JP2727459B2 - かつら植毛機の給毛ユニット - Google Patents

かつら植毛機の給毛ユニット

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JP2727459B2 JP63270906A JP27090688A JP2727459B2 JP 2727459 B2 JP2727459 B2 JP 2727459B2 JP 63270906 A JP63270906 A JP 63270906A JP 27090688 A JP27090688 A JP 27090688A JP 2727459 B2 JP2727459 B2 JP 2727459B2
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  • Textile Engineering (AREA)
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  • Sewing Machines And Sewing (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、かつらベースに毛髪を自動的に植毛するか
つら植毛機において、かつらベースの植毛位置に植毛す
べき毛髪を供給する給毛ユニットに関するものである。
〔従来の技術〕
一般に、人毛及び/又は人工毛でなる毛髪をかつらベ
ースに植毛する場合、自然な毛量と毛流を実現するため
に、かつらの前頭部,頭頂部,側頭部,後頭部等の部位
に応じて数種の植毛方式を適宜おり混ぜながら植毛作業
を行うことが必要である。
このような植毛方式として、典型的にはV植え,シン
グル植え,パンシングル植え或いはさし込み植え等の方
式が知られている。
ところで、従来かつらの植毛作業は、これらの植毛方
式に従って1本1本を手作業により行っていたが、この
手作業による植毛作業は重労働であり、しかも高度の技
術を必要とするため、一つのかつらを仕上げるまでに熟
練した技術者であっても通常、約10〜20日間という長期
間を要していた。
このため、例えば本出願人による特開昭59−36707号
乃至同59−36711号公報に開示されているように、上記
手作業による植毛作業を自動化するための新規なかつら
植毛機が提案されている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかし、これらのかつら植毛機は何れも、1台の装置
で各々V植え,シングル植え,パンシングル植えの何れ
か一つの方式の植毛しか行うことができず、一個のかつ
らを完成させるためには、複数種類のかつら植毛機を用
意して、かつらの部位に応じて植毛方式を変えるたびに
植毛作業の途中でかつらベースを他のかつら植毛機にセ
ットする必要がある。また、操作性の点でも問題があ
り、とくに、かつらベースへ植毛針により各植毛動作を
行わせるに先立って、その植毛位置付近へ毛髪を供給
し、植毛動作後に該毛髪を切断し、かかる一連の動作を
自動的に繰り返して行い得る給毛ユニットが必要とされ
ていた。
本発明は、以上の点に鑑み、各種の植毛方式、例えば
V植え,シングル植え,パンシングル植え等を適宜おり
混ぜながら単一の植毛機にて植毛することが可能で、し
かも植毛動作を開始する前にその植毛位置へ自動的に毛
髪を供給すると共に、連続する毛髪の所定個所を植毛後
切断し、その後次の植毛に備えて植毛位置に毛髪を供給
し、かかる一連の動作を繰り返し連続して行い得る給毛
ユニットを提供することを目的としている。
〔問題点を解決するための手段及び作用〕
上記目的は、本発明によれば、かつらベース固定保持
用のヘッド部を有するヘッドユニットと、このヘッド部
に固定保持されたかつらベースの植毛すべき位置に毛髪
を供給する給毛ユニットと、この給毛ユニットにより供
給された毛髪をかつらベースの所定位置に植毛する植毛
針を有する植毛ユニットと、これらの各ユニットを予め
