッファ10とバンドバッファ11内のビットマップデータは、すべて消去される。
【0018】
t5で印刷が終了すると、プリンタ3の印刷機構は排出口へ印刷済みの用紙を排出する。この間ホスト2の頁バッファ13はビットマップデータを保持した状態にある。印刷済みの用紙は、搬送路を正常に給送され、t6で排出口直前に設けられたジャム検出用のセンサを通過する。ここでプリンタ3は、ジャムが発生することなく印刷済みの用紙が排出されたことを示す信号をホスト2に送信する。ホスト2は、t6でこれを受信して保持していたビットマップデータを消去し、二頁目である次頁の印刷データの展開、格納を開始する。次頁も一頁目と同様に印刷を行い、印刷する頁数分同じ動作が繰り返される。
【0019】
次に、印刷済みの用紙の給送途中でジャムが発生する場合について説明する。図4において、プリンタシステム1は、ホスト2のページバッファ13が、t0で一頁目の印刷データをビットマップデータに展開し始めてから、t5でプリンタ3の印刷機構での印刷が終了するまでは、ジャムが発生しない場合と同じ動作を行う。
【0020】
印刷済みの用紙の給送途中でジャムが発生すると、用紙は、排出口直前に設けられたジャム検出用のセンサを所定時間t6に通過しないことになる。これによりプリンタ3は、ジャムが発生したとして、このことを示す信号をホスト2に送信する。ホスト2は、t6でこれを受信し、さらに継続してビットマップデータを保持する。プリンタシステム1は、ジャムが発生したことを操作者に表示手段などにより知らせ、一時待機する。操作者がジャムの発生した用紙を取り除き、印刷再開の操作を行うと、ホスト2は、t7〜t8間で、保持していた一頁目のビットマップデータを再び受信バッファ10に送信し、上述したような同じ動作を繰り返す。
【0021】
このように、一頁分の印刷データをビットマップデータに展開し、用紙がジャム検出されずに排出されるまでビットマップデータを保持するページバッファ13をホスト2に設け、受信バッファ10から転送されたビットマップデータを行単位のデータに展開して印刷を行い、印刷を行った頁の印刷データを順次消去していくバンドバッファ11をプリンタ3に設けたことにより、プリンタ2内のメモリ12を小容量にすることができる。さらに、プリンタ3内で印刷データの展開を行う必要がないので、プリンタのCPU6を低性能のものに、プログラム用ROM8も小容量にすることが可能となる。
【0022】
次に、本発明の第二実施例のプリンタシステム1における、詳しい印刷動作について図面を参照しながら説明する。図5は第二実施例の印刷動作を示すタイムチャート、図6は第二実施例のリカバリ動作を示すタイムチャートである。図5、図6において、(a)はプリンタ3の印刷機構、(b)はプリンタ3のバンドバッファ11、(c)はプリンタ3の受信バッファ10、(d)はホスト2のページバッファ13a、(d´)はホスト2のページバッファ13bの動作をそれぞれ示す。第二実施例において、ホスト2のメモリ12内には、ページバッファ13aと13bとが二領域設けられている。第二実施例のプリンタシステム1の、その他の構成要素とその基本的な印刷動作、およびリカバリ動作については、第一実施例と同様であるので説明は省略する。
【0023】
まず、ジャムが発生することなく、印刷済みの用紙が正常に排出される場合について説明する。図5において、(d)で示されるページバッファ13aは、t10〜t11間で頁記述言語で表現された一頁目の印刷データをビットマップデータに展開し、格納する。一頁分のビットマップデータを格納し終わると、t11〜t12間で受信バッファ10にビットマップデータを送信する。また、(d´)で示されるページバッファ13bは、t11で二頁目の印刷データの展開、格納を開始する。
【0024】
受信バッファ10は、t11〜t12間でビットマップデータを受信し、それをリアルタイムでバンドバッファ11に転送する。バンドバッファ11は、t11〜t13間でビットマップデータを行単位のデータに展開する。印刷機構は、t11で未印刷の用紙の給送を開始し、バンドバッファ11が行単位のデータを所定行保持したt14〜t15間で印刷を行う。一方、ページバッファ13bは、t11〜t19間で二頁目の印刷データの展開、格納を行う。このt19は、二頁目の用紙の給入開始なので、一頁目の印刷が終了するt15の直後に設定されている。また、t15では、受信バッファ10とバンドバッファ11内の一頁目のビットマップデータは、全て消去されている。
【0025】
印刷機構は、t15で一頁目の印刷が終了すると、排出口へ印刷済みの用紙を排出する。この間ホスト2のページバッファ13aは、一頁目のビットマップデータを保持した状態にある。印刷済みの用紙は、搬送路を正常に給送され、t16で排出口直前に設けられたジャム検出用のセンサを通過する。ここでプリンタ3は、ジャムが発生することなく印刷済みの用紙が排出されたことを示す信号をホスト2に送信する。ホスト2は、t16でこれを受信して、ページバッファ13aに保持していた一頁目のビットマップデータを消去し、三頁目の印刷データの展開、格納を開始する。
