JP4405350B2 - 画像形成装置およびデータ漏洩防止プログラム - Google Patents

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Description

本発明は、利用者の操作により入力されたデータを取り込んで加工する入力装置と、前記入力装置から出力されたデータを記憶する記憶装置とを有し、前記利用者の操作により入力されたデータを入力バッファに記憶する入力処理と、前記入力バッファが記憶するデータを前記記憶装置に転送する転送処理とを動作させることが可能な画像形成装置およびデータ漏洩防止プログラムに関し、特に、入力バッファからのデータ漏洩を効率的に防止することができる画像形成装置およびデータ漏洩防止プログラムに関するものである。
従来、プリンタ、コピーおよびスキャナなどの複数の機能を一つの筐体内に収納した複合機が知られている。かかる複合機では、UNIX(R)などの汎用OS上に、プリンタアプリ、コピーアプリおよびスキャナアプリと呼ばれる複数のアプリケーションを搭載し、これらのアプリケーションの実行処理を切替えながら複数の機能を実現している。
このような多機能化により、複合機はスキャナ装置などの入力装置や、プロッタ装置などの出力装置を複数備えることが可能となっている。そして、かかる入出力装置を備える複合機の処理速度を向上させるために、DMA(Direct Memory Access)などのメモリ制御技術が用いられることが多い。なお、特許文献1には、DMA転送方式およびDMAコントローラの一例が開示されている。
かかる高速化の要請から、複合機に搭載される各入出力装置は、その内部にバッファメモリを実装することが通常となっている。各入出力装置がバッファメモリを内蔵することで、各入出力装置が取り扱うデータを並行して処理することが可能となるため、複合機全体として処理速度の向上をはかることができる。さらに、複合機が取り扱うデータの多様化にともない、かかるバッファメモリの容量は増加の傾向にある。
このような高速化の要請とともに、近年では、情報セキュリティに対する関心が高まってきており、特に、コピー機に残存したデータが取得されて機密情報が漏れるといった、情報機器のデータ漏洩問題は、大きな社会問題となっている。
このため、複合機内のハードディスク装置へのアクセスにパスワードを用いた制限を加えたり、ハードディスク装置や各種メモリに記憶されるデータを暗号化したりするなどの技術を用いて、かかるデータ漏洩を防止しようとする試みがなされている。
特開平06−103225号公報
しかしながら、かかるバッファメモリなどのメモリにアクセス制限手段を設けることは一般的ではない。たとえ、アクセス制限手段を設けたとしても悪意の利用者により残存したデータを取得される可能性がある。また、高速化の要求に応えるために設けられたバッファメモリに処理負荷のかかる暗号化手段を組み合わせることは、処理速度の低下を招くため適当ではない。
特に、有料サービスの提供をおこない、提供したサービスの料金を課金する複合機においては、不正な課金装置の操作により機能提供が中止される場合もあるので、サービスが中止された場合であってもバッファメモリからのデータ漏洩を防止するようにする必要がある。
これらのことから、複合機に搭載される入出力装置にバッファメモリを用いながら、かかるバッファメモリからデータが漏洩することを、いかにして防止するかが大きな課題となっている。なお、かかる課題は複合機についてのみ生じるものではなく、たとえば、取り扱うデータを一時的に記憶するバッファメモリを備えた情報機器についても同様に生ずる課題である。
本発明は、上述した従来技術による問題点を解消するためになされたものであり、複合機に搭載される入出力装置にバッファメモリを用いながら、かかるバッファメモリからのデータ漏洩を効率的に防止することができる画像形成装置およびデータ漏洩防止プログラムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1の発明にかかる画像形成装置は、利用者の操作により入力されたデータを入力バッファに記憶し、該入力バッファに記憶したデータに対してデータ変換処理を行ったうえで変換後のデータを出力する入力装置と、前記入力装置から出力された変換後のデータを記憶する記憶装置と、前記記憶装置に記憶されている変換後のデータに基づいて画像を形成し出力する出力装置と、前記利用者の操作により入力されたデータを前記入力バッファに記憶する入力処理、および、前記入力バッファが記憶するデータを変換して前記記憶装置に転送する転送処理を動作させることが可能な制御装置とを備え、前記制御装置は、前記転送処理を中止すべき事由を検出したならば、該転送処理に対し中止指示をおこなう入力管理手段と、前記入力管理手段からの中止指示により前記入力バッファのデータを消去したうえで、前記転送処理を中止させる転送中止手段とを備えたことを特徴とする。
また、請求項2の発明にかかる画像形成装置は、請求項1の発明において、前記転送中止手段は、前記中止指示を受けることなく前記転送処理が完了したならば、前記入力バッファに記憶されているデータを消去することを特徴とする。
また、請求項3の発明にかかる画像形成装置は、請求項1または2の発明において、前記入力管理手段は、利用者による入力中止指示を取得したならば、かかる入力中止指示の取得を、前記中止すべき事由として検出することを特徴とする。
また、請求項4の発明にかかる画像形成装置は、請求項1、2または3の発明において、前記入力管理手段は、前記入力処理に対し、前記入力バッファへのデータ書き込みの開始を指示することを特徴とする。
また、請求項5の発明にかかる画像形成装置は、請求項1〜4の発明において、前記入力管理手段は、有料データの提供に対する課金の実行をおこなう課金装置と通信して課金状態を取得し、該課金状態が課金実行不能状態に遷移したならば、該状態を前記中止すべき事由として検出することを特徴とする。
