JP3505233B2 - 圧縮機 - Google Patents

圧縮機

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JP3505233B2
JP3505233B2 JP23856894A JP23856894A JP3505233B2 JP 3505233 B2 JP3505233 B2 JP 3505233B2 JP 23856894 A JP23856894 A JP 23856894A JP 23856894 A JP23856894 A JP 23856894A JP 3505233 B2 JP3505233 B2 JP 3505233B2
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compressor
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pressure
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04BPOSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS
    • F04B49/00Control, e.g. of pump delivery, or pump pressure of, or safety measures for, machines, pumps, or pumping installations, not otherwise provided for, or of interest apart from, groups F04B1/00 - F04B47/00
    • F04B49/22Control, e.g. of pump delivery, or pump pressure of, or safety measures for, machines, pumps, or pumping installations, not otherwise provided for, or of interest apart from, groups F04B1/00 - F04B47/00 by means of valves
    • F04B49/225Control, e.g. of pump delivery, or pump pressure of, or safety measures for, machines, pumps, or pumping installations, not otherwise provided for, or of interest apart from, groups F04B1/00 - F04B47/00 by means of valves with throttling valves or valves varying the pump inlet opening or the outlet opening

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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Compressors, Vaccum Pumps And Other Relevant Systems (AREA)
  • Compressor (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、たとえば車両用空調装
置等に用いられる圧縮機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、車両用空調装置等に用いられ
る圧縮機としては、たとえば図9に示すようなものが知
られている。図9において、71はハウジングを示して
いる。ハウジング71の両端はフロントハウジング72
とシリンダヘッド73とで閉塞されており、その内部に
はクランク室74が形成されている。クランク室74内
には、斜板75が配置されている。斜板75の中央部に
は、駆動軸76が挿通されている。駆動軸76はベアリ
ング77a、77bにより回転自在に支持されている。
