JP5198964B2 - 多重モード誘電体共振器およびその調整方法 - Google Patents

多重モード誘電体共振器およびその調整方法 Download PDF

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Description

本発明は、複数の周波数に対応する複数の共振モードを励振可能な多重モード誘電体共振器に関する。
一般に、携帯電話等の基地局には共振器フィルタが組み込まれている。このような共振器フィルタを小型かつ高性能に構成するため、複数の共振モードを励振させて複数の周波数に対応可能な多重モード共振器が注目されている。従来の多重モード共振器としては、その基本形状に円柱を用いる構造あるいは直方体を用いる構造など、種々の構造が提案されている。直方体形状を用いる構造で複数の共振モードを励振させるためには、複数の直方体を組み合わせた構造か、直方体の一部を3次元的に削除した構造を採用する必要がある。また、円柱形状を用いる構造で複数の共振モードを励振させるためには、共振器本体の特性調整のためのネジ部材や円柱穴等を設けた構造を採用する必要がある。一方、多重モード共振器の周波数調整を行うために、金属ビス等を用いた構造を設ける手法が提案されている(例えば、特許文献1、2参照)
特開2003−174302号公報 特開平7−147504号公報
上述の多重モード共振器のうち直方体形状を用いる構造は、製造時に所望の周波数特性を調整するために複雑な形状を持たせる必要があるので、製造コストの上昇につながる。これに対し、上述の多重モード共振器のうち円柱形状を用いる構造は、共振器本体の構造は比較的単純で製造は容易である。しかし、上記の特性調整用の構造を設けることを前提とすると、ネジ部材により伝送信号の損失が増大する恐れや、円柱穴を形成するための複雑な加工などの問題がある。さらに、上記特許文献1、2に開示されている特性調整用の構造を用いて多重モード共振器の周波数調整を行う場合は、設計条件に応じて複数の周波数が複雑に変化するので、単一モードの共振器に比べて所望の周波数特性を実現することは容易ではない。
そこで、本発明はこれらの問題を解決するためになされたものであり、比較的簡単な構造で伝送損失を増大させることなく、所望の周波数特性を容易に調整可能な多重モード誘電体共振器を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の多重モード誘電体共振器は、導体に囲まれたキャビティー内に固定され、複数の共振モードを励振するための側面構造を有する柱状の誘電体共振器本体と、前記誘電体共振器本体の上面または底面に対向配置され、前記誘電体共振器本体の中心軸方向の回転軸に対して回転可能に構成された誘電体調整片とを備え、前記誘電体調整片は、前記回転軸に直交する平面内で前記回転軸に対して非対称な形状を有し、前記誘電体共振器本体は、第1の周波数および当該第1の周波数より高い第2の周波数の前記共振モードをそれぞれ励振し、前記誘電体調整片の調整により、前記第1の周波数および前記第2の周波数の変化の方向が逆になることを特徴としている
本発明の多重モード誘電体共振器によれば、柱状の誘電体共振器本体が側面構造の作用により複数の共振モードを励振し、それに対応する周波数特性が伝送信号に付与される。そして、誘電体調整片を回転させて誘電体共振器本体に対する角度を調整することにより、所望の共振周波数を設定することができる。従って、周波数特性を調整するための特殊な構造や複雑な加工を要することなく、簡単な構造で容易に周波数特性を調整可能な多重モード誘電体共振器を実現することができる。
本発明の誘電体調整片は、上記構造に対応する多様な形状で形成することができる。例えば、誘電体共振器本体の中心軸に直交する棒状の誘電体調整片を用いてもよい。また、長い棒状部材と短い棒状部材からなる十字型あるいはT字型の誘電体調整片を用いてもよい。この場合、棒状の誘電体調整片あるいは誘電体調整片の棒状部材は、矩形や円形などの多様な断面形状で形成することができる。
