JP3561624B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体装置に関し、特に、半導体基板とエピタキシャル層との間に埋込型の半導体領域を有する半導体装置に適用して有効な技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
半導体装置に塔載されるnpn型バイポーラトランジスタは、高速高性能化を目的として、半導体基体の主面からその深さ方向に向ってn型エミッタ領域、p型ベース領域、n型コレクタ領域の夫々を順次配列した縦型構造(バーチカル構造)で構成されている。このnpn型バイポーラトランジスタのn型コレクタ領域は、真性コレクタ領域、高濃度コレクタ領域及びコレクタコンタクト用のn+型半導体領域で構成されている。真性コレクタ領域はn−型エピタキシャル層で構成され、高濃度コレクタ領域はp−型半導体基板とn−型エピタキシャル層との間に形成された埋込型のn+型半導体領域で構成されている。この種のnpn型バイポーラトランジスタは、一般的に以下の製造プロセスで形成される。
【0003】
まず、熱酸化処理を施して単結晶珪素からなるp−型半導体基板の主面上に酸化膜を形成し、その後、前記p−型半導体基板の主面の不純物拡散領域上に開口を有し、他の領域上を覆うレジストマスクを前記酸化膜上に形成する。
【0004】
次に、前記レジストマスクをエッチングマスクとして使用し、前記酸化膜にパターンニングを施して前記p−型半導体基板の主面の不純物拡散領域を露出する。酸化膜のパターンニングはフッ酸水溶液を用いたウエットエッチング法で行う。
【0005】
次に、プラズマアッシング処理を施して前記レジストマスクを除去し、その後、洗浄処理を行う。
【0006】
次に、1100〜1200[℃]の温度雰囲気中において、前記p−型半導体基板の主面の不純物拡散領域に不純物として例えばアンチモン(Sb)を堆積し、その後、熱処理によって前記不純物を拡散して高濃度コレクタ領域である埋込型のn+型半導体領域を形成する。
【0007】
次に、残存する酸化膜等を除去して前記p−型半導体基板の主面を露出した後、このp−型半導体基板の主面上にエピタキシャル成長法でn−型エピタキシャル層を形成する。この工程により、p−型半導体基板の主面上にn−型エピタキシャル層が形成された半導体基体が完成する。また、埋込型のn+型半導体領域は、p−型半導体基板とn−型エピタキシャル層との間に埋め込まれた状態となる。
【0008】
次に、前記半導体基体(n−型エピタキシャル層)の主面の素子分離領域にフィールド絶縁膜を形成し、その後、前記半導体基体の主面の素子形成領域にコレクタコンタクト用のn+型半導体領域を形成し、その後、前記半導体基体の主面の素子形成領域にベース領域であるp型半導体領域を形成し、その後、前記p型半導体領域の表層部にエミッタ領域であるn+型半導体領域を形成することにより、縦型構造のnpn型バイポーラトランジスタが完成する。
【0009】
なお、縦型構造のバイポーラトランジスタについては、例えば、株式会社サイエンスフォーラム、超LSIデバイスハンドブック、昭和58年11月28日発行、第61頁乃至第75頁に記載されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
前記バイポーラトランジスタの製造プロセスにおいて、埋込型のn+型半導体領域は、p−型半導体基板の主面の不純物拡散領域に不純物を堆積し、その後、熱処理を施して前記不純物を拡散させることによって形成される。この不純物の堆積は高温の温度雰囲気中にて行なわれるため、p−型半導体基板の主面の不純物拡散領域が汚染物質によって汚染されていると、堆積中に不純物拡散領域の珪素(Si)原子が飛び出してしまい、不純物拡散領域にピット等の結晶欠陥が発生し易くなるので、不純物を堆積する前の段階において不純物拡散領域は清浄化しておく必要がある。
【0011】