【0003】斜板75の一面上には、ロータ79に向か
って延びる耳部80が設けられており、耳部80には長
穴81が穿設されている。長穴81には、ピン部材78
が挿通され、斜板75の傾斜角が変化した際にも斜板7
5とロータ79とが実質的に連結されるようになってい
る。ロータ79は、フロントハウジング72の内壁に対
しスラスト軸受90を介してスラスト支持され、駆動軸
76と一体的に回転するようになっている。
【0004】斜板75には、スラスト軸受82を介して
揺動板83が設けられている。スラスト軸受82により
斜板75は揺動板83に対して回転自在とされている。
【0005】揺動板83の外周部には、球面座84が設
けられている。該球面座84には、ピストンロッド85
の一端のピボット86aが接続されている。一方、ピス
トンロッド85の他端のピボット86bにはピストン8
7が接続されている。ピストン87は、シリンダボア8
8内に往復動自在に配置されている。なお、揺動板83
には、圧縮機周方向に複数のピストンが上記と同様に接
続されており、それに対応するシリンダボアが設けられ
ている。
【0006】また、揺動板83の外周近傍には、揺動板
83の回転を抑止する回転阻止機構89が設けられてい
る。
【0007】フロントハウジング72の前面側には、ク
ラッチ部91が設けられている。該クラッチ部91のオ
ン・オフ動作により、駆動源(図示略)からの駆動力が
駆動軸76に伝達されたり、あるいは該部で遮断される
ようになっている。
【0008】シリンダヘッド73内は、内壁92により
吸入室93と吐出室94とに画成されている。吸入室9
3は、吸入弁96を有する吸入孔95を介してシリンダ
ボア88内に連通されている。図10に示すように、吸
入弁96の端部は、ハウジング71の切欠き部97に当
接するようになっており、該切欠き部97が吸入弁96
の開度を規制するストッパとしての機能を果たしてい
る。
【0009】また、吐出室94は、吐出弁99を有する
吐出孔98を介してシリンダボア88内に連通されてい
る。
【0010】上記のような従来装置においては、駆動軸
76が回転駆動されると、該回転駆動力はロータ79か
ら耳部80を介して斜板75に伝達され、斜板75が所
定の角度に傾斜した状態で回転される。斜板75は揺動
板83に対して回転自在に設けられているので、傾斜し
た斜板75の回転に伴って、回転を阻止された揺動板8
3が揺動される。そして揺動板83に接続されたピスト
ン87が往復動される。シリンダボア88内におけるピ
ストン87の往復動により、吸入室93から吸入孔95
を通して吸入された流体(たとえば、冷媒)が圧縮さ
れ、圧縮流体が吐出室94へと吐出孔98を通して吐出
されるようになっている。
【0011】ところで、上記従来装置においては、切欠
き部97に吸入弁96のストッパとしての機能が付与さ
れている。つまり、吸入弁96の端部が切欠き部97に
当接することにより、吸入弁96の開度が規制される。
【0012】このため、吸入弁96のストッパ位置を深
く、つまり、切欠き部97を深くすれば、吸入弁96の
開口面積が大きくなるため、吸入弁96部における吸入
流体の圧力損失が低減し、体積効率が向上するので圧縮
機は高吐出能力を発揮する。ところが、低負荷時に吸入
流体量が減少すると、吸入弁96が切欠き部97に当接
しなくなるおそれがある。この場合には、吸入弁96が
振動し、いわゆるリプルノイズを発生する。該リプルノ
イズの発生を広い能力範囲で防止するためには、吸入弁
96のストッパ位置をできるだけ浅く、つまり切欠き部
97をなるべく浅く設定する必要がある。
【0013】また、クラッチ部91がオンとされ、装置
が起動する際の起動トルクショックを軽減させるために
は、切欠き部97を浅く設定し、吸入弁96のストッパ
位置を浅くし、該部での吸入流体の圧力損失を増大さ
せ、体積効率を低下させれば、急激な圧縮仕事が行われ
なくなり、起動トルクショックは軽減される。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、リプル
ノイズの発生防止、起動トルクショク軽減の見地から、
吸入弁96のストッパ位置を浅く、つまり切欠き部97
を浅く設定したのでは、吸入流体の圧力損失が増大し、
