JPH07336103A - Tm多重モード誘電体共振器装置 - Google Patents

Tm多重モード誘電体共振器装置

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JPH07336103A
JPH07336103A JP12909094A JP12909094A JPH07336103A JP H07336103 A JPH07336103 A JP H07336103A JP 12909094 A JP12909094 A JP 12909094A JP 12909094 A JP12909094 A JP 12909094A JP H07336103 A JPH07336103 A JP H07336103A
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JP
Japan
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dielectric
columns
magnetic field
resonator device
composite
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JP12909094A
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Jun Hattori
準 服部
Hiroyuki Kubo
浩行 久保
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Murata Manufacturing Co Ltd
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Murata Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 周波数調整を容易にし、Qの低下を防ぐとと
もに、隣接する複合誘電体柱のうち所定の誘電体柱同士
を選択的に結合させる。 【構成】 各複合誘電体柱の成す面を略同一平面とし
て、隣接する2つの複合誘電体柱を構成するそれぞれ2
つの誘電体柱のうち一方の誘電体柱同士と他方の誘電体
柱同士がそれぞれ平行となる関係で複数の複合誘電体柱
10a,10b,10cを配置し、境界部分に方向性を
有する磁界結合用窓30,31を設ける。 【効果】 すべての共振器に対して同一方向から周波数
調整を行うことができ、しかも複合誘電体柱を構成する
誘電体柱のうち所定の誘電体柱同士を選択的に磁界結合
させることができる。また、隣接する複合誘電体柱間に
大きな磁界結合用窓を配置することができ、2組の平行
な誘電体柱同士を強く磁界結合させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、2つの誘電体柱を交
差させた形状からなる複合誘電体柱を、周囲を外導体で
囲んだ空間内に備えたTM多重モード誘電体共振器装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】複数の誘電体柱を交差させた形状からな
る複合誘電体柱を備えた従来のTM多重モード誘電体共
振器装置の構成を図10に示す。図10において10
a,10bはそれぞれ2つの誘電体柱を交差させた形状
からなる複合誘電体柱であり、外表面に外導体を形成し
たキャビティ15a,15bとともに一体成形してい
る。この2つのTM多重モード誘電体共振器を、複合誘
電体柱の成す平面が平行となるように配置するととも
に、両者間に仕切板44を配置している。この仕切板4
4は2つのTM多重モード誘電体共振器間で所定方向の
磁界成分のみを選択的に透過させる磁界結合用窓として
作用する。また、同図に示すように、複合誘電体柱10
a,10bには周波数調整用孔13a,14a,13
b,14bを設け、キャビティ15a,15bには上記
周波数調整用孔13a,13b,14a,14bに対し
て周波数調整用部材を挿抜自在に保持するための孔41
a,42a,41b,42bを設けていて、これらの孔
に対して周波数調整用部材を挿抜することによって各誘
電体柱による共振器の周波数調整を行う。さらにキャビ
ティ15a,15bにはキャビティの空間内に対して結
合調整用部材を挿抜自在に保持するための孔43a,4
3bを設けていて、これらの孔に対して結合調整用部材
を挿抜することによってそれぞれ交差する2つの誘電体
柱による共振器間の結合調整を行う。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような従来のTM
