JP3560885B2 - 扉開閉機構 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は冷蔵庫等の扉開閉機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来この種の扉開閉機構は、例えば特開平10−73367号公報に示されるように、ドアに内側および外側ハンドルを設け、前記内側および外側ハンドルの一側に回動自在にヒンジ結合された取手部材を設け、前記取手部材と内側および外側ハンドルを指で握ることにより、シーソー運動するように回転カムを設け、前記回転カムのシーソー運動により、前後にスライド移動するスライド軸を設け、前記取手部材と内側および外側ハンドルを指でつまみ、指の力によってスライド軸を移動させ、スライド移動した前記スライド軸にてキャビネットを押し、ドアを一定間隔離隔させるものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
前記のような扉開閉機構では、前記取手部材と内側および外側ハンドルを指でつまむには、かなりの指先の握力が必要であり、また、体重をかけて前記取手部材を引くにしても、指先の握力がかなり必要であるという課題があった。そして、操作力を小さくするには、前記回転カムの回転軸となるヒンジピンから前記取手部材につながる第1接触突起面までの距離を長くする必要があり、前記回転カムが大きくなり、デザイン的に見苦しくなり、しかも、前記取手部材を大きく動かす必要が生じ、操作性も悪くなり、大きなスペースも必要となる課題もあり、さらに、スライド軸がキャビネットを押す位置は、ドアハンドル開閉手段の近くに限られ、デザイン的制約があるという課題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、本発明の扉開閉機構は以下の特徴を有する。
本発明の扉開閉機構は、本体の開口を開閉する扉を設けた扉開閉機構において、扉に回動可能に取り付けられたハンドルと、前記ハンドルに取り付けられるとともに前記ハンドルの回動軸となる棒状のシャフトと、前記シャフトに取り付けられるとともに前記ハンドルの回動にともなって本体を押圧するアームとよりなるてこ式手段を扉に備え、扉の内部に空間を設け、前記空間に前記シャフトを配置し、前記シャフトの一端に前記ハンドルが、他端に前記アームが取り付けられており、前記ハンドルが使用者によって操作されて回動したとき、前記アームが前記シャフトにより連動して回動して本体を押圧することにより、扉が移動して本体から所定間隔離隔されることを特徴とする。
【0005】
また、本発明の扉開閉機構は、前記ハンドルと前記アーム前記シャフトに略垂直に取り付けられていることを特徴とする。
【0006】
そして、本発明の扉開閉機構は、前記シャフトの両端にL状曲げ部を設け、一端のL状曲げ部にハンドルが、他端のL状曲げ部にアームが取り付けられていることを特徴とする。
【0007】
そして、本発明の扉開閉機構は、前記扉の内部に断熱材を備え、該断熱材から離隔された前記空間に配置された前記シャフトが前記断熱材から離隔されていることを特徴とする。
【0008】
さらに、本発明の扉開閉機構は、本体の開口を両側から開閉する扉の扉開閉機構において、
扉に設けられたスライド外カムと、扉に設けられた溝カムと、本体に設けられたロック外カムと、本体に設けられたヒンジピンとよりなるカム機構と、扉に回動可能に取り付けられたハンドルと、扉の内部に設けられた空間に配置され一端が前記ハンドルに取り付けられて前記ハンドルの回動軸となる棒状のシャフトと、前記シャフトの他端に取り付けられて前記ハンドルの回動にともなって回動して本体を押圧するアームとよりなるてこ式手段本体の開口に対して両側にそれぞれ備え、扉の閉止状態において本体の開口に対して両側の前記カム機構は前記溝カムと前記ヒンジピンが係合して本体から扉の脱落を防止する第1係止位置をとり、扉の一方を開放した状態において他方の前記カム機構は前記ヒンジピンを扉の回動軸とする第2係止位置をとり、一方のハンドルが使用者によって操作され回動するとき、前記ハンドルの回動にともなって前記アームが前記シャフトにより連動して回動して前記ロック外カムを押圧し、これによって操作されたハンドル側のの端部が移動して本体から所定間隔離隔し、操作されたハンドルとは反対側の前記カム機構が第1係止位置から第2係止位置に移行することを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の扉開閉機構の実施の形態を図面とともに説明する。
【0010】
図1は本発明の扉開閉機構を備えた冷蔵庫の正面図、図2は図1のてこ式手段によるハンドル付近の拡大図、図3は図2のハンドルサポートおよびハンドルベースを下方から見た図、図4は図1のA−A線断面図、図5は図1のB−B線断面図、図6は本発明の扉開閉機構で扉の下側にあるヒンジアングルを示す図、図7は本発明の扉開閉機構で扉の上側にあるロックカムを示す図、図8は本発明の扉開閉機構で扉の上側にあるスライドカムを示す図、図9は本発明の扉開閉機構のスライドカム付近で扉の下側の一部を示す部分拡大図、図10は本発明の扉開閉機構の動作を示す図、図11は本発明の扉開閉機構の動作を示す図、図12は本発明の扉開閉機構の他の実施例を示す図で、図1のB−B線断面図に相当する図である。
【0011】
図1において、1は冷蔵庫本体、2は冷蔵室扉、3は野菜室扉、4は冷凍室扉、5は冷凍室扉で、前記冷蔵庫本体1は前記各々の扉に対応して前面に開口部を有する隔離室をもっている。また、前記冷蔵室扉2は左右両開きの扉で、右と左に各々てこ式のハンドル6、7をもっている。
【0012】
そして、冷蔵室扉2は左右両端が後方に折り曲げられたドアプレート8の上下端に各々ドアキャップ上9とドアキャップ下10が差し込まれ箱体11とし、前記ハンドル6、7が取り付けられる部分には、前記ドアプレート8を切り欠き各々開口部8a、8bが設けられている。
【0013】
