JP3561366B2 - 強制リデュース装置及びそれを備えた圧縮機 - Google Patents
強制リデュース装置及びそれを備えた圧縮機 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3561366B2 JP3561366B2 JP07570996A JP7570996A JP3561366B2 JP 3561366 B2 JP3561366 B2 JP 3561366B2 JP 07570996 A JP07570996 A JP 07570996A JP 7570996 A JP7570996 A JP 7570996A JP 3561366 B2 JP3561366 B2 JP 3561366B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- valve
- compressor
- reduction device
- suction
- cylinder bore
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F25—REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
- F25B—REFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
- F25B49/00—Arrangement or mounting of control or safety devices
- F25B49/02—Arrangement or mounting of control or safety devices for compression type machines, plants or systems
- F25B49/022—Compressor control arrangements
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04B—POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS
- F04B27/00—Multi-cylinder pumps specially adapted for elastic fluids and characterised by number or arrangement of cylinders
- F04B27/08—Multi-cylinder pumps specially adapted for elastic fluids and characterised by number or arrangement of cylinders having cylinders coaxial with, or parallel or inclined to, main shaft axis
- F04B27/14—Control
- F04B27/16—Control of pumps with stationary cylinders
- F04B27/18—Control of pumps with stationary cylinders by varying the relative positions of a swash plate and a cylinder block
- F04B27/1804—Controlled by crankcase pressure
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04B—POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS
- F04B49/00—Control, e.g. of pump delivery, or pump pressure of, or safety measures for, machines, pumps, or pumping installations, not otherwise provided for, or of interest apart from, groups F04B1/00 - F04B47/00
- F04B49/22—Control, e.g. of pump delivery, or pump pressure of, or safety measures for, machines, pumps, or pumping installations, not otherwise provided for, or of interest apart from, groups F04B1/00 - F04B47/00 by means of valves
- F04B49/225—Control, e.g. of pump delivery, or pump pressure of, or safety measures for, machines, pumps, or pumping installations, not otherwise provided for, or of interest apart from, groups F04B1/00 - F04B47/00 by means of valves with throttling valves or valves varying the pump inlet opening or the outlet opening
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F25—REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
- F25B—REFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
- F25B2313/00—Compression machines, plants or systems with reversible cycle not otherwise provided for
- F25B2313/027—Compression machines, plants or systems with reversible cycle not otherwise provided for characterised by the reversing means
- F25B2313/02731—Compression machines, plants or systems with reversible cycle not otherwise provided for characterised by the reversing means using one three-way valve
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F25—REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
- F25B—REFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
- F25B2600/00—Control issues
- F25B2600/02—Compressor control
- F25B2600/023—Compressor control controlling swash plate angles
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F25—REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
- F25B—REFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
- F25B2600/00—Control issues
- F25B2600/02—Compressor control
- F25B2600/027—Compressor control by controlling pressure
- F25B2600/0272—Compressor control by controlling pressure the suction pressure
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- Thermal Sciences (AREA)
- Compressors, Vaccum Pumps And Other Relevant Systems (AREA)
- Control Of Positive-Displacement Pumps (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、圧縮機が急激に高回転状態に成った時の消費馬力の増大を瞬時に減少させることが可能な強制リデュース装置及びそれを備えた圧縮機に属する。
【0002】
【従来の技術】
従来、冷凍回路の高圧側と低圧側とがバランスした状態から圧縮機を起動した時のトルクショックを防止する流路制御機構が存在する(特願平63−156016号参照)。
【0003】
この流路制御機構は、図4に示すように、一般に可変容量型斜板式圧縮機1に備えられている。この可変容量型斜板式圧縮機1は、シリンダヘッド22を含んでおり、このシリンダヘッド22は、吸入口22aと、この吸入口22aに通じた吸入室22bと、吐出室22cと、この吐出室22cに通じた吐出口22dとを有している。また、流路制御機構15は、シリンダヘッド22に一体的に構成されており、シリンダヘッド22に形成され且つ一端が吸入口22aに通じた制御用シリンダボア150と、この制御用シリンダボア150に摺動自在に挿入された制御用ピストン151と、この制御用ピストン151に連設され且つ吸入口22aを開閉する弁152と、この弁152が吸入口22aを閉塞する方向にこの弁152を付勢する付勢部材153とを有し、制御用シリンダボア150の他端は、吐出室22cに直接連通している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
