JP3693571B2 - 扉開閉機構 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は冷蔵庫等の扉開閉機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来この種の扉開閉機構は、例えば特開平10−73367号公報に示されるように、ドアに内側および外側ハンドルを設け、前記内側および外側ハンドルの一側に回動自在にヒンジ結合された取手部材を設け、前記取手部材と内側および外側ハンドルを指で握ることにより、シーソー運動するように回転カムを設け、前記回転カムのシーソー運動により、前後にスライド移動するスライド軸を設け、前記取手部材と内側および外側ハンドルを指でつまみ、指の力によってスライド軸を移動させ、スライド移動した前記スライド軸にてキャビネットを押し、ドアを一定間隔離隔させるものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
前記のような扉開閉機構では、前記取手部材と内側および外側ハンドルを指でつまむには、かなりの指先の握力が必要であり、また、体重をかけて前記取手部材を引くにしても、指先の握力がかなり必要であ操作性に欠けるという課題があった。
【0004】
そして、操作力を小さくするには、前記回転カムの回転軸となるヒンジピンから前記取手部材につながる第1接触突起面までの距離を長くする必要があり、前記回転カムが大きくなり、前記回転カム等の扉開閉機構の多くはドアの外側に位置し、デザイン的に見苦しくなり、しかも、前記取手部材を大きく動かす必要が生じ、そのため、操作性も悪くなり、大きなスペースも必要となる課題があった。
【0005】
さらに、スライド軸がキャビネットを押す位置は、ドア上下端近くで、かつ、ドアハンドル開閉手段の近くであり、ドアハンドル位置が限られるためデザイン的制約となり、そのうえ、ドアハンドルの位置が限定されることにより、ドア自体の大きさや位置によっては使用上不都合な位置となり、使い勝手の悪い扉開閉機構となるという課題もあった。
【0006】
また、取手部材を縦長にして都合のよい位置にドアハンドルを設けても、回転カムから遠のいた位置の前記取手部材を操作すると、前記部材の撓み等にて回転カム等の応答性が低下して、操作性の悪化が生じるという課題もあった。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の扉開閉機構は前記のような課題を解決したもので、
断熱材が充填される扉を本体部に設けられる開口部の周囲に接離して該開口部を開閉する扉開閉機構において、
前記扉に回動可能に設けられるハンドルと、前記断熱材内に設けた空間に挿通して前記ハンドルの回動軸となるシャフトと、前記シャフトに取り付けられるとともに前記ハンドルの回動に伴って前記本体部を押圧して前記扉を前記本体部から所定間隔離隔させるアームとから成るてこ式手段と、
前記空間の壁面の一部を形成するハンドルサポートと、
前記空間の壁面の残部を形成するシャフトカバーと、
を備えるとともに、前記ハンドルは使用者が把持する握り部と前記握り部を前記シャフトに連結する連結部とを有し、前記連結部と前記アームとの間の前記空間の断面積を一部狭くしたことを特徴とするものである。
【0008】
また本発明は、上記構成の扉開閉機構において、熱良導体から成るドアプレートを前記断熱材の前面に配し、前記シャフトと平行に延びる前記握り部を回避して前記連結部及び前記シャフトの前面を前記ドアプレートにより覆ったことを特徴とするものである。
【0009】
また本発明は、上記構成の扉開閉機構において、前記ハンドルサポート及び前記シャフトカバーは平行な平面部を有した断面コ字型に形成され、一方の開放側を他方の開放側に挿入して互いの前記平面部が接して形成されることを特徴とするものである。
【0010】
また本発明は、上記構成の扉開閉機構において、前記ハンドルサポートの前記平面部と前記シャフトカバーの前記平面部とが接する部分の前記シャフトに垂直な方向の幅を4mm以上にしたことを特徴とするものである。
【0011】
また本発明は、上記構成の扉開閉機構において、前記扉の側面において、前記断熱材が前記ハンドルサポートで覆われるとともに前記ハンドルサポートが前記ドアプレートで覆われ、前記ハンドルサポートの前記ドアプレート側に形成される凹部と、前記ドアプレートに形成して前記凹部に挿入される凸部と、前記凸部に向かって前記凹部内に配される突起とを設けたことを特徴とするものである。
【0012】
また本発明は、上記構成の扉開閉機構において、前記シャフトが弾性体から成ることを特徴とするものである。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の扉開閉機構の実施の形態を図面とともに説明する。
【0023】
図1は本発明の扉開閉機構を備えた冷蔵庫の正面図、図2は図1のてこ式手段によるハンドル付近の断面図、図3は図2の空間付近の断面およびシャフトウケを下方から見た図、図4は図1のA−A線断面図、図5は図1のB−B線断面図、図6は本発明の扉開閉機構で扉の下側にあるヒンジアングルを示す図、図7は本発明の扉開閉機構で扉の上側にあるロックカムを示す図、図8は本発明の扉開閉機構で扉の上側にあるスライドカムを示す図、図9は本発明の扉開閉機構のスライドカム付近で扉の下側の一部とその関連部品を示す部分拡大図、図10は本発明の扉開閉機構の動作を示す図、図11は本発明の扉開閉機構の動作を示す図、図12は他の実施例を示す図で、図1のB−B線断面図に相当する図である。
【0024】
図1において、1は冷蔵庫本体、2は冷蔵室扉、3は冷凍室扉、4は冷凍室扉、5は野菜室扉で、前記冷蔵庫本体1は前記各々の扉に対応して前面に開口部を有する隔離室をもっている。また、前記冷蔵室扉2は左右両開きの扉で、左右に各々てこ式のハンドル6、7をもっている。
【0025】
そして、冷蔵室扉2は左右両端が後方に折り曲げられたドアプレート8の上下端に各々ドアキャップ上9とドアキャップ下10が差し込まれ箱体11とし、前記ハンドル6、7が取り付けられる部分には、前記ドアプレート8を切り抜き各々開口部8a、8bが設けられている。そして、前記開口部8a、8bには、左右の側面斜め前方から通して、差し込むように、ハンドルベース14、15が各々取り付けられており、前記ハンドルベース14、15に前記ハンドル6、7等てこ式手段の一部等を組み込んだ後、前記開口部8a、8b周辺等には各々ハンドルサポート12、13がドアプレート8の裏に設けられている。
【0026】
なお、ハンドルサポート12、13はハンドルベース14、15より内側にあり、ドアプレート8を挟んで扉の内側からビス止めされ、互いにドアプレート8に取り付けられている。そして、各部の取付け部で隙間が生じる箇所は、前記冷蔵室扉2の中側となる部分に、シール材(図示せず)等にてシール処理が施され、冷蔵室扉小組品16となる。
【0027】
また、本図においては、前記ハンドルサポート12、13は外部から見えないため、その外形線は描いておらず、それらの概略位置を示すため、引き出し線を点線で描いている。
【0028】
そして、前記冷蔵室扉小組品16は他の関連部品を組み込まれた後、発泡治具に入れられ、冷蔵室扉小組品16の後方開口部(図示せず)から発泡ウレタン原料を注入し、前記後方開口部を覆うように背面板(図示せず)が前記冷蔵室扉小組品16に取り付けられ、前記発泡治具の蓋をし、ウレタン発泡させ、発泡が完了した後に、発泡治具から取り出され、内部に発泡したウレタンフォームの断熱材2aをもつ冷蔵室扉中組品17ができあがる。なお、冷凍室扉3、冷凍室扉4、野菜室扉5はそれぞれ引き出し式の扉であり、前後方向で引き出し可能となっている。
【0029】
図2において、本図は扉の右側のハンドル7付近の図で、内部構造がわかるように、ハンドル7付近の冷蔵室扉2を部分的に断面図にしてある。また、扉の左側のハンドル6付近は本図を左右方向で反転したものとなる。
【0030】
前記ドアプレート8に設けられた、ハンドルベース15の前面にある開口部15aの前方から、補強板18をビス止めされたハンドル7の上下両端を通し、ハンドル7はハンドルベース15に差し込まれる。(後述の図4参照)なお、ハンドル7の当断面図の断面より前方の一部は参考までに1点鎖線で表わしている。
【0031】
また、下シャフト19はハンドル下20の穴20aを通してハンドル下20に取り付けられ、前記各々の部品が一体となって、シャフトウケ21下方の鍵穴状の開口部21aに、ハンドル下20下の突起部20bの部分が回動自在に取り付けられる。そして、このとき、前記の下シャフト19取り付けと同時に、ハンドル下20の上方の突起部20eには、バネ22が差し込まれ、前記バネ22の一端はシャフトウケ21に係るように取り付けられる。なお、前記回動の中心が下シャフト19の軸心19aと一致している。
【0032】