また、請求項6の発明にかかる画像形成装置は、請求項5の発明において、前記入力管理手段は、前記課金状態が課金実行可能状態である場合に、前記入力処理に対し、前記入力バッファへのデータ書き込みの開始を指示することを特徴とする。
また、請求項7の発明にかかる画像形成装置は、請求項5または6の発明において、前記入力管理手段は、前記中止指示をおこなうことなく前記転送処理が完了したならば、前記課金装置に対して課金の実行の開始を指示することを特徴とする。
また、請求項8の発明にかかるデータ漏洩防止プログラムは、利用者の操作により入力されたデータを入力バッファに記憶し、該入力バッファに記憶したデータに対してデータ変換処理を行ったうえで変換後のデータを出力する入力装置と、前記入力装置から出力された変換後のデータを記憶する記憶装置と、前記記憶装置に記憶されている変換後のデータに基づいて画像を形成し出力する出力装置と、前記利用者の操作により入力されたデータを前記入力バッファに記憶する入力処理、および、前記入力バッファが記憶するデータを変換して前記記憶装置に転送する転送処理を動作させることが可能な制御装置とを備える画像形成装置に搭載されるデータ漏洩防止プログラムであって、前記データ漏洩防止プログラムは、前記転送処理を中止すべき事由を検出したならば、該転送処理に対し中止指示をおこなう入力管理手順と、前記入力管理手順からの中止指示により前記入力バッファのデータを消去したうえで、前記転送処理を中止させる転送中止手順とを前記制御装置に実行させることを特徴とする。
請求項1にかかる画像形成装置によれば、利用者の操作により入力されたデータを入力バッファに記憶する入力処理、および、入力バッファが記憶するデータを変換して記憶装置に転送する転送処理を動作させることが可能な制御装置が、転送処理を中止すべき事由を検出したならば、転送処理に対し中止指示をおこなう入力管理手段と、入力管理手段からの中止指示により入力バッファのデータを消去したうえで、転送処理を中止させる転送中止手段とを備えるよう構成したので、入力処理により入力バッファに記憶された変換前のデータ漏洩を効率的に防止することができるという効果を奏する。
また、請求項2にかかる画像形成装置によれば、転送中止手段は、中止指示を受けることなく前記転送処理が完了したならば、前記入力バッファに記憶されているデータを消去するよう構成したので、入力バッファからのデータ漏洩を効率的に防止することができるという効果を奏する。
また、請求項3にかかる画像形成装置によれば、入力管理手段は、利用者による入力中止指示を取得したならば、かかる入力中止指示の取得を、中止すべき事由として検出するよう構成したので、利用者の指示により入力処理が中止された場合であっても、入力バッファからのデータ漏洩を効率的に防止することができるという効果を奏する。
また、請求項4にかかる画像形成装置によれば、入力管理手段は、入力処理に対し、入力バッファへのデータ書き込みの開始を指示するよう構成したので、入力バッファへのデータ書込みを管理することにより、入力バッファからのデータ漏洩を効率的に防止することができるという効果を奏する。
また、請求項5にかかる画像形成装置によれば、入力管理手段は、有料データの提供に対する課金の実行をおこなう課金装置と通信して課金状態を取得し、課金状態が課金実行不能状態に遷移したならば、かかる状態を中止すべき事由として検出するよう構成したので、課金装置に対する利用者の不正行為があった場合であっても、入力バッファからのデータ漏洩を効率的に防止することができるという効果を奏する。
また、請求項6にかかる画像形成装置によれば、入力管理手段は、課金状態が課金実行可能状態である場合に、入力処理に対し、入力バッファへのデータ書き込みの開始を指示するよう構成したので、課金が不可能である場合に、入力バッファへのデータ書き込みがおこなわれ、入力バッファからデータ漏洩が引き起こされることを効率的に防止することができるという効果を奏する。
また、請求項7にかかる画像形成装置によれば、入力管理手段は、中止指示をおこなうことなく転送処理が完了したならば、課金装置に対して課金の実行の開始を指示するよう構成したので、課金対象となる有料サービスの入力処理が完了する前に、入力バッファのデータが消去されることを防止することができるという効果を奏する。
また、請求項8にかかるデータ漏洩防止プログラムによれば、利用者の操作により入力されたデータを入力バッファに記憶する入力処理、および、入力バッファが記憶するデータを変換して記憶装置に転送する転送処理を動作させることが可能な制御装置に、転送処理を中止すべき事由を検出したならば、転送処理に対し中止指示をおこなう入力管理手順と、入力管理手順からの中止指示により入力バッファのデータを消去したうえで、転送処理を中止させる転送中止手順とを実行させるように構成したので、入力処理により入力バッファに記憶された変換前のデータ漏洩を効率的に防止することができるという効果を奏する。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる画像形成装置およびデータ漏洩防止プログラムの最良な実施の形態を詳細に説明する。ここでは、まず、本実施の形態に係る画像形成装置の概要および特徴について説明し、その後に、本実施の形態の特徴部分である入力バッファ消去処理の実施の形態について説明することとする。なお、本実施の形態では、この発明を画像形成装置に適用した場合について説明するが、本発明はこれに限らず、入力バッファ消去処理をおこなう各種装置に適用することができる。
(概要および特徴)
まず、本実施の形態に係る画像形成装置(以下「複合機」と言う)1の概要について図1、図2および図3−1〜図3−3を用いて説明する。図1は、本実施の形態に係る複合機1を取り巻くネットワーク環境を説明するためのネットワーク図である。
