JP3561840B2 - かつら製造用自動植毛機及びかつらの製造方法 - Google Patents

かつら製造用自動植毛機及びかつらの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP3561840B2
JP3561840B2 JP2001302537A JP2001302537A JP3561840B2 JP 3561840 B2 JP3561840 B2 JP 3561840B2 JP 2001302537 A JP2001302537 A JP 2001302537A JP 2001302537 A JP2001302537 A JP 2001302537A JP 3561840 B2 JP3561840 B2 JP 3561840B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
base
artificial hair
hair
needle
wig
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2001302537A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2003105616A5 (ja
JP2003105616A (ja
Inventor
孝喜 福山
Original Assignee
保 知 宏
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority to JP2001302537A priority Critical patent/JP3561840B2/ja
Application filed by 保 知 宏 filed Critical 保 知 宏
Priority to CNB02818968XA priority patent/CN1254202C/zh
Priority to AU2002325547A priority patent/AU2002325547B2/en
Priority to US10/491,031 priority patent/US7165554B2/en
Priority to PCT/JP2002/008462 priority patent/WO2003028497A1/ja
Priority to EP02758865A priority patent/EP1430798A4/en
Priority to CA002461848A priority patent/CA2461848A1/en
Priority to KR1020047002736A priority patent/KR100871928B1/ko
Priority to RU2004113108/12A priority patent/RU2295897C2/ru
Publication of JP2003105616A publication Critical patent/JP2003105616A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3561840B2 publication Critical patent/JP3561840B2/ja
Publication of JP2003105616A5 publication Critical patent/JP2003105616A5/ja
Priority to HK05105140A priority patent/HK1073592A1/xx
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A41WEARING APPAREL
    • A41GARTIFICIAL FLOWERS; WIGS; MASKS; FEATHERS
    • A41G3/00Wigs
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A41WEARING APPAREL
    • A41GARTIFICIAL FLOWERS; WIGS; MASKS; FEATHERS
    • A41G3/00Wigs
    • A41G3/0066Planting hair on bases for wigs
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A41WEARING APPAREL
    • A41GARTIFICIAL FLOWERS; WIGS; MASKS; FEATHERS
    • A41G3/00Wigs
    • A41G3/0075Methods and machines for making wigs
    • DTEXTILES; PAPER
    • D05SEWING; EMBROIDERING; TUFTING
    • D05CEMBROIDERING; TUFTING
    • D05C15/00Making pile fabrics or articles having similar surface features by inserting loops into a base material
    • D05C15/02Rooting of hair in doll heads or wigs