体積効率が低下するため、圧縮機の吐出能力は低下す
る。従って、吐出能力を向上しつつ、上記のような問題
を解決するのは困難な状況にある。
【0015】本発明は、上記のような問題点に着目し、
装置の吐出能力を向上しつつ、リプルノイズの発生をあ
らゆる能力範囲で確実に防止し、しかも起動トルクショ
ックを大幅に軽減できる圧縮機を提供することを目的と
する。
【0016】
【課題を解決するための手段】この目的に沿う本発明の
圧縮機は、シリンダボア内にピストンを有し、該シリン
ダボア内と吸入室側とを吸入弁を介して連通可能に構成
したピストン往復動型の圧縮機において、前記吸入弁の
開度を規制するストッパの位置を、高圧側の圧力が低い
時は吸入弁のストッパの位置を吸入弁開方向に対して浅
く、高圧側の圧力が高い時には吸入弁のストッパの位置
を深く変化させる吸入弁ストッパ位置制御機構を設けた
ことを特徴とするものからなる。
【0017】 本発明における吸入弁ストッパ位置制御
機構は、高圧側の圧力が低い時は吸入弁のストッパの位
置を吸入弁開方向に対して浅く、高圧側の圧力が高い時
には吸入弁のストッパの位置を深くする機構からなって
いる。
【0018】また、上記吸入弁ストッパ位置制御機構
は、前記吸入弁に係合可能なストッパ面を有し、吸入弁
開閉方向に延びるストッパと、該ストッパに当接し該ス
トッパを吸入弁閉方向に付勢するバネと、前記ストッパ
の前記バネと反対側の端部に摺動可能に当接されたテー
パ面を有する制御板と、該制御板に係合し高圧側の圧力
に応働して前記制御板を移動させるピストン−シリンダ
機構と、を有しているものから構成できる。
【0019】また、上記制御板は、たとえば、圧縮機の
中心軸周りに回動可能な円板であり、上記ピストン−シ
リンダ機構のピストンロッドがその円板に該円板を回動
させる方向に係合しているものから構成される。
【0020】また、上記テーパ面は、上記ストッパの延
設方向と実質的に直交する方向に円弧状に延びているも
のに構成されることが望ましい。
【0021】
【作用】上記のような圧縮機においては、吸入弁の開度
を規制するストッパの位置は、高圧側の圧力に応じてス
トッパの位置を変化させる吸入弁ストッパ位置制御機構
によって適宜変化され、あらゆる負荷状況に対して最適
な位置に制御される。具体的には、装置起動時に高圧側
の圧力が低い時には、ストッパの位置が吸入弁開方向に
対して浅く設定される。このため吸入弁の圧力損失が増
大され、体積効率が低下するので、流体は低圧側から高
圧側へと徐々に移動される。したがって起動時のトルク
ショックが大幅に軽減できる。
【0022】また、低負荷時において、高圧側の圧力が
それ程上昇しない場合には、ストッパの位置は吸入弁開
方向に対して浅く設定される。したがって、吸入弁は確
実にストッパに当接してその位置が規制されることにな
り、中途に浮いた状態(ストッパに係合しない状態)の
発生が防止されて、リプルノイズの発生が確実に防止さ
れる。
【0023】さらに、高負荷時に高圧側の圧力が高くな
ると、これに伴いストッパの位置は吸入弁開方向に対し
てより深く設定される。その結果、吸入弁部における流
体の圧力損失が低減し、体積効率が向上され、圧縮機の
吐出能力が向上される。この吐出能力の向上により、圧
縮機の一層の小型化を促進することも可能となる。
【0024】
【実施例】以下に、本発明に係る圧縮機の望ましい実施
例を図面を参照して説明する。図1ないし図8は本発明
の一実施例に係る圧縮機を示している。図において、1
はハウジングを示している。ハウジング1の両端は、フ
ロントハウジング2とシリンダヘッド3とで閉塞されて
おり、その内部にはクランク室4が形成されている。ク
ランク室4の内部には、斜板5が配置されている。斜板
5の中央部には、駆動軸6が挿通されている。駆動軸6
は、ベアリング7a、7bにより回転自在に支持されて
いる。
【0025】斜板5の一面上には、ロータ8に向かって
延びる耳部9が設けられている。耳部9には長穴10が
穿設されている。長穴10にはピン部材11が挿通さ
れ、斜板5の傾斜角が変化した際にも斜板5とロータ8
とが実質的に連結されるようになっている。また、ロー
タ8は、フロントハウジング2の内壁にスラスト軸受1
2を介してスラスト支持され、駆動軸6と一体的に回転