この従来の流路制御機構は、冷凍回路の高圧側と低圧側とがバランスした状態から圧縮機を起動した時における圧縮機を駆動するためのトルクの急激な増大を防止することができる。しかしながら、例えば、車両空調装置用圧縮機において車を急加速した場合等、圧縮機を通常の運転状態から急激に高回転状態にした場合における圧縮機の消費馬力の急激な増大を防止する機構は、従来、存在しなかった。
【0005】
それ故に、本発明の課題は、圧縮機が急激に高回転状態に成った時の消費馬力の増大を瞬時に減少させることが可能な強制リデュース装置及びそれを備えた圧縮機を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明によれば、蒸発器の媒体流出口と圧縮機の吸入室とを連通する吸入ライン内に配置され該吸入ラインを開閉する弁と、該弁が前記吸入ラインを閉じる方向に該弁を付勢する付勢部材と、一端が前記吸入ラインに通じたリデュース用シリンダボアを有するリデュース用シリンダと、前記リデュース用シリンダボア内に摺動自在に挿入され前記弁に連結されたリデュース用ピストンと、前記圧縮機の吐出室及び該吐出室と凝縮器の媒体流入口とを連通する吐出ラインの内の少なくとも一方と前記リデュース用シリンダボアの他端部とを連通する第1の連通路と、該第1の連通路を開閉する第1の開閉弁と、前記吸入室及び前記吸入ラインの内の少なくとも一方と前記リデュース用シリンダボアの他端部とを連通する第2の連通路と、該第2の連通路を開閉する第2の開閉弁とを備えたことを特徴とする強制リデュース装置が得られる。
【0007】
請求項2記載の発明によれば、前記第1及び第2の開閉弁が、任意に開閉可能なものであることを特徴とする請求項1記載の強制リデュース装置が得られる。
【0008】
請求項3記載の発明によれば、前記第1及び第2の開閉弁が、電磁弁であることを特徴とする請求項2記載の強制リデュース装置が得られる。
【0009】
請求項4記載の発明によれば、前記第1及び第2の開閉弁が、機械式弁であることを特徴とする請求項2記載の強制リデュース装置が得られる。
【0010】
請求項5記載の発明によれば、前記第1及び第2の開閉弁を一つの三方弁で兼ねさせたことを特徴とする請求項1記載の強制リデュース装置が得られる。
【0011】
請求項6記載の発明によれば、吸入室及び吐出室を有する圧縮機において、請求項1乃至請求項5のいずれか一の強制リデュース装置が備えられていることを特徴とする強制リデュース装置を備えた圧縮機が得られる。
【0012】
請求項7記載の発明によれば、吸入室及び吐出室を有するシリンダヘッドを含む圧縮機において、請求項1乃至請求項5のいずれか一の強制リデュース装置が備えられ、前記リデュース用シリンダは、前記シリンダヘッド内に構成され、前記リデュース用シリンダボアの一端は、前記シリンダヘッドに形成され且つ前記吸入ラインの一部を成す吸入口に通じており、該リデュース用シリンダボア内に前記リデュース用ピストンは、摺動自在に挿入され、前記弁は、前記吸入口を開閉するように成っていることを特徴とする強制リデュース装置を備えた圧縮機が得られる。
【0013】
請求項8記載の発明によれば、蒸発器の媒体流出口と圧縮機の吸入室とを連通する吸入ライン内に配置され該吸入ラインを開閉する弁と、該弁が前記吸入ラインを閉じる方向に該弁を付勢する付勢部材と、一端が前記吸入ラインに通じたリデュース用シリンダボアを有するリデュース用シリンダと、前記リデュース用シリンダボア内に摺動自在に挿入され前記弁に連結されたリデュース用ピストンと、前記圧縮機の吐出室及び該吐出室と凝縮器の媒体流入口とを連通する吐出ラインの内の少なくとも一方と前記リデュース用シリンダボアの他端部とを連通する第1の連通路と、該第1の連通路を開閉する第1の開閉弁とを備えたことを特徴とする強制リデュース装置が得られる。
【0014】
請求項9記載の発明によれば、前記第1の開閉弁が、任意に開閉可能なものであることを特徴とする請求項8記載の強制リデュース装置が得られる。
【0015】
請求項10記載の発明によれば、前記第1の開閉弁が、電磁弁であることを特徴とする請求項9記載の強制リデュース装置が得られる。
【0016】
請求項11記載の発明によれば、前記第1の開閉弁が、機械式弁であることを特徴とする請求項9記載の強制リデュース装置が得られる。
【0017】
請求項12記載の発明によれば、吸入室及び吐出室を有する圧縮機において、請求項8乃至請求項11のいずれか一の強制リデュース装置が備えられていることを特徴とする強制リデュース装置を備えた圧縮機が得られる。
【0018】
請求項13記載の発明によれば、吸入室及び吐出室を有するシリンダヘッドを含む圧縮機において、請求項8乃至請求項11のいずれか一の強制リデュース装置が備えられ、前記リデュース用シリンダは、前記シリンダヘッド内に構成され、前記リデュース用シリンダボアの一端は、前記シリンダヘッドに形成され且つ前記吸入ラインの一部を成す吸入口に通じており、該リデュース用シリンダボア内に前記リデュース用ピストンは、摺動自在に挿入され、前記弁は、前記吸入口を開閉するように成っていることを特徴とする強制リデュース装置を備えた圧縮機が得られる。
【0019】
【作用】
請求項1乃至請求項5記載の強制リデュース装置、並びに請求項6及び請求項7記載の強制リデュース装置を備えた圧縮機においては、冷凍回路の通常運転の場合、第1の開閉弁を開き、第2の開閉弁を閉じて運転される。強制リデュースが必要となった場合、第1の開閉弁を閉じ、第2の開閉弁を開く。これにより、リデュース用シリンダボア内の圧力は吸入室圧又は吸入ライン圧と同圧まで下がり、このリデュース用シリンダボア内の圧力低下に伴って付勢部材の付勢力により弁が吸入ラインの開口面積を減少させる。この結果、ガス流が減少し、吐出容量が減少することになり、強制リデュースが行われる。
【0020】
強制リデュースが必要なくなった場合には、第1の開閉弁を開き、第2の開閉弁を閉じる。これにより、リデュース用シリンダボア内の圧力は、吐出室圧又は吐出ライン圧と同圧まで高くなり、このリデュース用シリンダボア内の圧力により、付勢部材に抗してリデュース用ピストンが押圧され、この結果、弁が吐出ラインを開き、通常運転に戻る。
【0021】
請求項8乃至請求項11記載の強制リデュース装置、並びに請求項12及び請求項13記載の強制リデュース装置を備えた圧縮機においては、冷凍回路の通常運転の場合、第1の開閉弁を開いて運転される。強制リデュースが必要となった場合、第1の開閉弁を閉じる。これにより、吐出室又は吐出ラインから第1の連通路を通じてリデュース用シリンダボア内に流入していたガスの供給が断たれ、更にリデュース用シリンダボアとリデュース用ピストンとの間の隙間からリデュース用シリンダボア内のガスが吸入ラインへ流出し、このため、リデュース用シリンダボア内の圧力は吸入ライン圧と同圧まで下がり、このリデュース用シリンダボア内の圧力低下に伴って付勢部材の付勢力により弁が吸入ラインの開口面積を減少させる。この結果、ガス流が減少し、吐出容量が減少することになり、強制リデュースが行われる。
【0022】
強制リデュースが必要なくなった場合には、第1の開閉弁を開く。これにより、リデュース用シリンダボア内の圧力は、吐出室圧又は吐出ライン圧と同圧まで高くなり、このリデュース用シリンダボア内の圧力により、付勢部材に抗してリデュース用ピストンが押圧され、この結果、弁が吸入ラインを開き、通常運転に戻る。
【0023】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の第1の実施形態による強制リデュース装置を備えた可変容量型斜板式圧縮機の縦断面図である。
【0024】
図1を参照して、本実施形態の強制リデュース装置8は、可変容量型斜板式圧縮機1と一体的に構成されているので、先ず、可変容量型斜板式圧縮機1から説明する。この可変容量型斜板式圧縮機1は、車両空調装置用のものであり、ケーシング2と、駆動軸3と、ロータ4と、斜板5と、揺動板6と、ピストン7とを有している。
【0025】
ケーシング2は、ケーシング本体20と、フロントハウジング21と、シリンダヘッド22とから成る。ケーシング本体20は、略カップ状であり、その一端が開口し、他端部にシリンダブロック23が一体に形成されている。フロントハウジング21は、略漏斗状であり、筒状部21aを有し、この筒状部21a内にはニードルベアリング24、及び軸封装置25が配置されている。このフロントハウジング21は、ケーシング本体20の開口側端部に取り付けられ、この開口端を閉塞している。これにより、ケーシング本体20内においてフロントハウジング21とシリンダブロック23との間の空間部分がクランク室26と成っている。シリンダヘッド22は、弁板装置27を介在させてケーシング本体20の他端に取り付けられている。シリンダヘッド22には、吸入口22aと、この吸入口22aに連通した吸入室22bと、吐出室22cと、この吐出室22cに連通した吐出口22dとが形成されている。この吸入口22aは、蒸発器(図示せず)の媒体流出口と吸入室22bとを連通する吸入ラインの一部を成すものである。この吸入口22a以外の吸入ラインは、パイプ(図示せず)により構成されている。シリンダブロック23には、その中心部に中心孔23aが形成され、この中心孔23a内には、ニードルベアリング28が配置されている。また、シリンダブロック23には、中心孔23aを取り囲むようにして等間隔にシリンダボア23bが形成されている。更に、このシリンダブロック23には、制御弁機構29が設けられている。
【0026】