プログラムされた手順により制御する制御部とを具備す
るかつら植毛機において、上記給毛ユニットを、給毛部
から供給される毛髪を張架状態でクランプする毛髪把持
部と、伸張状態に保持されていて、この毛髪把持部に張
架された毛髪を引っ掛けてかつらベースの植毛位置まで
持って来る給毛ロッドと、植毛後に毛髪を所定の長さに
切断する切断手段とを有するように構成したことにより
達成される。
この発明によれば、かつらベースへの植毛動作が開始
するに先立って、好ましくは植毛ユニットの一植毛動作
毎に間欠回転駆動されるクランプ部を有する毛髪把持部
に張架した毛髪を、このかつらベースの植毛位置まで供
給すると共に、植毛針にてこの毛髪を植設した後で該毛
髪を所定の長さに切断し、次いで次の毛髪を所定の植毛
位置まで供給し、以下連続して同様の切断及び供給の動
作を自動的に繰り返して行うことが可能となる。
〔実施例〕
以下、図面に示した一実施例に基づいて本発明を詳細
に説明する。
第1図は本発明に係る給毛ユニットを具備したかつら
植毛機の一実施例を示している。このかつら植毛機10
は、ヘッドユニット21,給毛ユニット31,植毛ユニット41
及び毛払いユニット51を備えており、これら各ユニット
は、好ましくは移動可能なフレーム11上に固定配置され
ている。
なお、これら各ユニットは、後述する構成並びに機能
を有していれば、必ずしもそれぞれ単独のユニットとし
てフレーム11上に配設されている必要はなく、各ユニッ
トは例えば、給毛部及び植毛部を一体的に一つのユニッ
トとして組み込むことによって構成することもでき、こ
れらの配置態様を種々変更することは本発明の精神を逸
脱しない限り任意に行い得る。
最初に、ヘッドユニット21につき説明する。
ヘッドユニット21は、植毛すべきかつらベース(図示
せず)を固定保持するためのほぼ半球形状のヘッド部22
を有しており、例えばポリウレタンやシリコーン等で別
途作製された軟質合成樹脂製又は細かい網目を有するネ
ット製等のかつらベースがこのヘッド部22上に鋲着,貼
着等の適宜の方法で固定される。このヘッド部22は、そ
の略半球形状の中心Aに関してヘッド部22に垂直な中心
がA′の周りにモータ24により旋回駆動され、且つ中心
軸A′の周りの旋回駆動機構と共に上記中心Aに関して
水平軸(これをX軸とする)の周りにモータ23により旋
回駆動されるようになっている。
さらに、図示の実施例では、以上の旋回駆動機構を含
むヘッド部22が垂直方向(即ち、Z軸方向)にモータ25
により並進駆動され且つこのZ軸の周りにモータ26によ
りヘッドユニット21全体が旋回駆動されるように構成さ
れている。
かくして、ヘッドユニット21のヘッド部22は、モータ
23,24及び25の作動により、その表面の任意の位置がZ
軸上の植毛位置Bに持ち来たされ、しかもモータ26の作
動により所望の方向に設定されることができる。
ここで、上記実施例では、ヘッドユニット21のうち、
モータ23,24の旋回駆動機構を含むヘッド部22がモータ2
5にて垂直方向に並進駆動されるよう構成されている
が、例えば本出願人が特願昭62−106590号で開示したか
つら植毛機におけるように、ヘッドユニット21の全体を
並進駆動させてもよい。また、上記実施例では、ヘッド
ユニット21の全体がZ軸の周りに旋回駆動されるよう構
成され、これにより植毛方向、即ち毛流の設定を可能と
しているが、ヘッドユニット21にて植毛方向までを自動
調整する必要がない場合は、該ヘッドユニット21全体の
旋回駆動を行わせるためのモータ26は不要である。
さらにヘッド部22の上方には、かつらベースの植毛位
置における高さを検出し且つこの高さを調整するための
位置決め手段として、光学式位置センサー部27がフレー
ム11に固定的に配置されている。これにより、上記ヘッ
ド部22はこの位置センサー部27からの検出信号に基づ
き、植毛動作の前にモータ25にてかつらベースのZ軸上
の位置における表面が高さ調整され、正確に植毛位置B