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Textile Engineering (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Prostheses (AREA)
  • Materials For Medical Uses (AREA)
  • Surgical Instruments (AREA)
  • Treatment Of Fiber Materials (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本願発明はかつら製造の機械化に関し、とくにかつら製造用自動植毛機及びかつらの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、かつらの製造は立体形状に成形された厚手の母材に植毛部材を2つ折りにして一つ一つ人手により縫い付けており、2本(2つ折りすると1本が2本になる)又は数本ずつ束になった植毛部材を植えつけていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、このような手植え作業では例えば2万本を2〜3週間位かかって植付けるのがせいぜいであり、作業効率が極端に悪いという欠点があった。またコスト高を嫌い人件費の安い海外で生産すると、不良品が多く発生し歩留まりが悪いという欠点があった。
【0004】
そこで、機械化の提案がされたこともあったが、未だ成功するに至っていない。
【0005】
本願発明は上記背景によりなされたもので、その目的とするところは、かつら製造の機械化を可能とすることにより、かつらを迅速に製造することができ、かつ不良品の発生を防止し効率的に製造することができるかつら製造用自動植毛機及びかつらの製造方法を供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的達成のため、本願発明によるかつら製造用自動植毛機は、移動テーブルと、上記移動テーブルにベースを供給するベース供給手段と、上記ベース供給手段により上記移動テーブルに供給された上記ベースにテンションをかけて伸張状態とした上で位置決めするテンション・位置決め手段と、上記ベース供給手段により上記移動テーブルに供給され且つ上記テンション・位置決め手段により伸張状態で位置決めされた上記ベースの一面に所定長の人工毛を供給する人工毛供給手段と、上記ベースの面に対し直交する方向に進退自在であって、上記ベースの他面側から上記一面側に向けて上記ベースを突き通した後、上記一面側において上記人工毛供給手段により供給された上記人工毛を係合して、さらに上記他面側に復帰することにより上記人工毛を上記ベースの上記他面側に引き出して上記ベースに植え付ける針と、上記針による人工毛植え付け処理を所定ピッチ毎に繰り返し行うために、上記移動テーブルを互いに直交するX,Y方向に所定ピッチで移動させるテーブル駆動手段と、上記針による人工毛植え付け処理が終了したときに上記テンション・位置決め手段によるテンションを解除して、人工毛が植え付けられた上記ベースを伸張状態から開放するテンション解除手段と、を有することを特徴とする。
また上記かつら製造用自動植毛機において、上記人工毛供給手段による人工毛の供給は上記ベースの下面であることを特徴とする。
また上記かつら製造用自動植毛機において、上記人工毛供給手段による人工毛の供給は上記ベースの上面であることを特徴とする。
また上記かつら製造用自動植毛機において、上記人工毛を挟持する開閉自在の押さえ手段を設け、該押さえ手段により人工毛を一時固定した状態で上記針により引き出すことを特徴とする。
また上記かつら製造用自動植毛機において、上記押さえ手段は針方向に揺動自在であり、針側への揺動動作後針による人工毛の引出動作を開始することを特徴とする。
また上記かつら製造用自動植毛機において、上記押さえ手段は上記人工毛を側面方向から挟持することを特徴とする。
また上記かつら製造用自動植毛機において、上記押さえ手段は上記人工毛を上下方向から挟持することを特徴とする。
また上記かつら製造用自動植毛機において、上記押さえ手段は上記人工毛を側面及び上下方向から挟持することを特徴とする。
また上記かつら製造用自動植毛機において、上記針は互いに同期して往復運動する少なくとも1対の針からなり、上記人工毛供給手段による人工毛の送給方向に平行して一定の間隙をあけて設置することを特徴とする。
また上記かつら製造用自動植毛機において、上記針による人工毛植え付け処理のピッチは人工毛の送給方向に直交する方向の針の巾より大とすることを特徴とする。
また上記かつら製造用自動植毛機において、上記針による人工毛の植え付けは上記ベースが人工毛の送給方向に直交する方向に移動した後行うことを特徴とする。
また上記かつら製造用自動植毛機において、上記針による人工毛の植え付けは上記ベースが人工毛の送給方向に移動した後行うことを特徴とする。
また上記かつら製造用自動植毛機において、上記針による人工毛の植え付けを上記ベースに対して斜め方向に行なうことを特徴とする。
また上記かつら製造用自動植毛機において、上記人工毛供給手段が複数であることを特徴とする。
また上記かつら製造用自動植毛機において、上記移動テーブルの移動及び上記針の移動はコンピュータからなる制御手段により行うことを特徴とする。
また上記かつら製造用自動植毛機において、上記針により植え付けされた人工毛を一定の方向に流す流毛手段を設けることを特徴とする。
また上記かつら製造用自動植毛機において、上記流毛手段が植え付けられた人工毛の直下に設けられた一定方向に移動する移動バーからなることを特徴とする。
また本願発明によるかつらの製造方法は、移動テーブルに二次元の薄いベースを供給する工程と、上記移動テーブルに上記ベースをテンションをかけた状態で伸長する工程と、上記移動テーブルに上記伸長されたベースを位置決めする工程と、上記伸長されたベースの一面側に人工毛を供給する工程と、上記伸長されたベースを突き通す往復運動する針により供給された人工毛を係合する工程であって、上記人工毛を係合した上記針が上記ベースを突き通し、これにより上記人工毛が伸長されたベースに植え付けられ、上記移動テーブルが所定のピッチで移動する間上記針による植え付け動作が繰り返される工程と、及び上記針による植え付け動作終了後上記ベースを伸長状態から解除する工程からなることを特徴とする。
また上記かつらの製造方法において、さらに、上記植え付けられた人工毛を上記ベースに固着するために上記ベースの裏面に第1接着剤を付与する第1接着剤付与工程と、上記ベースの一面に第2接着剤を付与する第2接着剤付与工程とからなることを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】
次に、実施の形態を示す図面に基づき本願発明によるかつら製造用自動植毛機をさらに詳しく説明する。なお、便宜上同一の機能を奏する部分には同一の符号を付してその説明を省略する。図1は本願発明によるかつら製造用自動植毛機を工程に沿って模式的にあらわした概念図である。ベース供給部1は、図2に示すように、ベース11をテンション・位置決め部2に水平状態で供給する。ベース11は例えばポリウレタン繊維を織成したシートであって、例えば0.06mmと極薄に形成されており、シートローラ13に巻着されている。該シートローラ13はモータ15により駆動され、巻着されたベース11を移動テーブル21上に供給する。17はシートローラ押さえである。
【0008】
図3はテンション・位置決め部2を示す。テンション・位置決め部2は、二次元上を直交方向、即ち、X軸及びY軸方向に移動自在の移動テーブル21を備える。該移動テーブル21のX軸/Y軸方向への移動は、X軸駆動モータ(図示せず)又はY軸駆動モータ(図示せず)により、所定のピッチ例えば2mmで、予め設定された順序にしたがって行なう。これによりベース11を伸長状態にした上でその位置決めをする。即ち、上記移動テーブル21には4隅にテンショナー23を設けてあり、これにより、供給されたベース11にテンションをかける。該テンショナー23はベース11を上下方向から押圧して挟持するテンションニップローラ24、25と、該ローラ24、25を駆動する正逆転自在のテンションモータ26(26a、26b、26c、26d)からなる。27はテンション・位置決め部2の供給側に設けられる上下一対のシートインローラであり、図14に示すモータ27aにより一方向にのみ回転し、ベース11を移動テーブル21上に供給する。28はテンション・位置決め部2の排出側に設けられる上下一対のシートアウトローラであり、図14に示すモータ28aにより正転逆転可能に回転する。29はテンション・位置決め部2の供給側であって、上記シートインローラ27の手前に設けられるシートたるみセンサであり、供給されるベース11のたるみの有無を検知する。
【0009】
図4に示す人工毛供給部3はベース11の上面側に人工毛30を供給するもので、該人工毛30を巻着したボビン31A、31B、31C、31D(以下総称するときは「ボビン31」という)を備える。各ボビン31は夫々異なった色の糸(人工毛30)を巻着しており、各々有する繰出し用モータ31AM、31BM、31CM、31DMにより、人工毛30を所定の長さに繰り出す。繰り出された糸は図1に示す真空発生器32(32a、32b、32c、32d)及び単一の真空発生器33を作動させることにより送られる。また各ボビン31系は夫々移送経路を形成する配管35a、35b、35c、35dを有しており、人工毛30はこれらの配管35a、35b、35c、35d及び配管35の中を通って植毛部4まで達するようになっている。この各移送経路の途中には、図4に示すように、カッタモータ34aにより作動する移動自在のカッタ34を設け、各人工毛30が上記繰出し用モータ31AM、31BM、31CM、31DMにより所定長に繰り出された後切断される。配管35及び配管35a、35b、35c、35dの間にはカッタ34の通過する隙間Gが形成してある。人工毛30は例えば人工毛用として特殊処理を施されたポリエステル繊維、アクリル繊維等の化学繊維からなる。各人工毛30は配管35中を貫通して移送される。
【0010】
図5乃至図7は植毛部4を示す。該植毛部4は、ベース11の下方に設ける上下動自在の針41(41a、41b)と、ベース11の上方であって該針41の直上に設けるヘッド部42とからなる。該ヘッド部42は、上記配管35の先端部に設けた人工毛供給ノズル37に着脱自在に接続される管体からなる可動ガイド43と、該可動ガイド43及び上記人工毛供給ノズル37から離脱した人工毛30を挟持する開閉自在の押さえ手段44、45を備え、モータ46によりベース11の面に対し水平方向に回動自在である。43aは上記可動ガイド43を水平方向に往復動させるモータであり、モータ軸に連結されたレバー43b及び連結板43cを介して、可動ガイド43を駆動する。上記押さえ手段44はモータ44cにより開閉自在の可動片44aと固定の受部44bとからなり、人工毛30を側面方向から挟持する。上記押さえ手段45は構成片45a、45bからなり、上記可動片44aの動作に連動して上下動し、人工毛30を上下方向から挟持する。47は上記押さえ手段44を含むヘッド部42を針41方向に揺動せしめるモータである。48aは上記ヘッド部42の回転角度を検知する回転角度センサである。48bは上記押さえ手段44の回転角度を検知する回転角度センサである。49aは上記針41を上下動するモータ、49bはモータ46と同期して針41をベース11の面に対して水平方向に回動するモータである。図5において、上記人工毛30はベース11に対し矢示の方向(X軸方向)に移送されてくる。上記針41は先端部を槍状に尖って形成し、先端部に切欠41’を設ける。上記針41は上下動自在の針アーム(図示せず)に一定の間隙例えば1mmをあけて2本41a、41b装着される。各針41a、41bは上記切欠41’が人工毛30に対し直交するよう同一方向に向けて配置する。