駆動軸3は、その一端近傍部分を筒状部21a内に配置されたニードルベアリング24を介してフロントハウジング21に回転自在に支持され、その他端部をシリンダブロック23の中心孔23a内に配置されたニードルベアリング28を介してシリンダブロック23に回転自在に支持され、更に、その一端部が筒状部21aを通じてケーシング2の外部へと突出している。
【0027】
ロータ4は、駆動軸3に固定されている。このロータ4は、ヒンジ部40を有し、このヒンジ部40の先端部には、ピン41が取り付けられている。
【0028】
斜板5は、略ハトメ形に成っており、ヒンジ部50を有している。この斜板5は、駆動軸3にその軸方向に移動自在に装着されたスリーブ10に摺動自在に取り付けられている。この斜板5のヒンジ部50には、円弧状の長穴50aが形成されており、この長穴50a内にロータ4のピン41を挿通することにより、ロータ41に連結されている。そして、ヒンジ部40,50と、ピン41とから成るヒンジ機構11、及びスリーブ10によって、斜板5は、駆動軸3と共に回転し、且つ駆動軸3に対して傾斜角可変に成っている。
【0029】
揺動板6は、ニードルベアリング60,61介して、斜板5に装着され、また、揺動板6は、ケーシング2内に設けられた回転阻止機構12により自転を阻止されている。これにより、斜板5が傾斜した状態で回転すると、この斜板5の回転運動により、揺動板6は揺動運動を行うように成っている。
【0030】
ピストン7は、シリンダブロック23のシリンダボア23b内に摺動自在に挿入されている。このピストン7は、ピストンロッド13により、揺動板6に連結されている。これにより、ピストン7は、揺動板6の揺動運動によりシリンダボア23b内を往復直線運動するように成っている。
【0031】
次に、強制リデュース装置8について説明する。この強制リデュース装置8は、弁80と、付勢部材81と、リデュース用シリンダ82と、リデュース用ピストン83と、第1の連通路84と、第1の開閉弁85と、第2の連通路86と、第2の開閉弁87とを有している。
【0032】
弁80は、上述の吸入ラインの一部である吸入口22a内に配置され、この吸入口22aを開閉する。この弁80は、有底円筒状であり、その内側部分が凹部80aと成っている。
【0033】
付勢部材81は、弁80が吸入口22aを閉じる方向に弁80を付勢している。この付勢部材81は、その一端をシリンダヘッド22内に設けられたバネ座90により支持され、他端部を弁80の凹部80a内に嵌入してある。バネ座90の側面には、雄ネジ(図示せず)が形成されており、シリンダヘッド22の部分の中でこのバネ座90を保持する部分には、雌ネジ(図示せず)が形成されているので、バネ座90は、リデュース用ピストン83の軸方向に沿って移動できるように成っている。従って、このバネ座90の位置を変えることにより、付勢部材81の付勢力を調整できるように成っている。本実施形態の場合、付勢部材81としてコイルスプリングを用いてある。尚、バネ座90及びこれを支えるシリンダヘッド22の部分にネジを形成せず、その代わりに、スナップリングを用いてバネ座を固定するようにしても良い。
【0034】
リデュース用シリンダ82は、シリンダヘッド22の一端部を構成する壁体に一体に構成されており、リデュース用シリンダボア82aを有している。このリデュース用シリンダボア82a一端は、吸入口22aに通じている。本実施形態では、リデュース用シリンダボア82aの一端を吸入口22aに接続してあるが、これに限らず、吸入ラインであれば、どこに接続しても構わない。
【0035】
リデュース用ピストン83は、略軸状であり、リデュース用シリンダボア82a内に摺動自在に挿入されている。このリデュース用ピストン83は、弁80と一体に形成され、弁80に連結されている。従って、このリデュース用ピストン83が摺動すると、このリデュース用ピストン83と共に弁80が移動する。この動きにより、弁80が吸入口22aを開閉するように成っている。
【0036】
第1の連通路84は、パイプから成り、吐出室22cとリデュース用シリンダボア82aの他端部とを連通している。本実施形態では、第1の連通路84は、吐出室22cとリデュース用シリンダボア82aの他端部とを連通しているが、これに限らず、凝縮器(図示せず)の媒体流出口とを連通する吐出ライン(図示せず)とリデュース用シリンダボア82aの他端部とを連通させるようにしても良い。即ち、第1の連通路は、吐出室及び吐出ラインの内の少なくとも一方と、リデュース用シリンダボアの他端部とを連通させるようにすれば良い。
【0037】
第1の開閉弁85は、第1の連通路84中に設けられ、この第1の連通路84を開閉する。
【0038】
第2の連通路86は、パイプから成り、リデュース用シリンダボア82aの他端部と吸入室22bとを連通している。本実施形態では、第2の連通路86は、リデュース用シリンダボア82aの他端部と吸入室22bとを連通しているが、これに限らず、上述の吸入ラインとリデュース用シリンダボア82aの他端部とを連通させるようにしても良い。即ち、第2の連通路は、吸入室及び吸入ラインの内の少なくとも一方と、リデュース用シリンダボアの他端部とを連通させるようにすれば良い。
【0039】
第2の開閉弁87は、第2の連通路86中に設けられ、この第2の連通路86を開閉する。
【0040】
次に、本実施形態の強制リデュース装置を備えた容量可変型斜板式圧縮機の動作について説明する。
【0041】
通常運転の場合、第1の開閉弁85が開けられ、第2の開閉弁87が閉じられている。この場合、吐出室22c内の高圧ガスが、第1の連通路84を通じてリデュース用シリンダボア82aの他端部に供給され、このため、リデュース用ピストン83は、高圧ガスによりバネ座84の方へ押圧されている。このリデュース用ピストン83に連結された弁80も付勢部材81の付勢力に抗してバネ座84の方へ押圧された状態に成っている。従って、弁80は、吸入口22aを開いており、通常運転状態に成っている。自動車が急加速状態になり、強制リデュースが必要になった場合、第1の開閉弁85が閉じられ、第2の開閉弁87が開けられる。そうすると、第1の連通路84が閉じられ、リデュース用シリンダボア82aの他端部への高圧ガスの供給が断たれる。それと同時に、リデュース用シリンダボア82aの他端部内の高圧ガスが、第2の連通路86を通じて吸入室22bへ放出され、この他端部内の圧力は、瞬時に吸入室圧まで下がる。この結果、付勢部材81の付勢力により、弁80は、リデュース用シリンダボア82aの方へ押圧され、それと共に吸入口22aを僅かに開いた状態にまで閉じる。このため、吸入室圧が低下し、相対的にクランク室圧が上昇し、この結果、斜板5の傾斜角が小さくなり、小容量運転状態に成り、消費馬力が低減される。従って、エンジンへの負荷が減り、スムースな加速を得られる。
【0042】
尚、第1及び第2の開閉弁85,86としては、電磁弁、機械式弁等の任意に開閉可能な開閉弁を用いても良いし、べローズ弁等、連通路内の圧力を感知して自動的に開閉するものを用いても良い。
【0043】
また、本実施形態では、強制リデュース装置8を可変容量型斜板式圧縮機1と一体に構成したが、必ずしもこのように構成する必要は無く、強制リデュース装置8の部分を、可変容量型斜板式圧縮機1から分離させたような構成としても良い。即ち、圧縮機とは別体のハウジングを用意し、このハウジングに、吸入ラインの一部となる通路、及びリデュース用シリンダを設け、更に、このハウジング内に、弁、付勢部材、及びリデュース用ピストンを設け、このアッセンブリを吸入ライン中に接続し、更に、このアッセンブリに第1の開閉弁と有する第1の連通路、及び第2の開閉弁を有する第2の連通路を接続すれば良い。
【0044】
図2は本発明の第2の実施形態による強制リデュース装置を備えた可変容量型斜板式圧縮機の縦断面図である。本実施形態の強制リデュース装置は、図1に示す強制リデュース装置と略同構成であり、また、容量可変型斜板式圧縮機自体は、図1に示すものと同構成であるので、これら同じ構成部分については、第1の実施形態と同じ参照番号を付し、その説明を省略する。
【0045】
図2を参照して、第1の実施形態では、第1の開閉弁85と第2の開閉弁87を個別に設けたが、本実施形態では、三方弁88を用い、この三方弁88に第1の開閉弁と第2の開閉弁を兼ねさせた。第1の開閉弁と第2の開閉弁とでは、どちらか一方が開状態であれば、他方は閉状態であるので、本実施形態のような構成が可能である。本実施形態の場合、リデュース用シリンダボア82aの他端部と三方弁88とを接続する連通路89は、第1の連通路84と第2の連通路86とを兼ねている。
【0046】
尚、本実施形態も、強制リデュース装置8を可変容量型斜板式圧縮機1と一体に構成したが、必ずしもこのように構成する必要は無く、強制リデュース装置8の部分を、可変容量型斜板式圧縮機1から分離させたような構成としても良い。即ち、圧縮機とは別体のハウジングを用意し、このハウジングに、吸入ラインの一部となる通路、及びリデュース用シリンダを設け、更に、このハウジング内に、弁、付勢部材、及びリデュース用ピストンを設け、このアッセンブリを吸入ライン中に接続し、更に、このアッセンブリに、第1の連通路及び第2の連通路に接続された三方弁を接続すれば良い。
【0047】
図3は本発明の第3の実施形態による強制リデュース装置を備えた可変容量型斜板式圧縮機の縦断面図である。本実施形態の強制リデュース装置は、図1に示す強制リデュース装置と略同構成であり、また、容量可変型斜板式圧縮機自体は、図1に示すものと同構成であるので、これら同じ構成部分については、第1の実施形態と同じ参照番号を付し、その説明を省略する。
【0048】
図3を参照して、本実施形態の強制リデュース装置8は、第1の実施形態と比べて、第2の連通路、及び第2の開閉弁が省略されている。強制リデュースの際におけるリデュース用シリンダボア82aの他端部内の高圧ガスの吸入口22aへの放出は、リデュース用シリンダボア82aとリデュース用ピストン83との間の隙間により行われるように成っている。
【0049】