そして、ハンドル下20の回動する自由端の右側先端をハンドル7の下方に設けられた凹部7aに左側から差し込みながら、前記下シャフト19とハンドル下20をもつシャフトウケ21は、ハンドルベース15のドアプレート8裏側に位置する部分に爪嵌合等にて仮止めされる。そのため、ハンドル7の下方はシャフトウケ21を介してハンドルベース15に回転自在に取り付けられることになり、前記下シャフト19の軸心19aとハンドル7の下方の回転軸は一致することになる。なお、ハンドル下20とハンドル7の下方の凹部7a付近とは前記補強板18を介してビス止めされる。
【0033】
その後、ハンドル7の上方の回転軸を中心とした穴7bと、シャフトウケ21の上方の穴21a、21bを貫通するように、上シャフト23は上方から差し込まれ、ハンドル7の上方はシャフトウケ21の上方に回転自在に取り付けられる。なお、シャフトウケ21はハンドルサポート13とともにハンドルベース15に後にビス止めされることになる。そのため、ハンドル7の上方はシャフトウケ21を介してハンドルベース15に回転自在に取り付けられることになる。また、ハンドル7の上方の回転軸中心と前記下シャフト19の軸心19aとは一致している。
【0034】
そして、下シャフト19を覆うように、シャフトカバー24は下シャフト19の下方から差し込まれ、その後、ハンドルサポート13は、下シャフト19やシャフトウケ21やシャフトカバー24等ハンドル関連の部材を覆うように、爪嵌合で仮止めされ、ハンドルベース15にシャフトウケ21とハンドルサポート13は同時にビス止めされる。なお、シャフトウケ21の上部と下部をつなぐ部分は当断面図で描くと図面が複雑になるため、参考としてその略領域は1点鎖線であらわしている。
【0035】
そして、前記シャフトカバー24の空間部24aとハンドルサポート13の一部の壁によって空間25は形成され、その一部は所定の間隔(例えば:高さ方向で約40mmの長さ)の領域だけ狭められ(例えば:巾方向で約30mmから20mmに狭められ)ている。
【0036】
その後、補強板26を取り付けたドアキャップ下10がドアプレート8の下方に取り付けられ、前記の所定の工程を経て内部にウレタンフォームの断熱材2aをもつ冷蔵室扉中組品17ができあがる。
【0037】
なお、27は下シャフト19の上下にあるL状曲げ部19b、19cの下方のL状曲げ部19cに嵌合するカムレバーで、28は前記カムレバー27を回動自在に保持し、ドアキャップ下10を挟んで補強板26にビス止めされるスライドカムである。また、前記カムレバー27、スライドカム28をドアキャップ下10側の所定の位置にとりつけた後に、前記ウレタン発泡の工程を実施してもよい。
【0038】
また、ハンドルサポート13とシャフトカバー24の嵌合部や、ドアキャップ下10とシャフトカバー24の嵌合部は、発泡するウレタンフォームの断熱材2aが前記空間25内に入り込まないように、適度の嵌合シロをもたせてある。そして、その部にシール処理(例えば:独立発泡体の軟質ウレタン等のスポンジ材張り付け、ブチルゴム等のパテ類挟み込み、シリコン等充填剤の充填等)を施すといっそうその効果は向上する。
【0039】
そして、前記下シャフト19に各々L状曲げ部19b、19cを設けているため、下シャフト19と前記ハンドル下20やカムレバー27との結合に、回り止めのためのキーやキー溝等を設けることもなく、扉のハンドルの構造が簡略化され、部品点数も少なく、組み立ても容易となっている。
【0040】
また、ハンドルサポート13とシャフトカバー24の各々の一部で下シャフト19を左右から囲むようにして、前記空間25を設けることにより、内部に発泡した断熱材をもつ扉であっても、前記L状曲げ部19cが下シャフト19と一体にドアキャップ下10内の表面に突き出すことができ、これもまた、扉のハンドルの構造が簡略化され、部品点数も少なく、組み立ても容易となっており、前記空間25によって、てこ式手段のてこの作用点(カムレバー27等)と、てこの力点(握り部7c)とが、下シャフト19によって機能的につながっている。
【0041】
さらに、前記シャフトカバー24の空間部24aと、ハンドルサポート13の一部の壁によって形成された、前記空間25の一部は、所定の間隔の領域だけ狭められているため、前記空間25が一部で狭められることにより、前記空間25の空気の対流がある程度阻害され断熱効果が向上するばかりでなく、所定の間隔(例えば:高さ方向で約40mmの長さ)の領域で狭められることにより、狭い空気の流通路の部分がさらに長く続くようになり、さらなる空気の対流の阻害ができ、対流減少による断熱効果がより向上することになる。
【0042】
しかも、前記空間25が狭くなるため、その付近の断熱材2aのしめる領域が増し、扉の断熱効率が向上し、強度的にも増加することになり、扉開閉機構が左右に設けられている場合は、2倍の効果となり、冷蔵庫等の場合は、冷凍効率の向上にもなる。
【0043】
なお、前記でハンドル7の位置が冷蔵室扉2の下方に位置し、空間25を上下方向で長く設ける必要がないか、空間25を設ける必要がない場合は、冷蔵室扉2の内部にあるてこ式手段の一部と、冷蔵室扉2の外部に設けられたてこ式手段の一部とをつなぐ位置の開口部や、前記内部や、それらの付近の空間の少なくとも一部(例えば:本図における空間25の上部付近に相当の部分)に、前記のような空気の対流を阻害する対流阻害機能を備えると、前記同様の効果が得られる。
【0044】
また、前記は片開きの扉構造であっても同様の効果が得られることは明白である。
【0045】
そして、前記カムレバー27がL状曲げ部19cに取り付けられた状態で、前記下シャフト19のてこの支点となる軸心19aの下方への延長線上を中心として、前記カムレバー27の下面には円形ボス27aが設けられている。また、前記円形ボス27aはスライドカム28の穴28aに回動自在に嵌合している。
【0046】
図3において、(a)は扉の右側のハンドルサポート13とシャフトカバー24の嵌合部で空間25が狭められた付近の断面を下方から見た図で、点線はシャフトカバー24の空間部24aの上下での形状の一部をあらわしている。そして、前記空間部24aの上下においては略小判穴状の穴となっている。
【0047】
なお、前記略小判穴状の上下の穴を、下シャフト19のL状曲げ部19cが通りぬけるようにして、シャフトカバー24が下シャフト19を覆い、その後、ハンドルサポート13は、下シャフト19やシャフトウケ21(図2に表示)やシャフトカバー24の一部等ハンドル関連の部材を覆うように、冷蔵室扉2を前方から見たときの左方向(中央側)から右方向(側面側)に、ドアプレート8の裏面に添って移動させて、爪嵌合で仮止めされる。
【0048】
このとき、シャフトカバー24の空間部24aの一部は、ハンドルサポート13の一部の壁によって狭められ、前記シャフトカバー24の空間部24aとハンドルサポート13の一部の壁によって空間25は所定の間隔だけ左右の方向から狭められた状態で形成されることになる。
【0049】
そのため、空間25は簡単な構造で容易に狭めることができ、突起部(例えば:L状曲げ部19c)をもつ、てこの作用を機能的につなげる部材(例えば:下シャフト19)の一部を前記空間25に位置させることができ、さらに、前記のような構成によって、ドアプレート8にて扉内部に設けたてこ式手段の一部の前方をも、覆うことができるようになる。
【0050】
また、前記の狭められた前記空間25で上下の空気の対流はある程度阻害され、前記空間25での扉の断熱性は向上する。なお、前記で、所定の間隔だけ狭められた空間25部分にシール部材を設けると、この部で上下の空気の対流はさらに阻害され、前記空間25での扉の断熱性はいっそう向上する。
【0051】
前記シール部材の取り付けは、例えば、シャフトカバー24の下シャフト19となる側にシール部材(例えば:独立発泡の軟質ウレタン材等)を張り付け、下シャフト19をシャフトカバー24の空間部24aに挿入後、シャフトカバー24の残りの空間25となる部に前記同様のシール部材を差し込み一部を接着するとよい。また、他の方法としては、例えば、独立発泡体の軟質ウレタン等スポンジ材またはゴム系のシール部材のシャフトへの差し込み、ブチルゴム等のパテ類の充填、シャフトに接着防止の油等の溶液を塗布の後シリコン等充填剤の充填、等がある。
【0052】
また、前記空間25のハンドルサポート13とシャフトカバー24との当接部13a、24bは略平面であり、互いに前記略平面部で重なっており、断熱材2aの前記空間25部への侵入を防止している。また、前記重なりが左右方向にのびる略平面部であるため、ハンドルサポート13とシャフトカバー24は左右方向からの移動で組み立てることができ、前記侵入の防止を効果的に可能とさせている。
【0053】
なお、前記当接部13a、24bの互いに重なる重なりシロは4mm以上あれば、前記侵入の防止には足り、望ましくは、10mm以上あればさらにその効果は確実となる。また、2点鎖線はドアプレート8の位置をあらわす。