本発明の誘電体共振器本体は、円柱状に形成する場合に加え、多角形(例えば、八角形)の断面形状にするなど、多様な構造で形成することができる。また、誘電体共振器本体の前記側面構造は、前記誘電体共振器本体の側面の一部を切削した構造としてもよい。この場合、前記誘電体共振器本体の側面側の前記導体に取り付けられ、前記誘電体共振器本体の中心軸に直交する平面内で、前記中心軸から第1の方向および当該第1の方向に直交する第2の方向にそれぞれ位置する一対の入出力端子を設けてもよい。さらに、前記誘電体共振器本体の中心軸に直交する平面内で、前記第1の方向および前記第2の方向のそれぞれに対し前記側面構造の切削面の法線の方向が略45度の角度をなすように構成してもよい。
本発明において、前記誘電体調整片は、前記誘電体共振器本体に対する角度とは独立に、前記誘電体共振器本体との間の距離を調整可能に構成してもよい。これにより、誘電体共振器の周波数特性の調整の自由度を一層高めることが可能となる。
上記課題を解決するために、本発明の多重モード誘電体共振器の調整方法は、記誘電体共振器本体に対し、前記誘電体調整片の前記誘電体共振器本体に対する角度を調整することにより、前記第1の周波数および前記第2の周波数の平均周波数を一定に保ちつつ、前記第1の周波数および前記第2の周波数の結合係数を変化させて周波数特性を調整するものである。
また、本発明の多重モード誘電体共振器の調整方法は、記誘電体共振器本体に対し、前記誘電体調整片の前記誘電体共振器本体に対する角度と、前記誘電体調整片と前記誘電体共振器本体との間の距離とを独立に調整することにより、前記第1の周波数および前記第2の周波数をそれぞれ所望の周波数特性に調整するものである。
以上説明したように本発明によれば、誘電体共振器本体は複数の共振モードを励振するための側面構造を有し、誘電体共振器本体に対向配置される誘電体調整片を誘電体共振器本体に対して回転可能に構成したので、所望の周波数特性を調整可能となる。この場合、誘電体調整片が回転軸に対して非対称な形状を有するので、誘電体調整片の角度を適切に調整して複数の共振モードに対し異なる作用を及ぼすことができ、複数の共振周波数の平均周波数を保ちつつ結合係数を効率的かつ高精度に調整できる。本発明の誘電体共振器を用いることにより、周波数調整用の複雑な加工が不要となり、伝送損失が少なく多様なフィルタに応用可能な多重モード誘電体共振器を実現可能となる。
本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。以下では、2つの共振モード(2重モード)に対応して周波数特性に2つのピークを有する誘電体共振器に対して本発明を適用する場合において、8つの異なる実施形態を説明する。
(第1実施形態)
第1実施形態の誘電体共振器の構造および特性について説明する。第1実施形態の誘電体共振器に関し、図1に上面図を示すとともに、図2に側断面図を示す。図1および図2に示すように、第1実施形態の誘電体共振器は、誘電体共振器本体10と、導体ケース11と、支持台12と、一対の入出力端子13と、誘電体調整片14と、支持棒15とを備えて構成される。
誘電体共振器本体10は、円柱の一部が切削された形状を有し、円筒状の導体ケース11に囲まれたキャビティー内の略中心部に配置されている。誘電体共振器本体10は、その底面が導体ケース11に取り付けられた支持台12により固定されている。誘電体共振器本体10は、所定の比誘電率を有する誘電体材料を用いて形成されている。誘電体共振器本体10と外部空間の間は、周囲の導体ケース11により電気的に遮断された状態にある。また、支持台12は、例えばアルミナ等で形成され、円筒状の形状を有する。
図1に示すように、一対の入出力端子13は、それぞれ導体ケース11の側面に取り付けられている。一対の入出力端子13のうち、一方の入出力端子13には外部から供給される入力信号が供給され、他方の入出力端子13からは複数の共振モードで励振された出力信号が外部に出力される。なお、一対の入出力端子13は、互いに入出力を入れ替えて用いることができる。図1の下部に便宜上X軸とY軸を示しているが、誘電体共振器本体10の中心軸から見て、一方の入出力端子13の位置がX方向に配置され、かつ他方の入出力端子13の位置がY方向に配置されている。すなわち、一対の入出力端子13は、誘電体共振器本体10の円形断面を含む平面内で、互いに直交する位置関係にある。