するようになっている。
【0026】斜板5には、スラスト軸受14を介して揺
動板13が設けられている。スラスト軸受14により斜
板5は揺動板13に対して回転自在とされている。
【0027】揺動板13の外周部には、球面座15が設
けられている。該球面座15には、ピストンロッド16
の一端のピボット17aが接続されている。一方、ピス
トンロッド16の他端のピボット17bにはピストン1
8が接合されている。ピストン18は、シリンダボア1
9内に往復動自在に配置されている。なお、揺動板13
には、圧縮機周方向に複数のピストンが上記と同様に接
続されており、それに対応するシリンダボアが設けられ
ている。
【0028】また、揺動板13の外周近傍には、該揺動
板13の回転を抑止する回転阻止機構20が設けられて
いる。
【0029】フロントハウジング2の端部には、クラッ
チ部21が設けられている。そして、駆動軸6に伝達さ
れる駆動力は、クラッチ部21のオン・オフにより、伝
達されたり、遮断されたりするようになっている。
【0030】シリンダヘッド3の内部は、内壁22によ
り吸入室23と吐出室24とに画成されている。吸入室
23には、吸入弁26を有する吸入孔25が設けられて
おり、該吸入孔25を介して吸入室23とシリンダボア
19とは互いに連通されている。また、吐出室24には
吐出弁28を有する吐出孔27が設けられており、該吐
出孔27を介して吐出室24とシリンダボア19とは互
いに連通されている。
【0031】30は、吸入弁26の開度を規制するスト
ッパ31の位置を、高圧側(本実施例においては、吐出
室24側)の圧力に応じて変化させる吸入弁ストッパ位
置制御機構を示している。
【0032】吸入弁26には、図2、図3に示すように
該吸入弁26に係合可能なストッパ面31aを有するス
トッパ31が設けられている。ストッパ31は、バネ3
2により吸入弁26閉方向に付勢されている。また、バ
ネ32とは反対側のストッパ31の端部31bには、該
端部31bに摺接可能に当接されたテーパ面33を有す
る制御板34が設けられている。テーパ面33は、図4
に示すようにストッパ31の延設方向と実質的に直交す
る面方向に円弧状に延びている。
【0033】制御板34は、圧縮機の中心の挿通された
駆動軸6の軸線とほぼ同一な軸線周りに回動可能な円板
からなっており、制御板台43と制御板保持具44との
間に回動自在に設けられている。また、制御板34に
は、該制御板34を一方向(後述の如く、テーパ面33
を介して吸入弁26のストッパ位置を浅くする方向)に
付勢するバネ45が設けられている。
【0034】制御板34は、吐出室24の圧力に応働し
て、該制御板34を移動させるピストン−シリンダ機構
35に係合されている。ピストン−シリンダ機構35の
ピストンロッド36の一端36aは、シリンダ39の一
端から突出されており、制御板34の一面に突設された
ピン37に係合されている。
【0035】ピストンロッド36の他端には、ピストン
38が接合されている。ピストン38はシリンダ39内
を往復動自在に配置されている。シリンダ39の他端
は、栓40により閉塞されている。また、シリンダ39
内にはバネ41が設けられており、ピストン38は栓4
0方向に付勢されている。
【0036】また、栓40は、吐出室24内へ開口され
た通路42と連通されている。このようにして、吐出室
24内とピストン38の片面側部位とは通路42を介し
て実質的に連通されている。
【0037】本実施例の圧縮機においては、たとえば駆
動モータや自動車エンジン等の駆動源(図示略)からの
回転駆動力が駆動軸6に伝達されると、該回転駆動力は
ロータ8を介して斜板5に伝達され、斜板5が所定の角
度に傾斜した状態で回転される。斜板5は揺動板13に
回転自在に設けられており、該揺動板13は回転阻止機
構20によって回転が抑止されるので、揺動板13は、
傾斜した状態で回転される斜板5の回転に伴って揺動さ
れる。そして、揺動板13に接続されたピストン18が
シリンダボア19内を往復動される。シリンダボア19
内におけるピストン18の往復動により、吸入孔25か
ら吸入された流体が圧縮され、圧縮流体が吐出孔27か
ら吐出されるようになっている。
【0038】この本実施例の圧縮機においては、吸入弁