【0054】
そして、前記でハンドル7の位置が冷蔵室扉2の下方に位置し、空間25を上下方向で長く設ける必要がないか、空間25を設ける必要がない場合は、冷蔵室扉2の内部にあるてこ式手段の一部と、冷蔵室扉2の外部に設けられたてこ式手段の一部とをつなぐ位置の開口部や、前記内部や、それらの付近の空間の少なくとも一部(例えば:図2における空間25の上部付近に相当の部分)に、前記のような空気の対流を阻害する対流阻害機能を備えると、これもまた、前記同様の効果が得られる。
【0055】
また、前記はハンドルサポート13の一部とシャフトカバー24の一部とで左右の方向から空間25を狭めたものであるが、前後左右の異なる方向から複数個の部材によって、空間を狭めても同様の効果が得られ、空間を通して機能的につながる構造が、複雑な形状であれば、場合によっては、上下方向や斜め方向から異なる部材で前記空間を狭めることも可能となる。
【0056】
また、(b)は扉の右側のシャフトウケ21を下方から見た図で、鍵穴状の開口部21aは略円形部21bをもっている。前記略円形部21bにハンドル下20下方の略円形の突起部20b(図2に表示)が勘合し、回転自在に取り付くことになる。そして、前記略円形部21bの円形中心は前記下シャフト19の軸心19aと一致している。
【0057】
また、鍵穴状の開口部21aのスリット部21cは、前記ハンドル下20に設けられた下シャフト19のL状曲げ部19cを通すための開口部である。なお、21dは爪嵌合のための角穴である。また、2点鎖線はドアプレート8の位置をあらわす。
【0058】
図4において、本図は図1における冷蔵室扉2右側の扉閉止状態でのハンドル7付近のA−A線断面図で、左側のハンドル6付近における相当断面図は、本図を左右方向で反転したものとなる。
【0059】
そして、ドアプレート8の後方折り曲げ部8cには背面板29が取り付けられている。前記背面板29の周縁部には溝29aが設けられ、パッキン30の取付け部30aは前記溝29aに差し込まれて背面板29に取り付けられている。また、パッキン30には弾力性のある磁性体30bが内部に設けられており、扉閉止時には冷蔵庫本体1のカラー鋼板製キャビネット31等の本体開口部前面31aに、前記パッキン30が密着して外気を遮断しかつ断熱している。なお、冷蔵室扉2には発泡ウレタンの断熱材2aが一体に発泡されている。
【0060】
そして、扉閉止状態から扉の右側を開放する時には、ハンドル7の握り部7cを握り手前に引くと、前記ハンドル7は軸心19aを中心に右回り方向に回転し、ハンドル7下に取り付けられたハンドル下20やハンドル下20の保持部20cに保持された下シャフト19の上方のL状曲げ部19bも同時に軸心19aを中心に右回りに回転する。なお、7dはハンドル7の握り部7cをカバーするためのハンドルカバーである。
【0061】
また、ドアプレート8やハンドルベース15やシャフトウケ21における、ハンドル7の握り部7cの上下方向で中央付近は、後方に位置させ(ドアプレート8やハンドルベース15は、2点鎖線で描写の部分)、前記握り部7cを握りやすくしてある。
【0062】
また、前記ドアプレート8は熱良導体(例えば:カラー鋼板)でできており、ハンドル7やハンドルサポート13やシャフトウケ21等からなる、前記扉開閉機構の多くの前面部の領域を覆っているため、前記扉開閉機構の一部を冷蔵室扉2内に設けることにより、断熱材2aの断熱厚さを充分取れなくなったときの、庫内の冷気による前記扉開閉機構の一部の前面部へ伝わる部分的な冷熱を、前記ドアプレート8にて広範囲に拡散させ、外気温との温度差を低減させているので、庫内の冷気による前記の扉開閉機構前面部やその付近のドアプレート8の結露防止に役立つとともに、前記付近の爪等によるキズ付き防止にも役立っている。
【0063】
そのため、前記本体開口部前面31aの周囲から所定間隔離隔させる扉開閉機構のてこ式手段の少なくとも一部(例えば:ハンドル7の一部、ハンドルサポート13、ハンドル下20、シャフトウケ21等)は冷蔵室扉2の内部に設け、前記内部のてこ式手段前方の少なくとも一部を熱良導体であるドアプレート8(例えば:カラー鋼板製)で覆うことにより、庫内の冷気による前記の扉開閉機構前面部やその付近のドアプレート8の結露防止に役立ち、前記付近の爪等によるキズ付き防止にも役立っている。
【0064】
しかも、前記ハンドル7周辺のみを前記てこ式手段の部材(例えば:ハンドルベース15)の一部が表面に現れるのみで、他は、前記ドアプレート8で覆われるため、デザイン的にもまとまるためデザイン性にも優れ、前記握り部7cから軸心19aまでの長さを、外観を損なわずに長くすることも可能となり、てこ式手段を自由な位置に設けることもでき、扉開放のための操作力も低減できる扉開閉機構が得られる。
【0065】
そして、前記空間25(図2に表示)を設けることにより、てこ式手段のてこの力点(握り部7c)の位置が上下方向で自由に設定でき、さらにてこ式手段を自由な位置に設けることもでき、デザイン性にも優れ、扉開放のための操作力も低減できる扉開閉機構が得られることになる。
【0066】
さらに、前記下シャフト19の右回り方向の回転により図2に示したカムレバー27も軸心19aを中心に右回りに回転し、前記本体開口部前面31a側にある後述するロック外カム32を押し、前記ハンドル下20の当たり部20dがシャフトウケ21の当たり受け部21cに当たるまで、冷蔵室扉2の右側は本体開口部前面31aから所定間隔離され開放される。
【0067】
このとき、磁性体30bの磁力で密着している扉の主に右方向の前記パッキン30が、本体開口部前面31aから少し離れるだけで、左右方向の移動もさせやすくなり、扉が回転自在にロックされる後述する第2係止位置への移動も容易となる。また、前記パッキン30が本体開口部前面31aから少し離れるだけで、外気が庫内に入りやすくなり、この後の扉開放には前記所定間隔扉を開くよりも少ない力でよいことになる。
【0068】
その後、さらにハンドル7を手前に引くと、ハンドル7の当たり部20dが当たり受け部21cに当たったままの状態で、冷蔵室扉2の右側はさらに開放されることになる。
【0069】
なお、前記バネ22の一端22aはシャフトウケ21を後方に押すように、他端22bはハンドル下20の上面の係り部20dを前方に押すようにかけられている。そのため、前記握り部7cを手から離すと、ハンドル下20の上面の突起部20eにはめられたバネ22の反力でハンドル7やハンドル下20はハンドルベース15に対しもとの位置関係(本図の示す位置関係)にもどるようになっている。
【0070】
また、前記ハンドル7がハンドルベース15に対しもとの位置関係にもどるとき、前記ハンドル7がハンドルベース15に当たり、打撃音が発生するが、その打撃音をやわらげるため、クッション材15bを前記ハンドル7またはハンドルベース15の少なくともどちらか一方の当たり部に設けるとよい。
【0071】
そして、シャフトウケ21側となる前記バネ22の一端22a付近は前方へソリのように折り曲げられており、前記突起部20eにバネ22がはめられた状態で、シャフトウケ21の壁面にひっかからずに、前記シャフトウケ21へハンドル下20は差し込めるようになっている。
【0072】
なお、前記冷蔵室扉2の断熱材2aの断熱性が低く、断熱材2aの厚みの薄くなっている所に位置する、ハンドルベース15やドアプレート8の表面に結露がさらに生じる可能性があるときは、ハンドルサポート13近くのドアプレート8の断熱材2a側(内側)から、前記ハンドルサポート13の断熱材2a側にかけて、熱伝導材(例えばアルミ箔)を張り付け、結露防止策としてもよい。
【0073】
また、熱伝導材(例えばアルミ箔)を張り付けるため、ハンドルサポート13の前方部でドアプレート8付近からの立ち上がり部付近を、右側に行くほど後方の位置となるような傾斜面にさらにしておくと、より熱伝導材の張り付けが容易となる。
【0074】
しかも、冷蔵室扉2のドアプレート8の裏側にハンドルサポート13を設け、前記ハンドルサポート13の端部はドアプレート8の断熱材2a側に接し、前記端部付近のハンドルサポート13の少なくとも一部には、前記ドアプレート8に接する側に凹部13bを設けてあるため、ハンドルサポート13のドアプレート8に接する部分に、前記断熱材2aが漏れた場合であっても、前記凹部13bに溜まり、ハンドルサポート13の断熱材2a側と相反する側に前記断熱材2aが漏れることを防止している。
【0075】
さらに、前記は、発泡性の断熱材(例えば:ウレタン発泡断熱材)であれば、凹部13bが溜り部となり、漏れ出た発泡材が前記凹部13bで硬化してその場に留まるため、断熱材2aの漏れ防止の効果はさらに向上する。
【0076】
