JP3559054B2 - 内燃機関の制御方法および装置 - Google Patents
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- Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
- Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、内燃機関、特にディーゼル式内燃機関の制御方法と装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
内燃機関を制御するこの種の方法と装置が、DE−OS3209433(US−A4516550)から知られている。同公報には始動過程の間に内燃機関、特にディーゼル式内燃機関を制御する方法と装置が記載されている。そこに記載されている方法においては、燃料量は回転数と時間条件に従って設定される。
【0003】
この方法と装置は、回転数センサが故障すると、許容できない運転状態がもたらされるという欠点がある。回転数センサが故障した場合には、回転数信号が所定の限界値に達せず、その結果、噴射すべき燃料量が継続的に増加してしまう。それによって内燃機関の許容できない運転状態がもたらされる。
【0004】
さらにDE−OS2945484(US−A4402290)からは遮断装置が知られており、この遮断装置によって通常許容できない運転状態が発生した場合に内燃機関を停止させることができる。実施例においては回転数が所定の値を越えた場合に初めて始動燃料量が供給される。この方法は、まず始動装置が作動され、その後始動燃料量が供給されるという欠点がある。これにより特に供給電圧が低下した場合には、調節装置が始動燃料量に必要な位置に到達できなくなる。すなわちバッテリが十分能力がない場合、特に温度が低い場合には、始動が不可能になるという場合が発生する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は、内燃機関の制御方法において従来技術の欠点を除去し、内燃機関を確実に始動させることができる内燃機関の制御方法および装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、本発明によれば、
内燃機関を制御する方法であって、
内燃機関を始動させる場合に第1のステップにおいて出力を定める調節装置が、始動位置をとるように駆動され、
次のステップにおいてスタータが駆動され、
前記出力を定める調節装置と機能的に結合されていて内燃機関への燃料供給を遮断する遮断装置が設けられ、前記遮断装置は、回転数がクランキング回転数より小さいかあるいはそれと等しい回転数しきい値を越えたときに初めて、遮断を解除して内燃機関への燃料供給を行うように駆動される構成が採用されている。
【0007】
更に、本発明によれば、
内燃機関を制御する装置であって、
内燃機関の始動の際に第1のステップにおいて第1の手段により出力を定める調節装置が、始動位置を占めるように駆動され、
次のステップにおいて第2の手段によりスタータが駆動され、
前記出力を定める調節装置と機能的に結合されていて内燃機関への燃料供給を遮断する遮断装置が設けられ、
前記遮断装置は、回転数がクランキング回転数より小さいかあるいはそれと等しい回転数しきい値を越えたときに初めて、遮断を解除して内燃機関への燃料供給を行うように、第3の手段により駆動される構成も採用されている。
【0008】
【作用】
独立請求項の特徴を有する本発明方法と装置は、従来技術に比較して、電源電圧が低下した場合でも内燃機関が確実に始動することができるという利点を有する。
【0009】
本発明の好ましい実施例が、従属請求項に記載されている。
【0010】
【実施例】
以下、図面に示す実施例を用いて本発明を詳細に説明する。
【0011】
以下においては、本発明方法をディーゼル式内燃機関の例で説明する。しかしまた他の内燃機関にも使用することもできる。その場合には対応する要素が駆動される。ディーゼル式内燃機関の場合には出力を定める調節装置(アクチュエータ)としてコントロールロッド(ラック)ないしは調節レバーが使用される。外部着火式内燃機関の場合には、出力を定める調節装置として絞り弁が挙げられる。
【0012】