26に吐出室24の圧力に応じてストッパ31の位置を
変化させる吸入弁ストッパ位置制御機構30が設けられ
ている。今、図2に示す位置にストッパ31があるとす
る。この状態では、ストッパ31の位置は最も浅く設定
されており、吸入弁26の開度も最小となっている。
【0039】この状態で吐出室24側の圧力が上昇する
と、該吐出室24と通路42を介して連通されているシ
リンダ39内の圧力も上昇し、吸入室23側との差圧が
生じる。シリンダ39内の圧力が上昇し、差圧が生じる
と、ピストン38を栓40の方向に付勢するバネ41に
抗してピストン38が図6の白ぬき矢印で示す方向に移
動される。
【0040】ピストン38の移動に伴って、ピストンロ
ッド36は徐々にシリンダ39の外部へと突出される。
ピストンロッド36が突出されると、該ピストンロッド
36の先端36aに制御板34のピンが押されて、該制
御板34は、バネ45の付勢力に抗して図4に示すよう
に所定の角度θの範囲内で回動する。該制御板34の回
動は、テーパ面33に関しては、図5の矢印方向に相当
する。このため、ストッパ31の端部31bが、テーパ
面33に沿って、下方に押し下げられる。これに伴って
ストッパ31がバネ32の付勢力に抗して押し下げられ
るので、該ストッパ31が深く設定され、吸入弁26の
開口面積が増大する。
【0041】一方、吐出室24側の圧力が低下すると、
ピストンロッド36を突出する圧力に、シリンダ39内
のバネ41の付勢力が打ち勝って、ピン38は図6の白
ぬき矢印とは反対の方向に移動する。このため、ピスト
ンロッド36からの押圧力が解除された制御板34は、
バネ45の付勢力により上記とは反対方向に回動され
る。この回動は図5の矢印方向とは反対の方向の移動に
相当する。該制御板34の回動とバネ32の付勢力によ
ってストッパ31は徐々に上方へと押し上げられる。し
たがって、ストッパ31の位置が浅くなり、吸入弁26
の開口面積は減少する。
【0042】つまり、本実施例の圧縮機においては、吐
出室24側の圧力が高い時はストッパ31の位置が深く
設定され吸入弁26の開口面積が増加される。一方吐出
室24側の圧力が低い時は、ストッパ31の位置が浅く
設定され吸入弁26の開口面積が減少するように構成さ
れている。
【0043】このため、たとえば圧縮機の起動時のよう
に吐出室24側の圧力が低い場合には、ストッパの位置
は浅く設定される。ストッパ31の位置が浅いときは、
吸入弁26の開口面積が減少し、該吸入弁26部におけ
る吸入流体の圧力損失が増大して、体積効率は低下す
る。したがって、急激な圧縮仕事が行われなくなるの
で、圧縮流体は徐々に吐出室へ吐出され、起動時のトル
クショックを大幅に低減できる。
【0044】また、負荷が低くそれ程吐出室24側の圧
力が上昇しない場合も、ストッパ31の位置は浅く設定
されるので、吸入弁26は常時ストッパ面31aに確実
に当接係合される。したがって、吸入弁26のリプルノ
イズの発生が効果的に防止される。
【0045】また、吐出室24側の力が徐々に上昇する
のに伴って、ストッパ31の位置はより深く設定され
る。ストッパ31の位置が深くなるにつれ吸入弁26の
開口面積が増大し、該吸入弁26部における吸入流体の
圧力損失が低減され、流体の体積効率が向上する。この
ため高負荷時に吐出室24側の圧力が上昇するほどより
高い体積効率が得られる。したがって、従来と同一サイ
ズの圧縮機でありながら、吐出能力を向上することがで
きるので、装置の小型化を一層促進できる。
【0046】また、本実施例のように本発明を可変容量
型圧縮機に適用すると、起動直後にストッパ位置が浅く
された吸入弁26部での圧力損失が増大することによ
り、シリンダボア19の内圧はクランク室4に比較して
低くなり、容量制御状態となって、いわゆるミニマムス
タートが達成される。
【0047】但し、本発明の適用は可変容量型圧縮機に
限定されるものではなく、固定容量型圧縮機に適用する
ことも可能である。
【0048】なお、本実施例においては、高圧側の圧力
に吐出室24の圧力を用い、この高圧側の圧力を感知さ
せるために、吸入室23の圧力を用いて実質的に吐出室
24の圧力と吸入室23の圧力との差圧を利用してピス
トン38を作動させるようにしたが(図6、図7)、低