そして、前記開口部8a、8bには各々ハンドルサポート12、13が裏からあてがわれ、前記ハンドルサポート12、13には、前記開口部8a、8bを左右の側面斜め前方から通して、差し込むようにハンドルベース14、15が各々取り付けられている。
【0014】
なお、ハンドルベース14、15はハンドルサポート12、13の外側にありドアプレート8を挟んで扉の内側からビス止めにて取り付けられている。そして、各部の取付け部で隙間が生じる箇所は、前記冷蔵室扉2の中側となる部分に、シール材(図示せず)にてシール処理が施され、冷蔵室扉小組品16となる。また、本図においては、前記ハンドルサポート12、13は外部から見えないため、その外形線は描いておらず、それらの概略位置を示すため、引き出し線を点線で描いている。
【0015】
そして、前記冷蔵室扉小組品16は発泡治具に入れられ、冷蔵室扉小組品16の後方開口部(図示せず)から発泡ウレタン原料を注入し、前記後方開口部を覆うように背面板(図示せず)が前記冷蔵室扉小組品16に取り付けられ、前記発泡治具の蓋をしウレタン発泡させ発泡が完了した後に発泡治具から取り出され、内部に発泡したウレタンフォームの断熱材(図示せず)をもつ冷蔵室扉中組品17ができあがる。なお、野菜室扉3、冷凍室扉4、5はそれぞれ引き出し式の扉であり、前後方向で引き出し可能となっている。
【0016】
図2において、本図は扉の右側のハンドル7付近の図で、内部構造がわかるように、部分的に断面図にしてある。また、扉の左側のハンドル6付近は本図を左右方向で反転したものとなる。そして、ハンドルサポート13の前方にあるハンドルベース15の下方には、略円形部15aから前記略円形部15aの直径より巾の狭い略長方形の切り込みが続いた鍵穴状の穴15bが設けられている。
【0017】
ハンドルサポート13には前記穴15bに対向する略小判穴状の空洞部13aが設けられ、前記空洞部13aはドアキャップ下10まで続いていて、前記ドアキャップ下10にも同様の略略小判穴10aがあいており、前記穴15b、空洞部13a、略小判穴10aは互いに通じた空間18となっている。
【0018】
なお、前記空洞部13aと前記ドアキャップ下10の略小判穴10aの嵌合部は、前記発泡ウレタン原料が前記箱体11に注入され発泡したとき、その嵌合部から空間18内にウレタンもれのないような嵌合となっており、場合によっては、その部にシール処理を施す。そのため、前記空間18およびその付近は断熱材2aから隔離されていることになる。
【0019】
また、下シャフト19はハンドル下20の開口部20aに差し込まれ、前記下シャフト19の上方のL状曲げ部19aは、前記ハンドル下20の保持部20bに保持される。そして、前記L状曲げ部19bを前記ハンドルベース15の穴15bに通した後、下シャフト19とハンドル下20とが一体となった組品の一部は、前記穴15bの略円形部15aに差し込まれ、前記ハンドル下20の下方に突き出した略円形ボス20cが、前記ハンドルベース15の穴15bの略円形部15aに嵌合し、ハンドル下20は下シャフト19とともに、ハンドルベース15に回動自在に取り付けられる。なお、前記下シャフト19の上方のL状曲げ部19aは、狭持方式や接着方式等でハンドル下20の保持部20bに固定される。
【0020】
そして、前記空間18には下シャフト19の一部が挿入されており、前記下シャフト19の下方のL状曲げ部19bはドアキャップ下10内の表面に突き出している。そのため、前記空間18は前記L状曲げ部19bを通す形状となっている。また、前記下シャフト19の下方のL状曲げ部19bには、てこの作用点側のアームの働きをするカムレバー21が、スライドカム部となるスライドカム22に組み込まれた状態で下方から取り付けられる。
【0021】
さらに、前記下シャフト19に各々L状曲げ部19a、19bを設けているため、下シャフト19と前記ハンドル下20やカムレバー21との結合に、回り止めのためのキーやキー溝等を設けることもなく、扉のハンドルの構造が簡略化され、部品点数も少なく、組み立ても容易となっている。
【0022】
しかも、前記L状曲げ部19a、19bは下シャフト19に一体につづく丈夫なものであり、下シャフト19と前記ハンドル下20やカムレバー21との結合がさらに確実なものとなり、簡単な構造で大きな力を離れた位置に確実に伝えることができ、扉開放操作性の良好な扉開閉機構が得られる。
【0023】
また、前記L状曲げ部19bはカムレバー21の嵌合部から上下方向に抜き差しできるため、前記の各々の部品を組み立てた後に下シャフト19やハンドル下20を取り外す時は、スライドカム22側から分解する必要がないため、冷蔵室扉2は冷蔵庫本体1に取り付けた状態のまま、ハンドル7側から分解でき、補修するのが簡単になっている。
【0024】
そして、L状曲げ部19a、19bがハンドル下20やカムレバー21に狭持方式で嵌合しているときは、これら各々の部品による上下方向の寸法や取り付け角度や曲げ角度に少々変動があっても、それらの変動は吸収できる。
【0025】
なお、前記下シャフト19やハンドル下20や後述する円形ボス21aを含むカムレバー21に相当する形状を、前記ハンドル下20やカムレバー21をシャフトからの突起部として、アルミダイカストや鍛造やインジェクション成型等で一体に形成し、カムレバー21に相当する部分が通る空間を前記空間18に相当する箇所に広げて設けると、ハンドルサポート13は大きくする必要があるが、前記同様に丈夫なものとなり、さらには、部品点数が少なく、組立工数も減り、寸法の変動の少ない、品質がさらに安定した、組立性のよい扉開閉機構となる。
【0026】
また、さらに、前記の一体に形成した部材は、前記L状曲げ部19a部から始まり、前記下シャフト19部につながり、カムレバー21の端部まで前記下シャフト19をL状に曲げ、反転して前記円形ボス21aの位置までもどり、その部で折り曲げて円形ボス21aと同様の働きをする形状にし、棒材を一筆書きのようにして、形成したものであってもよく、また、前記棒材は丸棒でなくてもよく、回動部のみを回動支持できるように形成されておればよい。
