JP3558807B2 - 吸着分解シート - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は吸着分解シートに関し、さらに詳しくは、光反応性半導体と無機吸着剤とが凝集一体化することによって、悪臭や細菌などの有害物質を効果的に吸着分解可能であるばかりでなく、高度の難燃性および耐久性をも有する吸着分解シートに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、工場などにおける工業的に発生する悪臭や、多量の廃棄物を排出する飲食店やホテルなどのサービス産業における廃棄物に起因した悪臭が問題となっていたが、最近では、自動車内や一般室内などの日常生活空間における悪臭もクローズアップされてきている。従って、これら悪臭などの有害物質の除去に対するニーズが高まっており、悪臭除去装置や悪臭除去フィルターなどを組み込んだ空気清浄機の開発が盛んに行なわれている。
【0003】
一般の空気清浄機には、活性炭を含有するフィルターが使用されており、活性炭に悪臭などの有害物質を吸着させる方法がとられている。しかしながら、活性炭は大部分の有害物質に対して吸着作用しか示さず、一定量の有害物質を吸着するとフィルターの交換を要する、あるいは、周囲の温度上昇や有害物質の濃度上昇などにより、一度吸着した有害物質が離脱し易いという問題点があった。
【0004】
近年、このような問題を解決するために、有害物質を分解し得る触媒を用いた材料、あるいは該触媒と活性炭のような吸着剤とを組み合わせた材料が開発されてきている。例えば、特開平1−234729号公報では、ハニカム状活性炭表面に光触媒能を有する酸化チタンの層を形成してなる脱臭剤を組み込んだ空気調和機が開示されている。該空気調和機には紫外線ランプが装着されており、該脱臭剤に紫外線を照射することによって、酸化チタンの光触媒作用で活性炭に吸着した有害物質を分解除去する。
【0005】
その他にも、特開平2−253848号公報では、無機質繊維状担体にアナターゼ型酸化チタン、活性炭、並びにマンガン、鉄、銅、コバルト、ニッケルなどのオゾン分解能を有する成分を担持したオゾン分解触媒、特開平3−233100号公報では、酸化チタン、活性炭、鉄系金属化合物の混合物と、これに300nm以上の波長の光を照射する光源とからなる自動車道トンネル用換気設備、特開平4−256755号公報では、酸化チタンなどの光反応性半導体を担持させた粒状パルプからなる光反応性有害物質除去材といった具合に実に様々な有害物質を分解除去可能な材料が開示されている。
【0006】
このように有害物質を分解し得る触媒を用いた材料や、該触媒と活性炭のような吸着剤とを複合化した材料を用いることによって、吸着剤を単独で使用した場合に比べて、より効果的な脱臭が可能となる。しかしながら、これらの従来技術においては、有害物質の除去にのみ重点が置かれており、酸化チタンに代表される光反応性半導体を用いた場合、紫外線源などの光源が近傍に設置されることが多いにもかかわらず、材料自体の難燃性および耐光性には、特別な注意がはらわれていない状況にあった。
【0007】
本発明者らは、かかる問題を解決するべく、難燃性および耐光性を有する材料として、特願平8−319475号において、ポリ塩化ビニル系繊維、天然繊維並びにバインダー繊維を特定の割合で含有する繊維基材中に、光反応性半導体と微細繊維との凝集複合体を内添してなる脱臭抗菌シートを提案している。しかしながら、該脱臭抗菌シートにおいては、有害物質除去手段として光反応性半導体による分解作用にのみに依存しており、紫外線を発生する適当な光源の消灯時、暗所、夜間などの光量の少ない条件下、あるいは吸着過程が律速段階となる有害物質が低濃度で存在するような条件下において、有害物質除去能に幾分劣るという解決すべき課題が残されていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は、上記従来技術の課題を解決するものであって、光反応性半導体と無機吸着剤とが凝集一体化することによって、悪臭や細菌などの有害物質を効果的に吸着分解可能であるばかりでなく、高度の難燃性および耐久性を有する吸着分解シートを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記の課題を解決するために鋭意検討した結果、吸着分解シートを発明するに至った。
【0010】
即ち、繊維基材がポリ塩化ビニル系繊維を60〜80重量%、天然繊維およびバインダー繊維を20〜40重量%含有し、天然繊維/バインダー繊維の重量比が0.1〜0.6の範囲内にあり、該繊維基材に光反応性半導体、無機吸着剤並びに微細繊維の凝集複合体を内添してなることを特徴とし、かつ、湿式抄紙法により製造されたものであることを特徴とする吸着分解シート。
【0011】
さらに皮膜形成性無機物を全体重量の1〜15重量%の割合で含有することを特徴とする段落0010記載の耐久性吸着分解シート。
【0012】
さらに水酸化アルミニウムまたは水酸化マグネシウムのいずれか1種以上と皮膜形成性無機物よりなる無機混合物を全体重量の10〜15重量%の割合で含有し、該無機混合物における水酸化アルミニウムまたは水酸化マグネシウムのいずれか1種以上の占める割合が50〜80重量%であることを特徴とする段落0010記載の難燃性吸着分解シート。
【0013】
本発明の吸着分解シートは、湿式抄紙法により製造されたものであることを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の吸着分解シートについて、詳細に説明する。
【0015】
まず、繊維基材について、以下に具体的に説明する。
本発明の吸着分解シートを構成する繊維基材は、ポリ塩化ビニル系繊維を主構成繊維として含有する高度の難燃性を有する繊維基材である。繊維基材で使用される繊維の具体的な説明を通じて繊維基材を説明する。
【0016】
本発明で用いられるポリ塩化ビニル系繊維は、必須構成成分として分子内に塩素を有するポリ塩化ビニルを含有してなる高度の難燃性繊維であり、吸着分解シートに難燃性を付与することを目的に使用されるものであって、塩化ビニルの単独重合繊維や、塩化ビニルと他のポリマー、例えば、酢酸ビニル、アクリロニトリル、ポリビニルアルコール、塩化ビニリデンなどとの共重合繊維など従来公知の繊維を広く使用することができる。