図1に示すように、近年のネットワーク化の進展により、オフィスなどに設けられたパーソナルコンピュータ(PC)などの機器は、LAN(Local Area Network)などのネットワークに接続され、相互に通信することが通常となった。たとえば、同図に示したように、かかるネットワークには、クライアントPC、SMTP(Simple Mail Transfer Protocol)サーバ、FTP(File Transfer Protocol)サーバ、サーバPCなどが接続され、電子メールの送受信やファイル転送をすることができ、モデム接続された配信サーバは、オフィス外のファックス装置と通信することができる。
このようなネットワーク化の進展に伴い、複合機1もかかるネットワークに接続され、PC等の機器と相互に通信することが可能となり、ハードディスク等の記憶装置を内蔵することで、いわゆるネットワーク複合機へと進化し、ユーザの様々なニーズに応えることができるようになった。
たとえば、複合機1は、通常のコピー機能に加えて、クライアントPCからの印刷要求により文書データ等を印刷するプリンタ機能、クライアントPCからのファックス要求により文書データ等をサーバPCに接続されたモデムを経由して他のオフィスのファックス機器に送信するファックス機能、受信したファックス文書やコピー文書を内蔵したハードディスクに蓄積する蓄積機能などを有するようになった。
このような複合化とネットワーク化の進展により、複合機1は多くの機能を提供することが可能となっている。そして、かかる機能の提供は、スキャナ装置などの入力装置、プロッタ装置などの出力装置、ハードディスク装置等の入力装置としても出力装置としても動作可能な装置の組合せによりおこなわれる。たとえば、コピー機能は、スキャナ装置とプロッタ装置との組合せにより提供され、文書蓄積機能は、スキャナ装置とハードディスク装置との組合せにより提供される。
そして、各入出力装置が取り扱うデータ形式やデータ単位はそれぞれ異なることが通常であるので、入力装置により取り込まれたデータは、画像変換処理などの加工処理を経たうえで、複合機1内に取り込まれ、加工処理を経たうえで出力装置に渡されることになる。また、各出力装置の処理速度はそれぞれ異なることが通常であり、かかる処理速度差異を吸収する必要がある。さらに、複合機1全体としての処理速度は高速であることが求められる。これらのことから、各入出力装置は、その内部にDRAM(Dynamic Random Access Memory)などのバッファメモリを実装することが多い。
したがって、このバッファメモリには、短時間ではあるが画像データなどのデータが記憶されることになる。バッファメモリの容量が小さい場合には、記憶されるデータの内容から画像データなどのデータの内容を識別することはほぼ不可能であったが、処理の高速化や取扱うデータの多様化が求められる近年の複合機1においては、たとえば、原稿1枚分程度の容量をもつバッファメモリが実装される場合もある。
かかるバッファメモリに記憶されたデータが、悪意をもった利用者により読み出されると機密情報の漏洩を引き起こすことにもなるため、かかるデータ漏洩の防止をおこなう必要がある。近年では、情報セキュリティに関連する規格も制定されつつあるなど、データ漏洩の防止に対する関心は高まっているため、データ漏洩の防止は重要な課題となっている。
特に、画像データを保存し、画像データの読出しや画像データの維持に対して課金をおこなう場合には、課金対象となる画像データの漏洩防止は非常に重要である。このような場合に、画像データを保存する記憶装置へのアクセスをパスワードを用いて制限したとしても、上述したバッファメモリに残存するデータによりデータ漏洩が引き起こされる場合がある。
なお、かかるバッファメモリに記憶されるデータに暗号処理を施すことによりデータ漏洩を防止することも考えられるが、データ処理を高速化するために設けられたバッファメモリに、処理負荷のかかる暗号処理を施すことは、処理速度の低下につながるため適当ではない。そこで、本実施の形態に係る複合機1では、入力装置が用いるバッファメモリを適宜消去することにより、かかるデータ漏洩を防止することとしている。
図2は、かかる複合機1のハードウェア構成を示すブロック図である。同図に示すように、この複合機1は、コントローラ10とエンジン部(Engine)60とをPCI(Peripheral Component Interconnect)バスで接続した構成となる。コントローラ10は、複合機1全体の制御と描画、通信、図示しない操作部からの入力を制御するコントローラである。エンジン部60は、PCIバスに接続可能なプリンタエンジンなどであり、たとえば白黒プロッタ、1ドラムカラープロッタ、4ドラムカラープロッタ、スキャナまたはファックスユニットなどである。なお、このエンジン部60には、プロッタなどのいわゆるエンジン部分に加えて、誤差拡散やガンマ変換などの画像処理部分が含まれる。
コントローラ10は、CPU11と、ノースブリッジ(NB)13と、システムメモリ(MEM−P)12と、サウスブリッジ(SB)14と、ローカルメモリ(MEM−C)17と、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)16と、ハードディスクドライブ(HDD)18とを有し、ノースブリッジ(NB)13とASIC16との間をAGP(Accelerated Graphics Port)バス15で接続した構成となる。また、MEM−P12は、ROM(Read Only Memory)12aと、RAM(Random Access Memory)12bとをさらに有する。
CPU11は、複合機1の全体制御をおこなうものであり、NB13、MEM−P12およびSB14からなるチップセットを有し、このチップセットを介して他の機器と接続される。