に持ちきたされ得るようになっている。
ここで、上記位置センサー部27は、ヘッド部22の上方
のフレーム11上に配設されているが、かつらベースのZ
軸上の位置における表面が高さ調整され得る場所であれ
ば、設定位置は任意である。また、位置センサー部27は
図示の光学式検出器に限らず、種々の手段が選択され
得、例えばリミットスイッチや植毛機10の所定個所に設
けられたストッパー等により構成してもよい。
尚、ヘッド部22は、後述する植毛針が折損しないよう
例えばエポキシ樹脂或いはゴム材等にて形成され、また
略半球状の表面は使用者の頭形に応じて作製されるかつ
らベースの凹状湾曲内面に一致するような凸状湾曲表面
を有するように成形されるのが好ましく、基台上に取外
し可能に支持固定されている。
次に、本発明に係る給毛ユニットの好ましい一例につ
いて説明する。
給毛ユニット31は、第2図に拡大して示すように、そ
の本体がフレーム11に対して斜めに傾斜して固定的に配
設されていると共に、図示しない給毛部から供給される
毛髪Hを把持する二つのクランプ部32a及び32bを直径方
向反対側に備えた毛髪把持部32と、この二つのクランプ
部32a,32bにより把持された毛髪Hを上記ヘッド部22の
植毛位置B付近に持ち来たすフォーク状の先端(第2図
(C)参照)を有する二本の平行な給毛ロッド33とを備
えている。
上記毛髪把持部32は、クラッチブレーキ付きのモータ
34により一植毛動作毎に180度だけ矢印C方向へ間欠回
転駆動され、図示のように常に二つのクランプ部32a,32
bがともにヘッド部22に対向して並んで位置するよう、
例えばクリック機構等により停止するようになってい
る。
上記各クランプ部32a,32bは、二つの円錐台状の円板3
5a,35bが上下に対向していて且つ下側の円板35aが毛髪
把持部32に固定されており、また上側の円板35bは下側
の円板35aに対してその中心軸に沿って上下に摺動可能
に保持されていると共に、バネ36により下側の円板35a
に対して当接されている。そして、上側の円板35bの中
心から下方へ向かって中心軸方向に延びているロッド35
cの下端が、給毛ユニット31の本体上面に形成された円
環状のカム面37に毛髪把持部32の回転動作に従って常に
当接していることにより、クランプ部32a,32bは、矢印
C方向の前方にある位置(即ち、クランプ部32bの位
置)で毛髪Hを堅く把持し且つ他の一つのクランプ部32
aの位置では、供給される毛髪Hが緊張状態に保持され
るように、該毛髪Hを緩く把持していると共に、ヘッド
部22に対して後方の位置では毛髪Hを把持するために開
くようになっている。
また、給毛ロッド33は、シリンダ38の作動によりスラ
スト方向に移動されて、そのフォーク状の二つの尖端が
各々毛髪Hを引掛けながらヘッドユニット21のヘッド部
22の植毛位置Bを挟むような位置に達して、該ヘッド部
22に取り付けられたかつらベースの表面に当接する。更
に、上記給毛ロッド33の一方又は双方は、例えば第2図
(D)に示すように入れ子式に伸縮自在に構成されてい
て、バネ等にて伸長状態に保持されている。これによ
り、二本の給毛ロッド33は植毛位置B付近においてかつ
らベースに当接する際、確実にかつらベースに接触し得
る。なお、第2図(B)において符号300は、植毛後に
毛髪Hを切断するための、焼きごて又はカッターで成る
切断手段である。
こうして給毛ロッド33は、シリンダ38の作動により毛
髪把持部32のクランプ部32a,32bによって把持されてい
る毛髪Hを、ヘッドユニット21のヘッド部22の植毛位置
Bの付近に供給し、後述するように植毛ユニット41のV
植え,パンシングル植え,シングル植え等の植毛動作に
連動して、シリンダ39の作動により毛髪Hを植毛位置B
から上昇させて植毛動作の一部を構成する。
第3図(A)乃至(C)は上記毛髪把持部の他の実施
例を示しており、この毛髪把持部32′は単一のクランプ
32cを備えている。