【0017】
難燃性を有する繊維としては、ポリ塩化ビニル系繊維の他に、ガラス繊維、金属繊維、炭素繊維などの無機繊維、アラミド繊維、ポリフェニレンサルファイド繊維などの耐熱性有機繊維を挙げることができる。しかしながら、吸着分解シートに十分な難燃性を付与するためには、無機繊維および耐熱性有機繊維のいずれについても、該繊維を多量に配合せねばならず、例えば無機繊維の場合、無機繊維特有の高度の剛直性のために、靭性に欠ける加工性の低いシートになるばかりでなく、断裁時に無機繊維の粉塵が飛散するなどの取り扱い上の問題がある。一方、耐熱性有機繊維の場合には、このような問題は発生しないものの、先に挙げた耐熱性有機繊維は一般に耐光性に乏しく、例えばアラミド繊維などは光フリース転位により容易に黄変、強度低下してしまう。本発明の吸着分解シートは、光反応性半導体の光触媒作用によって有害物質を分解除去するものであり、太陽光やブラックランプなどの紫外線源の下で使用されるのが一般的であり、耐光性に劣る素材では、耐久性の点で問題がある。
【0018】
ポリ塩化ビニル系繊維の必須構成成分であるポリ塩化ビニルは、繰り返し単位の構造を考慮した場合、約220nmより長波長の光に対して十分な耐性を有するはずであるが、実際にはポリ塩化ビニル中に存在する微量の異種構造や不純物が発色団となって、徐々に光劣化を起こすことが知られており、その詳細は例えば「高分子の光劣化と安定化」(大澤善次郎著 CMC)に記載されている。しかしながら、光安定化技術の進歩により、ポリ塩化ビニルは実用上十分な耐光性を有するに至っており、パイプ、壁装材料、窓材、農業用フィルムなどの耐光性を要求される分野においても広く活用されている。従って、適当な紫外線源の下で使用される本発明の吸着分解シートにおいても、十分な耐久性を有する素材として活用することができる。
【0019】
ポリ塩化ビニル系繊維の配合量は、繊維基材の総重量の60〜80重量%が好ましい。60重量%未満では、吸着分解シートに十分な難燃性を付与することができないので好ましくない。80重量%を超えて多いと、後述の天然繊維およびバインダー繊維の配合量が少なくなり、吸着分解シートの強度が低下、実用に耐え得るものとならないので好ましくない。なお、抄紙性を考慮した場合、該繊維の繊度は0.1〜15デニール、繊維長は1〜20mmであることが好ましい。
【0020】
次に、天然繊維について、以下に具体的に説明する。
【0021】
本発明で用いられる天然繊維は、シート形成のために後述のバインダー繊維と共に使用されるものであって、木材パルプ、麻パルプ、コットンリンターパルプなどに代表される従来公知の植物繊維を広く活用することができる。天然繊維は柔軟性に富み、ポリ塩化ビニル系繊維およびバインダー繊維に良く絡み合って均一なネットワークを形成することによって、湿式抄紙時に必要とされるに十分な湿紙強度を確保できるばかりでなく、その自着能による高いシート形成能によって、バインダー繊維の配合量を減じても実用上十分な強度を吸着分解シートに付与することが可能であり、故に難燃性繊維であるポリ塩化ビニル系繊維を多量に配合することができるので、高度の難燃性を有する吸着分解シートを得ることができる。また、繊維表面が平滑な一般の合成繊維とは異なり、天然繊維は微細なフィブリルを有し、該フィブリルが後述の凝集複合体の吸着分解シート中への定着に有効に作用する。さらには、疎水性のポリ塩化ビニル系繊維の配合量が多い本発明の吸着分解シートにおいては、湿式抄紙時のウェブの保水性が悪く、抄紙ワイヤーやフェルトからのピックアップ不良によって、生産性が低下する恐れが多分にあるが、親水性で保水性に富む天然繊維の使用により、このような問題も解消することが可能である。加えて、ビーターやリファイナーのような通常の叩解機を用いて、その比表面積を任意に調整することも可能であり、湿式抄紙時のウェブの保水性や、吸着分解シートの通気性を容易に制御できる点でも好ましい素材である。
【0022】
次に、バインダー繊維について、以下に具体的に説明する。
本発明におけるバインダー繊維は、上記の天然繊維と共に吸着分解シートを形成するために用いられるものであって、熱溶融性繊維あるいは熱水溶解性繊維が例示される。
【0023】
熱溶融性繊維は、ポリエステル、ポリオレフィン、ポリアミドなどの合成樹脂から選択された繊維状のもので、合成樹脂の融点以上の温度で処理することによって合成樹脂が溶融し、接着および強度を発現するものである。
【0024】
熱水溶解性繊維は、ポリビニルアルコール、エチレンビニルアルコールなどの合成樹脂から選択された繊維状のもので、加熱により含水状態のウェブを乾燥させる工程で水温の上昇によって溶解し、ウェブが乾燥することで接着および強度を発現するものである。
【0025】
天然繊維およびバインダー繊維の配合量は、繊維基材の総重量の20〜40重量%が好ましく、かつ天然繊維/バインダー繊維の重量比が0.1〜0.6の範囲内にあることが好ましい。該重量比が0.1未満の場合、天然繊維の配合量に不足し、該繊維によるネットワーク形成能、自着能、凝集複合体の捕捉作用、湿式抄紙時のウェブの保水性に劣るものとなるので好ましくない。一方、該重量比が0.6を越えて大きいと、易燃性の天然繊維のネットワークが吸着分解シート中に張り巡らされ、吸着分解シートの難燃性が低下するだけでなく、バインダー繊維の配合量の低下に伴い、吸着分解シートの耐擦性の低下を招き、毛羽が発生し易くなるなどの問題が生ずるので好ましくない。
【0026】
次に、凝集複合体について、以下に具体的に説明する。
本発明の繊維基材中に内添される凝集複合体は、光反応性半導体、無機吸着剤並びに微細繊維を凝集一体化させてなるものである。凝集複合体で使用される素材の具体的な説明を通じて凝集複合体を説明する。
【0027】
まず、光反応性半導体について、以下に具体的に説明する。
本発明で用いられる光反応性半導体とは、0.5〜5eV、好ましくは1〜3eVの禁止帯幅を有する光触媒反応を生ずる半導体であって、光反応性半導体で生成したOHラジカルにより有害物質が分解される。光反応性半導体の形状としては、粒子状のものが好ましく、比表面積が10〜500m/gの粒子を適宜選択して用いる。
【0028】