また、前記凹部13bをハンドルサポート13に設けてあるため、前記ドアプレート8に設けられている開口部8bの周辺の少なくとも一部には、前記凹部13bに対応してドアプレート8の内側に凸状の凸部8dが設けられるようになり、前記開口部8b周辺の補強にもなり、前記凸部8dにて凹部13bの巾が一部分狭められ、漏れ出た断熱材が二段階に留められ、さらに断熱材2aの漏れ防止の効果は向上する。
【0077】
なお、前記の効果は、発泡性の断熱材であれば、硬化する個所が二段階になるため、さらに前記の効果は顕著となる。
【0078】
そして、前記凹部13bの一部を前記凸部8d側に突出させた突起(例えば:リブ状突起)をさらに設けると、よりいっそう前記断熱材2a等の漏れ防止の効果は向上する。そして、前記の効果は、ドアプレート8の凸部8dがない場合であっても、その隙間を同等の値にとれば、断熱材2a等の断熱材の漏れ防止の効果は同様となる。さらに、寸法的に充分であれば、複数個所に凸部8dや前記突起を設けると、いっそう前記効果は増すことになる。
【0079】
図5において、本図は図1における冷蔵室扉2右側の扉閉止状態でのドアキャップ下10付近のB−B線断面図で、主にカムレバー27付近を示している。なお、左側のドアキャップ下10付近における相当断面図は、本図を左右方向で反転したものとなる。
【0080】
そして、前記下シャフト19の下方のL状曲げ部19cへは、下方からスライドカム28に組み込まれたカムレバー27が、囲むように取り付けられている。また、前記軸心19aの延長上に設けられた前記カムレバー27の下側にある円形ボス27a(図2に表示)は、スライドカム28の穴28a(図2に表示)に回動自在に嵌合している。なお、前記軸心19aと円形ボス27aの中心は、図2に示すように一致している。
【0081】
また、図4に示した扉右側のハンドル7の握り部7cを握り手前に引くと、下シャフト19が上方からみて右回り方向に軸心19aを中心に回転する。そのため、カムレバー27も下シャフト19同様右回り方向に軸心19aを中心に回転し、前記カムレバー27のてこの作用点となるロック外カム32との接触部で前記ロック外カム32の前方を押し、図4に示した前記ハンドル下20の当たり部20dがシャフトウケ21の当たり受け部21cに当たるまで、冷蔵室扉2の右側は本体開口部前面31aから所定間隔離隔され開放される。
【0082】
なお、ロック外カム32の前方を押す前記カムレバー27の押し面27bは、前記ロック外カム32の前方を押している間のほとんどを、冷蔵室扉2の中央側に行くほど前方の位置となるようになっているため、前記ロック外カム32の前方を斜め右側(扉の側面側)前方から押すようになっており、その反力として冷蔵室扉2の右側を右側(扉の側面側)前方へ移動させるような力が働くことになる。
【0083】
また、前記ロック外カム32、カムレバー27、下シャフト19や図4のハンドル7での前記本体開口部前面31aからの所定間隔の扉開放は、てこの原理を利用したものであり、前記ハンドル7を手前に引いても、前記ロック外カム32への力のかかる方向はある程度自由な方向に変えられ、扉移動方向と同様の方向へ力をかけることも可能となり、扉移動での開放抵抗をさらに和らげることができる。
【0084】
なお、前記のことは、前記ロック外カム32へ力をかける場合のみでなく、他の冷蔵庫本体1の部分に力をかける場合でも同様の効果が得られる。さらに、前記は片開きの扉構造であっても同様の効果が得られる。
【0085】
そして、前記カムレバー27の押し面27bのロック外カム32と接する部から前記軸心19aまでの距離は、図4の軸心19aからハンドル7の握り部7cの中央までの距離よりも短いため、前記握り部7cにかけた力は、てこの原理によりその各々の長さに反比例した値となり、前記握り部7cにかけた力より強い力でロック外カム32を押すことになり、扉開放力の低減ができる。
【0086】
また、てこの作用点のアーム部となる前記カムレバー27の位置が冷蔵室扉2の下方にあるため、前記冷蔵室扉2の重さで前記アーム部のカムレバー27と相手側の位置が上下方向で押さえつけられ、前記アーム部と相手側(例えばロック外カム32)の位置が上下方向で安定して保持され、確実に、てこによる移動動作力が開放抵抗のかかる部分に伝わり、さらに安定した開放動作となる扉開閉機構が得られる。
【0087】
そして、前記下シャフト19が弾性体(例えば:硬鋼線材(SWRH)、ステンレス等のバネ材、ポリアセタール等の弾性樹脂材、等またはこれ等の組合せ)で形成され弾性機能を設けている場合は、図4のハンドル7を急激に力いっぱい手前に引いたり、冷蔵室扉2の開放側を故意に押さえて前記ハンドル7を手前に引いて、衝撃的な荷重や前記のような無理な荷重を前記ハンドル7に加えても、前記カムレバー27の押し面27bがロック外カム32に当たると、前記下シャフト19の回転方向で捩じれが一時的に生じ、前記衝撃荷重等の無理な荷重を作用部では和らげることができ、前記押し面27b部やロック外カム32の接触部やその他前記荷重のかかる個所の変形や破損を防止することができる。
【0088】
また、てこの作用点を含むアーム部の前記カムレバー27で、押し面27bの部分を弾性体(例えば:硬鋼材、ステンレス等のバネ材、ゴムや樹脂材を含んだ弾性体、等またはこれ等の組合せ)で形成等して弾性機能をもたせると、前記押し面27bの部分が一時的に変形することにより、前記同様に、衝撃荷重等の無理な荷重を作用部では和らげることができ、前記同様に荷重のかかる個所の変形や破損を防止することができる。
【0089】
そして、前記の衝撃荷重等の無理な荷重がなくなった時点で、前記下シャフト19や押し面27bの弾性機能をもつ部材等は、もとの形状に戻ることになる。そのため、図2に示すように、空間25の一部が狭まり、L状曲げ部19b、19cをもつ下シャフト19が、てこ式手段の一部として冷蔵室扉2内部に組み込まれ、冷蔵室扉2が完成の後、前記冷蔵室扉2から取り外し不能となっても、前記下シャフト19が異常な荷重による変形や破損等の可能性が少なくなるため、扉としての使用可能な寿命がのびて商品性の向上に役立つ。
【0090】
なお、前記のことは、ハンドル7やハンドル下20や、その他冷蔵室扉2内部に組み込まれ、扉完成後取り替え不能となるてこ式手段の一部の部品に関しても、同様の効果となる。
【0091】
また、本図においては、押し面27bを含む部分は、ステンレスバネ材にて形成して、カムレバー27に取付けた状態を示している。また、前記カムレバー27全体を前記のような弾性体で形成しても前記同様の効果は得られる。
【0092】
さらに、前記のことは、本図構造に限らず、てこ式手段のてこの作用点を含む構造体の作用部(例えば:支点をもつハンドルの、力点と前記支点を挟んで相反する側の、扉開放力を与える作用点のハンドルの端と、前記支点との間の前記ハンドル部の少なくとも一部。等)に、前記同様の弾性機能を設けると同様の効果が得られる。
【0093】
また、ロック外カム32を前記のような弾性体を含む構造体にして、てこ式手段の作用対象となるロック外カム32の前記押し面27bとの接触部やその周辺に、弾性機能をもたせると、これもまた、前記同様に、衝撃荷重等の無理な荷重を作用部では和らげることができ、前記同様に荷重のかかる個所の変形や破損を防止することができる。
【0094】
なお、本図においては、ロック外カム32の後方の芯材部となるロック外カム芯材部32aを形成(例えば:深絞り用ステンレス材にてプレス成形)して、前記ロック外カム32前方にロック外カム緩衝部32bを形成(例えば:ロック外カム32のガイド面外形に合わせてステンレスバネ板材にて形成し、前記ロック外カム芯材部32aに溶着)し、ロック外カム32はその前方部に弾性機能をもたせている。
【0095】
また、前記のことは、本図構造に限らず、てこ式手段のてこの作用対象となる部分(例えば:支点をもつハンドルの、力点と前記支点を挟んで相反する側のハンドルの端が、扉開放力を与える本体開口部前面31a等の外箱の当接部等)の少なくとも一部に弾性機能をもたせる(例えば:当接部を板バネで形成して、前記板バネが撓むような形状関係で外箱に取付ける。シリンダー内に圧縮バネを入れ、当接部側の前記シリンダー内にロッドを前後移動可能に設け、前記圧縮バネで緩衝機能をもたせ前記シリンダーを外箱に取付ける。等)と、前記同様の荷重のかかる個所の変形や破損を防止することができる。
【0096】
なお、引き出し式扉に開放動作補助のためのてこ式手段を設け、前記てこ式手段の作用部(例えば:前記ハンドルの端や、前記ハンドルの端につながり作用対象部を押すための押し板等)や作用対象部(例えば:外箱の前記当接部等)に前記同様弾性機能をもたせても、前記同様の効果が得られる。
【0097】
また、前記各々の効果は独立して個々の場合で得られるが、場合によっては、前記各々の弾性機能を適度に組み合わせて各々の機能を調整して設けても、同様の効果が得られる。
【0098】