【0027】
さらには、前記一体に形成した部材と前記ハンドル7をも一体に形成したものであってもよい。
【0028】
そして、前記空間18およびその付近は断熱材2aから隔離され、前記断熱材2aの空間18への侵入が防止され、下シャフト19やカムレバー21の動作を阻害しないため、扉開放のときの操作性は向上する。
【0029】
さらに、前記空間18を設けることにより、内部に発泡した断熱材2aをもつ扉であっても、前記L状曲げ部19bが下シャフト19と一体にドアキャップ下10内の表面に突き出すことができ、これもまた、扉のハンドルの構造が簡略化され、部品点数も少なく、組み立ても容易となっている。
【0030】
なお、前記のことは、前記てこ式手段と相反する側にヒンジ機能を持つ、片開きの扉構造であっても同様の効果が得られることは明白である。
【0031】
また、前記カムレバー21の下面には円形ボス21aが設けられており、前記カムレバー21がL状曲げ部19bに取り付けられた状態で、前記下シャフト19のてこの支点となる回動軸中心19cの下方への延長線上に前記円形ボス21aの中心がある。そして、前記円形ボス21aはスライドカム22の穴22aに回動自在に嵌合している。
【0032】
従って、前記スライドカム22がカムレバー21の支持もかねており、他にスライドカム22を支持する部材を設けず、構造的にもスペース的にも簡略化されている。なお、スライドカム22はドアキャップ下10を挟んで補強板23にビス止めされている。
【0033】
そして、前記ハンドルベース15に回動自在に取り付けられた前記ハンドル下20の扉外側(本図の右側)からハンドル7を差し込んで、前記ハンドル下20にハンドル7は爪嵌合で取り付けられる。なお、前記ハンドル7とハンドル下20をビス止めにて固定してもよい。
【0034】
また、前記下シャフト19の回動軸中心19cの上方への延長線上を中心として設けられた、ハンドル7の上方の貫通穴7a、および、前記貫通穴7aに対向したハンドルベース15の貫通穴15c、および、前記ハンドルベース15の突起に設けられた略円形穴15dに、下方から上シャフト24が差し込まれ、前記ハンドル7の上方は回動自在にハンドルベース15に取り付けられる。
【0035】
なお、前記上シャフト24を回転させて、上シャフト24の下方に設けたL状曲げ部24aが、前記ハンドルベース15の突起部15eにかけられ、上シャフト24の抜け止めとなっている。
【0036】
また、前記下シャフト19の回動軸中心19cの延長上近くに設けられた、ハンドル7の下方上面の円形ボス7bに、バネ25がその一端のバネ端25aはハンドルベース15を後方へ押すようにはめられ、残りの一端のバネ他端25bはハンドル7の下方上面の係り部7cに前記係り部7cを前方へ押すようにかけられる。そのため、前記ハンドル7の握り部7dを持って手前に引き冷蔵室扉2を開放した後、前記握り部7dから手を離すと、前記ハンドル7はバネ25の反力でもとの位置にもどるようになっている。
【0037】
そして、前記上シャフト24のL状曲げ部24a、突起部15e、円形ボス7b、係り部7c、バネ25を覆うように、ベースカバー26がハンドルベース15に爪嵌合で取り付けられ、また、ハンドル7の前面にはハンドルカバー27が爪嵌合で取り付けられる。
【0038】
なお、前記ベースカバー26がハンドルベース15に取り付けられることにより、前記ベースカバー26の裏面と突起部15eとハンドルベース15の表面とでL状曲げ部24aは囲まれるようになり、前記ハンドルベース15の突起部15eにかけられたL状曲げ部24aが回動しても、前記L状曲げ部24aが突起部15eからはずれて、上シャフト24が前記貫通穴7a、15cおよび略円形穴15dから抜け落ちることはなくなる。
【0039】
また、前記突起部15eの前端に上方へのびる壁面を、その上部に前記L状曲げ部24aが通るだけの空間を持って設けると、ベースカバー26の取付け前の仮の抜け止めの役目をし、さらに、組立作業性が向上する。
【0040】
また、シール処理が確実でウレタン漏れの生じる恐れもなく、発泡圧に各部が負けず変形の心配がない場合は、前記ハンドル関連の部品全てが冷蔵室扉小組品16に組み込まれた後、ウレタン発泡にて扉の断熱材2aを設けてもよい。
【0041】
なお、前記は片開きの扉構造であっても同様の効果が得られることは明白である。
【0042】
図3において、(a)は扉の右側のハンドルサポート13を下方から見た図で、空洞部13aは略小判穴状の穴となっている。また、(b)は扉の右側のハンドルベース15を下方から見た図で、鍵穴状の穴15bは略円形部15aをもっている。また、前記ハンドルサポート13およびハンドルベース15の形状を左右方向で反転すると各々扉の左側のハンドルサポート12およびハンドルベース14の形状となる。
【0043】
そして、前記空洞部13a、穴15bは下シャフト19のL状曲げ部19bが通るようになっており、また、前記鍵穴状の穴15bの略円形部15aには、前記ハンドル下20の略円形ボス20cが回動自在に嵌合する。そして、略円形部15aの円形中心は前記下シャフト19の回動軸中心19cと一致している。
【0044】
なお、前記略円形部15aの直径の値が前記穴15bの略長方形の切り込みの巾より大きくしてあるため、前記ハンドル下20の略円形ボス20cは、前記略長方形の切り込み部にはまり込まず、ハンドル下20はハンドルベース15に回動自在に取り付くことができる。
【0045】
図4において、本図は図1における冷蔵室扉2右側の扉閉止状態でのハンドル7付近のA−A線断面図で、左側のハンドル6付近における相当断面図は、本図を左右方向で反転したものとなる。
【0046】
そして、ドアプレート8の後方折り曲げ部8cには背面板28が取り付けられている。前記背面板28の周縁部には溝28aが設けられ、パッキン29の取付け部29aは前記溝28aに差し込まれて背面板28に取り付けられている。また、パッキン29には弾力性のある磁性体29bが内部に設けられており、扉閉止時には冷蔵庫本体1のカラー鋼板製キャビネット30等の本体開口部前面31に、前記パッキン29が密着して外気を遮断しかつ断熱している。なお、2aは冷蔵室扉2で一体に発泡された発泡ウレタンの断熱材である。