このような光反応性半導体としては、特開平2−273514号公報に開示されているものを挙げることが可能であり、酸化亜鉛、三酸化タングステン、酸化チタン、酸化セリウムなどの金属酸化物が好ましく、これらの中でも、酸化チタンは、構造安定性、光反応性半導体としての能力、取扱い上の安全性などを考慮した場合、特に好ましい材料である。酸化チタンとしては、従来汎用の酸化チタンの他、含水酸化チタン、オルソチタン酸などを使用することが可能であり、その結晶形については特に制限はない。
【0029】
本発明に係わる酸化チタンは、光を照射するとその表面にフリーラジカルを生成する。悪臭などの有害物質が酸化チタン表面に吸着している際に光を照射すると、生成したフリーラジカルが有害物質を攻撃し、一般的には酸化分解する。このプロセスは「酸化チタン」(清野学著、技報堂出版)に記載されている通り、酸化チタンの表面水酸基がフリーラジカルの生成点となっている。このため、酸化チタンに要求される性能としては光の吸収、電荷分離の他に、表面水酸基のフリーラジカルの生成、再生などの各種性能が求められる。これらのプロセスを十分に発揮させるのには、酸化チタンの比表面積を大きくし、フリーラジカルの生成点である表面水酸基を増加させることが効果的である。また、酸化チタンの比表面積を大きくすると、有害物質との接触面積が増大し、該有害物質を分解、除去する効率が向上する点でも好ましい。本発明の吸着分解シートに用いられる酸化チタンの比表面積は、50m/g以上であることが好ましく、さらに好ましくは100m/g以上である。また、このような比表面積を持つ酸化チタンの粒径は30nm以下が好ましく、さらに好ましくは10nm以下である。粒子の状態は一次粒子の状態でもよいし、凝集した粒子状態となっていても有害物質の除去性能には影響はない。
【0030】
光反応性半導体の配合量は、吸着分解シートの総重量の1〜30重量%であることが好ましい。1重量%未満では、光触媒能に不足し、有害物質の分解除去能が低下するので好ましくない。一方、30重量%を超えて多いと、有害物質の分解除去能は向上するが、光反応性半導体を吸着分解シート中に強固に保持することが困難になり、粉落ちなどによる生産性や加工性の低下、あるいは脱落した光反応性半導体が吸着分解シートの他の場所に飛散し、繊維基材の劣化を招くので好ましくない。
【0031】
次に、無機吸着剤について、以下に具体的に説明する。
本発明で用いられる無機吸着剤は、悪臭や細菌などの有害物質を吸着するために用いられるものであって、後述の微細繊維と共に光反応性半導体と凝集一体化することによって、無機吸着剤で吸着した悪臭や細菌などの有害物質を光反応性半導体で効率良く分解除去することが可能になる。さらには、一時的に暗所になるような使用環境、光量の少ない使用環境、あるいは吸着過程が律速段階となる有害物質が低濃度で存在するような使用環境においても、無機吸着剤の吸着作用によって高度の有害物質除去能を維持することが可能となる。なお、吸着能のみならず、触媒作用をも同時に有する無機吸着剤も好ましい材料の一つである。
【0032】
また、無機吸着剤と光反応性半導体を凝集一体化させることによって、無機吸着剤が光反応性半導体を担持する担体として作用し、繊維基材と光反応性半導体との接触部分を減少させることが可能であり、光反応性半導体の光触媒作用に起因した吸着分解シートの劣化や変色を一層抑制することも可能となる。
【0033】
さらに驚いたことには、光反応性半導体、無機吸着剤並びに微細繊維を凝集一体化させた場合、(1)恐らく無機吸着剤が光反応性半導体粒子間に介在するためと思われるが、吸着分解シート中の光反応性半導体の分布がより均一なものとなり、光反応性半導体による光触媒反応が一層効率良く進行するばかりでなく、(2)無機吸着剤に光反応性半導体を担持させた場合、微細繊維との凝集一体化の際に粉体凝集物が適正な大きさとなり、微細繊維との一体性や繊維基材空隙へのおさまりが良くなるためか、吸着分解シートからの凝集複合体の脱落が一層少なくなるという予想外の効果が得られることが判った。
【0034】
無機吸着剤の具体的な例としては、活性炭、活性白土、天然および合成ゼオライト、セピオライト、酸化鉄などの鉄系化合物、酸化亜鉛、酸化マグネシウム、シリカ、シリカ−酸化亜鉛複合物、シリカ−アルミナ−酸化亜鉛複合物、複合フィロケイ酸塩、あるいはこれらの混合物などが挙げられる。これらの無機吸着剤の形状は特に限定されるものではないが、光反応性半導体および微細繊維と凝集一体化させることを考慮した場合、粒子状のものが好ましく、比表面積が50〜2000m/gのものを適宜選択して用いることが可能であり、例えば活性炭の場合、500〜1500m/gのものが好ましい。なお、無機吸着剤の粒径については特に制限はないが、無機吸着剤の使用に伴う上述の効果を十分に発現するためには、光反応性半導体の粒径と同等もしくはそれよりも大きな粒径を有することが好ましい。
【0035】
本発明において、凝集複合体を構成する無機吸着剤の配合量は、光反応性半導体100重量部に対して、10〜200重量部が好ましく、さらに好ましくは50〜100重量部である。ここで、10重量部未満では、無機吸着剤の使用に伴う上述の効果を十分に発現することができないので好ましくない。一方、200重量部を越えて多いと、光反応性半導体表面の無機吸着剤による被覆部分が増大し、光触媒能が低下するので好ましくない。
【0036】
次に、微細繊維について、以下に説明する。
本発明で用いられる微細繊維としては、例えば、以下に示す方法で加工されたものが挙げられる。
(1)合成高分子溶液を該高分子の貧溶媒中にせん断力をかけながら流下させ、繊維状フィブリルを沈澱させる方法(フィブリッド法、特公昭35−11851号公報)。
(2)合成モノマーを重合させながらせん断力をかけ、フィブリルを析出させる方法(重合せん断法、特公昭47−21898号公報)。
(3)2種以上の非相溶性高分子を混合し、溶融押し出し、または紡糸し、切断後、機械的な手段で繊維状にフィブリル化する方法(スプリット法、特公昭35−9651号公報)。
(4)2種以上の非相溶性高分子を混合し、溶融押し出し、または紡糸し、切断後、溶剤に浸漬して一方の高分子を溶解し、繊維状にフィブリル化する方法(ポリマーブレンド溶解法、米国特許3、382、305号)。
(5)合成高分子をその溶媒の沸点以上で、かつ高圧側から低圧側へ爆発的に噴出させた後、繊維状にフィブリル化する方法(フラッシュ紡糸法、特公昭36−16460号公報)。