即ち、毛髪把持部32′は円環状のカム面37の中心から
半径方向外側へ突出した先端に、クランプ32cを備えて
おり、一植毛動作毎に360゜だけ矢印方向に水平に回転
駆動される回転アーム32eと、この回転アーム32eの上方
にあって第3図(A)において手前の位置に固定され、
先端にテンションロール32dを備える固定アーム32fとを
含んでいる。
クランプ32cは矢印方向(即ち、時計方向)に回転
し、給毛ユニット31の本体上面に形成されたカム面37上
にある位置では、ロッド35cの下端が該カム面37と当接
しているから、円板35aと35bとは離隔しており、開状態
にある(第3図(C)参照)。そして、テンションロー
ル32dの付近でロッド35cの下端がカム面37に当接しない
位置に来ると、バネ36が円板35bを押下することによ
り、クラプ32cは閉状態となって毛髪Hを把持する。次
いでクランプ32cは、毛髪Hを把持した状態で第3図
(A)の位置まで再び回転し、この毛髪Hをテンション
ロール32dとの間で張架する(第3図(B)参照)。こ
のようにして、クランプ32cとテンションロール32dとの
間に展張された毛髪Hは、前記と同様に給毛ロッド33に
よりヘッド部22の植毛位置B付近に供給され、植毛動作
が行われる。
このように、毛髪把持部32において、毛髪Hを張架し
て把持する手段としてクランプ機構を採用する場合、こ
のクランプの数は図示の例に限られるものではなく、適
宜一つ或いは複数のクランプが用いられ得る。
次に、植毛ユニット41について説明する。
植毛ユニット41は、その本体がフレーム11に対して固
定的に配設されており、ヘッドユニット21のヘッド部22
の植毛位置Bに対して傾斜した直線P上に植毛針42を有
している。この植毛針42は、モータ43によりクランク43
aを介してガイド43bに沿って直線Pの方向に大きく並進
駆動されることにより退避位置から植毛位置付近まで持
ち来たされると共に、この植毛針42を適正な植毛位置に
位置合わせするため、モータ44により直線P方向に、モ
ータ45により直線Pに垂直な水平軸Qの方向に、そして
モータ46によりP方向及びQ方向に垂直なR方向に即ち
直線Pを含む三軸方向に各々並進駆動されるように構成
されている。さらに、植毛針42は、モータ47によりその
軸線方向、即ち直線Pの周りに旋回駆動されることによ
り、所定の植毛動作を行うようになっている。
なお、上記植毛針42はヘッド部22の植毛位置Bに対し
て必ずしも傾斜した直線上に備えられている必要はな
く、例えば水平軸に沿って配置されていてもよく、その
場合植毛歯42は、水平軸に一致する該針の中心軸に関し
て三軸方向に並進駆動されることになる。さらに、植毛
針42が並進駆動される方向も三軸方向に限られるもので
はない。例えば、植毛針42をR方向に上下動させること
なく、前記ヘッド部22をモータ25にて上下動させること
により、植毛動作を行わせてもよい。しかし、このよう
な構成とした場合、植毛針42に植毛動作をさせるに当た
っては他のヘッドユニット21や給毛ユニット31も併せて
調節することになる。
本発明に係る給毛ユニットを具備したかつら植毛機は
以上のように構成されており、上記した実施例によれ
ば、本植毛機はさらに毛払いユニット51を備えている。
この毛払いユニット51は、第3図に拡大して示すよう
に、実質的に楔形のガイド体52を、その円筒状に形成し
た先端52aが植毛ユニット41の下側でその植毛針42が植
毛動作を行う植毛位置Bを越えた位置まで伸長するよう
に支持しており、さらにこのガイド体52の後方には、モ
ータ53にて回転駆動されるローラ54を有する揺動アーム
55が備えられている。この揺動アーム55は、ガイド体52
の先端52aが上下に揺動し得るように、水平軸55aの周り
にシリンダ56により回動され得ると共に、全体がガイド
体52の長手方向に水平にシリンダ57により水平ガイド58
に沿って移動され得るようになっている。
上記ガイド体52及びローラ54には、図示のようにベル