【0047】
そして、扉閉止状態から扉の右側を開放する時には、ハンドル7の握り部7dを握り手前に引くと、前記ハンドル7は回動軸中心19cを中心に右回り方向に回転し、ハンドル7下に取り付けられた図2に示したハンドル下20やハンドル下20の保持部20bに保持された下シャフト19の上方のL状曲げ部19aも同時に回動軸中心19cを中心に右回りに回転する。
【0048】
さらに、前記下シャフト19の右回り方向の回転により図2に示したカムレバー21も回動軸中心19cを中心に右回りに回転し、前記本体開口部前面31側にある後述するロック外カム32を押し、前記ハンドル7の当たり部7eがハンドルベース15の当たり受け部15cに当たるまで、冷蔵室扉2の右側は本体開口部前面31から所定間隔離され開放される。
【0049】
このとき、磁性体29bの磁力で密着している扉の主に右方向の前記パッキン29が、本体開口部前面31から少し離れるだけで、左右方向の移動もしやすくなり、扉が回転自在にロックされる後述する第2係止位置への移動も容易となる。また、前記パッキン29が本体開口部前面31から少し離れるだけで、外気が庫内に入りやすくなり、この後の扉開放には前記所定間隔扉を開くよりも少ない力でよいことになる。
【0050】
その後、さらにハンドル7を手前に引くと、ハンドル7の当たり部7eが当たり受け部15cに当たったままの状態で、冷蔵室扉2の右側はさらに開放されることになる。なお、握り部7dは確実に指を前記握り部7d周辺にまわして握れるため、ハンドル7を手前に引くにも充分力をかけられるので、扉開閉の操作性がよいことは明白である。
【0051】
そして、前記握り部7dを手から離すと、ハンドル7の下方上面の円形ボス7bにはめられたバネ25の反力で前記ハンドル7はハンドルベース15に対しもとの位置関係(本図の示す位置関係)にもどる。そのために、前記バネ25の一端25aはハンドルベース15を後方に押すように、他端25bはハンドル7の下方上面の係り部7cを前方に押すようにかけられている。
【0052】
また、前記ハンドル7がハンドルベース15に対しもとの位置関係にもどるとき、前記ハンドル7がハンドルベース15に当たり、打撃音が発生するが、その打撃音をやわらげるため、クッション材7fを前記ハンドル7またはハンドルベース15の少なくともどちらか一方の当たり部に設けるとよい。
【0053】
そして、ハンドルベース15側となる前記バネ25の一端25a付近は前方へソリのように折り曲げられており、前記円形ボス7bにバネ25がはめられた状態で、ハンドルベース15の壁面にひっかからずに、前記ハンドル下20へ扉の右側からハンドル7を差し込めるようになっている。また、ベースカバー26は爪嵌合でハンドルベース15に取り付けられている。
【0054】
なお、前記冷蔵室扉2の断熱材2aの断熱性が低く、ハンドルサポート13やハンドルベース15の表面に結露が生じるときは、扉の前方で、ハンドルサポート13近くのドアプレート8の断熱材2a側(内側)から、前記ハンドルサポート13の断熱材2a側にかけて、熱伝導材(例えばアルミ箔)を張り付け、結露防止策としてもよい。
【0055】
また、そのため、ハンドルサポート13やハンドルベース15の前方部でドアプレート8付近からの立ち上がり部付近を、前記ドアプレート8付近に対し略垂直または左側に行くほど後方の位置となるような面にしておくと、ハンドルサポート13やハンドルベース15は大きくなるが、さらに、熱伝導材の張り付けが容易となる。
【0056】
また、ドアプレート8の開口部8b周辺はハンドルサポート13とハンドルベース15とで挟まれており、発泡ウレタン原料の発泡によるウレタンもれの恐れはなく、ハンドルサポート13から外側(ハンドルベース15側)は前記断熱材2aから隔離されており、ハンドル7等のてこ式手段の可動部への断熱材の侵入がなく、てこ式手段の動作を阻害しない。なお、前記ハンドルサポート13やハンドルベース15とドアプレート8の開口部8b周辺との間でシール処理を施すとさらに断熱材のもれの防止は確実となる。
【0057】
また、前記ハンドルサポート13を廃止して、前記ハンドルベース15に前記穴15b状の空洞部(前記空洞部13a相当)を設け、前記開口部8b周辺にシール処理とともにビス止め等で取り付けると、組み立て性は落ちるが、さらに部品点数が少ない簡略化された扉開閉機構が得られる。このとき、前記ハンドルベース15の貫通穴15cに相当する穴や他の開口部もまたシール処理が必要となることは明白である。
【0058】
図5において、本図は図1における冷蔵室扉2右側の扉閉止状態でのドアキャップ下10付近のB−B線断面図で、主にカムレバー21付近を示している。なお、左側のドアキャップ下10付近における相当断面図は、本図を左右方向で反転したものとなる。
【0059】
そして、前記下シャフト19の下方のL状曲げ部19bへは、下方からスライドカム22に組み込まれたカムレバー21が、囲むように取り付けられている。そのため、前記L状曲げ部19bはカムレバー21から上下方向に抜き差し可能となっている。
【0060】
また、前記回動軸中心19cの延長上に設けられた前記カムレバー21の下側にある円形ボス21a(図2参照)は、スライドカム22の穴22a(図2参照)に回動自在に嵌合している。
【0061】
また、図4に示した扉右側のハンドル7の握り部7dを握り手前に引くと、下シャフト19が上方からみて右回り方向に回動軸中心19cを中心に回転する。そのため、カムレバー21も下シャフト19同様右回り方向に回動軸中心19cを中心に回転し、前記カムレバー21のてこの作用点となるロック外カム32との接触部で前記ロック外カム32の前方を押し、図4に示した前記ハンドル7の当たり部7eがハンドルベース15の当たり受け部15cに当たるまで、冷蔵室扉2の右側は本体開口部前面31から所定間隔離隔され開放される。