【0011】
図8は植毛部4内の流毛部5を示す。即ち、植え付けられた人工毛30の直下に時計回りに回転するチェーンコンベヤ51を設け、該コンベヤ51に複数本の掻き寄せバー52を取り付けてある。保持バー53は植え付けられた人工毛30より適当な距離離間させて配設する。上記コンベヤ51は一定時間毎に回転し、植え付けられた人工毛30を上記掻き寄せバー52により右方に掻き寄せ、保持バー53により保持する。これにより次回植毛の際植え付け面に邪魔物がない状態で植え付けできる。
【0012】
図15は電磁弁(3位置クローズドセンターダブルソレノイド)39aであり、エアコンプレッサ39に連動して作動し、上記真空発生器32及び真空発生器33の作動に用いる。
【0013】
次に図9乃至図14を参照して本願発明によるかつら製造用自動植毛機の動作をみてみる。まず、シートインローラ27からテンションニップローラ24、25までの間にたるみTを設け(図9A)、次いでシートアウトローラ28を回転させてベース11を送給する(図9B)。このときまではテンションニップローラ24、25は開となっている。次いでテンションニップローラ24、25を閉とし、これにより送給されたベース11を挟持した上でシートインローラ27からテンションニップローラ24、25までの間に再度たるみTを設ける(図9C)。次いでシートアウトローラ28を逆転させテンションニップローラ24、25からシートアウトローラ28までの間にたるみTを設ける(図9D)。これにより移動テーブル21が移動できるだけのたるみT を形成する。なお、図9中シートたるみセンサ29の斜線部分は検知範囲を示す。またベース11は左方から右方に送給される。
【0014】
このようにして送給されたベース11はテンションニップローラ24、25により上下からニップされて引張られ、移動テーブル21上において伸長状態にされる(図3参照)。次いで植毛のピッチ、人工毛30の配色等所定のデータが図示しないコンピュータからなる制御手段に読み込まれ、該データにしたがって植え付け工程が開始される。なお、人工毛30の配色は、例えばボビン31Aが50%、ボビン31Bが30%、ボビン31Cが15%、ボビン31Dが5%のように予め設計されている。
【0015】
この植え付け工程に先立って人工毛30はベース11の上方に供給されている。即ち、人工毛30の供給は、上記制御手段の指令により真空発生器32、33を作動せしめ糸を真空吸引することにより行なう。具体的には、A色の人工毛30を選定する場合は、真空発生器32中の電磁弁39a(図15に示す)の<1>のAポート及び<2>のAポートをオンとし、31Aのモータをオンとする。B色の人工毛30を選定する場合は、上記電磁弁39aの<1>のBポート及び<2>のBポートをオンとし、31Bのモータをオンとする。C色の人工毛30を選定する場合は、上記電磁弁39aの<3>のAポート及び<4>のAポートをオンとし、31Cのモータをオンとする。D色の人工毛30を選定する場合は、上記電磁弁39aの<3>のBポート及び<4>のBポートをオンとし、31Dのモータをオンとする。そして人工毛30が一定長の長さに達したことを例えば光電管かならなる糸検知センサ(図示省略)が検知したならばカッタ34が作動して人工毛30を一定長に切断し、このフリーな状態で人工毛30はベース11の上方に供給される。
【0016】
次いで人工毛30の植え付けが行なわれる。まず、可動ガイド43が右方に移動し人工毛供給ノズル37に接続される。このとき押さえ手段44、45は開となっている。可動ガイド43内に人工毛30が貫通挿入されると、可動ガイド43が左方に移働し、人工毛供給ノズル37より離脱する。次いで押さえ手段44、押さえ手段45が略同時に閉となり、人工毛30を水平状態に保持する。この人工毛30を一時固定した状態で、ヘッド部42がモータ46により軸を中心にして回動する。同時に針41がモータ49bによりモータ46と同期して軸を中心にして回動する。次いで針41が上昇する。押さえ手段44、45によって人工毛30を一時固定した状態でモータ47により針41方向に回動し、人工毛30が針41に押しつけられると、針41が下降する。この揺動動作の角度は予め決められており、センサ48aにより感知される。針41が下降するとき、針41の切欠41’に人工毛30が入るので、人工毛30は針41によりベース11の下面側に引き出される。このとき押さえ手段44、45は開となっている。予め決められた時間毎にコンベヤ51が回転し、植え付けられた人工毛30を保持バー53により右方に寄せる。これにより次回植毛の際植え付けた下面に邪魔物がない状態で植え付けできる。かかるベース11への人工毛30の植え付けは、所定のピッチP例えば2mmで、予め設定された順序で、人工毛30の送給方向(X軸)に直交する方向即ちY軸方向(図13に示す)に移動した後又はX軸方向に移動した後行なわれる。
【0017】
かくして植え付け工程が終了すると、ベース11の伸長状態が解除され、シートアウトローラ28が作動して完成したベース11aの排出処理が行なわれる(図14A)。次いで上記したシートイン工程が開始され、新たにベース11となる面11bを供給する(図14B)。
【0018】
上記した各部の制御は図示しないコンピュータからなる制御手段により行なわれる。
【0019】
次に上記した工程Aを図16乃至図33に示すフローチャートにより詳述する。即ち、
図16乃至図18においてまず電源をオン(ON)とし(S1)、各ユニットをイニシャライズ(作業開始できる状態)にする(S2)。次いで、各ユニットよりイニシャライズ終了を知らせるREADY信号がコンピュータに送信される(S3)。次いでコンピュータより作業開始信号が出力され、この信号が来た場合には(S4)、ステップ5(S5)に移行する。この信号が来ない場合にはステップ4(S4)に戻る。ステップ5(S5)では排出側のシートアウトローラ28にベース11となるフィルムシートが有るか否かが判別され、有る場合は図30に詳しく述べるシートイン工程(S6)となる。次いで図31に詳しく述べるシートアウト工程のシートアウトローラ28が正転(S7)となる。排出側にベース11となるフィルムシートが無い場合はERROR LEVEL9(フィルムシート未セット)となり(S8)、ステップ5(S5)に戻る。次いでテンションモータ26aが時計回りに正転し、テンションモータ26bが反時計回りに逆転し、テンションモータ26cが正転し、テンションモータ26dが逆転となる(S9a〜S9d)。次いで図示しないカムセンサーがオンか否かが判別され(S10a〜S10d)、オンのときは各テンションモータ26a、26b、26c、26dがオフ(OFF)となる(S11a〜S11d)。上記カムセンサーがオンになっていないときはステップ9a(S9a)〜ステップ9d(S9d)に戻る。次いでテンションモータ26a、26b、26c、26dの回転量を格納する変数を初期化し(S12a〜S12d)、その値が設定値になっているか否かが判別され(S13a〜S13d)、YESのときは上記テンションモータ26a、26b、26c、26dが停止する(S14a〜S14d)。NOのときは上記テンションモータ26aが逆転、テンションモータ26bが正転、テンションモータ26cが逆転、テンションモータ26dが正転し(S15a〜S15d)、次いで各テンションモータ26a、26b、26c、26dの回転量をカウントする(S16a〜S16d)。上記ステップ9a、9b、9c、9d乃至ステップ14a、14b、14c、14dの処理をすることにより、移動テーブル21上に供給されたシートベース11をテンションニップローラ24、25にてニップしてテンションをかけ伸長状態とする。次いで図30に詳しく述べるシートイン工程となり、シートインローラ27が作動する(S17)。次いで図32に詳しく述べるシートアウト工程となり、シートアウトローラ28が作動する(S18)。次いで所定のデータを受信し(S19)、座標データの読込みをする(S20)。データの読込みが終了すると(S21)、移動テーブル21のX軸駆動モータが停止し(S22)、次いで移動テーブル21のY軸駆動モータも停止する(S23)。次いで図33に詳しく述べる排出処理工程に移行する(S24)。一方データの読込みが終了していないときは、ステップ25(S25)に移行し、座標データ位置が所定の位置か否かが判別される。これがYESのときは移動テーブル21のX軸駆動モータ(図示省略)が停止し(S26)、次いで移動テーブル21のY軸駆動モータ(図示省略)も停止する(S27)。これにより位置決めが終了するので次の植え付け工程に移行する(S28)。座標データ位置がNOのときは移動テーブル21のX軸駆動モータがオンとなり(S29)、X軸リミットセンサがオンか否かが判別される(S30)。これがYESのときは移動テーブル21のX軸駆動モータが停止する(S31)。そしてERROR11となったときは(S32)、ステップ2(S2)に戻る。前記X軸リミットセンサがオンになっていないときはY軸リミットセンサがオンか否か判別され(S33)、オンのときは移動テーブル21のY軸駆動モータが停止する(S34)。そしてERROR12となったときは(S35)X軸H/Pセンサ異常・X軸駆動モータ異常なので、ステップ2(S2)に戻る。前記左側Y軸リミットセンサがオンになっていないときはY軸リミットセンサがオンか否か判別され(S36)、YESのときはステップ34(S34)に移行し、NOのときは移動テーブル21のY軸駆動モータがオンとなって(S37)、ステップ25(S25)に戻る。
【0020】
次に、上記した各ユニットイニシャライズ(S2)を図19乃至図23に基づき説明する。まずボビン31に人工毛30を挿入したか否かを感知するセンサがオンか否かが判別され(S201)、オンとなっているときは各色の人工毛30を巻着したボビン31A、ボビン31B、ボビン31C、ボビン31Dが作業開始状態にセットされ、図20に詳しく述べるローライニシャライズとなる(S203)。オンになっていないときはERROR LEVEL7(人工毛30未挿入)となり(S202)、ステップ201(S201)に戻る。次いでテンション・位置決め部2のテンショナー23及び植毛部4の針41が夫々作業開始状態にセットされる(S204、S205)。次いで移動テーブル21が作業開始状態にセットされる(S206)。
【0021】
上記ローライニシャライズを図20に基づき詳細にみると、まずタイマーを初期化し(S2031)、次いでベース11になるフィルムシートを供給するシートインローラ27の回転量を格納する変数を初期化する(S2032)。次いでタイマーをスタートし(S2033)、シートたるみセンサ29がオンか否かを判別する(S2034)。これがYESのときはシートインローラ27の駆動モータが停止し(S2035)、リターンとなる。一方上記ステップ2034がNOのときは、タイマーが設定値になっているか否かが判別され(S2036)、YESのときはシートインローラ27の駆動モータが停止する(S2037)。ERROR LEVEL1になったときはベース11となるフィルムシートがないので(S2038)、ステップ201(S201)に戻る。また上記設定値になっていないときはシートインローラ27の駆動モータがオンとなり(S2039)、シートインローラ27の回転量をカウントし(S2040)、その後ステップ2034(S2034)に戻る。
【0022】