誘電体共振器本体10の切削面10aは、その法線が水平面内においてX軸とY軸のそれぞれに対し45度の角度をなすよう形成されている。このような角度で切削面10aを形成することは、誘電体共振器本体10が2つの共振モードを励振するための側面構造の一例である。図1に示す切削面10aの切削量H、すなわち、切削前の誘電体共振器本体10の円形断面の外周位置から切削面10aの中央位置までの距離は、共振モードの特性に大きく影響するので、所望の特性が得られる最適な切削量Hを定めることが望ましい。
誘電体調整片14は、誘電体共振器本体10の上面に対向配置されている。第1実施形態においては、誘電体調整片14が矩形断面を有する棒状に形成されている。誘電体調整片14の中央上部には支持棒15が取り付けられている。そして、支持棒15を誘電体共振器本体10の中心軸方向の回転軸に対して回転させることにより、図1の平面内で誘電体共振器本体10に対する誘電体調整片14の角度θを変化させることができる。なお、誘電体調整片14は誘電体共振器本体10と同一の誘電体材料を用いて形成される。
ここで、誘電体調整片14および支持棒15の構造について図3を参照して説明する。
図3(A)は、誘電体調整片14および支持棒15の長辺側を見た側面図であり、図3(B)は、図3(A)に直交する方向から見た側面図である。誘電体調整片14は、長辺の長さLa、矩形断面における横方向の長さLbおよび縦方向の長さLcに形成される。また、支持棒15は、先端が誘電体調整片14の長辺の中央上部に固定される円柱状に形成される。なお、支持棒15は、その中心軸が誘電体共振器本体10の中心軸と一致するように配置される。
図1に示すように、誘電体調整片14の長辺の方向は、基準の方向に対して角度θをなすように調整することができる。すなわち、一対の入出力端子13に対して対称的となる基準の方向をθ=0度とし、支持棒15により自在に角度θを調整することができる。例えば、図1において、X方向はθ=45度、切削面10aの法線方向はθ=90度、Y方向はθ=135度となる。第1実施形態では、誘電体調整片14の形状の対称性から、θ=0〜180度の範囲内での調整を想定する。なお、図1では、支持棒15の中心軸(回転軸)が誘電体共振器本体10の中心軸に一致する場合を示しているが、両者が若干ずれている場合であっても、本発明を適用可能である。
第1実施形態の構成において、一対の入出力端子13と切削面10aの位置関係により、2つの共振モードに基づく電界は、X軸およびY軸に対して45度をなす2方向に発生する。これは、誘電体調整片14の角度θに関し、0度および90度に対応する。一方、誘電体調整片14が一方の共振モードの電界方向に配置されるので、角度θを調整することにより、2つの共振モードに対応する2つの共振周波数が異なる変化をする。このような共振周波数の調整について詳しくは後述する。
第1実施形態の誘電体共振器の特性について、図4〜図6を参照して説明する。ここで、誘電体共振器本体10と誘電体調整片14のサイズの一例としては、例えば、誘電体共振器本体10は、直径が約37mmで高さが約10mmに設定される。また、誘電体調整片14のサイズ(図3)は、La=37mm、Lb=Lc=3.7mmに設定される。さらに、誘電体調整片14と誘電体共振器本体10との間の距離D(図2)は、1mmに設定される。
図4は、誘電体共振器の伝送特性を示す図である。2GHz近辺の比較的狭い周波数範囲において、一方の入出力端子13から他方の入出力端子13に伝送される信号のSパラメータS21(挿入損失)をグラフに示している。図4では、上述の角度θを3通り(θ=0、45、90度)に変化させ、各々の伝送特性を比較して示している。図4からわかるように、低周波側と高周波側でそれぞれ挿入損失が0(dB)に近接するピークを有し、それ以外の周波数では挿入損失が大きくなる。