NB13は、CPU11とMEM−P12、SB14、AGP15とを接続するためのブリッジであり、MEM−P12に対する読み書きなどを制御するメモリコントローラと、PCIマスタおよびAGPターゲットとを有する。
MEM−P12は、プログラムやデータの格納用メモリ、プログラムやデータの展開用メモリ、プリンタの描画用メモリなどとして用いるシステムメモリであり、ROM12aとRAM12bとからなる。ROM12aは、プログラムやデータの格納用メモリとして用いる読み出し専用のメモリであり、RAM12bは、プログラムやデータの展開用メモリ、プリンタの描画用メモリなどとして用いる書き込みおよび読み出し可能なメモリである。
SB14は、NB13とPCIデバイス、周辺デバイスとを接続するためのブリッジである。このSB14は、PCIバスを介してNB13と接続されており、このPCIバスには、ネットワークインターフェース(I/F)部なども接続される。
ASIC16は、画像処理用のハードウェア要素を有する画像処理用途向けのIC(Integrated Circuit)であり、AGP15、PCIバス、HDD18およびMEM−C17をそれぞれ接続するブリッジの役割を有する。このASIC16は、PCIターゲットおよびAGPマスタと、ASIC16の中核をなすアービタ(ARB)と、MEM−C17を制御するメモリコントローラと、ハードウェアロジックなどにより画像データの回転などをおこなう複数のDMAC(Direct Memory Access Controller)と、エンジン部60との間でPCIバスを介したデータ転送をおこなうPCIユニットとからなる。このASIC16には、PCIバスを介してFCU(Fax Control Unit)30、USB(Universal Serial Bus)40、IEEE1394(the Institute of Electrical and Electronics Engineers 1394)インターフェース50が接続される。
MEM−C17は、コピー用画像バッファ、符号バッファとして用いるローカルメモリであり、HDD(Hard Disk Drive)18は、画像データの蓄積、プログラムの蓄積、フォントデータの蓄積、フォームの蓄積を行うためのストレージである。
オペレーションパネル20は、利用者からの入力操作を受け付けるとともに、利用者向けの情報表示をおこなう操作部である。また、課金装置1aは、専用の課金装置インターフェースを介して接続され、入金された金額情報、プリペイドカードの残度数、暗証番号などの情報がCPU11に伝えられる。そして、この課金装置1aは、CPU11からの命令によりプリペイドカードの残高の減額といった課金実行処理をおこなう。なお、課金装置1aに該当する装置としては、コインラック装置、プリペイドカード装置、プリセットキーカード装置などがある。
AGP15は、グラフィック処理を高速化するために提案されたグラフィックスアクセラレーターカード用のバスインターフェースであり、MEM−P12に高スループットで直接アクセスすることにより、グラフィックスアクセラレーターカードを高速にするものである。
次に、本実施の形態に係る複合機1の特徴について、図3−1〜図3−3を用いて説明する。本実施の形態に係る複合機1の特徴は、入力装置が用いるバッファメモリを適宜消去することにより、バッファメモリからのデータ漏洩を防止する点にある。図3−1は、複合機1の入力処理の概要を説明するための説明図である。
同図に示すように、複合機1の入力処理においては、スキャナ装置などの入力装置が読み込んだデータは、入力装置が用いる入力バッファにいったん記憶され、入力バッファからMEM−C17などの記憶装置に転送される。ここで、入力装置は、入力バッファにいったん記憶された画像データなどのデータの変換処理をおこなったうえで、変換後のデータを記憶装置に転送(出力)する。このようにして、複合機1は、入力装置により取り込まれたデータを、内部の記憶装置に格納することになる。なお、かかる記憶装置に格納されたデータは、出力装置に渡され、複合機1は印刷処理が施された記録紙などを成果物として出力することになる。
この場合、入力装置が用いる入力バッファには、記憶装置へのデータ転送後もデータが残るため、かかる入力バッファからデータの漏洩を起こす可能性がある。
図3−2は、入力処理が完了した場合における入力バッファの消去処理の例を説明するための説明図である。同図に示すように、かかるデータ漏洩を防止するためには、入力バッファから記憶装置への転送処理が完了した際に、入力バッファに残存するデータを消去する必要がある。このように、記憶装置への転送処理が完了した際にデータ消去をおこなうこととすれば、入力装置が用いる入力バッファにデータが残存してデータ漏洩を引き起こすことを防止することができる。
しかしながら、記憶装置への転送処理が完了した場合のみに、かかる入力バッファのデータ消去をおこなっても、入力バッファからデータ漏洩が起こる可能性がある。すなわち、利用者の指示により入力処理が中止された場合や、利用者によりコインラック装置などの課金装置1aに入金された料金の返却が指示された場合には、入力処理は中止されるので、かかる転送処理の完了をもって入力バッファの消去をおこなうことができない。
図3−3は、入力処理が中止された場合における入力バッファの消去処理の例を説明するための説明図である。同図に示すように、利用者の指示あるいは複合機1のハードウェアエラーなどにより入力処理が中止された場合や、課金装置1aに入金された料金が返却されたり、プリペイドカードが取出されたりすることにより入力処理が中止された場合にも、入力バッファにデータが残存することになる。かかる残存データによりデータ漏洩の可能性があるので、入力処理が中止された場合にも残存データを消去してデータ漏洩を防止する必要がある。