(6)ポリエステル系高分子に該ポリエステルに非相溶のアルカリ可溶成分をブレンドし、成形後、アルカリにより減量後叩解し、繊維状にフィブリル化する方法(アルカリ減量叩解法、特公昭56−315号公報)。
(7)セルロース繊維、ケブラー繊維などの高結晶性、高配向性繊維を適当な繊維長に切断後、水中に分散させ、ホモジナイザー、叩解機などを用いてフィブリル化する方法(特開昭56−100801号公報)。
【0037】
本発明で用いられる微細繊維は、特殊な方法を用いてフィブリル化した繊維であり、該繊維を構成するフィブリルの平均直径は1μm以下と極めて小さいものである。従って、該繊維の比表面積は極めて大きく、その表面に光反応性半導体および無機吸着剤を多数保持することが可能であり、かつ該繊維同士が絡み合うために、該繊維を含有してなる凝集複合体の機械的強度は大きい。
【0038】
微細繊維の配合量は、光反応性半導体および無機吸着剤の総量100重量部に対して、5〜50重量部が好ましく、さらに好ましくは10〜30重量部である。5重量部未満では、光反応性半導体および無機吸着剤の保持能力に不足し、微細繊維の使用による上述の効果を十分に発現することができないので好ましくない。一方、50重量部を超えて多いと、凝集複合体が緻密になり、有害物質との接触効率が低下し、有害物質除去能が低下するので好ましくない。
【0039】
次に、本発明の耐久性吸着分解シートに用いられる皮膜形成性無機物について、以下に具体的に説明する。
【0040】
本発明で用いられる皮膜形成性無機物としては、サポナイト、ヘクトライト、モンモリロナイトなどのスメクタイト群、バーミキュライト群、カオリナイト、ハロサイトなどのカオリナイト−蛇紋石群、セピオライトなどの天然粘土鉱物の他、コロイダルシリカ、コロイダルアルミナおよびこれらの変性物、合成無機高分子化合物などが例示され、該皮膜形成無機物を各々単独で使用しても構わないし、複数組み合わせて使用しても構わない。
【0041】
吸着分解シートに皮膜形成性無機物を含有せしめることによって、光反応性半導体、無機吸着剤並びに微細繊維の凝集複合体と皮膜形成性無機物とが複合化、凝集複合体の機械的強度が向上するばかりでなく、凝集複合体を形作る微細繊維や高分子凝集剤などの有機物が劣化した場合においてさえも、凝集複合体の機械的強度を保持することが可能となる。さらには、吸着分解シートの表面〜内部にかけて、該皮膜形成性無機物が通気性の皮膜を形成することで、有害物質除去能をさして低下させることなく、吸着分解シートからの粉体脱落の一層の抑制、並びに高度の耐擦性を付与することができる。もちろん、皮膜形成性無機物は不燃性であり、吸着分解シートの難燃性は何ら低下せしめない。
【0042】
皮膜形成性無機物の含有量は、吸着分解シートの総重量の1〜15重量%であることが好ましい。1重量%未満の場合、皮膜形成性無機物の含有量に不足し、上記の効果を十分に発現することができないので好ましくない。一方、15重量%を越えて多いと、皮膜形成性無機物の形成する皮膜が通気性に優れるとはいえども、光反応性半導体および無機吸着剤と臭気物質などの有害物質との接触が阻害され、有害物質除去能が低下するので好ましくない。
【0043】
次に、本発明の難燃性吸着分解シートに用いられる無機混合物について、以下に具体的に説明する。本発明の無機混合物は、水酸化アルミニウムまたは水酸化マグネシウムのいずれか1種以上と皮膜形成性無機物との混合物である。無機混合物で使用される素材の具体的な説明を通じて無機混合物を説明する。
【0044】
まず、水酸化アルミニウムおよび水酸化マグネシウムについて、以下に具体的に説明する。
本発明で用いられる水酸化アルミニウムおよび水酸化マグネシウムは、高温時の脱水反応によって潜熱を奪い、周囲の温度を低下せしめることで難燃性の効果を発現する無機難燃剤として作用する。難燃剤としては、含ハロゲンの有機難燃剤が使用されることが多いが、燃焼時にハロゲン化水素の他、熱分解生成物として有害ガスを発生する恐れがあり、昨今の環境意識の高まりから、その使用が見直されつつある。水酸化アルミニウムや水酸化マグネシウムに代表される無機難燃剤は、燃焼時の有害ガスの発生が皆無であるばかりでなく、発煙抑制効果があるとの報告もあり、環境に優しい難燃剤として注目されている。
【0045】
次に、皮膜形成性無機物について、以下に具体的に説明する。
皮膜形成性無機物は、水酸化アルミニウムおよび水酸化マグネシウムを吸着分解シートに担持させるためのバインダーとして用いられるものであって、先に記載の皮膜形成性無機物を使用することができる。
【0046】
無機混合物において、水酸化アルミニウムまたは水酸化マグネシウムのいずれか1種以上の配合量は50〜80重量%、皮膜形成性無機物の配合量は20〜50重量%であることが好ましい。皮膜形成性無機物の配合量が20重量%未満の場合、皮膜形成能に不足し、水酸化アルミニウムおよび水酸化マグネシウムを吸着分解シートに十分に担持することができないので好ましくない。一方、皮膜形成性無機物の配合量が50重量%を越えると、皮膜形成能は高いが、水酸化アルミニウムおよび水酸化マグネシウムの配合量に不足し、吸着分解シートの難燃性を向上せしめる効果に乏しくなるので好ましくない。
【0047】
無機混合物の含有量は、吸着分解シートの総重量の10〜15重量%であることが好ましい。10重量%未満の場合、水酸化アルミニウムおよび水酸化マグネシウムの含有量に不足し、難燃性向上効果を十分に発現することができないので好ましくない。一方、15重量%を越えて多いと、無機混合物の形成する皮膜が通気性に優れるとはいえども、光反応性半導体および無機吸着剤と臭気物質などの有害物質との接触が阻害され、有害物質除去能が低下するので好ましくない。
【0048】
次に、本発明の吸着分解シートの製造方法について、以下に具体的に説明する。
【0049】
本発明の吸着分解シートは、湿式抄紙法によって製造されたものであることを特徴とする。湿式抄紙法においては、構成繊維が均一に分散した状態の繊維基材が得られるばかりでなく、該繊維基材中に凝集複合体を均一かつ容易に内添することが可能であり、均一な特性(難燃性、耐光性、有害物質除去能など)の吸着分解シートを安定して生産することができる点で非常に優れている。湿式抄紙法による吸着分解シートの製造方法の一例を、以下に具体的に説明する。
【0050】