図4のグラフにおける2つのピークは、誘電体共振器の2つの共振モードに対応する2つの共振周波数で現れる。以下、低周波側の共振周波数をFL、高周波側の共振周波数をFHと表す。図4に示すように、誘電体調整片14の角度θが0度から90度まで大きくなるにつれて、低周波側の共振周波数FLが低下するのに対し、高周波側の共振周波数FHが上昇している。すなわち、低周波側と高周波側では、角度θに対して逆向きに変化することがわかる。
図5は、角度θの変化と周波数の関係を示す図である。図5に示すように、2つの共振周波数FL、FHに加え、これらの平均周波数FA(FA=(FL+FH)/2)の角度θに対する変化をグラフで示している。図4の伝送特性を反映して、角度θが大きくなるにつれて、低周波側の共振周波数FLは低下し、高周波側の共振周波数FHは上昇し、平均周波数FAはほぼ一定に保たれる。
このように、第1実施形態における誘電体調整片14は、平均周波数FAを維持しつつ、低周波側の共振周波数FLと高周波側の共振周波数FHの差を調整する役割を有している。図1の平面内において、誘電体調整片14の長辺は、θ=0度のときは一方の共振モードの方向に一致し、θ=90度のときは他方の共振モードの方向に一致する。よって、誘電体調整片14の角度θは、2つの共振モードに対して90度異なる角度で対称的な作用を及ぼすので、上記の特性が得られるものである。
図6は、角度θの変化と上述の平均周波数FAおよび結合係数kの関係を示す図である。ここで、結合係数kは、k=(FH−FL)/FAで求められ、2つの共振周波数FL、FHが相対的に離れている度合いを表す量である。角度θが大きくなるほど、平均周波数FAがほぼ一定に保たれるとともに、角度θの増加に連動して結合係数kが増加することがわかる。この結果は、周波数が増加するにつれ、2つの共振周波数FL、FHの差が徐々に拡大していくことを示している。
なお、図4〜図6においては、第1実施形態の誘電体共振器を用いて得られる特性の一例を示したものであり、実際には設計条件に応じて多様な特性を実現することができる。例えば、誘電体共振器本体10に対する切削量H(図1)を変えることにより、図4〜図6の特性を変化させることができる。また、誘電体共振器本体10と誘電体調整片14のそれぞれのサイズについては周波数特性に与える影響が大きいので、所望の特性を得られるように最適な設計条件を予め設定する必要がある。
以上説明したように、第1実施形態の誘電体共振器は、誘電体共振器本体10の中心軸方向の回転軸に対して非対称な形状を有する誘電体調整片14を回転可能に構成したので、2つの共振モードに対し異なる作用を及ぼすことができる。よって、誘電体調整片14の角度θを適切に調整することにより、2つの共振周波数FL、FHの変化の方向が逆になるように調整可能とし、両者の差を拡大または縮小して所望の周波数特性を容易に実現可能となる。第1実施形態の誘電体共振器は、例えば、高精度な周波数調整が可能な帯域可変型フィルタへの応用に適している。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態の誘電体共振器について説明する。第2実施形態の誘電体共振器の基本構造は第1実施形態と共通するが、誘電体調整片14の調整手法が異なっている。すなわち、第2実施形態の誘電体共振器は、図1の上面図において角度θが固定の状態に保持される一方、図2の側断面図において、誘電体調整片14と誘電体共振器本体10の間の距離Dが可変となっている。図2に示す距離Dは、支持棒15を回転させることにより自在に調整することができる。その他の構造については、第1実施形態の場合と同様であるので説明を省略する。
第2実施形態の誘電体共振器の特性について、図7および図8を参照して説明する。ここで、誘電体共振器本体10の角度θについては、θ=0度に保たれるものとする。一方、誘電体調整片14の距離Dについては、1〜6mmの範囲で変化させるものとする。なお、他のパラメータについては、第1実施形態と同様であるものとする。