しかしながら、前記バイポーラトランジスタの製造プロセスでは、レジストマスクをエッチングマスクとして使用し、酸化膜にパターンニングを施してp−型半導体基板の主面の不純物拡散領域を露出し、その後、レジストマスクを除去しているため、レジストマスクに含まれている汚染物質等によって不純物拡散領域が汚染され易く、不純物の堆積時において不純物拡散領域に結晶欠陥が発生し易い。不純物拡散領域に結晶欠陥が発生した場合、p−型半導体基板の主面上にn−型エピタキシャル層を形成する際、不純物拡散領域の結晶欠陥を元に派生する結晶欠陥や歪みがn−型エピタキシャル層に発生し、バイポーラトランジスタのコレクタ領域とベース領域との間においてリーク電流が発生する。
【0012】
本発明の目的は、不純物の堆積時に発生する結晶欠陥を抑制することが可能な技術を提供することにある。
本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述及び添付図面によって明らかになるであろう。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、下記のとおりである。
半導体基板の主面と前記半導体基板の主面上に形成されるエピタキシャル層との間に埋込型の半導体領域を有する半導体装置の製造方法において、半導体基板の主面上に第1の酸化膜を形成し、その後、前記第1の酸化膜にパターンニングを施して前記半導体基板の主面の不純物拡散領域を露出する工程の後であって、前記半導体基板の主面の不純物拡散領域に不純物を堆積し、その後、熱処理によって前記不純物を拡散して埋込型の半導体領域を形成する工程の前に、熱酸化処理を施して前記半導体基板の主面の不純物拡散領域上に第2の酸化膜を形成し、その後、前記第2の酸化膜を除去して前記半導体基板の主面の不純物拡散領域を露出する工程を備える。
【0014】
上述した手段によれば、半導体基板の主面の不純物拡散領域に存在する汚染物質は酸化膜中に取り込まれるので、この酸化膜を除去することによって汚染物質も除去される。従って、半導体基板の主面の不純物拡散領域を洗浄化できるので、不純物の堆積時に発生する結晶欠陥を抑制できる。
【0015】
また、半導体基板の主面の不純物拡散領域に発生する結晶欠陥を抑制できるので、半導体基板の主面の不純物拡散領域に埋込型の半導体領域を形成した後、半導体基板の主面上にエピタキシャル層を形成する際、不純物拡散領域の結晶欠陥を元にしてエピタキシャル層に派生する結晶欠陥や歪みを抑制できる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の構成について、npn型バイポーラトランジスタを有する半導体装置に本発明を適用した実施の形態とともに説明する。なお、実施の形態を説明するための図面において、同一機能を有するものは同一符号を付け、その繰り返しの説明は省略する。
【0017】
図1は、本発明の一実施形態である半導体装置に塔載されたnpn型バイポーラトランジスタの概略構成を示す断面図である。
【0018】
図1に示すように、半導体装置は、単結晶珪素からなるp−型半導体基板1の主面上にn−型エピタキシャル層8を形成した半導体基体9を主体とする構成になっている。半導体基体9の素子形成領域にはnpn型のバイポーラトランジスタTrが構成されている。素子形成領域は素子分離領域で周囲を規定され、他の素子形成領域と電気的に分離されている。素子分離領域は主に、p−型半導体基板1、p+型半導体領域7及びフィールド絶縁膜11で構成されている。
【0019】
前記npn型バイポーラトランジスタTrは、半導体基体9の主面(n−型エピタキシャル層8の主面)からその深さ方向に向って、n型エミッタ領域、p型ベース領域、n型コレクタ領域の夫々を順次配列した縦型構造で構成されている。
【0020】
前記n型コレクタ領域は、真性コレクタ領域、高濃度コレクタ領域及びコレクタコンタクト用のn+型半導体領域12で構成されている。真性コレクタ領域はn−型エピタキシャル層8で構成されている。高濃度コレクタ領域はp−型半導体基板1とn−型エピタキシャル層8との間に設けられた埋込型のn+型半導体領域5で構成されている。この高濃度コレクタ領域である埋込型のn+型半導体領域5は、半導体基体9の主面からコレクタ電流を引き出すコレクタ電流経路での抵抗値を低減する目的で設けられている。コレクタコンタクト用のn+型半導体領域12は、真性コレクタ領域と近接する別の領域において、n−型エピタキシャル層8に形成され、高濃度コレクタ領域である埋込型のn+型半導体領域5と接触している。
【0021】