多重モード誘電体共振器装置においては、複合誘電体柱
の成す平面同士が平行となる関係で複合誘電体柱を配置
したことにより、複合誘電体柱のうち軸方向が互いに平
行な2つの誘電体柱間を強く結合させることができる。
しかしながら、複合誘電体柱に対して二方向から周波数
調整用部材を挿抜させて各共振器の共振周波数を調整す
る構造であるため、その調整作業が容易ではなく、ま
た、図10中に矢印で示したように、実電流の電流経路
に周波数調整用部材を保持するための孔41,42およ
び結合調整用部材を保持するための孔43が存在するた
め、共振器のQが低下する原因となっていた。
【0004】各共振器の共振周波数調整を一方向から行
うためには、各複合誘電体柱の成す平面が同一となるよ
うにすればよいが、隣接する2つの複合誘電体柱のうち
所定の誘電体柱同士を選択的に磁界結合させなければな
らない。しかも、その選択性が高くなければ、非結合と
すべき誘電体柱同士のもれ結合によって、その誘電体柱
による共振器のQが低下することになる。また、例えば
広帯域の帯域通過フィルタを構成する場合には、結合さ
せるべき誘電体柱同士の磁界結合を強めて、その誘電体
柱による共振器間の結合係数を大きくしなければならな
い。
【0005】この発明の目的は、周波数調整を容易に
し、Qの低下を防ぐとともに、隣接する複合誘電体柱の
うち所定の誘電体柱同士を選択的に結合させるようにし
たTM多重モード誘電体共振器装置を提供することにあ
る。
【0006】この発明の他の目的は、複数の複合誘電体
柱を、各複合誘電体柱のなす面をほぼ同一平面として配
置するとともに、隣接する2つの複合誘電体柱のうち所
望の誘電体柱同士の結合係数を大きくすることのできる
TM多重モード誘電体共振器装置を提供することにあ
る。
【0007】この発明の更に他の目的は、2つの複合誘
電体柱を構成するそれぞれ2つの誘電体柱のうち互いに
平行な2組の誘電体柱同士の磁界結合を他の2組の誘電
体柱同士の磁界結合と同等に選択結合できるようにした
TM多重モード誘電体共振器装置を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
るTM多重モード誘電体共振器装置は、少なくとも2つ
の誘電体柱を交差させた形状からなる複合誘電体柱を、
周囲を外導体で囲んだ空間内に備えたTM多重モード誘
電体共振器装置において、各複合誘電体柱の成す面を略
同一平面とし、隣接する2つの複合誘電体柱を構成する
それぞれの2つの誘電体柱のうち一方の誘電体柱同士と
他方の誘電体柱同士がそれぞれ平行となる関係で複数の
複合誘電体柱を配置したことを特徴とする。
【0009】この発明の請求項2に係るTM多重モード
誘電体共振器装置は、請求項1記載のものにおいて、隣
接する2つの複合誘電体柱間に、該2つの複合誘電体柱
のうち軸方向が互いに平行な一方の誘電体柱同士の磁界
を透過させ、他方の誘電体柱同士の磁界を遮断する磁界
結合用窓を設けたことを特徴とする。
【0010】この発明の請求項3に係るTM多重モード
誘電体共振器装置は、請求項2記載のものにおいて、前
記磁界結合用窓を、前記一方の誘電体柱同士の磁界方向
に延びるひさし状の導体で形成したことを特徴とする。
【0011】この発明の請求項4に係るTM多重モード
誘電体共振器装置は、請求項2または3記載のものにお
いて、前記複合誘電体柱を構成する2つの誘電体柱の交
差部に、該2つの誘電体柱同士を結合させる結合用溝を
形成したことを特徴とする。
【0012】
【作用】この発明の請求項1に係るTM多重モード誘電
体共振器装置では、各複合誘電体柱の成す面がほぼ同一
平面となり、隣接する2つの複合誘電体柱を構成するそ
れぞれ2つの誘電体柱のうち一方の誘電体柱同士と他方
の誘電体柱同士がそれぞれ平行になっている。そのた
め、隣接する2つの複合誘電体柱間には、その境界面の
中央部に誘電体柱の端部が存在せず、磁界結合用窓を広
い範囲に設けることができ、隣接する誘電体柱同士の磁
界結合を強めて、共振器間の結合係数を容易に高めるこ
とができる。さらに、複合誘電体柱の成す平面に対し垂
直方向に周波数調整用部材を挿抜させる周波数調整用孔
を設けることによって、すべての周波数調整用部材を同
一面から同一方向に挿抜可能となる。また、その際、周
波数調整用部材を挿抜させるために外導体に設ける孔は
実電流を妨げないため、共振器のQを低下させることも
ない。
【0013】請求項2に係るTM多重モード誘電体共振
器装置では、隣接する2つの複合誘電体柱間に設けられ
た磁界結合用窓は、この2つの複合誘電体柱のうち軸方
向が互いに平行な一方の誘電体柱同士の磁界を透過さ
せ、他方の平行な誘電体柱同士の磁界を遮断する。この