まず、繊維基材構成繊維の水分散液を調製する。ポリ塩化ビニル系繊維、天然繊維、バインダー繊維を水中に添加した後、パルパーなどの撹拌機を用いて繊維を離解して水分散液を調製する。この時、繊維の添加順序に特に制限はなく、必要に応じて適当な分散剤を用いても構わない。
【0051】
次に、凝集複合体の水分散液を調製する。光反応性半導体、無機吸着剤並びに微細繊維を水中に添加混合した後、適当な凝集剤を用いて光反応性半導体、無機吸着剤並びに微細繊維の凝集複合体を形成する。
【0052】
凝集剤としては、カチオン性高分子凝集剤、例えばカチオン性ポリアクリルアマイド、ポリ塩化アルミニウムなどを使用することができる。凝集剤の添加量は使用する光反応性半導体、無機吸着剤並びに微細繊維の種類や配合量によって異なるが、光反応性半導体、無機吸着剤並びに微細繊維の総量100重量部に対して0.01〜10重量部添加するのが適当である。
【0053】
さらに、これらのカチオン性高分子凝集剤と複合体を形成し、凝集を強化するようなアニオン性高分子凝集剤、例えばアニオン性ポリアクリルアマイドなど、あるいはアニオン性無機微粒子、例えばコロイダルシリカやベントナイト水分散物などを併用することもできる。
【0054】
上記の繊維基材構成繊維の水分散液と凝集複合体の水分散液とを混合して水性スラリーを調製する。水中での均一な分散を考慮した場合、水性スラリーの固形分濃度は0.1〜5重量%であることが好ましい。
【0055】
一般紙や湿式不織布を製造するための抄紙機、例えば、長網抄紙機、円網抄紙機、傾斜ワイヤー式抄紙機などを用いて、該水性スラリーよりウェブを形成し、プレス、乾燥して吸着分解シートを製造することができる。ウェブの乾燥には、シリンダドライヤー、ヤンキードライヤー、エアドライヤーなどを使用することができる。
【0056】
皮膜形成性無機物または無機混合物を吸着分解シートに含有せしめる方法としては、例えば各種ブレードコーター、ロールコーター、エアナイフコーター、バーコーター、ロッドブレードコーター、ショートドウェルコーター、コンマコーター、ダイコーター、リバースロールコーター、キスコーター、ディップコーター、カーテンコーター、エクストルージョンコーター、マイクログラビアコーター、サイズプレスなどの各種塗工装置を用いて含浸担持せしめる方法を挙げることができる。含浸に好適な塗液粘度を得るためには、皮膜形成性無機物または無機混合物の固形分濃度は3重量%以下程度が好ましく、必要に応じてヘキサメタリン酸塩などの粘度降下剤を添加しても構わない。
【0057】
湿式抄紙による吸着分解シートの製造時に、吸着分解シートを構成する素材と共に皮膜形成性無機物や無機混合物を内添担持しても何ら差し支えないが、吸着分解シートの表面に比較的リッチに皮膜形成性無機物や無機混合物を担持することが可能であり、かつ担持量の調整も容易に行なえる含浸加工の方が、吸着分解シートの耐久性や難燃性を有効に向上させることが可能であり、より好ましい方法である。
【0058】
【実施例】
以下に実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本発明は本実施例に限定されるものではない。
【0059】
実施例1
[繊維基材原料の水分散液の調製]
ポリ塩化ビニル系繊維として、塩化ビニル・ポリビニルアルコール共重合繊維(興人社製、コーデラン、繊度2デニール、繊維長5mm)60重量%、天然繊維として、針葉樹晒クラフトパルプ(カナダ標準濾水度=480mL)10重量%、バインダー繊維として、熱溶融性ポリエステル繊維(ユニチカ社製、メルティ4080、繊度2デニール、繊維長5mm)30重量%(天然繊維/バインダー繊維=0.33)を水中に添加混合し、繊維基材原料の水分散液を調製した。
【0060】
[凝集複合体の水分散液の調製]
光反応性半導体として、酸化チタン粉末(日本アエロジル社製、P25S6)100重量部、無機吸着剤として、複合フィロケイ酸塩(水澤化学工業社製、ミズカナイトAP)100重量部、微細繊維として、微細セルロース(ダイセル化学工業社製、セリッシュKY−100S)30重量部を水中に添加混合した後、凝集剤として、ポリ塩化アルミニウム(水澤化学工業社製、PAC)1重量部を添加し、凝集複合体の水分散液を調製した。
【0061】
[吸着分解シートの作製]
繊維基材原料100重量部に対して、凝集複合体が30重量部となるように該繊維基材原料の水分散液と該凝集複合体の水分散液を混合し、水性スラリーを調製した。次いで、該水性スラリーから円網抄紙機を用いて坪量100g/mの実施例1の吸着分解シートを作製した。
【0062】
実施例2
ポリ塩化ビニル系繊維を70重量%、天然繊維を8重量%、バインダー繊維を22重量%の配合(天然繊維/バインダー繊維=0.36)とした点を除いて、実施例1と同様の方法で実施例2の吸着分解シートを作製した。
【0063】
実施例3
ポリ塩化ビニル系繊維を80重量%、天然繊維を5重量%、バインダー繊維を15重量%の配合(天然繊維/バインダー繊維=0.33)とした点を除いて、実施例1と同様の方法で実施例3の吸着分解シートを作製した。
【0064】
実施例4
ポリ塩化ビニル系繊維を70重量%、天然繊維を3重量%、バインダー繊維を27重量%の配合(天然繊維/バインダー繊維=0.11)とした点を除いて、実施例1と同様の方法で実施例4の吸着分解シートを作製した。
【0065】
実施例5
ポリ塩化ビニル系繊維を70重量%、天然繊維を11重量%、バインダー繊維を19重量%の配合(天然繊維/バインダー繊維=0.58)とした点を除いて、実施例1と同様の方法で実施例5の吸着分解シートを作製した。
【0066】
実施例6
無機吸着剤として、活性炭粉末(クラレ社製、クラレコールPW−W5)を使用した点を除いて、実施例2と同様の方法で実施例6の吸着分解シートを作製した。
【0067】
実施例7
無機吸着剤として、合成ゼオライト粉末(東ソー社製、ゼオラムF−9)を使用した点を除いて、実施例2と同様の方法で実施例7の吸着分解シートを作製した。
【0068】
実施例8
ポリ塩化ビニル系繊維として、塩化ビニル・ポリアクリロニトリル共重合繊維(鐘淵化学社製、カネカロン、繊度2デニール、繊維長5mm)を使用した点を除いて、実施例2と同様の方法で実施例8の吸着分解シートを作製した。
【0069】
実施例9
ポリ塩化ビニル系繊維として、塩化ビニル・酢酸ビニル共重合繊維(三菱レイヨン社製、VF、繊度3デニール、繊維長6mm)を使用した点を除いて、実施例2と同様の方法で実施例9の吸着分解シートを作製した。