図1には、本発明装置がブロック図で示されている。内燃機関100には燃料ポンプ110から1つあるいは複数の燃料パイプを介して燃料が計量される。燃料ポンプは特に調節装置112と遮断装置114を有する。調節装置と特に遮断装置114は燃料ポンプに配置することもあるいは分離して配置することもできる。
【0013】
調節装置112と遮断装置114には電子制御装置130から信号が供給される。燃料量制御装置132は調節装置112に信号を供給する。安全装置134は遮断装置114に信号を供給する。
【0014】
さらに電子制御装置は、スタータ160に信号を供給するスタータ制御装置136を有する。電子制御装置はさらに温度値を検出するセンサ142および内燃機関の回転数を検出するセンサ144と接続されている。
【0015】
さらに制御装置130には操作部材152と154から信号が供給される。これらの操作部材はアクセルペダル154の位置に関する信号とスイッチ152の位置を示す信号を出力する。
【0016】
本装置は次のように動作する。燃料ポンプ110は燃料を必要な噴射圧力に圧縮する。内燃機関に供給される燃料量は調節装置112によって定められる。そのために燃料量制御装置132はセンサ信号と操作部材(アクセルペダル)154の位置に従って対応する燃料量信号を計算する。始動時には、操作部材154の位置は通常は考慮されない。
【0017】
燃料ポンプ110は吸引室とポンプ本体(シリンダとプランジャ)に区別されている。吸引室は比較的低い圧力の下で燃料で満たされる。ポンプ本体において燃料は、供給に必要な比較的高い圧力に圧縮される。遮断装置14によって燃料供給が遮断、ないしは許可される。すなわち例えば遮断装置は吸引室とポンプ本体間の接続を遮断する。このような遮断は、内燃機関を停止させる場合、ないしは所定の安全条件を越えた場合に行われる。内燃機関の作動ないし停止は操作部材152の対応する操作によって運転者に知らされる。
【0018】
操作部材152が操作されて、それにより運転者が内燃機関を始動させようとすることが示された場合には、スタータ制御装置136によりスタータ160に信号が供給する。スタータはそれに基づいて内燃機関を駆動する。この始動過程前に燃料量制御装置132は1つあるいは複数の温度値、回転数と場合によっては時間条件に従って始動燃料量QSを出力する。続いてこの信号が調節装置112に供給される。普通はこの始動燃料量QSは通常運転における燃料量信号より大きい。
【0019】
燃料計量を制御する公知の方法においては、通常はまず調節装置を駆動することによって対応した始動燃料量が出力され、次にスタータ160が作動される。この方法は特に、回転数センサの故障時には計量される始動燃料量が場合によっては連続して増大するという欠点がある。というのは所定の回転数に達した場合に初めて始動プロセスが停止され、始動燃料量が減少されるからである。内燃機関がいわゆる始動完了回転数に達しない場合には、始動燃料量が維持されあるいはさらに増大される。この始動燃料量の連続的な増大は内燃機関の許容できない運転状態をもたらす恐れがある。
【0020】
従って公知の方法においては、少なくとも2つの回転数センサが設けられている。一方の回転数センサが故障した場合には第2の回転数センサによって確実な回転数検出が保証される。スタータ作動後の許容できない運転状態は、回転数を冗長に検出することによってほぼ防止することができる。しかしこの種の問題解決はコストがかかる。というのは2つの回転数センサが必要になるからである。
【0021】
他の公知の方法においては第2の回転数センサは必要ではない。この方法においては、スタータ作動後に回転数しきい値を越えた場合に初めて始動燃料量が可能になる。この場合には、スタータを作動させるのに大きなエネルギが必要になる、という欠点がある。従って、バッテリ電圧の低下がもたらされる。バッテリ電圧が著しく低下した場合には、特に、使用できるエネルギがもはや十分ではなくなり、調節装置を所定の位置へ移動させることができなくなってしまう場合が生じる。
【0022】
電源電圧がこのように低くなった場合には、調節装置が始動燃料量に対応する位置に達せず、それによって噴射ポンプ110が所定の始動燃料量QSを噴射できない場合が発生する。その場合には内燃機関の始動が不可能になる。
【0023】
内燃機関の停止は通常は遮断装置114によって行われる。内燃機関を始動させるために操作部材152を新たに操作する場合には、遮断装置114は閉じた状態にある。従って公知の装置においては始動の場合には通常まず遮断装置が開放される。