圧側の圧力としては大気圧を用いても同様の作用、効果
を得ることができる。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の圧縮機に
よるときは、高圧側の圧力に応じて吸入弁のストッパ位
置を変化させる吸入弁ストッパ位置制御機構が設けられ
ているので、リプルノイズをあらゆる能力範囲で確実に
防止できるとともに、起動トルクショックを大幅に低減
でき、安定した吐出能力を確保できる。さらに、高圧側
の圧力に応じて吐出容量を増大できるので、従来型に比
べ圧縮機の吐出能力の向上をはかることができる。ま
た、同容量とする場合には、圧縮機の小型化を促進でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る圧縮機の縦断面図であ
る。
【図2】図1の圧縮機の吸入弁ストッパ制御機構の拡大
縦断面図である。
【図3】図1の圧縮機の吸入弁とストッパとの係合を示
す状態図である。
【図4】図1の圧縮機のIV−IV線に沿う制御板の拡
大断面図である。
【図5】図4の制御板のV−V線に沿う拡大縦断面図で
ある。
【図6】図1の圧縮機のVI−VI線に沿う拡大縦断面
図である。
【図7】吐出室圧力が上昇したときの図6のピストン−
シリンダ機構の作動を示す状態図である。
【図8】吐出室側圧力が上昇したときの図2の吸入弁制
御機構の作動を示す状態図である。
【図9】従来の圧縮機の縦断面図である。
【図10】図9の圧縮機の拡大部分断面図である。
【符号の説明】
1 ハウジング 2 フロントハウジング 3 シリンダヘッド 4 クランク室 5 斜板 6 駆動軸 7a、7b ベアリング 8 ロータ 9 耳部 10 長穴 11 ピン部材 12、14 スラスト軸受 13 揺動板 15 球面座 16 ピストンロッド 17a、17b ピボット 18 ピストン 19 シリンダボア 20 回転阻止機構 21 クラッチ部 22 内壁 23 吸入室 24 吐出室 25 吸入孔 26 吸入弁 27 吐出孔 28 吐出弁 30 吸入弁ストッパ位置制御機構 31 ストッパ 31a ストッパ面 32 バネ 33 テーパ面 34 制御板 35 ピストン−シリンダ機構 36 ピストンロッド 36a 一端 37 ピン 38 ピストン 39 シリンダ 40 栓 41 バネ 42 通路 43 制御板台 44 制御板保持具 45 バネ
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F04B 27/08 F04B 39/10

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダボア内にピストンを有し、該シ
    リンダボア内と吸入室側とを吸入弁を介して連通可能に
    構成したピストン往復動型の圧縮機において、前記吸入
    弁の開度を規制するストッパの位置を、高圧側の圧力が
    低い時は吸入弁のストッパの位置を吸入弁開方向に対し
    て浅く、高圧側の圧力が高い時には吸入弁のストッパの
    位置を深く変化させる吸入弁ストッパ位置制御機構を設
    けたことを特徴とする圧縮機。
  2. 【請求項2】 前記吸入弁ストッパ位置制御機構が、前
    記吸入弁に係合可能なストッパ面を有し、吸入弁開閉方
    向に延びるストッパと、該ストッパに当接し該ストッパ
    を吸入弁閉方向に付勢するバネと、前記ストッパの前記
    バネと反対側の端部に摺動可能に当接されたテーパ面を
    有する制御板と、該制御板に係合し高圧側の圧力に応働
    して前記制御板を移動させるピストン−シリンダ機構
    と、を有している、請求項1の圧縮機。
  3. 【請求項3】 前記制御板が圧縮機の中心軸周りに回動
    可能な円板であり、前記ピストン−シリンダ機構のピス
    トンロッドが該円板に該円板を回動させる方向に係合し
    ている、請求項2の圧縮機。
  4. 【請求項4】 前記テーパ面が、前記ストッパの延設方
    向と実質的に直交する面方向に円弧状に延びている、請
    求項2または3の圧縮機。
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