次に図21及び図22に基づきテンショナーイニシャライズを詳細にみると、まずタイマーを初期化してから(S2041)、スタートさせる(S2042)。次いでテンションモータ26aが逆転、テンションモータ26bが正転、テンションモータ26cが逆転、テンションモータ26dが正転する(S2043a〜S2043d)。次いで図示しないカムポジションセンサがオフか否かが判別され(S2044a〜S2044d)、YESのときは各テンションモータ26a、26b、26c、26dが停止し(S2045a〜S2045d)、その後リターンとなる。一方上記ステップ2044a乃至2044dがNOのときは、タイマーが設定値になっているか否かが判別され(S2046a〜S2046d)、YESのときはテンションモータ26a、26b、26c、26dが停止する(S2047a〜S2047d)。ERROR LEVEL2、3、4、5(S2048a〜S2048d)になっているときはテンショナー23の故障なのでステップ201(S201)に戻る。上記ステップ2046a乃至2046dがNOのときはステップ2043a(S2043a)〜ステップ2043d(S2043d)に戻る。
【0023】
次に図23に基づき針イニシャライズを詳細にみると、まずタイマーを初期化してから(S2051)、スタートさせる(S2052)。次いでベース11となるフィルムシートが図示しない針位置センサ上であるか否かが判別され(S2053)、YESのときは針41初期化用のモータ49aが停止し(S2054)、その後リターンとなる。一方上記ステップ2053がNOのときは、タイマーが設定値になっているか否かが判別され(S2055)、YESのときは針41初期化用のモータ49aが停止する(S2056)。ERROR LEVEL6になったときは針部の異常なのでステップ201(S201)に戻る。タイマーが設定値になっていないときは針41初期化用のモータ49aがオンとなり(S2058)、その後ステップ2053(S2053)に戻る。
【0024】
次に図24及び図25に基づき移動テーブルイニシャライズを詳細にみると、まずタイマーを初期化してから(S2061)、スタートさせる(S2062)。次いでY軸の原点を検知するY軸H/Pセンサがオンになっているか否かが判別され(S2063)、YESのときは移動テーブル21のY軸駆動モータが停止する(S2064)。次いで、X軸の原点を検知するX軸H/Pセンサがオンになっているか否かが判別され(S2065)、YESのときは移動テーブル21のX軸駆動モータが停止する(S2066)。次いでタイマーが停止し(S2067)、植え付け作業を開始するY軸上の原点位置であるか否かが判別され(S2068)、YESのときは移動テーブル21のY軸駆動モータが停止する(S2069)。次いでX軸の移動量を格納する変数を初期化し(S2070)、その後Y軸の移動量を格納する変数を初期化し(S2071)、リターンとなる。一方ステップ2068がNOのときは、移動テーブル21のY軸駆動モータが正転となり(S2072)、Y軸の移動量をカウントし(S2073)、その後ステップ2068(S2068)に戻る。
【0025】
ステップ2063がNOのときはステップ2074(S2074)に移行し、Y軸リミットセンサがオンであるか否かが判別される。これがYESのときは移動テーブル21のY軸駆動モータが停止し(S2075)、タイマーが停止する(S2076)。ERROR LEVEL10となったときは(S2077)、Y軸H/Pセンサ異常・Y軸駆動モータ異常なので、前記ステップ201(S201)に戻る。またステップ2074がNOのときはタイマーが設定値になっているか否かが判別され(S2078)、YESのときはステップ2075(S2075)に移行し、NOのときは移動テーブル21のY軸駆動モータが逆転し(S2079)、その後ステップ2063(S2063)に戻る。
【0026】
ステップ2065においてNOのときは、X軸リミットセンサがオンであるか否かを判別し(S2080)、YESのときは移動テーブル21のX軸駆動モータを停止し(S2081)、タイマーを停止する(S2082)。ERROR LEVEL11となったときは(S2083)、異常なのでステップ201(S201)に戻る。一方ステップ2080がNOのときは、タイマーが設定値になっているか否かが判別され(S2084)、YESのときはステップ2081(S2081)に移行し、NOのときは移動テーブル21のX軸駆動モータを正転とし(S2085)、その後ステップ2065(S2065)に戻る。
【0027】
次に、図26乃至図28に基づき人工毛30の植え付け工程を説明する。まずタイマーを初期化してから(S2801)、スタートさせる(S2802)。次いで真空発生器32中の電磁弁がオンとなり(S2803)、次いで真空発生器33中の電磁弁がオンとなる(S2804)。次いで選択されたボビンの駆動用モータがONとなり、当該人工毛30が供給され(S2805)、当該人工毛30が可動ガイド43内を貫通する。次いで所定長の人工毛30を検知する糸検知センサがオンであるか否かが判別され(S2806)、YESのときは選択されたボビン31を駆動せしめるモータ(図示せず)が停止する(S2807)。次いで真空発生器33中の電磁弁が停止し(S2808)、次いで真空発生器32中の電磁弁が停止する(S2809)。次いで可動ガイド43を駆動せしめるモータ43aが逆転オンとなり(S2810)、可動ガイド43が左動する(S2811〜S2812)。可動ガイド43が左端に到達するとリミットスイッチ(図示せず)によりモータ43aは逆転OFFとなる。このとき、同時にモータ44cが予め決められた角度回転し(S2813〜S2815)、押さえ手段44、45を閉とし、人工毛30を保持する(S2816)。次いでカッタモータ34aが駆動される(S2817)。次いでカッタソレノイドがオンとなりカッタ34を隙間G1に移動させる(S2818)。その後カッタソレノイドがオフとなってから(S2819)、カッタモータ34aが停止し(S2820)、人工毛30がカッタ34により所定長に切断される。次いでカッタソレノイドはONとなり元の位置に戻って(S2821〜S2822)、OFFとなる(S2823)。次いでモータ46、49bが正転し、ヘッド部42及び針41を水平方向に回動する(S2824〜S2825)。その後、図28に詳しく述べる針上昇となる(S2826)。次いでモータ47が所定角度回転し、押さえ手段44を針41方向に回動せしめる(S2827〜S2829)。次いで図29に詳しく述べる針降下となる(S2830)。この針降下ステップにおいて針41は人工毛30を切欠41’に引掛けて下降する。この針降下ステップの直後(略同時)に、モータ44cが逆転し可動片44aを開とする(S2831〜S2833)。これにより当該人工毛30の引下げが可能となる。次いでモータ46、49bが水平方向において逆転し原位置に復帰する(S2834〜S2835)。次いで可動ガイド43を駆動するモータ43aが正転ONとなり(S2836)、可動ガイド43が右動する(S2837)。これにより可動ガイド43が人工毛供給ノズル37に接続し、モータ43aが正転OFFとなる(S2838)。その後ステップ2803に戻り、X軸、Y軸が所定のピッチを移動した後、上記した人工毛30の植え付け工程を繰り返す。上記ステップ2806がNOのときは、タイマーが設定値になっているか否かが判別され(S2839)、YESのときは各ボビン31を駆動せしめるモータが停止する(S2840)。ERROR LEVEL8となったときはボビン31に人工毛30がないか、毛詰まりを起こしたか、センサ異常となったかのいずれかであるので(S2841)、ステップ2801に戻る。ステップ2839において設定値になっていないときは各ボビン31を駆動せしめるモータが駆動されて(S2842)、ステップ2806に戻る。
【0028】
前記ステップ2826の針上昇工程を図29(A)に基づき詳細にみると、まず図示しない針位置センサが上方であるか否かが判別され(S2826−1)、YESのときは針41を上昇せしめるモータ49aの回転が停止し(S2826−2)、その後リターンとなる。NOのときは針41を上昇せしめるモータ49aの回転がオンとなり(S2826−3)、ステップ2826−1(S2826−1)に戻る。
【0029】
また前記ステップ2830の針下降工程を図29(B)に基づき詳細にみると、まず図示しない針位置センサが下方であるか否かが判別され(S2830−1)、YESのときは針41を下降せしめるモータ49aの回転が停止し(S2830−2)、その後リターンとなる。NOのときは針41を下降せしめるモータ49aの回転がオンとなり(S2830−3)、ステップ2830−1(S2830−1)に戻る。
【0030】
次に前記ステップ6のシートイン工程を図30に基づき詳細にみると、まず、シートインローラ27の回転量を格納する変数を初期化した後(S61)、シートたるみセンサ29がオンか否かが判別され(S62)、YESのときはベース供給部1のローラ駆動モータ15が停止し(S63)、NOのときは該ローラ駆動モータ15を駆動してステップ62に戻る(S64)。次いでシートインローラ27の回転量が所定の巻取時間であるか否かが判別され(S65)、YESのときはシートインローラ27を駆動するシートインモータ27aが停止し(S66)、その後リターンとなる。上記ステップ65においてNOのときは上記シートインモータ27aが駆動され(S67)、パルスカウンタによりシートインローラ27の回転量をカウントし(S68)、その後ステップ62に戻る。
【0031】
次に前記ステップ7のシートアウト正転工程を図31に基づき詳細にみると、まず、シートアウトローラ28の正転回数を初期化する(S71)。次いでシートアウトローラ28の正転回数が所定値であるか否かが判別され(S72)、YESのときはシートアウトローラ28の駆動モータ28aが停止し(S73)、その後リターンとなる。ステップ72がNOのときは、シートアウトローラ28の駆動モータ28aが正転し(S74)、次いでその回転量をカウントし(S75)、その後ステップ72に戻る。これにより図9のA乃至Cの動作が行なわれる。
【0032】
次に前記ステップ18のシートアウト逆転工程を図32に基づき詳細にみると、まず、シートアウトローラ28の逆転回数を初期化する(S181)。次いでシートアウトローラ28の逆転回数が所定値であるか否かが判別され(S182)、YESのときはシートアウトローラ28の駆動モータ28aが停止し(S183)、その後リターンとなる。ステップ182がNOのときは、シートアウトローラ28の駆動モータ28aが逆転し(S184)、次いでその回転量をカウントし(S185)、その後ステップ182に戻る。これにより図9のDの動作が行なわれる。
【0033】
次にステップ24の排出処理工程を図33に基づき詳細に説明する。まず、Y軸H/Pセンサがオンであるか否か、またX軸H/Pセンサがオンであるか否かが判別される(S241a、S241b)。これがYESのときは移動テーブル21のY軸駆動モータが停止し(S242a)、また移動テーブル21のX軸駆動モータが停止する(S242b)。これがNOのときは移動テーブル21のY軸駆動モータが逆転して(S243a)、ステップ241aに戻り、また移動テーブル21のX軸駆動モータが正転して(S243b)、ステップ241bに戻る。次いでパルスカウンタが初期化され、Y軸の移動量が「0」とされる(S244)。次いでY軸の移動量が規定の位置になったか否かが判別される(S245)。これがYESのときは移動テーブル21のY軸駆動モータが停止する(S246)。NOのときは移動テーブル21のY軸駆動モータが正転した(S247)後、その移動量をカウントし(S248)、その後ステップ245に戻る。次いで前記シートアウト正転工程(図31)に移行し(S249)、次いで前記テンショナーイニシャライズ工程(図21及び図22)に移行する(S250)。次いでシートアウトローラ28の回転量を初期化し(S251)、次いでこれが設定値になっているか否かが判別され(S252)、YESのときはシートアウトローラ28を駆動するシートアウトモータ28aが停止し(S253)、その後リターンとなる。ステップ252がNOのときはシートアウトモータ28aが正転し(S254)、シート排出側の移動量をカウントし(S255)その後ステップ252に戻る。