【0024】
図2のフローチャート図に示すように、本発明によれば、始動の場合に以下のような処理が行われる。第1のステップ200において操作部材152の位置に基づいて、運転者が内燃機関を始動させようとしていることが判別された後に、第2のステップ210において燃料量制御装置132によって少なくとも温度に関係して始動燃料量QSが設定される。この燃料量信号が調節装置112に供給される。調節装置112はその後それに対応した位置をとる。燃料の計量はまだ行われない。というのは遮断装置が燃料供給の遮断をまだ解除しないからである。
【0025】
次に他のステップ220においてスタータ160が作動される。ステップ230において安全装置134が安全条件が満たされていることを検出した場合には、安全装置は遮断装置114へ信号を供給し、その信号によって遮断装置が開放される(遮断が解除される)。安全条件としては特に、回転数Nが所定のしきい値NSを越えたかどうかの判断が設けられる。この回転数しきい値NSは、ほぼクランキング回転数に相当するように選択される。例えば、クランキング回転数の約90%にされる。これはスタータ160により内燃機関が駆動される場合に回転数センサにより検出される回転数である。
【0026】
クランキング回転数に達したということは、回転数センサが正確に動作していることを意味している。クランキング回転数に達しない場合には、回転数センサないしはスタータが故障している。第1の場合には安全上問題になる非常状態があり、燃料供給が許可されてはならない。スタータが故障している場合には燃料供給を行なう必要はない。というのはスタータが故障していれば始動はできないからである。
【0027】
ステップ240に続いて通常の制御を有するステップ250が設けられる。回転数が回転数しきい値NSより低い場合には、時間判断260が行われる。この時間判断によって、待機時間がまだ経過していないことが検出された場合には、再度ステップ230において回転数Nがしきい値NSより大きいかどうかが調べられる。時間判断260により待機時間が経過していることが明らかにされた場合には、ステップ270において適当な表示装置を用いて運転者に内燃機関の始動が不可能であることが知らされる。表示装置としては、例えばチェックランプが使用される。
【0028】
個々の要素の作動順序をこのように選択することによって、回転数センサが正確に動作している場合にのみ燃料供給が許可されることが保証される。さらに、供給電圧が低い場合でも、調節装置112が対応する位置に到達できることが保証される。
【0029】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、スタータを駆動する前に、出力を定める調節装置を始動位置に移動させているので、バッテリ電圧が低下してスタータ駆動でかなり電力を消費しても、調節装置はすでに始動位置に移動しており、これによりバッテリ電圧が低下している場合でも始動が容易になる、という効果が得られる。また、その後、スタータを駆動して、回転数がクランキング回転数を越えたときに初めて内燃機関への燃料供給が可能になるので、スタータが故障するなどそもそも始動が不可能なときに燃料供給が行われることがない、という優れた作用効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置の概略構成を示すブロック図である。
【図2】本発明方法の動作の流れを説明するフローチャート図である。
【符号の説明】
100 内燃機関
110 燃料ポンプ
112 調節装置
114 遮断装置
130 電子制御装置
132 燃料量制御装置
134 安全装置
136 スタータ制御装置
142 温度センサ
144 回転数センサ
152、154 操作部材
160 スタータ
【産業上の利用分野】
本発明は、内燃機関、特にディーゼル式内燃機関の制御方法と装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
内燃機関を制御するこの種の方法と装置が、DE−OS3209433(US−A4516550)から知られている。同公報には始動過程の間に内燃機関、特にディーゼル式内燃機関を制御する方法と装置が記載されている。そこに記載されている方法においては、燃料量は回転数と時間条件に従って設定される。
【0003】