本実施の形態に係る複合機1では、入力バッファから記憶装置への転送処理の完了および入力処理の中止事由を検出し、このような場合に入力装置が用いる入力バッファのデータを消去することでデータ漏洩を防止する点に特徴がある。
(入力バッファ消去処理の実施の形態)
次に、上述した入力バッファ消去処理の実施の形態について詳細に説明する。図4は、本実施の形態に係る複合機1の構成を示す機能ブロック図である。同図に示すように、複合機1は、入力データ加工部100、入力管理部200、入力装置120、記憶装置130およびオペレーションパネル20を有している。
ここで、各処理部および各装置間の関係の概要について説明しておく。入力データ加工部100は、入力装置120から画像データなどのデータを入力し、記憶装置130に転送するとともに、入力管理部200からの指示メッセージの受信および入力管理部200への通知メッセージの送信をおこなう。また、入力管理部200は、課金装置1aとのデータ送受信をおこなうとともに、利用者に対する情報をオペレーションパネル20に出力する処理をおこなう。
次に、各処理部がおこなう処理について説明する。入力データ加工部100は、書込部101、転送処理部102、消去部103および入力データ記憶部(入力バッファ)110をさらに有する。この入力データ記憶部110は、入力装置120の内部に実装されることが通常であるが、説明の都合上、入力データ加工部100に含まれるものとして図示している。なお、この入力データ加工部100は、入力装置120の内部に実装される必要はなく、入力装置120と複合機1の接続部分などの複合機1側に実装することとしてもよい。また、同図においては、本実施の形態の特徴部分である入力バッファ消去処理の説明に必要な処理部のみを図示している。
入力データ加工部100は、スキャナ装置などの入力装置120から入力されたデータを入力データ記憶部110に書き込み、書込んだデータを取出して記憶装置130に転送するとともに、入力データ記憶部110に残存するデータの消去処理をおこなう処理部である。
書込部101は、入力装置120から送信されたデータを受信して入力データ記憶部110に書込む処理をおこなう。また、入力データ記憶部110へのデータ書き込みは、入力管理部200の指示により開始する。たとえば、利用者が複合機1に紙原稿をセットしてコピー機能の提供を指示した場合には、紙原稿の内容は、スキャナ装置などの入力装置により読込まれ、入力管理部200から「入力開始指示」を受信すると、書込部101は、かかる紙原稿の内容を入力データ記憶部110に書込む処理をおこなう。
転送処理部102は、入力管理部200の「入力開始指示」により、入力データ記憶部110から画像データなどのデータを読み出して記憶装置130に転送するとともに、入力管理部200の「入力中止指示」により、入力データ記憶部110が記憶するデータの消去を消去部103に指示する処理部である。また、この転送処理部102は、かかる転送処理が完了すると「入力完了通知」を、転送を中止すると「入力中止通知」を、それぞれ入力管理部200に送信する。
具体的には、この転送処理部102は、入力管理部200から「入力開始指示」を受信すると、入力データ記憶部110が記憶するデータを読み出して記憶装置130に送信する。記憶装置130は、受信したデータを記憶してプロッタ装置などの出力装置に提供する。
この転送処理部102は、入力管理部200から「入力中止指示」を受信したならば、消去部103に対して、入力データ記憶部110が記憶するデータの消去を指示する。また、転送処理部102は、入力データ記憶部110が記憶するデータを記憶装置130に転送する処理が完了した場合にも、消去部103に対して、かかるデータの消去を指示する。
このように、記憶装置130へのデータ転送が完了した後に入力データ記憶部110に記憶されたデータの消去をおこなうこととしたので、転送完了後に入力データ記憶部110に入力データが残存することを防止することができるとともに、転送が完了していないデータを誤って消去することを防止することができる。また、入力管理部200の「入力中止指示」を随時受け付けてデータ消去処理をおこなうこととしたので、入力中止事由が発生した場合に、入力データ記憶部110に入力データが残存することを防止することができる。
消去部103は、転送処理部102の指示により、入力データ記憶部110に記憶されたデータの消去をおこなう処理部である。また、入力装置120は、スキャナ装置などの装置であり、記憶装置130は、MEM−C17などのメモリである。なお、かかる入力装置120は、複合機1のオプション構成により追加や取外しが可能である。
入力管理部200は、課金装置1aなどの課金状態や、複合機1内のハードウェア状態などを取得し、これらの状態に基づいて、入力データ加工部100に「入力開始指示」および「入力中止指示」を送信するとともに、入力データ加工部100から「入力完了通知」を受信した際に、課金装置1aに課金開始を指示する処理部である。
具体的には、この入力管理部200は、課金装置1aが複合機1に接続されている場合には、コピー機能などの機能提供に係るサービス料金の課金が可能か否かを判定し、残額が十分であれば、入力データ加工部100に対し、「入力開始指示」を送信する。一方、残額が不十分である場合には、オペレーションパネル20に、機能提供をおこなうことができない旨の表示を指示して処理を終了する。
また、入力管理部200は、課金装置1aおよび複合機1のハードウェア状態を監視して、入力処理の中止事由の検出をおこなうとともに、入力データ加工部100からの通知メッセージの受信を待ち合わせる。そして、入力処理の中止事由を検出したならば、入力データ加工部100に「入力中止指示」を送信する。