【0034】
上記した本実施の形態によれば次のような作用、効果がある。まず針41の巾Wと植え付けピッチPとの牽連関係が分断される。即ち、自然状態において人毛は1mm以下の間隔通常0.5mm位で生えていることが多い。したがって、かつらにおける毛の植え付けも1mm以下例えば0.5mm位にすることが望ましい。ところで植え付けのピッチを0.5mm位とするには、針41の巾は0.5mmよりかなり小としなければベースに突き通された針孔が連続してしまうため毛の植え付けができない。一方針41の巾Wは現在の技術や素材ではどうしても約1mm以上となってしまい、針41の巾Wを0.5mm位に細くすると針が折損したり曲がったりしてトラブルが多くなるという相反する関係がある。
【0035】
しかしながら、本願発明によれば、ベース11は伸縮性のあるシートからなるためテンションをかけると伸長状態となる。この伸長状態において人工毛30の送給方向に直交する方向の針41の巾W(実施例では1mmとした)よりピッチ巾P(実施例では2mmとした)を大としてあるため、植え付けに伴う針孔が連続することがない。しかも植え付けピッチPを針41巾Wより倍化させても、植え付け工程終了後ベース11の伸長状態が解除されると植え付けピッチPはベース11の収縮により半減するから(実施例では約0.5mmとなる)、望ましい状態の植え付けピッチPとなる。よって、機械化が可能となり、これによりかつらを迅速に製造することができ、かつ不良品の発生を防止することができる。加えて、ベース11は通気性があり、頭部等人体に接着した場合蒸れを防止する。
【0036】
また植え付けされた人工毛30は流毛部5により針41の反対方向に流されるから、植毛の際植え付け面に邪魔物がない状態で植え付けできる。よって植え付けされた人工毛30と次の人工毛30とが絡み合うことがなく、作業が円滑に行われる。
【0037】
またベース11は極く薄いものからなるため、植毛工程A後の後加工が自在であり、適用対象が拡大する。図1は立体形状に成形する場合を示す。即ち、排出処理されたベース11は次の第1接着剤付与工程Bに移行する。ここでは第1接着剤付与部6により、ベース11の上面に植え付けた人工毛30を固着する第1接着剤61を付与する。即ち、第1接着剤付与部6は、タンク62と、該タンク62に入った第1接着剤61と、前記エアコンプレッサ39により駆動され上記第1接着剤61を噴出するノズル装置63とからなり、上記した植毛工程Aにおいて人工毛30を植え付けられたベース11の上面に残る人工毛30の基端部30a(図8に示す)に第1接着剤61を噴射し、該基端部30aをベース11に固着する。上記第1接着剤61は速乾性の接着剤からなり、後記する成形行程Dでの加熱及び加圧に対応しうるよう硬化剤が含まれている。
次いで裁断工程Cに移行する。ここでは、カッタ装置71からなる裁断部7により、第1接着剤61を付与されたベース11を所定の形状に裁断する。
次いで成形工程Dに移行する。ここでは、成形部8により上記裁断されたベース11を加熱及び加圧し所定の形状に成形する。該成形部8は例えば頭部の寸法より割り出した立体形状とした成形体81を備え、該成形体81に沿って成形する。即ち、該成形体81は、左右に半割され、かつ上下一対の櫛歯状に形成されている。
次いで第2接着剤付与工程Eに移行する。ここでは、第2接着剤付与部9によりベース11の上面に第2接着剤91を付与する。即ち、第2接着剤付与部9は、タンク92と、該タンク92に入った第2接着剤91と、前記エアコンプレッサ39により駆動され上記第2接着剤91を噴出するノズル装置93とからなり、固化された第1接着剤61の上に第2接着剤91を噴射し、かつらの接着層(図示せず)とする。上記第2接着剤91は医療用接着剤等人の肌に付ける粘着状態の接着剤からなる。かくしてかつらの完成となり、頭部に直接貼付して使用する。
【0038】
また人工毛30は人毛のように長さに制限がなく、無端状に連続して供給可能であるから、一日の作業量に合致した状況の分をローラに供給しておけば、作業が分断されることなく連続化するから一層迅速性に資する。
【0039】
また人工毛30の色や素材を複数としてあるから、例えば白髪混じりのかつらや水や湿気にも強い全天候型のかつらといった特殊なかつらも迅速かつ容易に製造することができる。なお、白髪混じりの場合は、部位によって毛量を自在にコントロールすることもできる。
【0040】
さらに移動テーブル21及び針41の移動をコンピュータ等の制御手段により行なうので、植毛の仕方即ち人工毛30のベース11への縫い方も直線縫いだけでなく、例えばジグザグ縫い等ができ、より抜け難い植毛が可能となる。
【0041】
本願発明は上記した実施の形態に制限されるものではない。例えば、ベース11へのテンション度合いはベース11の素材の伸縮度に応じて変更可能であり、これにより植え付けピッチPを任意に設定することができる。
【0042】
ベース11は、本文に述べたように水平状態に供給される場合の他、垂直状態に供給されてもよい。またベース11の面が傾斜した状態で供給されてもよい。
【0043】
ボビン31の種類及び個数は任意である。
【0044】
ベース11を構成する素材は、合成樹脂製の繊維の不織布又は通気性をもつフィルムが望ましいが、これに限らない。また動物性繊維、植物性繊維、鉱物性繊維等から成るものでもよく、織成物、その他伸縮性があるものであれば素材・種類を問わない。
【0045】
またベース11への人工毛30の植え付けは斜め方向に行なってもよい。
【0046】
また、人工毛30の長さもコンピュータの管理により設計にしたがい任意に変更することができる。
【0047】
また人工毛30を配管35中に送り込むための移動手段は真空発生器以外でもよい。
【0048】
また人工毛30の供給は単数であっても複数であってもよい。
【0049】
また植毛を終了したかつらは例えば図1に示すような成形工程Dを経ずに扁平状のまま製品化してもよい。
【0050】
また本願発明により製造するかつらはベース11が極く薄いものからなるため、頭部への直貼りだけでなく、例えば役者用のかつらの如きにも適用することができる。この場合は別に用意する厚手の母材(ここでは被着者の頭部に対応するよう人工毛30のない状態で単に立体形状にのみ成形されているものを指す)に貼付して使用する。
【0051】
針41の移動方向は人工毛30に対し直角方向であれば、例えば左右方向に移動自在とするように針41を設置することもできる。
【0052】
【発明の効果】
このように、本願発明によるかつら製造用自動植毛機及びかつらの製造方法によれば、かつらを迅速に製造することができ、かつ不良品の発生を防止し効率的に製造することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明によるかつら製造用自動植毛機の一実施の形態を示し、工程の流れを模式的にあらわした概念図である。
【図2】本願発明にかかるベース供給部の一例を示す概略正面図である。
【図3】本願発明にかかるテンション・位置決め部の一例を示す図で、Aは概略平面図、Bは概略正面図、Cは要部概略平面図である。
【図4】本願発明にかかる人工毛供給部の一部であって毛色選定及び切断部の一例を示す概略斜視図である。
【図5】本願発明にかかる植毛部の一例を示す正面図である。
【図6】(A)は図5の側面図、(B)は押さえ手段が開のときの部分拡大図、(C)は同閉のときの部分拡大図である。
【図7】本願発明にかかるヘッド部と移動テーブルの関係を示す概略斜視図である。
【図8】本願発明にかかる流毛部の一例を示す概略側面図で、Aは人工毛が植え付けられた直後の状態を、Bは人工毛がベース側に寄せられた状態を示す。
【図9】ベースのテンションのかけ方を説明する図(概略側面図)である。
【図10】本願発明にかかる人工毛の供給工程を示す概略正面図である。
【図11】本願発明にかかる植毛針の上昇工程をあらわす図で、Aはその概略正面図、Bはその左側面図である。
【図12】本願発明にかかる植毛針の下降工程をあらわす図で、Aはその概略正面図、Bはその左側面図である。
【図13】ベースに人工毛を植え付けた状態を示す図である。
【図14】植毛工程に続く工程を説明する図(概略平面図)である。
【図15】本願発明によるかつら製造用自動植毛機に用いられる電磁弁の一例を示し、Aはその概略斜視図、Bは回路図である。
【図16】本願発明によるかつらの製造方法を示すフローチャート(一部)である。
【図17】本願発明によるかつらの製造方法を示すフローチャート(一部)である。
【図18】本願発明によるかつらの製造方法を示すフローチャート(一部)である。
【図19】図16乃至図18の各ユニットイニシャライズ工程を示すフローチャートである。
【図20】図19のローライニシャライズ工程を示すフローチャートである。
【図21】図19のテンショナーイニシャライズ工程を示すフローチャート(一部)である。
【図22】図19のテンショナーイニシャライズ工程を示すフローチャート(一部)である。
【図23】図19の針イニシャライズ工程を示すフローチャートである。
【図24】図19の移動テーブルイニシャライズ工程を示すフローチャート(一部)である。
【図25】図19の移動テーブルイニシャライズ工程を示すフローチャート(一部)である。
【図26】図16乃至図18の植え付け工程を示すフローチャート(一部)である。
【図27】図16乃至図18の植え付け工程を示すフローチャート(一部)である。
【図28】図16乃至図18の植え付け工程を示すフローチャート(一部)である。
【図29】(A)は図26乃至図28の針上昇工程を示すフローチャート、(B)は同針下降工程を示すフローチャートである。
【図30】図16乃至図18のシートイン工程を示すフローチャートである。
【図31】図16乃至図18のシートアウト(正転)を示すフローチャートである。
【図32】図16乃至図18のシートアウト(逆転)を示すフローチャートである。
【図33】図16乃至図18の排出処理工程を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 ベース供給部
11 ベース
13 シートローラ
15 モータ
17 シートローラ押さえ
2 テンション・位置決め部
21 移動テーブル
23 テンショナー
24 テンションニップローラ
25 テンションニップローラ
26 テンションモータ
27 シートインローラ
27a シートインローラモータ
28 シートアウトローラ
28a シートアウトローラモータ
29 シートたるみセンサ
3 人工毛供給部
30 人工毛
30a 基端部
31 ボビン
31A ボビン
31B ボビン
31C ボビン
31D ボビン
32 真空発生器
33 真空発生器
34 カッタ
34a カッタモータ
35 配管
37 人工毛供給ノズル
39 エアコンプレッサ
39a 電磁弁
4 植毛部
41 針
41a 針
41b 針
41’ 切欠
42 ヘッド部
43 可動ガイド
43a モータ
43b レバー
43c 連結板
44 押さえ手段
44a 可動片
44b 受部
44c モータ
45 押さえ手段
46 モータ
47 モータ
48a 回転角度センサ
48b 回転角度センサ
49a モータ(針上下駆動用)
49b モータ(針水平回動用)
5 流毛部
51 コンベヤ
52 掻き寄せバー
53 保持バー
6 第1接着剤付与部
61 第1接着剤
62 タンク
63 ノズル装置
7 裁断部
71 カッタ装置
8 成形部
81 成形体
9 第2接着剤付与部
91 第2接着剤
92 タンク
93 ノズル装置
間隙
隙間
たるみ
たるみ
W 針巾
A 植毛工程
B 第1接着剤付与工程
C 裁断工程
D 成形工程
E 第2接着剤付与工程