この方法と装置は、回転数センサが故障すると、許容できない運転状態がもたらされるという欠点がある。回転数センサが故障した場合には、回転数信号が所定の限界値に達せず、その結果、噴射すべき燃料量が継続的に増加してしまう。それによって内燃機関の許容できない運転状態がもたらされる。
【0004】
さらにDE−OS2945484(US−A4402290)からは遮断装置が知られており、この遮断装置によって通常許容できない運転状態が発生した場合に内燃機関を停止させることができる。実施例においては回転数が所定の値を越えた場合に初めて始動燃料量が供給される。この方法は、まず始動装置が作動され、その後始動燃料量が供給されるという欠点がある。これにより特に供給電圧が低下した場合には、調節装置が始動燃料量に必要な位置に到達できなくなる。すなわちバッテリが十分能力がない場合、特に温度が低い場合には、始動が不可能になるという場合が発生する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は、内燃機関の制御方法において従来技術の欠点を除去し、内燃機関を確実に始動させることができる内燃機関の制御方法および装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、本発明によれば、
内燃機関を制御する方法であって、
内燃機関を始動させる場合に第1のステップにおいて出力を定める調節装置が、始動位置をとるように駆動され、
次のステップにおいてスタータが駆動され、
前記出力を定める調節装置と機能的に結合されていて内燃機関への燃料供給を遮断する遮断装置が設けられ、前記遮断装置は、回転数がクランキング回転数より小さいかあるいはそれと等しい回転数しきい値を越えたときに初めて、遮断を解除して内燃機関への燃料供給を行うように駆動される構成が採用されている。
【0007】
更に、本発明によれば、
内燃機関を制御する装置であって、
内燃機関の始動の際に第1のステップにおいて第1の手段により出力を定める調節装置が、始動位置を占めるように駆動され、
次のステップにおいて第2の手段によりスタータが駆動され、
前記出力を定める調節装置と機能的に結合されていて内燃機関への燃料供給を遮断する遮断装置が設けられ、
前記遮断装置は、回転数がクランキング回転数より小さいかあるいはそれと等しい回転数しきい値を越えたときに初めて、遮断を解除して内燃機関への燃料供給を行うように、第3の手段により駆動される構成も採用されている。
【0008】
【作用】
独立請求項の特徴を有する本発明方法と装置は、従来技術に比較して、電源電圧が低下した場合でも内燃機関が確実に始動することができるという利点を有する。
【0009】
本発明の好ましい実施例が、従属請求項に記載されている。
【0010】
【実施例】
以下、図面に示す実施例を用いて本発明を詳細に説明する。
【0011】
以下においては、本発明方法をディーゼル式内燃機関の例で説明する。しかしまた他の内燃機関にも使用することもできる。その場合には対応する要素が駆動される。ディーゼル式内燃機関の場合には出力を定める調節装置(アクチュエータ)としてコントロールロッド(ラック)ないしは調節レバーが使用される。外部着火式内燃機関の場合には、出力を定める調節装置として絞り弁が挙げられる。
【0012】
図1には、本発明装置がブロック図で示されている。内燃機関100には燃料ポンプ110から1つあるいは複数の燃料パイプを介して燃料が計量される。燃料ポンプは特に調節装置112と遮断装置114を有する。調節装置と特に遮断装置114は燃料ポンプに配置することもあるいは分離して配置することもできる。
【0013】
調節装置112と遮断装置114には電子制御装置130から信号が供給される。燃料量制御装置132は調節装置112に信号を供給する。安全装置134は遮断装置114に信号を供給する。
【0014】
さらに電子制御装置は、スタータ160に信号を供給するスタータ制御装置136を有する。電子制御装置はさらに温度値を検出するセンサ142および内燃機関の回転数を検出するセンサ144と接続されている。
【0015】
さらに制御装置130には操作部材152と154から信号が供給される。これらの操作部材はアクセルペダル154の位置に関する信号とスイッチ152の位置を示す信号を出力する。
【0016】
本装置は次のように動作する。燃料ポンプ110は燃料を必要な噴射圧力に圧縮する。内燃機関に供給される燃料量は調節装置112によって定められる。そのために燃料量制御装置132はセンサ信号と操作部材(アクセルペダル)154の位置に従って対応する燃料量信号を計算する。始動時には、操作部材154の位置は通常は考慮されない。