ト状のブラシ59が巻回されており、上記モータ53を介し
てロール54が回転することによって、ガイド体52の先端
52aで矢印で示すように上から下へ向かって移動するよ
うに循環駆動され得る。この際、ブラシ59の側方へのず
れを規制するため、揺動アーム55の先端には両側に側方
ガイド55bが備えられている。
尚、好ましくは、ブラシ59のたるみを排除するため
に、ガイド体52は揺動アーム55に対してその長手方向に
僅かに摺動し得るように支持され且つバネ52bによりそ
の先端の方向に押圧されており、これによりブラシ59が
常に張架され得るようになっている。また、このガイド
体52の先端を、ヘッド部22の凸状湾曲面に沿って撓むよ
うに柔軟に形成すれば、植毛した毛髪を効果的に整列さ
せ得る。
かくして毛払いユニット51は、植毛ユニット41の植毛
動作の前に、シリンダ57の作動によりガイド体52の先端
52aを植毛ユニット41の下側で植毛針42が植毛動作を行
う植毛位置Bを越えた位置まで持ち来たし、次いでシリ
ンダ56の作動によりガイド体52の先端52aを下に向かっ
て揺動させてヘッドユニット21のヘッド部22に取り付け
られたかつらベース(図示せず)の表面に当接させ、続
いてモータ53の作動によりベルト状のブラシ59を循環駆
動してガイド体52の先端52aの下にある既にかつらベー
スに植設された毛髪を手前に引き出し、ブラッシングを
行った後、ガイド体52を後退させる。なお、毛払いユニ
ット51は、上記ベルト状のブラシによることなく櫛歯状
のブラシにて構成してもよく或いはブロワーによるエア
の吹き付け等にて該毛払いユニット51を構成することも
できる。
以上説明したヘッドユニット21,給毛ユニット31,植毛
ユニット41及び毛払いユニット51は、図示しない制御装
置に接続されていて、この制御装置は、プログラムされ
た手順に従って給毛ユニット31のモータ34,シリンダ38,
39及び植毛ユニット41のモータ43乃至47を制御すること
により、例えば予め制御装置に入力された植毛方式のデ
ータに基づいてV植え,シングル植え,パンシングル植
え或いはさし込み植え等の何れかの方式の植毛動作を行
うようになっている。そして、ヘッドユニット21のモー
タ23,24,25及び26を制御することにより、予め制御装置
に入力された植毛位置及び毛流方向のデータに基づい
て、ヘッドユニット21のヘッド部22を、その植毛すべき
位置において所定の方向に持ちきたし、さらに毛払いユ
ニット51のモータ53,シリンダ56,57を制御することによ
り、ヘッドユニット21のヘッド部22に取り付けられたか
つらベースの植毛位置付近に既に植設された毛髪を手前
に引き出して整列させる。
本発明による給毛ユニットを装備したかつら植毛機は
以上のように構成されており、その植毛動作は以下のよ
うに行われる。
先ず植毛動作を開始する前に、使用者の脱毛状態或い
は各種髪形に対応したかつらの植毛データ即ち植毛すべ
きかつらベースに関する植毛位置及び該植毛位置におけ
る植毛方式(V植え,シングル植え,パンシングル植え
等の各種方式),毛流方向のデータを予め制御装置に入
力しておく。そして、ヘッドユニット21のヘッド部22に
植毛すべきかつらベース(図示せず)をセットし、さら
に給毛ユニット31に図示しない給毛部から毛髪Hを図面
に示されているようにセットする。
この状態から本かつら植毛機10の植毛動作を開始す
る。
先ずヘッドユニット21のモータ23,24,25及び26が植毛
位置のデータに基づいて各々作動されることによって、
ヘッド部22は、モータ23によりX軸の周りに、モータ24
により中心軸A′の周りに、そして位置センサー部27か
らの信号に基づいてモータ25によりZ軸方向に駆動され
て、その植毛すべき任意の位置がZ軸上で高さ調整され
て植毛位置Bに持ちきたされると共に、全体がモータ26
によりZ軸の周りに回転駆動されて任意の方向に設定さ
れる。これによりヘッドユニット21のヘッド部22に取り