Claims (19)

  1. 移動テーブルと、
    上記移動テーブルにベースを供給するベース供給手段と、
    上記ベース供給手段により上記移動テーブルに供給された上記ベースにテンションをかけて伸張状態とした上で位置決めするテンション・位置決め手段と、
    上記ベース供給手段により上記移動テーブルに供給され且つ上記テンション・位置決め手段により伸張状態で位置決めされた上記ベースの一面に所定長の人工毛を供給する人工毛供給手段と、
    上記ベースの面に対し直交する方向に進退自在であって、上記ベースの他面側から上記一面側に向けて上記ベースを突き通した後、上記一面側において上記人工毛供給手段により供給された上記人工毛を係合して、さらに上記他面側に復帰することにより上記人工毛を上記ベースの上記他面側に引き出して上記ベースに植え付ける針と、
    上記針による人工毛植え付け処理を所定ピッチ毎に繰り返し行うために、上記移動テーブルを互いに直交するX,Y方向に所定ピッチで移動させるテーブル駆動手段と、
    上記針による人工毛植え付け処理が終了したときに上記テンション・位置決め手段によるテンションを解除して、人工毛が植え付けられた上記ベースを伸張状態から開放するテンション解除手段と、
    を有することを特徴とするかつら製造用自動植毛機。
  2. 上記人工毛供給手段による人工毛の供給は上記ベースの下面であることを特徴とする請求項1記載のかつら製造用自動植毛機。
  3. 上記人工毛供給手段による人工毛の供給は上記ベースの上面であることを特徴とする請求項1記載のかつら製造用自動植毛機。
  4. 上記人工毛を挟持する開閉自在の押さえ手段を設け、該押さえ手段により人工毛を一時固定した状態で上記針により引き出すことを特徴とする請求項1記載のかつら製造用自動植毛機。
  5. 上記押さえ手段は針方向に揺動自在であり、針側への揺動動作後針による人工毛の引出動作を開始することを特徴とする請求項4記載のかつら製造用自動植毛機。
  6. 上記押さえ手段は上記人工毛を側面方向から挟持することを特徴とする請求項4記載のかつら製造用自動植毛機。
  7. 上記押さえ手段は上記人工毛を上下方向から挟持することを特徴とする請求項4記載のかつら製造用自動植毛機。
  8. 上記押さえ手段は上記人工毛を側面及び上下方向から挟持することを特徴とする請求項4記載のかつら製造用自動植毛機。
  9. 上記針は互いに同期して往復運動する少なくとも1対の針からなり、上記人工毛供給手段による人工毛の送給方向に平行して一定の間隙をあけて設置することを特徴とする請求項1記載のかつら製造用自動植毛機。
  10. 上記針による人工毛植え付け処理のピッチは人工毛の送給方向に直交する方向の針の巾より大とすることを特徴とする請求項1記載のかつら製造用自動植毛機。
  11. 上記針による人工毛の植え付けは上記ベースが人工毛の送給方向に直交する方向に移動した後行うことを特徴とする請求項1記載のかつら製造用自動植毛機。
  12. 上記針による人工毛の植え付けは上記ベースが人工毛の送給方向に移動した後行うことを特徴とする請求項1記載のかつら製造用自動植毛機。
  13. 上記針による人工毛の植え付けを上記ベースに対して斜め方向に行なうことを特徴とする請求項1記載のかつら製造用自動植毛機。
  14. 上記人工毛供給手段が複数であることを特徴とする請求項1記載のかつら製造用自動植毛機。
  15. 上記移動テーブルの移動及び上記針の移動はコンピュータからなる制御手段により行うことを特徴とする請求項1記載のかつら製造用自動植毛機。
  16. 上記針により植え付けされた人工毛を一定の方向に流す流毛手段を設けることを特徴とする請求項1記載のかつら製造用自動植毛機。
  17. 上記流毛手段が植え付けられた人工毛の直下に設けられた一定方向に移動する移動バーからなることを特徴とする請求項16記載のかつら製造用自動植毛機。
  18. 移動テーブルに二次元の薄いベースを供給する工程と、
    上記移動テーブルに上記ベースをテンションをかけた状態で伸長する工程と、
    上記移動テーブルに上記伸長されたベースを位置決めする工程と、
    上記伸長されたベースの一面側に人工毛を供給する工程と、
    上記伸長されたベースを突き通す往復運動する針により供給された人工毛を係合する工程であって、上記人工毛を係合した上記針が上記ベースを突き通し、これにより上記人工毛が伸長されたベースに植え付けられ、
    上記移動テーブルが所定のピッチで移動する間上記針による植え付け動作が繰り返される工程と、及び
    上記針による植え付け動作終了後上記ベースを伸長状態から解除する工程からなるかつらの製造方法。
  19. さらに、上記植え付けられた人工毛を上記ベースに固着するために上記ベースの裏面に第1接着剤を付与する第1接着剤付与工程と、
    上記ベースの一面に第2接着剤を付与する第2接着剤付与工程とからなる請求項18のかつらの製造方法。
JP2001302537A 2001-09-28 2001-09-28 かつら製造用自動植毛機及びかつらの製造方法 Expired - Lifetime JP3561840B2 (ja)