そして、前記各々の一時的な変形や捩じれは、前記衝撃荷重等の無理な荷重を除くと、もとの形状等に戻り、また、通常使用においては、前記に関連する各部にかかる荷重は、変形設定荷重より少なく、前記一時的な変形や捩じれ等は微小であり、各々の作動に影響しないように設定されている。なお、前記各々の効果は、片開きの扉構造であっても同様の効果が得られる。
【0099】
図6において、(a)〜(d)は冷蔵室扉2の下方で冷蔵庫本体1の本体開口部前面31aにビス等で取り付けられるヒンジアングル33の中央から右側をあらわす図である。また、図6(a)はヒンジアングル33の片側を示す平面図である。なお、ヒンジアングル33の中央から左側は、図6(a)を左右方向で反転した形状となる。そして、図6(b)〜(d)は各々図6(a)のA−A線断面図、B−B線断面図、C−C線断面図である。
【0100】
また、冷蔵室扉2の下方は扉の重量等が付加されるため、補強の目的でロック外カム32は金属製(例えば:ステンレス鋼板)のプレス品等からなっている。また、金属製(例えば:亜鉛メッキ鋼板またはステンレス鋼板:厚さ3.2mm)のアングル33aには金属製(例えば:ステンレス鋼棒材)のヒンジピン34およびロック外カム32がカシメ止め等にて取り付けられている。
【0101】
前記ヒンジピン34は前記冷蔵室扉2の扉開閉時の回転軸となる。そして、インサート成形によりヒンジカバー33bが形成され、後述する第2カム突起35を含むロックカム部36はヒンジアングル33と一体に形成されている。また、33cは当たり受け部であり、扉開放時にこの部で扉の開きを制限する。
【0102】
なお、ヒンジアングル33にある前記ヒンジピン34の上面が、前記スライドカム28の対応する面を支え、前記ヒンジピン34周辺のその他の部分を浮かせていて、扉移動や扉開閉時の他の部分の摩擦やひっかかり防止の役目をしており、扉開放抵抗の多くもこのヒンジピン34上面にかかることになる。
【0103】
そして、扉開放時に強度のある前記ロック外カム32の前方部を図5に示すカムレバー27が押すため、位置的にも押しやすく、他に余分な部材を設けたりこれ以上補強したりする必要もなく、構造が簡素化され安価となり、さらに、扉移動での開放抵抗の主にかかる一方のヒンジピン34に近いため、確実にてこによる移動動作力が開放抵抗のかかる部分付近に伝わり、安定した開放動作となる扉開閉機構が得られる。
【0104】
図7において、(a)〜(d)は冷蔵庫本体1の上面に設けられたヒンジアングル(図示せず)にビス等で取り付けられ、冷蔵室扉2の上方右側の後述するスライドカム40に対応するロックカム部のロックカム37を示す図である。また、図7(a)は前記ロックカム37を示す上方から見た図であり、左側のロックカムは本図を左右方向で反転した形状となる。
【0105】
そして、図7(b)〜(d)は各々図7(a)のA−A線断面図、B−B線断面図、C−C線断面図である。前記ロックカム37の一方の端部には、ヒンジピン34が挿入される貫通穴38が設けられている。また、前記貫通穴38と同心に円弧状の第2カム突起35が形成されている。
【0106】
本構造においては、図2および図5のカムレバー27は扉の下方のみにあり、扉開放の時に、前記カムレバー27が扉の上方にある前記ロックカム37のロック外カム39を押す構造にはしていないため、強度的には樹脂材(例えばポリアセタール樹脂)で充分であるので、前記ロック外カム32と対向した位置および類似の形状で、樹脂にてロックカム37の前記貫通穴38と異なる側の端部付近に、ロック外カム39は一体に形成されている。なお、前記ロック外カム39は、相手側のスライド外カム43との係合領域を大きくするため、係合関係は同じで前記ロック外カム32よりは長くしてある。
【0107】
図8において、(a)、(b)、(c)は図7のロックカム37に対応する冷蔵室扉2の上方右側に位置するスライドカム部となるスライドカム40を示し、その各々はスライドカム40の平面図、正面断面図、裏面図である。前記スライドカム40には、第1係止位置からヒンジピン34との係合を離脱する方向へ導く第1溝カム41と、第1係止位置からヒンジピン34が回転軸として機能する第2係止位置へと導く第2溝カム42が設けられている。
【0108】
また、前記スライドカム40は、図7のロック外カム39に係合するように配置されたスライド外カム43と、図7の第2カム突起35に第2係止位置で係合するように配置された第1カム突起44をもっている。そして、スライドカム40は、ドアキャップ上9(図1に表示)を挟んで補強板(不図示)にビス止めされている。
【0109】
また、スライドカム40の裏側(補強板側)に位置決め突起40a、40bが設けられている。そして、第1カム突起44の裏側にある位置決め突起40aは、図7の第2カム突起35に係合したときの第2係止位置の回転軸となる位置またはその近くに設けられている。
【0110】
前記各々の位置決め突起40a、40bもまた、ドアキャップ上9を挟んで補強板(不図示)に設けられた位置決め用穴(不図示)に嵌合し、左右のスライドカムやロックカム等の間の、第1係止位置や第2係止位置となる位置等の、互いの位置関係を、正確に保つようになっている。
【0111】
すなわち、樹脂よりは線膨張係数の低い、金属等で形成されている補強板に前記位置決め突起40a、40bを基準にスライドカム40が正確な位置関係で確実に取り付けられているため、温度変化等によってもあまり前記位置関係が変化せず、開閉動作が常に安定して行われる冷蔵室扉2が得られている。なお、相手側となるロックカム37も同様に、金属等の線膨張係数の低い前記補強板と類似または同様の材質の部材に取付けられているため、更に前記効果は向上することとなる。
【0112】
また、前記位置決め突起40aは、相手側の前記位置決め用穴との嵌合関係を正確にするため、また、回転軸となる前記第2係止位置を冷蔵室扉2の両端近くに設けるため、直径をあまり大きく取らず(例えば:直径=約6mm)にしてある。さらに、直径を大きくすると、相手側の補強板の両端をさらに外側に伸ばし、強度維持のため補強板を大きくする必要が生じ、前記第2係止位置を冷蔵室扉2の両端近くには設けられなくなるため、前記位置決め突起40aの直径をあまり大きく取らずにしてある。
【0113】
なお、冷蔵室扉2の両端近くに扉の回転軸(前記第2係止位置)を設けると、扉開閉のとき、パッキン30(図4に表示)のこじれが少なくなり、扉開閉動作が良好となり、前記位置決め突起40aの直径が小さいことが、扉開閉動作の向上にもつながる。
【0114】
また、前記位置決め突起40aはスライドカム40の第2係止位置となる位置またはその近くに設けられているため、左右の第2係止位置となる位置等の互いの位置関係を更に正確に保つようにもなっている。これによって扉開閉動作がいっそう確実な動きとなり、さらに扉開閉の操作性が向上し、扉開閉機構に対する操作性もいっそう向上する。
【0115】
また、冷蔵室扉2を閉じたときの左右方向にリブ40cが設けられ、前記位置決め突起40aの根本が補強されている。そして、前記リブ40cを設けることにより、ドアキャップ上9を挟んでスライドカム40を補強板(不図示)にビス止めのときの、ビス頭のスライドカム40表面への摩擦により生じる移動力での、前記位置決め突起40aの撓みを防ぐことができ、ビス止めによるスライドカム40の位置ずれの防止にもなっている。
【0116】
そのため、ビス止めによるスライドカム40の移動を、前記リブ40cが阻止することになり、いっそう前記第2係止位置等の位置関係を正確に保つようになる。そして、そのため、冷蔵室扉2の開閉動作がいっそう確実になり、扉開閉の操作性が向上し、扉開閉機構に対する操作性もいっそう向上する。なお、冷蔵室扉2を閉じたときのわざわざ左右方向にリブ40cを設けて補強した理由は、スライドカム40の前記左右方向の位置ずれ防止が、冷蔵室扉2の開閉動作を確実にするのに非常に役立つためである。
【0117】
また、前記リブ40cの高さは、ドアキャップ上9の厚さよりも低くしてあるため、前記位置決め突起40aに対向する補強板(不図示)周辺を平面のままで形成することができ、容易に前記補強板を形成でき生産性が向上し、形状が平面で簡素であるため仕上がり寸法の信頼性も増す。
【0118】
なお、図8の(b)においては、位置決め突起40aおよびリブ40cは、本図の紙面において、断面部より手前の浮いた位置にあるため、想像線(例えば:2点鎖線)で描くべきであるが、図面が不明瞭になるため、便宜上実線にて描いてある。
【0119】
また、前記で位置決め突起を円柱形状にしてあるが、前記形状にこだわらず、角柱や十文字状のリブ形状等の突起であれば、強度面や加工性を除いた以外の点で同様の効果は得られる。
【0120】
更には、前記リブ40cの代わりに、位置決め突起40aに本図のような凹穴を設け、その部に丸ピンを圧入するか、突起40aの外径より小さなビス頭をもつビスを前記穴にねじ込む等で位置決め突起40aを補強しても前記同様の効果は得られる。
【0121】