そして、入力データ加工部100から、「入力中止通知」を受信したならば、この読取り中止通知の内容を、オペレーションパネル20に表示して処理を終了する。また、「入力中止指示」を送信することなく「入力完了通知」を受信したならば、課金装置1aに課金実行の開始を指示する。
このように、入力データ記憶部110からのデータの読出しおよびデータの消去を担当する入力データ加工部100と、課金装置1aや複合機1内のハードウェア状態を監視し、取得した状態に基づいて入力データ加工部100に処理の実行を指示する入力管理部200とにより、入力データ記憶部110のデータを適宜消去することができるので、入力バッファからのデータ漏洩を効果的に防止することができる。
次に、本実施の形態の特徴部分である入力データ消去処理の処理手順について図5〜図7を用いて説明する。図5は、上述した入力管理部200の処理手順を示すフローチャートである。
まず、入力管理部200は、複合機1に課金装置1aが接続されているか否かの判定をおこない(ステップS101)、課金装置1aが接続されている場合には(ステップS101肯定)、コピー機能などの機能提供の動作実行条件が成立しているか否かを判定する(ステップS102)。ここで「動作実行条件」とは、課金装置1aが、キーカード装置であれば、キーカードがセットされており、かつ、暗証コードが正しいことを指し、プリペイドカード装置であれば、残高が要求された機能の提供料金以上であることを指す。
そして、かかる動作実行条件が成立していない場合には(ステップS102否定)、オペレーションパネル20に、機能提供にともなう入力処理ができない旨とその理由を表示して(ステップS111)処理を終了する。一方、動作実行条件が成立している場合(ステップS102肯定)および課金装置1aが接続されていない場合(ステップS101否定)には、入力データ加工部100に対し「入力開始指示」を送信する(ステップS103)。
つづいて、入力管理部200は、入力データ加工部100から「入力完了通知」を受信済みか否かを判定し(ステップS104)、「入力完了通知」を受信していない場合には(ステップS104否定)、入力処理の中止条件を検出したか否かを判定する(ステップS105)。ここで、入力処理の中止条件とは上述した出力処理の中止事由と同意であり、課金装置1aに入金された料金が返却されたり、プリペイドカードが取出されたりすることにより課金不可能な状態になり入力処理を中止する必要がある場合や、複合機1のハードウェア障害などにより入力処理を中止する必要がある場合を指す。
そして、入力処理の中止条件を検出しなかった場合には(ステップS105否定)、再び、「入力完了通知」を受信済みか否かを判定する処理(ステップS104)にもどり、ステップS104〜ステップS105の処理を繰り返す。
一方、入力処理の中止条件を検出した場合には(ステップS105肯定)、入力データ加工部100に対し「入力中止指示」を送信し(ステップS106)、入力データ加工部100からの「入力中止通知」の受信を待ち合わせる(ステップS107否定)。そして、入力データ加工部100から「入力中止通知」を受信したならば(ステップS107肯定)、オペレーションパネル20に、機能提供にともなう入力処理ができない旨とその理由を表示して(ステップS111)処理を終了する。
また、入力データ加工部100から「入力完了通知」を受信した場合には(ステップS104肯定)、複合機1に課金装置1aが接続されているか否かの判定をおこない(ステップS108)、課金装置1aが接続されている場合には(ステップS108肯定)、課金処理をおこなって(ステップS109)、次の機能提供要求がない場合には(ステップS110否定)処理を終了する。そして、課金装置1aが接続されていない場合には(ステップS108否定)、課金処理をおこなうことなくステップS110の処理をおこなう。なお、次の機能提供要求がある場合には(ステップS110肯定)、ステップS101以降の処理を繰り返す。
次に、入力データ加工部100の処理手順について説明する。ここでは、まず、入力データ加工部100が、記憶装置130へのデータ転送を開始する前に、入力管理部200から「入力中止指示」を受信した場合について、図6を用いて説明する。図6は、データ転送を開始する前に、読取り中止指示を受信した場合における入力データ加工部100の処理手順を示すフローチャートである。
同図に示すように、入力データ加工部100は、書込部101に相当する処理と、転送処理部102に相当する処理を並行して動作させるために、書込部101に相当しステップS201〜ステップS202の処理をおこなう「原稿読取りプロセス」と、転送処理部102に相当しステップS203〜ステップS207の処理をおこなう「データ転送プロセス」とを生成して、これらのプロセスの処理完了を待ち合わせたうえでステップS208の処理をおこなう。
まず、入力データ加工部100は、上述した「原稿読取りプロセス」および「データ転送プロセス」を生成して処理を開始する。「原稿読取りプロセス」に相当する書込部101は、スキャナ装置などの入力装置120から原稿データなどのデータを読込んで、入力データ記憶部110へのデータ書込みを開始する(ステップS201)。そして、かかる原稿データの読込みの完了および入力データ記憶部110へのデータ書込みが完了するまで待ち合わせる(ステップS202否定)。また、入力データ記憶部110へのデータ書込みが完了したならば(ステップS202肯定)、処理を終了する。ここで、「データ書込みが完了」するとは、入力データ記憶部110に記憶されたデータが所定の量に達することを指す。
一方、「データ転送プロセス」に相当する転送処理部102は、転送開始条件を満たすまで待ち合わせる(ステップS203否定)。ここで、転送開始条件とは、「原稿読取りプロセス」が書き込み処理を開始したことや、入力データ記憶部110に書込まれたデータが所定の量に達したことを指し、あらかじめ、ROM12aなどに静的データとして記憶されている設定データを入力データ加工部100が読み出すことにより利用する。