付けられたかつらベースは、その所望の植毛すべき位置
がZ軸上の植毛位置Bで所望の方向に持ちきたされる。
続いて、給毛ユニット31のシリンダ38が作動されるこ
とによって、給毛ロッド33がクランプ部32a,32bの間に
張架されている毛髪Hをそのフォーク状の尖端により上
記ヘッド部22の植毛位置B付近に持ち来たす。
同時に、植毛ユニット41のモータ43及び44が作動され
ることによりその植毛針42が植毛位置Bに持ち来たされ
てかつらベースへ貫入し、針先を表面に出す。そして、
給毛ロッド33に張架されている毛髪Hがこの植毛針42に
引掛けられると、給毛ロッド33はシリンダ38の作動によ
り第1図に示す位置まで引き戻される。
ここで、植毛ユニット41のモータ44,45,46,47と給毛
ユニット31のシリンダ39とが植毛方式のデータに基づい
て予めプログラムされた手順に従って各々作動されるこ
とにより、植毛針42は、P方向,Q方向,R方向に並進駆動
され且つその軸線Pの周りに旋回駆動され、かくしてヘ
ッドユニット21のヘッド部22にセットされたかつらベー
スの所定の植毛位置に所定の植毛方式、即ちV植え,シ
ングル植えまたはパンシングル植え或いはさし込み植え
等で所定の植毛方向に植毛を行うことになる。
植毛後、切断手段300(第2図(B)参照)により、
かつらベースの所定位置に植毛された毛髪Hが、給毛ユ
ニット31の毛髪把持部のクランプ部32aの付近で切断さ
れ、さらに給毛ユニット31のモータ34が作動されて、毛
髪把持部32が矢印C方向に旋回駆動され、そのクランプ
部32aが図示のクランプ部32bの位置へ、そしてクランプ
部32bが図示のクランプ部32aの位置へ移動するが、この
ときクランプ部32aは毛髪Hを堅く把持しており、その
旋回運動に伴い該毛髪Hを引張り、これによりクランプ
部32b,32aの間に毛髪Hが張架されることになる。
最後に、毛払いユニット51のシリンダ56,57が各々作
動されることによって、毛払いユニット51のブラシ59の
先端部が、ヘッドユニット21のヘッド部22に取り付けら
れたかつらベースの次に植毛すべき位置を越えたところ
まで持ち来たされてかつらベースの表面に当接され、モ
ータ53の回転駆動によりブラシ59が矢印方向(第4図
(B)参照)に循環駆動されてブラシ59の先端部の下に
ある既に植設された毛髪が手前に引き出される。
このようにして、一回の植毛動作が終了し、次の植毛
データに基づいて再び上記作動が行われ、かくして上記
植毛動作の繰返しによってヘッドユニット21のヘッド部
22にセットされたかつらベースの植毛が完了する。
なお、ヘッドユニット,植毛及び毛払いユニット等の
各部は上述したものに限られるものではなく、各種のも
のが適用可能であることは明らかである。
〔発明の効果〕
以上述べたように、本発明によれば、ヘッドユニット
のヘッド部に固定保持されたかつらベースの植毛すべき
位置に毛髪を供給する給毛ユニットを、給毛部から供給
される毛髪を張架した状態で、好ましくは回転可能に支
持された少なくとも一個のクランプ部にて把持するよう
にした毛髪把持部と、該毛髪把持部に展張された毛髪を
引っ掛けて上記植毛位置まで持って来る給毛ロッドと、
給毛部から供給されている毛髪を植毛後に所定の長さ切
断する切断手段とで構成したから、各植毛動作に先立っ
て、給毛部からの毛髪をかつらベースの植毛位置へ自動
的に供給し、且つ植毛針による一植毛動作の終了後、所
定の適宜の長さに毛髪が自動的に切断されることにな
る。
従って、本発明によれば、かつらベースに多数の毛髪
を植毛する場合にも、一植毛動作が終了する毎に、次々
と毛髪を所定の植毛位置まで供給し、以下連続して同様
の切断及び供給の動作を自動的に繰り返して行うことが
可能となり、効率良くかつらの植毛作業を行うことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による給毛ユニットを具備したかつら植