尚、第1の開閉弁85としては、電磁弁、機械式弁等の任意に開閉可能な開閉弁を用いても良いし、べローズ弁等、連通路内の圧力を感知して自動的に開閉するものを用いても良い。
【0050】
また、本実施形態も、強制リデュース装置8を可変容量型斜板式圧縮機1と一体に構成したが、必ずしもこのように構成する必要は無く、強制リデュース装置8の部分を、可変容量型斜板式圧縮機1から分離させたような構成としても良い。即ち、圧縮機とは別体のハウジングを用意し、このハウジングに、吸入ラインの一部となる通路、及びリデュース用シリンダを設け、更に、このハウジング内に、弁、付勢部材、及びリデュース用ピストンを設け、このアッセンブリを吸入ライン中に接続し、更に、このアッセンブリに第1の開閉弁と有する第1の連通路を接続すれば良い。
【0051】
更に、第1乃至第3の本実施形態の強制リデュース装置8は、いずれも可変容量型斜板式圧縮機用であるが、本発明は、可変容量型斜板式圧縮機用に限らず、可変容量、固定容量を問わず他の形式の圧縮機の強制リデュース装置としても用いることができる。
【0052】
【発明の効果】
本発明の強制リデュース装置によれば、圧縮機において強制リデュースを行うことができ、この結果、圧縮機が急激に高回転状態に成った時の消費馬力を瞬時に減少させることができる。
【0053】
従って、本発明の強制リデュース装置を車両用空調装置の圧縮機に備えれば、加速時にスムースな加速を得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態による可変容量型斜板式圧縮機の縦断面図である。
【図2】本発明の第2の実施形態による可変容量型斜板式圧縮機の縦断面図である。
【図3】本発明の第3の実施形態による可変容量型斜板式圧縮機の縦断面図である。
【図4】従来の可変容量型斜板式圧縮機の一例の縦断面図である。
【符号の説明】
1 可変容量型斜板式圧縮機
2 ケーシング
3 駆動軸
4 ロータ
5 斜板
6 揺動板
7 ピストン
8 強制リデュース装置
22 シリンダヘッド
22a 吸入口
22b 吸入室
22c 吐出室
22d 吐出口
80 弁
81 付勢部材
82 リデュース用シリンダ
82a リデュース用シリンダボア
83 リデュース用ピストン
84 第1の連通路
85 第1の開閉弁
86 第2の連通路
87 第2の開閉弁
88 三方弁
89 連通路
【発明の属する技術分野】
本発明は、圧縮機が急激に高回転状態に成った時の消費馬力の増大を瞬時に減少させることが可能な強制リデュース装置及びそれを備えた圧縮機に属する。
【0002】
【従来の技術】
従来、冷凍回路の高圧側と低圧側とがバランスした状態から圧縮機を起動した時のトルクショックを防止する流路制御機構が存在する(特願平63−156016号参照)。
【0003】
この流路制御機構は、図4に示すように、一般に可変容量型斜板式圧縮機1に備えられている。この可変容量型斜板式圧縮機1は、シリンダヘッド22を含んでおり、このシリンダヘッド22は、吸入口22aと、この吸入口22aに通じた吸入室22bと、吐出室22cと、この吐出室22cに通じた吐出口22dとを有している。また、流路制御機構15は、シリンダヘッド22に一体的に構成されており、シリンダヘッド22に形成され且つ一端が吸入口22aに通じた制御用シリンダボア150と、この制御用シリンダボア150に摺動自在に挿入された制御用ピストン151と、この制御用ピストン151に連設され且つ吸入口22aを開閉する弁152と、この弁152が吸入口22aを閉塞する方向にこの弁152を付勢する付勢部材153とを有し、制御用シリンダボア150の他端は、吐出室22cに直接連通している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
この従来の流路制御機構は、冷凍回路の高圧側と低圧側とがバランスした状態から圧縮機を起動した時における圧縮機を駆動するためのトルクの急激な増大を防止することができる。しかしながら、例えば、車両空調装置用圧縮機において車を急加速した場合等、圧縮機を通常の運転状態から急激に高回転状態にした場合における圧縮機の消費馬力の急激な増大を防止する機構は、従来、存在しなかった。
【0005】
それ故に、本発明の課題は、圧縮機が急激に高回転状態に成った時の消費馬力の増大を瞬時に減少させることが可能な強制リデュース装置及びそれを備えた圧縮機を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明によれば、蒸発器の媒体流出口と圧縮機の吸入室とを連通する吸入ライン内に配置され該吸入ラインを開閉する弁と、該弁が前記吸入ラインを閉じる方向に該弁を付勢する付勢部材と、一端が前記吸入ラインに通じたリデュース用シリンダボアを有するリデュース用シリンダと、前記リデュース用シリンダボア内に摺動自在に挿入され前記弁に連結されたリデュース用ピストンと、前記圧縮機の吐出室及び該吐出室と凝縮器の媒体流入口とを連通する吐出ラインの内の少なくとも一方と前記リデュース用シリンダボアの他端部とを連通する第1の連通路と、該第1の連通路を開閉する第1の開閉弁と、前記吸入室及び前記吸入ラインの内の少なくとも一方と前記リデュース用シリンダボアの他端部とを連通する第2の連通路と、該第2の連通路を開閉する第2の開閉弁とを備えたことを特徴とする強制リデュース装置が得られる。
【0007】
請求項2記載の発明によれば、前記第1及び第2の開閉弁が、任意に開閉可能なものであることを特徴とする請求項1記載の強制リデュース装置が得られる。
【0008】
請求項3記載の発明によれば、前記第1及び第2の開閉弁が、電磁弁であることを特徴とする請求項2記載の強制リデュース装置が得られる。
【0009】
請求項4記載の発明によれば、前記第1及び第2の開閉弁が、機械式弁であることを特徴とする請求項2記載の強制リデュース装置が得られる。
【0010】
請求項5記載の発明によれば、前記第1及び第2の開閉弁を一つの三方弁で兼ねさせたことを特徴とする請求項1記載の強制リデュース装置が得られる。
【0011】
請求項6記載の発明によれば、吸入室及び吐出室を有する圧縮機において、請求項1乃至請求項5のいずれか一の強制リデュース装置が備えられていることを特徴とする強制リデュース装置を備えた圧縮機が得られる。
【0012】
請求項7記載の発明によれば、吸入室及び吐出室を有するシリンダヘッドを含む圧縮機において、請求項1乃至請求項5のいずれか一の強制リデュース装置が備えられ、前記リデュース用シリンダは、前記シリンダヘッド内に構成され、前記リデュース用シリンダボアの一端は、前記シリンダヘッドに形成され且つ前記吸入ラインの一部を成す吸入口に通じており、該リデュース用シリンダボア内に前記リデュース用ピストンは、摺動自在に挿入され、前記弁は、前記吸入口を開閉するように成っていることを特徴とする強制リデュース装置を備えた圧縮機が得られる。
【0013】
請求項8記載の発明によれば、蒸発器の媒体流出口と圧縮機の吸入室とを連通する吸入ライン内に配置され該吸入ラインを開閉する弁と、該弁が前記吸入ラインを閉じる方向に該弁を付勢する付勢部材と、一端が前記吸入ラインに通じたリデュース用シリンダボアを有するリデュース用シリンダと、前記リデュース用シリンダボア内に摺動自在に挿入され前記弁に連結されたリデュース用ピストンと、前記圧縮機の吐出室及び該吐出室と凝縮器の媒体流入口とを連通する吐出ラインの内の少なくとも一方と前記リデュース用シリンダボアの他端部とを連通する第1の連通路と、該第1の連通路を開閉する第1の開閉弁とを備えたことを特徴とする強制リデュース装置が得られる。
【0014】
請求項9記載の発明によれば、前記第1の開閉弁が、任意に開閉可能なものであることを特徴とする請求項8記載の強制リデュース装置が得られる。
【0015】
請求項10記載の発明によれば、前記第1の開閉弁が、電磁弁であることを特徴とする請求項9記載の強制リデュース装置が得られる。
【0016】
請求項11記載の発明によれば、前記第1の開閉弁が、機械式弁であることを特徴とする請求項9記載の強制リデュース装置が得られる。
【0017】
請求項12記載の発明によれば、吸入室及び吐出室を有する圧縮機において、請求項8乃至請求項11のいずれか一の強制リデュース装置が備えられていることを特徴とする強制リデュース装置を備えた圧縮機が得られる。
【0018】
請求項13記載の発明によれば、吸入室及び吐出室を有するシリンダヘッドを含む圧縮機において、請求項8乃至請求項11のいずれか一の強制リデュース装置が備えられ、前記リデュース用シリンダは、前記シリンダヘッド内に構成され、前記リデュース用シリンダボアの一端は、前記シリンダヘッドに形成され且つ前記吸入ラインの一部を成す吸入口に通じており、該リデュース用シリンダボア内に前記リデュース用ピストンは、摺動自在に挿入され、前記弁は、前記吸入口を開閉するように成っていることを特徴とする強制リデュース装置を備えた圧縮機が得られる。
【0019】
【作用】
請求項1乃至請求項5記載の強制リデュース装置、並びに請求項6及び請求項7記載の強制リデュース装置を備えた圧縮機においては、冷凍回路の通常運転の場合、第1の開閉弁を開き、第2の開閉弁を閉じて運転される。強制リデュースが必要となった場合、第1の開閉弁を閉じ、第2の開閉弁を開く。これにより、リデュース用シリンダボア内の圧力は吸入室圧又は吸入ライン圧と同圧まで下がり、このリデュース用シリンダボア内の圧力低下に伴って付勢部材の付勢力により弁が吸入ラインの開口面積を減少させる。この結果、ガス流が減少し、吐出容量が減少することになり、強制リデュースが行われる。
【0020】
強制リデュースが必要なくなった場合には、第1の開閉弁を開き、第2の開閉弁を閉じる。これにより、リデュース用シリンダボア内の圧力は、吐出室圧又は吐出ライン圧と同圧まで高くなり、このリデュース用シリンダボア内の圧力により、付勢部材に抗してリデュース用ピストンが押圧され、この結果、弁が吐出ラインを開き、通常運転に戻る。
【0021】