前記p型ベース領域はn−型エピタキシャル層8の主面に形成されたp型半導体領域13で構成され、前記n型エミッタ領域はp型半導体領域13の表層部に形成されたn+型半導体領域16で構成されている。
【0022】
前記n型エミッタ領域であるn+型半導体領域16には絶縁膜10に形成されたエミッタ開口を通してエミッタ電極15が電気的に接続されている。このエミッタ電極15は、抵抗値を低減する不純物が導入された多結晶珪素膜で形成されている。
【0023】
前記エミッタ電極15には、絶縁膜17に形成された接続孔を通して配線18Aが電気的に接続されている。また、前記p型ベース領域であるp型半導体領域13には、絶縁膜17から絶縁膜10に亘って形成された接続孔を通して配線18Bが電気的に接続されている。また、前記コレクタコンタクト用のn+型半導体領域12には、絶縁膜17から絶縁膜10に亘って形成された接続孔を通して配線18Cが電気的に接続されている。これらの配線18A、18B、18Cの夫々は、例えばアルミニウム膜又はアルミニウム合金膜で形成されている。
【0024】
次に、前記半導体装置の製造方法について、図2乃至図4(製造方法を説明するための断面図)を用いて説明する。
まず、単結晶珪素からなるp−型半導体基板1を用意する。
次に、熱酸化処理を施し、前記p−型半導体基板1の主面上に酸化膜2を形成する。酸化膜2は500[nm]程度の厚さで形成する。
【0025】
次に、前記p−型半導体基板1の主面の不純物拡散領域上に開口を有し、他の領域上を覆うレジストマスク3を前記酸化膜2上に形成し、その後、前記レジストマスク3をエッチングマスクとして使用し、前記酸化膜2にパターンニングを施して前記p−型半導体基板1の主面の不純物拡散領域を露出する。ここまでの工程を図2(a)に示す。
【0026】
次に、プラズマアッシング処理を施して前記レジストマスク3を除去する。この工程において、レジストマスク3に含まれている汚染物質等によってp−型半導体基板1の主面の不純物拡散領域が汚染される。
【0027】
次に、オゾン硫酸液(HSO+O)を用いて洗浄処理を施す。この工程において、p−型半導体基板1の主面の不純物拡散領域を汚染している汚染物質は洗浄処理によって除去されるが、完全に汚染物質を除去することができず、不純物拡散領域に汚染物質が残存する。
【0028】
次に、熱酸化処理を施して前記p−型半導体基板1の主面の不純物拡散領域上に酸化膜4を形成する。この工程において、半導体基板1の主面の不純物拡散領域に残存する汚染物質は、酸化膜4中に取り込まれる。熱酸化処理としてはウエット酸化法で行う。ウエット酸化法は、比較的低温で酸化速度が速いので、不純物拡散領域に残存する汚染物質を内部に拡散させることなく酸化膜を形成することができる。本実施形態では、850[℃]の温度雰囲気中にてウエット酸化を行い、20[nm]程度の厚さで酸化膜4を形成した。ここまでの工程を図2(b)に示す。
【0029】
次に、前記酸化膜4を除去する。酸化膜4の除去は、フッ酸水溶液を用いたウエットエッチング法で行う。この工程において、酸化膜4の除去と共に汚染物質も除去される。即ち、熱酸化処理を施してp−型半導体基板1の主面の不純物拡散領域上に酸化膜4を形成し、その後、酸化膜4を除去することにより、不純物拡散領域に残存する汚染物質を除去することができ、不純物拡散領域を洗浄化することができる。なお、酸化膜4の除去においては、酸化膜4の除去時における不純物拡散領域の汚染を防止するため、循環濾過でフィルタリングされた清浄なフッ酸水溶液を用いて行う。
【0030】
次に、図2(c)に示すように、前記p−型半導体基板1の主面の不純物拡散領域に不純物としてアンチモン(Sb)を堆積し、その後、図3(d)に示すように、熱処理によって前記不純物を拡散して埋込型のn+型半導体領域5を形成する。不純物の堆積は約1175[℃]の温度雰囲気中にて行い、熱処理は約1200[℃]の温度雰囲気中にて行う。この工程において、p−型半導体基板1の主面の不純物拡散領域上には酸化膜(SiO膜)6が生成される。また、この工程において、p−型半導体基板1の主面の不純物拡散領域は前述の熱酸化膜4の形成及び除去によって洗浄化されているので、不純物の堆積時に発生するピット等の結晶欠陥を抑制できる。
【0031】