ように磁界結合用窓の磁界透過方向に方向性を持たせる
ことによって、隣接する2つの複合誘電体柱のうち軸方
向が互いに平行な一方の誘電体柱同士のみが磁界結合
し、他方の誘電体柱同士は結合せず、複数の複合誘電体
柱を配置した際に、所望の誘電体柱同士を順次結合させ
ることができる。
【0014】請求項3に係るTM多重モード誘電体共振
器装置では、前記磁界結合用窓が、前記一方の誘電体柱
同士の磁界方向に延びるひさし状の導体で形成されてい
る。従って、このひさし状の導体が延びる方向に対して
は磁界が透過し、これに垂直な方向に対しては磁界が遮
断される。このように、ひさし状の導体の延びる方向に
よって、隣接する2つの複合誘電体柱を構成するそれぞ
れ2つの誘電体柱のうち一方の平行な誘電体柱同士と他
方の平行な誘電体柱同士を選択的に磁界結合させること
ができ、しかもその結合の強さは一方の誘電体柱同士と
他方の誘電体柱同士とで同等にすることができる。
【0015】請求項4に係るTM多重モード誘電体共振
器装置では、前記複合誘電体柱を構成する2つの誘電体
柱の交差部に形成されている結合用溝により、その2つ
の誘電体柱による2つの共振器が結合し、2段の共振器
装置を構成する。従って、複数の複合誘電体柱を配置す
ることによって、各複合誘電体柱は結合用溝により結合
し、隣接する2つの複合誘電体柱のうち一方の誘電体柱
同士が前記磁界結合用窓を介して結合し、全体として多
段の共振器からなるTM多重モード誘電体共振器装置が
構成される。
【0016】
【実施例】この発明の第1の実施例に係るTM多重モー
ド誘電体共振器装置の構成を図1〜図6に示す。
【0017】図2はTM多重モード誘電体共振器装置の
一部を構成する1ユニットの分解斜視図である。図2に
おいて10aは2つの誘電体柱を交差させた形状からな
る複合誘電体柱であり、これをキャビティ15aととも
に一体成形している。複合誘電体柱10aには、その複
合誘電体柱が成す平面に垂直方向に周波数調整用孔13
a,14aを形成している。キャビティ15aの四側面
には外導体26aを形成している。図において19a,
20aは誘電体棒、17a,18aは誘電体棒19a,
20aを接合した金属製のネジ部材であり、これらは周
波数調整部材を構成する。また、23aは金属製の結合
調整部材である。16aは上板であり、外表面に外導体
26aを形成している。この上板16aにはブッシング
21a,22a,24aを取り付けていて、ネジ部材1
7a,18aをブッシング21a,22aに螺合させて
いて、また結合調整用部材23aをブッシング24aに
螺合させている。25aは下板であり、外表面に外導体
26aを形成している。この下板25aの下面には同軸
コネクタを取り付けていて、その中心導体と外導体間に
キャビティ内方向に結合ループ34aを突出させてい
る。キャビティ15aの2つの開口部に、上板16aお
よび下板25aを接合することによって、周囲を外導体
で囲んだ空間を構成する。但し、キャビティ15aには
32aで示す開口部を設けているため、この部分で外導
体が開口されることになる。尚、複合誘電体柱の成す平
面に対し垂直方向に周波数調整用部材を挿抜させる周波
数調整用孔を設けたことによって、すべての周波数調整
用部材を同一面から同一方向に挿抜可能となる。また、
その際、周波数調整用部材を挿抜させるために外導体に
設ける孔は実電流を妨げないため、共振器のQを低下さ
せることもない。
【0018】図1は図2に示したユニットを含むTM多
重モード誘電体共振器装置全体の構成を示す図であり、
(B)は正面図、(A)は上記上板(図2の16a参
照)を除いた状態における上面図である。同図において
ユニットU1は図2に示したユニットであり、他のユニ
ットU2,U3も略同一の構成であるが、ユニットU2
はU1とは左右逆方向に配置している。またユニットU
2はキャビティの導体開口部(図2の32a参照)相当
部分に後述する磁界結合用窓30,31を設けた点でユ
ニットU1およびU3とは異なる。またこのユニットU
2には、ユニットU1またはU3に設けているような結
合ループは設けていない。
【0019】図3は図1に示したユニットU1とU2間
の対向面の構成を示す図であり、何れのユニットも上板
および下板を接合していない状態で示している。同図に
おいてユニットU2のキャビティ15bのユニットU1
に対向する面には磁界結合用窓30を設けている。この
磁界結合用窓30は稜線の頂角が90°である切妻屋根
型の複数の突起部を形成するとともに、それぞれ同方向
の片方の斜面にのみ外導体を形成し、反対側の斜面を外
導体非形成部とすることによって構成している。
【0020】図4は図1に示したユニットU2とU3間
の対向面の構成を示す図であり、図3の場合と同様に何
れのユニットも上板および下板を接合していない状態で
示している。同図においてユニットU3のキャビティ1
5cのユニットU2に対向する面には磁界結合用窓31
を設けている。この磁界結合用窓31は30と同様に稜
線の頂角が90°である切妻屋根型の複数の突起部を形
成するとともに、それぞれ同方向の片方の斜面にのみ外
導体を形成し、反対側の斜面を外導体非形成部とするこ
とによって構成している。
【0021】図5は上記ユニットU2の磁界結合用窓形
成面から見た図であり、(A)は磁界結合用窓30の形
成面、(B)は磁界結合用窓31の形成面をそれぞれ示
す。このようにユニットU1に対向する面の磁界結合用
窓30とユニットU2に対向する面の磁界結合用窓31
とでは、外導体非形成部の位置関係を逆にしている。
【0022】図6は上記磁界結合用窓30の構成を示す
断面図である。このように稜線の頂角を90°とすると
ともに、片方の斜面にのみ外導体26aを形成し、他方
の斜面には外導体を形成していないため、図においてH
aで示す方向には磁界が透過し、これに直交するHb方
向には磁界を遮断する。
【0023】以上のようにして各ユニットを構成して、
図1に示したように配置したことにより、同図において
H23で示すようにユニットU1の誘電体柱12aとユ
ニットU2の誘電体柱12b間が磁界結合し、H45で
示すようにユニットU2の誘電体柱11bとユニットU
3の誘電体柱11c間が磁界結合する。逆に、誘電体柱
11a−11b間および12b−12c間はほとんど磁
界結合しない。
【0024】図1において結合ループ34aはそのルー
プ面が誘電体柱12aに直交するように配置しているた
め、この結合ループ34aは誘電体柱12aとは磁界結
合せず、誘電体柱11aと磁界結合する。また、結合ル
ープ34cはそのループ面が誘電体柱11cに直交する
ように配置しているため、結合ループ34cは誘電体柱
11cとは磁界結合せず、誘電体柱12cと磁界結合す
る。
【0025】また、図1において、各複合誘電体柱10
a,10b,10cはそれらを構成する2つの誘電体柱
の交差部にそれぞれ結合用溝gを設けているため、交差
しているそれぞれ2つの誘電体柱による奇モードの共振
周波数と偶モードの共振周波数とに差が生じ、誘電体柱
11a,12aからなる2つの共振器間が結合し、誘電
体柱11b,12bからなる2つの共振器間が結合し、
さらに誘電体柱11c,12cからなる2つの共振器間
が結合する。
【0026】以上の構成によって、6段の共振器からな
る帯域通過フィルタとして作用するTM多重モード誘電
体共振器装置を得る。
【0027】次に、この発明の第2の実施例に係るTM
多重モード誘電体共振器装置の構成を図7〜図9に示
す。
【0028】第1の実施例では複合誘電体柱をキャビテ
ィとともに一体化したが、この実施例では金属製のキャ
ビティ35a,35b,35cを用いている。その他の
構成は第1の実施例の場合と同じである。
【0029】図8はキャビティ35bの一部に構成した
磁界結合用窓の構成を示す部分斜視図である。このよう
にキャビティ35bの一側面に複数の切り起こし片36
を設けることによって磁界結合用窓を構成している。キ
ャビティ35bの反対面側にも同様の複数の切り起こし
片を設けることによって磁界結合用窓を構成している。
【0030】図9は図8に示した磁界結合用窓による磁
界の方向選択性を示す図である。この例では切り起こし
片36を45°の角度に切り起こしていて、この切り起
こし片36に沿った方向には磁界Haが透過し、これに
直交する磁界Hbは遮断する。
【0031】以上のように各ユニットを構成し、図7の
ように配置することにより、同図においてH23で示す
ようにユニットU1の誘電体柱12aとユニットU2の
誘電体柱12b間が磁界結合し、H45で示すようにユ
ニットU2の誘電体柱11bとユニットU3の誘電体柱
11c間が磁界結合する。逆に、誘電体柱11a−11
b間および12b−12c間はほとんど磁界結合しな
い。このようにして6段の共振器からなる帯域通過フィ
ルタとして作用するTM多重モード誘電体共振器装置を
得る。
【0032】
【発明の効果】この発明の請求項1に係るTM多重モー
ド誘電体共振器装置によれば、隣接する2つの複合誘電
体柱間の境界面の中央部に誘電体柱の端部が存在しない
ため、磁界結合用窓を広範囲に設けることによって、隣
接する誘電体柱同士の磁界結合を強めて、共振器間の結
合係数を容易に高めることができる。
【0033】請求項2に係るTM多重モード誘電体共振
器装置によれば、隣接する2つの複合誘電体柱のうち軸
方向が互いに平行な一方の誘電体柱同士のみが磁界結合