請求項8乃至請求項11記載の強制リデュース装置、並びに請求項12及び請求項13記載の強制リデュース装置を備えた圧縮機においては、冷凍回路の通常運転の場合、第1の開閉弁を開いて運転される。強制リデュースが必要となった場合、第1の開閉弁を閉じる。これにより、吐出室又は吐出ラインから第1の連通路を通じてリデュース用シリンダボア内に流入していたガスの供給が断たれ、更にリデュース用シリンダボアとリデュース用ピストンとの間の隙間からリデュース用シリンダボア内のガスが吸入ラインへ流出し、このため、リデュース用シリンダボア内の圧力は吸入ライン圧と同圧まで下がり、このリデュース用シリンダボア内の圧力低下に伴って付勢部材の付勢力により弁が吸入ラインの開口面積を減少させる。この結果、ガス流が減少し、吐出容量が減少することになり、強制リデュースが行われる。
【0022】
強制リデュースが必要なくなった場合には、第1の開閉弁を開く。これにより、リデュース用シリンダボア内の圧力は、吐出室圧又は吐出ライン圧と同圧まで高くなり、このリデュース用シリンダボア内の圧力により、付勢部材に抗してリデュース用ピストンが押圧され、この結果、弁が吸入ラインを開き、通常運転に戻る。
【0023】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の第1の実施形態による強制リデュース装置を備えた可変容量型斜板式圧縮機の縦断面図である。
【0024】
図1を参照して、本実施形態の強制リデュース装置8は、可変容量型斜板式圧縮機1と一体的に構成されているので、先ず、可変容量型斜板式圧縮機1から説明する。この可変容量型斜板式圧縮機1は、車両空調装置用のものであり、ケーシング2と、駆動軸3と、ロータ4と、斜板5と、揺動板6と、ピストン7とを有している。
【0025】
ケーシング2は、ケーシング本体20と、フロントハウジング21と、シリンダヘッド22とから成る。ケーシング本体20は、略カップ状であり、その一端が開口し、他端部にシリンダブロック23が一体に形成されている。フロントハウジング21は、略漏斗状であり、筒状部21aを有し、この筒状部21a内にはニードルベアリング24、及び軸封装置25が配置されている。このフロントハウジング21は、ケーシング本体20の開口側端部に取り付けられ、この開口端を閉塞している。これにより、ケーシング本体20内においてフロントハウジング21とシリンダブロック23との間の空間部分がクランク室26と成っている。シリンダヘッド22は、弁板装置27を介在させてケーシング本体20の他端に取り付けられている。シリンダヘッド22には、吸入口22aと、この吸入口22aに連通した吸入室22bと、吐出室22cと、この吐出室22cに連通した吐出口22dとが形成されている。この吸入口22aは、蒸発器(図示せず)の媒体流出口と吸入室22bとを連通する吸入ラインの一部を成すものである。この吸入口22a以外の吸入ラインは、パイプ(図示せず)により構成されている。シリンダブロック23には、その中心部に中心孔23aが形成され、この中心孔23a内には、ニードルベアリング28が配置されている。また、シリンダブロック23には、中心孔23aを取り囲むようにして等間隔にシリンダボア23bが形成されている。更に、このシリンダブロック23には、制御弁機構29が設けられている。
【0026】
駆動軸3は、その一端近傍部分を筒状部21a内に配置されたニードルベアリング24を介してフロントハウジング21に回転自在に支持され、その他端部をシリンダブロック23の中心孔23a内に配置されたニードルベアリング28を介してシリンダブロック23に回転自在に支持され、更に、その一端部が筒状部21aを通じてケーシング2の外部へと突出している。
【0027】
ロータ4は、駆動軸3に固定されている。このロータ4は、ヒンジ部40を有し、このヒンジ部40の先端部には、ピン41が取り付けられている。
【0028】
斜板5は、略ハトメ形に成っており、ヒンジ部50を有している。この斜板5は、駆動軸3にその軸方向に移動自在に装着されたスリーブ10に摺動自在に取り付けられている。この斜板5のヒンジ部50には、円弧状の長穴50aが形成されており、この長穴50a内にロータ4のピン41を挿通することにより、ロータ41に連結されている。そして、ヒンジ部40,50と、ピン41とから成るヒンジ機構11、及びスリーブ10によって、斜板5は、駆動軸3と共に回転し、且つ駆動軸3に対して傾斜角可変に成っている。
【0029】
揺動板6は、ニードルベアリング60,61介して、斜板5に装着され、また、揺動板6は、ケーシング2内に設けられた回転阻止機構12により自転を阻止されている。これにより、斜板5が傾斜した状態で回転すると、この斜板5の回転運動により、揺動板6は揺動運動を行うように成っている。
【0030】
ピストン7は、シリンダブロック23のシリンダボア23b内に摺動自在に挿入されている。このピストン7は、ピストンロッド13により、揺動板6に連結されている。これにより、ピストン7は、揺動板6の揺動運動によりシリンダボア23b内を往復直線運動するように成っている。
【0031】
次に、強制リデュース装置8について説明する。この強制リデュース装置8は、弁80と、付勢部材81と、リデュース用シリンダ82と、リデュース用ピストン83と、第1の連通路84と、第1の開閉弁85と、第2の連通路86と、第2の開閉弁87とを有している。
【0032】
弁80は、上述の吸入ラインの一部である吸入口22a内に配置され、この吸入口22aを開閉する。この弁80は、有底円筒状であり、その内側部分が凹部80aと成っている。
【0033】
付勢部材81は、弁80が吸入口22aを閉じる方向に弁80を付勢している。この付勢部材81は、その一端をシリンダヘッド22内に設けられたバネ座90により支持され、他端部を弁80の凹部80a内に嵌入してある。バネ座90の側面には、雄ネジ(図示せず)が形成されており、シリンダヘッド22の部分の中でこのバネ座90を保持する部分には、雌ネジ(図示せず)が形成されているので、バネ座90は、リデュース用ピストン83の軸方向に沿って移動できるように成っている。従って、このバネ座90の位置を変えることにより、付勢部材81の付勢力を調整できるように成っている。本実施形態の場合、付勢部材81としてコイルスプリングを用いてある。尚、バネ座90及びこれを支えるシリンダヘッド22の部分にネジを形成せず、その代わりに、スナップリングを用いてバネ座を固定するようにしても良い。
【0034】
リデュース用シリンダ82は、シリンダヘッド22の一端部を構成する壁体に一体に構成されており、リデュース用シリンダボア82aを有している。このリデュース用シリンダボア82a一端は、吸入口22aに通じている。本実施形態では、リデュース用シリンダボア82aの一端を吸入口22aに接続してあるが、これに限らず、吸入ラインであれば、どこに接続しても構わない。
【0035】
リデュース用ピストン83は、略軸状であり、リデュース用シリンダボア82a内に摺動自在に挿入されている。このリデュース用ピストン83は、弁80と一体に形成され、弁80に連結されている。従って、このリデュース用ピストン83が摺動すると、このリデュース用ピストン83と共に弁80が移動する。この動きにより、弁80が吸入口22aを開閉するように成っている。
【0036】
第1の連通路84は、パイプから成り、吐出室22cとリデュース用シリンダボア82aの他端部とを連通している。本実施形態では、第1の連通路84は、吐出室22cとリデュース用シリンダボア82aの他端部とを連通しているが、これに限らず、凝縮器(図示せず)の媒体流出口とを連通する吐出ライン(図示せず)とリデュース用シリンダボア82aの他端部とを連通させるようにしても良い。即ち、第1の連通路は、吐出室及び吐出ラインの内の少なくとも一方と、リデュース用シリンダボアの他端部とを連通させるようにすれば良い。
【0037】
第1の開閉弁85は、第1の連通路84中に設けられ、この第1の連通路84を開閉する。
【0038】
第2の連通路86は、パイプから成り、リデュース用シリンダボア82aの他端部と吸入室22bとを連通している。本実施形態では、第2の連通路86は、リデュース用シリンダボア82aの他端部と吸入室22bとを連通しているが、これに限らず、上述の吸入ラインとリデュース用シリンダボア82aの他端部とを連通させるようにしても良い。即ち、第2の連通路は、吸入室及び吸入ラインの内の少なくとも一方と、リデュース用シリンダボアの他端部とを連通させるようにすれば良い。
【0039】
第2の開閉弁87は、第2の連通路86中に設けられ、この第2の連通路86を開閉する。
【0040】
次に、本実施形態の強制リデュース装置を備えた容量可変型斜板式圧縮機の動作について説明する。
【0041】
通常運転の場合、第1の開閉弁85が開けられ、第2の開閉弁87が閉じられている。この場合、吐出室22c内の高圧ガスが、第1の連通路84を通じてリデュース用シリンダボア82aの他端部に供給され、このため、リデュース用ピストン83は、高圧ガスによりバネ座84の方へ押圧されている。このリデュース用ピストン83に連結された弁80も付勢部材81の付勢力に抗してバネ座84の方へ押圧された状態に成っている。従って、弁80は、吸入口22aを開いており、通常運転状態に成っている。自動車が急加速状態になり、強制リデュースが必要になった場合、第1の開閉弁85が閉じられ、第2の開閉弁87が開けられる。そうすると、第1の連通路84が閉じられ、リデュース用シリンダボア82aの他端部への高圧ガスの供給が断たれる。それと同時に、リデュース用シリンダボア82aの他端部内の高圧ガスが、第2の連通路86を通じて吸入室22bへ放出され、この他端部内の圧力は、瞬時に吸入室圧まで下がる。この結果、付勢部材81の付勢力により、弁80は、リデュース用シリンダボア82aの方へ押圧され、それと共に吸入口22aを僅かに開いた状態にまで閉じる。このため、吸入室圧が低下し、相対的にクランク室圧が上昇し、この結果、斜板5の傾斜角が小さくなり、小容量運転状態に成り、消費馬力が低減される。従って、エンジンへの負荷が減り、スムースな加速を得られる。