【0026】
ページバッファ13bは、二頁目のビットマップデータを格納し終わり、一頁目の印刷がt15で終了すると、t19〜t20間で受信バッファ10にビットマップデータを送信する。受信バッファ10は、t19〜t20間でビットマップデータを受信し、それをリアルタイムでバンドバッファ11に転送する。バンドバッファ11は、t19〜t21間でビットマップデータを行単位のデータに展開する。印刷機構は、t19で未印刷の用紙の給送を開始し、バンドバッファ11が行単位のデータを所定行保持したt22〜t23間で二頁目の印刷を行う。印刷が終了するt23では、受信バッファ10とバンドバッファ11内の二頁目のビットマップデータは全て消去されている。
【0027】
印刷機構は、t23で印刷が終了すると、排出口へ印刷済みの用紙を排出する。この間ホスト2のページバッファ13bは、二頁目のビットマップデータを保持した状態にある。印刷済みの用紙は、搬送路を正常に給送され、t24で排出口直前に設けられたジャム検出用のセンサを通過する。ここでプリンタ3は、ジャムが発生することなく印刷済みの用紙が排出されたことを示す信号をホスト2に送信する。ホスト2は、t24でこれを受信して、ページバッファ13bに保持していた二頁目のビットマップデータを消去し、四頁目の印刷データの展開、格納を開始する。プリンタシステム1は、このような動作を頁数分繰り返して、印刷を行う。
【0028】
次に、印刷済みの用紙の給送途中でジャムが発生する場合について説明する。図6において、プリンタシステム1は、ホスト2のページバッファ13aが、t10で一頁目の印刷データをビットマップデータに展開し始めてから、t15でプリンタ3の印刷機構での印刷が終了するまでは、ジャムが発生しない場合と同じ動作を行う。
【0029】
印刷済みの用紙の給送途中でジャムが発生すると、用紙は、排出口直前に設けられたジャム検出用のセンサを所定時間t16に通過しないことになる。これによりプリンタ3は、ジャムが発生したとして、このことを示す信号をホスト2に送信する。ホスト2がt16でこれを受信し、ページバッファ13aは、さらに継続して一頁目のビットマップデータを保持する。プリンタシステム1は、ジャムが発生したことを操作者に表示手段などにより知らせ、一時待機する。
【0030】
また、このときすでに開始されている二頁目の印刷は、ジャムが検出されたt6で中断される。ページバッファ13bも、t16で二頁目のビットマップデータの送信を中断し、その後も継続して保持しておく。操作者がジャムの発生した用紙を取り除き、印刷再開の操作を行うと、ホスト2は、保持していた一頁目のビットマップデータをt17から再び受信バッファ10に送信し、上述したような同じ動作を繰り返す。
【0031】
このように、ホスト2のメモリ内に、ページバッファ13aと13bとを二領域設け、この二領域のページバッファにより印刷データの展開、保持、送信を交互に行うことにより、より高速の印刷を実現することが可能となる。
【0032】
次に、本発明の第三実施例について、図面を参照しながら説明する。図7は本発明の第三実施例の印刷動作を示すフローチャートである。第三実施例のプリンタシステムにおいては、第一実施例で説明したようなホスト2内のページバッファを一領域使用する場合を低速モード、第二実施例で説明したようなページバッファを二領域以上使用する場合を高速モードとする。
【0033】
またプリンタシステムは、ページバッファとして使用できるホスト内のメモリの容量と、印刷する用紙のサイズ、およびドット密度とから、メモリ内に確保できるページバッファの数を算出する算出部を、ホスト2内に有している。このプリンタシステムは、算出部で算出されたページバッファの数が、一領域であれば低速モード、二領域以上であれば高速モードで印刷を行うものである。第三実施例のプリンタシステムのその他の構成要素とその基本的な印刷動作、およびリカバリ動作については、第一実施例、第二実施例と同様であるので、説明は省略する。
【0034】
図7において、印刷動作が開始されると、図1中のホスト2は、ステップ21でメモリ12内のページバッファ13として使用できる領域を確保する。操作者は、これから印刷を行う用紙のサイズとドット密度とを、ホスト2またはプリンタ3の操作部から入力する。プリンタシステム1は、ステップ22でこの用紙のサイズ、およびドット密度のデータを取り込み、ステップ23でこのデータから一頁分のページバッファ13の容量を設定する。
【0035】
この容量とステップ21で確保したメモリ12内のページバッファ13として使用できる領域とから、ステップ24でページバッファ13の数を算出する。プリンタシステムは、ページバッファ13の数が一領域であれば、ステップ25で低速モードで印刷を行い、二領域以上であれば、ステップ26で高速モードで印刷を行う。なお、ページバッファ13を一領域も確保できない場合は、リカバリ機能なしで印刷を行う。