【0017】
燃料ポンプ110は吸引室とポンプ本体(シリンダとプランジャ)に区別されている。吸引室は比較的低い圧力の下で燃料で満たされる。ポンプ本体において燃料は、供給に必要な比較的高い圧力に圧縮される。遮断装置14によって燃料供給が遮断、ないしは許可される。すなわち例えば遮断装置は吸引室とポンプ本体間の接続を遮断する。このような遮断は、内燃機関を停止させる場合、ないしは所定の安全条件を越えた場合に行われる。内燃機関の作動ないし停止は操作部材152の対応する操作によって運転者に知らされる。
【0018】
操作部材152が操作されて、それにより運転者が内燃機関を始動させようとすることが示された場合には、スタータ制御装置136によりスタータ160に信号が供給する。スタータはそれに基づいて内燃機関を駆動する。この始動過程前に燃料量制御装置132は1つあるいは複数の温度値、回転数と場合によっては時間条件に従って始動燃料量QSを出力する。続いてこの信号が調節装置112に供給される。普通はこの始動燃料量QSは通常運転における燃料量信号より大きい。
【0019】
燃料計量を制御する公知の方法においては、通常はまず調節装置を駆動することによって対応した始動燃料量が出力され、次にスタータ160が作動される。この方法は特に、回転数センサの故障時には計量される始動燃料量が場合によっては連続して増大するという欠点がある。というのは所定の回転数に達した場合に初めて始動プロセスが停止され、始動燃料量が減少されるからである。内燃機関がいわゆる始動完了回転数に達しない場合には、始動燃料量が維持されあるいはさらに増大される。この始動燃料量の連続的な増大は内燃機関の許容できない運転状態をもたらす恐れがある。
【0020】
従って公知の方法においては、少なくとも2つの回転数センサが設けられている。一方の回転数センサが故障した場合には第2の回転数センサによって確実な回転数検出が保証される。スタータ作動後の許容できない運転状態は、回転数を冗長に検出することによってほぼ防止することができる。しかしこの種の問題解決はコストがかかる。というのは2つの回転数センサが必要になるからである。
【0021】
他の公知の方法においては第2の回転数センサは必要ではない。この方法においては、スタータ作動後に回転数しきい値を越えた場合に初めて始動燃料量が可能になる。この場合には、スタータを作動させるのに大きなエネルギが必要になる、という欠点がある。従って、バッテリ電圧の低下がもたらされる。バッテリ電圧が著しく低下した場合には、特に、使用できるエネルギがもはや十分ではなくなり、調節装置を所定の位置へ移動させることができなくなってしまう場合が生じる。
【0022】
電源電圧がこのように低くなった場合には、調節装置が始動燃料量に対応する位置に達せず、それによって噴射ポンプ110が所定の始動燃料量QSを噴射できない場合が発生する。その場合には内燃機関の始動が不可能になる。
【0023】
内燃機関の停止は通常は遮断装置114によって行われる。内燃機関を始動させるために操作部材152を新たに操作する場合には、遮断装置114は閉じた状態にある。従って公知の装置においては始動の場合には通常まず遮断装置が開放される。
【0024】
図2のフローチャート図に示すように、本発明によれば、始動の場合に以下のような処理が行われる。第1のステップ200において操作部材152の位置に基づいて、運転者が内燃機関を始動させようとしていることが判別された後に、第2のステップ210において燃料量制御装置132によって少なくとも温度に関係して始動燃料量QSが設定される。この燃料量信号が調節装置112に供給される。調節装置112はその後それに対応した位置をとる。燃料の計量はまだ行われない。というのは遮断装置が燃料供給の遮断をまだ解除しないからである。
【0025】
次に他のステップ220においてスタータ160が作動される。ステップ230において安全装置134が安全条件が満たされていることを検出した場合には、安全装置は遮断装置114へ信号を供給し、その信号によって遮断装置が開放される(遮断が解除される)。安全条件としては特に、回転数Nが所定のしきい値NSを越えたかどうかの判断が設けられる。この回転数しきい値NSは、ほぼクランキング回転数に相当するように選択される。例えば、クランキング回転数の約90%にされる。これはスタータ160により内燃機関が駆動される場合に回転数センサにより検出される回転数である。