次に、前記p−型半導体基板1の主面の素子分離領域上における酸化膜を除去し、その後、熱酸化処理を施して前記p−型半導体基板1の主面の素子分離領域上に90[nm]程度の厚さの薄い酸化膜を形成し、その後、前記p−型半導体基板1の主面の素子分離領域に不純物として例えばボロン(B)をイオン打込み法で選択的に導入してp+型半導体領域7を形成する。ここまでの工程を図3(e)に示す。
【0032】
次に、前記p−型半導体基板1の主面上に残存する酸化膜等を除去してp−型半導体基板1の主面を露出した後、このp−型半導体基板1の主面上にエピタキシャル成長法でn−型エピタキシャル層8を形成する。この工程により、p−型半導体基板1の主面上にn−型エピタキシャル層8が形成された半導体基体9が完成する。また、埋込型のn+型半導体領域5は、p−型半導体基板1とn−型エピタキシャル層8との間に埋め込まれた状態となる。ここまでの工程を図3(f)に示す。
【0033】
次に、熱酸化処理を施して前記半導体基体9(n−型エピタキシャル層8)の主面上の全面に酸化膜からなる絶縁膜10を形成し、その後、前記半導体基体9の素子分離領域に溝を形成し、その後、熱酸化処理を施して前記溝内にフィールド絶縁膜11を形成する。ここまでの工程を図4(g)に示す。
【0034】
次に、前記半導体基体9の素子形成領域において、真性コレクタ領域として使用されるn−型エピタキシャル層8と近接する別の領域におけるn−型エピタキシャル層8に不純物として例えばアンチモン(Sb)をイオン打込み法で選択的に導入し、コレクタコンタクト用のn+型半導体領域12を形成する。
【0035】
次に、前記半導体基体9の素子形成領域において、真性コレクタ領域として使用されるn−型エピタキシャル層8に不純物として例えばボロン(B)をイオン打込み法で選択的に導入し、p型ベース領域であるp型半導体領域13を形成する。
【0036】
次に、前記半導体基体9の素子形成領域において、絶縁膜10にエミッタ開口14を形成する。この後、前記エミッタ開口14内のp型半導体領域13上を含む半導体基体9上の全面に多結晶珪素膜をCVD(hemical apor eposition)法で形成し、その後、前記多結晶珪素膜に不純物として例えば砒素(As)をイオン打込み法で導入し、多結晶珪素膜をn型にする。
【0037】
次に、前記多結晶珪素膜にパターンニングを施してエミッタ電極15を形成する。この後、熱処理を施し、前記エミッタ電極15に導入された不純物をp型半導体領域の表層部に拡散してn型エミッタ領域であるn+型半導体領域16を形成する。この工程により、縦型構造のnpn型バイポーラトランジスタTrが完成する。ここまでの工程を図4(h)に示す。
【0038】
次に、前記半導体基体9の主面上の全面に酸化膜からなる絶縁膜17を形成し、その後、前記エミッタ電極15の表面の一部を露出する接続孔、前記p型半導体領域13の表面の一部を露出する接続孔、前記n+型半導体領域12の表面の一部を露出する接続孔の夫々を形成し、その後、配線18A、配線18B、配線18Cの夫々を形成することにより、図1に示す状態となる。
【0039】
このように、本実施形態によれば、以下の効果が得られる。
p−型半導体基板1の主面上に酸化膜2を形成し、その後、酸化膜2にパターンニングを施してp−型半導体基板1の主面の不純物拡散領域を露出する工程の後であって、p−型半導体基板1の主面の不純物拡散領域に不純物を堆積し、その後、熱処理によって不純物を拡散して埋込型のn+半導体領域5を形成する工程の前に、熱酸化処理を施してp−型半導体基板1の主面の不純物拡散領域上に酸化膜4を形成し、その後、酸化膜4を除去してp−型半導体基板1の主面の不純物拡散領域を露出する工程を備えることにより、p−型半導体基板1の主面の不純物拡散領域に存在する汚染物質は酸化膜4中に取り込まれるので、この酸化膜4を除去することによって汚染物質も除去される。従って、p−型半導体基板1の主面の不純物拡散領域を洗浄化できるので、不純物の堆積時に発生する結晶欠陥を抑制できる。
【0040】
また、p−型半導体基板1の主面の不純物拡散領域に発生する結晶欠陥を抑制できるので、p−型半導体基板1の主面の不純物拡散領域に埋込型のn+型半導体領域5を形成した後、p−型半導体基板1の主面上にn−型エピタキシャル層8を形成する際、不純物拡散領域の結晶欠陥を元にしてn−型エピタキシャル層8に派生する結晶欠陥や歪みを抑制できる。