毛機の一実施例を示す概略側面図、第2図は第1図の実
施例における給毛ユニットの詳細を拡大して示し、
(A)は平面図,(B)は側面図,(C)は給毛ロッド
の斜視図,(D)は給毛ロッドの概略断面図である。 第3図は本発明の給毛ユニットの他の実施例を示すもの
で、(A)は毛髪把持部の平面図,(B)は(A)の矢
印B方向から見た側面図,(C)は(A)の矢印C方向
から見た側面図である。 第4図は第1図の実施例における毛払いユニットの詳細
を拡大して示し、(A)は平面図,(B)は側面図であ
る。 10……かつら植毛機;11……フレーム; 21……ヘッドユニット;22……ヘッド部;23,24……モー
タ;25……シリンダ;26……モータ;27……位置センサー
部; 31……給毛ユニット;32,32′……毛髪把持部;32a,32b…
…クランプ部;33……給毛ロッド;34……モータ;35a,35b
……円板;35c……ロッド;36……バネ;37……カム面;38,
39……シリンダ; 41……植毛ユニット;42……植毛針;43,44,45,46,47……
モータ; 51……毛払いユニット;52……ガイド体;53……モータ;5
4……ローラ;55……揺動アーム;56,57……シリンダ,58
……水平ガイド;59……ベルト状のブラシ。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】かつらベース固定保持用のヘッド部を有す
    るヘッドユニットと、該ヘッド部に固定保持されたかつ
    らベースの植毛すべき位置に毛髪を供給する給毛ユニッ
    トと、該給毛ユニットにより供給された毛髪をかつらベ
    ースの所定位置に植毛する植毛針を有する植毛ユニット
    と、これらの各ユニットを予めプログラムされた手順に
    より制御する制御部とを具備するかつら植毛機におい
    て、 上記給毛ユニットは、給毛部から供給される毛髪を張架
    した状態で把持する毛髪把持部と、伸張状態に保持され
    ていて、毛髪把持部に張架された毛髪を先端に引っ掛け
    た状態でかつらベースの植毛位置まで持ち来たす給毛ロ
    ッドと、植毛後に給毛部から供給されている毛髪を切断
    する切断手段とを含んでおり、各植毛動作の前に給毛部
    から供給される毛髪をかつらベースの植毛位置へ供給
    し、且つ各植毛動作の後に給毛部から供給されている毛
    髪を切断するようにしたことを特徴とする、かつら植毛
    機の給毛ユニット。
  2. 【請求項2】前記毛髪把持部は、ヘッド部に固定保持し
    たかつらベースの植毛位置に対向して回転可能に支持さ
    れた少なくとも一つのクランプ部を備え、植毛ユニット
    の一植毛動作毎にクランプ部がその位置を順送りされる
    ように間欠回転駆動されるとともに、給毛部から供給さ
    れる毛髪を該クランプ部で把持し、他のクランプ部又は
    テンションロールとの間で該毛髪を張架し、張架された
    毛髪が給毛ロッドの先端に引っ掛けられた状態で所定の
    植毛位置へ持ち来たされることを特徴とする、請求項1
    に記載のかつら植毛機の給毛ユニット。
  3. 【請求項3】前記給毛ロッドは、横に平行に並んだフォ
    ーク状の二つの先端を有していて、該フォーク状先端が
    ヘッド部の植毛位置へ向いてスラスト方向に駆動され、
    この二つのフォーク状先端により毛髪把持部に張架され
    た毛髪を引っ掛けながら上記ヘッド部の植毛位置付近ま
    で持ち来たすことを特徴とする、請求項2に記載のかつ
    ら植毛機の給毛ユニット。
  4. 【請求項4】前記給毛ロッドの先端の少なくとも一方が
    バネ等により伸縮自在に構成されていると共に、伸張状
    態に保持されていることを特徴とする、請求項第3項記
    載のかつら植毛機の給毛ユニット。
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