【0026】
クランキング回転数に達したということは、回転数センサが正確に動作していることを意味している。クランキング回転数に達しない場合には、回転数センサないしはスタータが故障している。第1の場合には安全上問題になる非常状態があり、燃料供給が許可されてはならない。スタータが故障している場合には燃料供給を行なう必要はない。というのはスタータが故障していれば始動はできないからである。
【0027】
ステップ240に続いて通常の制御を有するステップ250が設けられる。回転数が回転数しきい値NSより低い場合には、時間判断260が行われる。この時間判断によって、待機時間がまだ経過していないことが検出された場合には、再度ステップ230において回転数Nがしきい値NSより大きいかどうかが調べられる。時間判断260により待機時間が経過していることが明らかにされた場合には、ステップ270において適当な表示装置を用いて運転者に内燃機関の始動が不可能であることが知らされる。表示装置としては、例えばチェックランプが使用される。
【0028】
個々の要素の作動順序をこのように選択することによって、回転数センサが正確に動作している場合にのみ燃料供給が許可されることが保証される。さらに、供給電圧が低い場合でも、調節装置112が対応する位置に到達できることが保証される。
【0029】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、スタータを駆動する前に、出力を定める調節装置を始動位置に移動させているので、バッテリ電圧が低下してスタータ駆動でかなり電力を消費しても、調節装置はすでに始動位置に移動しており、これによりバッテリ電圧が低下している場合でも始動が容易になる、という効果が得られる。また、その後、スタータを駆動して、回転数がクランキング回転数を越えたときに初めて内燃機関への燃料供給が可能になるので、スタータが故障するなどそもそも始動が不可能なときに燃料供給が行われることがない、という優れた作用効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置の概略構成を示すブロック図である。
【図2】本発明方法の動作の流れを説明するフローチャート図である。
【符号の説明】
100 内燃機関
110 燃料ポンプ
112 調節装置
114 遮断装置
130 電子制御装置
132 燃料量制御装置
134 安全装置
136 スタータ制御装置
142 温度センサ
144 回転数センサ
152、154 操作部材
160 スタータ
Claims (5)
- 内燃機関を制御する方法であって、
内燃機関を始動させる場合に第1のステップにおいて出力を定める調節装置が、始動位置をとるように駆動され、
次のステップにおいてスタータが駆動され、
前記出力を定める調節装置と機能的に結合されていて内燃機関への燃料供給を遮断する遮断装置が設けられ、前記遮断装置は、回転数がクランキング回転数より小さいかあるいはそれと等しい回転数しきい値を越えたときに初めて、遮断を解除して内燃機関への燃料供給を行うように駆動されることを特徴とする内燃機関の制御方法。 - 時間条件が満たされた後に、回転数が前記回転数しきい値を超えたかどうかが調べられることを特徴とする請求項1に記載の方法。
- 所定の時間が経過して回転数が前記回転数しきい値を越えない場合には、運転者に、内燃機関の始動が不可能であることが知らされることを特徴とする請求項1又は2に記載の方法。
- 内燃機関を制御する装置であって、
内燃機関の始動の際に第1のステップにおいて第1の手段により出力を定める調節装置が、始動位置を占めるように駆動され、
次のステップにおいて第2の手段によりスタータが駆動され、
前記出力を定める調節装置と機能的に結合されていて内燃機関への燃料供給を遮断する遮断装置が設けられ、
前記遮断装置は、回転数がクランキング回転数より小さいかあるいはそれと等しい回転数しきい値を越えたときに初めて、遮断を解除して内燃機関への燃料供給を行うように、第3の手段により駆動されることを特徴とする内燃機関の制御装置。 - 出力を定める調節装置により、内燃機関に供給される燃料量が定められることを特徴とする請求項4に記載の装置。
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