【0062】
なお、ロック外カム32の前方を押す前記カムレバー21の押し面21bは、前記ロック外カム32の前方を押している間のほとんどを、冷蔵室扉2の中央側に行くほど前方の位置となるようになっているため、前記ロック外カム32の前方を斜め右側(扉の側面側)前方から押すようになっており、その反力として冷蔵室扉2の右側を右側(扉の側面側)前方へ移動させるような力が働くことになる。
【0063】
また、前記ロック外カム32、カムレバー21、下シャフト19や図4のハンドル7での前記本体開口部前面31からの所定間隔の扉開放はてこの原理を利用したものであり、前記ハンドル7を手前に引いても、前記ロック外カム32への力のかかる方向はある程度自由な方向に変えられ、扉移動方向と同様の方向へ力をかけることも可能となり、扉移動での開放抵抗を和らげることができる。
【0064】
なお、このことは、前記ロック外カム32へ力をかける場合のみでなく、他の冷蔵庫本体1の部分に力をかける場合でも同様の効果が得られる。
【0065】
さらに、前記カムレバー21の押し面21bのロック外カム32と接する部から前記回動軸中心19cまでの距離は、図4の回動軸中心19cからハンドル7の握り部7dの中央までの距離よりも短いため、前記握り部7dにかけた力はてこの原理によりその各々の長さに反比例した値となり、前記握り部7dにかけた力より強い力でロック外カム32を押すことになり、少ないスペースでデザイン的にも美しく扉開放力の低減ができる。
【0066】
また、てこの作用点のアームとなる前記カムレバー21の位置が冷蔵室扉2の下方にあるため、前記冷蔵室扉2の重さで前記アーム部のカムレバー21と相手側の位置が上下方向で押さえつけられ、前記アーム部と相手側(例えばロック外カム32)の位置が上下方向で安定して保持され、確実にてこによる移動動作力が開放抵抗のかかる部分に伝わり、さらに安定した開放動作となる扉開閉機構が得られる。
【0067】
そして、ハンドル7の回動を下シャフト7を介して前記カムレバー21に伝えるため、てこ式手段のてこの力点となる位置(ハンドル7の握り部7dの位置)とてこの作用点となる位置(カムレバー21と相手側の位置)を上下方向で有効に働かせる位置に設定することができ、扉開放操作性が良好となる。
【0068】
すなわち、ハンドル7の高さ方向の位置を、女性の平均した肩からひじの高さの範囲内になるように設定して手前に引きやすくしたり、カムレバー21の位置を冷蔵室扉2の下方にして力のかかりを安定させたりでき、扉開放の操作性が良好となる。
【0069】
しかも、前記下シャフト7は図2の空間18を通しているため、見た目に美しいデザイン的に洗練された扉開閉機構が得られる。
【0070】
なお、前記のことも、前記てこ式手段と相反する側にヒンジ機能を持つ、片開きの扉構造であっても同様の効果が得られることは明白である。
【0071】
図6において、(a)〜(d)は冷蔵室扉2の下方で冷蔵庫本体1の本体開口部前面31にビス等で取り付けられるヒンジアングル33の中央から右側を上方から見た図である。また、図6(a)はヒンジアングル33の片側を示す平面図である。なお、ヒンジアングル33の中央から左側は、図6(a)を左右方向で反転した形状となる。そして、図6(b)〜(d)は各々図6(a)のA−A線断面図、B−B線断面図、C−C線断面図である。
【0072】
また、冷蔵室扉2の下方は扉の重量等が付加されるため、補強の目的でロック外カム32は金属製(例えばステンレス鋼板)のプレス品からなっている。また、金属製(例えば亜鉛メッキ鋼板:厚さ3.2mm)のアングル33aには金属製(例えばステンレス鋼棒材)のヒンジピン34およびロック外カム32がカシメ止めにて取り付けられている。前記ヒンジピン34は前記冷蔵室扉2の扉開閉時の回転軸となる。
【0073】
そして、インサート成形によりヒンジカバー33bが形成され、後述する第2カム突起35を含むロックカム部36はヒンジアングル33と一体に形成されている。また、33cは当たり受け部であり、扉開放時にこの部で扉の開きを制限する。
【0074】
なお、ヒンジアングル33にある前記ヒンジピン34の上面が、前記スライドカム22の対応する面を支え、前記ヒンジピン34周辺のその他の部分を浮かせていて、扉移動や扉開閉時の他の部分の摩擦やひっかかり防止の役目をしており、扉開放抵抗の多くもこのヒンジピン34上面にかかることになる。
【0075】
そして、扉開放時に強度のある前記ロック外カム32の前方を図5に示すカムレバー21が押すため、位置的にも押しやすく、他に余分な部材を設けるたりこれ以上補強したりする必要もなく、構造が簡素化され安価となり、さらに、扉移動での開放抵抗の主にかかる一方のヒンジピン34に近いため、確実にてこによる移動動作力が開放抵抗のかかる部分付近に伝わり、安定した開放動作となる扉開閉機構が得られる。
【0076】
図7において、(a)〜(d)は冷蔵庫本体1の上面に設けられたヒンジアングル(図示せず)にビス等で取り付けられ、冷蔵室扉2の上方右側の後述するスライドカム40に対応する、ロックカム部のロックカム37を示す図である。また、図7(a)は前記ロックカム37を示す上方から見た図であり、左側のロックカムは本図を左右方向で反転した形状となる。
【0077】
そして、図7(b)〜(d)は各々図7(a)のA−A線断面図、B−B線断面図、C−C線断面図である。前記ロックカム37の一方の端部には、ヒンジピン34が挿入される貫通穴38が設けられている。また、前記貫通穴38と同心に円弧状の第2カム突起35が形成されている。
【0078】
本構造においては、図2および図5のカムレバー21は扉の下方のみにあり、扉開放の時に、前記カムレバー21が扉の上方にある前記ロックカム37のロック外カム39を押す構造にはしていないため、強度的には樹脂材(例えばポリアセタール樹脂)で充分であるので、前記ロック外カム32と対向した位置および類似の形状で、樹脂にてロックカム37の前記貫通穴38と異なる側の端部付近に、ロック外カム39は一体に形成されている。なお、前記ロック外カム39は、相手側のスライド外カム43との係合領域を大きくするため、係合関係は同じで前記ロック外カム32よりは長くしてある。