【0042】
尚、第1及び第2の開閉弁85,86としては、電磁弁、機械式弁等の任意に開閉可能な開閉弁を用いても良いし、べローズ弁等、連通路内の圧力を感知して自動的に開閉するものを用いても良い。
【0043】
また、本実施形態では、強制リデュース装置8を可変容量型斜板式圧縮機1と一体に構成したが、必ずしもこのように構成する必要は無く、強制リデュース装置8の部分を、可変容量型斜板式圧縮機1から分離させたような構成としても良い。即ち、圧縮機とは別体のハウジングを用意し、このハウジングに、吸入ラインの一部となる通路、及びリデュース用シリンダを設け、更に、このハウジング内に、弁、付勢部材、及びリデュース用ピストンを設け、このアッセンブリを吸入ライン中に接続し、更に、このアッセンブリに第1の開閉弁と有する第1の連通路、及び第2の開閉弁を有する第2の連通路を接続すれば良い。
【0044】
図2は本発明の第2の実施形態による強制リデュース装置を備えた可変容量型斜板式圧縮機の縦断面図である。本実施形態の強制リデュース装置は、図1に示す強制リデュース装置と略同構成であり、また、容量可変型斜板式圧縮機自体は、図1に示すものと同構成であるので、これら同じ構成部分については、第1の実施形態と同じ参照番号を付し、その説明を省略する。
【0045】
図2を参照して、第1の実施形態では、第1の開閉弁85と第2の開閉弁87を個別に設けたが、本実施形態では、三方弁88を用い、この三方弁88に第1の開閉弁と第2の開閉弁を兼ねさせた。第1の開閉弁と第2の開閉弁とでは、どちらか一方が開状態であれば、他方は閉状態であるので、本実施形態のような構成が可能である。本実施形態の場合、リデュース用シリンダボア82aの他端部と三方弁88とを接続する連通路89は、第1の連通路84と第2の連通路86とを兼ねている。
【0046】
尚、本実施形態も、強制リデュース装置8を可変容量型斜板式圧縮機1と一体に構成したが、必ずしもこのように構成する必要は無く、強制リデュース装置8の部分を、可変容量型斜板式圧縮機1から分離させたような構成としても良い。即ち、圧縮機とは別体のハウジングを用意し、このハウジングに、吸入ラインの一部となる通路、及びリデュース用シリンダを設け、更に、このハウジング内に、弁、付勢部材、及びリデュース用ピストンを設け、このアッセンブリを吸入ライン中に接続し、更に、このアッセンブリに、第1の連通路及び第2の連通路に接続された三方弁を接続すれば良い。
【0047】
図3は本発明の第3の実施形態による強制リデュース装置を備えた可変容量型斜板式圧縮機の縦断面図である。本実施形態の強制リデュース装置は、図1に示す強制リデュース装置と略同構成であり、また、容量可変型斜板式圧縮機自体は、図1に示すものと同構成であるので、これら同じ構成部分については、第1の実施形態と同じ参照番号を付し、その説明を省略する。
【0048】
図3を参照して、本実施形態の強制リデュース装置8は、第1の実施形態と比べて、第2の連通路、及び第2の開閉弁が省略されている。強制リデュースの際におけるリデュース用シリンダボア82aの他端部内の高圧ガスの吸入口22aへの放出は、リデュース用シリンダボア82aとリデュース用ピストン83との間の隙間により行われるように成っている。
【0049】
尚、第1の開閉弁85としては、電磁弁、機械式弁等の任意に開閉可能な開閉弁を用いても良いし、べローズ弁等、連通路内の圧力を感知して自動的に開閉するものを用いても良い。
【0050】
また、本実施形態も、強制リデュース装置8を可変容量型斜板式圧縮機1と一体に構成したが、必ずしもこのように構成する必要は無く、強制リデュース装置8の部分を、可変容量型斜板式圧縮機1から分離させたような構成としても良い。即ち、圧縮機とは別体のハウジングを用意し、このハウジングに、吸入ラインの一部となる通路、及びリデュース用シリンダを設け、更に、このハウジング内に、弁、付勢部材、及びリデュース用ピストンを設け、このアッセンブリを吸入ライン中に接続し、更に、このアッセンブリに第1の開閉弁と有する第1の連通路を接続すれば良い。
【0051】
更に、第1乃至第3の本実施形態の強制リデュース装置8は、いずれも可変容量型斜板式圧縮機用であるが、本発明は、可変容量型斜板式圧縮機用に限らず、可変容量、固定容量を問わず他の形式の圧縮機の強制リデュース装置としても用いることができる。
【0052】
【発明の効果】
本発明の強制リデュース装置によれば、圧縮機において強制リデュースを行うことができ、この結果、圧縮機が急激に高回転状態に成った時の消費馬力を瞬時に減少させることができる。
【0053】
従って、本発明の強制リデュース装置を車両用空調装置の圧縮機に備えれば、加速時にスムースな加速を得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態による可変容量型斜板式圧縮機の縦断面図である。
【図2】本発明の第2の実施形態による可変容量型斜板式圧縮機の縦断面図である。
【図3】本発明の第3の実施形態による可変容量型斜板式圧縮機の縦断面図である。
【図4】従来の可変容量型斜板式圧縮機の一例の縦断面図である。
【符号の説明】
1 可変容量型斜板式圧縮機
2 ケーシング
3 駆動軸
4 ロータ
5 斜板
6 揺動板
7 ピストン
8 強制リデュース装置
22 シリンダヘッド
22a 吸入口
22b 吸入室
22c 吐出室
22d 吐出口
80 弁
81 付勢部材
82 リデュース用シリンダ
82a リデュース用シリンダボア
83 リデュース用ピストン
84 第1の連通路
85 第1の開閉弁
86 第2の連通路
87 第2の開閉弁
88 三方弁
89 連通路
Claims (13)
- 蒸発器の媒体流出口と圧縮機の吸入室とを連通する吸入ライン内に配置され該吸入ラインを開閉する弁と、該弁が前記吸入ラインを閉じる方向に該弁を付勢する付勢部材と、一端が前記吸入ラインに通じたリデュース用シリンダボアを有するリデュース用シリンダと、前記リデュース用シリンダボア内に摺動自在に挿入され前記弁に連結されたリデュース用ピストンと、前記圧縮機の吐出室及び該吐出室と凝縮器の媒体流入口とを連通する吐出ラインの内の少なくとも一方と前記リデュース用シリンダボアの他端部とを連通する第1の連通路と、該第1の連通路を開閉する第1の開閉弁と、前記吸入室及び前記吸入ラインの内の少なくとも一方と前記リデュース用シリンダボアの他端部とを連通する第2の連通路と、該第2の連通路を開閉する第2の開閉弁とを備えたことを特徴とする強制リデュース装置。
- 前記第1及び第2の開閉弁が、任意に開閉可能なものであることを特徴とする請求項1記載の強制リデュース装置。
- 前記第1及び第2の開閉弁が、電磁弁であることを特徴とする請求項2記載の強制リデュース装置。
- 前記第1及び第2の開閉弁が、機械式弁であることを特徴とする請求項2記載の強制リデュース装置。
- 前記第1及び第2の開閉弁を一つの三方弁で兼ねさせたことを特徴とする請求項1記載の強制リデュース装置。
- 吸入室及び吐出室を有する圧縮機において、請求項1乃至請求項5のいずれか一の強制リデュース装置が備えられていることを特徴とする強制リデュース装置を備えた圧縮機。
- 吸入室及び吐出室を有するシリンダヘッドを含む圧縮機において、請求項1乃至請求項5のいずれか一の強制リデュース装置が備えられ、前記リデュース用シリンダは、前記シリンダヘッド内に構成され、前記リデュース用シリンダボアの一端は、前記シリンダヘッドに形成され且つ前記吸入ラインの一部を成す吸入口に通じており、該リデュース用シリンダボア内に前記リデュース用ピストンは、摺動自在に挿入され、前記弁は、前記吸入口を開閉するように成っていることを特徴とする強制リデュース装置を備えた圧縮機。
- 蒸発器の媒体流出口と圧縮機の吸入室とを連通する吸入ライン内に配置され該吸入ラインを開閉する弁と、該弁が前記吸入ラインを閉じる方向に該弁を付勢する付勢部材と、一端が前記吸入ラインに通じたリデュース用シリンダボアを有するリデュース用シリンダと、前記リデュース用シリンダボア内に摺動自在に挿入され前記弁に連結されたリデュース用ピストンと、前記圧縮機の吐出室及び該吐出室と凝縮器の媒体流入口とを連通する吐出ラインの内の少なくとも一方と前記リデュース用シリンダボアの他端部とを連通する第1の連通路と、該第1の連通路を開閉する第1の開閉弁とを備えたことを特徴とする強制リデュース装置。
- 前記第1の開閉弁が、任意に開閉可能なものであることを特徴とする請求項8記載の強制リデュース装置。
- 前記第1の開閉弁が、電磁弁であることを特徴とする請求項9記載の強制リデュース装置。
- 前記第1の開閉弁が、機械式弁であることを特徴とする請求項9記載の強制リデュース装置。
- 吸入室及び吐出室を有する圧縮機において、請求項8乃至請求項11のいずれか一の強制リデュース装置が備えられていることを特徴とする強制リデュース装置を備えた圧縮機。
- 吸入室及び吐出室を有するシリンダヘッドを含む圧縮機において、請求項8乃至請求項11のいずれか一の強制リデュース装置が備えられ、前記リデュース用シリンダは、前記シリンダヘッド内に構成され、前記リデュース用シリンダボアの一端は、前記シリンダヘッドに形成され且つ前記吸入ラインの一部を成す吸入口に通じており、該リデュース用シリンダボア内に前記リデュース用ピストンは、摺動自在に挿入され、前記弁は、前記吸入口を開閉するように成っていることを特徴とする強制リデュース装置を備えた圧縮機。
Priority Applications (7)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07570996A JP3561366B2 (ja) | 1996-03-29 | 1996-03-29 | 強制リデュース装置及びそれを備えた圧縮機 |
EP97302043A EP0798461B1 (en) | 1996-03-29 | 1997-03-25 | Refrigerant circuit with fluid flow control mechanism |