なお、前記のことは、スライドカム28についても同様の効果が得られる。
【0122】
図9において、(a)、(b)は図2に示した冷蔵室扉2右側下方のスライドカム28付近の図で、各々スライドカム28付近の下方から見た図およびその断面図である。そして、(c)は、(b)の補強板26を上方から見た図である。前記スライドカム28もまた図8に示したスライドカム40同様に第1溝カム41、第2溝カム42、スライド外カム43、第1カム突起44をもっている。また、スライドカム28には図6のロック外カム32をカムレバー27が押すための開口部45が設けられている。
【0123】
なお、前記カムレバー27の回動軸となる円形ボス27aは、スライドカム28の穴28aに回動自在に嵌合している。また、46は冷蔵室扉2を開放しきったときの開放止めとなるストッパーで当たり部46aを持っており、図6のヒンジアングル33に設けられた当たり受け部33cに、扉開放時に前記当たり部46aが当たって、扉はそれ以上開かないようになっている。
【0124】
さらに、47はローラー組品で冷蔵室扉2の閉止時に図6の前記ヒンジアングル33上面に乗り上げ、冷蔵室扉2の荷重を支え、本体開口部前面31aへの密閉状態を良好に保つ役目をするとともに、扉開閉動作を補助する役目をしている。また、前記スライドカム28、ストッパー46、ローラー組品47はドアキャップ下10を介して補強板26にビス止めされている。
【0125】
そして、スライドカム28の裏側(補強板26側)に位置決め突起28b、28cが設けられている。また、第1カム突起44の裏側にある位置決め突起28bは、第2カム突起35に係合したときの第2係止位置の回転軸となる位置またはその近くに設けられている。
【0126】
前記各々の位置決め突起28b、28cもまた、ドアキャップ下10を挟んで補強板26に設けられた位置決め用穴26a、26bに嵌合し、左右のスライドカムやロックカム等の間の、第1係止位置や第2係止位置となる位置等の、互いの位置関係を、正確に保つようになっている。
【0127】
また、前記位置決め突起28bも前記位置決め突起40aと同様の理由で、直径をあまり大きく取らず(例えば:直径=約6mm)にしてある。そして、冷蔵室扉2を閉じたときの左右方向にリブ28dが設けられ、前記位置決め突起28bの根本が補強されている。
【0128】
そのため、ドアキャップ下10を挟んでスライドカム28を補強板26にビス止めのときの、ビス頭のスライドカム28表面への摩擦により生じる移動力での、前記位置決め突起28bの撓みを防ぐことができる。そして、ビス止めによるスライドカム28の移動を、前記リブ28dが阻止して、いっそう前記第2係止位置の位置関係等を正確に保つようになり、前記同様に冷蔵室扉2の開閉動作がいっそう確実になる。
【0129】
また、前記リブ28dの高さは、ドアキャップ下10の厚さよりも低くしてあるため、前記位置決め突起28bに対向する補強板26周辺を平面のままで形成することができ、容易に前記補強板を形成でき生産性が向上し、前記同様に仕上がり寸法の信頼性も増す。
【0130】
なお、図9の(b)においては、位置決め突起28bおよびリブ28dは、図8と同様理由で、想像線(例えば:2点鎖線)で描くべきであるが、図面が不明瞭になるため、便宜上実線にて描いてある。
【0131】
また、図9の(c)において、補強板26に設けられた位置決め用穴26aは、前記位置決め突起28bの直径に合わせた直径(例えば:直径=約6mm)の円を基本に、前後(本図では上下)方向を前記円の中心振分に前記直径より少ない巾(例えば:5.9mm)にして一部を圧入関係にしてある。
【0132】
そのため、前記位置決め突起28bは、前記位置決め用穴26aに更に確実に嵌合でき、冷蔵室扉2を閉じたときの左右方向での前記第2係止位置等の位置関係をより正確に保つようになり、冷蔵室扉2の開閉動作がいっそう確実になる。
【0133】
なお、前記の嵌合関係で寸法のバラツキを考慮して、位置決め用穴26aの前記基本円の直径を、前記位置決め突起28bの直径より少し大き目の直径(例えば:直径=約6+0.05mm程度)にしてもよい。
【0134】
また、本図においては、前記のように、前後方向を前記円の中心振分に前記直径より少ない巾にして一部を圧入関係にしてあるが、これは、基準となる円を前記左右方向に残し、位置決め突起28bと位置決め用穴26aを嵌合関係にし、前記圧入部分の削れや変形の影響を防ぎ、前記位置関係の正確さを更に保つためであるが、前記削れや変形の影響の心配がないか、前記影響が微小である場合は、圧入関係を前記左右方向や他の方向にもっていっても同様または類似の効果が得られる。
【0135】
また、前記位置決め用穴26aの形状を長円や楕円にして、一部を圧入関係にしてもよく、更には、位置決め用穴を丸穴にして、位置決め突起を位置決め用穴に圧入のため、一部を前記丸穴より大き目の寸法の形状に変形させても同様の効果は得られる。そして、位置決め用穴形状は丸穴に限らず、嵌合関係が維持できる形状(例えば:角穴や鍵状穴等)であれば、前記同様の効果は得られる。
【0136】
また、補強板26に設けた位置決め用穴26aの返りなき側をスライドカム28側にして、位置決め突起28bの圧入側にエッジが立たないように加工しておくと、位置決め突起28bが前記エッジで削り取られることもなく、位置関係を正確に保った状態で圧入することができ、更に正確な各々の位置関係が保たれる。
【0137】
また、図9の(b)ではストッパー46、ローラー組品47およびドアプレート8の図は複雑になるため省略している。
【0138】
なお、前記で補強板26に設けた位置決め用穴26aを設けているが、前記穴の代わりに嵌合のために対応した凹部を設けても前記同様の効果が得られ、補強板26は強度的にはさらに増加することになる。
【0139】
図10において、(a)〜(c)は冷蔵室扉2の下側の扉右側を開くときの図6のロックカム部36と図9のスライドカム28の相対位置関係を示した図であり、(a)は冷蔵室扉2の閉止状態の図で、ロックカム部36とスライドカム28からなるカム機構は第1係止位置をとっている。
【0140】
この時、左右のスライドカム28に設けられた第1溝カム41は、各々扉の斜め内側の向きとなるよう形成されており、各々がヒンジピン34に規制されるので、使用者が扉やハンドル7の握り部7cを左右両側から同時に手前に引いても、扉が本体から脱落することはない。また、このとき、ロック外カム32がスライド外カム43の前方への移動を阻止するため、これもまた、扉の脱落防止に役立っている。
【0141】
また、(b)は、図4に示した扉右側のハンドル7の握り部7cを握って手前に少し引いて、扉が右側から開き始めた状態を示している。
【0142】
この時、握り部7cを手前に少し引くと、軸心19aを中心にカムレバー27が右回転して、カムレバー27の押し面27bがロック外カム32の前方先端右側を後方へ押す。そのため、その反動で、右側のスライドカム28にある第1溝カム41の右壁面が、右側のロックカム部36のヒンジピン34に当たりながら斜め前方へ移動し、冷蔵室扉2の右側は斜め右前方へ移動する。
【0143】
そして同時に、左側のスライドカム28にある第2溝カム42の奥の壁面42aが、左側のロックカム部36のヒンジピン34に当たりながら斜め横後方へ移動し、冷蔵室扉2の左側は斜め右後方へ移動する。
【0144】
(c)は、図4に示した握り部7cをさらに手前に引いて、扉が右側からさらに開いた状態を示している。このとき、右側のカムレバー27がさらにロック外カム32の前方先端右側を後方へ押し、扉右側におけるスライド外カム43の摺動面43aが、ロック外カム32の摺動面32cと摺動することになる。
【0145】
そして、右側のヒンジピン34に案内された第1溝カム41が扉を斜め右前方へさらに移動させ、また、扉の左側は左側第2溝カム42の奥の壁面42aが、左側のロックカム部36のヒンジピン34に当たりながら斜め横後方へさらに移動し、冷蔵室扉2の左側は斜め右後方へさらに移動する。
【0146】
なお、このとき、図4における当たり部20dは、握り部7cをさらに手前に引いたため、シャフトウケ21の当たり受け部21cに当たり、前記握り部7cをこれ以上さらに手前に引いても、カムレバー27はこれ以上ロック外カム32を押すことはなく、この後ハンドル7は通常の取っ手の働きとなる。
【0147】
そして、扉右側のロック外カム32前方を押す前記カムレバー27の押し面27bは、ロック外カム32の前方を押している間のほとんどを、冷蔵室扉2の中央側に行くほど前方の位置となるようになっている。そのため、前記ロック外カム32の前方を斜め右側前方から押すようになり、その反力として右側の冷蔵室扉2を右側前方へ移動させるような力が働く。
【0148】
これは、前記ロック外カム32の前方を、扉の開放方向と近い反対の方向に押していることになる。そして、冷蔵室扉2を右側前方へ移動させる前記のような力は、右側のスライドカム28にある第1溝カム41が、右側のヒンジピン34の外周に沿って移動しやすくする。