【0079】
図8において、(a)、(b)は図7のロックカム37に対応する冷蔵室扉2の上方右側に位置するスライドカム部となるスライドカム40を示し、その各々はスライドカム40の平面図および正面断面図である。前記スライドカム40には、第1係止位置からヒンジピン34との係合を離脱する方向へ導く第1溝カム41と、第1係止位置からヒンジピン34が回転軸として機能する第2係止位置へと導く第2溝カム42が設けられている。
【0080】
また、前記スライドカム40は、図7のロック外カム39に係合するように配置されたスライド外カム43と、図7の第2カム突起35に第2係止位置で係合するように配置された第1カム突起44をもっている。
【0081】
図9において、(a)、(b)は図2に示した冷蔵室扉2右側下方のスライドカム22付近の図で、各々スライドカム22付近の下方から見た図およびその断面図である。前記スライドカム22もまた図8に示したスライドカム40同様に第1溝カム41、第2溝カム42、スライド外カム43、第1カム突起44をもっている。また、スライドカム22には図6のロック外カム32をカムレバー21が押すための開口部45が設けられている。
【0082】
なお、前記カムレバー21の回動軸となる円形ボス21aは、スライドカム22の穴22aに回動自在に嵌合している。また、46は冷蔵室扉2を開放しきったときの開放止めとなるストッパーで当たり部46aを持っており、図6のヒンジアングル33に設けられた当たり受け部33cに、扉開放時に前記当たり部46aが当たって、扉はそれ以上開かないようになっている。
【0083】
さらに、47はローラー組品で冷蔵室扉2の閉止時に図6の前記ヒンジアングル33上面に乗り上げ、冷蔵室扉2の荷重を支え、本体開口部前面31への密閉状態を良好に保つ役目をするとともに、扉開閉動作を補助する役目をしている。また、前記スライドカム22、ストッパー46、ローラー組品47はドアキャップ下10を介して補強板23にビス止めされている。
【0084】
また、図9の(b)ではストッパー46、ローラー組品47およびドアプレート8の図は複雑になるため省略している。
【0085】
図10において、(a)〜(c)は冷蔵室扉2の下側の扉右側を開くときの図6のロックカム部36と図9のスライドカム22の相対位置関係を示した図であり、(a)は冷蔵室扉2の閉止状態の図で、ロックカム部36とスライドカム22からなるカム機構は第1係止位置をとっている。
【0086】
この時、左右のスライドカム22に設けられた第1溝カム41は、各々扉の斜め内側の向きとなるよう形成されており、各々がヒンジピン34に規制されるので、使用者が扉やハンドル7の握り部7dを左右両側から同時に手前に引いても、扉が本体から脱落することはない。
【0087】
また、(b)は、図4に示した扉右側のハンドル7の握り部7dを握って手前に少し引いて、扉が右側から開き始めた状態を示している。
【0088】
この時、握り部7dを手前に少し引くと、回動中心19cを中心にカムレバー21が右回転して、カムレバー21の押し面21bがロック外カム32の前方先端右側を後方へ押す。そのため、その反動で、右側のスライドカム22にある第1溝カム41の右壁面が、右側のロックカム部36のヒンジピン34に当たりながら斜め前方へ移動し、冷蔵室扉2の右側は斜め右前方へ移動する。
【0089】
そして同時に、左側のスライドカム22にある第2溝カム42の奥の壁面42aが、左側のロックカム部36のヒンジピン34に当たりながら斜め横後方へ移動し、冷蔵室扉2の左側は斜め右後方へ移動する。
【0090】
(c)は、図4に示した握り部7dをさらに手前に引いて、扉が右側からさらに開いた状態を示している。このとき、右側のカムレバー21がさらにロック外カム32の前方先端右側を後方へ押し、扉右側におけるスライド外カム43の摺動面43aが、ロック外カム32の摺動面32aと摺動することになる。
【0091】
そして、右側のヒンジピン34に案内された第1溝カム41が扉を斜め右前方へさらに移動させ、また、扉の左側は左側第2溝カム42の奥の壁面42aが、左側のロックカム部36のヒンジピン34に当たりながら斜め横後方へさらに移動し、冷蔵室扉2の左側は斜め右後方へさらに移動する。
【0092】
なお、このとき、図4における当たり部7eは、握り部7dをさらに手前に引いたため、ハンドルベース15の当たり受け部15cに当たり、前記握り部7dをこれ以上さらに手前に引いても、カムレバー21はこれ以上ロック外カム32を押すことはなく、この後ハンドル7は通常の取っ手の働きとなる。
【0093】
そして、扉右側のロック外カム32前方を押す前記カムレバー21の押し面21bは、ロック外カム32の前方を押している間のほとんどを、冷蔵室扉2の中央側に行くほど前方の位置となるようになっている。そのため、前記ロック外カム32の前方を斜め右側前方から押すようになり、その反力として右側の冷蔵室扉2を右側前方へ移動させるような力が働く。
【0094】
これは、前記ロック外カム32の前方を、扉の開放方向と近い反対の方向に押していることになる。そして、冷蔵室扉2を右側前方へ移動させる前記のような力は、右側のスライドカム22にある第1溝カム41が、右側のヒンジピン34の外周に沿って移動しやすくする。
【0095】
また、前記押し面21bの動きにより、扉左側のスライドカム22も同時に扉の右方向へ引かれるため、左側第2溝カム42は左側ヒンジピン34の外周に沿って移動しやすくなり、左側のスライドカム22は第2係止位置をとりやすくなる。
【0096】
それゆえ、前記カムレバー21の押し面21bによる移動動作力の一部の分力が冷蔵室扉2を第2係止位置へ移動させるように働くことになり、扉開放時の扉の移動が容易で、扉が確実に移動するようになり、扉開放操作の良好な扉開閉機構が得られる。