なお、かかる転送開始条件が、「原稿読取りプロセス」が書き込み処理を開始したことである場合には、書込部101が入力データ記憶部110にデータを書込みつつ、転送処理部102が入力データ記憶部110のデータを読み出して記憶装置130に転送する。また、転送開始条件が、入力データ記憶部110に書込まれたデータが所定の量に達したことである場合には、書込部101が入力データ記憶部110に所定量のデータを書込んだ後に、タイミングをずらして転送処理部102が入力データ記憶部110のデータを読み出して記憶装置130に転送することになる。
つづいて、転送開始条件を満たしたならば(ステップS203肯定)、入力管理部200から「入力中止指示」を受信済みか否かを判定する(ステップS204)。そして、「入力中止指示」を受信済みの場合には(ステップS204肯定)、入力データ記憶部110のデータを消去する(ステップS207)。
一方、「入力中止指示」を受信していない場合には(ステップS204否定)、入力データ記憶部110に記憶されているデータを読出して、記憶装置130への転送を開始する(ステップS205)。つづいて、転送処理部102は、転送終了条件を満たすまで待ち合わせる(ステップS206否定)。ここで、転送終了条件とは、記憶装置130へ転送したデータが所定量に達することを指す。そして、転送終了条件を満たしたならば(ステップS206肯定)、入力データ記憶部110のデータを消去する(ステップS207)。
入力データ加工部100は、書込部101および転送処理部102のいずれもが処理を終了したならば(ステップS202肯定およびステップS207完了)、入力管理部200に対して「入力完了通知」または「入力中止通知」を送信したうえで(ステップS208)、処理を終了する。なお、入力データ加工部は100、「入力中止指示」を受信した場合(ステップS204肯定)には「入力中止通知」を、受信していない場合(ステップS204否定)には「入力完了通知」を入力管理部200に対して送信する。
次に、入力データ加工部100が、記憶装置130へのデータ転送を開始した後に、入力管理部200から「入力中止指示」を受信した場合について説明する。図7は、データ転送を開始した後に読取り中止指示を受信した場合における入力データ加工部100の処理手順を示すフローチャートである。なお、書込部101に相当する処理と、転送処理部102に相当する処理を並行して動作させるために、書込部101に相当する「原稿読取りプロセス」と、転送処理部102に相当する「データ転送プロセス」とを生成して、これらのプロセスの処理完了を待ち合わせたうえでステップS308の処理をおこなう点は図6の場合と同様である。
「原稿読取りプロセス」に相当する書込部101は、スキャナ装置などの入力装置120から原稿データなどのデータを読込んで、入力データ記憶部110へのデータ書込みを開始する(ステップS301)。そして、かかる原稿データの読込みの完了および入力データ記憶部110へのデータ書込みが完了するまで待ち合わせる(ステップS302否定)。また、入力データ記憶部110へのデータ書込みが完了したならば(ステップS302肯定)、処理を終了する。
一方、「データ転送プロセス」に相当する転送処理部102は、上述した転送開始条件を満たすまで待ち合わせる(ステップS303否定)。そして、転送開始条件を満たしたならば(ステップS303肯定)、入力データ記憶部110に記憶されているデータを読出して、記憶装置130への転送を開始する(ステップS304)。
つづいて、転送処理部102は、入力管理部200から「入力中止指示」を受信済みか否かを判定する(ステップS305)。そして、「入力中止指示」を受信済みの場合には(ステップS305肯定)、入力データ記憶部110のデータを消去する(ステップS307)。
一方、「入力中止指示」を受信していない場合には(ステップS305否定)、上述した転送終了条件を満たしたか否かを判定し(ステップS306)、転送終了条件を満たしていない場合には(ステップS306否定)、ステップS305以降の処理を繰り返す。
入力データ加工部100は、書込部101および転送処理部102のいずれもが処理を終了したならば(ステップS302肯定およびステップS307完了)、入力管理部200に対して「入力完了通知」または「入力中止通知」を送信したうえで(ステップS208)、処理を終了する。なお、入力データ加工部は100、「入力中止指示」を受信した場合(ステップS304肯定)には「入力中止通知」を、受信していない場合(ステップS304否定)には「入力完了通知」を入力管理部200に対して送信する。
上述してきたように、本実施の形態では、入力処理の中止事由を検出する入力管理部と、入力管理部からの入力中止指示により、入力データ記憶部(入力バッファ)のデータを消去する入力データ加工部とから入力バッファ消去処理を構成したので、記憶装置への丹データ転送が完了した場合のみならず、入力処理を中止した場合であっても入力バッファの消去処理をおこなうことにより、入力バッファに残存したデータからデータ漏洩が引き起こされることを効果的に防止することができる。
また、本実施の形態の画像形成装置で実行されるデータ漏洩防止プログラムは、インストール可能な形式または実行可能な形式のファイルでCD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)、フレキシブルディスク(FD)、CD−R(CD Recordable)、DVD(Digital Versatile Disk)などのコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するよう構成してもよい。この場合、CPU11が上記記憶媒体から、データ漏洩防止プログラムを読み出してMEM−P12上にロードすることで、画像形成装置に、上述した各ステップ、各手段または各部を実現させる。
また、データ漏洩防止プログラムを、インターネットなどのネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するよう構成してもよい。さらに、かかるデータ漏洩防止プログラムをインターネットなどのネットワーク経由で提供または配布するようにしてもよい。
以上のように、本発明にかかる画像形成装置およびデータ漏洩防止プログラムは、各種装置における入力バッファの消去処理に有用であり、特に、画像形成装置のデータ漏洩防止に適している。
複合機をとりまくネットワーク環境を示すネットワーク図である。 複合機のハードウェアを説明するための説明図である。 複合機の入力処理の概要を説明するための説明図である。 入力処理が完了した場合における入力バッファの消去処理の例を説明するための説明図である。 入力処理が中止された場合における入力バッファの消去処理の例を説明するための説明図である。 本実施の形態に係る複合機の構成を示す機能ブロック図である。 入力管理部の処理手順を示すフローチャートである。 データ転送を開始する前に読取り中止指示を受信した場合における入力データ加工部の処理手順を示すフローチャートである。 データ転送を開始した後に読取り中止指示を受信した場合における入力データ加工部の処理手順を示すフローチャートである。
符号の説明
1 画像形成装置(複合機)
1a 課金装置
10 コントローラ
11 CPU
12 MEM−P
12a ROM
12b RAM
13 NB
14 SB
15 AGP
16 ASIC
17 MEM−C
18 HDD
20 オペレーションパネル
30 FCU
40 USB
50 IEEE1394
60 エンジン部(Engine)
100 入力データ加工部
101 書込部
102 転送処理部
103 消去部
110 入力データ記憶部(入力バッファ)
120 入力装置
130 記憶装置
200 入力管理部

Claims (8)

  1. 利用者の操作により入力されたデータを入力バッファに記憶し、該入力バッファに記憶したデータに対してデータ変換処理を行ったうえで変換後のデータを出力する入力装置と、前記入力装置から出力された変換後のデータを記憶する記憶装置と、前記記憶装置に記憶されている変換後のデータに基づいて画像を形成し出力する出力装置と、前記利用者の操作により入力されたデータを前記入力バッファに記憶する入力処理、および、前記入力バッファが記憶するデータを変換して前記記憶装置に転送する転送処理を動作させることが可能な制御装置とを備え、
    前記制御装置は、
    前記転送処理を中止すべき事由を検出したならば、該転送処理に対し中止指示をおこなう入力管理手段と、
    前記入力管理手段からの中止指示により前記入力バッファのデータを消去したうえで、前記転送処理を中止させる転送中止手段と
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記転送中止手段は、前記中止指示を受けることなく前記転送処理が完了したならば、前記入力バッファに記憶されているデータを消去することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記入力管理手段は、利用者による入力中止指示を取得したならば、かかる入力中止指示の取得を、前記中止すべき事由として検出することを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 前記入力管理手段は、前記入力処理に対し、前記入力バッファへのデータ書き込みの開始を指示することを特徴とする請求項1、2または3に記載の画像形成装置。
  5. 前記入力管理手段は、有料データの提供に対する課金の実行をおこなう課金装置と通信して課金状態を取得し、該課金状態が課金実行不能状態に遷移したならば、該状態を前記中止すべき事由として検出することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の画像形成装置。
  6. 前記入力管理手段は、前記課金状態が課金実行可能状態である場合に、前記入力処理に対し、前記入力バッファへのデータ書き込みの開始を指示することを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 前記入力管理手段は、前記中止指示をおこなうことなく前記転送処理が完了したならば、前記課金装置に対して課金の実行を指示することを特徴とする請求項5または6に記載の画像形成装置。
  8. 利用者の操作により入力されたデータを入力バッファに記憶し、該入力バッファに記憶したデータに対してデータ変換処理を行ったうえで変換後のデータを出力する入力装置と、前記入力装置から出力された変換後のデータを記憶する記憶装置と、前記記憶装置に記憶されている変換後のデータに基づいて画像を形成し出力する出力装置と、前記利用者の操作により入力されたデータを前記入力バッファに記憶する入力処理、および、前記入力バッファが記憶するデータを変換して前記記憶装置に転送する転送処理を動作させることが可能な制御装置とを備える画像形成装置に搭載されるデータ漏洩防止プログラムであって、
    前記データ漏洩防止プログラムは、
    前記転送処理を中止すべき事由を検出したならば、該転送処理に対し中止指示をおこなう入力管理手順と、
    前記入力管理手順からの中止指示により前記入力バッファのデータを消去したうえで、前記転送処理を中止させる転送中止手順と
    前記制御装置に実行させることを特徴とするデータ漏洩防止プログラム。
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