図7は、第2実施形態の誘電体共振器における伝送特性を示す図である。図4の場合と同様、2GHz近辺の比較的狭い周波数範囲におけるSパラメータS21(挿入損失)をグラフで示し、上述の距離Dを4通り(D=1、2、3、6mm)に変化させ、各々の伝送特性を比較して示している。図7のグラフにおける2つのピークは、図4と同様、低周波側の共振周波数FLと、高周波側の共振周波数FHに対応する。図7においては、図4とは異なり、低周波側の共振周波数FLと高周波側の共振周波数FHが連動して変化している。すなわち、距離Dが1mmから6mmまで大きくなるにつれ、2つの共振周波数FL、FHはともに上昇することがわかる。
図8は、距離Dの変化と平均周波数FAおよび結合係数kの関係をグラフで示す図である。距離Dが1〜4mmの範囲では、平均周波数FAが距離Dに連動して上昇している。一方、距離Dの増減に関わらず、結合係数kはほぼ一定に保たれる。なお、距離Dが4mmを越えると平均周波数FAの上昇が見られないので、距離Dを1〜4mmの範囲に設定することが望ましい。
このように、第2実施形態の誘電体共振器は、誘電体調整片14と誘電体共振器本体10との間の距離Dを可変としたので、2つの共振モードに対して共通の作用を及ぼすことができる。よって、誘電体調整片14の距離Dを適切に調整することにより、2つの共振周波数FL、FHが連動して変化するように調整可能とし、結合係数kを一定に保ちながら周波数特性を自在に調整することができる。
(第3実施形態)
次に、第3実施形態の誘電体共振器について説明する。第3実施形態の誘電体共振器は、第1実施形態の調整手法と第2実施形態の調整手法を組み合わせたものである。すなわち、第3実施形態の誘電体共振器は、図1の上面図において、第1実施形態と同様に誘電体調整片14の角度θを調整することができ、かつ図2の側断面図において、第2実施形態と同様に誘電体調整片14と誘電体共振器本体10の間の距離Dを調整することができる。
第3実施形態において、誘電体調整片14の角度θおよび距離Dの調整は、いずれも支持棒15を回転させることにより行うことができる。例えば、中空のネジ部材の内側に棒状のネジ部材を組み込んで支持棒15を形成し、内側のネジ部材により角度θを調整し、外側の中空のネジ部材により距離Dを調整する構造としてもよい。第3実施形態では、角度θと距離Dを独立に調整可能であれば、多様な構造を採用することができる。
第3実施形態の誘電体共振器の特性を調整する場合、角度θと距離Dのうち、一方を粗調整に用い、他方を微調整に用いることが想定される。例えば、図4および図7の伝送特性に着目すると、距離Dの粗調整により平均周波数FAを所望の範囲に設定し、この状態で角度θの微調整により結合係数kを適切な値に設定することができる。なお、第3実施形態において、かかる調整手法は一例であって、角度θと距離Dを独立に調整する手順を組み合わせて自在に適用することができる。
(第4実施形態)
次に、第4実施形態の誘電体共振器について説明する。図9に第4実施形態の誘電体共振器の上面図を示す。第4実施形態の誘電体共振器においては、誘電体調整片14aの構造が第1〜第3実施形態の場合と異なっている。なお、誘電体共振器本体10、導体ケース11、支持台12、一対の入出力端子13、支持棒15については、第1〜第3実施形態と同様に構成される。第4実施形態の誘電体調整片14aは、第1〜第3実施形態の誘電体調整片14を長辺方向で概ね半分に分割した形状を有する。誘電体調整片14aの一端の上部には支持棒15が取り付けられている。支持棒15を回転させると、誘電体調整片14aの長辺の角度θを変化させることができる。
図10は、第4実施形態の誘電体共振器における伝送特性を示す図である。図10においては、図4と同様の条件に従って、SパラメータS21のグラフを示している。図10のグラフにおけるピークは、角度θの変化に対して図4と同様の傾向で変化することがわかる。ただし、第4実施形態の誘電体調整片14aの形状を反映して、各ピークの現れる周波数は図4とは若干相違している。
(第5実施形態)
次に、第5実施形態の誘電体共振器について説明する。図11に第5実施形態の誘電体共振器の上面図を示す。第5実施形態の誘電体共振器においては、T字型の誘電体調整片14bを用いる点が特徴的である。なお、誘電体共振器本体10、導体ケース11、支持台12、一対の入出力端子13、支持棒15については、第1〜第4実施形態と同様に構成される。第5実施形態の誘電体調整片14bのT字型の連結部の上部には支持棒15が取り付けられている。支持棒15を回転させると、T字型の誘電体調整片14bの角度θを変化させることができる。なお、図11の例では、誘電体調整片14bの連結部を基点とする棒状部材が向く角度θを基準にしている。
図12は、第5実施形態の誘電体共振器における伝送特性を示す図である。図12においては、図4と同様の条件に従って、SパラメータS21のグラフを示している。図12のグラフにおけるピークと角度θの関係は、図4および図10とは逆になっている。すなわち、誘電体調整片14の角度θが0度から90度まで大きくなるにつれて、低周波側の共振周波数FLが上昇するのに対し、高周波側の共振周波数FHが低下している。これは、上述したように誘電体調整片14bの連結部を基点とする棒状部材よりも、これに直交する側の棒状部材の長さが長いため、角度θに直交する方向で各共振モードに及ぼす作用が強くなるためと考えられる。
(第6実施形態)
次に、第6実施形態の誘電体共振器について説明する。図13に第6実施形態の誘電体共振器の上面図を示す。第6実施形態の誘電体共振器においては、十字型の誘電体調整片14cを用いる点が特徴的である。なお、誘電体共振器本体10、導体ケース11、支持台12、一対の入出力端子13、支持棒15については、第1〜第5実施形態と同様に構成される。第6実施形態の誘電体調整片14cにおいて、長い棒状部材と短い棒状部材が中央で直交する部分の上部に支持棒15が取り付けられている。支持棒15を回転させると、十字型の誘電体調整片14cの角度θを変化させることができる。なお、図13の例では、誘電体調整片14cの長い棒状部材が向く角度θを基準にしている。
図14は、第6実施形態の誘電体共振器における伝送特性を示す図である。図14においては、図4と同様の条件に従って、SパラメータS21のグラフを示している。図14のグラフにおけるピークは、角度θの変化に対して図4および図10と同様の傾向で変化することがわかる。これは、誘電体調整片14cにおいて、短い棒状部材に比べて長い棒状部材の方が、各共振モードに及ぼす作用が強くなるためと考えられる。ただし、短い棒状部材を角度θの基準とする場合には、図12と同様の傾向で変化することは明らかである。
(第7実施形態)
次に、第7実施形態の誘電体共振器について説明する。第7実施形態の誘電体共振器は、円形の断面形状を有する誘電体調整片14dを用いる点が特徴的である。なお、誘電体共振器本体10、導体ケース11、支持台12、一対の入出力端子13、支持棒15については、第1〜第6実施形態と同様に構成される。また、第7実施形態の誘電体共振器の構造は、図1及び図2と同様に表されるものとする。第7実施形態の誘電体調整片14dおよび支持棒15の構造について図15を参照して説明する。図15(A)は、誘電体調整片14dおよび支持棒15の長辺側を見た側面図であり、図15(B)は、図15(A)と直交する方向から見た側面図である。図15(A)は図3(A)と同様であるが、図15(B)は、図3(B)とは異なり、誘電体調整片14dが円形断面に形成されることがわかる。他の点については、第1実施形態と違いはない。
図16は、第7実施形態の誘電体共振器における伝送特性を示す図である。図16においては、図4と同様の条件に従って、SパラメータS21のグラフを示している。図16のグラフにおけるピークは、角度θの変化に対して図4と同様の傾向で変化することがわかる。すなわち、誘電体調整片14dが各共振モードに及ぼす作用は、断面形状が変更された場合であっても概ね共通であると考えられる。
(第8実施形態)
次に、第8実施形態の誘電体共振器について説明する。図17に第8実施形態の誘電体共振器の上面図を示す。第8実施形態においては、誘電体共振器本体20の形状が第1〜第7実施形態とは異なっている。なお、導体ケース11、支持台12、一対の入出力端子13、支持棒15については、第1〜第7実施形態と同様に構成される。
図17に示すように、第8実施形態の誘電体共振器本体20は、円柱ではなく八角形の断面形状を有し、その中心軸が図1と同様の位置となるように配置されている。また、図17の誘電体共振器本体20において、中心軸から見て図1の切削面10aと同じ方向の一辺に切削面20aが形成されている。よって、誘電体共振器本体20の断面内で、切削面20aの側の一辺が他の辺に比べて中心軸との距離が小さくなっている。また、誘電体調整片14については、図1と同様の構造であり、支持棒15を誘電体共振器本体20の中心軸方向の回転軸に対して回転させることで、角度θを変化させることができる。
図18は、第8実施形態の誘電体共振器において、角度θの変化と上述の平均周波数FAおよび結合係数kの関係を示す図である。なお、誘電体調整片14と誘電体共振器本体20との間の距離Dは、3mmに設定されるものとする。図18に示すように、角度θが大きくなるほど、平均周波数FAは若干増加するとともに、結合係数kが増加していくことがわかる。
第8実施形態においては、誘電体共振器本体20が八角形の断面形状を有する場合を説明したが、八角形に限らず、他の多角形や、あるいは複数の共振モードを励振可能な任意の断面形状を有する柱状の誘電体共振器本体20を用いることができる。第8実施形態においては、柱状の誘電体共振器本体20の側面の一部に形成される切削面20aの有無に関らず、入出力端子13との位置関係に基づき複数の共振モードを励振可能であることが前提となる。
以上、第1〜第8実施形態に基づいて本発明の内容を具体的に説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の変更を施すことができる。例えば、上記各実施形態において、誘電体調整片14に関し、棒状、T字型など様々な形状に形成する場合を説明したが、誘電体調整片14の形状はこれらに限られることはない。すなわち、回転軸に直交する平面内で、回転軸に対して非対称な形状を有する多様な誘電体調整片14を用いることができる。また、誘電体調整片14の構成部材は、矩形断面、円形断面に加え多様な断面形状で形成することができる。さらに、上記各実施形態では、誘電体調整片14が誘電体共振器本体10(20)の上面に対向配置される構成を説明したが、誘電体調整片14が誘電体共振器本体10(20)の底面に対向配置される構成を採用してもよい。また、上記各実施形態における誘電体共振器を複数個直列又は並列に接続する構成を採用してもよい。
一方、誘電体調整片14は、誘電体共振器本体10(20)と同一の誘電体材料を用いて形成される場合に限らず、誘電体共振器本体10(20)と比誘電率が異なる誘電体材料を用いて誘電体調整片14を形成してもよい。さらに、上記各実施形態では、誘電体共振器本体10(20)が、図1等に示される切削面10a(20a)で切削される場合を説明したが、かかる切削方法に限定されるものではない。誘電体共振器本体10(20)の切削面10a(20a)の配置や切削方法は、本発明の作用効果が得られる範囲内で自在に変更することができる。この場合、本実施形態では、誘電体共振器本体10(20)が2つの共振モードを励振する構造を示したが、切削方法の工夫により、さらに多くの共振モードを励振し、複数のピークを有する周波数特性を実現してもよい。