Priority Applications (10)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001302537A JP3561840B2 (ja) 2001-09-28 2001-09-28 かつら製造用自動植毛機及びかつらの製造方法
RU2004113108/12A RU2295897C2 (ru) 2001-09-28 2002-08-22 Автоматизированное устройство для трансплантации волос для изготовления парика и способ изготовления парика
US10/491,031 US7165554B2 (en) 2001-09-28 2002-08-22 Automatic hair implanter for manufacturing wig and method of manufacturing wig
PCT/JP2002/008462 WO2003028497A1 (fr) 2001-09-28 2002-08-22 Systeme d'implantation automatique de cheveux pour la fabrication de perruque, et procede de fabrication de perruque
EP02758865A EP1430798A4 (en) 2001-09-28 2002-08-22 AUTOMATIC HAIR IMPLANTING SYSTEM FOR WIG MANUFACTURING, AND WIG MANUFACTURING METHOD
CA002461848A CA2461848A1 (en) 2001-09-28 2002-08-22 Automated hair-transplanting apparatus for manufacturing wig and method of manufacturing wig
CNB02818968XA CN1254202C (zh) 2001-09-28 2002-08-22 假发制造用自动植发机及假发的制造方法
AU2002325547A AU2002325547B2 (en) 2001-09-28 2002-08-22 Automatic hair implanter for manufacturing wig and method of manufacturing wig
KR1020047002736A KR100871928B1 (ko) 2001-09-28 2002-08-22 가발제조용 자동식모기 및 가발의 제조방법
HK05105140A HK1073592A1 (en) 2001-09-28 2005-06-21 Automatic hair implanter for manufacturing wig andmethod of manufacturing wig