【0036】
また、操作者が印刷を行う前に、リカバリ動作を行うか否かの設定をし、それにより第三実施例の印刷動作と、リカバリをしない印刷動作とを切り替えることも可能である。このように、ホスト2のメモリ12内のページバッファ13の数を印刷する度に設定し、その数により印刷速度を切り替えることにより、メモリ12内にそれほど領域を必要としない場合に、ホスト2は余った領域を別のジョブに振り向けるなど、メモリ12を有効に使用することが可能となる。
【0037】
本発明は、以上説明したように構成されているので、以下に記載されるような効果を奏する。即ち、展開された印刷データを用紙がジャムされずに排出されるまで保持する保持用記憾手段をホストに設け、受信バッファから転送された印刷データを一時格納すると共に、印刷を行った一時格納する印刷データを消去していくバッファ制御手段をプリンタに設け、プリンタはジャムが発生することなく用紙がセンサを通過し排出されたと判断すると、用紙が排出されたことを示す信号をホストへ送信し、ホストは前記信号を受信すると排出した用紙に該当する頁の印刷データを消去し、プリンタはジャム検出された場合にホストへ通知し、ホストはプリンタからの通知に基づき保持用記憶手段に保持された該当する頁の印刷データを再度プリンタに送信することにより、プリンタ内のメモリを少容量にすることができるのでプリンタの低価格化が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例を示すブロック図である。
【図2】第一実施例の印刷動作を示すフローチャートである。
【図3】第一実施例の印刷動作を示すタイムチャートである。
【図4】第一実施例のリカバリ動作を示すタイムチャートである。
【図5】第二実施例の印刷動作を示すタイムチャートである。
【図6】第二実施例のリカバリ動作を示すタイムチャートである。
【図7】本発明の第三実施例の印刷動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 プリンタシステム
2 ホスト
3 プリンタ
10 受信バッファ
11 バンドバッファ
13 ページバッファ
Claims (4)
- ホストが送信した印刷データをプリンタの受信バッファで受信して印刷を行うプリンタシステムにおいて、
展開された印刷データを記憶し、用紙がジャム検出されずに排出されるまで保持する保持用記憶手段をホストに設け、
受信バッファから転送された印刷データを一時格納すると共に、印刷を行った一時格納する印刷データを消去していくバッファ制御手段をプリンタに設けるとともに、
プリンタはジャムが発生することなく用紙がセンサを通過し排出されたと判断すると、用紙が排出されたことを示す信号をホストへ送信し、ホストは前記信号を受信すると排出した用紙に該当する頁の印刷データを消去し、
プリンタはジャム検出された場合にホストへ通知し、ホストはプリンタからの通知に基づき保持用記憶手段に保持された該当する頁の印刷データを再度プリンタに送信することを特徴とするプリンタシステム。 - 上記保持用記憶手段は、頁ごとに上記印刷データを保持し、前頁の印刷が終了したときに次頁の印刷データを上記プリンタに送信する請求項1記載のプリンタシステム。
- 上記保持用記憶手段を一領域使用する場合を低速モード、二領域以上使用する場合を高速モードとし、
保持用記憶手段として使用できる上記ホスト内のメモリ容量と、印刷する用紙のサイズ、およびドット密度とから保持用記憶手段の数を算出する算出部を設けるとともに、
上記算出された保持用記憶手段の数が一領域であれば低速モード、二領域以上であれば高速
モードで印刷を行う請求項2記載のプリンタシステム。 - ホストが送信した印刷データをプリンタの受信バッファで受信して印刷を行うプリンタシステムの印刷方法において、
ホストはホスト内の保持用記憶手段から展開された一頁分の印刷データをプリンタに送信すると共に、用紙がジャム検出されずに排出されるまで送信した印刷データを保持用記憶手段で保持し、
プリンタはプリンタ内の受信バッファから転送された印刷データを一時格納すると共に、印刷を行った一時格納する印刷データを消去し、
プリンタはジャムが発生することなく用紙がセンサを通過し排出されたと判断すると、用紙が排出されたことを示す信号をホストへ送信し、ホストは前記信号を受信すると排出した用紙に該当する頁の印刷データを消去し、
プリンタによりジャム検出された場合に、ホストは保持用記憶手段に保持された該当する頁の印刷データを再度プリンタに送信することを特徴とするプリンタシステムの印刷方法。
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