第1実施形態の誘電体共振器の上面図である。 第1実施形態の誘電体共振器の側断面図である。 第1実施形態の誘電体調整片および支持棒の構造を示す図である。 第1実施形態の誘電体共振器の伝送特性を示す図である。 第1実施形態の誘電体共振器における角度θの変化と周波数の関係を示す図である。 第1実施形態の誘電体共振器における角度θの変化と平均周波数および結合係数の関係を示す図である。 第2実施形態の誘電体共振器の伝送特性を示す図である。 第2実施形態の誘電体共振器における距離Dの変化と平均周波数および結合係数の関係を示す図である。 第4実施形態の誘電体共振器の上面図である。 第4実施形態の誘電体共振器の伝送特性を示す図である。 第5実施形態の誘電体共振器の上面図である。 第5実施形態の誘電体共振器の伝送特性を示す図である。 第6実施形態の誘電体共振器の上面図である。 第6実施形態の誘電体共振器の伝送特性を示す図である。 第7実施形態の誘電体調整片および支持棒の構造を示す図である。 第7実施形態の誘電体共振器の伝送特性を示す図である。 第8実施形態の誘電体共振器の上面図である。 第8実施形態の誘電体共振器における角度θの変化と平均周波数および結合係数の関係を示す図である。
符号の説明
10、20…誘電体共振器本体
10a、20a…切削面
11…導体ケース
12…支持台
13…入出力端子
14、14a、14b、14c、14d…誘電体調整片
15…支持棒

Claims (10)

  1. 導体に囲まれたキャビティー内に固定され、複数の共振モードを励振するための側面構造を有する柱状の誘電体共振器本体と、
    前記誘電体共振器本体の上面または底面に対向配置され、前記誘電体共振器本体の中心軸方向の回転軸に対して回転可能に構成された誘電体調整片と、
    を備え
    前記誘電体調整片は、前記回転軸に直交する平面内で前記回転軸に対して非対称な形状を有し、
    前記誘電体共振器本体は、第1の周波数および当該第1の周波数より高い第2の周波数の前記共振モードをそれぞれ励振し、前記誘電体調整片の調整により、前記第1の周波数および前記第2の周波数の変化の方向が逆になることを特徴とする多重モード誘電体共振器。
  2. 前記誘電体共振器本体は、円柱状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の多重モード誘電体共振器。
  3. 前記誘電体共振器本体は、多角形の断面形状を有することを特徴とする請求項1に記載の多重モード誘電体共振器。
  4. 前記断面形状は、八角形であることを特徴とする請求項3に記載の多重モード誘電体共振器。
  5. 前記側面構造は、前記誘電体共振器本体の側面の一部を切削した構造であることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の多重モード誘電体共振器。
  6. 前記誘電体共振器本体の側面側の前記導体に取り付けられ、前記誘電体共振器本体の中心軸に直交する平面内で、前記中心軸から第1の方向および当該第1の方向に直交する第2の方向にそれぞれ位置する一対の入出力端子を備えることを特徴とする請求項5に記載の多重モード誘電体共振器。
  7. 前記誘電体共振器本体の中心軸に直交する平面内で、前記第1の方向および前記第2の方向のそれぞれに対し前記側面構造の切削面の法線の方向が略45度の角度をなすことを特徴とする請求項6に記載の多重モード誘電体共振器。
  8. 前記誘電体調整片は、前記誘電体共振器本体に対する角度とは独立に、前記誘電体共振器本体との間の距離を調整可能に構成されることを特徴とする請求項1に記載の多重モード誘電体共振器。
  9. 請求項1に記載の多重モード誘電体共振器の調整方法であって、
    記誘電体共振器本体に対し、前記誘電体調整片の前記誘電体共振器本体に対する角度を調整することにより、前記第1の周波数および前記第2の周波数の平均周波数を一定に保ちつつ、前記第1の周波数および前記第2の周波数の結合係数を変化させて周波数特性を調整することを特徴とする調整方法。
  10. 請求項8に記載の多重モード誘電体共振器の調整方法であって、
    記誘電体共振器本体に対し、前記誘電体調整片の前記誘電体共振器本体に対する角度と、前記誘電体調整片と前記誘電体共振器本体との間の距離とを独立に調整することにより、前記第1の周波数および前記第2の周波数をそれぞれ所望の周波数特性に調整することを特徴とする調整方法。
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