【0149】
また、前記押し面27bの動きにより、扉左側のスライドカム28も同時に扉の右方向へ引かれるため、左側第2溝カム42は左側ヒンジピン34の外周に沿って移動しやすくなり、左側のスライドカム28は第2係止位置をとりやすくなる。
【0150】
それゆえ、前記カムレバー27の押し面27bによる移動動作力の一部の分力が冷蔵室扉2を第2係止位置へ移動させるように働くことになり、扉開放時の扉の移動が容易で、扉が確実に移動するようになり、扉開放操作の良好な扉開閉機構が得られる。
【0151】
また、前記(a)〜(c)の扉の作動時、左側のカムレバー27の押し面27bは左側のロック外カム32に接する程度であり、左側のスライドカム28の動きを阻害しない形状にもなっている。前記の左側の押し面27bとロック外カム32との関係は、扉開閉時で左側の押し面27bが左側のロック外カム32に近づいている間中保たれる。なお、この時左側の押し面27bとロック外カム32の間は少し隙間をもたしておくと、左側のスライドカム28の移動時に、前記押し面27bとロック外カム32のこすれによる異常音の出る恐れがなくなる。
【0152】
また、図10の(a)において、使用者がハンドル6、7(図1に表示)を左右両側から同時に手前に引いたときは、左右のカムレバー27で各々のロック外カム32の前方部を押すことにより、その反動で冷蔵室扉2は左右同時に前方へ移動しようとする。そして、左右のスライドカム28に設けられた、各々扉の斜め内側に傾斜した第1溝カム41の壁面に、左右各々のヒンジピン34が押し付けられ、冷蔵室扉2はそれ以上前方に移動しないようになっている。
【0153】
しかし、全体重をかけて人並み以上に異常に強い力で左右のハンドル6、7をそれ以上同時に手前に引き、ハンドル6、7にかける扉開放のための力が、左右のカムレバー27を通じて完全にロック外カム32の前方部に伝達されると、前記左右のヒンジピン34が前記各々の第1溝カム41の壁面を変形させて、冷蔵室扉2は左右同時に前方へ少し移動し、両方のスライド外カム43の前方部が各々ロック外カム32に当たるようになる。
【0154】
そして、更に、異常に強い力で左右のハンドル6、7を同時に手前に引きつづけ、冷蔵室扉2の前方への移動がつづくと、スライド外カム43、ロック外カム32、第1溝カム41の壁面、ヒンジピン34等の変形、倒れ、等が生じ、その後の扉の開閉動作がうまくできなくなったり、場合によっては、スライド外カム43や第1溝カム41の壁面が破損して、冷蔵室扉2は本体から脱落するという恐れが生じる。
【0155】
そのため、図5に示したように、下シャフト19が弾性体で形成(例えば:断面形状=丸、外径=4mm、材質=SWRH)して弾性機能を設けておくと、左右のカムレバー27で各々のロック外カム32の前方部を押すことにより、第1溝カム41の壁面に、左右各々のヒンジピン34が押し付けられた後、更に、異常に強い力で左右のハンドル6、7を同時に手前に引いても、前記下シャフト19の回転方向で捩じれが一時的に生じ、前記のような変形、倒れ、等が生じ、その後の扉の開閉動作がうまくできなくなったり、破損や脱落の恐れが生じるような力以上の力がロック外カム32の前方部に伝達されないように設定ができる。
【0156】
これにより、スライド外カム43、ロック外カム32、第1溝カム41の壁面、ヒンジピン34等の変形、倒れ、破損が防止でき、冷蔵室扉2の開閉の良好な操作性を維持することができるようになり、冷蔵室扉2が本体から脱落することの防止が更に確実なものになる。そしてまた、衝撃荷重等の無理な荷重をも前記スライド外カム43、ロック外カム32等の作用部で和らげることができ、これ等の荷重に対しても、前記同様の効果が得られる。
【0157】
また、図5に示したように、押し面27bの部分やカムレバー27を弾性体(例えば:硬鋼材、ステンレス等のバネ材、ゴムや樹脂材を含んだ弾性体、等またはこれ等の組合せ)で形成等して弾性機能をもたせた場合であっても、前記同様の場合、左右の第1溝カム41の壁面に、各々のヒンジピン34が押し付けられた後、更に、異常に強い力で左右のハンドル6、7を同時に手前に引いても、弾性体で形成等された前記カムレバー27や押し面27bが一時的に変形してそれ以上の力がロック外カム32の前方部に伝達されないように設定ができ、前記同様の効果が得られる。
【0158】
更に、図5に示したように、ロック外カム32を前記のような弾性体を含む構造体にして、てこ式手段の作用対象となるロック外カム32の前記押し面27bとの接触部やその周辺に、弾性機能をもたせると、前記同様の場合に、弾性体を含むロック外カム32の構造体の押し面27bとの接触部やその周辺が一時的に変形して、前記同様の効果が得られる。
【0159】
また、前記のことは、本図構造に限らず、てこ式手段のてこの作用点を含む構造体(例えば:支点をもつハンドルの、力点と前記支点を挟んで相反する側の、扉開放力を与えるハンドルの端と、前記支点との間の前記ハンドル部の少なくとも一部。等)に、前記同様の弾性機能を設けたり、また、てこ式手段のてこの作用対象となる部分(例えば:支点をもつハンドルの、力点と前記支点を挟んで相反する側のハンドルの端が、扉開放力を与える外箱の当接部等)の少なくとも一部に弾性機能をもたせたり(例えば:当接部を板バネで当接部側を凸状に形成したり、外箱を凹状にしたり等して、前記板バネが撓むような形状関係で外箱に取付ける。シリンダー内に圧縮バネを入れ、当接部側の前記シリンダー内にロッドを前後移動可能に設け、前記圧縮バネで緩衝機能をもたせ前記シリンダーを外箱に取付ける。等)して、前記てこ式手段のそれぞれの少なくとも一つを前記冷蔵室扉2や冷蔵庫本体1側に設けても、前記同様の効果は得られる。
【0160】
そして、前記各々の一時的な変形や捩じれは、前記異常荷重等を除くと、もとの形状等に戻り、また、通常使用においては、前記変形等は微小で、各々の作動に影響しないように設定されている。
【0161】
なお、前記各々の効果は独立して個々の場合で得られるが、場合によっては、前記各々の弾性機能を適度に組み合わせて各々の機能を調整して設けても、同様の効果が得られる。
また、図11において、(a)〜(c)は冷蔵室扉2の下側で扉の右側を図10よりさらに開くときのロックカム部36とスライドカム28の相対位置の関係を示した図であり、(a)は図10の(c)で図4に示した握り部7cをもってさらに扉を手前に引いて、扉の右側がさらに開いた状態を示している。このとき、扉左側において第2溝カム42の円形部42bがヒンジピン34と接する位置になり、左側のスライドカム28は第2係止位置となる。
【0162】
そして、左側の第1カム突起44が第2カム突起35と係合を開始し、第1カム突起44が摺動案内され始める。また、扉右側では、スライド外カム43の摺動面43bが、ロック外カム32の摺動面32dと左側のヒンジピン34を回転軸とする円弧上を摺動する。
【0163】
そのため、左側のスライドカム28が左側のヒンジピン34からはずれないようにロックされ、扉が本体から脱落するのを防止し、扉の開閉を確実に行えるようにすることができる。
【0164】
さらに、扉が回転すると、左側のヒンジピン34を回転軸として、右側第1溝カム41の奥部41aの右側がヒンジピン34に接しながら移動し、その後、右側のヒンジピン34と第1溝カム41との係合が解除される。
【0165】
また、この右側第1溝カム41の奥部41aのヒンジピン34との係合は、スライド外カム43やロック外カム32が欠損したときや左側の第1カム突起44が第2カム突起35と係合するときの補助をすることになる。
【0166】
なお、左側の第1カム突起44が第2カム突起35と係合を開始し始め、第1カム突起44が摺動案内され始めるとき、左側のスライドカム28とロックカム部36の位置関係が正常でなく、前記スライドカム28が設定値より左側にずれて取付けられていると、または、前記スライドカム28が設定値より左側にずれてしまうと、左側のスライド外カム43はロック外カム32の左側に位置するようになる場合がある。
【0167】
このとき、冷蔵室扉2の左側に前方へ移動させる外力が加わる(例えば:図1のハンドル6を手前に引く)と、左側の第1カム突起44と第2カム突起35との係合関係が解消され、左側のヒンジピン34を第1溝カム41が通過可能となり、右側の第1溝カム41の奥部41aがヒンジピン34から離れたとき、冷蔵室扉2の左側も左側のヒンジピン34から外れ、冷蔵室扉2が脱落することになる。
【0168】
そのため、左右のスライドカム28とロックカム部36との位置関係は、設定通りの値に常に維持する必要があり、図8、図9に表示の前記位置決め突起28b、22c、40a、40bや位置決め用穴26a、23bは非常に重要な役割をはたすことになる。
【0169】
