JP3562037B2 - Tm多重モード誘電体共振器 - Google Patents

Tm多重モード誘電体共振器 Download PDF

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【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、複数の誘電体柱を交差させてなる複合誘電体柱を周囲を導体で囲んだ空間内に配したTM多重モード誘電体共振器に関し、さらに詳しくは、複合誘電体柱を構成する誘電体柱同士の結合度に影響を与えることなく、個々の誘電体柱の周波数調整ができるTM多重モード誘電体共振器の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のTM二重モード誘電体共振器を図6に示す。
図6はTM二重モード誘電体共振器の構成を示す分解斜視図である。
図6に示すようにTM二重モード誘電体共振器11は、複合誘電体柱12、キャビティ13、金属パネル14、周波数調整用誘電体棒15とから構成されている。
【0003】
キャビティ13は、一体成型により複合誘電体柱12と同一の誘電体材料で形成され、キャビティ13の上下面と左右側面には導体16が形成されている。また、キャビティ13の二つの開口は金属パネル14で覆われ、金属パネル14は導体16と電気的に接続される。
【0004】
複合誘電体柱12は二本の角柱状の誘電体柱12a、12bを一体に複合して十字形状に形成されており、各誘電体柱12a、12bの交差部には結合用切欠部17が形成されている。また、各誘電体柱12a、12bには各誘電体柱の軸方向に垂直な方向にそれぞれ周波数調整用孔18を設けている。この周波数調整用孔18には、周波数調整用誘電体棒15が挿抜自在となるように金属パネル14で保持される。
【0005】
この時、誘電体柱12aの電磁界と誘電体柱12bの電磁界とが結合用切欠部17により結合していると、複合誘電体柱12にはfeven(偶モードの共振周波数)およびfodd (奇モードの共振周波数)の二つの共振周波数が生じる。ここでは、低い方の共振周波数をfevenとし、高い方の共振周波数をfodd とする。
【0006】
図7は、TM二重モード誘電体共振器11の電界を示す図であり、実線の矢印はfevenの電気力線を表し、破線の矢印はfodd の電気力線を表す。
【0007】
そして、結合係数はfevenとfodd の周波数差によって決定される。したがって、fevenとfodd の周波数差が0の場合、結合係数が0となって、誘電体柱12aと誘電体柱12bとが結合しない。また、fevenとfodd の周波数差が大きければ大きいほど結合係数は大きくなる。このとき、fevenとfodd の周波数は図7に示す電気力線の経路に影響されて変化し、結合係数も同様に変化する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来は上記したように誘電体柱の周波数を調整するために周波数調整用孔を形成し、周波数調整用孔に周波数調整用誘電体棒を挿抜することによって行っていたが、周波数調整用孔を設けることによって、誘電体柱同士の結合係数が変化するという問題点があった。
【0009】
これは、各誘電体柱に周波数調整用孔を形成した際に、fevenとfodd の電界に与える影響に差があるからである。
【0010】
通常、周波数調整用孔を形成するとfeven及びfodd はともに高くなる。この時、周波数調整用孔によってfevenとfodd とが同じ程度高くなるのであれば、fevenとfodd の周波数差は変化せず、結合係数も変化しない。
【0011】
odd に比べてfevenの方が周波数調整用孔の影響が大きい場合、図8に示すように、周波数調整用誘電体棒を挿入していない時は、fevenが高くなるためfoddに近づき周波数差が小さくなって結合係数も小さくなり、周波数調整用誘電体棒を挿入した時は、fodd に比べてfevenの方が周波数が低くなる程度が大きく結合係数が大きくなる。すなわち、周波数調整用誘電体棒の挿抜により大きく結合係数が変化する。