し、他方の誘電体柱同士は結合せず、複数の複合誘電体
柱を配置した際に、所望の誘電体柱同士を順次結合させ
ることができる。
【0034】請求項3に係るTM多重モード誘電体共振
器装置によれば、ひさし状の導体の延びる方向によっ
て、隣接する2つの複合誘電体柱を構成するそれぞれ2
つの誘電体柱のうち一方の平行な誘電体柱同士と他方の
平行な誘電体柱同士を選択的に磁界結合させることがで
き、しかもその結合の強さは一方の誘電体柱同士と他方
の誘電体柱同士とで同等にすることができる。
【0035】請求項4に係るTM多重モード誘電体共振
器装置によれば、複数の複合誘電体柱を配置することに
よって、各複合誘電体柱は結合用溝により結合し、隣接
する2つの複合誘電体柱のうち一方の誘電体柱同士が前
記磁界結合用窓を介して結合し、全体として多段の共振
器からなるTM多重モード誘電体共振器装置を容易に構
成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例に係るTM多重モード
誘電体共振器装置の構成を示す図である。
【図2】図1におけるユニットU1の構成を示す分解斜
視図である。
【図3】図1に示したユニットU1とU2間の対向面の
構成を示す斜視図である。
【図4】図1に示したユニットU2とU3間の対向面の
構成を示す斜視図である。
【図5】磁界結合用窓の構成を示す図である。
【図6】磁界結合用窓の構成を示す部分断面図である。
【図7】第2の実施例に係るTM多重モード誘電体共振
器装置の構成を示す図である。
【図8】磁界結合用窓の構成を示す部分斜視図である。
【図9】磁界結合用窓の構成を示す部分断面図である。
【図10】従来のTM多重モード誘電体共振器装置の構
成を示す斜視図である。
【符号の説明】
10a,10b,10c−複合誘電体柱 11a,11b,11c,12a,12b,12c−誘
電体柱 13a,14a−周波数調整用孔 15a,15b,15c−キャビティ 16a,16b,16c−上板 21a,22a,24a−ブッシング 25a,25b,25c−下板 26a,26b,26c−外導体 30,31−磁界結合用窓 32−導体開口部 33a,33c−同軸コネクタ 34a,34c−結合ループ 35a,35b,35c−キャビティ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも2つの誘電体柱を交差させた
    形状からなる複合誘電体柱を、周囲を外導体で囲んだ空
    間内に備えたTM多重モード誘電体共振器装置におい
    て、 各複合誘電体柱の成す面を略同一平面とし、隣接する2
    つの複合誘電体柱を構成するそれぞれの2つの誘電体柱
    のうち一方の誘電体柱同士と他方の誘電体柱同士がそれ
    ぞれ平行となる関係で複数の複合誘電体柱を配置したこ
    とを特徴とするTM多重モード誘電体共振器装置。
  2. 【請求項2】 隣接する2つの複合誘電体柱間に、該2
    つの複合誘電体柱のうち軸方向が互いに平行な一方の誘
    電体柱同士の磁界を透過させ、他方の誘電体柱同士の磁
    界を遮断する磁界結合用窓を設けたことを特徴とする請
    求項1記載のTM多重モード誘電体共振器装置。
  3. 【請求項3】 前記磁界結合用窓を、前記一方の誘電体
    柱同士の磁界方向に延びるひさし状の導体で形成した請
    求項2記載のTM多重モード誘電体共振器装置。
  4. 【請求項4】 前記複合誘電体柱を構成する2つの誘電
    体柱の交差部に、該2つの誘電体柱同士を結合させる結
    合用溝を形成した請求項2または3記載のTM多重モー
    ド誘電体共振器装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6081175A (en) * 1998-09-11 2000-06-27 Radio Frequency Systems Inc. Coupling structure for coupling cavity resonators
KR100351470B1 (ko) * 1998-07-15 2002-09-12 루센트 테크놀러지스 인크 필터, 필터링 방법 및 지연 회로, 지연 방법

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KR100351470B1 (ko) * 1998-07-15 2002-09-12 루센트 테크놀러지스 인크 필터, 필터링 방법 및 지연 회로, 지연 방법
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