【0041】
また、n−型エピタキシャル層8の結晶欠陥や歪みを抑制できるので、npn型バイポーラトランジスタTrのnコレクタ領域とp型ベース領域との間に生じるリーク電流を低減できる。
【0042】
なお、本実施形態では、酸化膜4の形成及び除去を1回行った例について説明したが、不純物拡散領域の汚染状態に応じて、酸化膜4の厚さを厚くしたり、酸化膜4の形成及び除去を複数回繰り返し行ってもよい。
【0043】
以上、本発明者によってなされた発明を、前記実施形態に基づき具体的に説明したが、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能であることは勿論である。
【0044】
例えば、本発明は、半導体基体とエピタキシャル層との間に設けられた埋込型の半導体領域を高濃度コレクタ領域とする縦型構造のpnp型バイポーラトランジスタを有する半導体装置の製造プロセスに適用することができる。
【0045】
また、半導体基板とエピタキシャル層との間に設けられた埋込型の半導体領域で素子形成領域間を電気的に分離する半導体装置の製造プロセスに適用することができる。
【0046】
【発明の効果】
本願において開示される発明のうち代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、下記のとおりである。
不純物の堆積時において半導体基板の主面の不純物拡散領域に発生する結晶欠陥を抑制できる。
また、不純物拡散領域の結晶欠陥を元にしてn−型エピタキシャル層8に派生する結晶欠陥や歪みを抑制できる。
また、縦型構造のバイポーラトランジスタにおいて、コレクタ領域とベース領域との間に生じるリーク電流を低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である半導体装置に塔載されたバイポーラトランジスタの概略構成を示す断面図である。
【図2】前記半導体装置の製造方法を説明するための断面図である。
【図3】前記半導体装置の製造方法を説明するための断面図である。
【図4】前記半導体装置の製造方法を説明するための断面図である。
【符号の説明】
1…p−型半導体基板、2…酸化膜、3…レジストマスク、4…酸化膜、5…埋込型のn+型半導体領域、7…p+型半導体領域、8…n−型エピタキシャル層、9…半導体基体、12…n+型半導体領域、13…p型半導体領域、15…エミッタ電極、16…n+型半導体領域、Tr…npn型バイポーラトランジスタ。

Claims (4)

  1. 半導体基板の主面上に第1の酸化膜を形成する工程と、
    前記第1の酸化膜上に形成したレジストマスクをエッチングマスクとして使用して、前記第1の酸化膜にパターンニングを施して前記半導体基板の主面の不純物拡散領域を露出させる工程と、
    前記レジストマスクを除去した後に、前記不純物拡散領域を洗浄する工程と、
    熱酸化処理を施して前記半導体基板の主面の不純物拡散領域上に第2の酸化膜を形成する工程と、
    前記第2の酸化膜と共に汚染物質を除去する工程と、
    前記半導体基板の主面の不純物拡散領域上にアンチモン(Sb)を堆積し、熱処理によって前記アンチモン(Sb)を拡散させて半導体領域を形成する工程とを備えたことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 前記第2の酸化膜はウエット酸化法で形成することを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  3. 前記第2の酸化膜の形成及び除去は複数回繰り返して行うことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の半導体装置の製造方法。
  4. 記半導体領域は、バイポーラトランジスタの高濃度コレクタ領域であることを特徴とする請求項1乃至請求項3のうちいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
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