【0070】
実施例10
天然繊維として、麻パルプ(カナダ標準濾水度=600mL)を使用した点を除いて、実施例2と同様の方法で実施例10の吸着分解シートを作製した。
【0071】
実施例11
天然繊維として、コットンリンターパルプ(カナダ標準濾水度=610mL)を使用した点を除いて、実施例2と同様の方法で実施例11の吸着分解シートを作製した。
【0072】
実施例12
[皮膜形成性無機物の水分散液の調製]
皮膜形成性無機物として、Na−モンモリロナイト(クニミネ工業社製、クニピアF)を水中に添加し、皮膜形成性無機物の水分散液を調製した。
【0073】
[耐久性吸着分解シートの作製]
皮膜形成性無機物の担持量が1g/m(吸着分解シートの総重量の1重量%)となるように、サイズプレス装置を用いて、上記の皮膜形成性無機物の水分散液を実施例2の吸着分解ートに含浸担持せしめ、実施例12の耐久性吸着分解シートを作製した。
【0074】
実施例13
皮膜形成性無機物の担持量を8g/m(吸着分解シートの総重量の8重量%)とした点を除いて、実施例12と同様の方法で実施例13の耐久性吸着分解シートを作製した。
【0075】
実施例14
皮膜形成性無機物の担持量を15g/m(吸着分解シートの総重量の15重量%)とした点を除いて、実施例12と同様の方法で実施例14の耐久性吸着分解シートを作製した。
【0076】
実施例15
皮膜形成性無機物として、合成スメクタイト(コープケミカル社製、親水性スメクタイトSWN)を使用した点を除いて、実施例13と同様の方法で実施例15の耐久性吸着分解シートを作製した。
【0077】
実施例16
皮膜形成性無機物として、合成ヘクトライト(日本シリカ工業社製、ラポナイトRD)を使用した点を除いて、実施例13と同様の方法で実施例16の耐久性吸着分解シートを作製した。
【0078】
実施例17
皮膜形成性無機物として、コロイダルアルミナ(触媒化成工業社製、カタロイドAS−3)を使用した点を除いて、実施例13と同様の方法で実施例17の耐久性吸着分解シートを作製した。
【0079】
実施例18
皮膜形成性無機物として、コロイダルシリカ(日産化学工業社製、スノーテックス−AK)を使用した点を除いて、実施例13と同様の方法で実施例18の耐久性吸着分解シートを作製した。
【0080】
実施例19
[無機混合物の水分散液の調製]
水酸化アルミニウム(昭和軽金属社製、ハイジライトH42)50重量%、皮膜形成性無機物として、Na−モンモリロナイト(クニミネ工業社製、クニピアF)50重量%を水中に添加混合し、無機混合物の水分散液を調製した。
【0081】
[難燃性吸着分解シートの作製]
無機混合物の担持量が10g/m(吸着分解シートの総重量の10重量%)となるように、サイズプレス装置を用いて、上記の無機混合物の水分散液を実施例2の吸着分解シートに含浸担持せしめ、実施例19の難燃性吸着分解シートを作製した。
【0082】
実施例20
無機混合物の担持量を15g/m(吸着分解シートの総重量の15重量%)とした点を除いて、実施例19と同様の方法で実施例20の難燃性吸着分解シートを作製した。
【0083】
実施例21
水酸化アルミニウムを70重量%、皮膜形成性無機物を30重量%とした点を除いて、実施例19と同様の方法で実施例21の難燃性吸着分解シートを作製した。
【0084】
実施例22
水酸化アルミニウムを80重量%、皮膜形成性無機物を20重量%とした点を除いて、実施例19と同様の方法で実施例22の難燃性吸着分解シートを作製した。
【0085】
実施例23
水酸化アルミニウムを水酸化マグネシウム(神島化学工業社製、#200)で置換した点を除いて、実施例19と同様の方法で実施例23の難燃性吸着分解シートを作製した。
【0086】
比較例1
ポリ塩化ビニル系繊維をアラミド繊維(デュポン社製、ノーメックス、繊度2デニール、繊維長5mm)で置換した点を除いて、実施例2と同様の方法で比較例1のシートを作製した。
【0087】
比較例2
ポリ塩化ビニル系繊維をポリフェニレンサルファイド繊維(東レ社製、繊度2デニール、繊維長5mm)で置換した点を除いて、実施例2と同様の方法で比較例2のシートを作製した。
【0088】
比較例3
ポリ塩化ビニル系繊維をガラス繊維(旭ファイバーグラス社製、繊維径6μm、繊維長6mm)で置換した点を除いて、実施例2と同様の方法で比較例3のシートを作製した。
【0089】
比較例4
ポリ塩化ビニル系繊維を50重量%、天然繊維を13重量%、バインダー繊維を37重量%(天然繊維/バインダー繊維=0.35)とした点を除いて、実施例1と同様の方法で比較例4のシートを作製した。
【0090】
比較例5
ポリ塩化ビニル系繊維を90重量%、天然繊維を3重量%、バインダー繊維を7重量%(天然繊維/バインダー繊維=0.43)とした点を除いて、実施例1と同様の方法で比較例5のシートを作製した。
【0091】
比較例6
ポリ塩化ビニル系繊維を70重量%、天然繊維を2重量%、バインダー繊維を28重量%(天然繊維/バインダー繊維=0.07)とした点を除いて、実施例1と同様の方法で比較例6のシートを作製した。
【0092】
比較例7
ポリ塩化ビニル系繊維を70重量%、天然繊維を12重量%、バインダー繊維を18重量%(天然繊維/バインダー繊維=0.67)とした点を除いて、実施例1と同様の方法で比較例7のシートを作製した。
【0093】
比較例8
ポリ塩化ビニル系繊維を70重量%、バインダー繊維を30重量%とした点を除いて、実施例1と同様の方法で比較例8のシートを作製した。
【0094】
比較例9
天然繊維をポリエステル繊維(帝人社製、テピルス、繊度0.5デニール、繊維長5mm)で置換した点を除いて、実施例2と同様の方法で比較例9のシートを作製した。
【0095】
比較例10
無機吸着剤を用いなかった点を除いて、実施例2と同様の方法で比較例10のシートを作製した。
【0096】
比較例11
無機吸着剤を用いなかった点を除いて、実施例6と同様の方法で比較例11のシートを作製した。
【0097】
比較例12
無機吸着剤を用いなかった点を除いて、実施例7と同様の方法で比較例12のシートを作製した。
【0098】
比較例13
皮膜形成性無機物の担持量を0.5g/m(吸着分解シートの総重量の5重量%)とした点を除いて、実施例12と同様の方法で比較例13のシートを作製した。
【0099】
比較例14
皮膜形成性無機物の担持量を17g/m(吸着分解シートの総重量の17重量%)とした点を除いて、実施例12と同様の方法で比較例14のシートを作製した。
【0100】
比較例15
水酸化アルミニウムを40重量%、皮膜形成性無機物を60重量%とした点を除いて、実施例19と同様の方法で比較例15のシートを作製した。
【0101】
比較例16
水酸化アルミニウムを90重量%、皮膜形成性無機物を10重量%とした点を除いて、実施例19と同様の方法で比較例16のシートを作製した。
【0102】
比較例17
無機混合物の担持量を8g/m(吸着分解シートの総重量の8重量%)とした点を除いて、実施例19と同様の方法で比較例17のシートを作製した。
【0103】
比較例18
無機混合物の担持量を17g/m(吸着分解シートの総重量の17重量%)とした点を除いて、実施例19と同様の方法で比較例18のシートを作製した。
【0104】
上記実施例1〜23、比較例1〜18で作製したシートについて、下記性能試験に従って評価し、その結果を下記表1〜5に示した。
【0105】
[脱臭性能A]
シートを10cm×10cmに裁断し、6Wのブラックランプを備えた5.6Lの密閉容器の底部に静置した。容器中にアセトアルデヒドを10ppm注入した後、シートの上方2cmから6Wのブラックランプで紫外線を照射し、紫外線照射10分後のアセトアルデヒド濃度(C;ppm)をガスクロマトグラフで測定した。C<2ppmの場合を脱臭性能が「優」、2ppm≦C≦5ppmの場合を脱臭性能が「良」、5ppm<C≦7ppmの場合を脱臭性能が「並」、C>7ppmの場合を脱臭性能が「劣」で判定した。
【0106】
[脱臭性能B]
シートを10cm×10cmに裁断し、6Wのブラックランプを備えた5.6Lの密閉容器の底部に静置した。容器中にアセトアルデヒドを10ppm注入、6Wのブラックランプを点灯させない状態で10分間放置した後、アセトアルデヒド濃度(C;ppm)をガスクロマトグラフで測定した。脱臭性の判定は脱臭性能Aの判定同様、Cの値で判定した。
【0107】
[脱臭性能C]
[脱臭性能B]の試験終了後、シートの上方2cmから6Wのブラックランプで紫外線を照射し、紫外線照射10分後のアセトアルデヒド濃度(C;ppm)をガスクロマトグラフで測定した。脱臭性の判定は脱臭性能Aの判定同様、Cの値で判定した。
【0108】
[抗菌性能]
シートを10cm×10cmに裁断し、これを7万個/mL濃度の緑膿菌水溶液に浸漬し、シートの上方約2cmから6Wのブラックランプで紫外線を4時間照射した。照射後、緑膿菌の生菌数を標準寒天培地を用いた混釈平板培養法(35℃、48時間)により測定し、緑膿菌濃度を算出した。紫外線照射後の緑膿菌の減少率(%)を抗菌性の指標とした。減少率が99%以上であれば、抗菌性は良好であると判定した。
【0109】
[難燃性]
シートの難燃性については、UL94VTM「薄い材料の垂直燃焼試験」に準じて評価した。VTM−2、同1、同0の順に難燃性のグレードは高くなり、VTM−2以上の難燃性の区分に相当する場合、難燃性が良好であるものと判定した。同一区分の難燃性に属する場合、その難燃性の優劣は、UL94VTMの判定基準の一つである燃焼継続時間の合計(5検体分)の大小で判定した。
【0110】
[耐光性]
シートの耐光性については、キセノンアークフェードオメーター(東洋精機製作所社製)を用いて、シートに紫外線を500時間照射し、照射後の引張強度の保持率(%)、黄変度に基づいて評価した。引張強度はJIS P 8113に準じてテンシロン測定機(オリエンテック社製、HTM−100)で、黄変度はJIS K 7105「プラスチックの光学的特性試験方法 6.3黄色度および黄変度」に準じて測色色差計(日本電色工業社製、Z−1001DP型)で測定した。引張強度の保持率が80%以上で、かつ黄変度が3以下である場合、耐光性が良好であると判定した。
【0111】
[生産性]
シートの生産性については、円網抄紙機での抄紙状況、サイズプレス装置での含浸加工状況に基づいて評価した。抄紙時のワイヤーやフェルトからのピックアップ不良、断紙、ドライヤーへの付着など、あるいは含浸加工時の凝集複合体、皮膜形成性無機物並びに無機混合物の担持不良によるロール汚れなどの生産上のトラブルが発生しなかった場合を「優」、該トラブルのいずれかが発生した場合を「劣」として判定した。
【0112】
[耐擦性]
シートの耐擦性については、シートの表面を綿棒で擦った際に、毛羽の発生や凝集複合体(並びに皮膜形成性無機物および無機混合物)の脱落のいずれかが観察されるのに要する擦り回数の大小で評価した。擦り回数100未満の場合を耐擦性が「劣」、同100〜199の場合を「並」、同200〜299の場合を「良」、同300以上の場合を「優」として判定した。
【0113】
[断裁性]
シートをスリッターで断裁した際の加工状況により評価した。シートの断裁に伴う基材構成繊維や凝集複合体(並びに皮膜形成性無機物および無機混合物)起因の粉塵発生などのトラブルが発生しないか、発生しても断裁加工に影響を及ぼさない場合を断裁性が「優」、該トラブルにより断裁加工に支障を及ぼす場合を断裁性が「劣」として判定した。
【0114】
[凝集複合体の保持性]
シートにエンボス加工した際の加工状況より評価した。エンボス加工に伴なう凝集複合体の脱落状況、エンボスロールおよびペーパーロールへの凝集複合体の付着状況から凝集複合体の保持性を判断した。凝集複合体の脱落やロールへの凝集複合体の付着のトラブルが発生しないか、発生してもエンボス加工に支障を及ぼさない場合を凝集複合体の保持性が「優」、該トラブルによりエンボス加工に支障を及ぼす場合を凝集複合体の保持性が「劣」として判定した。なお、繊維基材マトリクス中への凝集複合体の保持性と直接関係しないプロセス、例えば繊維基材原料や無機混合物などの脱落に伴って凝集複合体の脱落や付着トラブルが起こった場合についても、凝集複合体の保持性が「劣」であると判定した。
【0115】
【表1】
Figure 0003558807
【0116】
【表2】
Figure 0003558807
【0117】
【表3】
Figure 0003558807
【0118】
【表4】
Figure 0003558807
【0119】
【表5】
Figure 0003558807
【0120】
実施例のシートは、いずれの評価項目についても優れた特性を示し、良好な有害物質除去能、高度の難燃性および耐久性、並びに優れた生産性および加工性を有するものであった。また、皮膜形成性無機物を含有せしめた実施例12〜18のシートにおいては、有害物質除去能や難燃性を低下させることなく、耐久性の一層の向上を図ることができた。さらに、無機混合物を含有せしめた実施例19〜23のシートにおいては、耐久性のみならず、難燃性の向上も認められた。
【0121】
一方、比較例1および2のシートは、ポリ塩化ビニル系繊維を耐熱性有機繊維で置換したものであるが、強度低下や黄変の程度が大きく、耐光性に劣るものであった。比較例3のシートは、剛直かつ疎水性のガラス繊維の配合量が多く、生産性や凝集複合体の保持性に劣るばかりでなく、シートの耐擦性も不十分で、ガラス繊維の脱落により特有のチクチク感があり、さらには断裁加工時にガラス繊維の粉塵が発生、作業性も悪いものであった。比較例4および7のシートは各々ポリ塩化ビニル系繊維の配合量不足、および易燃性の天然繊維の配合量が多いことが原因で、難燃性に劣るものであった。比較例5のシートは天然繊維およびバインダー繊維の配合量に不足し、実用上十分な強度が得られないばかりでなく、生産性、耐擦性、加工性にも劣るものであった。比較例6、8、並びに9のシートは、天然繊維の配合量が少ないか、あるいは該繊維を通常の有機繊維で置換したために、湿式抄紙時の生産性に劣るものであった。無機吸着剤を含有させなかった比較例10〜12のシートにおいては、実施例のシートと比較した場合、光源消灯時の有害物質の除去能に不足するばかりでなく、耐光性および凝集複合体の保持性に幾分劣るものであった。比較例13、15並びに17のシートは、良好な特性を有するものの、皮膜形成性無機物あるいは無機混合物の含有量が少ないために、耐久性や難燃性の向上の観点からは特に優位性は認められず、比較例14および18のシートは、それらの含有量が多いために、光反応性半導体と有害物質との接触が阻害され、有害物質除去能に劣るものであった。比較例16のシートは、皮膜形成無機物の配合量が少なく、水酸化アルミニウムの担持能に劣るものであった。
【0122】
【発明の効果】
本発明の吸着分解シートは、ポリ塩化ビニル系繊維を60〜80重量%、天然繊維およびバインダー繊維を20〜40重量%含有し、天然繊維/バインダー繊維の重量比が0.1〜0.6の範囲内にある繊維基材中に、光反応性半導体、無機吸着剤並びに微細繊維の凝集複合体を内添してなり、かつ湿式抄紙法により製造されたものであることを特徴とする。
【0123】
天然繊維およびバインダー繊維を上記重量比で使用することにより、比較的少量の該繊維の使用で十分な強度のシートが得られ、故に高度の難燃性を有するポリ塩化ビニル系繊維を多量に配合することが可能となり、吸着分解シートに良好な難燃性を付与することができる。また、天然繊維の有する柔軟性、自着能、保水能により、湿式抄紙時の生産性にも優れる。
【0124】
湿式抄紙法により製造される本発明の吸着分解シートにおいては、構成繊維が均一に分散した状態の繊維基材が得られるばかりでなく、該繊維基材中に凝集複合体を均一かつ容易に内添することが可能であり、均一な特性の吸着分解シートを安定して生産することができる。
【0125】
本発明の吸着分解シートは、繊維基材自体の耐光性が高い上に、光触媒作用により繊維基材を劣化せしめる恐れのある光反応性半導体が、無機吸着剤および微細繊維上に定着して繊維基材中に保持されており、繊維基材と光反応性半導体との接触部分が少ないために、耐光性に極めて優れるという特徴がある。
【0126】
さらに驚いたことには、光反応性半導体、無機吸着剤並びに微細繊維を凝集一体化させた場合、(1)恐らく無機吸着剤が光反応性半導体粒子間に介在するためと思われるが、吸着分解シート中の光反応性半導体の分布がより均一なものとなり、光反応性半導体による光触媒反応が一層効率良く進行するばかりでなく、(2)無機吸着剤に光反応性半導体を担持させた場合、微細繊維との凝集一体化の際に粉体凝集物が適正な大きさとなり、微細繊維との一体性や繊維基材空隙へのおさまりが良くなるためか、吸着分解シートからの凝集複合体の脱落が一層少なくなるという予想外の効果が得られることが判った。
【0127】
また、皮膜形成性無機物を含有せしめることによって、吸着分解シートの有する各種特性を阻害することなく、より高度の耐久性を付与したり、さらには皮膜形成性無機物に水酸化アルミニウムまたは水酸化マグネシウムのいずれか1種以上を混合してなる無機混合物を含有せしめることによって、耐久性に加えて難燃性をも向上させることが可能であり、かつ通常の塗工設備を用いて吸着分解シートに皮膜形成性無機物あるいは無機混合物を容易に含有せしめることができる。
【0128】
従って、本発明の吸着分解シートは、高度の難燃性および耐久性を有する有害物質除去材として、空調などのフィルター、車載材料、光反射板やランプシェードなどの照明設備、壁紙などの壁装材料、衣類、寝具、クロスなどの広範な用途において、有効に活用することができる。また、加工性や生産性にも優れ、ハニカム、コルゲート、プリーツ、貫孔など様々な加工を施すことができるばかりでなく、通常の抄紙機や塗工設備を用いて容易に製造することが可能である。

Claims (3)

  1. 繊維基材がポリ塩化ビニル系繊維を60〜80重量%、天然繊維およびバインダー繊維を20〜40重量%含有し、天然繊維/バインダー繊維の重量比が0.1〜0.6の範囲内にあり、該繊維基材に光反応性半導体、無機吸着剤並びに微細繊維の凝集複合体を内添してなることを特徴とし、かつ、湿式抄紙法により製造されたものであることを特徴とする吸着分解シート。
  2. 皮膜形成性無機物を全体重量の1〜15重量%の割合で含有することを特徴とする請求項 1 記載の耐久性吸着分解シート。
  3. 水酸化アルミニウムまたは水酸化マグネシウムのいずれか1種以上と皮膜形成性無機物よりなる無機混合物を全体重量の10〜15重量%の割合で含有し、該無機混合物における水酸化アルミニウムまたは水酸化マグネシウムのいずれか1種以上の占める割合が50〜80重量%であることを特徴とする請求項 1 記載の難燃性吸着分解シート。
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