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001302537A JP3561840B2 (ja) 2001-09-28 2001-09-28 かつら製造用自動植毛機及びかつらの製造方法

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2003105616A JP2003105616A (ja) 2003-04-09
JP3561840B2 true JP3561840B2 (ja) 2004-09-02
JP2003105616A5 JP2003105616A5 (ja) 2004-12-24

Family

ID=19122767

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001302537A Expired - Lifetime JP3561840B2 (ja) 2001-09-28 2001-09-28 かつら製造用自動植毛機及びかつらの製造方法

Country Status (10)

Country Link
US (1) US7165554B2 (ja)
EP (1) EP1430798A4 (ja)
JP (1) JP3561840B2 (ja)
KR (1) KR100871928B1 (ja)
CN (1) CN1254202C (ja)
AU (1) AU2002325547B2 (ja)
CA (1) CA2461848A1 (ja)
HK (1) HK1073592A1 (ja)
RU (1) RU2295897C2 (ja)
WO (1) WO2003028497A1 (ja)

Families Citing this family (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3962948B2 (ja) * 2002-02-28 2007-08-22 株式会社プロピア かつら製造用針
US7165557B2 (en) * 2003-04-10 2007-01-23 Propia Co., Ltd. Hair-transplanting apparatus and method and resulting hair-transplanted piece
US7093376B2 (en) * 2004-10-19 2006-08-22 Ennova Direct, Inc. Hair drying and shaping system
JP2006219794A (ja) * 2005-02-14 2006-08-24 Teijin Fibers Ltd 人工毛髪用巻き糸体
TW201221256A (en) * 2010-11-23 2012-06-01 Ind Tech Res Inst Transmitting wire module
ITCS20120012A1 (it) * 2012-03-02 2013-09-03 Evergreen Srl Procedimento per la realizzazione di impianti tricologici, partendo dalla scansione e digitalizzazione della conformazione cranica di un individuo.
WO2015194686A1 (ko) * 2014-06-18 2015-12-23 박년출 히터를 구비한 가발제조용 실링장치
WO2016010173A1 (ko) * 2014-07-15 2016-01-21 홍택수 가발 제조시스템
KR101736154B1 (ko) * 2015-07-06 2017-05-17 (주)하이모 매듭시스템, 매듭방법 및 그를 이용한 가발 제조방법
KR101957702B1 (ko) * 2018-03-16 2019-03-13 김백연 인조모발 성형기
CN109691714A (zh) * 2019-01-23 2019-04-30 安徽美源发制品有限公司 一种假发卷动收纳装置
JP7246967B2 (ja) * 2019-02-25 2023-03-28 Juki株式会社 植毛装置
JP7252782B2 (ja) * 2019-02-25 2023-04-05 Juki株式会社 植毛装置
JP7316913B2 (ja) * 2019-11-15 2023-07-28 Juki株式会社 毛髪供給装置
JP7368194B2 (ja) * 2019-11-15 2023-10-24 Juki株式会社 毛髪供給装置
US20210282485A1 (en) * 2020-03-11 2021-09-16 Brittany Reed Wig making device and methods of making and using the same
JP2023139406A (ja) * 2022-03-22 2023-10-04 Juki株式会社 植毛装置

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB814247A (en) * 1955-08-15 1959-06-03 Cascelloid Ltd Improvements relating to the production of a wig or head of hair
US3013567A (en) * 1953-03-10 1961-12-19 Rooted Hair Inc Method of stitching strands of simulated hair to a workpiece and of brushing aside loose ends of hair
JPS4924474U (ja) * 1972-06-06 1974-03-01
JPS4924474A (ja) 1972-06-29 1974-03-04
JPS5170062A (en) * 1974-03-14 1976-06-17 Masaji Goto Jinzoshokumohifuto sonoseizohoho
JPS5936707A (ja) * 1982-08-20 1984-02-29 株式会社アデランス 連続v植え人工皮膚かつら植毛機
JP2727459B2 (ja) 1988-10-28 1998-03-11 株式会社アデランス かつら植毛機の給毛ユニット
US5875788A (en) * 1996-12-16 1999-03-02 Loren; Daniel Fiber bundles
KR100311684B1 (ko) * 1998-08-04 2001-12-28 호 택 정 가발용웨빙의웨프트형성장치
KR100725606B1 (ko) * 2000-04-28 2007-06-08 프로피아 가부시끼 가이샤 전자동 가발제조기 및 가발의 제조방법
DE10159188C1 (de) * 2001-12-03 2003-03-06 Werner Ulrich Haarstechmaschine
JP2007007607A (ja) * 2005-07-01 2007-01-18 Inst Of Research & Innovation エンジン排出ガスの浄化方法

Also Published As

Publication number Publication date
EP1430798A1 (en) 2004-06-23
CN1558728A (zh) 2004-12-29
KR100871928B1 (ko) 2008-12-05
RU2004113108A (ru) 2005-03-10
HK1073592A1 (en) 2005-10-14
US20040250829A1 (en) 2004-12-16
CA2461848A1 (en) 2003-04-10
WO2003028497A1 (fr) 2003-04-10
EP1430798A4 (en) 2007-05-30
RU2295897C2 (ru) 2007-03-27
CN1254202C (zh) 2006-05-03
JP2003105616A (ja) 2003-04-09
US7165554B2 (en) 2007-01-23
AU2002325547B2 (en) 2007-08-16
KR20040047797A (ko) 2004-06-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3561840B2 (ja) かつら製造用自動植毛機及びかつらの製造方法
EP1762149B1 (en) Artificial hair piece
KR100954161B1 (ko) 가발제조용 바늘
US20120260838A1 (en) Making a decorative design with decorative elements arranged in freely movable fashion
JP3552095B2 (ja) かつら製造用自動植毛機及び自動植毛方法
KR20050121207A (ko) 식모 장치 및 방법과 결과물로서의 식모 피스
JP3552096B2 (ja) 全自動かつら製造機及びかつらの製造方法
US5957139A (en) Method of producing a wig for a toy figure
CN105239286B (zh) 立体图案雕绣方法
KR102689511B1 (ko) 가발 제조 장치와 방법, 및 이를 이용하여 제조된 가발
CN109667044A (zh) 一种聚乳酸纤维长毛绒织物及其编织工艺
JP4756689B2 (ja) 毛髪植設方法及びかつら
DE19960062C1 (de) Vorrichtung zum Verbinden von Haaren mit einem Harrteil, insbesondere Toupet
KR20170143328A (ko) 숱 보강 증모 피스 제작 방법 및 이에 의해 제작된 숱 보강 증모 피스
JP2612702B2 (ja) かつら植毛機
JPH02118108A (ja) かつら植毛機のヘッドユニット
JP2023141178A (ja) 自動植毛装置
JP2727458B2 (ja) かつら植毛機の毛払いユニット
JPH02118109A (ja) かつら植毛機の植毛ユニット
CN1164197A (zh) 一种可粘到玩具体部的假发制造方法及粘上的假发

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040126

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040126

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20040126

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20040322

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040427

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040519

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3561840

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090611

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100611

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110611

Year of fee payment: 7

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120611

Year of fee payment: 8

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120611

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130611

Year of fee payment: 9

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250