DE69713197T DE69713197T2 (de) | 1996-03-29 | 1997-03-25 | Kältemittelkreislauf mit Durchgangsregelungsmechanismus |
CN97111671A CN1174973A (zh) | 1996-03-29 | 1997-03-27 | 具有流体流动控制装置的冷却液环路 |
US08/827,360 US5823000A (en) | 1996-03-29 | 1997-03-27 | Refrigerant circuit with fluid flow control mechanism |
TW086104010A TW397902B (en) | 1996-03-29 | 1997-03-28 | Fluid flow control mechanism and slant plate-type compressor |
KR1019970011022A KR970066424A (ko) | 1996-03-29 | 1997-03-28 | 유체 유동 제어 장치를 갖춘 냉동 회로 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07570996A JP3561366B2 (ja) | 1996-03-29 | 1996-03-29 | 強制リデュース装置及びそれを備えた圧縮機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09264250A JPH09264250A (ja) | 1997-10-07 |
JP3561366B2 true JP3561366B2 (ja) | 2004-09-02 |
Family
ID=13584038
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP07570996A Expired - Fee Related JP3561366B2 (ja) | 1996-03-29 | 1996-03-29 | 強制リデュース装置及びそれを備えた圧縮機 |
Country Status (7)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5823000A (ja) |
EP (1) | EP0798461B1 (ja) |
JP (1) | JP3561366B2 (ja) |
KR (1) | KR970066424A (ja) |
CN (1) | CN1174973A (ja) |
DE (1) | DE69713197T2 (ja) |
TW (1) | TW397902B (ja) |
Families Citing this family (26)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE19713197B4 (de) * | 1997-03-28 | 2008-04-24 | Behr Gmbh & Co. Kg | Verfahren zum Betrieb einer Klimaanlage in einem Kraftfahrzeug sowie Klimaanlage mit einem Kältemittelkreis |
JP4013318B2 (ja) * | 1997-07-17 | 2007-11-28 | 株式会社デンソー | 車両用冷凍サイクル装置 |
DE69834512T2 (de) * | 1997-07-31 | 2007-04-26 | Denso Corp., Kariya | Kühlkreisvorrichtung |
US6138468A (en) * | 1998-02-06 | 2000-10-31 | Kabushiki Kaisha Toyoda Jidoshokki Seisakusho | Method and apparatus for controlling variable displacement compressor |
JP2000009034A (ja) * | 1998-06-25 | 2000-01-11 | Toyota Autom Loom Works Ltd | 空調システム |
JP2000111177A (ja) * | 1998-10-05 | 2000-04-18 | Toyota Autom Loom Works Ltd | 空調装置 |
JP2000111176A (ja) * | 1998-10-05 | 2000-04-18 | Toyota Autom Loom Works Ltd | 空調装置 |
JP2000111179A (ja) * | 1998-10-05 | 2000-04-18 | Toyota Autom Loom Works Ltd | 空調装置 |
JP4209522B2 (ja) * | 1998-11-27 | 2009-01-14 | カルソニックカンセイ株式会社 | 斜板式可変容量圧縮機 |
JP2000205666A (ja) * | 1999-01-12 | 2000-07-28 | Toyota Autom Loom Works Ltd | 空調装置 |
US6170277B1 (en) * | 1999-01-19 | 2001-01-09 | Carrier Corporation | Control algorithm for maintenance of discharge pressure |
JP2001030748A (ja) * | 1999-07-23 | 2001-02-06 | Toyota Autom Loom Works Ltd | 可変容量型圧縮機の制御装置 |
JP3932728B2 (ja) * | 1999-08-09 | 2007-06-20 | 株式会社豊田自動織機 | 可変容量型圧縮機の制御装置 |
JP2001090667A (ja) * | 1999-09-21 | 2001-04-03 | Toyota Autom Loom Works Ltd | 可変容量型圧縮機の制御装置 |
US6351956B1 (en) | 1999-12-17 | 2002-03-05 | Daimlerchrysler Corporation | A/C clutch short engagement control method at engine start without lock-up sensor |
JP3799921B2 (ja) * | 1999-12-24 | 2006-07-19 | 株式会社豊田自動織機 | 容量可変型圧縮機の制御装置 |
US6349561B1 (en) * | 2000-02-24 | 2002-02-26 | Visteon Global Technologies, Inc. | Refrigeration circuit for vehicular air conditioning system |
JP3933369B2 (ja) * | 2000-04-04 | 2007-06-20 | サンデン株式会社 | ピストン式可変容量圧縮機 |
JP3917347B2 (ja) * | 2000-05-18 | 2007-05-23 | 株式会社豊田自動織機 | 車両用空調装置 |
JP4271459B2 (ja) * | 2002-05-15 | 2009-06-03 | サンデン株式会社 | 空調装置 |
US7014428B2 (en) * | 2002-12-23 | 2006-03-21 | Visteon Global Technologies, Inc. | Controls for variable displacement compressor |
DE102005007849A1 (de) * | 2005-01-25 | 2006-08-17 | Valeco Compressor Europe Gmbh | Axialkolbenverdichter |
JP4656044B2 (ja) * | 2006-11-10 | 2011-03-23 | 株式会社豊田自動織機 | 圧縮機の吸入絞り弁 |
US8720213B2 (en) * | 2008-02-19 | 2014-05-13 | Delphi Technologies, Inc. | Variable displacement compressor with a compensated suction shufoff valve |
JP5210363B2 (ja) * | 2010-08-17 | 2013-06-12 | 株式会社日本製鋼所 | 往復動圧縮機のクリアランスポケット |
WO2021055527A1 (en) * | 2019-09-20 | 2021-03-25 | Parker-Hannifin Corporation | Pump system with over-temperature prevention |
Family Cites Families (25)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US1984054A (en) * | 1930-09-08 | 1934-12-11 | Gen Fire Extinguisher Co | Regulator for refrigerative systems |
US2326093A (en) * | 1940-05-29 | 1943-08-03 | Detroit Lubricator Co | Refrigerating system |
US2415338A (en) * | 1945-04-20 | 1947-02-04 | Detroit Lubricator Co | Refrigeration system and expansion valve therefor |