【0012】
逆に、fevenに比べてfodd の方が周波数調整用孔の影響が大きい場合、図9に示すように、周波数調整用誘電体棒を挿入していない時は、fodd が高くなるためfevenから離れて周波数差が大きくなって結合係数も大きくなり、周波数調整用誘電体棒を挿入した時は、fevenに比べてfodd の方が周波数が低くなる程度が大きく結合係数が小さくなる。すなわち、周波数調整用誘電体棒の挿抜により大きく結合係数が変化する。
【0013】
周波数調整用孔がfevenとfodd に与える影響はそれぞれの電界にどれだけ影響を与えるかによる。すなわち、周波数調整用孔がfevenとfodd の電気力線をどのように遮断するかによる。
【0014】
図7に示すように、fevenでは一方の電気力線が周波数調整用孔を2つ横切り、他方の電気力線が周波数調整用孔を横切らないのに対して、fodd は一方の電気力線が周波数調整用孔を1つ横切り、他方の電気力線も周波数調整用孔を1つ横切っている。
【0015】
この時、fevenとfodd をともに電気力線全体で見た場合、電気力線が周波数調整用孔を横切る数としてみれば同じではあるが、実際にはfevenとfodd における実効誘電率の違いにより、fevenとfodd の両方にバランス良く影響を与えられていなかった。
【0016】
したがって、TM多重モード誘電体共振器の周波数を変化させるために周波数調整用孔を形成して周波数調整用誘電体棒を挿抜自在に取り付けた時、周波数とともに、feven及びfodd の結合係数まで変化することが避けられなかった。
【0017】
このような場合、結合係数を調整するためには、TM多重モード誘電体共振器に新たに金属ねじ等の結合調整用の機構を形成する必要があり、時間及びコストがかかることとなっていた。
【0018】
本発明は、これらの問題点を鑑みてなされたもので、複合誘電体柱を構成する各誘電体柱に周波数調整用孔を形成し、周波数調整用誘電体棒を挿抜することにより周波数調整を行っても、結合係数に影響を与えることのないTM多重モード誘電体共振器を提供することを目的とする。
【0019】
【発明を解決するための手段】
そこで、請求項1に係る発明では、周囲を導体で囲んだ空間内に複数の誘電体柱を交差させてなる複合誘電体柱を配し、複合誘電体柱を構成する誘電体柱に、共振時に生じる電界の方向に垂直な方向に周波数調整用孔を形成し、周波数調整用孔に周波数調整用誘電体棒を挿抜自在に保持してなるTM多重モード誘電体共振器であって、周波数調整用孔を共振時に生じる複数のモードの電気力線が通る位置に形成し、周波数調整用孔の断面形状と周波数調整用誘電体棒の断面形状とを異ならせることにより、複数のモードのうち少なくとも一つのモードの電気力線の方向における周波数調整用誘電体棒と周波数調整用孔とにより生じる誘電率と、複数のモードのうち他の少なくとも一つのモードの電気力線の方向における周波数調整用誘電体棒と周波数調整用孔とにより生じる誘電率とを異ならせ、このことにより、前記周波数調整用棒を挿抜した際の少なくとも一つのモードの共振周波数と他の少なくとも一つのモードの共振周波数との間の周波数差が一定となるようにしている。
【0021】
また、請求項2に係る発明では、周波数調整用孔の内周面を一つのモードの電気力線の方向に沿って拡張して空隙部を形成することにより、複数のモードのうち少なくとも一つのモードの電気力線の方向における周波数調整用誘電体棒と周波数調整用孔とにより生じる誘電率と、複数のモードのうち他の少なくとも一つのモードの電気力線の方向における周波数調整用誘電体棒と周波数調整用孔とにより生じる誘電率とを異ならせている。
【0022】
さらに、請求項3に係る発明では、周波数調整用孔の中心軸に対して周波数調整用誘電体棒の中心軸を偏心させることにより、複数のモードのうち少なくとも一つのモードの電気力線の方向における周波数調整用誘電体棒と周波数調整用孔とにより生じる誘電率と、複数のモードのうち他の少なくとも一つのモードの電気力線の方向における周波数調整用誘電体棒と周波数調整用孔とにより生じる誘電率とを異ならせている。
【0023】
【作用】
請求項1に係る発明によれば、周波数調整用孔を共振時に生じる複数のモードの電気力線が通る位置に形成し、周波数調整用孔の断面形状と周波数調整用誘電体棒の断面形状とを異ならせることにより、複数のモードのうち少なくとも一つのモードの電気力線の方向における周波数調整用誘電体棒と周波数調整用孔とにより生じる誘電率と、複数のモードのうち他の少なくとも一つのモードの電気力線の方向における周波数調整用誘電体棒と周波数調整用孔とにより生じる誘電率とを異ならせ、このことにより、少なくとも一つのモードの共振周波数と他の少なくとも一つのモードの共振周波数との間の周波数差が一定にすることができる。
【0025】
請求項に係る発明によれば、周波数調整用孔を一つのモードの電気力線の方向に沿って拡張し空隙部を形成しているので、複数のモードのうち少なくとも一つのモードの電気力線の方向における周波数調整用誘電体棒と周波数調整用孔とにより生じる誘電率と、複数のモードのうち他の少なくとも一つのモードの電気力線の方向における周波数調整用誘電体棒と周波数調整用孔とにより生じる誘電率とを容易に異ならせることができ、少なくとも一つのモードあるいは他の少なくとも一つの電気力線だけを選択してより影響を与えることができる。
【0026】
請求項に係る発明によれば、周波数調整用孔の中心軸に対して周波数調整用誘電体棒の中心軸を偏心させているので、複数のモードのうち少なくとも一つのモードの電気力線の方向における周波数調整用誘電体棒と周波数調整用孔とにより生じる誘電率と、複数のモードのうち他の少なくとも一つのモードの電気力線の方向における周波数調整用誘電体棒と周波数調整用孔とにより生じる誘電率とを容易に異ならせることができる。
【0027】
【実施例】
以下、本発明の第1の実施例に係る誘電体共振器を図1、図2を用いて説明する。図1はTM二重モード誘電体共振器の構成を示す分解斜視図である。
図1に示すようにTM二重モード誘電体共振器1は、複合誘電体柱2、キャビティ3、金属パネル4、周波数調整用誘電体棒5とから構成されている。
【0028】
キャビティ3は、一体成型により複合誘電体柱2と同一の誘電体材料で形成され、キャビティ3の上下面と左右側面には導体6が形成されている。また、キャビティ3の二つの開口は金属パネル4で覆われ、金属パネル4は導体6と電気的に接続される。
【0029】
複合誘電体柱2は二本の角柱状の誘電体柱2a、2bを一体に複合して十字形状に形成されており、各誘電体柱2a、2bの交差部には結合用切欠部7が形成されている。また、各誘電体柱2a、2bには各誘電体柱の軸方向に垂直な方向にそれぞれ周波数調整用孔8を設けている。この周波数調整用孔8には、周波数調整用誘電体棒7が挿抜自在となるように金属パネル4で保持される。
【0030】
本実施例の周波数調整用孔8は図6、図7に示す従来の周波数調整用孔18と異なり、断面方向から見て円形状の孔ではなく、円形状の孔に長方形状の空隙部8a、8bを形成している。
【0031】
図2は本実施例のTM二重モード誘電体共振器1をキャビティ3の開口側から見たTM二重モード誘電体共振器1の電界を示す図であり、実線の矢印はfevenの電気力線を表し、破線はfodd の電気力線を表す。
【0032】
図2に示すように、本実施例では周波数調整用孔8の空隙部8a、8bをfevenの電気力線の方向に沿って形成している。また、周波数調整用誘電体棒5は周波数調整用孔8の円形状部分に対応する円筒状に形成されている。これは、従来の図8に示すfodd に比べてfevenの方が周波数調整用孔の影響が大きい場合に対応するためのものである。
【0033】
すなわち、周波数調整用孔8に周波数調整用誘電体棒5を挿入すると、ちょうど空隙部8a、8bがエアギャップとなり、fodd の電気力線よりfevenの電気力線の方に強く影響を与えることができる。
【0034】
すなわち、従来の図8に示すfodd 及びfevenの周波数差を、図3に示すように、周波数調整用誘電体棒を挿入していない時のfevenとfodd の周波数差と、周波数調整用誘電体棒を挿入した時のfevenとfodd の周波数差とがほぼ同程度となるようにしているので、周波数調整用誘電体棒の挿抜により結合係数がほとんど変化しない。
【0035】
逆に、fevenに比べてfodd の方が周波数調整用孔の影響が大きい場合には、fodd の電気力線の方向に沿って周波数調整用孔に空隙部を形成すればよい。
【0036】
なお、本実施例では、周波数調整用孔8の断面形状を円形状に長方形状の空隙部8a、8bを加えた形状にしていたがこれに限るものではない。
【0037】
図4は本発明の第1の実施例の変形例を示す図であり、周波数調整用孔部分を拡大した正面図である。図4(A)〜(E)に示すように、周波数調整用孔28、38、48、58、68の断面形状と、周波数調整用棒25、35、45、55、65の断面形状とを異ならせることにより、空隙部28a、28b、38a、48a、48b、58a、58b、68aを形成している。これにより、図1、図2に示す第1の実施例と同様の効果を得ることができる。
【0038】
図4(F)に示すのは、周波数調整用孔78の断面形状と周波数調整用誘電体棒75の断面形状とを相似の楕円にして、周波数調整用孔78の長径の向きと周波数調整用誘電体棒75の長径の向きとを変えることにより、空隙部78a、78bを形成したものである。このようにすることにより、図1、図2に示す第1の実施例と同様の効果を得ることができる。
【0039】
また、ここに示す組み合わせだけでなく、要はfevenの電気力線の方向における周波数調整用孔と周波数調整用誘電体棒により生じる誘電率と、fodd 電気力線の方向における周波数調整用孔と周波数調整用誘電体棒とにより生じる誘電率とを異ならせることができる組み合わせであればよい。
【0040】
図5は本発明の第2の実施例を示す図であり、周波数調整用孔部分を拡大した正面図である。図5に示すように、周波数調整用孔88の断面形状と周波数調整用誘電体棒85の断面形状を同一の円形状にするとともに、周波数調整用孔88の中心軸に対して周波数調整用誘電体棒85の中心軸を偏心させて、空隙部88aを形成し、fevenの電気力線の方向における周波数調整用孔と周波数調整用誘電体棒とにより生じる誘電率とfodd の電気力線の方向における周波数調整用孔と周波数調整用誘電体棒とにより生じる誘電率とを異ならせている。これにより、fevenとfodd の周波数差をほぼ一定に調整することができ、周波数調整用誘電体棒を挿抜しても、結合係数が大きく変化しない。
【0041】
本実施例では、周波数調整用孔の断面形状と周波数調整用誘電体棒の断面形状とを同一の円形状にしたがこれに限るものではなく、多角形状でもよく、また、断面形状の異なる周波数調整用孔と周波数調整用誘電体棒の中心軸を偏心させてもよい。要は周波数調整用孔の中心軸に対して周波数調整用誘電体棒の中心軸を偏心させることにより、fevenの電気力線の方向における周波数調整用孔と周波数調整用誘電体棒とにより生じる誘電率とfodd の電気力線の方向における周波数調整用孔と周波数調整用誘電体棒とにより生じる誘電率とを異ならせることができればよい。
【0042】
なお、本発明では第1の実施例及び第2の実施例ともにTM二重モード誘電体共振器を用いて説明したが、本発明はこれに限らず、複数の誘電体柱を交差させてなる複合誘電体柱を周囲を導体で囲んだ空間内に配したTM多重モード誘電体共振器すべてに対応できる。
【0043】
【発明の効果】
本発明に係るTM多重モード誘電体共振器によれば、一つのモードと他のモードの周波数を調整することができ、周波数調整用誘電体棒を挿抜することによって周波数調整をした際に、結合係数が大きく変化することを抑止することができる。また、周波数調整用孔もしくは周波数調整用誘電体棒を加工するだけなので、周波数調整の時間が掛からず、コストも低くおさえることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例に係るTM二重モード誘電体共振器の構成を示す分解斜視図である。
【図2】第1の実施例に係るTM二重モード誘電体共振器の電界分布を示す正面図である。
【図3】第1の実施例に係るTM二重モード誘電体共振器のfevenおよびfodd と結合係数の関係を示す正面図である。
【図4】第1の実施例に係るTM二重モード誘電体共振器の周波数調整用孔の変形例を示す周波数調整用孔部分の拡大正面図である。
【図5】第2の実施例に係るTM二重モード誘電体共振器の周波数調整用孔部分の拡大正面図である。
【図6】従来のTM二重モード誘電体共振器の構成を示す分解斜視図である。
【図7】従来のTM二重モード誘電体共振器の電界分布を示す正面図である。
【図8】従来のTM二重モード誘電体共振器のfevenおよびfodd と結合係数の関係を示す正面図である。
【図9】従来の他のTM二重モード誘電体共振器のfevenおよびfodd と結合係数の関係を示す正面図である。
【符号の説明】
1 TM二重モード誘電体共振器
2 複合誘電体柱
2a、2b 誘電体柱
3 キャビティ
4 金属パネル
5 周波数調整用誘電体棒
6 導体
7 結合用切欠部
8 周波数調整用孔
8a、8b 空隙部

Claims (3)

  1. 周囲を導体で囲んだ空間内に複数の誘電体柱を交差させてなる複合誘電体柱を配し、前記複合誘電体柱を構成する誘電体柱に、共振時に生じる電界の方向に垂直な方向に周波数調整用孔を形成し、該周波数調整用孔に周波数調整用誘電体棒を挿抜自在に保持してなるTM多重モード誘電体共振器であって、
    前記周波数調整用孔を共振時に生じる複数のモードの電気力線が通る位置に形成し、前記周波数調整用孔の断面形状と前記周波数調整用誘電体棒の断面形状とを異ならせることにより、複数のモードのうち少なくとも一つのモードの電気力線の方向における前記周波数調整用誘電体棒と前記周波数調整用孔とにより生じる誘電率と、複数のモードのうち他の少なくとも一つのモードの電気力線の方向における前記周波数調整用誘電体棒と前記周波数調整用孔とにより生じる誘電率とを異ならせ、このことにより、前記周波数調整用棒を挿抜した際の前記少なくとも一つのモードの共振周波数と他の少なくとも一つのモードの共振周波数との間の周波数差が一定とるようにしたことを特徴とするTM多重モード誘電体共振器。
  2. 前記周波数調整用孔の内周面を前記一つのモードの電気力線の方向に沿って拡張して空隙部を形成することにより、複数のモードのうち少なくとも一つのモードの電気力線の方向における前記周波数調整用誘電体棒と前記周波数調整用孔とにより生じる誘電率と、複数のモードのうち他の少なくとも一つのモードの電気力線の方向における前記周波数調整用誘電体棒と前記周波数調整用孔とにより生じる誘電率とを異ならせたことを特徴とする請求項1記載のTM多重モード誘電体共振器。
  3. 前記周波数調整用孔の中心軸に対して前記周波数調整用誘電体棒の中心軸を偏心させることにより、複数のモードのうち少なくとも一つのモードの電気力線の方向における前記周波数調整用誘電体棒と前記周波数調整用孔とにより生じる誘電率と、複数のモードのうち他の少なくとも一つのモードの電気力線の方向における前記周波数調整用誘電体棒と前記周波数調整用孔とにより生じる誘電率とを異ならせたことを特徴とする請求項1または請求項2記載のTM多重モード誘電体共振器。
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