そして、図11の(b)に示すように、扉を握り部7cをもって右側から更に開くと、右側各々のカム機構のロック外カム32とスライド外カム43との係合が解除され、右側のロックカム部36とスライドカム28との係合が解除される。
【0170】
また、扉の左側では、ヒンジピン34の軸中心を中心として、スライド外カム43の摺動面43cとロック外カム32の摺動面32eとが摺動し、スライド外カム43がロック外カム32に摺動案内される。
【0171】
その後は、図11の(c)に示すように、左側の第1カム突起44と第2カム突起35との係合のみにより、左側のスライドカム28がロックカム部36に案内され、左側のヒンジピン34の軸中心を回転中心として扉が開かれる。
【0172】
なお、図10、図11は図4に示した扉右側のハンドル7の握り部7cを握って手前に引き、扉の右側を開くときの冷蔵室扉2のスライドカム28とロックカム部36の関係を示したものであるが、冷蔵室扉2の上方のロックカム37とスライドカム40との関係も同様である。
【0173】
また、前記図11の(c)に示した状態から、開いた扉の右側を閉じる場合は、扉の前面の右端近くを手で押すとよく、スライドカム28やロックカム部36の各部の関係は前記図10および図11と同様となり、ハンドル7の握り部7cを握って手前には引いていないため、カムレバー27のみはバネ22の反力で図10の(a)の状態になっている。
【0174】
また、扉の左側を開ける場合は、前記図10および図11の図を左右方向で反転させた関係となる。
【0175】
図12において、本図は他の実施例を示すもので、図1における冷蔵室扉2右側の扉閉止状態でのドアキャップ下10付近のB−B線断面図である図5に相当する図である。なお、左側のドアキャップ下10付近における相当断面図は、本図を左右方向で反転したものとなる。
【0176】
そして、前記下シャフト19に相当する下シャフト48の下方のL状曲げ部48cへは、下方からスライドカム部であるスライドカム49に組み込まれたアームとなるカムレバー50が囲むように取り付けられている。なお、前記スライドカム49およびカムレバー50は、前記下シャフト48の軸心48aが前記ロック外カム32の前端より後方に位置することのみ異なり、その他は同様の構造となっている。
【0177】
また、ロック外カム32の前方を押す前記カムレバー50の押し面50bは、前記ロック外カム32の前方を押している間のほとんどを、前記下シャフト48のてこの支点となる軸心48aが前記ロック外カム32の前端より後方に位置するようになっているため、前記ロック外カム32の前方を斜め右側(扉の側面側)前方から押すようになっており、その反力として冷蔵室扉2を右側(扉の側面側)前方へ移動させるような力が働くことになる。
【0178】
そのため、てこのアームである前記カムレバー50による移動動作力の一部の分力が、扉を第2係止位置へ移動させるように働くため、扉開放時の扉の移動が容易で扉が確実に移動するようになり、扉開放操作の良好な扉開閉機構が得られる。
【0179】
そして、前記下シャフト48、カムレバー50、押し面50bの各々の少なくとも一つを、図5や図9で述べたような弾性体を含む構造に同様にすると、てこ式手段による荷重のかかる個所の変形や破損の防止等をすることができ、同様の効果が得られる。
【0180】
なお、前記で、てこ式の扉開閉機構を設けた場合、前記各々のカム機構には、通常の開閉動作より大きな荷重がかかる場合(例えば:ハンドルを急激に力いっぱ引く、両側にあるハンドルを同時に体重をかけて引く等)があるが、前記カム機構の位置決め突起28b、28c、40a、40bを補強した後、従来より太いビスで前記カム機構を取り付けると、更に正確な前記各々の位置関係が保たれるとともに、更に丈夫なカム機構の取り付けが可能となり、てこ式の扉開閉機構が強化され、経年使用での前記カム機構の位置ずれ等による、扉の開閉動作での操作性低下の恐れが更にない、安全性のより増した、いつまでも安定した良好な操作性を備えた扉開閉機構が得られる。
【0181】
また、前記で断熱材2aは発泡ウレタンを用いているが、他の発泡断熱材でもよく、また、ガラスウール等の断熱材であってもよい。また、前記は、てこのアームであるカムレバーが扉の下方にのみある場合であるが、扉の上方の前記相当位置にもカムレバーを設け対応すると、扉の作動はさらに良くなることは明白である。
【0182】
そして、前記は冷蔵庫の左右両開きの扉についての説明であるが、他の扉であっても同様の効果が得られ、また、扉の開きが上下方向でもよく、また、扉が上面や下面にあっても類似の効果が得られる。
【0183】
なお、前記で左右方向とは、冷蔵庫を正面から見て左右の方向を意味し、前後方向とは、冷蔵庫を正面から見て前後の方向を意味する。また、本図において、板厚などの薄い断面を示す部分に対するハッチングは省略している。
【0184】
【発明の効果】
本発明の扉開閉機構は前記のような構成であるから、ハンドルの位置がある程度自由に選べて、てこ式手段による扉開閉の操作性が向上するばかりでなく、構造面からのデザイン的制約がさらに少なく、扉表面等に結露の可能性も少なく、断熱効率の向上した、扉の開閉動作での良好な操作性を維持することができる、いつまでも安定した良好な操作性を備え安全性のより増した、組み立て性のよい扉開閉機構が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の扉開閉機構を備えた冷蔵庫の正面図である。
【図2】図1のてこ式手段によるハンドル付近の断面図である。
【図3】図2の狭められた空間付近の断面およびシャフトウケを下方から見た図である。
【図4】図1のA−A線断面図である。
【図5】図1のB−B線断面図である。
【図6】本発明の扉開閉機構で扉の下側にあるヒンジアングルを示す図である。
【図7】本発明の扉開閉機構で扉の上側にあるロックカムを示す図である。
【図8】本発明の扉開閉機構で扉の上側にあるスライドカムを示す図である。
【図9】本発明の扉開閉機構のスライドカム付近で扉の下側の一部とその関連部品を示す部分拡大図である。
【図10】本発明の扉開閉機構の動作を示す図である。
【図11】本発明の扉開閉機構の動作を示す図である。
【図12】本発明の扉開閉機構の他の実施例を示す図で、図1のB−B線断面図に相当する図である。
【符号の説明】
2 冷蔵室扉(扉)
7c 握り部(てこの力点)
8 ドアプレート(熱良導体)
8d 凸部
13 ハンドルサポート
13a 当接部
13b 凹部
19b L状曲げ部
19c L状曲げ部
24 シャフトカバー
24b 当接部
25 空間
48c L状曲げ部

Claims (6)

  1. 断熱材が充填される扉を本体部に設けられる開口部の周囲に接離して該開口部を開閉する扉開閉機構において、
    前記扉に回動可能に設けられるハンドルと、前記断熱材内に設けた空間に挿通して前記ハンドルの回動軸となるシャフトと、前記シャフトに取り付けられるとともに前記ハンドルの回動に伴って前記本体部を押圧して前記扉を前記本体部から所定間隔離隔させるアームとから成るてこ式手段と、
    前記空間の壁面の一部を形成するハンドルサポートと、
    前記空間の壁面の残部を形成するシャフトカバーと、
    を備えるとともに、前記ハンドルは使用者が把持する握り部と前記握り部を前記シャフトに連結する連結部とを有し、前記連結部と前記アームとの間の前記空間の断面積を一部狭くしたことを特徴とする扉開閉機構。
  2. 熱良導体から成るドアプレートを前記断熱材の前面に配し、前記シャフトと平行に延びる前記握り部を回避して前記連結部及び前記シャフトの前面を前記ドアプレートにより覆ったことを特徴とする請求項1に記載の扉開閉機構。
  3. 前記ハンドルサポート及び前記シャフトカバーは平行な平面部を有した断面コ字型に形成され、一方の開放側を他方の開放側に挿入して互いの前記平面部が接して形成されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の扉開閉機構。
  4. 前記ハンドルサポートの前記平面部と前記シャフトカバーの前記平面部とが接する部分の前記シャフトに垂直な方向の幅を4mm以上にしたことを特徴とする請求項3に記載の扉開閉機構。
  5. 前記扉の側面において、前記断熱材が前記ハンドルサポートで覆われるとともに前記ハンドルサポートが前記ドアプレートで覆われ、前記ハンドルサポートの前記ドアプレート側に形成される凹部と、前記ドアプレートに形成して前記凹部に挿入される凸部と、前記凸部に向かって前記凹部内に配される突起とを設けたことを特徴とする請求項2〜請求項4のいずれかに記載の扉開閉機構。
  6. 前記シャフトが弾性材料から成ることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の扉開閉機構。
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