US3121315A (en) * | 1961-11-21 | 1964-02-18 | Controls Co Of America | Bimetal operated poppet valve |
US3367130A (en) * | 1966-02-23 | 1968-02-06 | Sporlan Valve Co | Expansion valve and refrigeration system responsive to subcooling temperature |
US3462965A (en) * | 1968-08-19 | 1969-08-26 | Trane Co | Fan speed control for refrigeration system |
US3638446A (en) * | 1969-06-27 | 1972-02-01 | Robert T Palmer | Low ambient control of subcooling control valve |
US3564865A (en) * | 1969-08-06 | 1971-02-23 | Gen Motors Corp | Automotive air-conditioning system |
US3786651A (en) * | 1971-11-19 | 1974-01-22 | Gulf & Western Metals Forming | Refrigeration system |
US4145163A (en) * | 1977-09-12 | 1979-03-20 | Borg-Warner Corporation | Variable capacity wobble plate compressor |
US4208886A (en) * | 1978-12-04 | 1980-06-24 | Borg-Warner Corporation | Subcooling valve for split system air conditioning apparatus with remote condensing unit |
US4324112A (en) * | 1979-05-10 | 1982-04-13 | Nippondenso Co., Ltd. | Refrigeration system |
JPS61134580U (ja) * | 1985-02-09 | 1986-08-22 | ||
JPS6370421U (ja) * | 1986-10-29 | 1988-05-11 | ||
JPS63175770U (ja) * | 1986-12-06 | 1988-11-15 | ||
JPS63129169U (ja) * | 1987-02-16 | 1988-08-24 | ||
JPS63150257U (ja) * | 1987-03-20 | 1988-10-03 | ||
AU615200B2 (en) * | 1987-06-30 | 1991-09-26 | Sanden Corporation | Refrigerant circuit with passageway control mechanism |
DE68900077D1 (de) * | 1988-03-02 | 1991-06-13 | Nippon Denso Co | Taumelscheibenkompressor mit veraenderbarer foerderleistung. |
US5173032A (en) * | 1989-06-30 | 1992-12-22 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Non-clutch compressor |
JPH0417183U (ja) * | 1990-06-04 | 1992-02-13 | ||
JPH0599136A (ja) * | 1991-10-23 | 1993-04-20 | Sanden Corp | 可変容量型斜板式圧縮機 |
JPH06264865A (ja) * | 1993-03-12 | 1994-09-20 | Sanden Corp | 容量可変型斜板式圧縮機 |
JP3505233B2 (ja) * | 1994-09-06 | 2004-03-08 | サンデン株式会社 | 圧縮機 |
JPH08189464A (ja) * | 1994-11-11 | 1996-07-23 | Toyota Autom Loom Works Ltd | 可変容量型圧縮機 |
-
1996
- 1996-03-29 JP JP07570996A patent/JP3561366B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
1997
- 1997-03-25 EP EP97302043A patent/EP0798461B1/en not_active Expired - Lifetime
- 1997-03-25 DE DE69713197T patent/DE69713197T2/de not_active Expired - Lifetime
- 1997-03-27 CN CN97111671A patent/CN1174973A/zh active Pending
- 1997-03-27 US US08/827,360 patent/US5823000A/en not_active Expired - Lifetime
- 1997-03-28 TW TW086104010A patent/TW397902B/zh not_active IP Right Cessation
- 1997-03-28 KR KR1019970011022A patent/KR970066424A/ko not_active Application Discontinuation
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
DE69713197T2 (de) | 2002-11-28 |
EP0798461B1 (en) | 2002-06-12 |
EP0798461A2 (en) | 1997-10-01 |
EP0798461A3 (en) | 1998-10-21 |
KR970066424A (ko) | 1997-10-13 |
DE69713197D1 (de) | 2002-07-18 |
TW397902B (en) | 2000-07-11 |
US5823000A (en) | 1998-10-20 |
JPH09264250A (ja) | 1997-10-07 |
CN1174973A (zh) | 1998-03-04 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3561366B2 (ja) | 強制リデュース装置及びそれを備えた圧縮機 | |
US5336058A (en) | Scroll-type compressor with variable displacement mechanism | |
US5882180A (en) | Oil mist filter in a variable displacement compressor | |
US5529461A (en) | Piston type variable displacement compressor | |
KR960001632B1 (ko) | 용량가변성 배출기구를 구비한 경사판형 압축기 | |
US20040136841A1 (en) | Gas compressor | |
KR970001762B1 (ko) | 압축기 | |
KR940011712B1 (ko) | 클러치레스 콤프레서 | |
JP4734623B2 (ja) | 可変容量型クラッチレス圧縮機 | |
US20010024616A1 (en) | Variable displacement type compressor with suction control valve | |
JPH1193832A (ja) | 可変容量圧縮機 | |
KR950013012B1 (ko) | 용량가변기구를 구비한 경사판식 압축기 | |
JP3490557B2 (ja) | 容量可変圧縮機の容量制御装置 | |
WO2007004359A1 (ja) | 圧縮機 | |
JP5240535B2 (ja) | 可変容量型クラッチレス圧縮機 | |
JPH10205443A (ja) | 可変容量圧縮機 | |
JP3924713B2 (ja) | 可変容量型圧縮機用制御弁 | |
JP2004092648A (ja) | 圧縮機 | |
US6679077B2 (en) | Piston type variable displacement fluid machine | |
JPH0724630Y2 (ja) | 可変容量型揺動板式圧縮機 | |
JP2007113504A (ja) | 可変容量斜板式圧縮機 | |
JP3792939B2 (ja) | 容量可変圧縮機及び容量制御弁 | |
JP2001153043A (ja) | 容量可変型斜板式圧縮機 | |
JP2000297770A (ja) | クラッチレススクロール型流体機械 | |
JP3114386B2 (ja) | 可変容量型圧縮機 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040517 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20040519 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20040528 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |