JP3694632B2 - 開閉ロック装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば、自動車の室内に設けられたグローブボックス等の扉を開閉する開閉ロック装置に関し、特に扉閉塞時のがたつきを防止するための改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、扉閉塞時のがたつき防止を目的としたロック開閉装置として、例えば、実開昭58−62754号公報(従来例1)や実開昭63−78670号公報(従来例2)に示すものがある。これらの開閉ロック装置は、具体的には図示しないが、グローブボックス(収納部)の開口縁部にストライカと称するコ字状に屈曲した金具を設けるとともに、その開口を開閉する扉にフック及びロック爪を有する本体が設けてある。ストライカは、扉の閉塞動作に伴いフック内に入り込み、該動作に追従してロック爪がフックの正面開口部を閉塞する構成となっている。これにより、ストライカがフック内に保持されて、扉は閉塞状態を維持する。
【0003】
さらに、従来例1は、金属製のばね片をフック内に延出配置してあり、このばね片とロック爪とが協同してストライカを隙間なく保持することにより、扉閉塞時のがたつきを防止する構成を有している。一方、従来例2は、ゴム等の弾性体からなるストッパをフック内に装着し、このストッパとロック爪とが協同してストライカを隙間なく保持することにより、扉閉塞時のがたつきを防止する構成を有している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述したいずれの従来例においても、扉閉塞時のがたつきを防止するばね片やストッパが、フックを形成する本体とは別部品であるために、本体への組付け作業を必要とし、組立て工数の増加に伴う作業の煩雑化が問題となる。
特に、従来例2のストッパは、フックの壁面に穿設した小さな装着孔にストッパの背面突起部を圧入して組み付けるため、その作業は細かな手作業となり生産性の低下に大きな影響を及ぼしていた。しかも、ゴム等の弾性体からなるストッパは複雑な形状となっており、その成形作業が煩雑でかつ部品コストも高価格であった。
【0005】
また、従来例1のばね片は金属材料で形成されていたので、同じく金属材料からなるストライカの当接時に、金属どうしの衝突に伴う甲高い打音が発生し、ユーザに不快感を与えることがあった。
本発明はこのような従来の問題を解決するためになされたもので、部品点数の削減による組立て作業の容易化と製品コストの低価格化を実現することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、収納部の開口縁部に設けたストライカと、前記収納部の開口を開閉する扉に設けた装置本体と、この装置本体に一体成形され、扉の閉塞時に前記ストライカが入り込む鈎状のフック部と、前記装置本体に組み込まれ、前記フック部の正面開口部に出没自在であって、前記フック部内へのストライカの侵入を許容するとともに、フック部内に入り込んだストライカを保持するロック爪と、を備えた開閉ロック装置において、前記フック部内に延出し、該フック部内に入り込んだストライカを前記ロック爪と協同して保持する弾性支持片を、フック部と一体に形成したことを特徴とする。
【0007】
請求項2記載の発明は、請求項1を前提として、前記装置本体が、フック部及び弾性支持片を一体成形してなる樹脂成形品であることを特徴とする。
【0008】
請求項3記載の発明は、請求項1又は2を前提として、前記フック部の弾性支持片と対面する壁部に、たわみ変形した弾性支持片を受け入れる切込み部を形成したことを特徴とする。
【0009】
請求項4記載の発明は、請求項3を前提として、前記弾性支持片が、前記フック部内に入り込むストライカの軸線と略直交する方向に延出することを特徴とする。
【0010】
請求項5記載の発明は、請求項1乃至4のいずれかを前提として、前記弾性支持片が、フック部に一端支持された片持ち片であり、かつ支持端付近の肉厚を他所に比べて薄く形成したことを特徴とする。
【0011】
請求項6記載の発明は、請求項5を前提として、前記弾性支持片の自由端後方位置に、弾性支持片のたわみ変形により後退してきた該自由端が当接する後方支持部を形成したことを特徴とする。
【0012】
請求項7記載の発明は、請求項1乃至3のいずれかを前提として、前記弾性支持片が、フック部に両端支持された両持ち片であり、かつ弾性支持片の中央部にストライカが当接する凸部を形成したことを特徴とする。
【0013】
よって、請求項1記載の発明によれば、フック部内に入り込んだストライカを弾性支持片が弾力的に受け止めるので、扉閉塞時の衝撃が緩和される。その後、フック部内において弾性支持片とロック爪とが協同してストライカを隙間なく保持するので、ストライカひいては扉のがたつきを有効に防止することができる。弾性支持片は、フック部と一体に形成されているので組付けの必要がなく、したがって組み立て工数が減少して作業性の向上が図られる。
【0014】
請求項2記載の発明によれば、弾性支持片が装置本体と一体の樹脂成形品であるため、ストライカを金属材料で形成しても衝突時の打音が極めて小さく、静粛性を確保することができる。
【0015】
請求項3記載の発明によれば、切込み部がストライカの当接に伴いたわみ変形する弾性支持片の逃げ空間を形成するので、フック部内に弾性支持片のたわみ変形を許容するだけのスペースを確保する必要がなくなり、フック部ひいては装置本体の小形化を実現できる。また、たわみ変形時に弾性支持片が切込み部に移動すると、切込み部の側方に存在するフック部の壁面にストライカが当接して、弾性支持片の更なるたわみ変形を阻止することから、弾性支持片の破損が防止される。
【0016】
請求項4記載の発明によれば、弾性支持片をフック部内に入り込むストライカの軸線と略直交する方向に延出させることで、その弾性支持片と対面してフック部の壁部に形成される切込み部をストライカの軸線方向に広げる必要がなくなる。これにより、切込み部の側方に存在しストライカが当接する壁面を大きく確保することが可能となり、フック部の強度が増加する。
【0017】
請求項5記載の発明によれば、弾性支持片(片持ち片)の支持端付近の肉厚を薄くすることで、弾性支持片が支持端付近を支点としてしなやかに変形するので、急激な閉塞動作に伴うストライカの衝突に追従して弾性支持片がたわみ変形し、該弾性支持片の破損を防止することができる。
【0018】
請求項6記載の発明によれば、ストライカの当接に伴い弾性支持片がたわみ変形してその自由端が後方支持部に当接すると、その後は弾性支持片が両端支持されるため、弾性支持片のたわみ変形量が小さくなる。このような段階的なたわみ変形によってストライカの押圧力を効率的に吸収することで、弾性支持片の破損防止はもとより、ストライカがフック部の壁面に当接する際の衝撃力も緩和されるため、フック部の耐久性も向上する。
【0019】
請求項7記載の発明によれば、弾性支持片を両持ち片とすることで、ストライカの当接に伴う押圧力を一層多く弾性支持片に吸収することが可能となり、フック部の耐久性を向上させることができる。また、弾性支持片の中央部に形成した凸部にストライカが当接する構成としたことにより、弾性支持片を均一にたわみ変形させて曲げ応力を分散させることができるので、弾性支持片の耐久性も向上する。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を自動車室内のグローブボックスに適用した実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
自動車室内に小物品等の収納部として形成されるグローブボックスは、前面に開口を有するとともに、支軸を中心に回動自在な扉によってこの開口を開閉自在とする構造となっている。本実施の形態に係る開閉ロック装置は、図1に示す如くグローブボックス(収納部)1の開口縁部1aに取り付けられるストライカ10と、扉2に取り付けられる装置本体20と、図2に示す如く装置本体20に組み付けられるロック爪40、コイルばね(付勢部材)50、及び操作ノブ60の各構成部品を備えている。
【0021】
ここで、装置本体20は、合成樹脂を材料として射出成形により一体成形された樹脂成形品である。また、ロック爪40及び操作ノブ60も、それぞれ別個に成形された樹脂成形品である。
【0022】
ストライカ10は、図3(a)(b)に想像線で示す如く平面コ字状に屈曲形成した棒状の金属部品であり、両端部が図1に示す如くグローブボックスの開口縁部1aの略中央に固定されており、屈曲部間の中間軸部が後述するように装置本体20のフック部21内に係脱自在となっている。
【0023】
装置本体20は、図2に示す如く、正面の適所に位置決め突起22aが形成してあり、かつ上面の後端角部から扉への装着爪22bが延出して形成してある。扉2の上端中央部には、図1に示す如く装置本体20を装着するための凹部2aが形成してあり、この凹部2aの正面適所に形成してある位置決め孔(具体的には図示せず)に、装置本体20の位置決め突起22aを係合するとともに、凹部2aの上端縁部から下方に張り出した取付け板2bに装着爪22bを係合させて、扉2への装着がなされる。
【0024】
なお、装置本体20が装着される扉2の凹部2aには、後述する装置本体20のフック部21の対向位置に切欠き孔2cが形成してあり(図1参照)、この切欠き孔2cを透してストライカ10がフック部21に係合する。
【0025】
装置本体20には、図2に示す如く上面中央部に鈎状に湾曲したフック部21が正面を開口部21aとして突き出し形成してある。このフック部21内の空間は、図1に示す如くストライカ10の中間軸部が入り込める充分な深さを有している。ストライカ10は扉2の閉塞動作に伴い、フック部21の正面開口部21aから該フック部21の内部に入り込む。
【0026】
また、装置本体20には、図2,図4(c)に示す如く上面中央部から内部に向かって縦方向にロック爪40の収納溝23が形成してあり、さらに収納溝23の左右内側面には、それぞれガイド溝24が縦方向に形成してある。一方、ロック爪40の左右側面にはガイド溝24と係合する突条41が形成してある。また、収納溝23の底面には、図4(c)に示す如くコイルばね50の支持用突起23aが形成してある。
【0027】
収納溝23には上面の開口からまずコイルばね50が挿入され、次いでロック爪40が嵌め込まれる。このとき、ロック爪40に形成した突条41がガイド溝24と係合し、これによりロック爪40はがたつきなく摺動可能となる。コイルばね50は、支持用突起23aに下端が係合して収納溝23内で位置決めされ、上端に載置されるロック爪40を上方向(すなわち、ロック爪40が収納溝23から突き出す方向)に付勢する。
【0028】
フック部21の上壁21bには、収納溝23及びガイド溝24と対応する箇所にロック爪40の支持溝21cが形成してある。コイルばね50の付勢力によって上方に突出したロック爪40は、フック部21の正面開口部21aを閉塞するとともに、上端が支持溝21cに係合する。また、ロック爪40の上面は、図2に示す如く傾斜面40aとしてあり、扉2の閉塞動作に伴いストライカ10がこの傾斜面40aに当接すると(図5(b)参照)、その押圧力が傾斜面40aに作用してロック爪40を下方に押し下げる。これにより、フック部21の正面開口部21aは開放されて、ストライカ10がフック部21内に入り込む。ストライカ10の当接状態が解除されると、再びロック爪40はコイルばね50の付勢力をもって突出し(図5(c)参照)、フック部21の正面開口部21aを閉塞する。その結果、ストライカ10はフック部21内に係合保持され、これにより扉2の閉塞状態が維持される。
【0029】
装置本体20に形成した収納溝23の後部壁面には、図4(b)(c)に示す如く縦方向に延びる切欠き孔25が形成してある。また、ロック爪40の背面には後述する操作ノブ60の押下爪61が係合する係合凸部42が形成してあり、この係合凸部42が切欠き孔25を透して装置本体20の背面側に露出している。
【0030】
操作ノブ60には、図2に示す如く一対の軸受孔62が形成してあり、この軸受孔62が装置本体20の両側面に形成した支持凸部26に回動自在に嵌め込まれる。また、操作ノブ60には、押下爪61が形成してあり、上述したようにこの押下爪61がロック爪40に形成した係合凸部42の上面に係合する。したがって、コイルばね50の付勢力が係合凸部42を介して押下爪61に伝えられ、これにより操作ノブ60は図1の時計方向に回動付勢されている。
【0031】
一方、操作ノブ60は、図2に示す如く軸受孔62の近傍に形成した平坦部63が、装置本体20の当接面27に接触して上記時計方向の回動が規制される。この規制により、ロック爪40は、上端部がフック部21の上壁に形成した支持溝21cと係合する位置で止まり、それ以上の突出しが阻止される。また、操作ノブ60を図1の反時計方向に回動操作することで、押下爪61が係合凸部42を下方に押し下げるので、ロック爪40が下方に移動してフック部21の正面開口部21aを開放する。これにより、ストライカ10がフック部21内から移動可能となり、扉2を開放することができる。
【0032】
上述した構成の開閉ロック装置は、さらに装置本体20のフック部21に、ストライカ10のがたつきを防止するための弾性支持片30を有している。すなわち、図4に示す如く、フック部21の正面開口部21aと対向する後部壁21dには、その中央部を縦方向に分断するように切込み部31が形成してある。この切込み部31によって左右に分断された後部壁21dは、上端が支持壁21eによって連結してあり、この支持壁21eから下方に弾性支持片30が垂下して形成してある。ここで、支持壁21eは、弾性支持片30の基端を支持するとともに、左右に分断された後部壁21dの剛性を保つ補強壁の機能をも有している。
【0033】
弾性支持片30は、支持壁21eを支持端30a(固定端)とする片持ち片として、装置本体20のフック部21に一体成形されている。したがって、弾性支持片30は、装置本体20と同じ樹脂材料からなり、弾力的にたわみ変形可能となっている。また、弾性支持片30の支持端30a付近は、図4(c)に示す如く他所と比べて肉厚を薄くしてあり、これにより支持端付近を支点として弾性支持片30がしなやかにたわみ変形できるようになっている。さらに、弾性支持片30は、図4(a)に示す如くフック部21内の高さと略同じ長さを有しており、さらに同図(c)に示す如く後部壁21dの内面よりやや前方に配置してある。したがって、フック部21に入り込んだストライカ10は、まず弾性支持片30に当接してそれを弾力的にたわませる(図5(c)参照)。
【0034】
切込み部31は、弾性支持片30の後方にたわみ変形時の逃げ空間を形成しており、ストライカ10の当接によりたわみ変形した弾性支持片30を受け入れる。弾性支持片30が、切込み部31内に入り込むと、ストライカ10が後部壁21dに当接する。したがって、後部壁21dは、ストライカ10の衝突に耐えうる強度を有している必要がある。本実施の形態では、図4(a)に示す如く弾性支持片30を下方に延出、すなわちフック部21内に入り込むストライカ10の軸線と略直交する方向に延出させることで、この弾性支持片30の逃げ空間を形成する切込み部31をストライカ10の軸線方向に広げる必要がなくなる。これにより、切込み部31の側方に存在しストライカ10が当接する後部壁21dの幅を大きく確保することが可能となり、その強度が増加する。
【0035】
次に、図5を参照して、扉閉塞時における開閉ロック装置の各部動作を説明する。図5(a)に示す如くグローブボックス1の開口を閉塞する方向(矢印a方向)に扉2を回動させると、グローブボックス1の開口縁部1aに取り付けられたストライカ10がロック爪40の傾斜面40aに当接し、その押圧力によってロック爪40が押し下げられてフック部21の正面開口部21aが開放する(図5(b))。これにより、ストライカ10がフック部21内に入り込み、対向する弾性支持片30に当接する。弾性支持片30は、図5(c)に示す如くストライカ10の当接に伴い弾力的にたわみ変形して切込み部31内に逃げるため、破損することはない。
【0036】
続いて、ストライカ10がフック部21の後部壁21dに当接して扉2の移動が阻止される。その後、扉2の押込み力を解除すると、扉2は自重によって開こうとするが、このときフック部21の正面開口部21aはロック爪40により閉塞されているので(図5(d))、ストライカ10はフック部21内に保持され、扉2の閉塞状態が維持される。また、このとき弾性支持片30は元の状態に復元しており、ストライカ10を後方より支持する。これにより、ストライカ10はフック部21内でロック爪40と弾性支持片30との間に挟まれ、がたつきを防止される。
【0037】
上述した構成の開閉ロック装置は、装置本体20が樹脂成形品であり、フック部21及び弾性支持片30も装置本体20と一体に形成されるため、これら各部の組付け作業が必要なく、組み立て作業が容易である。
【0038】
図6及び図7は本発明の他の実施形態を示す図である。なお、先に示した図1乃至図5と同一又は相当部分には、同一符号を付しその部分の詳細な説明は省略する。
この実施形態では、弾性支持片30の自由端後方位置に後方支持部70を形成し、たわみ変形により後退してきた弾性支持片30の自由端30bを、この後方支持部70で支持する構成を採用している。
【0039】
具体的には、この実施形態では図6に示す如く弾性支持片30の自由端後方位置に操作ノブ60の押下爪61が存在するため、該押下爪61の上面に後方支持部70を突出形成してある。後方支持部70は、図7(a)に拡大して示す如く弾性支持片30の自由端30bから僅かに離間してその後方位置に配置される。
【0040】
図7(b)に示す如く、ストライカ10が弾性支持片30に当接すると、まず弾性支持片30は片持ち変形するが、そのときのたわみ変形による押圧力の吸収は小さい。続いて、図7(c)に示す如く弾性支持片30の自由端30bが後方支持部70に当接すると、弾性支持片30は両端が支持された状態となり、たわみ変形量が小さくなるとともに、ストライカ10から受ける押圧力の多くを吸収する。これにより、その後にストライカ10が後部壁21dに衝突したときの押圧力が低減され、後部壁21dの耐久性を向上させることができる。図7(d)は弾性支持片30が元の状態に復元した状態を示している。
【0041】
なお、この発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、例えば、次のような変形例又は応用例も本発明の技術的範囲に含まれるものである。
(1)自動車室内のグローブボックス以外の用途に適用される開閉ロック装置。
(2)図8又は図9に示す如く、弾性支持片30をフック部21の後部壁21dから横方向、すなわちフック部21内に入り込むストライカ10の軸線と略平行に延出した開閉ロック装置。この場合、弾性支持片30の後方に形成する切込み部31も、横方向に延びるため、図4に示した実施形態とフック部21の幅寸法が同じであれば、後部壁21dの幅が狭くなって強度が低下することは否めない。そこで、このように弾性支持片30を横方向に延出する場合は、後部壁21dの厚さやフック部21の全体幅を広げる等して後部壁21dの強度を増強させることが好ましい。なお、図8は片持ちの弾性支持片30を一本形成した構成となっており、図9は左右の後部壁21dからそれぞれ対称に延出して一対の弾性支持片30を形成した構成となっている。
【0042】
(3)図10に示す如く、フック部21の後部壁21dに弾性支持片30の両端を支持し、該弾性支持片30を両持ち片とした開閉ロック装置。このように弾性支持片30を両持ち片とすることで、ストライカ10の当接に伴う押圧力を一層多く弾性支持片30で吸収することが可能となり、フック部21の耐久性を向上させることができる。
このように両端支持された弾性支持片30は、主として同片30の伸縮により弾性変形する。したがって、この構成を適用する場合は、伸縮性のある比較的軟質の合成樹脂により弾性支持片30(すなわち、装置本体20)を形成することが好ましい。
また、弾性支持片30の中央部に凸部30cを形成し、この凸部30cにストライカ10が当接するように構成することが好ましい。これにより、弾性支持片30を均一にたわみ変形させて曲げ応力を分散させることができ、弾性支持片30の耐久性が向上する。
なお、図10は弾性支持片30をフック部21の横方向に延ばしたが、これに限らず、縦方向に両持ちの弾性支持片30を形成することもできる。
【0043】
(4)フック部21の後部壁21dを、切込み部31の背面側で連結した開閉ロック装置。すなわち、先に示した実施形態では、切込み部31により後部壁21dを左右に分断したが、弾性支持片30の後方に充分な逃げ空間を確保できることを条件に、切込み部31を背面が閉塞された凹部に形成してもよく、この構成により後部壁21dの剛性を高めることが可能となる。
【0044】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の開閉ロック装置によれば、ストライカのがたつきを防止するための弾性支持片をフック部と一体に形成したので、同支持片をフック部に組付ける必要がなく、したがって組み立て工数が減少して作業性の向上と製品コストの低価格化を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る開閉ロック装置の外観を示す側面図である。
【図2】本発明の実施形態に係る開閉ロック装置の分解斜視図である。
【図3】本発明の実施形態に係る開閉ロック装置を示す図で、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は側面図である。
【図4】装置本体を示す図で、(a)は正面図、(b)は背面図、(c)はA−A線断面図である。
【図5】本発明の実施形態に係る開閉ロック装置による扉の閉塞動作を説明するための側断面図である。
【図6】本発明の他の実施形態に係る開閉ロック装置を示す図で、(a)は側断面図、(b)は操作ノブの斜視図である。
【図7】図6に示した他の実施形態に係る開閉ロック装置の作用を説明するための側断面図である。
【図8】本発明に係る開閉ロック装置の変形例を示す図で、(a)は装置本体の正面図、(b)はB−B線断面図である。
【図9】本発明に係る開閉ロック装置の他の変形例を示す図で、(a)は装置本体の正面図、(b)はC−C線断面図である。
【図10】本発明に係る開閉ロック装置の更に他の変形例を示す図で、(a)は装置本体の正面図、(b)はD−D線断面図である。
【符号の説明】
1:グローブボックス 1a:開口縁部
2:扉
10:ストライカ 20:装置本体
21:フック部 21a:正面開口部
21b:上壁 21c:支持溝
21d:後部壁 21e:支持壁
23:収納溝 24:ガイド溝
25:切欠き孔 30:弾性支持片
31:切込み部 40:ロック爪
41:突条 42:係合凸部
50:コイルばね 60:操作ノブ
61:押下爪 70:後方支持部
Claims (3)
- 収納部の開口縁部に設けたストライカと、
前記収納部の開口を開閉する扉に設けた装置本体と、
この装置本体に一体成形され、扉の閉塞時に前記ストライカが入り込む鈎状のフック部と、
前記装置本体に組み込まれ、前記フック部の正面開口部に下方から出没自在であって、前記フック部内へのストライカの侵入を許容するとともに、上方に突き出した状態にて、前記フック部内に入り込んだストライカを保持するロック爪と、を備えた開閉ロック装置において、さらに次の(イ)及び(ロ)の構成を備えたことを特徴とする開閉ロック装置。
(イ)前記フック部内に延出し、該フック部内に入り込んだストライカを前記ロック爪と協同して保持する弾性支持片を、樹脂成形をもってフック部と一体に形成した
(ロ)前記弾性支持片は、下方に垂下して前記フック部内に延出している - 前記弾性支持片の自由端後方位置に、弾性支持片のたわみ変形により後退してきた該自由端が当接する後方支持部を形成したことを特徴とする請求項1の開閉ロック装置。
- 回動操作により前記ロック爪を押し下げ、前記フック部の正面開口部を開放する操作ノブを備えた請求項2の開閉ロック装置において、
前記前記後方支持部を、前記操作ノブに形成したことを特徴とする開閉ロック装置。
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