【0097】
また、前記(a)〜(c)の扉の作動時、左側のカムレバー21の押し面21bは左側のロック外カム32に接する程度であり、左側のスライドカム22の動きを阻害しない形状にもなっている。前記の左側の押し面21bとロック外カム32との関係は、扉開閉時で左側の押し面21bが左側のロック外カム32に近づいている間中保たれる。
【0098】
なお、この時左側の押し面21bとロック外カム32の間は少し隙間をもたしておくと、左側のスライドカム22の移動時に、前記押し面21bとロック外カム32のこすれによる異常音の出る恐れがなくなる。
【0099】
図11において、(a)〜(c)は冷蔵室扉2の下側で扉の右側を図10よりさらに開くときのロックカム部36とスライドカム22の相対位置の関係を示した図であり、(a)は図10の(c)で図4に示した握り部7dをもってさらに扉を手前に引いて、扉の右側がさらに開いた状態を示している。このとき、扉左側において第2溝カム42の円形部42bがヒンジピン34と接する位置になり、左側のスライドカム22は第2係止位置となる。
【0100】
そして、左側の第1カム突起44が第2カム突起35と係合を開始し、第1カム突起44が摺動案内される。また、扉右側では、スライド外カム43の摺動面43bが、ロック外カム32の摺動面32bと左側のヒンジピン34を回転軸とする円弧上を摺動する。
【0101】
そのため、左側のスライドカム22が左側のヒンジピン34からはずれないようにロックされ、扉が本体から脱落するのを防止し、扉の開閉を確実に行えるようにすることができる。
【0102】
さらに、扉が回転すると、左側のヒンジピン34を回転軸として、右側第1溝カム41の奥部41aの右側がヒンジピン34に接しながら移動し、その後、右側のヒンジピン34と第1溝カム41との係合が解除される。
【0103】
また、この右側第1溝カム41の奥部41aのヒンジピン34との係合は、スライド外カム43やロック外カム32が欠損したときや左側の第1カム突起44が第2カム突起35と係合するときの補助をすることになる。
【0104】
そして、図11の(b)に示すように、扉を握り部7dをもって右側からさらに開くと、右側各々のカム機構のロック外カム32とスライド外カム43との係合が解除され、右側のロックカム部36とスライドカム22との係合が解除される。
【0105】
また、扉の左側では、ヒンジピン34の軸中心を中心として、スライド外カム43の摺動面43cとロック外カム32の摺動面32cとが摺動し、スライド外カム43がロック外カム32に摺動案内される。
【0106】
その後は、図11の(c)に示すように、左側の第1カム突起44と第2カム突起35との係合のみにより、左側のスライドカム22がロックカム部36に案内され、左側のヒンジピン34の軸中心を回転中心として扉が開かれる。
【0107】
なお、図10、図11は図4に示した扉右側のハンドル7の握り部7dを握って手前に引き、扉の右側を開くときの冷蔵室扉2のスライドカム22とロックカム部36の関係を示したものであるが、冷蔵室扉2の上方のロックカム37とスライドカム40との関係も同様である。
【0108】
また、前記図11の(c)に示した状態から、開いた扉の右側を閉じる場合は、扉の前面の右端近くを手で押すとよく、スライドカム22やロックカム部36の各部の関係は前記図10および図11と同様となり、ハンドル7の握り部7dを握って手前には引いていないため、カムレバー21のみはバネ25の反力で図10の(a)の状態になっている。
【0109】
また、扉の左側を開ける場合は、前記図10および図11の図を左右方向で反転させた関係となる。
【0110】
図12において、本図は他の実施例を示すもので、図1における冷蔵室扉2右側の扉閉止状態でのドアキャップ下10付近のB−B線断面図である図5に相当する図である。なお、左側のドアキャップ下10付近における相当断面図は、本図を左右方向で反転したものとなる。
【0111】
そして、前記下シャフト19に相当する下シャフト48の下方のL状曲げ部48bへは、下方からスライドカム部であるスライドカム49に組み込まれたアームとなるカムレバー50が囲むように取り付けられている。なお、前記スライドカム49およびカムレバー50は、前記下シャフト48の回動軸中心48cが前記ロック外カム32の前端より後方に位置することのみ異なり、その他は同様の構造となっている。
【0112】
また、ロック外カム32の前方を押す前記カムレバー50の押し面50bは、前記ロック外カム32の前方を押している間のほとんどを、前記下シャフト48のてこの支点となる回動軸中心48cが前記ロック外カム32の前端より後方に位置するようになっているため、前記ロック外カム32の前方を斜め右側(扉の側面側)前方から押すようになっており、その反力として冷蔵室扉2を右側(扉の側面側)前方へ移動させるような力が働くことになる。
【0113】
そのため、てこのアームである前記カムレバー50による移動動作力の一部の分力が、扉を第2係止位置へ移動させるように働くため、扉開放時の扉の移動が容易で扉が確実に移動するようになり、扉開放操作の良好な扉開閉機構が得られる。
【0114】
なお、前記で断熱材2aは発泡ウレタンを用いているが、他の発泡断熱材でもよく、また、ガラスウール等の断熱材であってもよい。
【0115】
また、前記はてこのアームであるカムレバーが扉の下方にのみある場合であるが、扉の上方の前記相当位置にもカムレバーを設け対応すると、扉の作動はさらに良くなることは明白である。そして、前記カムレバー21、50に相当するアームの形状は、単なる棒状であっても扉開放の機能としては充分働く。
【0116】
さらに、前記は冷蔵庫の左右両開きの扉についての説明であるが、他の扉(例えばヒンジ式片開き扉)であっても同様の効果が得られ、また、扉の開きが上下方向でもよく、また、扉が上面や下面にあっても類似の効果が得られる。
【0117】
しかも、本発明のてこ式手段の構造は、引き出し式扉の開放手段としても用いられることは明白で、例えば、ハンドルを扉の左右方向中央部の上方に設け、ハンドルの回動軸中心を握り部よりも扉の中央部側に水平に設け、アーム部を扉の左右方向で側方の少なくとも一方に設け、空間部も対応する箇所に設けるとよく、さらに、ハンドルの上方から握り部に指を入れることができる場合は、腕の重さや体重も利用してハンドルを下方に動かすことができるため、さらに開放操作性は向上する。
【0118】
なお、前記で左右方向とは、冷蔵庫を正面から見て左右の方向を意味し、前後方向とは、冷蔵庫を正面から見て前後の方向を意味する。また、本図において、板厚などの薄い断面を示す部分に対するハッチングは省略している。
【0119】
【発明の効果】
本発明の扉開閉機構は、扉に備えられたハンドルアームが、棒状のシャフトの両端に取り付けられた構成とする。該構成により、ハンドルアームの位置を有効に設定することができるとともに、扉の開放動作を確実に、かつ扉の開放の動作力をより軽減することができる。さらには、シャフトが扉内部に設けられた空間に配置されることでハンドルアームの位置を有効に設定することができ、扉の取手部材小さくなり、見た目に美しいデザイン的に洗練された扉開閉機構を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の扉開閉機構を備えた冷蔵庫の正面図である。
【図2】図1のてこ式手段によるハンドル付近の拡大図である。
【図3】図2のハンドルサポートおよびハンドルベースを下方から見た図である。
【図4】図1のA−A線断面図である。
【図5】図1のB−B線断面図である。
【図6】本発明の扉開閉機構で扉の下側にあるヒンジアングルを示す図である。
【図7】本発明の扉開閉機構で扉の上側にあるロックカムを示す図である。
【図8】本発明の扉開閉機構で扉の上側にあるスライドカムを示す図である。
【図9】本発明の扉開閉機構のスライドカム付近で扉の下側の一部を示す部分拡大図である。
【図10】本発明の扉開閉機構の動作を示す図である。
【図11】本発明の扉開閉機構の動作を示す図である。
【図12】本発明の扉開閉機構の他の実施例を示す図で、図1のB−B線断面図に相当する図である。
【符号の説明】
2 冷蔵室扉(扉)
2a 断熱材
6 ハンドル
7 ハンドル
7d 握り部(てこの力点)
12 ハンドルサポート(ハンドルの支え部)
13 ハンドルサポート(ハンドルの支え部)
13a 空洞部(空間となる部)
14 ハンドルベース(ハンドルの支え部)
15 ハンドルベース(ハンドルの支え部)
18 空間
19 下シャフト(シャフト)
19a L状曲げ部
19b L状曲げ部
19c 回動軸中心(てこの支点)
21 カムレバー(アーム)
21a 円形ボス(アームのてこの支点となる部)
22 スライドカム(スライドカム部)
31 本体開口部前面(開口部)
32 ロック外カム
36 ロックカム部
37 ロックカム(ロックカム部)
39 ロック外カム
40 スライドカム(スライドカム部)
43 スライド外カム
48c 回動軸中心(てこの支点)
49 スライドカム(スライドカム部)
50 カムレバー(アーム)

Claims (5)

  1. 本体の開口を開閉する扉を設けた扉開閉機構において、
    扉に回動可能に取り付けられたハンドルと、前記ハンドルに取り付けられるとともに前記ハンドルの回動軸となる棒状のシャフトと、前記シャフトに取り付けられるとともに前記ハンドルの回動にともなって本体を押圧するアームとよりなるてこ式手段を扉に備え、
    扉の内部に空間を設け、前記空間に前記シャフトを配置し、前記シャフトの一端に前記ハンドルが、他端に前記アームが取り付けられており、
    前記ハンドルが使用者によって操作されて回動したとき、前記アームが前記シャフトにより連動して回動して本体を押圧することにより、扉が移動して本体から所定間隔離隔されることを特徴とする扉開閉機構。
  2. 前記ハンドルと前記アーム前記シャフトに略垂直に取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の扉開閉機構。
  3. 前記シャフトの両端にL状曲げ部を設け、一端のL状曲げ部にハンドルが、他端のL状曲げ部にアームが取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の扉開閉機構。
  4. 前記扉の内部に断熱材を備え、該断熱材から離隔された前記空間に配置された前記シャフトが前記断熱材から離隔されていることを特徴とする請求項1に記載の扉開閉機構。
  5. 本体の開口を両側から開閉する扉の扉開閉機構において、
    扉に設けられたスライド外カムと、扉に設けられた溝カムと、本体に設けられたロック外カムと、本体に設けられたヒンジピンとよりなるカム機構と、
    扉に回動可能に取り付けられたハンドルと、扉の内部に設けられた空間に配置され一端が前記ハンドルに取り付けられて前記ハンドルの回動軸となる棒状のシャフトと、前記シャフトの他端に取り付けられて前記ハンドルの回動にともなって回動して本体を押圧するアームとよりなるてこ式手段とを本体の開口に対して両側にそれぞれ備え、
    扉の閉止状態において本体の開口に対して両側の前記カム機構は前記溝カムと前記ヒンジピンが係合して本体から扉の脱落を防止する第1係止位置をとり、
    扉の一方を開放した状態において他方の前記カム機構は前記ヒンジピンを扉の回動軸とする第2係止位置をとり、
    一方のハンドルが使用者によって操作され回動するとき、前記ハンドルの回動にともなって前記アームが前記シャフトにより連動して回動して前記ロック外カムを押圧し、これによって操作されたハンドル側のの端部が移動して本体から所定間隔離隔し、
    操作されたハンドルとは反対側の前記カム機構が第1係止位置から第2係止位置に移行することを特徴とする扉開閉機構。
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